グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生>怖がりの保護犬から信頼できる家族に出会ったアルクの九ヶ月

家庭訪問トレーニングクラスを受講しいる1才過ぎのアルクくんの飼い主さんより
クラス受講の感想文をいただきました。

保護施設から家庭に迎えられたアルクくんの成長の過程の写真と共にご紹介します。

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グッドボーイハートでは、14年前に保護団体から犬を引き取った際に、
家庭訪問のトレーニングをしていただきました。

トレーニングクラスを通して犬への理解が深まり、
充実した犬との生活が送ることができました。

それで新しい犬を迎えた際にも、トレーニングをお願いしようと思っていました。

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ただ、今回出会いがあって家族として引き取った犬は、
先代と同じ保護犬だったのですが、ちょっと手強いな、と思ったのです。

アルクと名づけたその犬を迎えて、
間髪入れずにカウンセリングをお願いしました。

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写真:保護施設にいたころのアルク


家に迎えたばかりののアルクは、恐怖、逃走、依存などによる行動が非常に強くみられました。

たとえば、クレートからなかなか出てこられないこと、
散歩中には、出会う人や看板、車に対してとびのくように反応したり、
尾を巻き込んで走り出したり飛びあがったりします。

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散歩コースに昨日まではなかったゴミのようなものに対しても
ビクビクするような行動で怖がるような状態を表現していました。

かと思えば、自分にべったりと依存してくるような行動も見られました。

当時はこのような状態のアルクを見て、アルクの性格や特徴云々を考える余裕もありませんでした。

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初回のカウンセリングやその後の訪問レッスンでも、
非常に状態には課題が多い事が分かってきました。

本当に、これは大変だな~と思いました。

が、先生の鋭い観察力と課題に対する的確なアドバイスという後ろ盾があったため、
アルクに対する不安は全くありませんでした。

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トレーニングを重ねるうちに、アルクは本来は穏やかで人にも従順な犬なのでは!?
と思えるようになってきたのです。

トレーニングを続けて9か月がたち、1歳3か月(推定)になりました。

この年齢が非常に多感で大切な時期であると理解した上で、
毎日の積み重ねの大切さを痛感しています。

私がリーダーシップを取れるようになる事が重要な課題の一つです。

これが一番難しいのかも知れませんが、アルクが安心して犬らしい生活が出来るよう、
これからも一緒にトレーニングを積んでいきたいと思います。

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実は、飼い主さんとアルクくんの出会いを生んだのは、グッドボーイハートのブログでした。

熊本県の保護施設の犬の譲渡会が福岡で開催される告知を見て、
出かけてくださったそうです。

先代の犬くんが亡くなってから、まだ新しい犬を迎えるかどうかを迷っていたらしいですが、
これはもう運命の出会いというものでしょうか。

原因は様々であることを前提にしながらも、保護されたアルクくんは
大変ストレスの高い状態であったことは認めざるを得ません。

そのアルクくんを心から迎え入れ、理解しようと向き合われたことで
犬の状態の変化は思ったよりも早く訪れました。

アルクくんは学習能力も高く、感性もとても強い犬であることから
幼少期の経験が現在と将来の行動に影響を与え続けることは事実です。

それでも、それを超えられる関係性というのがまだ先にあることが
大きな希望になって見えてきます。

サイズの大きな活動性や運動能力の高い犬は、都心での生活には苦労もあります。

自然の中で過ごす時間を大切にされる飼い主さんだからできること、
きっとアルクくんの成長に役立つ事でしょう。

いろいろと欲深くなってしまいますが、これからもアルクくんの真の成長を
楽しみにしています。

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<受講生>1才のだいずちゃんが成長し11歳の扉を開けた日々のこと

今回の受講生の感想文は、今年で11歳を迎えた、だいずちゃんです。

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最初にだいずのことで相談したいと思ったのは、ドッグランで小学生の手を咬んだのがきっかけでした。

いろいろ勉強してから、今になってあのことを考えると、だいずなりに「こっちに来ないで」という行動をしていたのだと思います。
でもその時は、だいずの行動の意味がよく分かりませんでした。

他にも、、、いろいろと問題と感じることがありました。
犬を迎える前に「犬の飼い方」の本を熟読していたのに、本のとおりにはならなかったのです。

それで、ドッグトレーニングスクールに相談することを決めました。

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自宅から近くて、家庭訪問で教えていただけるところを探していました。
最初は家庭訪問でレッスンを受けていましたが、その後通学で通うようになりました。

グッドボーイハートが博多駅南から七山へ移転になったとき、最初はとても遠いなと思いました。
運転もあまり得意ではなかったのですが、実際に山の学校に行ってみると、とても気持ちがよく、だいずも気に入ってくれたようでした。

それで、苦手な運転も克服してしまい、定期的に通うようになりました。

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以前は散歩中に引っ張ったり吠えたりが多く、散歩に行くのが大変でした。
自転車や走っている人にもリードを引っ張って吠えていました。
勉強と練習を重ねるうちに、リードを引っ張らずにゆっくりと歩けるようになりました。

犬とすれ違うときは、相手の犬が落ち着いているときには、ほとんど気にかけることもなく、チラ見しながらすれ違うことができます。
でも、飼い主さんが犬をだいずに急に近づこうとしたり、犬から吠えられたりすると、無視することができずに吠えてしまうこともあります。
基本的に怖がりなので、他の犬に吠えられないように散歩のコースを工夫したりして歩くようになりました。だいずが安心して歩ける散歩を心がけています。


七山校に通うようになって、土や草の上を歩いているだいずが、草の上に体をこすりつけているだいずが、とても楽しそうに感じられるようになりました。

都会での生活では味わえない楽しさやリラックス感がありました。

次第に、家族と共に自然に足が向くようになり、ついに都心から郊外へと引っ越すことになりました。

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こうしただいずとの時間を通して、自分たちに必要な時間や生活の場所を考えたり選んだりすることができました。

今、だいずはお庭のテラスでひなたぼっこするのが日課になりました。
暖かいところがとてもお気に入りなので、とても気持ち良さそうに寝ているようです。

以前は室内のトイレだったのに、ペットドアを使って自分でお庭に出て排泄するようになりました。

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最初はすぐに改善されて終わりってなるかなと思ってましたが、もう10年も通っています。

最初は問題を解決するのが目的になっていたのですが、次第に他のことに関心が移っていきました。
たとえば、だいずといっしょに経験しながら学んだり考えたり、だいずの変化を楽しんだりすることの方が楽しくなってきたのです。

だいずだけでなく、他の犬の行動にも関心を持つようになりました。
自分の周囲にいる犬たちの行動も少しずつわかるようになり、たくさんの人が思い違いをされていることも感じられるようになりました。

テレビを見ていても、これってどうなのと思うこともあって、自分なりの考え方ができるようになったと思います。

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だいずのいろんな行動が、実は同じ原因で起こっていることに気づくこともあります。
また、問題はだいずではなく自分の方にあることでも、そう気づけないこともありました。

