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インターホンに吠える犬“インターホンダッシュ”に対応する:インターホンに吠えるを解決するためのヒント

 昨日のブログ「インターホンに吠える犬“インターホンダッシュ”に対応する:なぜ犬はインターホンに吠えるのか」で、犬がインターホンに吠える理由と吠え方による違い、吠えるようになる年齢(時期)についてお話ししました。
 では、インターホンに吠えたときにどのように対応するばいいのかということについて説明していきます。


●インターホンは警戒吠えであるという事実

 インターホンに対する反応が通常の警戒吠えである場合の対応については簡単です。まず、通常の警戒吠えというのは落ち着いたコミュニケーションであり犬はそれほど興奮状態に陥っていないという状態です。犬が落ち着いていれば、コミュニケーションなので普通に話しかければそれで通じます。
 まず、犬が落ち着いた警戒吠えをしているかどうかの行動チェックが必要ですので、以下でチェックしましょう。

 □ 四つ脚で立っている
 □ 飛びあがらない
 □ 走り出さない
 □ くるくる回らない
 □ 低くて少しだけ長い声を出す「ウォン、ウォン」という感じ
 (※ 犬種によっては出す声が少し違いますので他の行動を参考にしてください。)
 □ 高い声を出さない
 □ 遠吠えではない
 □ ドアに飛びついたりジャンプしたりしない

上記にすべてチェックがはいれば、犬は興奮状態には陥っていない状態です。はっきりと声をかければ吠えていることを止められる状態にあります。

 声を出して犬の行動を制止させる場合は、「もういいよ」「ちょっと待って」などの声を出します。犬に言葉の意味を理解させる必要はありません。声質をはっきりと出すことで犬の行動を抑えます。犬に声をかけた直後に次の行動をします。。犬に声をかけたらすぐにインターホンの受話器をとって応答し玄関に、もしくは直接玄関に行ってください。このときに、犬は一緒には連れていきません。ココで待っててなどといって部屋の中においていきます。

 すべての行動には意味があります。正確には脳の構造が破壊されていない正常行動の場合には必ず意味や目的があるといった方がいいかもしれません。犬は警戒吠えをする「ウォンウォン→テリトリーに誰かが入ってきます!」といいます。飼い主は「わかりました。では私が対応しますのであなたはここで待っていてください。」ということを、声と行動で伝えます。役割を引き継いだので、犬はもう吠える理由もありませんし、来客が入ってきても興奮することはありません。

 しかし、こういう風に単純な対応にならない場合があります。上記のチェック表にあてはまらないむしろ逆の行動になっているとき、つまり興奮しているときには声をかけても全く吠えることをやめません。マンションなどの密室空間や、庭のない限られたスペースで生活している犬(特に日本の犬は欧米の犬よりも部屋の面積は極端に小さいのです)、周囲が密集した住宅地の犬、防衛の高い傾向のあるテリア種、牧羊犬、牧畜犬を飼っている場合には興奮の度合いが高いため、別の対応が必要になります。


●インターホンの吠えが、警戒吠えプラスアルファになってしまっていたら

 インターホンがなったときに犬が以下のような行動をしているときには、すでに犬は興奮状態にあります。もう一度行動チェックを行ってみましょう。
 
 □ 走り回る
 □ ウロウロする
 □ 左右に行ったりきたりする
 □ 飛びあがる・ジャンプ
 □ 走り出す
 □ くるくるる
 □ 連続してワンワン吠える
 □ キャンキャン吠える
 □ キーという奇声を発する
 □ 高い声で吠える
 □ 遠吠えする
 □ ガウガウいっている
 □ 声を出しながらウロウロしている
 □ ドアに飛びつく
 □ 飼い主に飛びつく
 □ 飼い主にマウンティング
 □ 飼い主にまとわりつく
 □ ソファは椅子などの高い場所に飛びあがる

