グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬との引越し:犬との暮らしで協力を得たいこと

転勤族といういい方は、地域で働きとおすのではなく転勤するという仕事が増え始めたときに使われた古い用語でしょう。わたしも転勤族の親の子でした。そのため、小さいころは動物と暮らすことができませんでした。犬を飼う理由のひとつに「飼いたかったけど今まで引越しが多く飼えなかった。ようやく落ち着いたから。」というものがあります。引越しは犬に負担をかけるためにできるだけ飼わないというのも人の責任として尊重します。

ところが、引越しを予定していなかったのに引っ越すことになってしまったということもあります。それが、マンションから戸建てにやっと暮らせるようになったのだという、犬にとって過ごしやすい環境に変わるのであれば、環境の変化によるストレスもさほど気にはなりません。逆に、戸建てに住んでいたのにマンションに引っ越す必要が生じた場合には、犬は今までと異なる生活空間の変化に戸惑いを見せることでしょう。

それでも、飼い主さんの仕事上、止むを得ない場合には、犬を連れて引っ越すしかありません。
引越しの際にどのような場所を選んだらよいのかは個々の犬により差はあるものの、共通するチェック項目もあるので参考までにあげておきます。

・エレベーターを使わずに入れる部屋もしくは下の階に。
小型犬の場合には階段が苦手かもしれません。キャリーバッグにいれてエレベーターに乗ることができるのであれば、小型犬はあまり高くない階下をお勧めします。人は鈍感なので気づきにくいですが、高層マンションはゆれています。わたしはかなり敏感な方なのか、ゆれているのに気づいてしまいます。動物はもっと敏感ですので低い階層をお勧めします。

・上の足音が響かない。
は横側よりも上下の音の響きの方が強いようです。特に上の階の人の足音は犬にとっては強いストレスになります。動物にとって上の空間はとても大切なのです。上からの物音や振動は犬を不安定にします。犬のケイジを重ねて使っている風景を見ることがありますが、あれは強いストレスになるためしてはいけないことです。引越しとなると賃貸マンションです。そこまで配慮されたマンションも少ないかもしれませんが、チェック項目としていれておいてください。

・目の前が道路ではない。
たとえば1階で小さな庭付きというマンションも最近ではよく見かけます。ただ残念なのは、その前が道になっていると通行人に常にテリトリーをさらされることになります。犬ばかりでなく人も落ち着かなくなります。人だけでなくバイクや車も通るため振動も伝わりやすいです。
理想は、窓の向こうは何もない、もしくは広場、人のあまり来ない公園とか、となりのマンションの裏側で人や他犬の気配のない部屋を選びたいです。

・中心部よりも郊外に。
マンションの立地は都心部よりも少しはなれた郊外をおすすめします。子供にとってと考えても郊外を選ばれるでしょう。犬も同じです。理由は臭いです。都心部は排気ガスや密集した人の生活臭、レストランからの臭い、コンビ二の臭いなどで大変臭いです。福岡でも博多の中心から40分くらい車を走らせれば、空気はずい分と変わります。1時間も走ればかなり違いが分かります。臭くない、これは犬にとっては安心安全を知らせるメッセージなので大切です。もちろん。お父さんの通勤負担を考慮した上でということです。

ここまでは共通項目です。


他に引越しでできることは、室内をいかに整えるのかということ。
これはいくつも考えることができます。犬が安心して生活するために必要なことを考えます。

そして、引越しの作業のときに犬に負担をかけないためにはどうすればいいのかということ。
荷物の運び出しの作業のときは犬は落ち着かなくなります。テリトリーがなくなってしまうわけですから不安になります。家族に協力して預かってもらうなどするのが良いと思います。

引越しは犬にとっても人生の転機です。
犬は人が飼う動物ですから、人の都合によりストレスを受けるのは仕方のないことではありますが、
いかに犬に配慮できるかということでは、面倒なことでも犬を飼う楽しみとして犬をサポートしてあげてください。





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