グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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「犬の服従性行動について」セミナーまとめより

先月の犬語セミナーで取り上げた「犬の服従性行動について」をテーマに、本日は補講と称して2回目を開催しました。

セミナーを受講された方の復習用にまとめとして記載しておきます。

主に5つのテーマに分けて説明を進めました。

  1. 犬の服従性行動とはどのような目的を持った行動か?
  2. 犬の服従性行動とはどのような行動のことを言うのか?
  3. 犬の服従性行動は大きく二つに分けることができる。
  4. 犬の服従性行動と見間違いやすい行動とは?
  5. 犬の服従性行動を引き出すために飼い主としてできること。
答えの欄を見る前に、この項目について自分なりに答えてみてください。

犬の服従性行動とはどのような目的を持った行動か?

質問の意味は、犬の服従性行動は犬の社会的行動の中でどのような目的を果たしているのかというものです。

名前のとおりですが、服従性行動はある犬が特定の犬に対して「服従していることを表現する」行動です。

その目的は、個体間で序列を決めるために表現するものです。

簡単に言えば立ち位置としてどちらが上でどちらが下かということをはっきりとさせておくための行動です。

この服従性行動が表現されることで個体間の位置がはっきりとし、群れの中の序列を整えることができます。

犬の社会的行動は群れ行動で成り立っているという基盤の部分を作るコミュニケーションであるため大変重要なシグナルです。

自分の入るべき列がはっきりとしていることで自分の役割が決まってくる序列の社会は人社会と同じです。

みんな仲良しでみんな一緒の友愛を唱えたい人からすると縦社会という言葉自体が敬遠されるものかもしれません。

しかし実際には社会は縦社会で成り立っており、捕食活動を続けてきたイヌという動物にとって長い間必要とされてきたこの縦社会の部分はまだまだ消えることがありません。

縦社会には、親分~子分的な社会もあれば、親~子の家族的な社会もあり印象も様々です。

どちらにしてもイヌは「あなたが私よりも優位です。」と表現することで社会=群れを成り立たせているのです。

 

犬の服従性行動とはどのような行動のことを言うのか?

ここでは服従性行動として具体的な行動を上げてもらいました。

例として

耳を下げる

尾を下げる

体を低くする

お腹を見せる

目線を避ける

伏せる

後ずさる

舌をぺろぺろ

等があります。

 

犬の服従性行動は大きく二つに分けることができる。

上記の服従性行動は二つに分けることが出来ます。二つとは

1 能動的服従性行動

2 受動的服従性行動

 

犬の服従性行動と見間違いやすい行動とは?

ここでは動画を見ていただき説明を加えました。

子犬が3歳の犬に対して示す行動の動画を見ました。

動画の中で子犬が服従性行動を示しているかどうかを確認しました。

また服従性行動に大変似ているがまったく違う行動が出ていることを確認していただきました。

似ている行動とは「甘え行動」と言われるものですが、子犬を表現する行動です。

はっきりとみられた甘え行動は、まとわりつく動作でした。

これは子犬が人に対して大変多く行われる行動で、多くの飼い主が「犬が自分に服従している」「犬が自分のことを好きだと言っている」と勘違いする行動です。

子犬期のまとわりつき行動には拒絶のシグナルを出す必要があります。もしくは受け取らないように注意する必要があります。とても重要なシグナルです。

 

犬の服従性行動を引き出すために飼い主としてできること。

犬の服従性行動は自分よりも優位なものに日常的に出されている行動です。

犬は優位な犬に対して大変丁寧に服従性行動を示しますが、優位な立場にある人に対しても服従性行動を示します。

ですが、前述したとおり服従性行動ではない行動を誤ってみていることも多いのです。

例えば、「お腹を見せる」という行動をすべて服従性行動であると判断することはできません。

単発の行動は前後の行動を重なり合って文章になっています。

単発の行動を拾い上げるのは重要な作業ですが、その前後の行動と結びつけて判断することがより重要になります。

こうした複雑さから多くの人が犬のコミュニケーションを読み取りし間違えてしまいます。

いい例は「犬が尾を振っているから喜んでいる」です。

犬は攻撃するときも尾を振ることはありますので、これだけの情報では読み間違いしてしまいます。

犬の服従性行動を増やすためにできることは、以下の2点です。

1 犬のシグナルをできるだけ正確に読み取れるようになること。

2 犬が優位だと認められるような飼い主であること。

犬のよき理解者になり犬の良き友達となれるよう、これからも定期的にセミナーを開催する予定です。

Posted in 犬語セミナー, 犬のこと

犬語セミナー「犬の服従性行動・社会的活動について」を開催しました。

年に数回開催している犬語セミナー。犬についてみんなで学ぼう!という少人数制のセミナーです。

最近は参加者のレベルがどんどんアップしているため、今回の犬語セミナーでは犬の行動学的な学問の要素をちょっと取り入れました。

生徒さんからいただいた二つのお題「犬の服従性行動について」「犬の社会的活動について」です。

ひとつめのお題「犬の服従性行動について」でほとんどの時間を費やし、また受講生のみなさんもいっぱいいっぱいになってきたため、「犬の社会的行動について」は入口部分だけをお知らせして終了しました。

