グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<日々のこと>年末年始営業のお知らせ

今年もあと一週間となりました。

年末年始の営業日のお知らせです。

家庭訪問クラスは次の期間お休みさせていただきます。
訪問クラスお休み日→2017年12月29日~2018年1月3日
訪問クラスは1月4日から承ります。

来年の初回のクラスはトレッキングクラスからとなります。
1月3日(水) 10時30分 グループトレッキングクラス

グッドボーイハート生からのクラス内容の確認、ご相談などは、
年末年始も休みなく承っています。

緊急時やお困りの際にも、お気軽にご連絡ください。

犬は日常とは異なる環境になる年末年始でテンションが上がりがちです。

少し気をつけていただき、楽しく過ごされるようなお休み計画をどうぞ。


写真は七山校へ向かう途中の曲がり角にある門松です。
毎年この場に門松が立てられます。

家の入り口に設置される門松と同じように、この角は何かの「門」になっているのかなといつも不思議に眺めつつ、いつもと変わらない七山の年末にホッとするひとときです。

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<クラス>犬語セミナー開催しました:犬の行動を見ることの重要性

今年最後のグループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。

今日、犬語セミナーの題材として取り上げたビデオは二つでした。

ひとつ目は、若いオス2頭の初対面のビデオ

ふたつ目は、オポ少年時代の他の犬との遊びビデオ


犬同志の初対面行動は、犬の習性や状態、コミュニケーションなどを理解する上でとても参考になるため、よくセミナーの題材として取り上げています。

今回のビデオの特徴は、2頭とも1才前後の若いオス犬であったことと、
犬同志を対面後にフリーにした場所が、1頭の犬の庭であったことです。

犬同志をあわせたときの犬の行動は、どのような場でどのような犬と対面させたのかを抑えておくことが重要です。

単純に行動を見ていく犬語セミナーですが、行動に影響を与えている因子を予測することができれば、次々と表現されるたくさんの犬の行動のつなぎ合わせが上手くいくからです。

2頭の犬についての生活情報をある程度把握しておくことは、犬の行動理解への深みを与えてくれます。



よく散歩の途中で犬同志を対面させている姿を見たり、会わせたということを聞くこともあります。

散歩中に会わせた相手の犬の犬種や年齢と性別くらいは立ち話で入手できるでしょうが、その犬が日常的にどんな行動をしているのかについてまでは知ることができません。

相手の飼い主との話の中で「うちの犬はお父さんが好きなのよ」といわれても、信憑性のある情報とは思えません。

案外、お父さんと呼ばれる飼い主が外出の際にワンワンと吠えている犬なのかもしれません。

こんな曖昧な理解のままでは、中途半端に散歩中にリードをつけた犬を近づけあうストレスについて知ることもできません。

犬語セミナーはとても奥の深いセミナーなので、最初に参加されたときの正直な感想は「疲れた~」というものでしょう。

それだけ真剣にビデオを見て考えたということです。
セミナー終了後は、特別なお菓子とコーヒーをいただき、疲れた頭をリセットしてまた自分の犬と向き合います。

そんな犬語セミナー、もちろん来年も開催していきます。

dav

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<クラス>休日の合同トレッキングクラス

少し暖かな日差しで体が温まりました。

今日は午後から合同のトレッキングクラスを開催しました。

トレッキングクラスには、個人で受講するプライベートクラスと
複数の犬たちが参加するグループクラスがあります。

グループクラスの方は、継続して参加している犬のグループです。

犬の性質によってはグループクラスへの参加も可能ですが、
犬がお互いを知り関係を作りながら、トレッキングのグループという団体の中に入っていくには、かなりの時間を必要とします。

