グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<日々のこと>今年もシソジュースをいただきました

毎年この季節になると何人かの生徒さんからいただくシソジュース。

シソジュースの魅力は味だけではなくこの透明なピンク色です。


このピンクの色はなんだろう、幸せになる女子の色ですね。

恋する女性が身に着けそうな服や持ち物の色、ピンク。

花が動物を引き付ける色ですから色の効果は抜群です。

私は安全だから近付いて大丈夫よ、私はあなたを落ち着かせますよというメッセージに聞こえます。


それからすると犬の毛の色って地味色ですね。

基本的には茶色、黒、白であとは混ざっているだけです。

犬の毛色の目的はカモフラージュ。

山里という環境に溶け込み見つからないようにするための色です。

明らかに寄って来てくださいという色ではないのに、なぜか横暴に近づく人間たち。

色のメッセージもっとわかってよといいたくなってしまいます。


色が近づきにくいと知っているのか他人に近付いてほしい飼い主は自分の犬に洋服を着せます。

それもかなり可愛く動物らしく見えない服になります。

フリルとか、赤とか、ピンクとかですね。

可愛いを楽しむのもいいけれど、本来のメッセージがなくなっちゃうので適度に落ち着く色の服を選んであげてください。


あなたの犬にたくさんの人間が近づかなくても、あなたの犬は愛される権利をもっているしそれを実行していますから大丈夫です。


シソジュースですが、草刈り作業の後にいただくと体力を回復できます。

糖分とクエン酸で体が活性化するのかな。

福岡と比較すると圧倒的に涼しい七山ですが、なぜかシソジュースも福岡で飲むより七山で飲む方がおいしいのです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>ヒグラシがなく夏の七山で「大丈夫」を知る犬

ヒグラシがなきはじめました。梅雨が明けたんですね。

ネットニュースで「九州地方の梅雨が明けました」などとわざわざ知らせてくれるのですが、ありがたいけど別にいいのになと思ってしまいます。

福岡では感じることのできなかったかすかな季節を巡る気配を感じられるようになったのは七山にいる時間が長くなってからです。

ある日の早朝一斉にヒグラシがはきはじめるときに梅雨が明けたと知るのです。

七山にきて初めての夏を迎えたときには、ヒグラシが一斉になくのを聞いてただただ当惑したものです。

昆虫が一斉に行動するって何事?異変、地変?と都会暮らしのバカさを爆発させていました。

昆虫が一斉に行動するひとつの理由は、一斉に孵化したときですね。

一体どうやったら365日のうちの1日しかないこの日を、しかもまだ一度も殻を破ってはいないのにわかるのだろうと今でも不思議でなりません。

外界の環境の変化を全身で受け取って行動をしているだけの昆虫ですが、脳がシンプルだからこそ行動もまたシンプルです。


犬も人に比較すると昆虫脳といわれる脳の辺縁系という部位が発達しています。

人よりも格段に環境を知る力があり、同時に環境に対して素直に反応してしまう動物です。

七山のお預かりクラスの目的のひとつは、犬の脳内に対して「大丈夫」を作り出していくことです。

過剰な環境や過剰な人の接し方、遺伝的な間違った情報の伝達によって犬の脳が「大変」を繰り返すようになってしまったら、この「大丈夫」のシグナルはなかなか出てこなくなってしまいます。

