グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生>1才のだいずちゃんが成長し11歳の扉を開けた日々のこと

今回の受講生の感想文は、今年で11歳を迎えた、だいずちゃんです。

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最初にだいずのことで相談したいと思ったのは、ドッグランで小学生の手を咬んだのがきっかけでした。

いろいろ勉強してから、今になってあのことを考えると、だいずなりに「こっちに来ないで」という行動をしていたのだと思います。
でもその時は、だいずの行動の意味がよく分かりませんでした。

他にも、、、いろいろと問題と感じることがありました。
犬を迎える前に「犬の飼い方」の本を熟読していたのに、本のとおりにはならなかったのです。

それで、ドッグトレーニングスクールに相談することを決めました。

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自宅から近くて、家庭訪問で教えていただけるところを探していました。
最初は家庭訪問でレッスンを受けていましたが、その後通学で通うようになりました。

グッドボーイハートが博多駅南から七山へ移転になったとき、最初はとても遠いなと思いました。
運転もあまり得意ではなかったのですが、実際に山の学校に行ってみると、とても気持ちがよく、だいずも気に入ってくれたようでした。

それで、苦手な運転も克服してしまい、定期的に通うようになりました。

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以前は散歩中に引っ張ったり吠えたりが多く、散歩に行くのが大変でした。
自転車や走っている人にもリードを引っ張って吠えていました。
勉強と練習を重ねるうちに、リードを引っ張らずにゆっくりと歩けるようになりました。

犬とすれ違うときは、相手の犬が落ち着いているときには、ほとんど気にかけることもなく、チラ見しながらすれ違うことができます。
でも、飼い主さんが犬をだいずに急に近づこうとしたり、犬から吠えられたりすると、無視することができずに吠えてしまうこともあります。
基本的に怖がりなので、他の犬に吠えられないように散歩のコースを工夫したりして歩くようになりました。だいずが安心して歩ける散歩を心がけています。


七山校に通うようになって、土や草の上を歩いているだいずが、草の上に体をこすりつけているだいずが、とても楽しそうに感じられるようになりました。

都会での生活では味わえない楽しさやリラックス感がありました。

次第に、家族と共に自然に足が向くようになり、ついに都心から郊外へと引っ越すことになりました。

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こうしただいずとの時間を通して、自分たちに必要な時間や生活の場所を考えたり選んだりすることができました。

今、だいずはお庭のテラスでひなたぼっこするのが日課になりました。
暖かいところがとてもお気に入りなので、とても気持ち良さそうに寝ているようです。

以前は室内のトイレだったのに、ペットドアを使って自分でお庭に出て排泄するようになりました。

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最初はすぐに改善されて終わりってなるかなと思ってましたが、もう10年も通っています。

最初は問題を解決するのが目的になっていたのですが、次第に他のことに関心が移っていきました。
たとえば、だいずといっしょに経験しながら学んだり考えたり、だいずの変化を楽しんだりすることの方が楽しくなってきたのです。

だいずだけでなく、他の犬の行動にも関心を持つようになりました。
自分の周囲にいる犬たちの行動も少しずつわかるようになり、たくさんの人が思い違いをされていることも感じられるようになりました。

テレビを見ていても、これってどうなのと思うこともあって、自分なりの考え方ができるようになったと思います。

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だいずのいろんな行動が、実は同じ原因で起こっていることに気づくこともあります。
また、問題はだいずではなく自分の方にあることでも、そう気づけないこともありました。

頭では改善するためにすべきことはわかっているはずなのに、実際に完璧にやっていくのは難しいなという壁にぶつかったりもします。

でも、それも含めて全部だいずのことを考えたり理解するきかっけになるので、とても楽しくやっています。

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だいずはかなり落ち着いてきたと思います。
細かくはいえないのですが、変化したところはたくさんあります。
そしてだいずだけでなく、自分もずい分落ち着いたかと思います。

完璧にすることは無理でも、だいずと自分のためにできることはすぐに実践していきたいと思っています。

これからも、もっとだいずの言いたいことがわかるようになるといいなと思っています。

そして、特別な刺激がなくても、だいずと家族がいっしょに穏やかな日々を送っていきたいです。

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11歳になっただいずちゃんが1才くらいだったときのことを懐かしく思い出しています。

だいずちゃんは小型犬によくあるように、怖がりだけど周囲の生活環境が都心部だったため、
社会化が進みにくく逆に怖がりを強めてしまうような状態になっていました。

限られた環境の中だけで学習を促すことが難しいこともあります。
だいずちゃんはまさにそのような性質と環境が組み合わさったようになっていたのです。

家庭内での環境管理が整い始めたところで、博多駅南にあった学校を七山に移転させました。
そのことでだいずちゃんは山に定期的に通うようになり、その社会性を延ばしていったのです。

山の環境はだいずちゃんと飼い主さんの関係を作っていき、お互いの社会性を発達させるのに
適切な環境であったのです。

運転が苦手だった飼い主さんが、七山まで自力で運転して来られたときは、わたしもドキドキしていましたが、同時にその成長や変化がとても頼もしくパワフルに感じられたものです。

当時は元気に七山校を守っていた犬のオポといっしょにトレッキングによく出かけましたね。

ルールがあればちゃんと守ることができて、自由があるけど自分勝手じゃない行動の意味を
少しずつ身につけていく過程を見せてくれました。

だいずちゃんの中に育った心がとても大切なものであることを、飼い主さんが一番よく感じていらっしゃることでしょう。

飼い主さんとだいずちゃんが見つけた新しい生活や時間の使い方は、犬にとっても安心で心地よく、飼い主さんとだいずちゃんが共感できる生活であるようです。

人側から考えるのではなく、犬側から考えて共感性を高めていくと、お互いにとって大切なものを選ぶことができるようになります。それを実践されていることは底力となります。ここは当人たちしか感じることのできない感覚が生まれていることでしょう。

だいずちゃんは女のコなのに、よく男のコと間違えられていました。
どこかボーイッシュなところがあるのでしょうね。
だいずちゃんがこれからも毎日を充実して過ごせるように、飼い主さんといっしょに考えたり悩んだりできる幸せをわたしも頂いています。

だいずちゃんの苦手な寒い冬がやってきますね。
たくさん暖かくして乗り越えてくださいね。

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