グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 4月 2018

<日々のこと>夜間に犬に異変が起きた時は福岡夜間救急動物病院へ

先日、夜の8時過ぎに知人から緊急の連絡が入りました。

飼っている犬に異変が起きているのだけど…という相談でした。

福岡の知人は、夜間時に対応してくれる夜間救急動物病院についてよく知っていました。

でも、ちょうどその8時という時間帯は、一般の病院が終了したばかりで、夜間救急動物病院が開院する9時の間のため対応に困る時間帯でした。

幸いにも、犬の状態を見ながら9時前くらいに夜間救急動物病院にたどり着けるように移動ができ、その犬は応急のオペを受けて大事に至らずに済んだそうです。

犬も小さな子供と同じように、飼い主が帰宅して夜の8時過ぎくらいから体調に異変が起きることが多く、夜間時に対応できずにいることは長くに渡って犬と暮らす飼い主の悩みでした。

福岡では平成4年に福岡市博多区月隈に福岡夜間動物救急病院が開院したことで、飼い主の多くが安心を獲得されたことでしょう。

夜間病院については、かかりつけの動物病院で紹介を受けるものと思いますが、いざというときのために、電話番号と場所だけは事前に確認されておくことをおすすめします。

ホームページはこちらです。
 ↓
福岡夜間救急動物病院

福岡夜間動物救急病院は、福岡県外の方でも利用できる病院です。

佐賀や唐津からでも、高速道路を利用すれば一時間程度で到着できます。


ご自宅から病院までの距離や時間などを知っておくと、犬の緊急時に慌てずに対応できます。

とても緊急だという事態に至ったときは、事前に電話をしながら病院に駆けつければ、応急処置の準備などもしてくださっているようです。

ですがひとつだけお願いがあります。

犬の病気対応について基礎的な知識だけは身につけておいていただきたいのです。

たとえば、日常的な下痢や嘔吐で夜間救急動物病院に連れてこられると、本当に緊急な場合の動物の対応が遅れてしまうし、夜間の移動で犬にも余計は負担をかけてしまいます。

犬の普段からの行動や病気の傾向を知って、今は朝まで様子をみても大丈夫と思える状態を把握しておくことも、飼い主としても勤めです。

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Posted in 日々のこと

<犬のしつけ方>子犬の社会化:子犬のシグナルを読み違えると社会性へ悪影響が出ること

犬のしつけ方やトレーニングについて学んでいる方なら、「犬の社会化」とか「犬の社会性」という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょう。

また、この「犬の社会化」という学習が、子犬期に、つまり生後4ヶ月くらいまでが重要であるという情報も広まっています。

社会化という言葉をわかりやすく簡単に言うなら、環境に適切に反応するという「環境への適応性」になります。

環境に適応した状態というのは、犬が日常的に生活する環境の中で、より多くの安心を獲得していく過程ともいえます。

例えば、散歩中に他の犬にあってもリラックスしてすれ違えるとか、外から聞こえる日常的な音に対して過剰な反応をしないとか、人に反応せずにすれ違えるといった行動は、犬が環境に対して適応性を高めている「社会化している」状態です。

これに反して、散歩中に他の犬を見て興奮して吠えたりリードをひっぱったりする、他人に対して近付いていこうとしたりとびついたりする、外からの物音に対して吠えたり飛び上がったり目を見開いたりする状態は、社会化していない状態といえます。

子犬のころの社会化学習について、インターネットなどに散乱する情報は偏りがあり明らかに間違っているものがあるので注意してください。

間違った情報はたくさんありすぎて書ききれませんが、これだけはとあげるなら以下のことは再考していただきたいと思います。

それは、たくさんの人や犬に会わせたり、いろんなところに子犬を連れて行くことが社会化だといわれていることです。

これは偏りがあり間違いやすい情報なのです。

子犬期に人や犬の多い公園や騒音の多い場所に連れ出したため、生後6ヶ月を過ぎることには吠えたりリードを引っ張ったりするような興奮しやすい犬になってしまったということはよくあることです。


インターネットで検索すれば簡単に情報が入手できるようになった時代だからこそ、間違った対応で子犬の社会化学習に失敗するケースが増えてしまっているようです。

子犬の社会化学習に必要なのは、子犬が適切にテリトリーを構成していくこと、子犬が飼い主という人と社会的な関係を深めていく事、そして子犬が散歩などの家庭周辺の環境に対して安心を獲得していく過程なのです。