グループクラスに参加しなくても、犬と犬が共に協力しあってトレッキングをするクラスとして、合同形式を導入しています。

合同のクラスは、プライベートクラスを受講の生徒さんたちの中で、
犬と犬が関係を前進させていてく可能性を感じられるマッチングでお声かけしています。

飼い主さん同志の協力関係は犬以上に大切です。

双方からご希望を伺いながら実現する合同トレッキングクラスは、みなさんの多忙さを思うと奇跡的なクラスととも思えます。


今日は2頭の犬と飼い主の参加するクラスでした。

今回で2回目の合同のトレッキングクラスとなります。

その間、2頭の犬にはそれぞれの生活があって短い時間に成長を果たしているわけです。

今日はどのような対面になるのだろうかと、ビデオ撮影の余念がありません。

いつもより少し長めに山歩きして、折り返しポイントになっている「アマルの里」で、名前の由来を説明するのには大変時間がかかりました。

2頭の犬と飼い主たちは、犬と犬、犬と人、人と人の関係を深めながら、山から降りて来ました。


暖かな日差しと冷たい北風が心地よい冬の山道。

思いっきり前進で空気を吸って、大地を踏んで歩く犬。

帰りたくないという犬の気持ち、断然わかります!


合同トレッキングクラスはご縁のあるクラスです。

プライベートトレッキングクラスの次のクラスとしてご案内しています。

まずは、山に出かけることから初めてください。

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<お知らせ>今年最後の「犬語セミナー」七山校開催のお知らせ

今週末は、今年最後の犬語セミナーをグッドボーイハート七山校で開催します。

●犬語セミナー開催概要

12月24日 日曜日 12時~14時 ※終了後にお茶会あります。

場所 グッドボーイハート七山

料金 おひとり2500円

参加申込み必要


申込みあと数名だけ受付させていただきます。

犬の見方が180度変わるグッドボーイハートの「犬語セミナー」

グッドボーイハート生でなくてもご参加いただけるセミナーです。

クリスマスで街中は大騒ぎのときに、ビックリするほど静かなここ七山でお過ごしください。

犬を同伴の場合には、ご持参のクレート内で待機となりますので、事前にご相談ください。


dav
昨日の朝七山校に向かうときの道です。
雪は全て解けていますので、ご安心ください。

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<犬のしつけ方>犬の気持ちは、犬の顔の表情筋を読め!

