グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>犬の夏バテ必勝法とは

このブログをご覧になってくださっている方々。

多くは福岡・佐賀方面の方のようですが、関西方面や関東方面からもご覧いただいているようです。

また海外でも読んでくださっている方がいらっしゃるようで、お会いしたことはありませんがいつもありがとうございます。

酷暑なのは福岡だけでなく、日本全国いや世界各国で気象の変動が激しいようです。


暑さに弱い犬たちはどうやって過ごしているのだろうと、室内で犬を見るとフローリングと一体化する犬たちの姿ばかりが見受けられます。

室内犬の飼い主さんたちは「外で過ごしている動物はかわいそう」とおっしゃいます。

確かに、囲われたコンクリートの庭に係留されて過ごしている犬たちは、外でも熱中症になってしまいそうです。

田舎の犬たちはどうでしょうか。

土と木々があれば、犬はどうにか寒さをしのぐようです。


もちろん山はそれだけで気温が都心よりも5度くらい低めです。

さらに朝夕の冷え込みがあるので夜はゆっくりと体を休めることができます。

でも日中はやっぱり暑い。

そんな暑い夏を乗り切るために犬たちが自然とやってしまうことがいくつかあります。


そのひとつは「小食を心掛ける」です。

体が弱っているときに一番大切なことですね。

人は弱っているとなぜか余計に食べてしまいますね。

弱っている動物は「食べない」に徹します。

犬の尊敬すべきことはいろいろとあるのですが、食べない必勝法はすごいです。

犬は食べたいという欲求を戦うことなく、食べないを選択できるのです。

すべての犬がというわけではありませんが雑種犬など人が手をくわえていない犬は自己調整機能が高いようです。

小食で体力を回復するのは動物の常とう手段です。

犬は一食くらい食べなくても普通に活動します。

人間も一日絶食するくらいは日常生活に影響を及ぼさないのでしょうが、先にダメージを受けるのは体ではなく心の方です。


食べない犬たちを尊敬します。

食べない犬たちを尊重したいと思います。

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<クラス>涼しすぎる七山でお泊りする犬ちゃんたち

福岡が酷暑です。

昨年よりは涼しく犬たちにやさしい夏かと思いきや、やっぱり暑い。

ここ数日は移動中の車の中で熱中症になりそうな自分と、あちこちで見かける救急車に気持ちも落ち込みます。

家庭の犬ちゃんたちも「暑すぎてトイレにも出ないんです」とか「今年はさすがにお庭にあまりでなくなりました。」といった今までと違う行動も見せています。

犬たちも気候の変動の中で厳しい夏を体感しているのです。


そんな酷暑の福岡から脱出して上界の七山に上がってきました。

標高500メートルなのでそれほど高くはありません。

でも涼しい、全然違う。

体感では10度くらい低いように感じてしまいます。

実際には5度くらいです。エアコンをつけない室内で26度くらい、湿度もあまり高くありません。

風があるともっと心地よい感じになるので、室内よりもむしろ屋外の方が過ごしやすいのは田舎ですね。


預かりの犬ちゃんたちを連れて七山に来たのですが、暑さで体調もあまりよくなかった犬ちゃんたちが元気に復活している姿を見ることができました。

夕方少しだけ気温が高くなるときには家やテラスに水まきをします。

水になれていな犬ちゃんには特別にホースでつくったお手製のにわか雨をプレゼント。

お手製なのでときどきどっさりと水が頭から落ちてくることがあるけれど、水にも慣れてほしいし涼しいものです。

8月8日に立秋を迎えたので、これからどんどん日が落ちていきます。

お盆を迎えると七山はもう秋の気配です。

犬も季節の移り変わりを鼻先で、体で感じることができるといいなと思います。

一日中エアコンの中で快適に過ごすことができる犬たちはある意味では幸せです。

気温の変動は動物にとってはストレスになるからです。

でも、本当に犬はそう思っているのでしょうか。

適切な気温の変化の中で、あー涼しいとか、あーちょっと暑いから移動しようかなとか、
地面にお腹をつけてみようかなとか、木陰で風邪にあたって気持ちいいとか、そんなことが動物にとってはすごく幸せなことなのではないかと思うからです。

