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<犬のこと>ストライキで動かない脱力犬たちに対する犬のしつけ方とは

最近聞かれるようになったのか「だつりょくけん」という言葉。

最初聞いたときには、「脱力拳」とはどんな拳法なのかと思ったのですが、脱力拳ではなく脱力犬でした。

脱力犬と呼ばれる犬たち。

まさにやりたくないときに全身の力を抜いて脱力する犬なのです。

散歩中にリードをつけた状態で脱力して引きずられていく映像はYoutubeでもよく投稿されています。

自分がリードを持っているときには起こり得ない状態なのでなかなか実際に目にすることはありません。

しかし生徒さんから送られてきた写真で見ることがあります。

リードを引っ張るのではなく脱力して抵抗するというパターンです。

全身の力を抜いて抵抗するという方法は子供もよく使う手です。

動物としてはやる価値のある抵抗方法である意味成功することもあります。

リードをつけて歩いているときに脱力して抵抗する犬を引きずって歩いていても本来の問題の解決にはなりません。

しかしリードを知らない素人さんたちのすごさでもありますが、思いっきりリードを引きずるうちに犬の方も歩き出してしまうのでしょう。

ただ体重が40キロくらいもある大型犬になるとなかなか起き上がらせることはできません。

同じような状況としてクレートに入れるときに起きることがあります。

まずハウスといってもクレートに行くことはないためクレートに誘導しようとするとその段階で脱力します。

大きな犬になるとハウスにいれるのには一苦労です。

なかなか入れられないことを犬も学習します。

まるで赤ちゃんのような抵抗方法ですね。

脱力による抵抗は次に攻撃にうつる準備段階であることもあります。

脱力すると瞬発力が出るのは柔道などの武術の経験のある方ならご存知だと思います。

犬は武術を生まれもったときから身に着けていますので、こうした体の使い方は教えられなくてもできるのです。

中には脱力したまま回避してしまう犬もいます。

ストレスがかかる→脱力→考えるのも止める

こうなると体も心も寝てしまうわけですから抱き上げていれるしかありません。

でもハウスにいれてしまうと起き上がり反発が出ます。

みずからハウスに入れない犬はハウスの中で抵抗するのも当たり前のことです。

結局のところ脱力による抵抗を、脱力したときに改善させることはできません。

簡単にいうと鉄砲で撃たれたあとにどうしたらいいのか?と尋ねているようなものです。

脱力された段階で脱力拳を受けたわけであって、古いセリフをかりると「お前はもう死んでいる」という状態なのです。

飼い主はここから勝利を勝ち取ることはできません。

日々の生活の積み重ねがいざというときの脱力をなくしていくのです。

ただもし脱力したらどうしたらいいのかというと、一旦は別の方向へ歩き出させて飼い主の再起をはかりそして再チャレンジです。

また岩を打ち砕くのは岩ではなく風か水です。

かたくなになる犬に対して自分もかたくなであると岩と岩がぶつかるだけになります。

風か水の力はどこにあるのか。

犬にこだわらない生活や生き方、そんな

大したことがないことが犬との暮らしを変えていきます。

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