脳にたくさんの情報を詰め込みすぎると、本当に大切な「大丈夫」の情報がどこにいったかわからなくなってしまうのです。

このブログを書いている最中も今七山校のテラスで「大丈夫」を探している犬ちゃんがいます。

なかなか時間のかかる作業ですが私も犬も根気強く、ただそれしかありません。

ところが時間ってなかなかなくてですね。

みなさん忙しいです。超絶に忙しい。

なぜこんなに忙しいのかと思うほど忙しいのです。

シンプルに生きることはやはり永遠の課題になりそうですが、課題が永遠なわけありません。これはあくまで言い訳。

課題は乗り越えるためにあるのでしょうから永遠にはしないということです。

人がシンプルに生きると犬は幸せになる。多分そうなります。

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Posted in 日々のこと, 自然のこと

<日々のこと>7月21日に迎えたグッドボーイハートの記念日

7月21日に知人から「設立記念日おめでとう!」のメッセージをいただきました。

自分で決めたことなのにうっかり忘れていたのですが、7月21日はグッドボーイハートの設立記念日になっています。

20年前のこの日、愛犬のオポがうちにやってきました。

このオポとの出会いによって、たくさんの変化が起こりました。

グッドボーイハートという学校を作ったこと

グッドボーイハートという学校を作ったのでたくさんの飼い主さんと犬たちと出会えたこと

オポといっしょに学びながら成長するチャンスをたくさんもらってきたこと

オポという犬を通してさらに学びが深まったこと

オポとの出会いによって七山との出会いを得られたこと


すべて感謝することばかりです。

すべてのはじまりは20年前の7月21日でした。

この日は本当に記念日なのです。


出会いはいろんなチャンスを広げてくれます。

人と人の出会い。そして人と犬の出会い。

みなさんもわが犬と出会ったことでたくさんの変化が生まれたと思います。

生活の変化、考え方の変化、価値観の変化、そして大きな自分というものの変化。

養老孟司さんが「自分が変わる」ことがすべてが変わることだといっていらしたのを思い出しました。


オポという犬の家族との出会いによって自分は大きく変化できました。

もちろん成長という変化です。

体は年齢と共に劣化しますし、心にも不安定さが付きまといます。

ただ魂は少しだけ成長したかなと思います。

ほんの少しですね。まだまだこれからです。


そのオポが亡くなった後も新しい出会いのチャンスをくれました。

オポだよというお知らせもいっぱいもらって、本当にわかりやすくてオポらしいです。


そして、さらにオポがくれた出会いのチャンスを新しい出会いの機会に広げるプランを今立てています。

実際には動き始めていますが、みなさんへのお知らせは少しあとになりそうです。

来月にはきっと、お知らせできるようにがんばります。

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Posted in 日々のこと, オポのこと

<日々のこと>動物取扱責任者研修会を受講しました

法令で動物取扱業責任者に法令で定められている研修会を受講しました。

動物取扱業責任者は動物取扱業として各都道府県に登録している団体ごとに最低でも1名を置くことが義務付けられています。

グッドボーイハートでは私が担当していますので、毎年ひとりで受講してきました。

ですが今年はこの研修会をダンナくんと二人で受講しました。

お預かりの送迎などでグッドボーイハートの犬ちゃんたちのお世話をさせてもらっているダンナくんですが、犬と接するルールはグッドボーイハートの厳しいルールを遂行しています。

そのためか、普通の人から犬のことをより深く知る人に変化しており、ダンナくんの方からも研修会に参加したいという意見があったので二人で受講してきました。

研修会の内容は毎年同じようなものになりつつあります。

動物取扱業は国の機関としては環境省の管轄になります。

動物愛護の視点が強いと思われていますが、やはり環境省なのです。

わかりやすくいうと公衆衛生がベースになっています。

ペットとして飼われる動物から人を守るというのが基盤であって、その上でペットにも道徳的な扱いをしましょうと上乗せしている状態です。

この上乗せの部分は、動物の愛護と管理及び管理に関する法律という法律が急速に変化していることでその変化の速度がわかります。

たとえば犬猫の販売を生後56日以上にするとか、飼い主が不要とした犬猫の引き取りを行政が拒否することができる権限を持つなどは10年前では考えられなかったことです。

時代の流れの中で変化する法律ですが、行政も現場もそして飼い主自身も追い付かずいびつなものになりつつある感も否めません。

地域猫を推奨するビデオも見せていただきましたが、こちらもまだまだ討論の余地があるはずです。

ですが討論している間に問題が加速してしまうので、とりあえず行政としてはどのような立場かを明らかにせざるを得ないということでしょう。

人に飼われるペットである犬と猫はこの時代に変化の波にもまれてストレスを抱えているのは人同様であると思います。

動物にかかわる仕事をするものとして何ができるのか、日々の仕事を通していつも考えています。

理想的なことを言っても現実とかみ合わずひとつも実現しないのではそれはそれで意味のないことです。

現実の中でひとつでもいいので実行できて、そして理想的な犬と人の関係をはじめからあきらめないこと、そんなところを目指しています。

グッドボーイハートは数の上では圧倒的に市民感覚を離れた思想と理想を持っています。

ほんの少数の人しか実現し得ないことを求めていると言われるかもしれません。

でもあり得ないことではないと思っているのです。

犬というものを知り尽くしたいと思うからこそ言えること、人という動物に疑問を抱いたとしても希望を捨てないからこそ言えることがたくさんあります。

今日は犬の世界に入って間もないダンナくんの意見を聞くこともできたので見方もまた広がりました。

世間的な感覚から外れすぎた私を世間に近づけてくれる存在としてもダンナくんは強力な橋になっています。

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<犬のこと>八犬伝「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」