頭では改善するためにすべきことはわかっているはずなのに、実際に完璧にやっていくのは難しいなという壁にぶつかったりもします。

でも、それも含めて全部だいずのことを考えたり理解するきかっけになるので、とても楽しくやっています。

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だいずはかなり落ち着いてきたと思います。
細かくはいえないのですが、変化したところはたくさんあります。
そしてだいずだけでなく、自分もずい分落ち着いたかと思います。

完璧にすることは無理でも、だいずと自分のためにできることはすぐに実践していきたいと思っています。

これからも、もっとだいずの言いたいことがわかるようになるといいなと思っています。

そして、特別な刺激がなくても、だいずと家族がいっしょに穏やかな日々を送っていきたいです。

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11歳になっただいずちゃんが1才くらいだったときのことを懐かしく思い出しています。

だいずちゃんは小型犬によくあるように、怖がりだけど周囲の生活環境が都心部だったため、
社会化が進みにくく逆に怖がりを強めてしまうような状態になっていました。

限られた環境の中だけで学習を促すことが難しいこともあります。
だいずちゃんはまさにそのような性質と環境が組み合わさったようになっていたのです。

家庭内での環境管理が整い始めたところで、博多駅南にあった学校を七山に移転させました。
そのことでだいずちゃんは山に定期的に通うようになり、その社会性を延ばしていったのです。

山の環境はだいずちゃんと飼い主さんの関係を作っていき、お互いの社会性を発達させるのに
適切な環境であったのです。

運転が苦手だった飼い主さんが、七山まで自力で運転して来られたときは、わたしもドキドキしていましたが、同時にその成長や変化がとても頼もしくパワフルに感じられたものです。

当時は元気に七山校を守っていた犬のオポといっしょにトレッキングによく出かけましたね。

ルールがあればちゃんと守ることができて、自由があるけど自分勝手じゃない行動の意味を
少しずつ身につけていく過程を見せてくれました。

だいずちゃんの中に育った心がとても大切なものであることを、飼い主さんが一番よく感じていらっしゃることでしょう。

飼い主さんとだいずちゃんが見つけた新しい生活や時間の使い方は、犬にとっても安心で心地よく、飼い主さんとだいずちゃんが共感できる生活であるようです。

人側から考えるのではなく、犬側から考えて共感性を高めていくと、お互いにとって大切なものを選ぶことができるようになります。それを実践されていることは底力となります。ここは当人たちしか感じることのできない感覚が生まれていることでしょう。

だいずちゃんは女のコなのに、よく男のコと間違えられていました。
どこかボーイッシュなところがあるのでしょうね。
だいずちゃんがこれからも毎日を充実して過ごせるように、飼い主さんといっしょに考えたり悩んだりできる幸せをわたしも頂いています。

だいずちゃんの苦手な寒い冬がやってきますね。
たくさん暖かくして乗り越えてくださいね。

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<受講生>犬語セミナーの参加者の感想です。

先日、はじめて犬語セミナーにご参加いただいた生徒さんから、
感想文を送っていただきましたので掲載します。


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初めて犬語セミナーに参加させて頂きました。

一言で感想を言うならば「・・・・・!」です。
感想になっていませんね、すみません。

セミナーでは、動画を通して犬を見ました。

でも、おそらく犬語を理解する上で大切な事であるはずの、
「犬の行動」が見えていないのです。

具体的に言うと、セミナーを通して学ぶうちに、
犬の行動としてこんなものが見えてきました。

口を開けている・顔をゆらゆら左右に動かす・立ち止まる・
人に近づく(追う)・しっぽの動き(横、上、ふにゃふにゃ)・
耳がぴくぴくしている・吠えている時の声が高いか低いか、等々たくさんありました。

犬が「吠えている」とかは、特に何をしているのだろう?と意識して見なくても
すっと入ってくる情報だと思うのです。

でも犬語セミナーではそれだけでは不十分です。

犬の行動を言葉として理解するためには、かなり注視して、
細かな行動も見逃さないように見なければいけないのだなと思いました。

先生が、犬語を学ぶ上で「可愛い」や「好き」という感情を持って見ると
見えるものが見えなくなるとおっしゃっていた意味がよくわかりました。

要するに見るべきところが、まだ分かっていないのです。

だから感想は、何も見ていなかったんだなぁということで「・・・・・!」です。

参加後、意識して自分の子を見ていますが難しいです。

だってかわいいし!どう見てもかわいいけん!こんなかわいい犬おらんし!!!
・・・・・まだまだ道のりは長そうです。

見るべきところをちゃんと見れるようになること!
まずはここから始めていきたいと思います。

とても興味深く、奥過ぎる!!とも感じました。

でも、だからこそもっと知りたい!分かりたい!とも思えたのです。

次回の犬語セミナーも予約してしまいました。

今からとても楽しみです。

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素直な感想をいただきありがとうございます。

動画をジーっとみるので、多少疲れる作業ではありますね。

でも、その中で得られたことで、犬の理解が深まるなら、
いくらでもやる価値はあるというものです。

他の犬の動画では、自分の理解につながらないと思うのなら、
それは全く違っています。

逆に、他の犬の動画を通して理解が深まるから、自分の犬への理解も深まるのです。

この不思議さを克服できた飼い主さんは、さらに一歩前進します。

次回の犬語セミナー福岡校開催のお知らせは近々行います。

どうぞ、お楽しみに。

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犬として人として成長するきっかけを得た、ダンスタンくんと飼い主さんの出会いと今

グッドボーイハートで学ぶ生徒さんに、クラス受講の感想文をお願いしています。

今回は今年で11歳になるボーダーコリーのダンスタンくんの飼い主さんからいただきました。
生後10ヶ月にご縁をいただき、必要に応じてグッドボーイハートでの学びを重ねていらっしゃいます。

10年という月日を思い出されるように書いてくださったので、クラス受講の感想文というよりも、ダンスタンという犬への思いの溢れる言葉をいただきました。

なつかしいダンスタンくんの写真と共に紹介させていただきます。

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ダンは生後1か月でうちにやってきました。
本名は「ダンスタン」といいます。ダンが相性になっています。

実は、犬を飼うのは初めての経験です。
ですが、たくさんの人が犬を飼っているのは見たことがあったので、
特に心配することもなく、普通に犬を飼えると思いました。

「なぜ、ボーダーコリーを買ったのですか?」と尋ねられるのですが、
ただ、イギリスの犬だということで選んだのがボーダーコリーでした。

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 小さい頃はおとなしかったダンが急に激しく吠え始めました。
同じころに、散歩中のリードの引っぱりもとても強くなりました。
ダンが6か月過ぎた頃でした。

すれ違う犬に吠え続けるダンを力でとめることができなくなり、苦肉の策でリードを肩に担いで引っ張りや吠えるのをとめようとしたこともあります。
そのとき、ダンは前脚を宙に浮かせたまま、引っ張って歩くような状態になりました。
恥ずかしさと情けなさで、泣きながら早足で家に帰ることもありました。

