グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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お山さん、大変お世話になりました。<前篇>

今年は壮絶な幕開けで始まった。
少し前から「ちょっと太ってきたね、調子悪いんじゃない?」と思われるような状態のオポに異変がおきた。

このブログはオポの闘病記録ではないけど
現在もまだ続いているこのオポの道はミラグロの道で
たくさんの学びがあるのでみなさんにもお裾わけしたい。

初日はたびたび起こす胃炎のような症状で始まった。
起きぬけに嘔吐をして、その後朝食をとった。ただ、なんとなく表情がいつもと違う。
何か必要のないものがまだ体の中にはいっている感じがある。
見た目太りすぎということとは別に何か「はいっている」感じがあるのだ。
もう11年もいっしょに暮らしてきたパートナーのことだからそのくらいのことは飼い主の私にもわかるようになってきた。

夕食も食べたがやはり「いつもと違う」。
そして食べたあと大変神妙な面持ちになっている。
何かが起ころうとしている感じは十分にあった。
「お山にいこうか。」の誘いに「待ってました」と動き出す。

途中でまた必要のないものを吐き戻したが、まだすっきりとしていない。
山の中で日暮れを迎え、足元もみえなくなりそうになったため
「そろそろ帰ろうか」と誘うが、快く承諾した感じではない。
私の困った気持ちを受け取ったのか、ゆっくりと山を降りてきた。

その日の一晩は、必要ないものを上からも下からも出そうとする。
庭に伏せたり、出ていこうとしたり、家の門の外に伏せたりして何かと戦っているのだ。
外にいる何かではなく、自分の中にある何かと。

排泄物のお知らせで私もようやく事の重大さに気付いた。
12歳を迎えたばかり、大事にいたらなければいいと願いながら
自分も共に戦おうとするのだが、外は寒くて体は冷えるし
頭は朦朧としてくるし、毅然として共にいることができない。
なんとも情けない飼い主を横目に、静かに戦うオポ。

この夜はただの「序章」に過ぎなかった。(長いので続きはのちほど)