グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 4月 2016

ドギー・テントクラス

昨晩はずい分と冷え込みましたね。
5月が近いとは思えない気温だったので装備が不十分で
テントの中でも寒さがこたえました。

こういうときは体温の高い犬に暖めてもらおうなどと思うのですが
なぜか昨晩に限って犬たちが少し離れたところに寝ていて
思惑通りにはいかないものです。

テント泊の部屋割りを今までと異なるパターンにしてみました。
犬たちがどのように行動するのかを観察しながら一晩が過ぎました。
今朝の朝ごはんの時間は、誰ちゃんがどうしていたとか、こういうときは
どうすればよかったなのかなど、忘れないうちに反省会です。

お昼は庭の山菜、オオバコ、ユキノシタ、ウドの天ぷらうどんを
いただきました。オオバコやユキノシタの天ぷらを初めて食べました。

お昼は再びお山へ。今日は作業が多かったですね。
でも、不思議と人間が働いているときは、犬たちはそばで
それぞれに落ち着いて行動したり待ったりしてくれます。

今日もまた部屋割りを変えてみます。
どんなテントで過ごす時間になるのか楽しみです。

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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Posted in クラスのこと, 犬のこと

山菜

ゴールデンウィークが始まりました。
お天気が回復してくれたので気分も晴れます。

山では山菜取りの方々をよく見かけるようになっています。
私もあまり縁のなかったいろいろな山菜を
毎年、ひとつずつ覚えていきました。

せり
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ワラビ
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ウド
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他にもフキノトウ、タラ、ゼンマイなどありますね。

これからも、長い季節で楽しませてくれる
ヨモギ、ミツバ、スギナ、アケビ、フキなどもあります。

山菜にはアクがあります。
そのアクが体の毒を外に出す春の毒出しを手伝ってくれているように感じます。

それだけでなく、山菜がとれる土は本来の山らしい土の匂いがします。
山菜がとれると山が生きている気持ちがするのです。

その素敵な山で、今日から2泊犬たちとテントのクラスです。
犬が何を感じているのか、そして私たち人が何を感じるのか。
じっくりと味わいたいと思います。



Posted in クラスのこと, 自然のこと

生態学の本

今年に入ってからはまっている本があります。
以前にもご紹介したのですが、麻布大学の高槻成紀先生の本です。

図書館や知人に借りたり、自分で購入したりして何冊もの本を読みました。
今回読み終えたのはヤマケイ新書のこの本です。

唱歌「ふるさと」の生態学~うさぎはなぜいなくなったのか~

唱歌「ふるさと」とは「うさぎ追いしかの山 ♪ 」というあの歌です。
小学生のときに歌った記憶があり、メロディは覚えていました。

ですが、東京のマンションで幼少期を過ごし
その後も博多の中心地で成長し、自然といえば庭しか知らないような私です。
おそらく、全く意味がわからないまま歌っていたのでしょう。


グッドボーイハートが七山に移転してオポと共に学んだ7年の経験を通して
ほんの一部ですが、この「ふるさと」の歌がわかりかけたのかと思っていました。

でも今回この本を読み、2000年にもなると「ふるさと」の風景は
一変してしまっていたことを知りました。
私たち世代は、この歌に詠まれている光景を見ることすらできず
知ることもできなくなってしまったのです。

本にはどのように変化してきてこうなったのかがわかりやすく記述されています。
里山の変化、水の変化、森林の変化、社会の変化、
そして震災と自然というテーマでも語られています。

文章の中には、生態学者としての高槻先生の自然への熱い思いを感じます。

この題材はあまりにも大きく深いため、自分の中でも一気には解決しません。
だからこそ、なんどもなんども考えたり調べたり思ったりして
頭の中を整理していく作業をくり返しています。

でも希望があります。
なぜなら、高槻先生の本を読みながら私の中には
生き生きと自然と生きる犬の姿が思い浮かんでしまうのです。

どうしてだろう…。

生態学を学ぶということは、自然環境がどのように変化し
そのことが生態にどのように影響を与えたのかを知る必要があります。
その時同時に人が自然環境にどのような影響を与えたのかを知ることになります。
そして、近代化が与えたそれは、自然や動物にとって重大なことなのです。

そのため、そのことを考えると相当に落ち込みもするのですが、
同時に私たちの祖先が自然によりそい命あるものに畏敬の念をいだきながら
生きてきた時代があったことも知ることにもなります。

「最新の」という言葉が使われます。
新しいことが良いことのように思われてしまうことがあります。
「最新のドッグトレーニング」など。

犬は自然の生き物です。
たとえペットとなってしまっても、犬は動物です。
犬と人の関係も「先人の叡智」から学ぶことができます。

犬を自然の一部だと感じられる方には、高槻先生の本をおすすめします。
犬を飼っていないけど、自然の心地よさが好きという方にもおすすめです。

この本をなんども読み直していこうと思います。
このような時代にこのような先生に出会えたこと感謝しています。

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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Posted in 本の紹介, 日々のこと, 犬のこと