犬の習性やしくみを知ると、普段はただ愛らしいと思っている犬との暮らしがもっと楽しいものになるはずです。

犬について学ぶなら、トレッキングのようにワクワクしながら進んでいく気持ちと体感がとても大切だと思います。

「結局なに?」を知りたくて山の頂上までヘリコプターで行ったとしてもなんの感動を得られません。

歩いていく過程が楽しいのですからもったいないです。

それに、求めていた場所に来て見える風景もきっと人それぞれだし、誰と歩くかでも体感は全く違います。

不思議なことに犬と歩くことは今までと違った特別な時間になるはずです。

今まで見えなかったものが見えるようになる、そんな犬語セミナーになるように次回のセミナーまで考えを進めます。

次回の犬語セミナーは3月の第4日曜日のトレッキング後を予定しています。

 

補講セミナーのお知らせ

今回の犬語セミナー「犬の服従性行動・社会的活動について」補講クラスを開催します。

2月25日 日曜日 12時頃から2時間程度 予約制

参加費 おひとり2500円

今回参加できなかった生徒さんから動画でもよいのでということで事前に依頼がありましたので企画しました。

セミナーの動画を見ていただきながら補足説明を加えていきます。

 

グッドボーイハートの生徒さんたちは熱意があり教師としての私を鍛えて下さいます。

いつもありがとうございます。

Posted in 犬語セミナー

今月の犬語セミナーで皆さんと学び題材として考えていること

先日のセミナー開催の告知で「質問があれば…」と書いてしまったため、早速セミナーで取り上げてほしい「質問」をいただきました。

グッドボーイハート生ならではの内容の濃い質問で思ったとおりではありましたが、説明するとなると私が理解している範囲を越してしまうため現在自分の頭の中で質問と答えを繰り返している最中です。

それで、参加される皆さんにも事前に考えてきていただくことできっと盛り上がると思い、本日簡単にではありますが題材を紹介します。

ご質問をいただいた中で今回のセミナーで取り上げようと思っているのは、以下のふたつです。

一つ目は「犬の活動について」

犬の活動というと日常生活で欠かせない活動は散歩です。

散歩はどのくらい言ったらいいですか?という質問をレッスン時にもよく受けますので散歩が犬にとって大切な活動であるということを一定数の飼い主は理解をしているようです。

ただ、活動といっても散歩だけではありません。

人にも様々な活動があるように犬と散歩以外の過ごし方を生活の中に取り入れていらっしゃる方も多いでしょう。

例えば、当スクールで開催しているトレッキングクラスなどは散歩とはまた別の活動です。

こうした活動をどのように準備すればいいのか、飼い主としては悩むことが多いと思います。この「犬の活動」について多いに盛り上がりたいと思います。

二つ目は「犬の服従性行動について」です。

犬の服従性行動の様々なシグナルについては動画を見る犬語セミナーの中でも多少はご覧になったことがあるでしょう。

どのような行動が服従行動が分からない方のために、服従行動のパターンについてもご説明したいと思います。ただ動画をそろえきれないので、ある程度説明しながらということになりますのでそこはご了承下さい。

この服従性行動ですが状況に応じて使い分けるように表現されています。その内容についての質問をいただいたので服従性行動について詳しく分析しようということを二つ目とさせていただきます。

セミナーが2時間が終わるのか不安ですが、どんなことでも一度では理解できません。

今回は初回の行動学セミナーということで皆さんと楽しみながら進めて行きます。

犬語セミナーは1月28日日曜日の12時~14時です。

人数は14名までとさせていただきます。(残席6)


 

 

 

Posted in 犬語セミナー

“犬は人間ではない”が当たり前で“犬が人間だと思っている”が危ういのだと気付くために。

週末はグループトレッキングとセミナーを開催しました。

セミナーは各月で開催している「犬語セミナー」です。

犬のコミュニケーションについて学ぶセミナーですが、講師が一方的に説明する形式ではなく、参加者全員で考え、犬という動物について思いっきり議論しようという趣旨のセミナーです。

