グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<日々のこと>八三オポ計画を練る

記事の題目読めましたか。

八と三ではちみつ。

83オポとしようかとまだ迷っているのですが、漢字の八と三が「山と川」的な感じで忍者の合言葉のようで一応こんな風にしてみました。

はちみつオポ計画とは例の養蜂のことです。

本を買ってきてチラチラとわかりそうなところだけ読み進めています。

この本がすごく面白く犬の生態と比較して読んでいます。

たとえば二ホンミツバチとセイヨウミツバチの比較は特に面白いです。

二ホンミツバチは人がいてもいなくても生きていけるけど、セイヨウミツバチは人がいないと生きていくことができないという部分などは犬の世界にも通用します。

日本では犬は野犬として人がいてもいなくても生きて行ける(たはず)なのですが、西洋では野生で生きている犬科動物はオオカミといわれます。

いわゆる山犬というものが西洋にはないのです。

日本人は野生動物との境界線がゆるやかに敷かれ、その境界の間でかかわってお互いに利用してきています。

二ホンミツバチと人間もお互いを利用しつつうまくやってきたわけで、いたら利用するけどいなくても大丈夫だよというほど良い依存関係らしいのです。

読みながら少し興奮してしまいました。

二ホンミツバチの攻撃性や、攻撃性をやわらげるために行う処置などは犬のそれと酷似しています。

といってもやはりそれは二ホンミツバチに通じるのであって、セイヨウミツバチには通用しないのです。

国内の犬はもはや人がいてもいなくても生きていける犬たちは存在を許されていません。

このことが本当に残念でならないのですが、西洋の価値観を受け入れ環境を変化させる必要があった歴史の中では致し方ないことなのでしょうか。

せめて動物との程よい関係を満喫したく、養蜂を始めることになりました。

これから巣箱を作るのですがその前にまだまだこの本で楽しみます。

本はこちらです。

帯にあの武術家の甲野先生のコメントがあるのにもびっくりしました。

武術と農業って関係あったんですね。

犬と農業も武術も関係があります。

みんな大切なところではつながっています。

自然の中にあって自然のひとつであるところでつながっています。

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Posted in 日々のこと, 本の紹介

<本の紹介>犬の見ている世界をもっと突き詰めたいから読んだ「妻を帽子とまちがえた男」

年齢とともに文字が読みにくくなり困難になってくる読書だけど、やっぱり読むと心が落ち着きます。

本を読むということは、すばらしい出会いであり迷路から脱却するための脇道を見せてくれる方法になります。

のめりこんで読む本がそれほど多いわけではないけど、この本は久しぶりに何度もページを行ったり来たりしながら繰り返し読みました。

著者はオリバー・サックス先生で、神経学の臨床医です。

映画「レナードの朝」の原本となる「めざめ」という本を書いた方というと、覚えのある方もいらっしゃるでしょう。


この「妻を帽子とまちがえた男」で紹介されているのは、さまざまな脳の病気を持つ人々です。

脳の病気によって作られるそれぞれの人の生き方や世界を紹介し、皆さんひとりひとりが、人としてのアイデンティティを損なわずに生きていることが記られています。

病気によって正常に機能していない脳を否定するのではなく、どのような環境でどのように生きることで本人が安らぎや満足を得ているのか、逆に苦悩や困難を抱えているのかという様子を本によって知ることができます。

オリバーサックス先生がそういう視点で患者を見て接していることが感じられるのです。

その中で医師としてできること、またやりすぎたこともやらなかったことにも触れてあり、本を通してかかわるものの立場についても教えられることが多くあります。


この脳に病気を抱えた人についての本について関心を持つのは、やはり犬について知りたいという気持ちからです。

人も様々な環境や事故や病気などにより脳に異変を起こすことがあります。

その脳の異変により人とは違う行動をしたり、把握する環境が人とは違うものになったりします。

そして、それらは人の性格ではないのですが、続くとやがて人格の一部となるものもあります。


犬は人以上に脳にストレスを抱えやすい環境で過ごしています。

犬に対する極端な人為的繁殖、出産時に抱えるトラウマ、幼少期に過ごした環境、成長期に与えられる環境など、これらが犬という動物にとってはあまりにも自然から遠く過酷なものです。