行動のタイプはさまざまですが、行動の意味をいくつかにわけるととこのような状態です。

1 警戒+興奮 状態
2 警戒+威嚇(攻撃態勢) 状態
3 警戒+興奮+不安(依存) 状態

 なぜ犬の行動がこのように複雑になるかというと、インターホンで来客を予測するために、来客という社会的な対象に対する興奮や不安、飼い主が犬から離れて他者と接触することで起きる分離不安傾向の興奮が入ってしまうからです。

 インターホンにすごく吠えて興奮する犬の飼い主の中には「うちの犬は他人には大人しいので興奮する理由がない」と思われるかもしれません。実際これだけ興奮している犬も、人が室内に入ってきてしまうと全く別の行動をとるようになるのです。たとえば、飼い主の後ろをついて回ったり、飼い主をじっと見ていたり、来客の膝にのったり口をなめたり、だまって部屋の中をうろうろとしていたり床をなめていたりすることもあります。

 来客がテリトリーの外、そしてテリトリーの中にいるというちょっとした環境の違いでも犬の行動はどんどん変化していきます。飼い主さんがわかりにくいと感じることも十分理解できます。飼い主から離されると興奮したり、逆に飼い主が不在になると極端におとなしくなってしまう犬は社会的にとても落ち着いているとはいえませんが、ほとんどの室内犬は飼い主への依存がとても強い状態で生活しているため、これは多少は仕方のないことでもあります。犬の人に対する社会性の話しは一旦ここで打ち切ります。次に実際のインターホンの対応に入っていきます。


●苦情の多いマンションでの室内飼育での対応(動画あり)

 上記のとても興奮していてるので声をかけたくらいでは静かにさせることができない犬たちの行動にも、すべてに「警戒」という共通した項目があることに注目してください。この「警戒吠え」はテリトリーに来客が入ってくる警告から実際にテリトリーに来客が侵入する(ドアを開ける)緊張感によって高まっていきます。
 このテリトリーへの来客の侵入について安心感を持たせ理解を深めるためには、一旦犬をひとつ後ろのテリトリーに下がらせる必要があります。その下がったスペースとは、犬の隠れ場所として使っているスペースのいわゆるハウスです。道具の名前でいうと「クレート」や「ソフトケイジ」になります。

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 インターホンがなったときに「ハウス」といって一旦犬をハウスに戻して少しだけ待たせるだけで十分です。

 タイミングはこんな感じです。

 1 インターホンがなる
 2 犬が吠える
 3 すぐさまハウスといいながらハウスに犬を誘導(食べものは使わない)
 4 ハウス(クレートなど)の入り口を閉めて、マテという
 5 来客対応へ
 6 対応が終わったらハウスからふたたび出す

 これだけです。とても簡単です。

 実際に生徒さんに協力してもらい動画を撮影してみましたのでイメージとして確認してみてください。

 インターホンがなったらハウスへのハウストレーニング動画(19秒)


●「インターホンがなったらハウスへのハウストレーニング」は対処法なのか

 このインターホンがなったときにハウスに犬を誘導するハウストレーニングは、ある面では対処法になります。いわゆる根治療法ではないということです。なぜかというと、変えるべきは犬ではなく、犬が不安をかかえやすく緊張しやすい環境にあるからです。変えるべき環境であっても、変えられない環境もあります。たとえば、庭がないマンション、空間の狭い部屋、密集した住宅地、といった住居環境を変えることはできません。さらに、変えることのできないもののなかには、遺伝的性質というのもあります。興奮しやすいとか、刺激に反応しやすいとか、認知が発達しにくいといった質は、なかなか変えることはできません。
 この厳しい環境の中で、対処法としてインターホンがなったらハウスに誘導するトレーニングを行うことは、犬を安定させるためには今のところ最善の方法だと思っています。ただ、このハウストレーニングですがステップアップさせていくこともできます。しかしステップアップをあせる必要もありません。
 インターホンがなったらハウスに誘導できれば、それだけで犬はずい分人を信頼していることになります。もし人との関係が曖昧で甘え優先の依存的なものになっていれば、それは犬の状態に不安定差をもたらし、犬の行動は不安定になります。ハウスといってもハウスには入ってくれないでしょう。依存関係はとても不安定で、犬が危機的状態のときに飼い主は頼りにならず、結局のところ犬を不安にさせてしまい、犬はいつも興奮しているようになります。