猫に瞬時に反応してリードを引っ張るダンを、腕の力だけでは止めることもできませんでした。
相撲のしこふみのような格好をしながら体重を落として、リードを私の腰に巻き付けて、自分をリードでぐるぐる巻きにしながら何とか猫からダンを引き離すという散歩の状態が続きました。

家の中でもちょっとした外の物音に過剰に反応するようになりました。
このときは、部屋の中を走り回り周るようになってしまい、たまりかねて外で飼うしかないと思い、庭につないでいましたがこれも上手くいきません。

庭にいるダンは、家の周囲の音や気配をすばやく察知してさらに吠えるようになりました。
これ以上、ご近所にも迷惑をかけるわけにもいきません。
これから先どうしていいか途方にくれていたころが、ダンが生後10か月くらいの時でした。

このときに、近所の方に紹介していただいたのがグッドボーイハートでした。

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 しばらくはスタッフの方が家庭訪問レッスンにきてくださり、途中から宮武先生にバトンタッチされました。
最初に先生がダンと対面して言われた言葉を覚えています。
たしか「あれ?耳を倒したりしないんだね。」でした。

耳を倒すってどいういう意味なんだろう??? というところからスタートしたのです。
そのあともずっと、いろんな???がしばらく続きました。

結局「耳を倒す」の意味は頭では理解できそうなのですが、奥が深くダンの気持ちも含めると十分に分かったといえませんでした。
こうした行動の意味やダンの状態や気持ちも含めて、実際に心にしみて分かりかけてきたのは、それから10年たった最近のことです。

それで今、ダンが耳を倒すことがあるかというと、耳を倒す行動は見かけるようになりました。ただ、本当に耳を倒すような状態が続くかというと、まだ怪しいところがあるなと感じます。

飼い主として何が変わったかというと、私がダンの状態に一喜一憂する事が減ったことです。

以前はダンが犬語セミナーのビデオ教材として取り上げられると、ダンが上手にできていないのではないかと落ち込むこともありました。ときには、犬をあまりにも知らなかった自分たちが犬を飼ったのは間違いだったのではないかと思うこともありました。また、他の犬と比較して他の犬を羨ましく思ったり焦ったりもしました。 

また、セミナーの中で使われる参加者の意見や感想も、人それぞれが持っているその言葉のイメージが微妙に違うために、自分の持つその言葉の定義とどのように折り合いをつけたらいいのかわからず、考えに行き詰ってポカーンとしていることもありました。


 こうして、いろんなクラスに参加しながらダンスタンことを学びましたが、ある時ふとある考えが頭をよぎりました。
それは、ダンは犬という種としてどう行動し、どう過ごしているのかということです。

この考えにいたったのは大きな変化でした。
犬という動物を飼っていたという事実からはじまっているのに、ダンを犬という種に所属する動物としてその行動を見たり考える姿勢に立てたからです。

さらにこのことは「では自分はどれだけ、どのようにヒトという種であることを引き受けているのか」という見方に発展しました。
そう考えると、なんだか自分のことなのに、それも心もとなくなってしまいました。

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 ダンに求めるだけではなく、私もヒトとしての在り方を見つめようと思い、とりあえず朗読を習い始めました。そうすると今度は、50年以上も日本語を使い続けているとも思えない、言葉の解釈の浅さ、読みのリズムの悪さ、体験やイマジネーションの足りなさ、人に伝える表現力の無さに直面するはめになりました。

でも、朗読の学びには収穫といえる事もいくつかありました。
犬の事を擬人化している限り、ヒトの感覚や言葉の範囲でしか犬の事を捉えられないこと、表現方法は未熟であっても、表現するという基本的な自由は犬にも与えられて当然なのではないかということでした。

ダンが吠えたり走り回ったりしていた事の中にも、それが過剰であったり、人から見ると不適切な部分はあったにしても、何かそうせざるを得ないような、犬としては正当で健康な部分も含まれていたかもしれません。

吠える事や走り回る事一切を叱られ、防衛せざるを得ないような状況の中に置かれながら、防衛する行動自体までを人に封じられてしまうのでは、ダンの立つ瀬もなかったところも大いにあったのだろうと思います。

ダンがオス犬で体力もあった事もあって、犬が自ら耳を倒したいと思う飼い主になろうとする前に、自分の都合のいいようにダンを屈服させようという方向に向かっていたのだろうなと申し訳ない気分にもなりました。

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 犬と飼い主は似るといいます。
ダンの犬としてのキャパシティは、飼い主としての私のキャパシティの低さの影響が大いにあるのは認めながらも、今は「まあ、少しずつ、お互いそれぞれの種としてのキャパシティを増やしていこうや、ねぇ、ダンや」という気分で過ごしています。

ダンはお爺さんになり、私もお婆さんに近づきつつあるせいもあるのかもしれません。ダンとの信頼関係も以前はそれを目指して頑張らねばならないように思っていましたが、特に室内犬の場合は日常を共にするのですから、とってつけたように頑張っても私の場合長続きもせず、何気ない日々のやり取りの中で、何だかお互いにもう少し信用してもいいのかなと、毎日の小さい出来事が積み重なっていくといいな、と思っています。

 ちょっとだけ欲をいうと、ダンが人から褒められたりご褒美をもらったりするような人から与えられるごほうびがなくても、ダンが少しでも自分で行動できる事自体を自信にすることができればいいなと思っています。

 欲張って考えると、ダン自身が今よりもっと落ち着いて安心して暮らせることを実現できるとも思うのですが、それも私の願いの範囲に留めておくつもりでいます。


 ダンが、人と暮らすっていうのもそんなに悪くはないなと思ってくれるようであれば、私もちょっと嬉しいです。

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子犬のころのダンスタンの写真を始めて拝見しました。
このころから、ダンスタンの個性というのが現れていますね。

犬と共に長く学びを続けてこられたために、とても深い気づきを得られたのだなということが文章から受け取れます。

犬を飼ったんですよね。
そうです、始めて犬を飼ったんです。

この「犬」という言葉のなかにどの程度のものが含まれているのか、
ほとんど人によって全く違うということに気づかれるでしょうか。

この犬の中には、犬はこうだ、犬はこうあるべきだ、犬はこうすればいいといった
人の個人的な価値観がたくさん入り込んでいます。

こうした個人的なフィルターを通してしまうと、犬の真実を見ることができなくなります。
つまり、犬を犬として理解することはどんどん難しくなるのです。

犬と暮らしている人、犬を好きだといいきる人の方が、このフィルターがしっかりとしすぎていて、犬が本当に伝えたいことを見失ってしまうこともたくさんあります。

ダンスタンくんは吠えたり、走り回ったりするのは、犬がそうせざるを得ないいろんな状況を人がつくって来たからだということに気づくと、最初はすっかり落ち込むかもしれません。

