グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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令和八年の秋、イノシシ追い犬になる犬のジェイ

●栗拾いの時期に栗はなし

秋雨がちらつくようになった山の学校オポハウスは少しざわついています。この時期のイベントである栗拾いに、今年もまたあの強敵が現れたからです。

裏山の入口付近にある数本の栗の木の実が毎日ぽとぽとと音を立てて落ちているのですが、栗拾いにいっても残っているのは栗のイガだけ。ぱっくりときれいに開いたイガの中にあるはずの大きな栗の実はなく、残っているのは栗の皮ばかりです。

イノシシに食べられた栗の残骸



ここ数週間になんどかアナグマとも出会うことがあったのでアナグマかなとも想像しましたが、食べている栗の数が多すぎるのと斜面がぼこぼこになってかなりの大型動物が移動した痕跡が見られます。これは間違いなくイノシシの仕業です。

イノシシ除けにとヤギのアールとゼットをこの近くに係留して様子を見ましたが、もう数年もここに暮らしているヤギの姿にイノシシの方も慣れてきたようで効果はありません。

緑の間に縦線のようにはいったイノシシの道


●イノシシを追って夫婦と犬で走り出す

そんなある朝、洗面所で歯磨きをしていると窓の外に見える斜面の上に茶色の動物がいるのが見えました。イノシシ!と叫んで走り出し、ダンナのおぽあきも「武器がない、ジェイ連れて行こう」といって玄関へ、ふたりがダッシュするのといっしょにジェイもそれに同行しました。

イノシシの姿をちゃんと確認したかったのとジェイの安全のためにジェイを私の後ろ側に配備しておぽあき、私、ジェイの順番で近づくはずだったのですが、山暮らしが私よりもまだまだ未熟なおぽあきが進みながらたじろいでいたため、おぽあきを押しのける感じで私が先頭へ出ました。

目の前の栗林にイノシシの姿を確認してジェイを私よりも前に出して「ジェイ、GO」で私ももちろん走り出します。最近はイノシシとの遭遇は限られていたため、イノシシの方もまったく無防備だったようで最初のダッシュはかなりゆっくりと、しかし数歩進むと向こうも猛ダッシュで山の中へ走りました。

ジェイは追いながら一旦立ち止まったものの、今度は私を追い越して走り出したおぽあきがその場に到着するとさらに上へと上がっていきました。そのときはおぽあきも一緒です。トレッキングコースを少し入ったところで、山歩きの道は右へイノシシの道は左へと分かれる起点があります。ジェイはそのあたりでうろついたあとにイノシシの道の方へ上がりその先を見つめていました。おぽあきもイノシシの道を確認して納得したようでその日はそこまでとなりました。

イノシシを追うジェイ


●イノシシを再び追う三頭

その日の日暮れにおぽあきがお預かり犬ちゃんのお迎えから戻ってきたときに、普段は念には念をいれるタイプではない私の方がなぜか嫌な予感がして、栗林の夜回りに出かけました。懐中電灯を上げて林になっている高台をみるとやっぱりいた、朝来ていたイノシシがまた栗を食べています。まだ小屋に戻っていないヤギのアールとゼットもすぐそばにいて、普段なら私の気配でメエーとなくヤギたちが警戒しているようでじっと佇んでいます。

懐中電灯の明かりにイノシシが反応しなかったのでそのままいったん部屋に戻り、朝と同じようにおぽあきとジェイを連れて二人と一頭のあわせて三頭でチームとなって向かいました。

朝の追い立てで自信を得たのはジェイではなくおぽあきの方だったようで、イノシシの姿を確認すると「今度はオレが、ジェイ!行くぞ~。オリャー」といって走り出しました。もちろんジェイの方が早いためイノシシを山に追いやる場まで先に走り、そこに立ち止まっておぽあきの到着を待っていました。イノシシは同じように左側のルートを戻ったようでジェイは鼻を高く上げてその方向を示していました。

その後は山の全く逆側にも掘り返しが見られるようになり、イノシシとの攻防はまだ続いていますが、昨日は警戒するイノシシが取り残した栗を少しだけ拾うことができました。

ジェイも大好きな栗。



普段から山の中でその匂いを嗅ぎイノシシの気配は知っていたジェイが、あの匂いと本体を結びつけることができた特別の体験でした。

栗林は人と動物の境界線。この境界線を守り切れなければオポハウスを守ることもできません。人が守っている境界線を犬も共に守ります。そうはいっても、街中で山を全く知らずに育ったジェイの山暮らしが始まってからまだ一年半、そのジェイといっしょにイノシシを追うようになることは期待していなかっただけに感慨深いものがありました。

イノシシを追った翌日の朝もまた、庭の上から降りてくる匂いをキャッチして普段は上がらない急坂を駆け上がっていきました。いつもふんわりとしていて“おとぼけジェイ”という感じのジェイがイキイキと環境を管理しようとする姿がちょっとだけ頼もしく見えました。

イノシシ追いについては行動として少し補足したいこともあるので、また後日追記します。

 

 

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クルちゃんの美容室“路地裏salonよろ家”でリフレッシュ。

昨日の休日は爆発している自分の頭髪をなんとかしなければいけない日、いつもとは違う美容室にお世話になりました。それが“路地裏salonよろ家”さん、チワプーのクルちゃんの飼い主さんがオーナーさん兼美容師さんのお店で博多区奈良屋町にあります。

 

