グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 12月 2010

納めの日

古い資料の整理をした。
11年前に作ったプリントが出てきた。

11年前…。専門学校の講師の仕事を受けたときだ。
オポとはまだ出会っていないころ。随分昔のことのよう。

学校の授業の内容の組み立てとして作ったそのプリントは
「何のためにトレーニングをするのか」という題目で始まっていた。
その中にこんな言葉が走り書きされていた。

共感、信頼関係、安心感、理解、自立、社会性、協調性、自信

いろんなことをやってきたように感じていたけど
目指していたものは何も変わっていなかった。
出会ったものは、道で得た喜びや気づきに過ぎなかった。
これを目指して来たから今があるのだと
与えていただいた全てのものに対し改めて感謝の気持ちが生まれる。

オポとここに移ってきたときに植えていただいた柿の木。
今年やっと私の背丈を追い抜いてくれた。
そして、はじめてかわいい花のようなものをつけた。

遠回りをした私につきあってオポがここにたどり着いたとき
随分と年老いて疲れきっていた。
植えたばかりの小さな柿の木をみながら
この柿の実が落ちるころにオポがそれを食べることを信じようと誓った。

木は育ち、オポの命は輝きを増した。
そして、私は探していた犬との関わりを通して気づきをいただいている。

生きて輝いていることだけがすばらしいのだから
生きがいというほどのものはいらないのかもしれない。
このことは私にとって生きがいというより日々の喜びでしかない。
ほんの一瞬の喜びを共に感じる仲間たちと過ごした今年の納めの日。
それにふさわしい静かな山。

今年をきちんと納めて、
オポのいう「現実と現実を超えたものを結んでいるものについての学び」を
変わらずみなさんとご一緒いたしましょう。

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Posted in 日々のこと, オポのこと

毎日の散歩

朝、窓の外を見ると…
これは非日常ではない。これは現実だ。

玄関の前に、一晩かけて屋根から落ちてつもった雪。
家の周囲がこの雪の小山に囲まれている。
室内の気温は1度。
脚まで埋もれる雪にオポの足取りもいつもと違う。

そんな今日も、いつもと変わらず山へと歩く。
私はセーター、防水ジャケット、帽子、手袋、厚手のソックスと…防寒準備を怠らない。

オポはいつもと変わらない。
生涯をかけて1着の極上マイ毛皮とカギのついたゴム靴がある。
アンダーコートの薄い毛質なので防寒力はそれほどないと思える。
見に付けているのは山と暮らして得たもの。
「ないものは補えばいい」は、オポが教えてくれた。

雪の日は一面が白く道が見えない。
オポの足あとに自分の足を重ねて歩く。
犬は迷わない。天下一品の鼻があるからね。
尾根の脇の若木たちはその葉に雪をのせて頭を深く垂れている。

同じように私も頭を深く垂れたまま前進。
昨晩の雪は長く降り続いたみたい。
動物たちの歩いた跡も見つからない。

山の中でオポの耳をさわってみた。
あたたかい。

木をかじっている。この季節にしか得られないハーブ。
いろんな命が君と共にいるんだね。

雪解けの水を吸って、木々たちは一層輝いている。
この雪を迎えるための毎日の厳しい寒さが
動物の体に準備を促してくれる。

私も家につくころには汗びっしょり。
もう、そんなに防寒しなくてもよくなったのかな。
皮下脂肪っていうのが増えたってことね。
見かけより機能だよね、オポ。

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Posted in 日々のこと, オポのこと

雪化粧

この冬初めての真っ白なおしろい。

やはり油断は禁物だった。
唐津の平地では雨になるこの天の水はこの地では雪に変わってしまう。

トレッキング予定日だったこの日、昨日から「雪…大丈夫ですか?」の連絡が入ってくる。
大丈夫かどうかは私にもわからないんだけど、危険と感じたらみなさんは近寄るべからずです。

結局コース変更をして車を乗り換え、雪舞う中でのトレッキングとなった。
犬は大興奮。
厳しい冬を越えた遠い昔の記憶を思い出しているのかな。

さて、家に帰る準備は男仕事。
力まかせにチェーン装着をしなければならない。
応援を受けて今年最初のチェーン装着は気合はあるけど手間取った。
まだまだ腕力が足りないらしい。

これ以上腕力がついたら大変なことになりそう。
必要なものは与えられるってこんなこともそうなのかな。

雪道では車の運転も方向を失いそう。
寒い部屋の中に待つオポの元へと戻る道で、雪をも溶かす勇気をいただく。
どんなときにも、家族がいるって心強いね。

こんな日に家の中ではそうすることもない。
片付け、掃除をして小豆を煮ようかな。

こんな季節もそう長くはないので、どうぞお越し下さいませ。
チェーンの装着くらいはお手伝いできるかも。
それと腕力の付け方説明書もつけときます。

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Posted in 日々のこと, 自然のこと

犬・ナティボコース

ドッグトレーナー養成クラスの名前を変更しました。
7期生からバージョンアップしたドッグトレーナー養成クラスとなります。
そのクラスの名前は「犬・ナティボ コース」

