グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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「公園の犬Tシャツ」が生れた経過~異種間コミュニケーションより難しかったAIとの対話について~

ことの始まりはあのノージャンピングTシャツでした。

アンドパインの店長さんに素敵な「ノージャンピングTシャツ」のイラストを作っていただいたときに、このイラストがなんとAIが作ったと聞いてすごくビックリしました。

例のチャットGPTを駆使して作ったイラストだということを教えてもらいました。

AIがこんなに身近なところまで来ているのだと知らない私は、時代に置いて行かれてる感を強く覚えました。

そんな私に対する、誰でも作れますよという簡単な慰めの言葉を本気で受け止めてしまい次作は自分で作ろうとさっそくチャットGPTのアプリをダウンロードしました。

チャットGPTでイラスト作成の開始です。

次作のテーマのメッセージは「犬を触らないでください」だと決めていました。

公園にいる犬のイメージから入ろうとまずAIにお願いしたのは、

「公園にいるミックスの和犬のイラストをアニメ風に書いて下さい。」

ワクワクと期待してイラストができるのを待ちました。

そして…。


茶色の犬が描かれています。ということだったのですが、これは犬と認識ができないレベル。耳と脚がない!

次のリクエストは「犬を入れ替える リアルに」で、少しだけドキドキして返事を待ちます。


やっと耳がでてきましたが、まだ脚がない。

伏せているということなのだろうかともう一度リアルな犬を要求します。

そしてまた少し不安な気持ちになって返事を待ちます。


やっと脚が出てきた。でも脚が四角形。

ちゃんと「詳細な描写で犬を表現しています。」という説明もついています。

AIとのコミュニケーションは上手くいっているはずなのに全然自分のイメージと違うイラストが出来上がりました。

もっと突き詰めていきたいという気持ちもありましたが、これ以上の発展性も感じられないこの段階で使用量に達して終了。

できあがったのがこれです。


題して「公園にいる犬」。

初めてトライした作品がこのレベルとなりました。

家族から生徒さんまで数名に訴えたところ「なかなか可愛い」と言われて調子に乗って作ったTシャツが「公園にいる犬Tシャツ」です。

人生の最大の興味が“異種間コミュニケーション”なのですが、AIとのコミュニケーションはなかなか簡単ではなさそうです。

その後も、ローレンツ先生の著書「人、イヌに会う」の要約などを聞いてみましたが、こちらは素晴らしくまとまりがありました。

さらに「犬語セミナー」についても聞いてみたのですが、こちらもものすごくまとまっていました。犬語セミナーを知っているだけでもすごいと関心しました。

AIから学べない感受性で受け取るコミュニケーションこそ、犬との対話に必要なものなのかもしれません。

公園にいる犬Tシャツ

Posted in メッセージTシャツ販売, 日々のこと

ゴールデンウィークに見た風景もまた犬…犬…犬。

今年のゴールデンウィークもあっという間に、いや…やっと終わりが来ました。

オポハウス合宿クラスに参加する犬たちが入ったり出たりを繰り返して、ひとときも息つくことなく過ぎていったゴールデンウィーク。

とても長い時間を犬たちと過ごしました。

合宿スタートで緊張気味の犬たち



土砂撤去の作業を見守る犬たち



ワンプロを始める若い犬たち



トレッキングクラスに同行した犬たち



天候の変化に右往左往しました。



久しぶりの合宿参加の犬
も。



少しずつ変わる季節を感じながら。



山のにおいを思い出しながら。



日向ぼっこもたくさんして。



お得意の鼻を使って探索行動。



暑い時間には日陰が最高。



犬同士も他の動物も社会化の勉強時間に。



地面にコロコロの下はきっとミミズの死骸かな。



陣地取りはお決まりの勝負事。



新しい「何か」の制作もスタートしました。



そして、犬たちに付きまとうヤギのゼットはみなに「ゼットくん」と呼ばれるようになりました。(ゼットはメスなんだけど)