子供のころに楽しみにしていたテレビ番組があります。

「南総里見八犬伝」の人形劇といったら年齢がバレてしまうので抵抗があるのですが、共感してくださる方もいらっしゃるでしょうか。

小学校低学年でしたがすでにスヌーピーのぬいぐるみを手放せないくらいになっていましたので、犬が登場するこの人形劇は当時の私のテンションを上げてくれました。


ご存知ない方のためにすごく簡略したあらすじをご紹介します。

昔武家の家に災いがおこり山犬に魔物の退治を頼み無事に退治できたのですが、その犬「八房」がその褒美として武家の娘「伏せ姫」を連れていくのです。

この八房に再び魔物が襲いかかったときに伏せ姫がこれをかばった折に八つの玉がちらばります。

その八つの玉とは「仁義礼智忠信孝悌」という玉でした。

この玉を手にした剣士たちがやがて集まりこの家を守るために戻ってくるという話なのです。


この8名の剣士たちですが、名前にすべて犬の文字がついているのでした。

たとえば犬養とか犬山道とかいう名前もあったような。

とにかく犬にからめてあるお話でした。

8つの玉の中の性質 仁義礼智忠信孝悌

これもすべて社会的にできあがった犬の中に見られるものだったはずです。


過去形になっているのは、犬はもはや人のペットとして可愛がられるために必要な存在となってしまったと同時に、本来犬のグループがもっていたはずのこうした気質も失われてしまったと感じるからです。

もちろん私たち人間にもこれらの気質やそれを表現する態度は、もはや過去のものとなりつつあると自省します。

自分たちにないものなのに、犬は人に忠実だとかいって忠犬ハチ公を祀り上げ、そうした態度を犬に求めすぎるのは明らかに不公平というものです。

私はそんなことはないと感じられるとしても、どこかに「犬は人が好き」なのだと断言できる部分があれば、それは犬は人に忠実だということの延長戦上にあります。

犬が人に忠実であったり、仁義を尽くしたり、信頼したいり、礼儀正しく振舞ったりできるのは、人がそれに値する人間であったりそうした態度で接しているときだけです。

人は常に我が身を振り返る必要がありそうです。

犬はそういう意味でも人にとって大切な存在だといえます。

自分を戒めてくれる動物などなかなかいません。

犬は人にとって貴重な動物なのです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>グッドボーイハート七山が変化していきます

遅い梅雨入りを利用して七山校周辺の草刈りもずいぶんと時間をかけてしまいました。

昨年、疲労骨折した肋骨に痛みが来てしまい、なかなか開けなかった山の草刈りも若干ましになったかという感じです。

最近、グッドボーイハート七山に起こしになった生徒さんはいつもと違うことにいろいろと気づかれているかもしれません。

実は七山校の敷地を現在整備中でして、今年はちょっとだけ変化していきそうです。

七山校の敷地は1000坪以上もあって広すぎてとても管理が行き届かないのですが、平地というものがほとんどありません。

坂道が大好きな犬にとっては格好の遊び場であり探索の場ですが、山に慣れていない飼い主さんにとっては若干敷居の高いものでした。

そこで隣接の平坦な土地を活用させていただくことになったのです。

まだまだ整備と手続きに時間がかかるのですが、整備すること自体を楽しんでいきたいと思います。


七山校の裏山になる尾歩山(おぽさん)も、博多から七山に移転した際に杉林から雑木林へと変えていきました。

伐採から植林までプロの手を借りましたが、その1メートルほどの苗木が育ちあがるまでの下刈りはかなりの労力を使いました。

12年たってやっと森らしく成長した尾歩山は今では本当に立派な姿です。


この姿になるまでの大変な育てるという時間を楽しむことができなければ、とても自然と付き合うことはできません。

付き合うといより、むしろ自然に沿うていかねば続かないという感覚です。

整備中の土地がどのように変化していくのかをただ見ていただくだけでなく、またみなさんといっしょにこの土地を育てていければとも思っています。

預かり中の犬ちゃんに早速草刈りのお供をお願いしてお手伝いいただきました。

先のことなど憂えない犬だからこそ今この時間を楽しんでくれるのでしょうが、このことが何よりも救いと癒しになっています。

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<日々のこと>「テレフォンわんわん相談」をブログ公開します。