●博多区奈良屋町にある“路地裏salonよろ家”

“路地裏salonよろ家”は博多区の築100年の古民家を改装して作られた美容師でその空間にとても興味があってぜひ行ってみたいお店でした。昭和時代に博多で育った私にとっては博多の怪しげで小さな路地裏にはなつかしさがいっぱいです。小学生の時代には祖父母の料亭が中州にあり、周囲は路地裏だらけで東京から引っ越してきた子供の私にとっては記憶に残る景色でした。

よろ家さんもこんな場所まだあったのかというような路地裏を入ったところにあり、その小さな通路でお店を通り越していったり来たりしました。お店の入口には提灯がかけてあったのですが、その提灯を居酒屋だと思い込んで通り過ぎてしまいましたが、こんな路地裏に築100年の家があってその民家をリフォームして美容室をオープンさせたところにセンスのすごさを感じます。

●お店でスタッフドッグをがんばるクルちゃんとの出会い

お店に到着すると看板犬のクルちゃんがちゃんとハウスの前に待った状態でお迎えしてくれました。クルちゃんは現在家庭訪問のトレーニングを受けている最中ですが、入室時に吠えもなく、すぐにハウスで落ち着いてしまいました。あまりの早いクールダウンに「いつもお客様のときはこんな感じですか?」と質問すると「いったん落ち着くと終わるまでは待っています」とのことでした。この日はレッスンではなかったのに生徒犬となると日々の行動が気になってしまって職業病です。

ハウスでリラックスするクルちゃん



クルちゃんの飼い主さんが家庭訪問トレーニングの件でお問い合わせされた時、すでに福岡地区の家庭訪問の対象を「ご紹介の方に限る」とさせていただいていました。しかし、クルちゃんの飼い主さんは申し込みの際に、私の著書「オポがつくった山の学校、GoodBoyHeart」を読んでここでトレーニングクラスを受けたい」と記入されていました。それならご紹介の方と同じようにグッドボーイハートのスクールカラーや方向性を理解して下さっている方ということですから、ということで家庭訪問に伺うことになりました。

クルちゃんは小型犬と暮らす多くの飼い主さんと同じように、とても愛されて大切にされて育っていたのですが、愛するということの表現方法が犬には誤解されやすい形であったため多少混乱していたようです。接し方は環境を変えながら、そしてクルちゃんへの理解を深めながらトレーニングクラスを重ねてきました。クルちゃんは少しずつ落ち着きを取り戻してきたため、お店でお手伝いをするスタッフドッグとしてのデビューをおすすめしました。

美容室のようなお店でスタッフドッグ(看板犬)をするには犬の管理力をあげなければいけません。同時に、来客に対して犬との接し方を教育する必要性も出てきます。犬との接し方を知らない方に犬と接する礼儀を伝える良い機会です。どちらもうまくいけば一石二鳥です。店に連れてくると仕事に集中できず面倒くさいと思うのか、頑張ればお互いに成長できると思って取り組むのか、それは人次第です。

この日は私がうっかりとおぽあき(私の夫)に渡す資料を持ち出してしまったので美容施術の合間におぽあきがお店に来店するというシーンもありました。私の入室の時とは違い、ハウスの前で目を真ん丸にしておぽあきを見つめて尾を早く振っているクルちゃん、可愛いビームで誘惑していたようですが、おぽあきの方は「オスならダメ」とそのビームをシャットアウトしたためクルちゃんは自力で沈下していき元のポジションに戻りました。こんな小さな駆け引きはどうでも良いことのように思えるのですが、こうした小さな対話の積み重ねが経験となり関係性となっていきます。

はじめてのトレッキングで赤ちゃんもいっしょに


●こだわりを感じる自然空間のお店

古民家を改装した美容室の店内のあちこちには自然を感じられるオブジェがありました。中にはドライにした和栗の枝や毎日戦っているカヤも飾られていました。オポハウスでは日常にあるものがこうしてディスプレイされると特別感が満載です。

お金を払って買わなくてもオポハウスにあるものをもって帰っていいんですよと提案したのですが、捨てられるはずのものや枯れていくはすのものがこうして再び人を癒す役割を与えられるのであれば植物たちにますます感謝の気持ちが芽生えます。

お店の2階のスペースはご家族で来られた方のウェイティングルームとして利用できるそうで赤ちゃんや子供さんのいる方も安心して過ごせるそうで、至れり尽くせりです。

さて、美容室トークですが、美容師のゆきさんに尋ねられた「私がいつ犬の訓練士になりたいと思ったのか」というところからスタートして、最後は「おぽあきの成長記録」までたどり着きました。

人と犬って違うところもいっぱいあるけど、似ているところがあるからこそ一緒にいられるんですよね~というまとまりになり、最後の仕上げになるとクルちゃんがそれを察知した行動を見せ始めてまた犬の行動の話に戻り、癖のある年齢と共にケアが必要になった髪も立派な仕上がりになりました。

お見送り犬クルちゃん



最後はクルちゃんがお店の外までお見送り犬をしてくれました。グッドボーイハートの素敵なお店「よろ家」さんにぜひどうぞ。

よろ家さん予約ページ

くるくるお目目のクルちゃん、今度はみなさんとトレッキングクラスで



●おまけ

ちなみにこの時間のジェイは博多自宅のクレートで待機でした。いつなんどき都会で待機することになるかもしれませんので年に数回は練習のために連れてきています。暑さも落ち着いたので福岡に連れていくことにドキドキ感がなくなりました。

この日はオポのガールフレンドのエルちゃん宅にジェイを初紹介のために連れていきましたが、なんと連絡をいれた前日が9年前にエルちゃんが他界した日だったと聞き、エルちゃんやオポがすぐそばにいるような感覚にとらわれました。エルママは「エルと会えたみたい…」と感慨深く、というのもジェイはエル似なのです。

懐かしく特別な時間をいただいた休日の一日でした。お休みをいただきありがとうございました。

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唐津市にオープンした“GRAN BURGER(グランバーガー)”を応援しています!