講師がこれまでに知っていることを話す時間ではなくセミナー用に準備した動画を参加者と一緒に分析して考えていくスタイルですので、講師の私にとっても気合のいるセミナーです。

思い込みや知っているつもりでいっぱいになっている頭の中に、空白のスペースを開けるという作業は学べば学ぶほど難しくなっていくからです。

新しいことを学ぶ度に「ああよかったこれで全部分かった」と思うと同時に「いや、まだ知らないことがたくさんあるはず」という現実がやってきます。

セミナーに参加して下さっている生徒さんたちはみなさん長く犬と暮しながら犬について学び続けている方々です。

その中のおひとりがセミナーの終わりにこのような発言をされました。

“犬は人間じゃない、というとまるで犬を虐待しているように思われることがあり残念です。”

この発言に参加者のみなさんが深く頷いていたのです。

“犬は人間じゃない。犬は犬なんです。”という当たり前すぎるこの価値観が通用しない別の価値観が増えているらしいのです。

つまり“犬は人間と同じ”という価値観がかなり世間では一般的となりつつあるということなのでしょう。

言葉は言葉ですから、あくまで行動に移してこそはじめてその価値観の意味がわかるというものです。

犬は人間と同じという言葉の意味が、犬を人と同じようにお互いをしりその存在を尊重するというのであれば共感します。

しかし、犬は人間と同じという言葉の意味が、犬に布団をかぶせて寝かせたり、服を着せたり、靴を履かせたり、外に出すのはかわいそうという理由で土の上を歩くこともできないというのは少し違うのではないかと思うのです。

「うちの犬は自分のことを人間だと思っている。」と得意げに言われることがありますが、これは本当に大問題であって微笑ましいどころか笑い話にもなりません。

犬を犬として理解したいという気持ちは、犬を犬として尊重し愛する飼い主への道なのです。

今年もたくさん学ばせていただき、参加者の皆様には感謝いたします。

私自身も知っていることが言葉になるのに数年はかかっていますので、もっと早く言葉になるように毎日を学びの時間といたします。

Posted in 犬語セミナー, 犬のこと

11月のグループトレッキングクラス&犬語セミナー開催のお知らせ

今年も山歩き、山遊びに最高の季節がやってきました。

11月は紅葉の期待される季節です。

ちょっと寒く冬の到来を感じる11月のトレッキングクラスは以下のとおり開催いたします。

●グループトレッキングクラス

2023年11月26日 (日) 10時集合~11時30分

チケットもしくは当日チケットが必要です。

グッドボーイハート生のみ

●犬語セミナー

同日 12時15分~14時15分

参加費 おひとり 2500円

一般の方もご参加が可能。

 