犬も人と同じように脳を持つ哺乳動物です。

その中身の機能性や使い方は人とは違いがありますが、犬も同じように脳の機能を正常に働かせることで行動や情緒の安定をはかっているのです。

犬の脳にどのような変化が起きているのかを飼い主としては行動を通して知ることしかできませんが、オリバー先生も同じように行動を通してその人の生き方を模索していくのです。

自分たちが犬とかかわるやり方と、同じだと思うのです。

人という動物について知り、そして犬という動物についても知ることのできるこうした本が私は好きです。


すべての犬が脳の病気を抱えているとはいいません。

ただ行動の不安定さや、過剰なストレス行動を繰り返すと脳はやはりそのストレスを抱えきれず一部が損傷してしまうこともあります。

だからこそ、早く気づいて環境を整え、もし脳が傷ついても早めにその傷をいやして犬という動物として尊厳をもって生きていってほしいと思います。

そのためにできることを探し、見つかったらやってみる、それしかやることはありません。

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犬のことを毎日考えたり学んだりしながらする過程の中で、考えることについてヒントをくれるのは犬について書かれた本ではないのです。

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<おすすめの本>犬と暮らすならその始まりを知ろう「オオカミの護符」はお薦めします

久しぶりですがおススメの本を紹介します。

グッドボーイハートならではの切り口なので、犬のしつけ方や犬の飼い方に関する本ではありません。
ましてや、純血種犬を紹介する本などでは毛頭ありません。

前回のブログで「大神神社」を参拝した旨のことを書きました。

今回おススメする本「オオカミの護符」は、まさに犬と暮らす人には読んでいただきたい本なのです。

イヌ科動物のオオカミが祀られる日本の神社を巡りながら、日本人のオオカミとの関わりの民俗学について学ぶことができます。

イヌの歴史というと、純血種犬の起こりの方に関心が向いていないでしょうか。

たとえば、ハスキーはソリを引いていた犬だとか、ラブラドルリトリバーは猟犬だったとかそんな方向の話です。

純血種の多くは最初は使役を目的として繁殖をされたものですが、現在の純血種は形を追い求めて人が繁殖した作品のようななってきました。

純血種犬としての使役の歴史も、遠く過去のこととなりました。

ネズミを捕るために繁殖されていたテリア種も、もうネズミを捕る必要もないほど衛生環境は整っていますし、スポーツのための狩猟をする貴族ももういなくなったということです。

そんな純血種犬の歴史なんかよりずっと面白くワクワクするのが、日本の古代に伝わるオオカミ伝説です。

オオカミが日本国内でどのように扱われていたのか、日本人はこのイヌ科の動物をどのような存在だと思っていたのかを知っていただければうれしいです。

犬に関心がなくとも自分達の歴史、古代のことなど民俗に関心のある方にも読んでいただきたい本です。

読み応えがあり素人でもわかりやすい本なのでおすすめします。

犬の祖先は狼というより、イヌはオオカミなのだと思います。

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グッドボーイハートおススメの他の本はこちらから

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<おすすめの本>「自然学の提唱」今西錦司先生:ダーウィンの進化論とは違う棲み分け理論