パピートレーニング

パピーちゃんのトレーニングを行いました。

子犬時代の問題は比較的共通したことが多いです。

トイレの失敗が多い
クレートにいれようとするとなく
外出しようとするとなく
甘噛み

生後3~4ヶ月の子犬は行動の範囲も少なく
テリトリーもはっきりしていないため
人が来たら吠えるというような問題も抱えていません。
周囲の物音に吠えるということもありません。

子犬の高い声でキャンキャンと鳴く、クンクン鼻をならす
こうした声の出し方は「要求」「依存」といったものです。
母犬から引き離された子犬は、母犬との別離をきちんと体験していません。
そのため、依存性が高くなり要求や興奮といった行動が多くなります。

動物は親から引き離される別離を経験することが
生まれて初めての試練になります。
犬でいうと「母犬から授乳を拒否される」という経験です。

ペットショップやブリーダーから生後2ヶ月程度で渡された子犬は
この別離の経験をせずに、母犬と引き離されたことになります。
そのため依存性が高くのこり、授乳行動が別の形として残ったり
クンクンと鼻をならして母犬を呼び戻す行動が続いてしまいます。

このことは、排泄トレーニングがうまく進まないことにも影響していきます。

では、どうすればいいのか。
子犬に必要な欲求を満たしながら
子犬の衝動性を抑えていくことです。

短い言葉ですがこれがパピートレーニングです。
細かなカリキュラムはたくさんあります。
子犬の生活環境と性質に応じてどれをどの順番から始めるのかを
決めていきます。

子犬の環境を整えてあげると、子犬の成長は行動の変化という形で現れます。
飼い主さんにはしっかりと、行動を観察していただくことをお願いしました。

依存するということが動物にとってどんなに辛いことになるのか、
相手は犬なので、相手の立場にたって理解することは難しいかもしれません。
そもそも、食べ物を与えられている動物は人への依存性は高くなります。
だからこそ、安心できる環境と心を整え育てていくことが大切なのです。

子犬は希望とエネルギーにあふれています。
たくさんのものを頂いています。

子犬をしっかりとサポートしてあげましょうね。

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熊本被災ペットネットワークの会
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Posted in クラスのこと, 犬のこと

熊本被災ペット支援

先日このブログに掲載した「バザー用品を求めています。」の記事をみて
遠方からも問い合わせいただき、心強い限りです。

活動を明確にするためにブログがアップされました。
「熊本被災ペット支援ネットワークの会」活動のブログです。
http://kumanimal.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

ブログは作成されたばかりで、今後修正や追加情報がくわえられていきます。

自分たちでもできることを形にしながら、
そして、思いがあるけどどうしたらいいのかという方々の気持ちを形にしていく
つながりのある活動にしていきたいと思います。

グッドボーイハートのホームページにはリンクページがありません。
来年の4月14日まで、「熊本被災ペット支援ネットワークの会」活動のブログ
のアドレスをブログの末尾に添付させていただきます。どうぞご了承ください。

自然の中では気温に応じて昆虫たちが活発です。
色とりどりの花は気持ちを明るくしてくれます。

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Posted in ボランティア

リンパマッサージ

リンパマッサージの講習会が終了しました。

リンパマッサージは以前になんどか講習を受けていましたが
今回はプライベートでみっちりと練習させていただきました。

講師の先生が丁寧に教えてくださる上にほめ上手なので
楽しくお話しながら講習を受けることができました。

今回受講したのは人のリンパマッサージです。
まず、リンパの基本をしっかりと身に付けて、自分で実践して
そして、犬のリンパ液の循環につなげていきたいと思います。

ドッグヒーリングの中にもマッサージを併用することがあります。
ドッグヒーリングやドッグタッチのクラスにも取り入れていきます。

ですが、それだけではありません。
犬には自ら循環のしくみを応援する行動や習慣がたくさんあります。
生活環境を整えたり、過ごし方を変えたり、犬のケアの内容に工夫をしたりと
生活の中でできることがたくさんあります、そのことを知ることはもっと
直接的に必要なことです。

一度には変われないけど、できることからひとつずつ。
いったりきたりしながら、少しずつ前進の気持ちです。




Posted in 日々のこと, 犬のこと

犬語セミナー

毎月開催の犬語セミナーを行いました。

本日のセミナーの題材となったビデオは、先日クラスのときに撮影した
飼い主さんがお友達同士の犬と犬の対面のビデオです。

初対面ではなくなんども対面したり一緒に散歩をした犬と犬。
クラスの中の対面となると、一定のルールが働くためいつもとは様子が異なります。

犬語セミナーはとてもシンプルな勉強会です。
ただビデオの中で見たことを、そのまま言葉にすればいいのです。
言葉にするといっても「喜んでいる」とか「この犬が好きなのね」
のような擬人的な見方は犬という動物への理解を深めません。