約一カ月前に唐津市のいつも通る大通りにある「なんども店がなくなる謎の場所」にオレンジの大きな看板のハンバーガーのお店“GRAN BURGER(グランバーガー)”がオープンしました。実はこのGRAN BURBERF(グランバーガー)は、フレンチブルドッグのロイくんファミリーがオーナーさんのお店です。

唐津市にオープンしたお店GRAN BURGER


フレブルのロイくんご家族との出会い

子犬のロイくんと私が出会ったのは3年ほど前、子犬のトレーニングクラスとして訪問したご自宅は福岡市中央区の公園の多い地区で、福岡周辺にお住まいの方ならみなが憧れるあの都会のエリアでした。

初めて犬を飼うということでしたが事前勉強もされていました。ですが生徒さんが全員体験する、グッドボーイハートの三大鉄則「サークル、ケージは捨てる」「トイレは外で」「抱っこダメ」によるダメ出しを私から受けることになり、大変驚かれたことと思います。

しかしここから激変していったロイくんの成長ぶりは皆さんもご存じのとおりです。排泄はテラスで、散歩中はリードをひかずにゆっくりと、室内でも落ち着いて過ごせるようになり、自然活動ではイキイキとした姿を見せてくれました。

左がロイくん、右は大吉くん



ロイくんの飼い主さんはそのイキイキとした姿に目を輝かせ、そして自然の空間が自分に与える何かを受け取られたようです。言葉では言い合わらせない自分の中から湧き上がる何か、きっと自然の中に通い続けたり自然と共に暮らしたいと思う方なら体感したことのあるあの何かです。

その後のロイくんファミリーの展開はすごかったです。あの福岡市の都会の中では皆があこがれる場所から自然と共に暮らす環境へと拠点を変え、人の家族も犬の家族も増えて新しい土地で結束感を高められました。

ロイくんの次に迎えたボーダーコリーのベルちゃん、そしてシェパードのボンドくんは子犬のころから広い屋外の敷地でほとんどを過ごすという子犬にとっては最高の環境で伸び伸びと育ちました。みな個性がはっきりとしていて豊かな表情をもっています。

ロイくんの妹分にあたるベルちゃんは自然育ち。



そういえば、ロイくんのいたマンションに訪問レッスンに伺った際に飼い主さんがこんんな質問を受けました。「ここよりもっと犬にとって良い場所があるでしょうか?あるなら引越します」と。私は「福岡市内で広い公園に囲まれた最高の場所はこの地区です。」と答えした。都会で仕事をしている現役世代の方に、犬にとって最高の場である自然空間のある家、つまり郊外の家に引っ越すことを簡単に勧めることはできなかった、ところがロイくんたちはあり得ない場所に引っ越してきました。

そして今度は唐津市にハンバーガー屋さんを作ることになったと聞いたときには本当にびっくりしたのですが、同時にすごくワクワクした気持ちになりました。私がハンバーガーが好きだということではなく(パン屋だったら別の意味でうれしかったけど…)、ロイの飼い主兼グランバーガーのオーナーさんが自然からもらった「何か」を高め、表現していくひとつの形だと感じたからです。

寝転んで遊ぶ子犬のボンドくんとそれを見るしめじくん


唐津のお店GRAN BURGER(グランバーガー)ってどんなところ?

そんなワクワクするお店グランバーガーってどんなところでしょう。グランバーガーのお店のコンセプトはこちらです。

HUMAN AGAIN — 人間をとりもどせ。 火で焼き、人が迎え、人がつながる。

唐津から、新しいカルチャーを届けるハンバーガーショップ。

「人間をとりもどせ」という言葉がグッときますね。常日頃から犬の豊かさは犬が犬として生きること、そのためには人も人として生きることだと私自身にも思い、その思いを伝えている方としてはとても共感する一言です。

唐津市は海と山に囲まれて高い建物がほとんどない自然あふれる豊かな環境である反面、人口も産業も少ないおとなしい街でもあります。そんな唐津市に元気色のオレンジのお店、お店の中も相当のオレンジ色で若い世代の店員さんたちが元気に迎えてくれます。

そしてハンバーガーの方ですがこちらはぜひ直接お味を確かめにいってみてください。お肉があまり得意ではない私が食べた瞬間に美味しいと率直に思ったくらいなので、ハンバーガーとかあまり食べないという方にもチャレンジしていただきたいです。気持ちもお腹も満足できるお店が近くにできてうれしいです。

犬連れでのご利用の場合には、屋外にあるテラス席をご利用くださいということでした。屋外のためカフェマットの持参をおすすめします。テーブルにハンバーガーとジュースがある状態で悠々と楽しめるようになればカフェの上級者ですね。カフェ経験のない方は自宅のテラスや庭でカフェマナー練習をしましょう。いうまでもありませんが、ノーマーキング、ノージャンピングですよ。