自然科学の分野で自然学という独自の見解と世界をもって生き物と自然を捉えてこられた今西錦司先生の書籍です。

帯にあるように、今西先生の自然学とは「現代科学との訣別宣言」です。

現代科学といってもこの書籍が発行されたのが昭和59年とありますから、今から30年以上前のことです。

書籍として発行される前に、今西先生は今西自然学としてダーウィンの進化論とはことなる見方で生き物の進化について捉えられていました。

この自然学の提唱の中では、自然学とはなにか、今西先生がそこにいたる過程を考えを含め案内してくださる本になっています。

今西錦司先生は霊長類研究所にいらしたこともあり、動物行動の観察や分析についての記載についても興味深く読むことができます。

専門書ではなく一般の方でもわかるように記述された本ではありますが、動物学や自然について深く考える機会の少ない方とっては少しはいりにくい印象を持たれるのではないかと思います。

かくいう私も一読では到底終わらず、一度読んだ場所を開いたり閉じたりしながら何ども読み返すことになりました。

そしてこれからも、今西先生の見方に近付くために、くり返しこの本を開いたり閉じたりするのだと思います。

ですから、この本を入手された方は一度に理解しようと急がずに、まあそのうちにわかるようになるだろうくらいの気負いでゆっくりと読み進められることをお薦めします。

最近では、5分でわかる犬のこと、3分でわかるドッグトレーニング、1分で身に付く犬のしつけ方など、時間をかけずに、つまり時短で物事を終わらせることを良しとする傾向があります。

ところが人と犬の関係というのはもう数万年どころかもっと以前から続いており、その歴史と共に犬や人の文化も変わり、それに伴って犬と人の関係も変化してきたわけです。


それを5分や10分、もしくは30分などで理解しようと思う方が傲慢であると思います。

本書は講談社から出版されており、中古本もまだ出回っているはずです。

今西先生の世界に少し触れてみたいと思う方へ、ぜひおすすめします。

自然学の提唱本
グッドボーイハートおすすめの書籍はこちらからもご覧いただけます。

グッドボーイハートの本棚

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<おすすめの本>共感の時代へ“動物行動学が教えてくれること”

夏の読書週間の準備が始まりました。

お盆のお預かりクラス期間に七山に滞在することが多くなりそうなので、読みたいという本を大量に購入してしまいました。

手元にある本でも、何ども読んでもっと深く知りたいと思っている本がたくさんあるのに、ついつい読んでいない本や遠い過去に読んだ本の再読に時間を使ってしまいます。

最近、ゆっくりと読み終えてそれでもなお、もっと深く読みたいと思った本がありました。

それが、共感の時代へという本です。


「共感」という言葉、犬との暮らしにはあまりにも重要な要素です。

説明するまでもなく、他者の感情や状態、行動の目的や意図を感じ取る知的な能力であり、場合によっては同一化によって相手にコミュニケーションを行い、相手と協調行動をとろうとする能力につながります。

犬との暮らしで起きる様々な問題について共感という力は、なくてはならぬものです。


犬のストレス行動を見た人が、犬が喜んでいるとか、楽しそうと思ってしまうことは、なんらかの共感性の不足によって生じている可能性もあります。

緊張や興奮によって失禁している犬の行動を、「うれしょん」などという言葉で片付けられているのも、ある意味共感性を失った結果かもしれません。


共感性という能力は、高度に発達した人という動物にしかないといわれていた時代もあるそうです。

人以外の動物を劣位に置くことを動物を支配する理由にしようとした古い時代の話ですが、こうした一旦うまれた価値観を覆すためには、いくつもの科学的根拠や事実が必要なのでしょう。

そしてこうして、ようやく反論を述べる人を覆すほどの資料とその資料に基づく共感に関する理論がくりひろげられているところです。みなさんも身近な人と論じてほしいものです。