 どのような環境であっても最後まで環境を整えることに対する努力は忘れてはいけません。その上で、犬と人はお互いの関係性がどちらの行動にも反映してしまう、おもしろい動物です。インターホンでハウスのトレーニングにぜひチャレンジしてみてください。

Posted in 犬のこと, 音声・動画

音声「ドッグマンスの小野教子さんとお話したこと」

福岡でドッグマンスというイベントを主宰していた小野さんは私の友人でもあります。
ドッグマンスは13年継続して節目を迎えられたとのことです。

実は私が山暮らしを決行できると信じたのも小野さんが犬と暮らしているのを知ったからです。
パートナーだったオポ(黒い犬)が2才くらいのころから夏には避暑地として遊ばせていただきました。

その小野さんとのちょっとしたおしゃべりを録音させてもらいました。
強く辞退を申し出られたのをさらに強くお願いして実現しました。
あまり表に出て話す機会のない小野さんの生のメッセージをぜひ聞いてください。
ブログ用に録音したうえ、二人ともあまり得意なことでないため少し緊張感が高いですが、
私も小野さんも犬と共に山暮らしをしたことを人生の宝としています。

お茶でも飲みながら聞き流してください。
ユーチューブのアップロード画面に移動します。

音声ファイル「犬のこと話そう、ドッグマンスの小野教子さん×GoodBoyHeart宮武佐千子」

実はこの録音の後に「犬の自律性」について話したのですが、
データ量が多すぎてアップロードできませんでした。

せっかくなので紹介すると、小野さんも犬と山暮らしをするまでは犬の自律についてあまり考えていなかったし理解もしていなかったのかもしれないといわれていました。

山での犬との暮らしを通して犬が自然と行動するようになり、守るべきお互いのルールさえあれば
問題ないと感じられるようになり、それが結局はお互いの距離を上手にとることにつながっていったのだということは私も共感するところです。

都会での生活がありますから、みなさんが山で暮らせるようになるとは思っていません。
ただ、何か変えられるものがあれば、怖がらずに変えてみるのもいいかもしれません。
それはしばらく葛藤になり苦しくなるかもしれないけれど、やってみる価値はあります。
犬とのお互い様ルール、犬との過ごし方、犬を理解すること、どんなところからでも始めてください。




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Posted in 音声・動画

犬のこと話そう<大田こぞうさん編>第1回:録音ファイル付

このブログでときどき音声ファイルをアップすることにしました。
文章を読むのが苦手な方や忙しくてなかなか時間がないけど、どこかで突破口を開きたい方は家事をしながら、お仕事をしながらBGMとして聞いていただければと思っています。

ひとりで録音してみましたがどうもしっくりいきません。やっぱりボケとツッコミに分かれた方が分かりやすいよねと思い、大田こぞうさんにヘルプを出して録音してみました。遠慮してマイクを私よりにおいてしまい、私の声のほうが大田さんよりずっと大きくなってしまいましたので少し聴きにくいところもありますことご了承ください。

話の内容は、犬のことを知ることがどういうことなのか、自分たちがどういう思いで今ここで犬と向き合っているのかということの極一部です。セミナーや講演会のような身のあるものではありませんが、みなさんの犬との暮らしにとって何かのヒントになれば、そして犬と暮らしていない方にとっては犬とのつきあい方ヒントみたいなものを受け取っていただければと思います。

番組向けに話しておらず、グッドボーイハートブログ責任の録音で編集なしの日常のおしゃべりです。
大田こぞうファンの皆さんには、大田こぞうさんの犬への気持ち全開のエネルギーを受け取っていただけるでしょう。宮武をご存知の方にはいつもとおりで変わり栄えはありませんが、ご存知ない方には、こんな風なのねと思っていただければと思います。話の相手が大田こぞうさんですから、いつもより少しだけテンションは高めですね。