純血種の犬の場合には、その状況は飼い主だけが追っているものではなく、純血種の繁殖という過程を通して歴史的に作られているものもあります。

だから、ダンスタンの行動を責めるのではなく、必要があってやっている行動であり、それを人がどのように受け取り、どのように応えるのかというところに返っていくのです。

自然の中で感性を高める飼い主さんといっしょに、ダンスタンも山と共に成長を重ねてきました。苦手だった山歩きも今では生き生きと、そしてとても落ち着いて頼れる存在として飼い主さんに寄り添って歩いています。それは、結果としてそうなったということかもしれませんが、結果よりも大切なのは過程です。

ひとつひとつの時間、ひとつひとつの場所、ひとつひとつの出会いを大切にする飼い主さんがその過程をつくってこられました。

11歳というのは節目の年齢でもあります。
11はドアの形をしていますね。ひとつのところから次のところへ向かう11歳というドアを通って、これからダンスタンくんと飼い主さんがまた深い関係を築いていかれるのだろうとワクワクしています。

最近では、グッドボーイハートの若い犬たちのお相手にも協力してくれているダンスタン。
わたしもまた、ダンスタンとの関係が合うたびに変化していくことを感じています。
そして、またこれからもお互いに犬として人として、共に成長できることを楽しみにしています。


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すみれちゃんとお互いを尊重できる関係を目指して:フレンドリーな犬より、犬として生きることが大切

グッドボーイハートのクラスを受講した生徒さんから感想をいただきました。

今回は黒柴犬のすみれちゃんの飼い主さんからです。

すれみちゃんは子犬のころに飼い主さんの元にやってきました。
子犬期に起こりやすい問題とは別に、すみれちゃんの抱えている問題といっしょにカウンセリングを受講されたのがきっかけでした。

現在ではすみれちゃんは10歳を超えて元気に過ごしています。

飼い主さんは「犬語セミナー」や「トレッキングクラス」に参加しながら、犬との学びを続けています。

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すみれがパピーのころに、いろいろと困ったことが起きていました。

すみれの前にも柴犬を飼っていたのですが、そのときとはすみれが違うことと、
以前の犬のときに克服できなかったことを今回は事前に学びたいとも思っていました。

それでプライベートのトレーニングクラスを受講しました。

同時に、博多駅南にあったグッドボーイハートのデイケアクラスに通いました。


宮武先生やオポくんの指導のもとに、なんとか家族の一員として落ち着いた生活ができるようになりました。

他の犬たちとも過ごせるようになり、全く歩けなかった散歩もリラックスしてできるようになりました。

自宅の中でもよく言う事をきき、とてもオリコウサンのすみれになりました。

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すれみが3才を迎え、先生の言われている「三歳のとびら」は開いてもなかなか光が見えませんでした。

グループクラスでは、リードを外したとたんに、ひとりで走り出すことがありました。

トレッキングクラスではみんなと協調していっしょに歩くことができません。

飼い主との関係の希薄さを思い知らされました。

また、動物病院では大の注射嫌いで、大暴れして診察を受けることができず、

これはもう、病気をしないようにするしかないと決意して、すみれは病気知らずで成長しました。

そして、体だけでなく心も共に健康であってほしいと思い、ドッグヒーラー養成クラス(ミラグロクラス)を受講しました。

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ミラグロクラスでは深く、犬のこと、自分のことを考える機会をもつことができました。

犬と人を癒す自然のエネルギーを受け取るにはどうしたらいいのか?

まず、自分が癒されて変わることからスタートだと思うと、私にとっては少し難しいことでした。

でも、自然とのつながりなしでは、人生も犬生も全うできないという基本の姿勢だけはわかった気がします。

野山に出かけたときは、以前ならすみれが興奮して走り回るのを喜んでいると勘違いして一緒にはしゃいでいました。

今では、早く落ち着きを取り戻して、共にしっかりと大地に根を下ろしたいと思います。

すみれもそんな時間を気持ちよさそうに過ごしてくれます。

また、すみれの体調が悪そうなときには「お知らせ」と受け止め、こちらが慌てることなく

薬や獣医さんに頼りすぎることなく、すみれの治癒のときを見守ることができるようになりました。

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すみれを飼った当初は、他の犬や人に対してフレンドリーな犬に憧れていました。

すみれにもそんなフレンドリーな犬になって欲しいということを最初のカウンセリングのときに宮武先生に伝えました。

でも今では、すみれに、ただ犬らしくあってほしいとだけ思っています。


何が起きても、自分もすみれも動じないで落ち着いていられるように、

また、自然の中で生き生きと輝くすみれの姿を、いつまでも見ていられるように、

そして、お互いの立場を尊重しあえる関係になれたらいいなと思います。

そのための信頼関係作りは、まだまだ途上にあることを、日々実感しています。

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飼い主さんと犬の出会いというのは本当に不思議なものです。

どのような出会いであっても、どうやって出会ったのかには全く意味がありません。

意味があるのは、どのような関係を築いていくのかということだけです。


過剰に増えるペット産業の中で心に不安を抱えた子犬のひとりがすみれちゃんでした。

最初は可愛そうという気持ちから始まったとしても、可愛そうという気持ちでは犬は救われません。

すみれちゃんと毎日少しでもできることをしながら、関係作りをすすめてきた飼い主さん。

すみれちゃんの行動や表情の変化の中にその関係を見ることができます。

犬との関係が途上だと言い切れるのは、飼い主さんが犬と今でも向き合っている証拠です。

フレンドリーな犬がいいという一般的な価値観を超えられたのは、飼い主さんが犬との関係を通して

自分の価値観を作り上げてきたからこそです。

飼い主さんが自分の姿勢をきちんと持って学びを続けてこられたからです。

飼い主が自分をしっかり持つことは、犬にはとても大切なことです。


野山にひっそりと咲くすみれの花。

本当に小さいけれどその存在を知ったものにとっては大きな心の安らぎになる花。

すみれちゃんは目立たないときほどその輝きを発する、すみれの花のようです。


何才になっても成長する。犬も人も同じことです。

何才になっても関係作りは続く。これも同じことです。

すみれちゃんといっしょの一歩、これからも楽しんで進んでください。

Posted in 受講生のコトバ

自分で考える飼い主を目指して:コウちゃんの成長から学ぶ自然の力と恵み

グッドボーイハートの生徒さんから、クラス受講の感想をいただきました。

今回は家庭訪問レッスンと通学レッスンを受講された
コーギーのコウちゃんの飼い主さんからです。

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大田こぞうさんのラジオ番組「月下虫音」に先生が出演しているのを聞き、
少しずつ自分の犬について疑問を感じるようになりました。

たとえば、当時うちの犬はお腹を天井に向けて寝る
いわゆるへそ天と呼ばれる状態で寝ることがありました。

ラジオを聴くまでは、リラックスして寝ているのだと思い込んでいました。

しかし、ラジオでこれはリラックスしているのではなく、
逆にストレスがかかっているときに寝る格好だということを知り愕然としました。

他にも、いろいろと犬の行動について思い違いをしていることがありました。

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ある日良いタイミングで「今日は行ける!」と思い急遽電話しました。
その日に七山校で開催された犬語セミナーに参加しました。