犬って何を考えているんだろうは、なかなか解けない質問です。

何かを考えているのか、もしくは考えていないかもしれないというところから、考えなければいけないという土ツボにはまってしまいます。

だけど、犬が表現しているものは、わりと分かりやすいものです。

分かりにくいことよりも、分かりやすいことから始めが方がいいですね。


でも、この犬の表現方法も、人間の方はかなりの誤解で受け取ってしまいます。

「犬が尻尾を振っていると、なんだか喜んでいると思ってしまうんですよね。」

これが多くの飼い主さんの言葉でしょう。

ですが私は、尻尾を高く上げてブンブンと横に振りながら、吠え続け、
もう少しでも近付こうものなら噛み付くことが予測される犬と何ども接触しました。

尻尾を振っていても、決して喜んでいるわけではないのです。


犬の気持ちをもう少しはっきりと受け取るために、見分けられる筋肉があります。

表情筋といわれる顔の筋肉です。

人では表情筋というと美しい笑顔をつくるために大切らしいですが、犬にも顔に筋肉があり犬の表情はこの筋肉によって変化しています。


犬が緊張しているときには、表情筋はひきつる方角へ上げられます。

よく犬の笑顔として紹介されている写真も、ほとんどが犬が緊張して引きつっている顔なのです。

横上に引きつって筋肉が引き上げられると、歯がしっかりと見えてしまいます。

人の笑顔が歯を見せることだという印象から、これらの犬の表情が笑顔だと思われるのでしょうが、これも受け取り方が曖昧です。


鼻先にシワを寄せるような表情になると、緊張から恐怖に変化していくことを受け取ります。

鼻先という中心に皮膚が集まることで自然と牙が見え始めます。

同時にウーという防衛の音を発することになります。

犬の表情の作り方は、表情を作ろうとして起きているのではなく、音を出すためだったり、牙を相手に見せるためだったりするのです。

結果、そのような表情になってしまうということです。


表情の変化は社会的な対象である他の犬は人に対して向けられるのが普通です。

生物ではないものにこうした表情が向けられるときには、それを生きていると認識しているか、何者であるかが認識できずにいるためです。

生きているものかもしれないということで、まずは社会的信号を発しているということです。


表情筋は読み取りやすいものではありますが、ある種類の犬たちからはあまりこの信号を得られません。

まず、顔周りの毛を長くしたままの犬たちです。

例えばプードルは顔の毛の長さで、表情筋がとてもわかりにくくなっています。

表情筋を上手く受け取りたいなら、顔周り、特に鼻周りの毛は短くしてあげてほしいのですが、可愛くないということで、あまり人気がないようです。

次に、短頭種の犬たちです。フレンチブルドッグ、ペキニーズ、ブルドッグ、パグなど、短頭種の犬たちの顔には最初からシワがよっています。

この形状からは気持ちにあわせた表情を表現するには、十分とはいえません。

全く出ていないわけではないので、細かに観察してその犬なりの表情を早く知ってあげるといいでしょう。

そして、表情の種類の少なくなった犬です。分かりやすくいうと、行動の種類が少なくなった犬といった方がいいでしょうか。

飼いやすいといわれるゴールデン・リトリバー、キャバリアなどは、社会的行動のいくつかが極端に少なくなっています。

同時に、緊張した犬のような表情をすることが少ないため、かわいらしく人気のある犬種でもあります。

一方で犬という動物の本来もつ高い社会的コミュニケーション力は、多少落ちてしまっている傾向があります。


犬の表情筋をよく観察し、自分の犬の性質についてみなおしてみましょう。

表情筋は表現することで発達することは言うまでもありません。

表情のない犬は、表現の受け取り先がないということです。

犬と毎日接して、もっともその表現を受け取っているのは、飼い主さんであること大切にしてください。

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<犬の体>犬の真上に飛びあがる垂直離陸行動のすごさに感動!

犬の行動を見ていると、その体の使い方に驚かされることがよくあります。

やっぱりすごいな~と感じるのは、「俊敏さ」と「柔軟さ」でしょうか。

動きの中には、いくつもの“技”のようなものが見つけられるのですが、

その中でも、注目したいのは垂直離陸行動です。


垂直離陸というと、主に飛行機が垂直に飛び立つことをいわれます。

犬がまっすぐに上に飛びあがる行動ですが、飛びあがり方に特徴があるのです。


子供のころに垂直飛びという運動検査がありました。

まっすぐに上に飛んで何センチ飛び上がったのかを計るものですね。

できるだけ高く飛ぼうと思ったら、どうしても一旦体を下に沈ませてしまいます。

そして、勢いをつけて上に飛びあがります。


ところが犬の上手な垂直離陸の場合には、体を沈める行動をしないのです。

膝を曲げることもありません。

もともと、活動することが前提ですから犬の膝はいつも曲がっています。

そして体を全く下に沈めずに、ただ上にまっすぐに飛びあがります。


足裏は全体が一瞬で地から離れ、足裏全体が地に着地します。

古武術の先生の本を読んでいると、同じように垂直離陸という言葉がありました。

説明には「居着かない」とあります。

つまり、同じ場所に居着かずに瞬時に行動に移ることができるということです。


同じ場所に居着かないというのは、考えずに体が反射的に反応をすることです。

犬が何よりも得意とする行動ですし、跳躍力が加わることで垂直離陸の高さは犬の体高と同じ位までになります。


時代劇で忍者が垂直離陸をして、自分の身長ほどの塀の上に上がっているシーンがありますね。

特撮なのか実際にしているのかは不明ですが、まさに垂直離陸です。


この垂直離陸のとびあがりとは別に、体のバランスを崩したように飛びあがる行動があります。

それが、2本の前脚をつきだす「とびつき行動」です。

犬が前脚を上げるとびつき行動の時には、体を沈めるようにしてそれから飛びあがります。

バランスを崩していますので、人や物に対して前脚をつく感じになります。

垂直離陸の飛びが1回で終わるの対して、バランスを崩した2本脚とびつきはくり返し飛びあがります。


そこに居着かない犬の動き、居着かないというのはこだわらない、執着しないということです。

今この瞬間を生きる犬という動物の本質につながる行動でもあります。

人が最も苦手とするところで、見習いたい心のあり方でもあります。


犬の垂直離陸行動は残念ながら動画撮影できませんでしたが、いつか撮影できることがあれば掲載します。

dav

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<犬のしつけ方>人の上を平然と歩く犬、人の上に乗って寝る犬たち