別のカフェでスティするジェイ


ロイくんの飼い主、織田さんの素敵なnoteのご紹介

素敵なお店を作って下さった織田さんがその気持ちや考えをnote※に投稿しています。グランバーガーのオープンにいたるまでのきっかけやお店をオープンしたときのこと、また自然の中で感じる何かを表現されたり、興味深く読ませていただいていますのでこちらにご紹介します。(※note:クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム)

織田幸寿さんのnote

おすすめの記事:

第3話|木を見ても、木が見えていなかった。

私たちの育った時代はアナログでしたがそんなアナログ世代の自分たちもデジタルに翻弄されながら生きています。若い時からスマホと共に生きてきた世代にはその世代にしかわからない感覚や環境があるはず、その中からの脱出となるとそう簡単なことではありません。

利用されるのではなくこちらが主導者なのだということに気が付いても実行できる人はなかなかいません。だからこそできる人ができるところから始めるしかないのです。人のためではなく自分のために、犬のためではなく自分のために、これだけが真実です。

ですが自分に素直に表現することはとても怖いことです。真実は怖い、だからこそみな自分の犬を直視することができません。見たいところしか見ようとしない、これが未熟な私です。でもまだまだこれから、まだ頑張ります。

グッドボーイハート生のみなさんのお店をこれからもっと紹介していきます。みんなイキイキと素晴らしく生きる方々ばかりです。そしてそんな飼い主と共に生きる場を過ごす犬はきっと豊かさとパワーを得られます。

グランバーガー、ぜひ行ってみてください。

グランバーガーの公式インスタグラム で営業日をご確認ください。

子犬のボンドくんに絡まれフリーズの術でしのぐジェイ。

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昨日の熊本地震で被災された皆様のお見舞い、そして思い出す10年前のこと。

昨日の熊本地震とそれに伴う災害で被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。この酷暑の中で今も続いている余震と戦っていらっしゃる皆様方がご無事で過ごされることをお祈り申し上げます。

昨日のその時間中に七山のオポハウスには数頭の犬とダンナくんがいましたが揺れを感じたが大事には至らず、私の方は唐津市で訪問レッスン中に同じくしっかりとした揺れを感じ、すぐにテレビをつけられて情報を得たので震源地の熊本では大変なことになっているだろうと気がかりでなりませんでした。同時に十年前のことを鮮明に思い出しました。

十年前の2016年の春に熊本地震が起きた時は、太田こぞうさんの月下虫音への出演を終えて夜に福岡から七山へ移動する車の中でした。福岡市内を走行中だったのですが、私の出演後もラジオ番組を生放送中だったこぞうさんがとたんに地震情報の発信に切り替えて警告を続けられた声を車の中で聞いていました。

この地震を受けて熊本県内では犬たちの保護活動に混乱が生じてしまい、ほんの少しですたお手伝いをさせていただくことになりました。そのときには福岡市内に協力要請のビラを配ったりセミナーを開催して資金を集めたり、こぞうさんとコラボしたイベントを開いたりと本当に皆様のお力をいただきました。改めて感謝申し上げます。

今回の地震でも多くの犬や猫や他の飼育動物たちが保護を求めている可能性もあります。しかし前回とちがいこの十年間でSNSが非常に発達したことで支援の輪はつながりやすくなっています。十年前とは違う形でサポートがむかっていると思います。

普段から犬たちのことを強く思って下さっている皆様には、支援の手を差し伸べたいというお気持ちを行動に移されることと思います。その際にはきちんとしたつながりの持てる方々への支援をお願いいたします。SNSでの支援要請には思いもよらぬ輩たちがここぞとばかり善意を奪いとろうとしている可能性があるからです。悔しいことですがこれが現実です。

十年前の熊本地震で保護された子犬たちも9歳や10歳になろうとしています。月日の流れを感じると同時に災害はいつでも誰にでも襲ってくることを前提として生活の基盤を整えなければと気を引き締めました。今はただ強く祈り、もしものときにはお役に立てるようと背筋を伸ばします。

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Good Boy Heart Nature Project(グッドボーイハートネイチャープロジェクト)始動

何やら新しいことをスタートさせたような題目になりましたが、今まさにやっていることをプロジェクト化して頭の中を整理させようという目論見です。

グッドボーイハートはドッグスクールとして犬のしつけや訓練をすることに加え、犬が本来の犬として育つ場を提供しつつその環境の中で人と犬の関係性を高める「人と犬が共に成長し、自然と調和して暮らすこと」を目指したスクールです。

犬が育つ環境として最も大切にしているのが、家庭環境と活動する環境の二つです。

家庭環境には変えられることへの制限があります。今住んでいるマンションを出るわけにはいかないし、働いている都市を離れることもできないという飼い主側の事情が優先されるのは当たり前のことです。

そのため、活動する環境として第二、第三のテリトリーを発展させていってほしいのです。その中には自分が直接変えることのできないキャンプ場はみんなの山というものがほとんどでしょうが、中には引っ越して庭を増やしたり別荘を買ったり、貸農園や山をレンタルという方向性へ発展していく方もいると思います。

その発展したスタイルが山に家をもった私となるのですが、都市で生まれ成長してきた私にとっては自然環境との取り組みはなかなか大変なものでした。しかし、自然というのは人の気持ちにかかわらず勝手に変化していきます。草は伸びるし、笹はいけない場所をたくさんつくり、竹は山の中で大暴れしています。階段はないから歩きにくいし藪が多いと虫が増えて、カエルが増えて、ヘビが増えます。人が出入りしないとややこしい昆虫の巣ができたりするし、植樹したら伐採もしなければなりません。