そのことがきっかけで、訪問カウンセリングを受講することになりました。

そして七山に通学してトレーニングクラスを受講することになりました。


トレーニングを通して環境が一番大切だということに気づき
できる範囲で、犬の環境を少しずつ変えていきました。

自分たちの接し方の間違いにもたくさん気づきました。
やはり、気づいたことをひとつずつ変えていきました。

そのことで、犬にはいろんな変化がありました。

まず、家の中での行動が変わりました。

以前は小さな物音やわたしたちに聞こえないような気配でもバフバフとよく吠えていましたが、
今では、とてもリラックスして過ごすようになって、
特定の状況下以外では吠えることはなくなりました。

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室内で導入した備品は、ソフトクレートです。
もともとハードクレートには入れるようになっていたのですが、
ソフトクレートに変えたことでクレートの使い方が今まで変わりました。
すぐに、2個準備しました。

ソフトクレートを上手く使ったことで、
時々ちょっかいを出す家族からコウが身を守ることができるようになりました。
お腹を壊すこともなくなったので、病院にいくこともなくなりました。

散歩の様子も変わりました。
前は散歩に行くのが億劫でしたが、今では散歩が楽しくて仕方ありません。

散歩に出かけるときに興奮して飛び出していたのが、ゆっくりと出るようになりました。
吠えかかる犬にも、することなく、やり過ごすこともできるようになりました。

ブラッシングも大好きになりました。
先生に勧めていただいたレデッカーのブラシを使いました。
今までブラシがとても苦手だったのに、今はブラシをするのを待っています。
ブラシをかけて上げることも楽しみのひとつになりました。
おかげでシャンプーの回数も少なくなりました。

食事の内容を見直して、排便の切れがよくなりスタイルもよくなりました。

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飼い主の気づきとしては、とにかく犬との生活が変わったことです。

犬の学びを思い切ってはじめたのは、自分の今年の目標として
自分で知って自分でやろうということを決めていたこともありました。

これまでも犬の訓練を学んだりいろいろな情報を得ていましたが、
今回はいままでとは全く異なる、何か違うものを感じました。

そして後悔のないようにやろうと思い行動したことを、本当に良かったと思っています。

ブログを読んでいる方には、ぜひ一回は自分の犬を先生にみてもらうことをおすすめします。
健康診断だと思ってぜひ一度みてもらってください!

遠方だったため七山に通いましたが、七山という自然あふれる環境の中で
いろんなことを学びました。

コウといっしょに山歩きもしました。


これからもまだまだ夢があります。

コウといっしょに歩いていきます。

dav
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コウちゃんは7歳になります。

犬のしつけの解決について尋ねられる質問の中に、年齢に関することがあります。

つまり「もう●歳になったから遅いですよね。」という飼い主さんの言葉です。

しかし、コウちゃんの飼い主さんは年齢のことは全く気にしていませんでした。
犬が何才であろうと、飼い主が犬のことを理解するために受けるレッスンに
年齢制限はありません。

犬が10歳でも15歳でも、今犬のことを知って遅いということはありません。


これまでに、コウちゃんにやってきたしつけやトレーニングについても、
今までのことよりこれからのことが大切、今知って変えられることがあるならやりたいと
とても前向きな姿勢で取り組まれていました。

コウちゃんの生活環境はどんどんと整えられ、できることをひとつずつと変化していきました。

その変化でコウちゃんはとても落ち着きのある犬くんに変化していったのです。

草刈ボランティアと称していつも尾歩山の手入れをお手伝いしてくださり
自然の恵を自らの力に変える力をもつ飼い主さん。

犬も自然のひとつです。
人工的に変化させてしまった部分を変えることはできませんが、
その精神と心は常に自然とのつながりを求めています。

犬と人がいっしょに自然とひとつになる時間をこれからも大切にしてください。



Posted in 受講生のコトバ

小さくてもパワー全開のカレンちゃんの変身:『犬を飼う』から『犬と生きる』へと変化したこと

 グッドボーイハートの受講生からいただいたクラス受講の感想文です。
毎回、それぞれに犬と飼い主さんの成長を感じられる文章をいただきありがとうございます。

今回はシェットランドシープドッグのカレンちゃんの飼い主さんからです。

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・グッドボーイハートのクラスを受講したきっかけは?

やっとやっと飼いたかった子犬(生後3ヶ月過ぎ)を迎えましたが、
最初3日間くらいなかなか近づいてはくれませんでした。
そのうち慣れてくれるだろうと様子をみていました。

それでもなかなか来てくれないので、 気を引くためにおやつをよくあげました。

少し近くに来てくれるようになってからは、
甘噛みが酷く自分達の服が破れたり、
トイレシートを噛んでは散らかしてしまうといった毎日でした。
それも、幼いからやんちゃなのは当たり前だと思って過ごしていました。

生後5ヶ月になるころには、問題はますます悪化してきました。

おやつを見せてもお座りをしてくれない
外に出ると座り込んで散歩に行けない
糞を散らかし食糞
部屋のあちこちで排尿
そして食後の唸りがだんだんと強くなる

などといったことで悩んでいました。

ドックスクールを 探していたところ、グッドボーイハートのホームページを拝見しま した。

犬を通わせることばかりを考えていましたが、
犬を飼うことが初めてなので環境も整えたいと思い
家庭訪問型のクラスを受講させていただくきっかけとなりました。

カレン2
・家庭訪問トレーニングクラスを受講して気づいたこと感じたことは?

まず犬を飼うことがこんなに難しいと思いもしませんでした。

犬を迎える前に自分たちなりに勉強したつもりでいましたが、
本などのマニュアル通りにはいきません。

幼少期の成長スピードが早いことも理解しておらず、まだ子犬だと思いずっと幼稚な扱いしていたところ、
先生から『 彼女は人で言えば、中学生から高校生です』と言われたときは衝撃的でした。

犬へのレッスンではなく、飼い主へのレッスンであり、
『できない』のでなく適切に『教えていない』ということ、
たくさんのサインを見逃してきたことにも気づきました。

犬が何故そういう行動をするのだろう、表情、気持ちを汲み取る事もなく、
こちらの理想ばかりをおしつけてしまい、人と犬の間に大きなズレがあると感じました。

それから、 宮武先生の犬に対する熱意真剣さもお手本にすべきところだと感じています。
犬を通じて動物のこと生態系のこと多岐にわたり考えさせられます 。
私たちもいろいろなことへの興味もできてきました。

カレン子犬

・犬が変化したこと、自分が変化したことは?

犬の変化として、、、

ある日突然唸らなくなり、庭で排尿できようになり、便の位置が自宅より遠くなりました。
目つき表情がやわらかくなったり少しづつ少しづつ変化があります。

自分の変化として、、、

『犬を飼う』ということはドックランへ行きお友だちができて~という意識でしたが、
今は『犬と生きる』という意識への変化があります。

犬のことをただかわいいと『見る』から、『視る』に変化してきました。

カレンお外

・これから犬とどのように暮らして行きたいですか?犬とどのような 関係をつくりたいですか?