ブログの記事がいろんな犬たちシリーズ化してきてしまいました。

この仕事をしている特典は、様々な犬の行動を観察したり知る機会を得られることです。

犬によって違いのある行動もありますが、犬によっては同じ行動をすることもあります。


同じ行動をしている犬がいる場合には、他にも同じ行動をするのかどうかを確認します。

行動を比較することで、よりその犬の行動の表現の目的がはっきりとしてくるからです。


今日は、人の上を平然と歩いている犬と、人の上に乗って寝る犬を紹介します。


人の上を平然と歩くというのは、人が横になって寝ているときに、
人をじゅうたんマットのように踏んづけて歩いている犬のことです。

小型犬の場合には、文字通り踏んづけて歩いていきます。

大型犬の場合には、人をまたごすようにして歩いていきます。

逆に、うちの犬は絶対に人を踏んだり、またごしたりしないという犬もいるでしょう。

あなたの犬はどちらでしょうか。


もうひとつは、人の上に乗って寝る犬です。

人が横になって寝ていると、人の体の上に乗って寝ます。

犬によっては、特定の人にしかこれをしないということもあるし
もしくは、すべての飼い主の上に乗って寝るということもあります。

これも、うちでは絶対にないという犬もいるでしょう。

小型犬の行動のようにみえるのですが、実は大型犬も人の上に乗って寝ることがあります。


これらの行動は犬のどのような状態を表現する行動なのでしょうか。

世間の多くの飼い主さんはこのように説明するでしょう。

人の上を歩いて通るなんて、人を信頼しているからだわ、とか

人の上に寝るが好きなんです、といったものですね。

その人のことが好きだから人の上に乗って寝るという説明もあるかもしれません。

こうした曖昧な見方で終わらせてしまうのはもったいないことです。

犬の行動は犬のメッセージなのですから、もっと真摯に受け取る練習をしましょう。


これらの行動は、このブログでは幾度も紹介し、みなさんの頭の中にも入っている
人側のパーソナルスペースを侵す行動であるということは明白です。

犬がしているから疑問を感じないのかもしれませんが、
同じ行動を、人が人に対して行ったとすればどうでしょうか。

悪ふざけでなければ、侮辱的な行動でもあり、イジメ的な行動でもありますね。

相手が完全に自分よりも弱い存在であるということを、
相手のスペースを侵害することをもって受け入れさせているのです。


いいえ、犬たちは悪くありません。

人に対する犬の多くの行動は、人が犬に対して行った行動の鏡なのです。

これらの行動をする犬たちは、人にスペース侵害をされた経験のある犬です。

犬に対するスペース侵害とは、人が犬に対して愛情表現として行っている行動の中にいくつも見られるのです。


平然と人の上を歩く犬、

人の上に乗って寝る犬、

これらの犬を身近に見ることがあれば、飼い主さんとの関係について
もういちど考えてみる良い機会としてみてください。

dav

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<犬のしつけ方>散歩中に排泄することができない犬たちの理由

福岡市内を中心とする場所では、犬に排泄をさせる場所についてのトラブルも多く発生します。

トラブルの理由はわりと単純です。

犬が増えていること、排泄させる場所がなくなっていることです。


犬が増えた理由は、マンションの室内飼育の増加を住宅地の建設です。

排泄させる場所がなくなっているのは、公園の縮小と道路のアスファルト化です。

これらの理由は現象として実際に起きていることです。

環境に不具合を起こせば、犬は排泄場所が不安定になり、
歩きながら排泄する、いわゆるお漏らしをしてしまうこともあります。

こうした目に見える理由だけでなく、犬側の理由もあります。


犬側の排泄場所が不安定な理由は、犬の排泄の目的なのです。

犬の排泄は、ただ生理的に用を足すというものだけではありません。

生理的な行動と共に、テリトリーを獲得するために行動を行っています。

排泄行動はテリトリーを獲得する行動と結びついているのです。

このことが、室内であれ、屋外であれ、犬の排泄の場が不安定になる第一の理由です。


ちょっとイメージしてみてください。

犬の散歩コースと同じ道を、何頭くらいの犬が歩いていると思いますか?