著者のフランス・ドゥ・ヴァールは動物行動学者です。霊長類の社会的知能研究で知られています。

同著者の有名な本といえば「利己的なサル、他人を思いやるサル」などは読まれた方も多いのではないでしょうか。

本書では専門のチンパンジーの行動だけでなく、他の動物の行動にもふれて動物の共感の能力について触れられています。

それはむしろ、人の方が優位であるというよりも、動物のもつ古典的な共感の社会から学べといわんばかりの内容になっていて、非常に愉快なものです。

また、自分の利益と他人の利益のどちらを追求するのかという興味深い問題を解決する道具としての共感についても興味深く読むことができました。

本書は専門的な知識のない方でも読める本ではありますが、動物や人の行動と心理に関心のない方には多少手ごわい本になるかもしれません。

一気に読み倒そうと思わずに、まず手にとってゆっくりと読み進めていただくことおすすめします。

共感の時代へ

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<おすすめの本>かくれた次元:エドワード・T・ホール

最近は便利なものですぐにネットで検索ができるので、生徒さんたちが情報過剰になっていると感じます。

その過剰な情報の中には、明らかに違っているもしくは見方があまりにも人によりすぎていて吐き気がしそうなものまで入っています。

人にとびつくのは人のことが大好きだから。

人の口をなめるのは人のことが大好きだから。

犬が何をやっても人が好きだといってしまうことで飼い主側も納得してしまうという負の渦の中に巻き込まれていないでしょうか?

逆に極端に、犬が手をなめているのは強迫性神経障害であるとか、犬が他の犬の吠えるのは発達障害であるなどあまりにも簡単に障害という印鑑を押して恐怖を抱いてしまうこともまた正しい状況を把握することから遠ざかってしまいます。


犬のことを正しく理解しようなどとは、異なる種の動物であれば困難であることは当たり前のことなのです。

でも時間をかける余裕がないし、早く知って解決したい終わりにしたいという気持ちがものの見方をゆがめてしまうこともあります。

いつもお話ししているとおり、犬のことを知るにあたってハウツー本は必要ありません。

動物の仕組みを理解したり考えるヒントをくれたり、ああそういう見方もあるんだなと考えさせられる本に興味があります。

限られた時間の中で本を読むのですから、セレクトして読まなければもったいないという気持ちもあり、いつも本を手にとるときにはどきどきします。

ガッカリすることもありますが、このブログでご紹介する本は時間を割いて読んでよかったと思えた本ばかりです。

そこで今回はこの本「かくれた次元」をご紹介します。


「かくれた次元」という本の題名からすると、精神世界的な本と誤解されるかもしれませんが、これはかなり行動観察に基づいた科学的な本です。

書籍名の「かくれた次元」の意味を考えると、本書の冒頭にあるように「体験は文化によってかたどられているのだから、そこにはかくされた次元という文化が存在するのだという」という仮説を証明するために実際の事象を用いて説明が進められます。

事象として取り上げられているのが動物間の距離に関するテーマです。

動物たちが種により場によりまた実際の距離感によって混み合いをどのように回避しようとするのかなどがわかりやすく記されています。

動物が他者に近づける臨界距離、逃げる必要を感じる逃走距離といった言葉も、この本の中で初めてエドワードTホールが取り上げたのではないでしょうか。ここはあくまで推測であって事実とは間違いもあるかもしれませんのでご了承ください。

この他者との距離感を、住む場所の違いによる文化として捉えているのがわかりやすいところで、特に日本人に関する記述が他の国の人とは違うことが詳細に述べられているため、文化の違いが知覚文化距離(プロクセミックス proxemics)の違いに影響をしていることを自らの経験も通して理解することができます。

そこから、犬と人という異なる文化を持つ動物が異なる知覚文化距離を持つ事はあまりにも明らかだという理解に発展し、犬との距離感や空間について考える素材をもらえるという訳です。

どの本にも答えはありません。結局は自分で考えなければならないのだということです。

こうした自分に考えるヒントをくれる本に自分がドキドキしてしまうのです。

考えることが楽しく、発見することが楽しく、それが犬のこととなればなおさらのことなのです。

もちろん、机上の空想には終わりません。

考える過程を通して、ああだから犬たちは距離を近付け過ぎるとストレスを感じるのだという理解につながり、犬の適切なフィードバックを受けられるようになり、現実的な関係性に発展していくのです。

良い本との出会いは、良い師や友人に出会った気持ちになるものです。

暑い夏の日のお昼寝タイムの前にでもどうぞ。

かくれた次元表紙
他にもお薦めの本を紹介しています。↓

goodboyheartの本棚




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<犬のこと>アニメ「カムイ伝」に学ぶ:犬が魅了される魔法の小道具“犬万”をご存知ですか?