この犬を迎えなければ、出会うこと無かった様々な方との出逢いが有り、
今まで学ぶことのできなかったたくさんのことを教えてもらっています。

犬は飼い主を選べませんが『ここへ連れてこられてしまった』のでは無く、
『ここに来なければならなかった』と思ってもらえような居場所を作っていき、
共に歩んで行けるような生活を築いていけたらと思います。

karen ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シェットランドシープドッグ、通称シェルティは国内ではあまりみかけなくなりました。
繊細で感受性が高く、環境に対する反応がとても高いのが犬種の特徴です。

小さな物音で吠えたり、散歩中もいろいろな刺激に対して吠えたり逃げるという過敏な反応を示すこともあります。
シェルティがリードをつけてクルクルと周りながら散歩しているのを見たことのある方もいるかもしれません。警戒心が防衛行動を生むため、リードの範囲でクルクルとまわって歩きながら進むことで周囲を防衛しているのです。

カレンちゃんはまだその状態には達していませんでしたが、すでに吠えたり防衛しながら散歩に出ていました。室内でも回る、吠える、咬みつく、唸ると、様々なストレス行動がありました。
まだ年齢の若い乳歯の生えている子犬ですから、やんちゃなのでそのうちにおさまると飼い主さんは思ってしまったようですね。

さらに、念願の犬を飼ったというときに陥りやすい穴にはまってしまうことがあります。
テレビなどのメディアが賞賛する犬との暮らしへの憧れです。
その映像は、本当に犬が幸せになるやり方なのでしょうか。

本当に犬が安心して飼い主と信頼できる関係を築くためには、飼い主としてたくさんの疑問に答える必要があります。

犬とはどんな動物なのだろう?
犬が求めているのは何か?
犬が言いたいことってどんなこと?

カレンちゃんは、ストレスを感じやすく表現しやすいという犬種としての特徴と、個体としての性質を持っています。しかしその前に、カレンちゃんは犬です。

犬という種としてまず認め、犬という動物にとって必要な生活環境や接し方、テリトリーを与えることがまず先決です。

飼い主さんの変化でカレンは少しずつですが、確実に大きな変化を遂げてきました。
まさに犬の成長は飼い主の成長から。


カレンの選んだ飼い主さんと共に、これからもお互いを鍛えあいながら前進していかれるでしょう。
ますますの成長を楽しみにしています。

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怖がりさんだったリロと飼い主さんの成長の足跡:犬の行動を理解することは飼い主の役割

 グッドボーイハートのクラスを受講してくださっている生徒さんたちの感想をご紹介しています。
今回はチワワの2才になるリロくんの飼い主さんからクラス参加についてのお言葉をいただきました。

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・グッドボーイハートクラスを受講するきっかけについて

 リロは1才までペットショップにいました。そのためなのか、私以外の人にはなかなかなつかず、すぐに逃げたり隠れたりしていました。特に、主人に対して強く怯えるようになってしまいました。

 主人になついてほしくて、いろいろと試してみたのですが、さらに怯えがひどくなってきているように思えました。主人も自分になつかないためか、リロのことをまったくかわいいと思えないと言い出してしまい、どうしていいのか分からなくなって、グッドボーイハートに相談しました。

 主人や他人になつかないというこの他に、散歩をこわがって全く動こうともしないし、自分もどう接していいのかわからなかったのです。他にも不思議に思える行動がたくさんありました。

 最初に家庭訪問のカウンセリングクラスを受講したときに、自分が思っていたことがずい分違っていることに気づきました。もっとリロのことを知りたいし、リロと主人が仲良くなって欲しかったので家庭訪問トレーニングのレッスンをはじめました。

リロ
・家庭訪問レッスンを通して得た学びと気づき

 レッスンを受けるたびに、犬の一つ一つの行動にはそれぞれに意味があることを知りました。そのリロの行動の一つ一つを少しでも理解してあげることも、飼い主の大切な役目なのだということに気づきました。

 リロがやっていることを見てわからないことがあるたびにレッスンの時に先生に質問しました。そのたびに、犬の行動にはこんなにいろんな意味があるのだということを知りました。それで、ますますリロをよく観察するようになりました。

 観察していると、リロのやっていることにはいろんなメッセージがあることに気づきました。今までは笑って過ごしていたようなことも、リロのメッセージとして受け取ることができるようになりつつあります。


リロ1
・レッスンを通して変化したリロのこと

 レッスンを重ねるうちに、リロにもいろんな変化が起こりました。まず家の中でのトイレの失敗がなくなったことです。最初はペットシーツでさせていましたが、ときどき違う場所でしてしまうこともありました。トイレはすぐに室内ではしなくなり、庭に出てするようになりました。庭でのトイレも最初はリロを誘ってしていたのですが、今はひとりでトイレに行って戻ってくることができます。

 庭でのトイレをさせるためにペットドアをつけました。リロがひとりでは庭には行かなかったのですが、次第にひとりでも行けるようになってきました。ペットドアも最初は通ることができず、リロがペットドアを通れるようにいろんな工夫をしてやっとできるようになりました。

 庭におりるためには階段があります。階段はリロが来る前に作っていたので段差が高くてリロはなかなか下りることも上ることもできませんでした。でも、これも克服できました。こうしてひとつずつリロがいろんなことができるようになってきています。

 朝起きたときに走り回るような行動をしていました。留守番の後にも同じようにしていました。その走り回り行動は最初は喜んでいると思っていたのですが、それはストレス行動であることを教えてもらいました。レッスンを続けていくと、朝部屋の中を走り回る行動もいつの間にかしなくなっていたのです。

 家の中でいろいろと教える練習もしました。最初はオスワリを教えて、フセやマテもできるようになりました。ベッドに行く事も覚えました。お手も最近できるようになりハイタッチも教えました。とても元気にしてくれます。

 散歩に行けるようになったのことも喜びのひとつです。最初は怖がって歩かなかったりリードをひっぱっりしていましたが、今ではとても上手に歩けています。特に散歩は主人と行くのが好きで、散歩や外出のときには、自分よりも主人にべったりになっています。

 室内ではいつもクレートに入って出てくることがなかったのですが、少しずつクレートから室内に出ていられるようになりました。そしてついに、リビングで横になってリラックスして寝ているのを見てビックリしました。それも、グッドボーイハートのトレッキングクラスで、そのときお泊りにきていたボーダーのワンちゃんといっしょに山歩きさせてもらってからのことです。こうした変化がいきなり出るので驚く同時にとてもうれしく思います。

リロ山歩き3 

・これからもリロと良い関係作りを

 家の中ではリロはまだ多少、主人に警戒しているようですが、家の外へ一歩出ると、主人が大好きになってくれたことがとてもうれしいことです。散歩もとても上手いなって、リードをたるませていても、ロングリードを使っているときでも、ちゃんと主人の右横にいてペースをあわせるようにして歩いてきてくれます。いっしょに山歩きにもいけるし、野原で元気に遊ぶこともできるようになりました。宮武先生のレッスンを受講するたびに、リロが良い子になっていくことを感じています。

