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熊本県動物管理センターのこと

熊本地震以後「熊本被災ペットネットワーク」のブログをご覧になってくださったり、活動を応援してくださる皆さんに改めてお礼申し上げます。

支援先は限定していませんが、会の活動者とコンタクトがとれ直接的な支援ができるということから、熊本県動物管理センターへの支援活動を中心に続けています。

熊本県動物管理センターは熊本県によって運営されている動物管理施設です。熊本地震後に通常業務が停止し、現在でも混乱を極める中で職員やボランティアのスタッフのみなさんが毎日懸命に業務に努めています。

数日前に、このセンターに収容されている犬のうちの数頭が、福岡県動物愛護センターと福岡市動物愛護管理センターへ移動になりました。これは九州各県や福岡市が、熊本県動物管理センターを支援するために行われたもので、他県からも犬猫の他の施設の移動について協力の意志を表明されていることとのことです。

先日、ブログ記事「動物取扱業者として」に書いたとおり、ここ10年の間に、国の定める法律の内容の変更に伴い、動物行政は「動物管理から動物愛護」へと変化してきました。人が飼育していた犬や猫が飼う人がいなくなったときに殺処分しなければならない状況だったものが、地域行政が主体となって、適正飼育、そして新しい飼い主を見つける適正譲渡という業務を執り行われるようになったものです。

お気づきのとおり、熊本県は「動物管理センター」となっています。熊本県は県の管轄である保健所ごとに新しい飼い主へ犬猫を譲渡する活動が中心となっていて、熊本県動物管理センターは、処分施設から譲渡施設へと移行をしているまさにその最中に今回の地震となり、混乱を極めることになったと感じています。

熊本市動物愛護センターと間違えられることがありますが、こちらはメディアなどでよくとりあげられる施設で、積極的に譲渡活動を行っています。動物愛護協議会を通して寄付金を受け付けるシステムもあったり活動ボランティアもたくさんいて、知人がこちらのボランティアとして活動していますが、地震に伴う支援は熊本市よりも熊本県の方にお願いしたいというはなしをうけて、現在の支援体制に移ったものです。

4月の震災より3ヶ月半を過ぎる中、「自分にできること」を被災者の立場でという気持ちを持ちながら現在まで小さな支援を続けてきました。その中で考えたり学んだりする機会をたくさんいただいことに感謝しています。ボランティア活動は仕事では学べないことを学ぶ機会だと思います。それは情報や知識だけではなく、人とのつながり、自分についてを多く含みます。

今回、地元である福岡県、福岡市、佐賀県の各動物愛護施設も、熊本県からの犬猫の移動という形での具体的な支援がはじまったことに安堵する一方で、各施設でも決して動物の収容数やその状態が安定したものではないことをくり返し考えることになります。
収容施設の動物福祉については、明日つづります。

きみ誰?
ところで君だれ?


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熊本被災ペット支援ネットワーク
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