そんなややこしい空間の自然環境で右往左往しながら環境を整えていく活動、それがGood Boy Heart Nature Project(グッドボーイハートネイチャープロジェクト)です。


例えば、こんなこともプロジェクトとしてすすめています。

●最近やったことの例

森林整備のために切った小枝を薪にする

里山の野生動物を見守るために巣箱を設置(今年はむささびの巣箱を設置)

笹林を広場にしたJ広場では植樹のあと道をつくり、環境が落ち着くまで草刈りを続ける⇒秋から種まきを予定

畑ではさつまいもが育ち中

庭先のガーデンにはお花(生徒さんたちが毎月整備してくださってます)

ハーブガーデンにはイノシシ除けの木の柵をとりつけた

荒れる竹をカット(次回は9月末から再始動)

川トレッキング周辺の樹木や木の伐採とゴミ拾い

土留めのために紫陽花を植える

テラスに日除けを設置

広場の薪台ひとつを撤去してひとつを移動


●日々の活動に参加してくれる仲間たち

ヤギたちが草刈りのお手伝い

二ホンミツバチたちが活動中

とこのように、犬と自然を歩き、自然を感じ、そして自然と遊び、自然を整備することを日々の活動としています。

数カ月前からお預かり休業日を余分にいただくようになりましたが、お預かりの犬たちがいると山作業ができないため、いただいたお預かり休業日にはしっかりとこれらのプロジェクトを活動に変えて取り組んでいます。お蔭様で少しずつではありますがオポハウス周辺の環境は整いつつあるとは思いますが、しかしこの活動に終わりはありません。


この夏はさらにもう一つのプロジェクトを始動させます。そのプロジェクトとは「Bike Workshop(バイク工房)の設置です。もちろん犬がバイクに乗るわけではありません。バイクに乗るのは人間の方ですが、自然を感じる道具のひとつとしてこのプロジェクトにいれさせていただきました。そもそもは「バイクが命」のダンナくんの生涯の夢であったバイク工房の設置ですが、我がだけ楽しいでは済まされません。

私も少しだけバイクに乗った経験がありますが、動物に言い換えるなら、動物だったらこのくらい早く走れるという速度が体感できることが楽しいです。大型のオオカミなら時速50キロから60キロくらいは出せるでしょうし、ヤギたちもまあまあ早いです。訓練所に勤めていたときはスクーターに乗って犬の運動をさせていました。30キロくらいで長くは知らないと満足しなかったからです。

もうひとつのバイクの利点としては体の軸ができることです。犬のリード扱いのときにいつも説明しているのは「乗馬と同じ」、リードは腕で振り回すのではなく体の軸を動かすことで犬を扱っているのです。ですからこの意味ではバイクや自転車に乗るのと同じ原理なのです。

そして最後にバイクに乗ると脳が危険信号を発するといいます。体がむき出しの状態で高速で走るので脳が活性化するのでしょうが、犬にもこのような活性化する時間は大切な時間です。それが犬が自然の中で活動をする大きなメリットでもあります。人が動物としての活動を取り戻すことが犬との関係を深めることになると考えます。

しかしそんなことはどうでも良くて、気軽にバイクで遊んでみたいなという方がいればダンナくんのバイク工房で相談してください。もちろん相談料は無料です。こだわりの強いダンナくんに巻き込まれないように私がセーブさせていただきます。

作りたいものや整備したいことのリストは山のようにあります。「Just do it!」の姿勢で楽しんでまいります。


 

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ムササビの巣箱を設置しました。カムバックムササビ!

いつも小さな出会いが新たな出会いを生むきっかけを作ってくれるのですが、今回もそんな出会いを得ました。

“JとJimnyでいく旅”の途中で立ち寄ったお店で素敵なものを見つけました。


はじめは小鳥の巣箱だと思って手にとったのですが、少し大きな形だったのでよくみたところ「ムササビ用の巣箱」と書いてありました。

ムササビ…そういえばあそこで見たことがある、と思い出をたどりました。

オポと共に七山に越してきてしばらくして、山の中でキャンプをしていたときに、暗闇の頭上にパッと飛び立ったあるものがいました。自然に親しむ生徒さんのひとりが「すごいですね。ムササビですね。」と言ったのです。

その時はまだ山に引っ越したばかりで、ヘビであろうがカエルであろうがホタルでろうが、どんな生物も久しぶりに目にするものばかりだったので、そんな生き物もいるんだなとあまり気に留めず、そのうちに忘れてしまったのです。

そして、このムササビの巣箱を見たときに、そういえば以前山の中で見たあのムササビをあの後は全く見ていないことに気づきました。私がみたあのムササビは一体どこへ行ってしまったのだろうと一方的に寂しくなってしまい、この巣箱をもって帰りあの場所に設置するのだ、と思いたったのです。

毎度のことながら私の急に走り出す夢プランに珍しくダンナくんも便乗してくれました。ムササビとかすごい、見てみたいとダンナくんの少年心を引き出すことにも成功して、この大きな巣箱を狭いJimnyに積んでオポハウスに帰宅しました。