預かりの犬たちといっしょに過ごすときは、気持ちがいいを連発できるようにわたしも犬といっしょになってウロウロします。

ヒサシを立てかけたり、水を流したり、木を切ったりしてできるだけ心地よく過ごせるようにしています。

そんな何気ないことが動物である私にとっても素敵な時間になるのです。

草を刈り取る横でいっしょになって草をむしる子犬ちゃんたち。

飼い主さんの幸せをいただきながら犬たちとの夏休みが始まりました。

今年も夏休みの宿題がいっぱい。

グッドボーイハートは弟を生み出すことになり、産みの苦しみの最中です。

9月1日出産を目指しています。

ご期待ください。

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<犬のこと>あなたのモノは私のモノ、私のモノは私のモノ…

犬の行動を見ていると、ときどきゾゾってすることがあります。

ゾゾとは、なんか自分を見ているようで恥ずかしいと感じるときとか。

動物の欲望を目の当たりにするような気持ちになるのです。

それは攻撃性などの難しい行動じゃなくて、意外と日常的にみられる行動です。


たとえば、モノを取り合う行動であったり。

ひとつのものを取り合いっこして遊んでいるようなのはまだかわいげがあります。

取り合うような感じは全くないのに、全部自分のだといたげな行動をすることがあります。


ひとつのオモチャを自分の元のおいて少し噛み始める。

目の前の他の犬が持っているモノが気になると近付いていってウロウロする。

他の犬がそのモノから離れたら、それを加えて自分の居場所に持ち帰る。

もしくはそれを加えているときに、他の犬がもとあった自分のオモチャへ向かおうとすると、先に近付いておもちゃをくわえてみる。


結局、全部自分のだといいだいのだね。


モノに対する所有欲の高さは圧倒的にメスの方が強いのです。

自分が女子だからひいき目に見てしまいます。

「女の子だから仕方ないけどね。」と。

オス犬がメス犬にモノを取り上げられて何もいえなくても「男のコなんだからがまんしなさい」といってしまいます。


メス犬の所有欲求の高さは、そもそも子育ての過程から来ています。

子どものために余分に必要、子どもを育てるのだからいっぱいいるの。

子ども自体にも所有の気持ちが高まると子育ては失敗してしまいますから、何事にもバランスが必要です。


犬の所有欲の高さなど人間のそれと比べたらかわいいものです。

人はもっと欲しがりるし、だからこそいろいろと発展してきた動物でもあります。

良くも悪くも人間はそんな動物なのです。


その動物がこんどは犬を欲しがります。

あの犬もこの色もほしい。

同じ色の犬がふたつ欲しい。

大きいのも小さいのも欲しい。

犬は所有物ではありませんから、所有として増やすのは止めましょう。

家族として適切なグループとして、仲良くなっていける範囲でお願いします。

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<犬のこと・動画>犬の不思議行動:地面に体をこすりつけるのはなぜ?