どちらも事前のお申込みが必要となります。


【追記】

10月のトレッキングクラスで遭遇したオオスズメバチの巣は、寒気の到来で収束しました。トレッキングコースは安全に利用できます。お知らせまで。

追記20231116

曜日は日曜日です。訂正いたします。

Posted in 犬語セミナー, お知らせ

犬語セミナーで学ぶ「犬はなぜその行動をするのか?」を読み解くヒント。

お天気が味方になってくれたので今月もグループトレッキングクラスを開催しました。

はじめての犬たちも数頭デビューし、先日デビューした犬たちはもう先輩犬になります。


グループトレッキングクラスに参加している犬たちは、みんな家庭でのしつけクラスを受講された生徒さんたちです。

共通のルール、共通の価値観があればこそまとまることができるグループクラスの集団行動で犬たちも落ち着きを取り戻します。

グループトレッキングのあとは、犬語セミナーを開催しました。

犬語セミナーは犬と犬が対面する動画を見て、犬のコミュニケーションについて学ぶセミナーです。


動画を繰り返しみて、犬の尾や耳の形、犬の動きなどの犬のシグナルを読み解けるようになれば、ある程度は犬の行動の種類を推測することができるようになります。

犬語セミナーは繰り返しご参加になる方が多いため、参加者はかなり犬語を読み解けるようになっています。

落ち着かせ行動、警戒、威嚇、挑発、攻撃、興奮など犬の行動を表現する言葉が次々と飛び出します。

動画でみた犬の行動を種類別に分類できるようになると、次に知りたいのは「なぜ犬はそのような行動をするのか?」です。

犬の行動の目的について考えるために、人と犬の考え方の違いを理解しておくと少し犬の世界に近づきます。

例えば、犬は人のように長い時間の単位を持っていません。

犬は明日の事を考えて「今日は早く寝よう」と行動を起こすことはありません。

犬のしつけの中でも失敗しやすい傾向としてあるのは、教える側の人の方が自分のもっている過去と未来を持ち出して犬に接してしまうことです。

犬の行動は、犬が情報として脳内に持っている記録に基づき、入ってきた外的な情報に対してかなり反応的に行動をしているということです。

反応しているというと衝動的だと誤解されそうですが、そうではありません。

むしろ、犬は現時点にかなり集中しているのです。

今に集中しているというと犬の立っている場所は小さな点になりそうですが、同時に犬には深い情報があります。

犬は現時点に立っている、同時に過去や未来よりももっと深い記憶の中にいるのです。

生まれながらに遺伝的に受け継いできた情報を持っていて、犬のコミュニケーションのシグナルもまさに生得的に身に着けています。

この深い記憶の世界に犬が入っていくことができるようになると、犬の世界はぐんと広がります。

犬は犬として生きる時間をよりたくさん持つようになるでしょう。

そんな犬の世界を覗きたくて、犬をじっと見ています。

犬語セミナーに参加された方からいただく感想で多いのは「こんなに真剣に犬のことを学んでいる飼い主さんたちがいることに驚きました。」ということです。

皆さんの犬を知りたいという熱意というエネルギーがいろんなものを動かしていきます。

一緒に学ばせていただいてありがとうございます。


 

 

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5月のグループクラス&犬語セミナーのお知らせ

ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました。

5月のグループトレッキングクラスとセミナー開催のお知らせです。

5月28日 日曜日

・10時~ グループトレッキングクラス

事前のお申込みが必要となります。

・12時15分~14時15分まで 犬語セミナー

事前のお申込みが必要となります。

 

いずれも雨天の場合には中止いたします。

中止は前日の夕方までに決定いたします。

先月は犬語セミナーをお休みさせていただいたので動画はたくさんたまっています。

整理整頓に追われているところです。

みなさまのご参加をお待ちしています。

Posted in 犬語セミナー, お知らせ

犬語セミナーで学べること「犬のコミュニケーションと社会性」「飼い主が犬に与えている影響について」

先月末に犬語セミナーを開催いたしました。

犬語セミナーとは、犬の動画を見て犬のコミュニケーションを学ぶセミナーです。

動画として使用しているのは、ほとんどが預かりやクラスのときに撮影したものです。

グループトレッキング後に開催している対面の練習クラスで撮影した動画は特に人気があるようで、参加した生徒さんたちは食い入るように見られていました。

犬の動画を見て学べることは、まず犬のコミュニケーションの仕組みです。

犬のコミュニケーションはシグナルという規則正しい信号によってなりたっています。

尾を立てる、横に振る、巻くとか、

耳を立てる、下げる、倒すとか、

横に動く、かがむ、前進するとか、

吠える、唸る、牙をあてるなどもです。

ひとつひとつのシグナルを動画を見ながら読み取ります。

そのシグナルは一度に複数出されることもあるし、犬の状態に応じて時間とともに変化していきます。

そうなるとシグナルの数も多くなり動きも複雑さを増していきます。

犬が一貫して変わらない姿勢を貫けば、シグナルは非常にわかりやすいのですが、

犬の気持ちや方向性があっちへいったりこっちへいったりと不安定になると、行動も複雑化していきます。

犬の気持ちに寄り添うように犬のコミュニケーションを読み解く作業はとても楽しいもので、犬の気持ちがわかったと思うときには笑いが出たり、ため息が出たり、飼い主さんも一喜一憂します。

 

犬と犬が関わる動画が中心になりますので、個々の犬の持つ社会性(社会的なコミュニケーションの力)についても知ることになります。

その犬の個性となることもありますし、成長とともに変化していく行動もあります。

例えば犬と犬の対面練習の動画を一年前のものと見比べてみると、犬の行動が大きく変化していることがあります。

犬が成長とともに社会性を変化させたことを知ることもできるのです。

同時に、犬の社会性やコミュニケーション力に飼い主としてどのような影響を与えているのかを考える機会を持つことになります。

犬と犬のコミュニケーションを見るときに、それがすべて「犬の個性」だとすることはできません。

犬の社会性は犬の年齢とともに変化することは当然のことですが、同時に犬の環境によって大きな影響を受けています。

何より最も影響を与えているのは、犬に日々接している飼い主です。

犬と犬の関係性なのに、なぜ飼い主が影響をしているのかがわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