J&Jimny



ムササビの巣箱を設置するにあたり、まずはムササビがどのような習性をもっているのかを調べることにしました。取り出したのは、今泉忠明先生のご著書「野生動物観察辞典」(東京堂出版)です。


ムササビに関する詳細の情報を得ることができました。

リス科であり九州に生育し樹上で活動する。

体重は一キロ前後で両手両足を広げると座布団くらいのサイズになる。

巣穴から出ると高みに上りって滑空し次の木に移る、を繰り返して移動。

主に針葉樹に生育している。

ムササビの着地による樹皮の変化や糞便の見分け方、鳴き声の特徴についてなども記されていました。

今泉先生の情報を元に設置に有効なポイントを想像したのですが、それはどう考えても家の裏ではなく山の奥になります。

巣箱を設置する高さは低くとも3メートル、願わくば5メートル以上を目指したいところですが、どんなに頑張っても脚立の高さまでしか上ることができません。

巣箱の設置はダンナくんが引き受けてくれました。当初はすぐ裏の杉の木で良かろう的な考えのダンナくんに私の壮大なイメージを話すと、ダンナくんは自分が山の歩いて上ることを想像したようで、少し躊躇したものの以外にもこの案を承諾してくれました。大きな脚立を担いで登るのはダンナくんの子分ではありますが。

巣箱を抱えて、私、ダンナくん、子分、ジェイと連なって山奥へ向かい、その後はワーワーと叫びながら設置した風景がこちらです。


風景に溶け込みすぎで巣箱がどこにあるかわかりませんね。


間違えました。これはムササビが入っているのをイメージしたAIの写真です。


これが現在の風景になります。なんだかワクワクします。

私がここに引っ越してきた約二十年前は、まだ山の中が乱れておらずムササビが生活しやすい環境だったのだと思います。そのうちに大きな竹が暴れ始めて山の中が竹だらけになり杉や松といった針葉樹がどんどん倒れていきました。

竹がムササビの滑空を邪魔したに違いないし、竹が水分を吸い上げてしまうのでムササビの餌になる様々な針葉樹や広葉樹が育ちません。昨年末から暴走する孟宗竹を切る作業を始めたことがカムバックムササビへとつながってきました。

「みんなを驚かせたい」というダンナくんの切なる希望で、みなさんに巣箱を設置したことを黙ってたのですが、気づいて下さる方が少なかったので少ししょんぼりとしていました。ですが、私としては大満足です。

手を痛めながら竹を切る作業も、ムササビカムバックプロジェクトという新たなミッションを思えばなんて乗り越えられそうです。素敵な出会いに感謝です。

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初めての蜜蝋(ミツロウ)バーム作りとそのレシピ

養蜂を初めて5年目くらいになると思うのですが、先日はじめて自分でミツロウバームを作ることができました。

ミツロウバームとは、ハチミツを採る際に残る蜂の巣から作るオイルベースのクリームのことです。ミツロウバームはハンドクリームとして使える他、レザー製品や家具に使うこともできます。

今年の一月からプレゼントとして配布していた特製のレザー用ミツロウバームは、黒柴犬のはるちゃんの飼い主様にお願いして作っていただいたものです。

KIRIYAさん特製




養蜂を始めたことでハチミツを採取するところまでがやっとできるようになってきたため、そろそろ難しい蜜蝋作りにもチャレンジしようということになりました。

養蜂を始めようと考えている方のために、また忘れっぽい自分のためにメモ代わりにここに作り方を紹介させていただきます。

 

みつろうバームの作り方

作り方の大きな流れは、ハチミツを採密したあとの残りかす(蜂の巣)から「蜜蝋」を取り出す、次に「蜜蝋」と純粋なベースオイルを混ぜる、の二つになります。

① 蜜蝋を取り出す

A ハチミツを絞ったあとの蜂の巣をさらしや布巾などでつくった袋の中にいれて入口を縛る。

B 大きめの鍋にたっぷりとお湯を沸かし、Aを入れて煮詰める。

この際、残りかすに蜜がたくさんついているときには最初の数回はお湯を流して捨てた方がよい。

C しばらく煮詰めたあと火を止めて冷めるのを待つ。

D 冷えると鍋の上に黄色の蜜蝋が浮かび、鍋の下に水分がたまり、さらし袋の中に不純物がたまる。

E 黄色の蜜蝋を取り出し乾燥させる。

鍋から取り出したミツロウ



② ミツロウとベースオイルを混ぜる。

ミツロウとベースオイルを混ぜたあと湯せんなどで温める。

配合により硬さが変わります。

●やわらかめ 15%

オイル 20グラム ミツロウ 3グラム

●ふつう(軟膏) 17.5%

オイル 20グラム ミツロウ 3.5グラム

●かため 20%

オイル 20% ミツロウ 4グラム

温めたあとに好みで製油を入れる。


とこんな感じで出来上がりました。

精油としてハッカやティーツリーを入れると虫対策のバームになります。

その他ローズやラベンダーやユーカリやブレンドした精油をいれていろいろと作ってみました。

 

良き師に感謝

実際に毎日自分のお手入れのために使っているのですが、大好きな某イギリスブランドの製品に匹敵するのではないかと思うほどの出来上がりとなり、完全な自画自賛ではありますが大満足しています。

ここからは作業に至るまでのはなしです。

当初は動画やネットを見ながらミツロウバームが簡単にできると思っていたのですが、自分で取り組んで何度も失敗してしまいました。一度などは私が作ってカビを生えさせたものをはるちゃんママ先生が見て下さり、再生してきれいなバームとして戻してくれました。