ナティボ NATIVO
というのはネイティヴのスペイン語です。

ネイティヴという言葉が少しはやっているようで多少の抵抗はあったのですが
お知らせを受け取ったので素直に使わせていただきます。
犬・ナティボ コースは「本来の犬を知るコース」という意味で名付けました。

ドッグトレーナー養成クラスの復活をご案内したとき
トレーニングという言葉にそれぞれにもつ価値観や思い込みがあるのか、抵抗を感じられた方もいらっしゃったようです。

トレーニングと聞くと「犬に人がやってほしいことを伝えること」と単純に感じられるかもしれません。
犬のしつけの本やドッグトレーニングに関する情報の大半はこうした視点で提供されています。

たくさんの方が「犬に人がやってほしいことを伝えること」を求めていらっしゃるからです。
でもトレーニングというのはそうした視点だけではありません。

トレーニングの本も読んだこともない、興味もない、スクールにいったことのない人の方が
知らず知らずの内に犬にトレーニングをしてしまっているからです。

それも「これを教えよう」というものがないのに、無意識に行動していることが実は犬に対するトレーニングになっているのです。

他にも、無意識に行動していることが犬に対するコミュニケーションの方法になってしまいそんなことをいうつもりはなかったのに、ということを犬にたくさん伝えているんですよ。

犬・ナティボコース科目には、犬の歴史、習性、本能、感覚、体、行動、コミュニケーション、学習
などなどと書ききれないくらいの知識があります。
どれもナティボ=本来の犬についてのことばかりです。

たとえば、学習については

犬がどう学習しているのか
飼い主さんが無意識に学習させていることって何か
それが犬の成長にどう影響をするのか
そしてそれが犬と飼い主の関係をどう作っているのか。

トレーニング使う道具も使い方は様々。
その道具をどのように使うことができるのか。
それが犬に与える影響など。

だからこのコースは「こうして犬にトレーニングをして下さい。」というクラスではありません。
これだけの知識を持ってあなたは何をしますか?という問いかけがあるだけです。
どう行動するかは飼い主さん次第。
またクラスの内容をどう受け取るかも飼い主さん次第。

6ケ月のコースは長距離と感じられるかもしれませんが
10年以上も生活を共にするパートナーのことです。
私がこのコースでお話することは、17年間犬と向き合う仕事をしながら
パートナーのオポと暮らした10年も重ねて知り得た全てのことです。

たとえ犬が老犬になっていたとしても
このコースで学ばれたことを受け取られれば
きっと10歳と1日目のその1日は、今までと違った1日になるでしょう。
10歳のオポと暮らす私にとっての犬のナティボを追うときは
この暮らしがある限りいつまでも続くでしょう。


犬・ナティボ コース 犬の本来
犬・ミラグロ コース 犬の奇跡

どちらも語源はスペイン語です。
なぜスペイン語になったのかについては理由はありません。
スペインは日本では「西」
西は真実へと導かれる方角。

犬の真実へ

私たち人間の真実へ

そして人と犬の真実の関係へ向けて

ときには真剣に、ときには笑いながら、ちょっとだけがんばったりしながら

癒しの世界で起きることはきっと素敵なことばかりです。

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Posted in クラスのこと

仲間のお仕事

雪の精がやってきた。緑もしばらく見られなくなりそう。
夏の間歩いていなかったわんこ山のある場所にふしぎなものをみつけた。

なんだかお面みたい。
知人の虫博士に聞いたところ“ドロバチ”という蜂の巣ではないかということでした。
蜂の母さんが幼虫と餌の昆虫をこの泥の家にいれておくと
幼虫が育ってから自分からこの家に穴をあけて出て行くんだって。

だから3つの穴は幼虫が育つときに旅立った戸口ということ。
でも、もうこの家にはもどって来ない。だから今は空き巣状態。

昆虫たちの季節にこの周辺は通ることを許されていなかった。
巣があるから近づかないでっていうことだったのかな。
誰にも教わらなくても生きていくために必要なことはちゃんと知っているんだね。
ひとりで旅立つことを怖いとは思わないのね。

山の中で冷たい北風に鼻先をあげ
背中をまっすぐにのばして座り
しっかりと眼を開いて微動だにしないオポ。

同じく背筋を伸ばし、寒くないふりをしながら
「やっぱり首巻はもっとあったかいのにしとけばよかった」
と思う私。


なかなか追いつけないけど毎日の素敵な時間。
昆虫たちに負けてはいられない。
来年の夏の陣を乗り切るためにはこの冬どう過ごしたかが勝負。
オポ先生。お手柔らかに!