山の気温もかなり高くなってきました。
ジャケットを着込まなくても山歩きができるようになり、身軽で快適な上にまだ草も生えていないので、最高に気持ちのよい犬との山歩きができます。

こんな風に山の中を歩いていると、最近見たアニメのシーンを思い出しました。


そのアニメは昭和の時代のもので「カムイ伝」といいます。

検索していただければ一番わかるのでしょうが、白土三平先生が書かれたマンガがアニメ化されたものです。

原作のカムイ1964年から1971年まで『月刊漫画ガロ』に連載されたようですが、数回の中断をくり返す長編マンガらしいのですが、原作の方はまだ読んでいません。

アニメのカムイ伝の方は、大人向けとはいえ簡潔に表現されつつも、一定の社会的メッセージがちりばめられており集中してみることができました。

カムイ伝の主人公は忍者カムイですが、物語の中にはたくさんの動物たちが様々な役割で登場します。

中でも登場回数が多いのが犬なのです。


忍者の時代にも犬はすでに人といろんな意味で深く関わっていたことを伺える話がいくつもありました。

犬の登場の際に「犬を魅了するもの」として紹介された品、今でいうグッズがあります。

それが「犬万(いぬまん)」といいます。


犬万を使って忍者たちは犬の行動をコントロールしようとします。

この犬万は猫が夢中になるまたたびの犬バージョンのものだとナレーションが紹介します。

犬万があるとすべての犬たちが執着してその犬万を追うというのです。


そんなビックリする犬万とはどのようにして作られているかというと、その材料がビックリです。

犬万はミミズを干したものを丸めて作るというのです。


このナレーションを聞いて、本当に納得しました。

干されたミミズが特定の犬たちを魅了する姿をなんども見ました。


特に、七山校の庭では季節になると巨大ミミズがひからびて転がっています。

その干からびたミミズの上に体をこすりつける犬たちもたくさん目撃しました。


この行動は、干からびたミミズの臭いを自分につけるものですが、その執着の高さとこすりつけの動作を見ると「猫がまたたびに」というのと同じように見えて、まさに犬は干からびたミミズに夢中のようです。

もちろん、この干からびたミミズを臭ったこともあります。
いうまでもなくかなりの刺激臭です。

すべての犬がこの行動をするわけではありませんが、する犬には特定の気質や行動の特徴があります。

それを踏まえて評価するなら、これらの臭いつけは犬のカモフラージュ行動ではないかというのが自分の今のところの意見です。

白土先生の犬万の使い方とは少し異なるかもしれませんが、犬が魅了されるというところでは同じ意見です。



カムイ伝の著者の白土先生は、動物の行動についてたくさんの情報をお持ちであったようです。

それにしても、本当に忍者は干からびたミミズで犬万を作っていたのでしょうか?

犬万を武器に使うほど、犬という動物は能力があり存在の高い動物だったのでしょうか。

カムイが手にもつ犬万が巨大すぎて、どんなに臭かろうと可笑しくもなりました。


主人公の忍者カムイは、アニメの中では野山を自由自在にかけめぐるタフでカッコイイ存在です。
なにより裸足で歩いていることがうらやましいです。

干からびたミミズに体をすりよせる犬をみかけたら、そのかぐわしい臭いを嗅いでみてください。

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<おすすめの映画>「ビハインド・ザ・コーヴ」

昨日おすすめの映画としてご紹介した「ザ・コーヴ」のあとに見ていただきたい映画が、この「ビハインド・ザ・コーヴ」です。

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よく見ているニュース番組に監督の八木景子氏が出演して紹介していたのを見て、これはザ・コーヴとセットで見るべき内容なのだろうなと期待しました。