きちんと見るためには、まずは客観的に思い込みを捨てること。
見たものを分析して動物の情動を知るためには、科学的で生物学的な
知識を必要とします。

ただ可愛い、いつも楽しいはずという思いを一旦横において
冷静に動物を理解することは最大の愛だと思います。


ワナにかかったツキノワグマを飼育している大阪の寺院が飼育して
1周年になるということでイベントをしたというニュースを見ました。
その中のツキノワグマの扱われ方は、動物を理解する姿勢とは思えません。
強度のストレス行動をするツキノワグマを見学している幼稚園生たちが
「かわいい」「楽しい」という言葉を口にしてニコニコと笑っていました。

このツキノワグマはイノシシ用の檻ワナにかかったとのことでした。
害獣であれば駆除、誤って捕獲したものは自然に還すのがルールではないでしょうか。

愛情は誤解を生むことがあります。
犬語セミナーは犬を知るためにも、動物を理解するということが
どういうことなのかを知っていただくためにも継続していきたいです。

今年は熊本地震被災地のためのチャリティー犬語セミナーを企画しています。
「理解の輪」が広がりますように。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

将来の夢

糸島の方に出る機会がありました。
それでずい分古くから仕事を通してのお付き合いがあり
ご無沙汰している方のところへごあいさつに伺いました。

7年ほどお会いしていなかったのですが元気な姿を拝見して
また懐かしい思い出話や、オポののろけ話なども聞いていただき、
楽しい時間を持たせていただきました。

そのお話の中で、これからのこと、つまり将来について
いろいろと考えていらっしゃることを聞かせていただきました。

先のこととなると予測がつかず不安になることも多い時代です。
こういう風に生きていけたらいいなという希望にあふれた言葉にふれると
こちらも勇気づけられたように感じます。

その将来の夢は、自分たちだけでなく周囲の人たちもいっしょに
幸せになれるようなものだと、実現の可能性も高いと感じてしまいます。


近くのお店で新鮮な刺身をつかった海鮮どんぶりをいただきました。
お刺身大好きだけど、家で食べることがないので本当に久しぶりに豪勢なお昼ゴハン。

身も心も満たされた一日となりました。


Posted in 日々のこと

火と向き合う

トレーニングに伺ったご自宅の庭で奥様がかまどのようなものに
火をくべてありました。
思わず「かまどですか?スゴイ、憧れてます。」と声をかけると
大笑いになってしまい「たけのこをゆでてるの。」といわれました。
確かに鍋の近くにたけのこがゴロゴロと転がっていました。

飼われているワンちゃんはまだ生後4ヶ月の子犬なのです。
普段はかまって攻撃で飛びついたり、服をひっぱたりしてしまいます。
ですが、その鍋が火にかけられているそばで、人の邪魔をすることなく
じっとその様子をうかがっていました。

火はちょっとしたことで大きな事故につながります。
焚き火などの人が操作する火を扱っているときには
とても慎重になり集中力もあがります。

子犬にでも人の真剣さというのはなんとなく伝わっていくものです。
こういう風景は環境が整わないとなかなかできることではありません。
自然と向き合う人の真剣さを教える機会は、他のものに変えがたいものであること
子犬の様子をみながら実感していました。



Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

ボランティアさん

被災地域のライフラインが少しずつ復活しているようでホッとしています。
福岡も震度1くらいの地震ですが、遠方から普段は連絡を取ることのない
知人や恩人からご連絡をいただき、心の支えというのを実感しています。

以前お世話になったボランティアさんとお話する機会を得ました。
盲導犬育成施設に勤務している際に、新しいボランティア募集のための
ボランティア講習会の企画と運営を担当させていただく時期がありました。
その講習会に参加されて長い間ボランティアとして活動を支えて下さいました。

退職後して職員とボランティアとしての関係が終わってからも、
お互いに元気で生きていることを讃えあえるつながりが得られて感謝しています。

ボランティア育成に携わった時代もあり、自分も様々な活動に参加
してきた経緯もあり、ボランティア活動についてよく考えることがあります。

福祉事業も独立した社会団体なので自律活動が主体なのですが、
福祉は地域全体で支えていくものという大切な価値観もあります。
ボランティアさんと一緒に活動することで、事業への理解を高めていくことも
大事な福祉事業の一環です。

ボランティアを受ける側としては、支援活動に参加される方の力がないと
なしえない活動も多々あり、ボランティアさんの力は必要不可欠です。
団体とボランティアが協力関係を高めることが活動を円滑にします。
協力関係の具体性は、お互いが決めたルールを一緒に守ること
ではないかと思います。

それぞれの役割を自覚して、活動の主旨を理解するとお互いのルールの
ようなものが見えてきます。
ボランティア活動が始めの方には、ルールを先に提示することで
活動を通して役割を知っていただくことも大切なことです。

この形は、飼い主さんと犬の関係作りにも当てはまります。
関係の本質は同じなのかもしれません。

ボランティアに参加する方も受ける側もお互い様で
どちらも「ありがとう」と思える活動のエネルギーはすごいです。
私も「自分にできることを謙虚に」を柱にして
今後も細く長く、ボランティア活動を続けていきたいと思います。





Posted in 日々のこと