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Posted in 日々のこと, 自然のこと

奥山の心得

先日ある山に関する小冊子でとても良い言葉を教えていただいた。
そこには「奥山」という言葉がでていた。

奥山さんという名前を持つ方がいるのは知っているけど
奥山という言葉は思いつかなかった。

山を歩く日々の中で感じていることは
里と山はどうしてこんなに気が違うんだろうということ。
犬も里と山では行動が異なる。山の中でも犬それぞれに行動が異なる。

里は里山、山は奥山。

里とは人がその場で生活するために必要なものを山の麓に集めた。
畑、薪に使うための雑木、住むための小屋、そして川の水。
人々がここに暮らしそして人の影響を受けた動物たちだけが里に住む。
もちろんこれは開発ではない。自然の力をお借りするが自然と調和した山の麓。

奥山は自然の神々の住むところ。自然の神様と生きている動物たちが暮らしている。
里山も奥山も自然だけど、奥山は今の私たちが暮らせる場所ではない。
仙人が暮らしていたところだね。

犬は人に影響を受けた動物なので里山の動物。
都会では里山もなくなり町となったので、今では里山の動物でもない犬が多い。
いわゆるシティドッグになってしまった。

奥山の心得を身につけている犬がなかなかいないということがわかってきた。
町に長居をしすぎてその心得を忘れたらしい。
奥山の心得を知らなければ、傍若無人な態度になることもある。

神様、動物、植物たちは山に入る私たちをどう感じているのだろう。
たくさんの道具を持ち込んだり騒いで走って発散する場は山にはない。

それは里山でも奥山でもない。山の中に作った「なんとかランド」かもしれない。
私も都会で暮らすころはこの間違いをよくやっていた。
山で暮らすようになって山の声が聞こえるようになり、こうした行為が山を傷つけることを知るようになった。

オポはここで暮らすうちにいつのまにかその心得を取り戻していた。
できることをひとつずつやり、何かを超えていったから。突然変身したわけではない。

奥山に入る心得を犬たちと共に取り戻したい。
ここに暮らして知ったありがたい気づきのひとつ。
そのためにできることをみなさんも何か知っているだろう。
みんなができることをひとつでもやっていこう。

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Posted in 自然のこと

復刻版トレーナー養成クラス

今年の冬はあたたかい。だいぶ山の冬にも慣れてきたのかな?と、つい最近まで余裕だったのですがなんだか違うことに気づきました。

冬は今まさに到着したばかりのようです。
寒くなってきて冬到来と思っていたのに実は秋だったんですね。
昨年の寒さをもう忘れてしまったということか…まだまだ肌身にしみていないようです。

さて、新クラスのお知らせです。
来年の春に「ドッグトレーナー養成クラス」が復活することになりました。
ドッグトレーナー養成クラスはグッドボーイハート博多校時代に始めた講座です。
プロとしてドッグトレーナーになる方だけを対象にしたものではなく、一般的な飼い主さんも受講できるように構成されています。

犬と暮らすご家庭におひとりは「犬の理解者であり通訳者であるドッグトレーナー」がいると犬たちは安心して暮らせるよね、という思いやドッグトレーナーって「犬に何かを教える人」ではなくちょっとだけ犬のことを理解できる人なのだという視点で始まりました。
グッドボーイハートが山に移ってから、知識を中心としたお勉強を少しだけ減らして感覚と感性を磨くことにたくさんの時間を費やしてきました。

自然の中で自分の感覚を失わずに犬たちと過ごす時間を得たときも、身についていた知識は全くそれを邪魔することはありませんでした。
逆に、新しい感覚の中に知識がすっと入ってきて、ピンとくることを何度も繰り返しています。

本を読むほどに混乱してしまう多すぎる情報は、単に知識として頭の中でゴロゴロとしているだけなのかもしれません。
少人数制のこのクラスでは、毎回みんなでわいわいと語りあいながら、自分の中に何かが入ってくるのを感じられるようになるでしょう。
学ぶのはもちろんここ山のふもとのグッドボーイハート。
座っているだけで感覚が芽生えてくる不思議な場です。

ドッグトレーナー養成クラスは講師をしている私がいうのは少しだけ気がひけますが、実はとても楽しくためになるクラスなんです。
グッドボーイハートのどのクラスも「楽しくためになる」クラスですので何かと比較していっているのではありません。
他のクラスと同じようにドッグトレーナー養成クラスじゃないと味わえないワクワクする感じです。

このクラスの卒業生たちはいろんな現場で活躍されています。
犬のプロとして仕事をしている方々もたくさん受講してくださいました。
ボランティア活動をしている方々もいらっしゃいました。
もちろん飼い主として犬との関係作りのために、という方もたくさん。

先日このクラスの卒業生から「トレーナー養成クラスを受講後にうちの犬のことについてたくさん気づくことがあったんです。
それだけじゃなくって、あちこちから犬について尋ねられるようになったんですよ。」という言葉をいただきました。
犬たちがかぎつけるのかもしれませんね。そして「ボクの通訳者」のところへ飼い主が連絡をするようにしているのかも、ね。

ドッグトレーナー養成クラスは2011年の春、2月末ころから開催を予定しています。
7期生としていっしょに犬の学びを深めたい方はお気軽にご連絡ください。

Posted in クラスのこと