犬の社会性の基礎は、飼い主との社会的関係だからです。

犬と飼い主の社会的関係とは、犬と飼い主はひとつの群れ(家族)として暮らしていることで関係性を持っているということです。

これは犬の動物としての習性ですが、種が違う動物であっても同じテリトリーを守りつつ生活している同居動物を犬は群れと見なします。

この協力関係を結べることが犬の素晴らしいところでもあり、やや面倒なところでもあるのです。

 

犬語セミナーは最終的には「では、自分が犬に与えている影響とは何か。」について考えるためのセミナーです。

グッドボーイハートの生徒さんたちは根強く学ぶ方々なので、この難しい質問について真摯に向き合い全力で取り組まれています。

あくまでも、自分を苦しめるためではなく、自分と犬が楽しく暮らすためにです。

犬を抱きしめたり撫でたりすることは、犬との暮らしの上で表面的な喜びでしかありません。

本当に喜びとなるのは、共感の世界に入ることではないでしょうか。

 

共感を抱くには、他者の存在を認識し、他者が必要とするものを感知しなくてはならない。

フランス・ドゥ・ヴァール著書「道徳性の起源」より


 

 

Posted in 犬語セミナー

グループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。

今月もグループトレッキングクラスを開催しました。

みなで歩く山歩き、すでに紅葉も終わってしまい冬の風景に近づいた七山です。

唐津市から参加された生徒さんも到着すると「やっぱり七山寒い…」と。

同じ地域でもこの七山の谷間を吹き抜ける風は特別なのでしょうね。

チワワサイズの犬ちゃんも参加していましたが、まだまだ頑張れそうですね。


写真にすべての犬が移っていなくてすみません。

落ち着かない犬たちも参加するたびに上手にトレッキングができるようになっていて、飼い主さんとの足並みもよくそろっています。


大きな犬たちもいますが、みな山の風景になじんでいます。

山でみる犬はどの犬も美しいです。

山の風景の色にマッチしています。

動物みたいだと思われかもしれませんが、犬は動物ですからね。


休憩場所でフセをしている犬たちです。6頭いますがわかるでしょうか。

土の色といっしょ、上手にカモフラージュしています。

トレッキングクラスをなんのためにやっているのかと尋ねられるのですが、これはひとつの集団行動です。

同じ方向を向いていっしょに歩いていっしょに停止して、いっしょに休憩してまたいっしょに歩く。

単純な集団行動は私たちも小さいころからやっています。

幼稚園に入ったらだれでも集団行動は続けてきたと思います。

犬もヒト以上に社会的な動物で集団での移動行動を習性としています。

散歩はこれの一番小さい単位です。

普段なら散歩以上の集団行動はないはずですが、この散歩の大きな集団になったのがトレッキングクラスです。

以前グッドボーイハートで学ばれた生徒さんが、こんなことを言われたことがあります。

犬が亡くなったあとに、犬といった山にひとりでいってみたけど、その登山はとてつもなく疲れたのだそうです。

犬といっしょに歩いたらあんなにサクサクと歩けたのに、どうしてひとりだと足取りが重いのか不思議だと言われていました。

本当にそのとおりです。

山歩きの歩きを軽くしてくれているのは犬たちですし、それが集団になるとより軽くなるのです。本当に不思議ですよ。

トレッキングクラス、グループの大きなクラスは12月18日のオポディトレッキングが今年の最終クラスです。

犬語セミナーは今月で今年は終了しました。

またセミナーの内容は後日ブログにアップいたします。


 

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと

<お知らせ>11月のセミナー&トレッキングクラス

11月のグループトレッキングクラスと犬語セミナーは以下の日程で開催します。

11月27日㈰

グループトレッキングクラス 10時集合~11時30分

犬語セミナー 12時30分~14時30分

※犬語セミナーはオンライン配信クラスも開催いたします。

ご参加の方は、メールもしくはラインにてご連絡下さい。

11月は生徒さんが素敵なイベントを持ってきてくださいます。

秋だから食べたいアレです。楽しみにいらしてください。

 

なお、12月は恒例のオポデーを開催します。

オポデー開催予定 12月18日㈰ 同日もグループトレッキングを10時から開催します。

 

11月は七山のオポハウス周辺も紅葉する素敵な季節です。

犬の秋は多くても15回とか18回くらい。

そのうちの活動期は13回くらいまでです。

季節の移り変わりも犬にとっては大切な時間です。

日頃は留守番が多く閉じこもりがちな犬たちと、休日はぜひできるだけ多くの時間を外で過ごして下さい。

もちろん、ドッグランではなく、自然のきれいな空気を吸って、太陽の陽をあびて、風を感じましょう。

犬たちが人とともに精神的に健康でありますように。

山歩きをする小鉄くんと、小鉄くんを慕うバロンくん

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと, お知らせ