家庭訪問レッスンのために車で移動する時間が多くなりがちなので移動中にラジオを聞くことが日課になっています。

そのラジオ番組の中でも特にかじりついて聞きたいとおもってしまう番組があります。

全国のラジオ放送番組としてはおそらくかなりの長寿番組となる「テレフォン人生相談」という番組です。

月曜日から土曜日の11時から15分くらいの放送なのですが、このテレフォン人生相談はなかなか考えるところが多く、人生の学びのひとつになっています。

テレフォン人生相談の冒頭はこんなふうです。

人生には様々な喜びがあり、同時に苦しみや悩みもあります。
人に言えない、誰にも相談できない、悩みや苦しみ。
そんな時いくらかお役に立てれば…というのが、この番組です。

みんないろんなことで悩み苦しまれ、そして立ち上がろうとしているのだなと感じたり考えたりする機会になります。

ほんの短い時間の応答なのでこれで問題が解決するというわけでしょうが、人に打ち明けたり話すことができるだけで人は多くのことを解決する機会を得られるというのがこの番組の趣旨なのかなと思います。


この番組を聞きながら犬のテレフォン人生相談もやってみたいななどと妄想がはじまってしまいました。

妄想なんだけど本気です。

すぐに妄想してしまうのは自分という人間のバカな部分でもあるけれど、ある程度バカだったからこそこんな人生を歩けているのだという自負もあります。

だから妄想が頭の中にわきあがってきたときにはすぐには否定せずに、一度広げてみたり閉じてみたりしてその可能性と周囲に広がる利益と迷惑を想像するようにしています。


名前はすぐに決まりました。「テレフォンわんわん人生相談」です。

テレフォンではありませんが、すでにスカイプを利用した通信講座を受けてくださっている生徒さんもいらっしゃいます。

このテレフォンわんわん人生相談は通信講座といった実践スタイルではなく、犬のしつけやトレーニングをはじめてみようかなと思っている人に一歩を踏み出す機会にしていただきければと考えました。

番組にあるとおり、いくらかでもお役に立てれば、という趣旨でできないかなと模索しているところです。


ある生徒さんにこの話をしたところ、飼い主さんからではなく犬から相談を受けるというのはどうですか?とご提案をいただきました。

ある犬ちゃんが「もしもし」と相談してくるというものですね。

こうなると事実上というよりも犬のコトバを人に置き換えた半分は作り話、だけど結構まんざらでもないよという形を作り上げることになり、これもまたためになるなと思いました。

実際、犬と人はコミュニケーションも習性もかなりの違いを持っています。

相手を理解するためのツールとして科学的に実証されている事実は外せませんが、その科学すらも時代と共に変化していきます。

今まで正しいと思われてきたことがそうでないことなど山のようにあるわけです。

だからこそ柔軟な発想と想像は犬のしつけやトレーニングにはかかせない要素です。


話を元に戻すと犬が「もしもし相談があるのですが」と尋ねてくることをできるだけ犬の立場になって書いてみること、これもまた私の勉強にもなるわけです。

以前グッドボーイハートで発行していたWOOF WONDERFUL WORLDという冊子で「オポズセンス」というコーナーを書いていました。

オポというのは数年前に他界した私の愛犬です。

プロフィールの写真やグッドボーイハートの歴史の中でもオポが中心になっています。

グッドボーイハートのマークもオポの横顔ですね。

オポズセンスというのはオポの感性という意味で名付けました。

オポの気持ちや立場にたって書いたのですが、今読み返すとまだまだ人よりだという部分がたくさんありました。

その人よりだということに気づかされたのはオポと七山に移り住んでからです。

以下に自分が人目線で犬を見ていたのかを痛感させられることになりました。

良くいえば博多で犬と暮らしていたころと比べると数千倍イヌのことがよくわかるようになりました。


オポズセンスを復活させるつもりで「テレフォンわんわん人生相談<ブログ編>」を初めてみます。

題目にはブログ公開とありますが、もちろん作り話です。

犬だったらこんなことに悩んでいるかなという見方でご紹介できればと思います。

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Posted in テレフォンわんわん人生相談, 日々のこと