今回も最初は鍋や道具を貸して下さり実演で教わったのですが、その後も自分で何度も失敗を繰り返した結果、やっと成功にこぎつけました。

普段から調理をする習慣のない私が、素材を加熱したり粉砕するという加工に関する科学的な知識がないため、はるちゃんママ先生の「簡単にできますよ。」が全く簡単ではありませんでした。

遺伝的には料理人の血が入っているはずなのですが、やはり経験を積み重ねなければ万が一センスがあったとしても引き出されることもありません。根気強く教えて下さる良き師に巡り合えたことで「初めてのミツロウバーム作り」を達成できました。

自然と共に暮らして十九年目にしての新しい体験でした。

自然の中にいるからこそできることをこれからもひとつずつ楽しみながら経験していきたいと思います。

それにしても、二ホンミツバチって本当にすごい。

 

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2049年でも必須のパワーコマンド“ステイ(マテ)”

少し前から読み進めてきた本『「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる 安宅和人氏著』がいよいよクライマックスに近づいてきました。この本の莫大な情報の多くをまだ十分に理解していないのですが、これからそのパズルのパーツを取り出して楽しむことになりそうです。

それで早速、この本の第一章の30ページに出てきたパーツをひろいました。

とはいえ、このまま行けば、人類は映画『ブレードランナー』で描かれたような、都市にしか住む場所のない未来へと一直線に向かうことになる。

『「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる』より引用

映画ブレードランナーとはどのような世界なのか、アマゾンプライムで検索して早速見たのですが、どうやらそれはこの映画の2作目だったようです。映画通でもないので映像から感じる未来都市を体感できればとふわりと「ブレードランナー2049」を見ていました。

ところが後半に入って「犬」が登場したために画面に釘付けになりました。シェパードくらいのサイズのミックス犬なのかふわるふわとした独特の毛質ですが、雰囲気満載の犬でした。

映画ではレプリカントと呼ばれる人造人間と人の関わりが中心なので、その犬を見た男性が「これは本物か?」と問います。もはやこの時代には本物の動物も樹木も存在していなかったようですが、私の中では本物であって欲しいという気持ちが高まり、やはり犬は人類最強の友なのだと印象付けるシーンでした。

さて、今回の話題はここからです。

このシーンの少し前に戻ります。ハリソンフォード演ずる男性(この犬の飼い主でもある)とこの犬が一緒に歩いてきて部屋の入口まで来る。男が立ち止まると犬もすぐ横後ろに立ち止まる。男が「ステイ」といって歩き出します。

2049年の近未来の都市空間でもステイの合図が使われているとは、なんとも感慨深いと思ったのです。すべてが破壊された世界に残された人と犬が、寄り添って生きているだけでも素晴らしいことなのに、まだこの段階にいたって犬は「ステイ」に応じているのです。

私が見た映画は吹替版であったにも関わらず、「ステイ」の合図は「マテ」ではなく「ステイ」のままでした。吹替なら「マテ」としてもよさそうなものなのに、なぜ「ステイ」のままだったのだろうと考えました。「ステイ」に込められているのは言葉としての意味ではなくシグナルとしての役割だからかと…。

犬にとっての号令(合図)とはシグナルであること、例えばこのシーンに犬がウォンと吠えたとしてもそれを和訳する必要はありません。訳などどうでも良いことなのかもしれませんが、たった一言の号令が示す人と犬の関係性はどうでも良いことではありません。

犬にしつけること、トレーニングすることは、決して複雑で難しいことではありません。このステイが表しているように、犬にポジションを与え犬もまたそれを果たす、ただそれだけのことなのです。どんなにたくさんのことができるようになってもステイ(マテ)ができていないのなら、関係づくりはこれからです。

「ステイ」、愛しい我が犬にかける美しい言葉。

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最近のオポハウスでの作業いろいろ・転倒そしてジェイ広場についても

ここ数日は山でも暖かさを感じるようになり、寒さで痛み始めた体の節々から喜びの声が聞こえてきます。

外で活動しているといってもやはり寒いなかでうろうろしたり写真とったり犬のお世話をしてたりすると、寒さで体がガチガチになってしまうものです。若さがあれば固まった筋肉が緩むのにも時間がかからないはずなのですが、長く使ってきた体の中では一度硬くなった筋肉は思うように元に戻りません。硬くなった筋肉は骨を動かなくしてしまいます。

そういえば今年に入って早々、2回山で転倒しました。ジェイとのお休みディに張り切りすぎてチェーンソーを抱えて山に入ったときでした。1回目は片手にチェーンソーをもち片手に戦利品の薪を持った状態で坂道でお尻からドスン、よくある転倒のパターンですが両手に物をもっていたおかげで手をつかずにすみました。このお尻からの転倒では手をついた時の方がダメージがあります。

2回目の転倒は思いもよらぬ形でした。同じようにチェーンソーを抱えて山に入ったときに山羊たちが係留されたロープを移動させようと山羊たちに近づこうとしたときです。この時はチェーンソーを一旦おいて歩き始めたのですが、数日前に切った小枝を右足を上げるときに拾い上げてしまい、それを右足で踏みながら自分の中左足の膝の後ろに小枝を押し付けながら一歩を前に出したのですから絶対絶命でした。そのまま前から倒れて胸をおもいっきり地面にぶつけた上に同じく数日前に切った切り株が喉の中心にあたったときは「終わったな」と思いました。