映画の題名通り、ザ・コーヴの主体者の反対側から捕鯨問題をみることができます。

太地町の人々の声、捕鯨委員会に出席していた委員の方々の声、捕鯨問題に国内で取り組む専門家の意見は、捕鯨についてザ・コーヴとは異なる視点で知る機会となります。

環境保護団体のシーシェパードのメンバーがインタビューに答える画面もあり、捕鯨に反対する側の声も拾われています。

映画をみて捕鯨問題に審判を下す必要はないと思います。

むしろ、良い悪いを決める前に、自分はこの問題をどのように捉えているのか、どのように考えるのかという姿勢を自分自身に問うきっかけになります。

社会的な問題こそ、みんながそうだから自分もそう思うという姿勢よりも、自分はどう思うのかを自分の中で明らかにすることが、社会そのものを変えていく力になるのではないかと思うからです。

犬についても同じことです。

犬にとって何が必要なのか、犬と人の暮らしをどういう方向へ向わせていきたいのか。みんながしているからそれがいいのか。みんながやっていることが犬に必要なことなのか、なんどもくり返し自分の頭で考える習慣を取り戻していけば、犬に対して人が行うことは、今とは少し違うものになるのではないかという希望が見えてきます。

欧米では、犬はイルカと同様に人と知能が高く保護すべき存在として扱われています。
その一方で商業的な繁殖や販売、愛玩的な接し方や扱いはむしろ強まっているのではないでしょうか。

動物を愛するなら、可愛がる前に動物に対する理解を深めるべきです。

そして、動物にまつわる人の暮らしについても知る義務があるでしょう。

この映画、ぜひザ・コーヴといっしょにご覧ください。


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<おすすめの映画>ザ・コーヴ

日本のイルカ猟についての実態を明らかにするドキュメンタリーとして紹介されている「コーヴ」という映画は、日本では上映場所も限られていたようなので見られた方も少ないのではないでしょうか。

コーヴポスター
予告編ではイルカ猟で海が血の色に変わっていくシーンが放送されていて、予告編を見ただけで映画を見ることを躊躇してしまった方も多いと思います。

わたしもいつか見たいと思いながらそのままになっていたのですが、今回コーヴを見ることができました。


結論から言えば、動物に深く関わっている人にこそぜひ見ていただきたい映画です。

それは、この映画が正しいとか、この映画の主張の通りだということではありません。

映画の中で一番興味を持った部分は、取材をする主人公のリック・オリバーがイルカのフリッパーの元調教師だということです。

リック・オリバーが調教したフリッパーが「イルカのフリッパー」で爆発的人気となり、これをきっかけにイルカが水族館などで曲芸を披露するビジネスの道具として使われていったことを、オリバーが大変悔いており、イルカへを助ける活動へ向っていくというその苦しみが伝わってきます。

動物を訓練や調教した人の中には、人側に立ちすぎた行き過ぎた訓練や人が楽しむために仕込んだ芸について、後悔の気持ちを持つことがあるということは自分に当てはめても十分にあることです。

しかし、その後悔の気持ちを表現する方法として、こういう形での活動を賛同できるということではありません。


また、映画の中ではイルカ猟に携わっている姿勢や視点が全く取り上げていないので、ドキュメンタリーといってもイルカ猟に反対する立場から作り上げられた映画であるということを前提に見る必要があります。