先日のリンちゃんといっしょに七山お泊り初体験してくれたチワワのハルちゃん。

生後5ケ月という若さなので面白行動が爆発していました。

その行動のひとつが、地面に体をこすりつけるような行動です。

結構たくさんの犬ちゃんがこの行動をするので見られたこともあるでしょう。

リンちゃんがそばで見ています。

動画はこちらからどうぞ。




地面に体をこすりつけていますね。

でもよくみるとこすりつけているのは地面ではなくあるものなのです。

それは、ミミズの死骸です。

死骸といってももう干からびていますのでカラカラです。

犬が反応しなければそれがミミズであることすら気づかないような代物です。

黒くて薄くて軽くて、でもよーくみるとミミズ、そしてないより臭い。


このミミズの死骸に体をこすりつける行動は今までに多くの犬で見ることができました。

なぜ他の昆虫の死骸ではないけないのか、なぜミミズなのかはわかりません。

ただ明らかに臭いことだけは証明できます。

なぜなら体をこすりつけた後に犬の臭いを嗅ぐと、相当くさいからです。

飼い主さん的にはかなり抵抗のある行動らしく、たいていの飼い主はこれを「ダメー」といって止めてしまいます。

ところが私はじっと観察しています。


ハルちゃんですが、かなり長い時間このこすりつけ行動をしていました。

一旦止めたかと思ったら再び始まるという感じでした。

一度部屋に入ってまた出てきたときもやりました。

そして最後は、書くと抵抗がありそうなのでご想像にお任せします。

なんとなくエンディングは想像できますね。


地面ではなくミミズの死骸に体をこすりつける行動の意味は、カモフラージュです。

自分の臭いをミミズの臭い臭いでまとってしまおうとします。


なぜそうする必要があるのでしょうか。

それは、自分の臭いが薄いからです。つまり弱いということです。

弱い臭いでは外敵に襲われる危険性が高まります。

強い臭いだと敵に対して「俺、わりと強いから」というメッセージになります。


ハルちゃんにしてみれば自分の弱さを隠すためのカモフラージュ。

それは他の犬に対して行われているのではなく、環境にいる他の生物たちに向けられたメッセージです。

自分の身を適切な形で防衛する犬としては正当防衛の行動。

この行動を止めることなどできません。


逆からいうとハルちゃんは弱いということです。

この行動は幼い犬に出やすい行動で、特に1歳未満ではよく見られます。

うちは5歳なんだけどするという犬ちゃんは、精神的にはまだ成長途中ということで見守ってあげてください。

成長するとしなくなるこの行動をする犬たち、将来は活動的に行動しやすい性質を持ちます。

こんなことを知ることができるのも、とても楽しい。

飼い主でない私がこんなに楽しいのだから、飼い主さんたちにはもっと楽しんでもらいたいです。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと・動画>危険な生物に反応する犬の感受性の高さ

夏休みのお預かりクラスの間の楽しみといえば、庭で犬たちの行動を観察できることです。

特に2歳未満の若年の犬たちは、いろんな刺激に対して様々な反応を見せてくれるのでとても楽しいです。


もうすぐ2歳になるリンちゃんが庭で何かに反応しています。

臭いを嗅ごうとするけど近づけない。

体重を後ろに残しながらも鼻先を近づける、でも逃げようとする。

アリでもないクモでもないカエルでもない生き物を見つけたようです。


その様子はこちらの動画からぢどうぞ




リンちゃんが発見したのはムカデです。

家の中でよく見るムカデとは少し違いますね。

山ではたくさん見ることができます。

オポも山歩きのときにこのムカデが大量に発生していたときには、かなり反応していました。


ムカデは近付いてくるものをすべて攻撃しやすい性質を持ちます。

そのためなのか、もしくはこちらが近づくことで危険を知らせるのか、危険なフェロモン臭を出しているようです。

その臭いを感知して反応するのが犬。


リンちゃんがムカデに反応して近づいたり離れたりするのは、確認したいでも危険かもしれないと葛藤が生じるためです。

そのうちにムカデが逃げ去ってしまえばいいし、ムカデの方が危険を察知して身を潜めて丸くなることもあります。

ダンゴムシみたいに丸くなるのです。

そうすると犬も臭いを嗅ぎにいくのを止めてしまいます。

行動としてはとてもシンプルなものです。


同じ場に生後5ケ月のチワワちゃんもいましたが、こちらは無反応。

他の虫たちには反応するのに、この危険生物には目もくれません。

リンちゃんが反応していることすら気にならない様子で、子犬ワールド全開です。

年齢による役割分担といったところでしょうが、これも社会的な行動のひとつです。


環境に対して適切に反応し、自分をうまく防衛し、過剰に攻撃しない。

そのことで安全、安心をキープして生きるためのベースを整えていく。


こんなシンプルな行動を見ると少しうれしくなってしまいます。

犬なんだから当たり前だと思う反面、犬なのにもうこうした反応がでなくなってしまった犬がたくさんいるからです。

遺伝子的に、幼少期の環境で、接し方で、脳のストレスによってなど、理由は様々です。

シンプルな行動ができない犬は、他の刺激には過剰に反応してしまうのです。

興奮する、執着する、不安になる、など脳をとりこにする反応ばかりです。


夏休みのお預かりクラスつづきます。

これからまたゆっくりと観察していきます。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと>犬のリードを持ったら一体感を感じますか