ところが、子犬の社会化学習には難しい部分があります。
それは、子犬のシグナルが読み取りにくいということです。

犬は早くて生後6ヶ月前後、遅ければ2才くらいまでは「吠える」「咬みつく」といった闘争行動をすることがありません。子犬はストレスを抱えている場合に多くは逃げるという行動をとろうとしますが、逃げられなければただ興奮するもしくは硬直するとい行動をします。

子犬の興奮したり、硬直したりする行動は、一般的な飼い主からみると「喜んでいる」「大人しい」と受け取られがちなので、犬の反応としては問題がないとされてしまいます。

犬が興奮したり、硬直したりするのはストレスが上昇しているシグナルであり、社会化がうまくいっていませんよというお知らせにもなっています。

子犬のシグナルを読み違えるだけで、社会化は促進されるのではなく退行してしまっていることを気づかないまま、社会化学習が継続されてしまいます。

くり返し行われる刺激に対する興奮などの行動は、回数を重ねるごとに学習を深め、ついに子犬が生後1才を迎えるころには、吠えるという行動を多発するようになってしまうのです。

社会化学習のあり方と子犬のシグナルの読み取り方で、子犬の社会性が発達していくかどうかが決まってしまいます。

子犬はコミュニケーション力が低いため、その表現方法は成犬ほど洗練されていません。

子犬のシグナルを上手に読み取っていかなければ、適応力を育てる社会化学習も成功しないのです。

ただ、犬を刺激のあるところに連れて行きさえすれば社会化すると思わせるような情報が溢れているのですが、よくよく考えるとつじつまが合わないのですから、たくさんの情報を受身になりすぎず、よく自分自身で消化してみることをおすすめします。