緊張している犬の表情が時間とともにとけていくのを見るのが楽しいです。

犬同士のやり取りの中にたくさんの個性や社会性を見ることができ、昼休みや夕方には一緒にお世話をしているダンナくんと「○○ちゃんはこんな行動をした」とか「○○くんはこんなことをしていることが多いね」などとお互いに情報公開をしています。

数ケ月のときには遊んでばかりいた犬が3歳になると全く違う行動パターンを示すようになったりと年齢による変化も見ることができます。

人よりも7倍速で成長する犬たちですから、成長の変化はあっという間に起きてしまいます。

4月から5月にかけては日々の気温の変化はあるものの比較的過ごしやすく、一日外で過ごしてもあまり体力を使いません。

暖かな日差しの中での日向ぼっこの姿をたくさん見ることもできました。

普段は都会の喧騒と臭いにおいの中でストレスの多い生活をしている犬たちに、少しでも自然の空気と土のにおいを嗅ぐ時間があればと思ってこのクラスを続けています。

飽きることなくずっと見ていることができるのですが、同時にはしゃぐ犬がケガをしないかとハラハラする気持ちももちろんあります。

なのでお預かりの犬がやっと帰る日は気持ちがほっとします。

夜も熟睡することができないためかなり疲れてきたのですが、しばらく預かりさんたちが続きそうです。お昼休みをしっかりとって気力も体力を充実させる心構えです。

トレッキングにも良い季節です。

ぜひ山へお出かけ下さい。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

今日はジェーン・グドール博士の生誕90周年記念でした。90歳おめでとうございます。

今日、パソコンの左下のウインドウズの検索ボックスに、変わった絵が表示されていました。

シルバーカラーの長い髪の毛の女性とチンパンジーの絵。

間違いない、これは絶対にあの方のイラストだと確認してそのボタンを押しました。

リンクしたページは「ジェーングドール生誕90周年」でした。

今日は私の尊敬するチンパンジー研究の第一人者であるジェーン・グドール博士のお誕生日だったのです。

このブログ記事でも「ジェーン・グドール」と検索したら8件くらいの記事にその名前が登場するくらい、動物行動学者として心から尊敬している先生です。

世の中には動物のことが好きだという方がたくさんいらっしゃると思います。

テレビの動物番組を欠かさずに見て、YouTubeで動物の映像を毎日見て癒されている方も多いことでしょう。そして犬を動物として愛して止まない方もたくさんいます。

でも、ジェーン・グドール博士のことをご存じの方はどのくらいいるでしょうか。

博士の功績についてはネットから情報を得ることができますし、いくつかの読みやすい本もあります。

野生のチンパンジーたちの研究を重ねながら彼らの森が失われていくことを知って、私たち人が自ら考える機会やヒントをいくつも下さいました。

犬とチンパンジーは全く違う動物ですし、家畜化された犬と野生で暮らすチンパンジーを安易に比較することはできません。それでも、動物との距離感や動物を愛するとはどのような事なのかをグドール博士から学ぶことができました。