犬と暮らす上で欠かせないのが毎日のお散歩ですよね。

念を押さなければいけないのは、最近は「散歩に行っていない」「散歩に行く時間がない」「散歩に行く必要がない」ついには「散歩に行くのはかわいそう」という傾向があるからです。

犬と暮らす上で一番楽しいのがお散歩なはずです。

都会では散歩コースが難しいのですから、いろいろと工夫も必要ではありますが、それでも犬とのお散歩は大切な時間です。

実は犬と山を歩くことも、犬と散歩に行くのと同じことです。

犬といっしょに歩くのであれば、散歩でも山歩きでもいっしょです。


違うといえば街中の散歩ではリードを短くもって歩かなければいけません。

なぜなら、街中は刺激も多く危険も多いため飼い主と犬はお互いに距離感を縮めたポジションをとる必要があるからです。

公園や遊歩道入ると少し距離をとりつつ、しかもリードをつけたままの散歩になります。

上記ふたつの風景のいずれにも共通して言えるのは、犬にはリードをつけてそのリードを飼い主が持っていること、そしてその距離には一定の法則があることです。

この法則こそ、お散歩がうまくいっている犬と飼い主の証です。

法則とは「リードは一定の距離感を保っているが、張りがなく、緩やかであって、お互いに相手の動きを感じることができる」という法則です。

まず、リードに張りがある状態、引っ張られているもしくは引っ張っている状態であればこの法則にはのっとっていません。

お互いの動きを図ることも難しく、関係性はまだ出来上がっていないのでこれからがんばりましょう。


誤解されている飼い主の中には、リードをたるませたまま歩こうとして犬の動くとおりに後ろからついて歩いたり走ったりする飼い主もいます。

リードが張ったら可哀そう、できるだけ犬の自由にしてあげたいということかもしれませんが、これでは散歩になっていません。

散歩というのは乗馬のようなものなのです。

犬と人が一体となって協力しながらひとつの群れとなって移動することを散歩といいます。

だから散歩に連れていくという言い回しも誤解を生みます。

むしろ犬といっしょに散歩に行くという気持ちで出かけてください。


散歩のキーワードとなる一体感ですが、散歩以外にもいろいろと体感されることがあると思います。

わたしだったらバイクかな。

バイクに乗る楽しみは、下手なわたしでも一体感を味わえるひとときがあるからです。

上手な人だったらずーっと一体となっているからもっと楽しいでしょうね。

自分としては少しでも一体感が高まるように、バイクからのフィードバックを受けながら自分の乗り方を変えてみています。

もちろん上級者のアドバイスもちゃんと聞きますよ。

聞いてもわからないときには、後ろに乗せてもらいます。

その方がずっと音や感覚を味わえるからです。


散歩の練習はまずは基本の形。

そしてできている人を見る、マネする。

あとは「犬との散歩は一体感を持つことだ」という気持ちを忘れないことです。

それが何であるかは体感するまではわからないのですが、少しでも体感するとその時間を増やしていきたいと思います。

そしてそれが絶好調になると、犬との山歩きは本当にすばらしいと気づくのです。

夏場は大変なお散歩ですが、させようと思わずに、いっしょにという気持ちで涼しい時間を探してください。

あと4日で立秋を迎えます。

秋はもうすぐそこかな。

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Posted in 犬のこと

<日々のこと>七山でイベントあるらしい

今日は犬のことではなく、七山のこと。

グッドボーイハート七山のある唐津市七山という田舎で、8月4日にイベントがあるというのです。

明日ではないですか。

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こんな田舎なので人が来ることはほとんどなく、七山の良いところといえば何もないことです。

