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三度草履がなくなったこと

今月に入りブログを継続してご覧いただいている方は、
草履紛失にまつわる事件の成り行きを見守ってくださっていることでしょう。
野生動物や山の中の生き物に関心の高い知人やブログの読者からは、
「あのあとどうなった?草履はまたなくなりましたか?」と聞かれます。
最後の草履がなくなってからしばらく動きがなかったため、草履事件はひとまず決着がついたように思えていました。犯人が結局どの種だったのか、どこへ草履を持って行ったのか、なんのために草履を持っていったのかなど、事件は謎を含んだまま終わりと告げたように思えたのです。しかし、今日次の動きがあったことを確認しました。

三度、草履がなくなっていたのです。
しかも、草履の持って行くパターンが今までとは違うものになっていたのです。
テラスには二つのドアが離れてついているのですが、その各ドアの前に草履がひとつずつ置いてあります。片方には赤い250円の草履、片方は青い100円の草履でした。
なくなっていた草履は、その片方ずつなのです。赤いのが片方、青いのが片方なくなっていました。

この休戦期間がはじまったのは、片方に絹糸をつけられた草履が1足なくなってからでした。小さな絹糸の衝撃が動物の行動に警戒心を芽生えさせたのだとしたら、それ自体がすごいことだなと思っていたのです。この絹糸をつけた草履がなくなるまでは、いつも1足、つまり2個の草履がいっしょになくなっていました。一晩で1足を持っていくという行動だったのです。ですが、今回は2足のうちの1つずつがなくなっていました。数日確認していなかったので、一晩で2個なのか1晩で1個ずつなのかがわかりません。絹糸をつけていたときは片方だけだったので、絹糸の学習から片方ずつしかもっていかなかったとしたら、高度な関連付けの学習行動です。今まで一度に1足だったのが、片方になった理由が絹糸かどうかもわかりませんが、行動の変化が見られたことは確かでした。その上、直前まで犬たちがテラスですごして臭いつけをしていたのに、野生動物がテラスに接近したということも再度の驚きでした。

もうひとつ足跡がありました。その足跡とは、柿の実の一部が食べられていたことです。
ずっとテラスの下においてあって、テラスをウロウロする犬たちが目もくれないような熟した柿でした。
熟した柿。オポならすぐに見つけてその前で四つ脚でまっすぐとたち、柿を見つめ続けて私が来るのを待つ姿が想像できます。一般的には、柿を食べるかどうかは犬にも個体差があるようです。食べる犬もいれば関心を示さない犬もいる。食器に入れたり手で差し出すと食べるけど、という犬もいるでしょう。
この足跡を残した容疑動物が、草履犯動物と同じかどうかは不明です。

不思議な草履紛失事件。一体犯人は誰なのか。野生動物は何を考えどのようにして草履を持ち出したのか。
謎は深まるばかりですが、この野生動物との不思議な距離感と動物への好奇心は、人という動物の特権であるような特別な気持ちがします。

ぞうり

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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