<日々のこと>暮らすことを考えるようになったのは…

生徒さんたちと七山の尾歩山を歩くたびに昔のことを思い出します。

七山の森が成長してきたこの12年間のこと、七山になぜ引っ越すようになったのかをお話すること、オポという犬と山で暮らして感じたことや教えられたこと。

オポや七山に来てくれる犬たちの行動を観察したり考えるうちに、犬の動物的な本質について少しずつ解けるように理解できるようになりました。

そのことはグッドボーイハートを七山に移転させて得られた大切な宝物です。

同時に博多での忙しい生活の中では考えることのなかったのが「暮らす」ということです。

いっしょに暮している犬に申し訳ないとは思いながらもたくさんいただける仕事の機会を逃したくないという欲求も高くて、博多では常にあわただしく働いていました。

オポの体調不良で七山で時間を過ごすようになり犬という動物について深く学ぶ機会を得ながらも同時に考えたのが暮らすことでした。

ただ働いていることだけが暮らすことだと思っていたのですが、オポとの暮らしを大切にする中で、誰とどこでどのようにして過ごして生きていくのかを考えるようになりました。

それが暮らすことだと気づいたのはもう少し後になってからです。

それは自分の年齢に応じた変化だったのかもしれません。

犬は人よりも圧倒的に時間の流れが速いわけですから、子犬だったオポは私の年齢を追い越していきます。

追い越されながらも私も10年という歳月をオポと過ごしながら年を重ねてきたわけです。

オポと死別して福岡と唐津を行ったり来たりしながら再び忙しく働く生活になった今、ふたたび自分の暮らしについて考える機会も失ってはいません。

七山で何ができるんだろう、私は誰とどこでどのようにして過ごす時間を一番大切にしたいのだろうか、そんなことを考える時間を失わないでいられるのはオポが教えてくれた大切なことです。

思いめぐらすうちにやってみたいと思っていたことをいくつかコトバにしてみました。

自分にチャンスがあるときには手助けというのは身近にあるもので次第にそんなことが集まってきます。

DSC_2356はちみつ
これははちみつです。近隣に住む同級生のご家族が養蜂をやっているのでいただきました。

私から養蜂にチャンレジしたいと相談したところ「こんな風に取れますよ」と持ってきてくださったのです。

お味はいうまでもありません。

素人の私でもサポートしてくださるということで心強いことでした。

こんなに身近に相談できる人がいるだけでも、私は本当にラッキーなのです。

本当に自分に必要なこと、本当に自分が望む真理に近付く道は、遅かれ早かれいつか開かれるような気がします。

ここから一気に妄想モードですが、たくさんのはちみつがとれたらグッドボーイハートブランドで生徒さんにお分けしたいと思っています。

その日がそう遠くないことを願ってみなさんお待ちくださいませ。

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Posted in 日々のこと, 未分類

<日々のこと・犬のこと>梅雨入り前の山の手入れに番犬は心強し:忙しいときは黙って待つのも犬の仕事

梅雨入り前の山の下刈りをしました。

トレッキングクラスに参加してくださった生徒さんたちの手も借りて、ほんの一時間でも数名でするとずいぶんと山が生き返ります。

その翌日もまたひとりで山の下刈りに出かけました。

お供に預かり犬くんについてきてもらいました。


下刈りの最中に周囲に異変があったら教えてもらうための番犬として同伴してもらっています。

預かり犬ちゃんたちの中には仕事の内容を心得ていて探索から見張りまで中心となって活動する犬もいます。

ですが大半の犬ちゃんたちは何をやっていいのかわからず山の中でたたずむ感じです。

先日は老犬くんを連れていきましたので、手入れの時に爆睡していたようで倒れているのかと思ってびっくりしました。

ですがその横になって目を閉じて木の日陰で休む姿は、とても心地よい感じで起こすのが申し訳ないと感じるくらいでした。

騒々しい都心の庭先では得られない極上の時間だったのでしょうか。

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山慣れしていない犬ちゃんたちは茂みに伏せて待ての待機行動で手入れをする私が戻るのを待っています。

マテをさせられると吠えたり興奮したりするようなご自宅で出る行動は山の中ではほとんど見られません。

飼い主さんもいないから甘えがきかない、環境が厳しいから大人しくなってしまうといろいろあるでしょうが、一番効き目があるのは私が真剣に忙しくしているので声をかけずらいというが一番ではないかと思います。