福岡でいうと糸島みたいにこじゃれたカフェやお店もないし、みんな七山をスルーして呼子にイカを食べに行きます。

あの二丈浜玉道路を通るたくさんの車は一体どこへ向かっているのかといつも不思議です。

その分、七山はとても静かで居心地が良いです。


とはいっても七山の人口も少なくなってきました。

ここ数キロメートルの範囲でもどんどん減っています。

住む人がいなくっていてさびれています。


住む人がいないと山や土地があれます。

だから七山大好きな人はぜひ別荘地でも買っていただきたいです。

そんなわけで今日はお知らせだけ。

イベントなくても、何もないですけど、犬にとっては良いところなのでぜひお越しください。

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<クラス>お預かりクラスに子犬ちゃんと老犬くん

訪問レッスンと並行しながら、少しずつ七山でのお預かりクラスも増えていきます。

夏場は犬を連れていけるところもなかなかなく、犬ちゃんたちは七山でお泊り、飼い主さんたちは避暑地でリフレッシュ、もしくは猛勉強のためにセミナーなどに出席されています。

お預かりの犬ちゃんが老犬だったり子犬だったりすると大変気配りが必要になります。

老犬や子犬は環境の変化に敏感です。

老犬の場合には突然具合が悪くなったり、ご家庭でも7歳以上になると突然死ということも不思議ではありません。

びっくりされるかもしれませんが、7歳というと人間では50歳くらいです。

犬は持病などを把握しているわけでもないし、心臓や脳の病気で急に亡くなることもあります。

最善の注意を払っていてもお預かりする方としてはドキドキなので、本当に信頼関係を結べた飼い主さんの犬しかお預かりできません。

そのためグッドボーイハートのお預かりクラスをご利用できるのは、グッドボーイハートの生徒さんでかつ一定の条件を満たした方ということになります。

七山は下界に比べるとずっと涼しいのですが、その分老犬はよく寝ます。

あまりにも熟睡しているので「死んでいるのではないか」と不安になり、しょっちゅう顔を見てしまいます。

七山で休みを満喫しようとしている犬ちゃんの邪魔をしたくないので、環境を整えたら後は犬ちゃんにお任せするというのがグッドボーイハートの姿勢です。

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七山では気温の変化は緩やかですが、一定の温度から変化しないエアコンの室内ではありませんから、その分体は鍛えられます。

こうしてブログを書いている私も、涼しいながらも汗をかきます。

福岡のマンションでは絶対にないことです。

気候に適応するからだが自律神経を発達させてくれます。


子犬ちゃんにはこうした環境がとても重要です。

子犬ちゃんはエアコンの部屋に閉じこもりきりにしないで、涼しい時間に屋外で過ごす時間を持ってもらいたいのです。

生後6ケ月くらいまでの思春期の気候に対する適応能力の発達は自律神経のバランス感覚を鍛えます。

このことがいずれストレスに強くなるベースになるので、社会化としてとても重要なことです。

子犬の社会化というと「たくさんの人に合わせる」「たくさんの刺激にさらす」「たくさんの犬に合わせる=ドッグラン」などと思っている方もいるようですが、社会化の本来の意味はこうしたものではありません。

環境に適応しながら環境に対して適切に反応する、結果社会的なコミュニケーションがとれるようになり、自分をうまく防御しながら社会を楽しむ術を身に着けるということです。

わかるようでわからないような。

一言では難しいですね。

子犬の社会化期には、庭で探索行動を楽しむなどの時間を作ってあげましょう。

草や土や虫は犬であれ人であれ、未熟なこどもが発達するのに欠かせない社会化のための素材なのです。

子犬ちゃんの七山のお庭探索を見ていると楽しくて仕方ありません。

同時に「子犬らしい行動が出ていてよかった」と安堵します。


福岡と七山の行き来、時間も労力もたくさん使うので「大変でしょう」と生徒さんたちからよく言われます。

確かに「大変」なのだけど、都会の犬たちがこの自然あふれる場と出会って成長するチャンスを得ていただくのがグッドボーイハートの使命です。

体力の続く限り行ったり来たりは続けます。

生徒さんたちにもいつもサポートしていただいて本当に感謝です。
みなさんの理解と協力がなければできないことばかりです。

頑張る気持ちは満載ですが自分もずいぶん走り続けてきた感じです。

人生のラストスパートということで、いっしょに学びたい方はお早目にご連絡ください。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<日々のこと>今年もシソジュースをいただきました