しかし、作業のために首につけていたネックウォーマーと眼鏡が私を守ってくれて喉は多少痛みがあったものの軽い打撲で済んだのです。このときは前方に倒れながら手をつけばよいものをなんとかして倒れるのを防ごうと手を後ろに回してがんばったのだと思います。そのためその後の体の痛みは大変なものでした。

今年はこんな感じでスタートしたのですが、山にはびこる竹をカットするのが今年のテーマなので泣きごとを言っている時間はありません。竹カットの作業にはジェイがお供をしてくれるのですが、ジェイの方もだんだん作業慣れしてきたのか作業中に離れて散策していることが多くなりました。

竹を切る作業では竹が倒れる方向が読めなかったり竹を切るチェーンソーが危険だったりするので、距離をとって散策してくれるのは助かります。ジェーイ!と呼ぶと全速力で走ってくるので名前を呼んでから戻って来るまでの時間で大体の距離感が分かるようになりました。

ただジェイがひとつだけ特別な反応をすることがわかりました。私が小さなチェーンソーを使っているときには離れて活動するジェイが、私が大きなチェーンソーを使っているときには少しだけ離れてもじっと座ったり立っていたりして私に注目しているのです。大きなチェーンソーの操作には緊張感が伴うため若干のアドレナリンを放出しているのかもしれません。

人の小さな変化に気が付くのは犬の特技でもありそのことで人との関係性も高まるのでしょうが、時にはそれが大変だろうなとも思います。夫婦喧嘩を感じ取ったり、飼い主のストレスを一番わかってくれるありがたい存在でもあるけれど犬に負担をかけすぎないように我慢しすぎるのは止めようという気持ちも働きます。

だからこそそんな愛犬の小さな行動の変化も見逃さずに気づくようにしようとこちらも頑張ります。そして、最近気づいたことがあります。

ジェイの到着に合わせてつくったジェイ広場、植林したり種を撒いたりしていますがまだまだ土は良い環境にはなっていないため、主に私が整備するときにジェイと入るようになりました。最近ではうろうろするイノシシが他の場所よりもジェイ広場に入って欲しいと思いジェイ広場の入り口の戸口を開けたままにする時間も多くなりました。

そのためジェイがよくジェイ広場に入っているのをみるようになったのですが、気づくとジェイ広場の境界線に沿って広場の内側にいくつもの排便が見られます。冬の間は犬の糞便を運ぶ昆虫が出てこないので排便はそのままになっておりわかりやすい便の点線ができていました。さらに入口付近に座ってじっとしていることもあります。

どうやらジェイ広場はジェイにとってのジェイ専用広場になっていたようです。朝夕の排便時にも部屋まで戻ってくるのに時間がかかるようになっていたため、どこまで排便をしに行っていたのだろうと思っていたらそういうことでした。

そこで新しい計画を立てました。

ジェイ広場の手前側の柵を外すことにしました。ちょうどオポ広場の柵を強固にするために鉄柵を貼り足す計画があったので、ジェイ広場の柵を移動させることにしました。柵を取り外すとジェイのつくった境界線は無効になりますが、境界線を作らなくても誰も君のテリトリーを脅かしたりしないよ、ということを伝えていきたいのです。ぜひみなさんにもご協力をお願いしたいです。

もちろんみなさんの使うオポ広場は景観重視のため鉄柵を黒ペンキで塗る作業をスタートさせます。ダンナくんには無理だと言われましたが、そういわれるとやってみたくなるのが性分なので、黒ペンキ塗りをがんばって素敵なオポ広場を作ります。

追加の予定ですがオポ広場の電話用の電柱も移動することになりました。引っ張る犬をつなぐために貢献してくれた電柱ですがオポハウスの前に君臨しているのがとても残念だったので、大好きなオポハウスのために移動することになりました。この件の提案者はダンナくんの方です。

オポハウスは平成元年生まれだと考えるとよくここまで持ちこたえてくれたなと思います。古くて不便なこともたくさんありますが、それよりもたくさんの思い出がつまった愛する家です。そしてまたここで新たな思い出が生まれようとしています。

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オポディトレッキング&オポの会開催のお知らせ

今年もオポディがやってきます。

オポディとは12月に他界した犬のオポをしのびながら一年を締めくくる会として始まったのですが、その後、一年をグッドボーイハートで学ぶみなさんと共に語り合う会と変化し、毎年開催しているものです。

12月21日 日曜日

10時~ オポディトレッキング→通常のグループトレッキングなのでお気軽にご参加下さい。※要予約

12時~ オポの会 →昼食をいただきながらみなさんと思い出を語り夢を語る会です。

お弁当を準備しています。今年は豚汁の差し入れもあると聞いていますのでご予約の際にご参加人数を教えて下さい。

お土産用に特製の人間用のオヤツ(こちらも生徒さんの手作り)もお願いしています。昨年とても好評をいただいたので、是非にとお願いしたものです。どちらもお楽しみに。

犬の10年はあっという間です。犬にとっては今が一番大切だということも言うまでもありません。しかし人間である私達としては、過去を振り返ってこんなこともあったなと笑って思い出す時間もたまには大切な時間です。

昨年は私がたくさんの夢を語り(いつも夢溢れてばかりですが…)みなさんを驚かせました。今年はみなさんからいろんな夢を語っていただきたいと思います。


 

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