経路が全く重ならなくても、ポイント的に重なるとなると数十頭の犬が、

テリトリーを重ねているということも十分にありえます。


犬たちは排泄をする前に、他の犬の排泄の臭いを嗅いでいます。

この場が自分のテリトリーだと主張する犬の臭いを嗅いでいるわけです。

その社会的なグループに、入っていこうと思う犬だけが、そこに排尿をします。

グループに入るというのは、堂々と入っていくタイプと、出会ったら吠えあうという形で
関係を持ち始める犬もいます。

最近は、後者のにらみ合い、吠えあい、相手の存在を無視といった対立的な行動も多くみられます。


中にはグループ内にいることと、自分の立場を認識しつつ、堂々と歩く犬、
もしくは、頭を下げたり顔を背けたりして、弱弱しく振舞って世渡りをする犬もいます。

こうした犬はほんの少しになってきました。

犬の性格の問題だけでなく、犬の数があまりにも多く、犬たちのストレスも大変強いため、
お互いが関わるということが難しくなってきてしまったからです。

これは犬側の問題ではなく、人の作った空間によって生じてしまった難しさです。


中には、どこにも排泄することができず、かなり遠くまで歩いて行って排泄をする犬や、
外で排泄できずに、自宅までがまんしてしまう犬もいます。

室内で排泄をしてほしい飼い主からすると、犬の室内トイレは「助かる」ことなのでしょうが、
実際の犬の発達や健康を考えると、喜ばしいとは言えません。


とはいえ、アスファルトばかりの街中で排泄ができるのが公園だけとなると、
公園に犬の排泄が集中してしまいます。

「公園は犬のトイレではない」という意見も、最なものだといえます。

他人の家の前や駐車場で排泄をしてしまうことも、同じ理由で了解できません。


では、どうしたらいいのだろうかと頭を悩ませています。

人側に立って考えれば、室内やベランダや庭で排泄させて、
散歩中は排泄をさせないという意見になるでしょう。

しかし、これは犬のナチュラルな行動に反しており、
動物福祉的な視点からみても明らかにフェアではありません。

まだ最適な解決策を見出していないのですが、
工夫してやっていただいていることもあります。

もっとより良い方法がないかを考えているところですが、
人の暮らし、犬の暮らしの根本が変化していかなければ、難しい問題のようです。

あと10年もしたら、犬は室内でしか排泄しないとか、
犬は室内飼いが常識といった時代がやってくるのでしょうか。

犬という動物をそこまで変えてしまうことは許されることとは思いません。

犬の行動の不思議さは、環境の不安定さでもあります。

よく観察して、よく考えていきましょう。

dav

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<犬のしつけ方>犬にアロマは大丈夫なの?を考える

昨日のオポデイ報告ブログに写真掲載したバラの花は、オポが好きな花でした。

「好き」という曖昧な表現では誤解を招くので、詳しく説明します。

最初は、犬にアロマテラピーって、負担がないのだろうか?と疑問を持っていたことから始まります。

当時アロマテラピー教室を開校されていた飼い主さんがいたため、興味深くいろいろと考えたり、観察したりしていました。

植物の香りなので本質的には犬には負担がかかりそうにありませんが、いくつかの部分で注意が必要です。

まず、アロマオイルとして販売されているものの中には、添加物が入っているものが結構あるということです。
香料の入っているものも結構あります。

これらの人工的香料を犬は好みません。

本来、人にとっても快適なものとはいえないのでしょうが、感覚が麻痺してしまうと、刺激の強いものしか受け入れなくなってしまいます。


次に、希釈やアロマの香りの度合いです。

まれにですが、アロマの臭いに満ち溢れている空間や人に接することがあります。
不自然に強い臭いは、動物に不快感を与えます。

特に犬の場合には、嗅覚が大変優れています。
臭いの分子が多すぎると、クシャミをしたり部屋から出て行ったりします。