毎年この季節になると何人かの生徒さんからいただくシソジュース。

シソジュースの魅力は味だけではなくこの透明なピンク色です。


このピンクの色はなんだろう、幸せになる女子の色ですね。

恋する女性が身に着けそうな服や持ち物の色、ピンク。

花が動物を引き付ける色ですから色の効果は抜群です。

私は安全だから近付いて大丈夫よ、私はあなたを落ち着かせますよというメッセージに聞こえます。


それからすると犬の毛の色って地味色ですね。

基本的には茶色、黒、白であとは混ざっているだけです。

犬の毛色の目的はカモフラージュ。

山里という環境に溶け込み見つからないようにするための色です。

明らかに寄って来てくださいという色ではないのに、なぜか横暴に近づく人間たち。

色のメッセージもっとわかってよといいたくなってしまいます。


色が近づきにくいと知っているのか他人に近付いてほしい飼い主は自分の犬に洋服を着せます。

それもかなり可愛く動物らしく見えない服になります。

フリルとか、赤とか、ピンクとかですね。

可愛いを楽しむのもいいけれど、本来のメッセージがなくなっちゃうので適度に落ち着く色の服を選んであげてください。


あなたの犬にたくさんの人間が近づかなくても、あなたの犬は愛される権利をもっているしそれを実行していますから大丈夫です。


シソジュースですが、草刈り作業の後にいただくと体力を回復できます。

糖分とクエン酸で体が活性化するのかな。

福岡と比較すると圧倒的に涼しい七山ですが、なぜかシソジュースも福岡で飲むより七山で飲む方がおいしいのです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>ヒグラシがなく夏の七山で「大丈夫」を知る犬

ヒグラシがなきはじめました。梅雨が明けたんですね。

ネットニュースで「九州地方の梅雨が明けました」などとわざわざ知らせてくれるのですが、ありがたいけど別にいいのになと思ってしまいます。

福岡では感じることのできなかったかすかな季節を巡る気配を感じられるようになったのは七山にいる時間が長くなってからです。

ある日の早朝一斉にヒグラシがはきはじめるときに梅雨が明けたと知るのです。

七山にきて初めての夏を迎えたときには、ヒグラシが一斉になくのを聞いてただただ当惑したものです。

昆虫が一斉に行動するって何事?異変、地変?と都会暮らしのバカさを爆発させていました。

昆虫が一斉に行動するひとつの理由は、一斉に孵化したときですね。

一体どうやったら365日のうちの1日しかないこの日を、しかもまだ一度も殻を破ってはいないのにわかるのだろうと今でも不思議でなりません。

外界の環境の変化を全身で受け取って行動をしているだけの昆虫ですが、脳がシンプルだからこそ行動もまたシンプルです。


犬も人に比較すると昆虫脳といわれる脳の辺縁系という部位が発達しています。

人よりも格段に環境を知る力があり、同時に環境に対して素直に反応してしまう動物です。

七山のお預かりクラスの目的のひとつは、犬の脳内に対して「大丈夫」を作り出していくことです。

過剰な環境や過剰な人の接し方、遺伝的な間違った情報の伝達によって犬の脳が「大変」を繰り返すようになってしまったら、この「大丈夫」のシグナルはなかなか出てこなくなってしまいます。

脳にたくさんの情報を詰め込みすぎると、本当に大切な「大丈夫」の情報がどこにいったかわからなくなってしまうのです。

このブログを書いている最中も今七山校のテラスで「大丈夫」を探している犬ちゃんがいます。

なかなか時間のかかる作業ですが私も犬も根気強く、ただそれしかありません。

ところが時間ってなかなかなくてですね。

みなさん忙しいです。超絶に忙しい。

なぜこんなに忙しいのかと思うほど忙しいのです。

シンプルに生きることはやはり永遠の課題になりそうですが、課題が永遠なわけありません。これはあくまで言い訳。

課題は乗り越えるためにあるのでしょうから永遠にはしないということです。

人がシンプルに生きると犬は幸せになる。多分そうなります。

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