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<おすすめの本>動物の治癒に学ぼうとするヒト:「人間と動物の病気を一緒にみる」

最近では、検索する項目にあわせてネットの方がユーザーの好みにあわせて
いろんな情報を提供してくれるので、出会いの確立も高まるのかもしれません。

以前読んだ本の中で興味深いと思った本の著者の講演の動画を見ました。

その本は「人間と動物の病気を一緒にみる~医療を変える汎動物学の発想」という題目で、

著者は、バーバラ・N・ホロウィッツ、キャスリン・バウアーズです。


著作の中心となったバーバラ医師は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医療センターの心臓専門医で医学部の心臓病学教授。また、ロサンゼルス動物園の心臓コンサルタントでもある。

バーバラ医師は自分の経験を通して、ヒトもホモサピエンスという動物のひとつであることを
実感していることが本書を通して伝わってきます。


人の管理する動物はもとより、野生動物ですらヒトと同じ病気にかかることがある。

しかし、動物の医療と人の医療に違いがあるということは認めざるを得ません。

なぜなら、身体的しくみに同じところもあれば違うところもあります。
一番の違いは、動物の回復力の高さにあります。

不妊手術で腹部を数十センチも縫合されている犬が、翌日になると普通に動き回っている姿は
人の医師からすれば、驚き以外のなにものでもないでしょう。
人間なら一週間から10日は安静にベッドに横に寝ていなければいけない状態になるからです。

その動物の治癒力をサポートするのが動物医療です。


しかし、人間もヒトというホモサピエンスであることを認めることから始まります。

ヒトと動物に関わる医療の間に、もっとお互いの学びの場があっても良いのではないかという
バーバラ医師の素直な発言は、これまでは思う人はあっても声に上げる人がいなかったのでしょう。

人は動物とは違う、その垣根を越えたくないという人中心主義の壁が壊され始めていると感じます。


人は動物から学ぶこと、これは東洋的な考えでは当たり前のことです。

動物が食べているものから学ぶ、動物の動きを真似して体操をすること、

東洋では当たり前のことが、西洋では驚きをもって迎えられるのです。


なので、日本人にとっては、この考え方は当たり前すぎるとは思います。
しかし、西洋的な考えの方はこうした見方に行き当たる過程や新たな視点を学ぶ機会にはなります。



みなさんはどうやって情報の信憑性を確認するのでしょうか。

自分の場合は、その情報を出している人を信頼するかどうかで決まります。

本であれば、文章を読むうちに「この人にはとても惹かれる」という感覚で入ってきます。

セミナーであれば、「この人のことをもっと知りたい」という人の魅力にひかれます。

動画であればより直接的に、その人について直感的に信頼できるかどうかを判断します。

自分なりのセンサーによる判別ですが、比較的信用の置けるものだと思っています。


動画でみたバーバラ医師の講演は、ほんの10分程度の短いものでした。
そこには、バーバラの真剣さと純粋さ、そして惹かれるものを感じました。


よければ動画もこちらからご覧いただけます。

本を読む時間のない方は以下の動画でご覧ください。
動画:バ-バラ・ナッタ-ソン・ホロウィッツ: 獣医が知っていて医師が知らないこと


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