グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬のゴハンの時間

トレーニングクラスのときにこんな質問を受けました。

「犬がゴハンのときに興奮するようになるから
いつも違った時間に与えた方がいいと聞いたんですけど
それって、本当ですか?」

さあ、どう思いますか?

いつも同じ時間にゴハンを与えていると
その時間になるとゴハンを予測して落ち着かなくなり
要求吠えがでるようになったり、興奮するようになる。
だから、ゴハンの時間を予測させないようにするため
毎日少し時間を変えて与えたほうがいいというのです。

犬の学習としてはこういうことです。
いつも同じ時間にゴハンを与えていると
その時間になるとゴハンをもらえることを期待するようになる。
これはその通りです。
みなさんだっていつも同じような時間に食事を食べていれば
運動しなくても、対して頭を使っていなくても
同じ時間になるとお腹がすいたように感じませんか?

だからといって、ゴハンの時間が近くなると全ての犬が
要求吠えをするようになったり、興奮するということではありません。

室内飼いの犬は、飼い主がちゃんとゴハンの準備をするかどうか
見逃さないように、飼い主の動きを観察しているでしょうし、
飼い主がパソコンに熱中して犬のゴハンのことを忘れているようであれば
近くまでいって「すみません、何か忘れてませんかね。」くらいの合図を送って、
飼い主をキッチンへ連れて行くくらいの仕事はするでしょう。


犬のゴハンの時間を一定させずに、毎日不規則に与えるようにしたら
どうでしょうか?
犬は、いつゴハンが与えられるかわからないため、飼い主への注目度が高まり
不安行動を示したり、食べ物への執着行動を示すようになるかもしれません。

「ゴハンを不規則に与えたほうが要求されなくていい」という
聞き流すとなるほどねと思ってしまいそうなこの考えにも
落とし穴があるものです。

動物は習慣により安定します。
逆にいうと、安定した動物は習慣的な行動をします。
朝起きる時間、夜寝る時間が太陽の高さに比較しながら一定している。
いつも同じ時間に食事をとる。
同じ時間に散歩に出かける。

規則正しく安定した行動は、動物の心にも安定を引き出していきます。

いつも同じ時間に与えると要求するようになるから、というのは
いつも同じ時間に与えることができないのだから、
最初から要求をかわすようにした方がいいということの裏返しです。
これはかなり、人には親切だけど犬には不親切な考え方です。

犬と暮らすことで規則正しい習慣を取り入れ
人の生活がより健康的になる方がずっと人にも犬にも
ためになるお互いのルールであると思います。
ぜひみなさんも実践してください。

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