グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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畑部報告<芽を出す>

グッドボーイハート七山校の畑の種まきから数週間がたちました。

畑部の部長が、「苗ではなく種を植えます。」ということだったので
芽が出てくるのが最初の成長のステップでした。

それで部長から「畑はどうなってますでしょうか。」と連絡を受け、
戻った翌日に畑のチェックをしたら、芽のようなものが出ているのを見つけました。

翌日、畑部長が目視して確認し「芽が出てる」ということになったのです。


この「芽が出る」という感動は、なんとも言いがたいものでした。


私も畑を少しやってみましたが、そのときは苗を植えました。
苗は葉が出ている状態なので「芽が出る」感動を味わうことはありません。

種から芽を出すということが、いかにすごい事なのかということです。


畑部長と振り返ってみたのですが、2週間くらい芽が出なかったのです。
それで、なかなか芽が出ないねという話しになっていました。
もう少し待って芽が出なかったら、もう一度種を植えるという計画だったそうです。

それが、一気に芽が出てきたのです。

種の方では、土に植えられる直前は冬眠状態です。
種が土から栄養を吸収して、芽を出す準備ができているのに、
それに気づかずに掘り返してしまったら、きっと種は死んでいたでしょう。

でも土の上からなので、種がどうなっているのかわからないため、
最初はまだかな~と期待しているのに、長く待たされると、
もう芽は出ないのかもしれないと一方的に落胆してしまうこともあります。


なんでも比較してしまうのは悪い癖ですが、やっぱり犬も同じだなと思うのです。


犬に必要な環境を順番に整えていき、必要な接し方をします。
少しずつ練習を重ねていき、毎日同じように接する生活に取り組みます。

なかなか変化しないように思えても、種が栄養を吸収するように膨らんでいきます。
それでも傍からみると、特に変化した様子が見受けられません。
あまり変わっていないように思えるのです。

ですがその変わっていないように思えるのだけど、膨らんでいく様子が
ずっと犬の成長を見守ってきたためか、自分にはよく見えます。

あと少しで芽が出そうだなという時なのに、人の方が飽きてしまうことがあります。

これ以上変わりそうにないやと、犬に対して積極的になれなくなるのです。
変化していく犬の姿がイメージできないようです。


あと少しで芽が出るのに、と思うのですが、
人の関心は遠のくとなかなか戻ってくることができません。
他に関心のあるものを見つけてしまったのか、芽が出ることを諦めてしまったのか。

飼い主の関心が離れてしまうと、芽を出そうとしていた犬も途端に伸びる力を失います。

犬の芽が出るまでの時間は、植物よりはずっと長くかかります。

特に成犬で迎えた犬の場合には、これまでの経験が長いため変化が訪れるのが遅いです。


でも、犬の時間の流れは人の7倍の速さで、人の成長よりはずっと速いのです。
だから人は犬の芽が出る瞬間を見る喜びを得られるのですね。


子犬のころはどんどんと芽が出るような気がします。
次は芽を伸ばしていくことになり、基盤のない子犬はここからが試練です。


成犬で、ずっと芽をつまれていたときは、最初はなかなか芽が出ません。
それでも根気強く取り組むと、やっぱり芽が出るのです。

生きてるってスゴイなと感じるし、犬ってスゴイなと感じます。
そしてなによりも、その芽を出す環境をつくって来た飼い主に対して
スゴイことしたんですよ、という敬意の気持ちでいっぱいです。



畑の芽は次の試練を迎えています。
育てることって大変だけど、喜びがいっぱいありますね。

犬育てよりも速い植物の成長に、私も目が離せません。

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