ところが、犬の方もいつも強い刺激にさらされていると、感覚が麻痺してしるため、強いにおいにも無抵抗になっています。

健康な動物は基本的には無臭で、ほとんど臭いません。

健康は犬はシャンプーをしなくても無臭で、人の方がよほど臭いと感じます。


香りの程度でいえば、ほんのりと香るくらいが良いでしょう。

香りの感覚を高めるなら、ときには透明な空気の中で過ごす必要もあります。

福岡市内では、なかなかそうした場は見つかりません。
休日には郊外に出かけて、この冬の透明な空気を犬と共に吸い込んでください。


さて、オポとバラの花の香りに戻ります。

オポの好む香りをテストするために、20種類ほどのアロマオイルを紙につけていただき持ち帰りました。

伏せているオポの鼻先20センチくらいのところに、ひとつずつその用紙を差し出しました。

どれも自然の香りのするもので、用紙を見ることもないし顔を向けることもありません。逆に、顔を背けることもありませんでした。

ところが、ひとつだけ反応したアロマがありました。

そのアロマオイルをつけた用紙を出すと、顔を向け用紙に鼻先をつけてフンフンと随分長らく興味深く嗅いでいたのです。
そのオイルの種類が「ローズ(ばら)」でした。

ローズといえば、オイルの中では大変高価なものです。
当時は10滴で5000円くらいするほどのものでした。

そのときに、なぜローズにだけ反応したのだろうと思って終わってしまいましたが、オポの長い人生を振り返るとオポがバラの香りを好んだことは、間違いのない事実でした。

犬にアロマはダメと絶対的に決め付けずに、チャレンジしてみてください。

犬にとって快適な空間は、人にとっても快適であるはずです。

オポとみるく

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<日々のこと>オポデイ無事に終了。

12月13日「オポデイ」でした。

ギリギリまで天候が不安定で、皆さん来られるかドキドキでした。
空は青空、庭には雪という不思議な光景になった七山校です。

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うっすらと白い模様が冬を感じさせます。


今日は、思いがけずいろんな方にお越しいただきました。
思い出、懐かしさ、旅立った犬たちのことなど、
ついこの前のことだったような気もするし、随分時間のたったような気もします。

いずれにしても、同じ空間や時間を共有できたこと、
犬と人と、そして七山というこの土地のことなど、
いろんな巡り会わせには、感謝の気持ちしかありません。

オポと会ったことのない生徒さんたちにまで、オポからの学びが伝わっていきます。


犬と人の関わることなので、上手くいかないことはたくさんあるのです。

種の異なる動物が、なんのかんのといっしょに暮らそうというのです。

同種の人と人ですら、難しいのは人間関係だということですから、相手が犬ならもっと難しいはずなのです。

人は自分のことをわかってくれないけど、犬はわかってくれると思うでしょう。

そのとおり、犬は飼い主の全てをわかってしまいます。

ただ、全部OKだといっているわけではありません。


犬と人、わかりあえないこともあるからこそ、わかろうと努力し続ける。

そんなところではないでしょうか。


オポデイに、お互いにわかりあおうとした飼い主さんたちと、
犬とわかりあおうとしている飼い主さんたちに囲まれて、ふとこんなことを思いました。

犬の10年というのは人からするとあまりにも短いですが、
その10年で人もしっかりと年を重ねています。

子供は大人へ、中年は老年へという風にですね。

犬との10年を懐かしみながらも、次の10年も始まっています。

その10年のうちの一年が終わろうとしています。

来年のオポデイも12月13日に、日々成長して迎えようと思います。

dav

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