IWC国際捕鯨委員会で行われていることや委員のコメントなどは新しい情報として関心が広がりました。

映画の中では、私たち日本人が一番イルカ猟について理解をしていないのではないかと感じされられることもありました。

イルカ猟についての動物福祉的な問題は、死に至るまでの過程と苦痛が重要なテーマになっています。

牛や豚、鳥といった食用の肉でも、この過程はとても大切なものなのです。

死の恐怖に触れさせることを最小にして、死に至らせることができるのかどうか、野生動物の猟をする場合には、必ず考えなければいけないことです。

この課題についても、映画の中では曖昧な表現が多く、実際に血に染まる海を見ると、動物福祉的な面でクリアできているのかどいう疑問は残ってしまいます。

映画はイルカ猟の一部を取り上げただけに過ぎませんが、自分たちの身近に起きている動物の利用について考える機会になります。

犬は家族として身近にいるため、動物を利用しているという姿勢とはかけ離れているように思えますが、その飼い方によっては犬もやはり人に利用されてしまうことが多いということも含めて、じっくりと考えたいものです。


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<おすすめの本>動物の治癒に学ぼうとするヒト:「人間と動物の病気を一緒にみる」

最近では、検索する項目にあわせてネットの方がユーザーの好みにあわせて
いろんな情報を提供してくれるので、出会いの確立も高まるのかもしれません。

以前読んだ本の中で興味深いと思った本の著者の講演の動画を見ました。

その本は「人間と動物の病気を一緒にみる~医療を変える汎動物学の発想」という題目で、

著者は、バーバラ・N・ホロウィッツ、キャスリン・バウアーズです。


著作の中心となったバーバラ医師は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医療センターの心臓専門医で医学部の心臓病学教授。また、ロサンゼルス動物園の心臓コンサルタントでもある。

バーバラ医師は自分の経験を通して、ヒトもホモサピエンスという動物のひとつであることを
実感していることが本書を通して伝わってきます。


人の管理する動物はもとより、野生動物ですらヒトと同じ病気にかかることがある。

しかし、動物の医療と人の医療に違いがあるということは認めざるを得ません。

なぜなら、身体的しくみに同じところもあれば違うところもあります。
一番の違いは、動物の回復力の高さにあります。

不妊手術で腹部を数十センチも縫合されている犬が、翌日になると普通に動き回っている姿は
人の医師からすれば、驚き以外のなにものでもないでしょう。
人間なら一週間から10日は安静にベッドに横に寝ていなければいけない状態になるからです。

その動物の治癒力をサポートするのが動物医療です。


しかし、人間もヒトというホモサピエンスであることを認めることから始まります。

ヒトと動物に関わる医療の間に、もっとお互いの学びの場があっても良いのではないかという
バーバラ医師の素直な発言は、これまでは思う人はあっても声に上げる人がいなかったのでしょう。

人は動物とは違う、その垣根を越えたくないという人中心主義の壁が壊され始めていると感じます。


人は動物から学ぶこと、これは東洋的な考えでは当たり前のことです。

動物が食べているものから学ぶ、動物の動きを真似して体操をすること、

東洋では当たり前のことが、西洋では驚きをもって迎えられるのです。


なので、日本人にとっては、この考え方は当たり前すぎるとは思います。
しかし、西洋的な考えの方はこうした見方に行き当たる過程や新たな視点を学ぶ機会にはなります。



みなさんはどうやって情報の信憑性を確認するのでしょうか。

自分の場合は、その情報を出している人を信頼するかどうかで決まります。

本であれば、文章を読むうちに「この人にはとても惹かれる」という感覚で入ってきます。

セミナーであれば、「この人のことをもっと知りたい」という人の魅力にひかれます。

動画であればより直接的に、その人について直感的に信頼できるかどうかを判断します。

自分なりのセンサーによる判別ですが、比較的信用の置けるものだと思っています。


動画でみたバーバラ医師の講演は、ほんの10分程度の短いものでした。
そこには、バーバラの真剣さと純粋さ、そして惹かれるものを感じました。


よければ動画もこちらからご覧いただけます。

本を読む時間のない方は以下の動画でご覧ください。
動画:バ-バラ・ナッタ-ソン・ホロウィッツ: 獣医が知っていて医師が知らないこと


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