グドール博士はひとりひとりが実践するという希望の種を撒こうと現在でも活動を続けていらっしゃいます。

自分にできることは限られているけれど、動物がそばにいる限り、学び実践することが生きることそのものであると思っています。

いつも一緒に学んで下さるグッドボーイハートの皆様には改めて感謝の気持ちを込めながら、何度も初心に戻って学び続けます。

Posted in 日々のこと, 自然のこと

春の風を感じながら過ごす合宿中の犬たちの様子を一眼レフで撮影。

雨の多い日に春風の吹く日差しのある一日は貴重です。

せっかく山に遊びに来ている合宿中の犬たちが、雨でしょんぼりしている姿はこちらも凹みます。

やっと晴れた日には広場で遊ぶ犬たちの姿を飼い主さんに届けるべく写真をたくさん撮影します。

今日は一眼レフカメラで撮影してみました。

一眼レフカメラはもう20年くらい前にブログに写真を掲載し始めたときに購入したもので、整理整頓の際に棚の奥から出てきたものです。

今の時代はスマホで綺麗な写真が撮れますが、当時はガラ携の時代でした。


なかなかピントが合いません。


見慣れぬ道具に犬たちは注目。


カシャリの音に「それなーに」状態です。


望遠カメラがついていないので少し近づかないと撮影できません。


設定が間違っているのかなかなかうまくいきませんが、撮影している感じは楽しいです。


こうなると誰でも綺麗な写真が撮れるスマホって最強の道具ですね。

明日からまた雨続きです。

雨があるから晴れがありがたいのですから、雨の日をゆっくり過ごすことにします。


 

Posted in 日々のこと

映画やアニメで見る(学ぶ)犬のこと、犬をよく観察する機会に。

先日クラスの時に生徒さんから「ドッグシグナル」というアニメ番組のことを聞きました。

聞くところによると作者の方は獣医師やドッグトレーナーなど様々な人を取材した上で真剣に作られた作品で、今までの犬のアニメーションとは違うというらしいのです。

ひとりの青年がドッグトレーナーを目指して犬のことを学んでいくという内容らしく、犬について学びたい人々の興味関心をそそる素材として注目されているそうです。

じっくりと見られた生徒さんが言うには、「犬のことをよく観察すること」というのがまず最初にあるらしく、その部分だけはグッドボーイハートの指導内容と共通しているということでした。

犬の動物としての習性や行動、コミュニケーションはまだまだ完全に明らかにはされていません。

犬の行動の意味や目的や犬がどのような状態であるのかを知ることについて、常に共通点を見いだせるように議論しあって時間を費やすことは犬を知る上で最も大切な時間です。

当校ではそういう目的で「犬語セミナー」というセミナーを開催しています。

犬を良く観察すること、観察した上で得られる情報を精査すること、この二つが犬語セミナーの目的です。

「ドッグシグナル」という題名からは最低でも「犬にはシグナル=信号」というコミュニケーションがあるのだいうことは伝わってきます。

まずは犬の行動を読み取ることです。

その上で犬とどのような関係を築いていきたいかということは、個人の価値観が反映されるところでもあるためここは自分で考え、他者からも影響を受けるという姿勢でよろしいのかと思います。