 リロが家の中でも主人と良い関係を気づいて、今少し怖がっていることを克服できるようにしていきたいと思っています。そのために、リロが上手に自分でテリトリーを作れるようになってほしいですし、リロも私達もいっしょに落ち着いて過ごせる空間作りをしていきたいと思います。


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 この時代に人と暮らしている純血種犬の多くの犬たちは、人為的な繁殖や販売といった過程を子犬のころに経験しています。これもすべて人が犬に与えている影響のひとつですが、この経験の中には犬の発達や、性質形成に強い影響を及ぼすこともあります。

 リロちゃんは1才までペットショップで過ごしていたようです。その経験はリロちゃんの人に対する社会性の発達について一定の影響を及ぼしています。これは特別なことのように思われるかもしれませんが、実は自分の犬たちも多少なりともそうした人の及ぼす影響を受けてきています。犬を飼うということは、こうしたことも含めて理解して飼うということです。

 犬を迎えたあと、思ったようになつかないとか、思っていたように言うことを聞かないというフラストレーションをかかえることがあるかもしれません。でも、ピンチはチャンスなのです。これらの犬の抱えている問題を、どうとらえていくのかという飼い主力が人と犬の関係を変えていきます。

 リロちゃんの飼い主さんは、最初は困ったと感じた問題を、リロと自分たちのためになんとか解決していこうと取り組みを始めました。実際に取り組んでみると、今まで思っていたことがずい分を違っていたことに気づきます。気づいて接し方を変えたり、リロちゃんの生活に必要なものを整えていくと、次第にリロちゃんに変化起きてくるのを観ることができます。

 その犬の変化は、ある日突然できるようになるというものもあるし、ゆっくり改善するというものもあります。どちらにしても、毎日犬をきちんと観ることが習慣づくと、なかなか変わらないといって不満を漏らすことがなくなるのは不思議なことです。犬のしつけや犬育ての際に、犬がなかなか思ったように変わらないと思われるなら、すでに犬を変えようとしていることに無理がありますよとお伝えします。

 なぜなら、変わるべきは飼い主であって犬ではないからです。

 その変化の中で、リロちゃんの飼い主さんは、犬をちゃんと観て理解することは自分の飼い主としての役割なのだと気づき、そして自分を変化させてこられました。犬のすばらしいところは、この飼い主の変化を敏感に感じ取り、そこに安心と安定を見出すことです。

 先日もクラスの中で、リロちゃんの以外な一面を見ることができました。まだまだ隠された部分もたくさんあり、表現できていないこともたくさんあるのでしょう。これからも一歩ずつ、リロちゃんが自分を表現できるように成長していくことが楽しみですね。


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保護犬から家族との暮らしを取り戻した“さくちゃん”と向き合う日々

グッドボーイハートの家庭訪問トレーニングクラスを受講されている生徒さんからいただいたメッセージです。

今回は、マルチーズのさくちゃんのご家族からいただきました。

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保護犬だった2才のさくを譲り受けて、もうすぐ2年になります。

わが家に来て間もない頃は、歩と犬にありがちな分離不安傾向が強くありました。

たとえば、留守番の間ずっと吠える、ケージの中のトイレシートを食いちぎってビリビリにしていたり、下に敷いているベッドを破壊する日々が続きました。

わたしが動くとすぐについて回ったりと不安なのかなと思える行動もいくつも見られました。

さらに、困ったことがありました。排泄の失敗が続きなかなか指定の場所でしてくれるようになりませんでした。

こんなさくの状態に途方に暮れていたわたしに友人が紹介してくれたのが、宮武先生です。

サクちゃんフセ
家庭訪問でのトレーニングを続けるうちに、さくに少しずつ変化が見られるようになりました。

いつも家族の誰かの膝の上や、人が座っている椅子の上に乗ってきたさくが、自分のベッドやクレートで落ち着いて長い時間過ごせるようになりました。

自分からベッドに乗って寝ている姿もよくみられるようになったのです。

サクちゃんベッド
散歩のときにも、とても緊張しているようで早足で歩いたり、身を隠すように道の隅っこを壁にくっついて歩いていました。

はじめのころは、散歩中歩いているときにいきなり立ち止まり排尿をすることもありました。

散歩コースを選びなおしたり、散歩のやり方などを練習したりして、少しずつ引っ張りもなくなってきました。

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散歩中にはまだ緊張しているさくも、七山でのトレッキングのときはかなり様子が違います。

リードから解放されてゆっくりと土のにおいを嗅ぎながらわたしたちといっしょに歩いていきます。

途中で草を食べたり、草の上にコロコロと寝転がってにおいつけをするようなこともします。

そして、ときには立ち止まって遠くを眺めてみたり、など。

そんなさくを見ていると、わたしたちもうれしくなってきます。

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以前、先生に「犬にとっての幸せって何ですか?」と質問した事があります。

先生は「犬らしく生きること」とおっしゃいました。

この言葉を忘れないでいようと思います。

さくにとっての「頼れるリーダー」になるためには、まだまだ時間がかかりそうですが、ゆっくりと良い関係を作っていきたいと思います。

サクちゃんハウス
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 小さなさくちゃんですが、きちんと環境が整わないとできないこともたくさんあって、環境整備を進める毎日が続きました。

 特に初期に環境を変化させてトイレトレーニングを開始したときには、環境の変化により一時的に飼い主さんにとっては予測のたたないような状態も生じます。そのたびに飼い主さんとなんどもメールや電話でお話ししました。

 順調に変化していると思われる行動も、一日でトイレ成功という状態にはならないので、飼い主さんが不安をかかえられるのも当然のことです。それでも着実に変化を重ねていくうちに、ある日突然できる日が来ることもあります。さくちゃんのトイレトレーニングの変化は、小さな変化をくり返しながら、本当にある日突然できるようになるという形で起きました。ごほうびや罰は使っていません。さくちゃんは準備されていたトイレ場で排泄を自らするようになったのです。さくちゃんが自分で選択したことです。

 しかし同時にさくちゃんが選択したことがあります。飼い主さんの膝や人の座っている椅子に執着しないようになったことです。飼い主さんが椅子から立つとすぐに座椅子に座ったりしていたさくちゃんが全くそのことに関心を示さなくなったと同時にトイレを指定の場所でするようになりました。

 狭いケイジにいれたまま留守番をさせていたことを悩まれていました。ケイジの中のシーツやタオルを破壊するなどケイジはさくちゃんにとって落ち着かない場所となっていました。今では、リビングを解放して必要なときには自分でベッドにあがったりハウスに入ったりして留守番をすることができるようになりました。さくちゃんにとってお部屋が安心できる場所に変化したことが安定した留守番ができるようになったの理由です。