動物であれば山の手入れの最中に風が林を抜け始め心地よく感じる変化を受け取ってくれていると感じます。

この山の雰囲気は山すその家だけでなく、山よりもずっと下の平地の家々にまで及んでいるはずです。

コンクリートとビルだらけになった都心の窓を閉めたマンションの中ではもはや感じえない感覚かもしれません。

さざ波のように広がるこの静かな風を犬と共有できていることを喜びにできた一日でした。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと・犬のこと>犬と暮らす独特の文化としつけ方に対する国民性の現れ

ドッグスクールのブログの記事としては少し堅苦しい題となりました。

数十年という間、人と犬の暮らしに関して考えながら過ごしていると、いろんな疑問にぶつかったり頭をかしげたくなるようなこともあります。

日々のこととして今日はまとまっていない思いを述べさせていただきます。
日本人の犬との暮らしというのはここ数十年で大きく変わっていきました。

それは昭和の時代からこの令和にかけて生活スタイルや価値観が大きく変化してきたことに連動しています。

国内で狂犬病予防法が施行されたのは昭和40年代なのでそれほど昔でもありません。

この法律をきっかけにウロウロと自由に過ごしていた犬たちはつなぎ飼いをされるようになり、その中で室内で小さな犬を飼う愛玩犬=お座敷犬と呼ばれる存在が出てきました。

その後純血種犬という文化がヨーロッパから入ってくると、ブランド品をそろえるのと同じような気持ちで、犬を飼うなら純血種犬を飼うことがひとつのステータスになりました。

次に犬は庭付きで飼うのが当たり前だった時代から、一機にマンションでのペット飼育が促進されるようになりました。

たくさんの小型の純血種犬たちが集合住宅で飼われるようになりました。

ここまでアッという間だったのですが、今では街中で見る小型犬たちが散歩する風景が定着しています。


この短期間での犬や犬と人の暮らしの変化は、大切なことをうわべだけの情報で伝えてしまう結果にもなりました。

血種が普通の犬だと思っている人が多くプードルとかチワワといった種類があるという間違った考え方が広がっています。

犬が尾を振っていることを喜んでいるからと誤解している人が大半です。

犬の短く切断された尾を生まれたときからそうなのだと思っている人が一般的です。

犬は室内で排泄すべきだと勘違いされている方もまた多いです。

こうした多くの間違いは浅く広く伝わりすぎると大半の人がそうだという風になります。

そして日本人の国民性からしてそれが固まりやすく変えにくいという傾向があると思うのです。


昨日訪問レッスンに向かう途中の車の中で気づいたことがあります。

朝の9時になると中央線が変わる県道があるのですが、その中央線の脇を走っていました。

8時58分になると変更される線には車がほとんどいなくなりました。

ラジオから聞こえる9時の時報と同時に今まで走っていたのとは逆方向の車がその車線に流れ込んでいきます。

ここまできっちりとルールを守る国は世界でも珍しいのではないかと思いました。

このすばらしいきっちりするぎる行動は、いったんそうだと収まるとなかなか変わらないという固さにもなりそうです。


犬という動物に対する情報はこれまで表面的で非常にあいまいなものが浅く広がってきました。

プードルという犬種もチワワという犬種も幻なのです。

本来はみな「犬」という動物であるというのは真実であり、とても長い歴史を作ってきたただひとつの文化です。

純血種にはまだ文化と呼ばれるほどの歴史はなく、あまりにも小さな遺伝子プールを維持し続けるこの人の操作はそう遠くないうちに崩壊してしまうことは生物学的にとっても明らかです。

なんとかその形を犬らしくキープしたとしても、その精神はすでに壊れ始めていることに気づいている人もいるのでしょうが、そうした人はあまりにも少数すぎて排除されてしまいます。

犬と楽しく暮らしている人にこんな複雑なことを考えながら生きてほしいなどとは願いません。

ただ私の願いはひとつだけです。

あなたの身近にいる犬が犬として生きることを許してください。

犬が本来の犬として行動をするのはどのようなことなのか少しだけ考える時間をください。

犬として人と関わるということあどういうことなのかを考える機会を持って欲しいのです。

この二つは犬もきっと望んでいることだと信じています。


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Posted in 日々のこと, 犬のこと