犬のこと話そう:大田こぞうさん編、第1回



録音の日には先に大田さんの方から「月下虫音(げっかちゅうね)用の録音させてください!」と切り出されてしまい、私も録音したかったのよ、とそれぞれに録音することになりました。
番組用に録音されたものは今月のどこかの日曜日に放送されるそうです。決まったらブログでご案内します。



また、大田さんに過去のブログ記事の朗読アップをすすめられました。得意でありませんが、自分の言葉なので近々チャレンジしてみます。




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犬と野生動物の関係:オポとキツネの不思議な風景

夜中から降り出した雨のため、草履消失事件の容疑動物の再現を見る張り込みは空振りに終わりました。
容疑動物としてキツネが浮上した経過については、昨日のブログをご覧ください。

キツネの話をすると「え?九州にキツネっているんですか?」という反応をよく受けます。
キツネといえば想像するのは北海道の大地。暖かな九州にキツネが生息しているということを知る方はいても、実際にキツネを目にしたことがある方は少ないのではないでしょうか?ここ七山でも唐津地区に近い地域の方にお尋ねしたところ、同じように「七山にキツネっておるとかいな」という答えでした。

わたしがはじめてキツネを見かけたのは、七山の樫原湿原(かしばるしつげん)を夜遅くに七山へ向かって車を運転していたときです。雪が地面に残るような季節でした。車をゆっくりと走らせると追いつかないのがわかっているのか、明らかにゆるやかなスキップという足取りで前進を続けたかと思うと、突然止まって振り返り、そして見事に山中へ消え去っていくという風景でした。その歩行する背骨のまっすぐで揺れのない美しい動作にうっとりとしてしまいました。同じ場所で4回ほど遭遇したのです。

七山校のテリトリー内でキツネを見かけたのは1回だけです。わたしが気づいたのがその1回であったとしても、先方はなんども訪れていることは間違いありません。その1回は、オポがキツネを見送る風景となりました。

場所は戸口を出た先にある動物たちとの境界線の内側、オポのテリトリーの中です。季節は春から秋にかけてです。冬は戸口を閉めてしまうため、戸口のあく「ガチャ」という音に反応して動物たちが去っていきます。戸口をあけている季節は、音もなく庭に出るので動物たちが逃げ去る影を目撃ことができます。そして、このときある事情でいつもは持たない懐中電灯を手に持ってオポについで庭に出ました。

そのとき、車のある位置よりひとつ高めの段から山の境界線にかける坂を、音もなく動く動物の気配に気づきました。オポは少し鼻先をそちらに向けており、私は懐中電灯を当てました。そこにいたのがキツネだったのです。

オポは他の野生動物に対しても大体同じように接していましたが、キツネに対してもやはり同じように接していました。相手がテリトリー内から後退し茂みに入っていくのを見ているというのがオポの行動でした。その野生動物を見ている行動が見届けているというふうに感じられるのです。もちろん視覚だけではなく全身の感覚でそれを得ているということです。後退を確認すると藪の中でガサガサと逃げていく動物を追い立てたり吠えたりすることはありませんでした。さすがにキツネはガサガサと音を立てることもなく、影のように藪の中に消えていきました。

野生動物に対するこのオポの反応は、引越しした当初からではなかったと思いますが、わたしがオポと共に動物達に会うようになった山暮らし1年後には、ほぼこのような行動で安定を見せていました。オポ8歳のときです。
そういえば、オポの隣犬だった里山犬が動物を追いかけているのを見たことがありません。安全確認の必要な情報だったら臭いを追いにいくはずなのですが、山中でたくさん嗅いでいる臭いのうちのひとつだったのでしょう。わたしが得ていない山の情報を、オポという犬がたくさん持っていることに勇気づけられたものです。

樫原湿原にしかいないと思っていたキツネを庭で見かけたのはこの1回限りでした。そのキツネ(まだ容疑中)が七山校を再来。しかも草履を4足も持っていったという事件は犬という動物の結界の強さを思い知らさせる事件です。草履をくわえていく姿を目撃できれば、その行動の意図へのヒントが得られると思うのですが、今日も雨なのでまた待ちぼうけになりそうです。

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