 囲いのある室内や犬たちの多すぎる都市空間の散歩コースから解放されて山歩きをするさくちゃんは全く別の犬のようです。動きもゆっくり、臭いを嗅いだり草の上に寝転んだり、排泄もちゃんとできます。飼い主さんに執着することもなく、かといって興奮して走り出したりもしません。みんなが歩く速度でいっしょに山を登っていくのです。見かけは本来の犬の姿からずい分と変化してしまったさくちゃんの中に、イヌという動物の血が流れているのを感じる瞬間でとてもうれしく感じてしまいます。

 小さなさくちゃんは案外メリハリがきちんとしています。ベタベタされることよりも、お互いに良い距離感を持っていることがさくちゃんの安心につながっているようです。家庭訪問にレッスンに行ったときには、飼い主さんいわく「実力以上」の出来栄えということらしいのですが、きっとこれがさくちゃんの実力なんだろうなと思います。「やっぱりさくちゃんは犬なんですね。」とこぼしたときに、飼い主さんが「とにかく犬でよかったです。」と応えられた笑い話もありました。

 その飼い主さんから「犬にとっての幸せって何ですか?」と尋ねられたことを覚えています。自分の犬の幸せとは何かと考えられる人も実はわずかです。それを犬にとってのといえるようになるまでにはとても時間がかかることですが、さくちゃんの飼い主さんは元からそのセンスをお持ちであったということでしょう。

 自分の犬の幸せですら間違えていることもたくさんあります。なぜなら、最初から犬はこれが好きと決めてかかってしまうからです。このゴハンが好き、この人のことが好き、このオモチャが好き、抱っこされるのが好き。そして好きなものを与え続けることが幸せだと勘違いされてはいないでしょうか。

 幸せって何かというと価値観もあり哲学でもあり、なかなか難しいことではあります。それでも唯一いえるのは、犬として生きること、人として生きるということかなと思うのです。まだまだ多くの犬が、犬という動物として生きることが許されていないのが身近な犬たちの状態です。土の上を歩くことも、草の臭いをかぐことも、風に当たることも、どれも犬に戻っていくために大切な時間なのです。

 様々な理由で保護された犬たちの中には、複雑な経験をしてきた犬もたくさんいます。
今まで飼っていた犬とは違うということや、きちんと環境を整えようとしても、なかなか上手くいかないこともあります。しかし、それだけに相手を理解する必要があるため、たくさん学ぶことができます。さくちゃんはそんな学びをたくさんくれるさくちゃん先生です。さくちゃん先生、これからもよろしくお願いします。


 犬のしつけについてのご相談、犬の問題行動を解決する家庭訪問トレーニングはこちらで紹介しています。問題があってもなくても、犬を知る機会として一度チャレンジしてみてください。

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老犬と寄り添い心安らかに過ごすこと:15歳の夏を迎えた光太郎くんと飼い主さんの日々

クラスの受講生からメッセージをいただきました。
ラブラドル・リトリバーの光太郎くんのご家族からです。

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 生後2か月で、初めて犬を飼うウチの子になった光太郎。
 宮武さんのレッスンが始まったのも光太郎が来たその日。以来、5歳でアジソン病になった時も、12歳の時に腫瘍で脚を切断するかどうかの決断の時も、宮武さんからは控えめで的確な提案をもらいました。


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 15歳になった今年の春、突然ご飯を食べなくなった光太郎を慌てて病院に連れて行ったところ、獣医師から遠回しに対処療法以外の治療はない、と告げられました。ぐったりして点滴をされている光太郎を見て、治らなくてもいいから少しでも楽になる方法を探そう、と考え、十数年ぶりに定期的にカウンセリングクラスを受講する事にしました。その過程で、ドッグヒーリングクラスも受講することになりました。


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 ヒーリングの事は前々から知っていましたが、受けるつもりはありませんでしたし、宮武さんから勧められた事もありませんでした。初回に、宮武さんが手が痺れる、とおっしゃった時も、そういうものなのか…と軽く思っていました。
それだけに、その夜、落としたパンをめがけて光太郎が立ち上がリ、2歩3歩と歩いた時は感動的ですらありましたし、パンをかじりながら私を見上げる、その得意げな顔には大笑いしました。とは言え、その後、光太郎が歩いたのは数える程で、今はすっかり歩けなくなりましたが、ヒーリングの後は目がぱっちりして機嫌が良く、上体を起こすのにも力強さを感じます。


 ヒーリングと同時に、光太郎の食事、環境にもアドバイスを頂けるのはありがたい事です。気がつけば、真夜中に悲しそうに吠えるのも、腰を支点に円を描くように這うのもしなくなりました。何より嬉しいのが、食欲が戻ってきた事。食欲のないラブラドル・リトリーバーなんて張り合いないです。


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 光太郎はもちろん、飼い主側も心穏やかでいる事を大切にしたいと思っています。
緩やかに確実に衰えていく光太郎を見るのは切ないものですが、安心しきって眠っている寝顔を眺める気持ちは、仔犬の頃と同じです。


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 子犬の頃に家庭訪問トレーニングクラスでお声かけいただき、やんちゃな子犬だった光太郎君と楽しく勉強したことを懐かしく思い出しています。大柄の光太郎君はオス犬で力も大変強かったので、成長が安定するまでは大変なエネルギーを必要とされたことでしょう。屋外飼育だったのに、いつ会っても犬の住まいの周辺も光太郎くんそのものも臭いもなく清潔に管理されているのを見るだけで、犬がどのように飼われているのかを知ることができます。

 成長ご近所でのお付き合いを大切にされていたので、光太郎くんは地域の犬としての居場所をきちんと持っているようです。若い時期には光太郎くんご用達のタクシーに乗って、たまにグッドボーイハートの集まりにもお越しいただくことがありました。毎日のお散歩からお世話やコミュニケーションまで、犬と飼い主が共に向き合って生きてこられた事が、今の光太郎君を通して十分にわかります。犬をイベントなど犬の集まりに連れていくことが目的となってしまい、一番大切な犬と向き合うことを置き去りにしている方々へ対して、こうした犬ときちんと向き合うということを知っていただきたいとなと思います。

 犬の生きる時間の長さは、人と比較してしまうとつい短いと感じてしまうこともあります。別れを思うと辛く苦しく、犬の前でつい悲しい気持ちになってしまったりもします。でも犬はなぜ飼い主がそんなに不安で悲しいのかがわからず犬を苦しめることになってしまいます。大切な犬との別れもいつかはやってきます。どのような形でやってくるのかは誰にもわかりません。人は犬の生をコントロールしようとしていますが、犬の尊厳ある死までもコントロールすることはできないのです。だから、犬のことを思って悲しく泣いてしまうときは、犬と離れている場でこっそりと(それでも犬にはなぜかばれてしまいますが)、そして本当に泣くのは別れが来たあとで十分に間に合います。今、犬と過ごせる今この瞬間が何よりも大切だと感じられれば、そのときから老犬との安らかな日々が始まります。

 光太郎くんと飼い主さんの安らかな日々にときどきお邪魔させていただき、その幸せを分けていただきながらこれからもできることをさせていただきます。ありがとうございます。


dav

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