子犬によって個性のあるシグナルの読み取り方など、すべての飼い主さんに身につけていただきたいことなのです。

子犬の社会化を成功に導きたいなら、子犬のシグナルを読む練習からはじめてください。

dav

dav





Posted in 犬のこと

<犬のしつけ方>喉を締め付けられたように奇声を上げる犬たち

多くの人は「犬が吠える動物」であると誤解されているようです。

確かに犬は吠える動物ですが、落ち着いて過ごしているときにはほとんど声を出すことはありません。

日常生活がゆるやかに過ぎていけば、一日を通して犬の“声”を聞かない日は珍しくありません。


犬が吠えると強調されてしまうのは、犬の太くて広がる吠える声のせいかもしれません。

都心では、ストレス生活のためにめったに吠えない犬たちが頻繁に声を上げるようになり、犬の吠え声が社会問題になっていることも事実です。


ストレスが上手に解放されている犬や、過剰にストレスを抱えていない犬はめったに吠えないということを前提にして、犬の吠える声についてもう少し深く探っていきます。


犬の吠える声の質ですが、最近になって変化の傾向が著しくなっているように感じるのです。

変化というのは、犬の吠えが耳障りな甲高いものであったり、濁った音になってきているからです。


特に濁った音による犬の吠える声は耳障りで不快に感じられるものです。

先日の犬語セミナーでも動画の中で濁った音を出している犬がいました。

いわゆる「ダミ声」といわれる音ですが、つまり喉が閉まっているのに無理に大きな音を出そうとしてこのように濁った音になるというのがその声の仕組みになります。

濁った上に大きな音ですから、一般的には耳障りに感じられてしまいます。

犬が出す音=吠える音にはそれぞれに意味があります。

意味とは、犬が出す音は犬の状態を表しているということです。


犬よりも音のコミュニケーションを使う人にあてはめて考えてみましょう。

みなさんも、状況や環境に応じて声の質を変化させているはずです。

甘える声、叱る声、買い物のときに使う声など声は使い方によってその質は様々です。

さらに、声には個性がありますので、声をもつ人の性質、安定度、状態を表現する道具にもなっています。


犬も同じように、基本的な犬の性質と現在の状態に応じて出せる声の音程が決まってきます。

その上で、犬の状態や目的に応じてその音の質が決まってきます。


濁って大きな音を出して吠える犬たちの状態といえば、筋肉の緊張が高いけど強く主張しなければいけない状態なのです。

筋肉の緊張が高いという段階で、すでに犬がストレスを上昇させていることがわかります。


濁音や大きな音で注意を引き寄せようとする犬たちのメッセージを受け取る人はいないのでしょうか。

ただ犬が吠えることをうるさいと片付けてしまわないことです。

この犬が根底から必要としている環境は何なのだろうかと考える時間は、犬と豊かに暮らしていくためにはなんとしても作らなければいけない時間だと思えるかどうかでしょう。

都心に響き渡る犬たちの悲痛な奇声を聞くたびに、辛くなってしまいます。

安心して過ごしている犬は穏やかで静かな動物であるということ。

穏やかな犬と過ごしている人は穏やかであるということ。

どちらも真実ではないでしょうか。


dav

Posted in 犬のこと

<クラス>春のトレッキングクラスも好評です

季節よりも暖かい日が続いているので、七山の桜たちも満開を迎えようとしています。

グッドボーイハート七山校の入り口にあるさくらんぼも、例年よりも早く開花を迎えました。


dav
美しい花が咲くこの季節に、苦しい思いをしていらっしゃる方も多いかもしれません。

花粉症にとっては喜ばしい季節ではありませんね。

「先生は花粉症は?」と尋ねられるのですが、わたしは花粉症が出たことがありません。

花粉症の方が増え始めた時期は10年前くらいからでしょうか。

そのころから、七山と福岡を行ったり来たりする生活が始まりましたので、七山効果で花粉症になる時期が遅れているのかしれません。

山には杉や檜が満載なので、山の方が花粉症がひどくなると思われていますが、実際いは逆のようです。

実際、花粉症の生徒さんの中には、定期的に七山で犬とのトレッキングクラスを継続されるうちに自然に完治してしまった方が何人もいらっしゃいます。

さらに、七山ではマスクをしている人を見かけることがありません。

山の空気はきれいなので、花粉症を引き起こさないようです。


このきれいな山の空気を吸いながら山歩きをして関係作りをすすめるトレッキングクラス。

春の暖かな日差しと、わずかに冷たい風のコラボレーションで山歩きをするたびに、気持ちよさを実感できます。

犬たちも気持ち良さそうに歩いており、こうした時間と空間と感覚を犬と共有できるなんて、山歩きってなんてすばらしいのだろうと単純に思ってしまいます。

春の山歩きのときには、少しだけ体が重たく感じます。

寒さで丸まっていた証拠ですね。

犬の同じように背筋を伸ばしながら山を歩かなければいけません。

歩くたびに気持ちも心の伸びやかになる時間です。

トレッキングクラスは完全ご予約制です。

プライベートトレッキングクラスが中心のトレッキングですが、クラス日程は限られており、かなり早めのご予約が必要です。

今年も春のトレッキングをという方、今年こそはデビューしたいという方も、季節が移り変わる前に、一歩を踏み出してみてください。

dav

Posted in クラスのこと

<日々のこと>脳を鍛えるために始めたこと

気温の上昇するこの時期、気持ちも高まり活動も活発になります。

わたしたちヒトもやはり動物なのだなと実感できる感覚があります。

この春の季節に、生活の中に取り入れたことがあります。


ここ数日、七山校に来校された方はテラスにいつもないものが置いてあるのに気づかれて
随分と驚かせてしまったみたいですみません。

始めたのはバイクです。といっても、自分の身の丈にあったもので、気持ちが寄り添えるものを選びました。

排気量が少ないけど、とても古い時期に作られた中古車のバイクを入手しました。

なぜ、わたしがバイクなのかと不思議に思われるかもしれません。

実は20歳のころに中型自動二輪免許を取得したものの、当時のバイク=不良という印象を持った家族から、
バイクだけは絶対に乗ってはいけないと押しとどめられてしまいました。

その後、折を見ていつでもバイクに乗ることはできたのでしょうが、なかなかその機会も得られないままとなりました。


最近になって中年という山を越える年齢になり、若いころに出来なかったことでやってみたいことを今やろうと思いました。

それで中古車のバイクを入手したという経緯です。

バイクの入手には友人からのアドバイスをたくさん受けられる環境にあることもきっかけになりました。


お付き合いの長い方であれば、わたしが古くて文化を備えているものに愛着を持つ傾向があることを、ご存知だと思います。

古いバイクは故障しやすく手もかかるし、新型のバイクよりも扱いも難しく大変なことばかりです。

これからこうした古いバイクは、ひとつずつ消えていく運命にあるのだと予測してしまいます。

なくなってしまうかもしれないものだからこそ、大切にしたいと思うものと一緒に過ごせる今が、かけがいのものにないと思ってしまうのです。


犬にしても、太古から犬が持ち続けている文化のある世界がわたしは好きです。

そしてそれは近々無くなってしまうのでしょうが、そうした犬の文化にやはり触れていたいし、その時間が貴重だと思い始めるようになりました。



ちなみにバイクといえば反応の高い犬たちですが、テリトリーの中に入ってしまうとバイクの音にすら反応を示さないことがわかりました。

バイクは単なる恐怖の対象ではなく、とても大きなエネルギーを持った人と共に居る生き物とみなされているのでしょうか。

中年からのバイクとの時間、犬とバイクのこと、またこの春から楽しいことたくさんです。

dav


Posted in 日々のこと