さて、犬のアニメや映画をほとんど見ているこの生徒さん「“ベンジー”を見ましたか?」と尋ねてみました。

古い映画なのでもうないと思っていたのですが、生徒さんがスマホで検索するとなんとネットフリックスで配信されていたのです。

映画「ベンジー」はわたしが小学生3年生のころに学校行事で見た映画です。

スクリーンの中の賢いベンジーに犬好きな私が虜になったことは想像していただけると思います。

その後、この仕事を始めるようになって出会ったベンジーのストーリーは過去のブログ記事にアップしています。

犬に寄り添い自然に近づいた人のこと:昭和の犬の映画「ベンジー」のドッグトレーナーとの出会い

人生は本当に不思議なご縁でつながれています。

皆さんと犬の出会いもまた特別でかけがえのない出会いであったことを皆さん自身が体感していらっしゃるでしょう。

犬語セミナーは4月に開催を予定しています。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

オポの梅が今年も開花しました。

愛犬オポが亡くなったときにみなで樹木葬を行いました。

そのときに埋めた「しだれ梅」が今年も無事に開花しました。

土地や気候にあまり合わなかったであろうしだれ梅が開花すること自体が奇跡だと思っていますので、咲かなくても仕方なしなのですがやはり開花はうれしいものです。


梅の花のものすごく遠くにヤギのアール&ゼットの姿が見えています。

オポが今この風景を見ていたらどんなにびっくりしてくれるだろうかと思うのです。

まさかヤギが住みつくようになるとはさすがのオポでも思いもしなかっただろうと。

オポ広場ができたり、ニホンミツバチからハチミツをもらっていたり、

オポの知らない犬たちがここで成長を楽しんでくれていることも、

きっとオポなら喜んでくれていると思います。

何より成長しなければいけないのは犬でも梅でもなく私自身だということは重々承知しています。

オポが他界して8年間をすぎ、この間ずっと家庭訪問のトレーニングを続けてきました。

たくさんの生徒さんたちとの出会いをいただき、学びの機会をたくさんいただいたことに感謝しています。

オポと始めたグッドボーイハートも今年で25年を迎えます。

今年はいろいろと変化の年になりそうです。

成長することを止めないことを信条に、柔軟に変化していきたいと思います。

 

Posted in 日々のこと, オポのこと

豪雨で被災~山羊との暮らしまで、今年もたくさん学びました。

頭の中でブログを更新し続けながら、令和5年の最終日を迎えることになりました。

今年もたくさんの新しい出会いと長いご縁に恵まれながら、充実した日々を送ることができました。

この一年を振り返って思い出されることはたくさんありますが、一番を上げるとすればやはり7月の豪雨により被災してから始まった日々のことです。

オポハウスに閉じ込められてから脱出するまでの短い被災体験から始まり、崩れた土砂撤去に明け暮れた毎日が続きました。

土砂や大きな石の撤去作業には生徒さんや見ず知らずのボランティアの皆さんがお手伝いに来て下さったことで心を支えていただきました。

遠方から物資やお見舞い金の支援をして下さった方もいらして、何がなんでもがんばるのだという気持ちにさせていただきました。

災害があると自然は怖いと自然を遠ざける考え方もありますが、私たちはこの山奥のオポハウスを手放すという選択肢はありませんでした。

自然は何も悪いことはしていない、自然を利用して生きているのはこちらの方なのです。

土砂崩れのあとも犬たちはいつもと変わらない状態で遊んでいました。

人間は自然に対して多少横暴なところがあるのですから謙虚になれと告げられる出来事はときどき起きます。

それにしても、これまでの人生の中でも忘れることのできない出来事でした。

そして、災害の直後に春に生まれて引き受けを予定していた子山羊のアールとゼットがオポハウスにやってきました。

生後3ケ月の子山羊たちのお世話に戸惑いつつも、人生で初めての自分で飼うヤギの存在にワクワク感がありました。

これといった「賢いヤギの育て方」的な指示書も見つからなかったので、ヤギの習性を探しつつある程度自由にある程度は管理してヤギと向き合いました。

ヤギを迎えて6ケ月経ちましたが、思った以上に衝撃の多い学びの日々となりました。

ローレンツ先生は犬と猫を特別に家畜化した動物だと言われています。

人と暮す犬と猫以外を身近に知らない私にとっては、ヤギという家畜化された動物が思った以上に動物であり、そしてかつこれほどまでに人に恐怖を抱かないのだということに驚く日々でした。

それはヤギの育った環境や現在の飼育の状態によっても異なるとは思います。

囲われた柵の中にいる動物は逃げることができないため防衛一筋となり、柵越しの攻撃性を高めていきます。

オポハウスのヤギのアール&ゼットはほとんどフリーで活動していますので、いつでも逃走可能な選択肢が攻撃性を下げているという要因はあります。

それにしても、犬がこれほどまでに人を恐れ人と対立するというのに対して、ヤギの人に対する無関心さや攻撃性の低さに家畜化とは何かということを深く考える機会を得ました。

ヤギの小屋が裏山とオポハウスの間に位置していることもあり、今年はイノシシが全くオポハウスによりつきません。

野生動物を近づけることになるのではと恐れていたのですが、ヤギの作ったテリトリーはむしろ野生動物に対する境界線として役立っています。

学びはどんなときでもいつでも途中です。

これですべてをわかり切ったつもりになると必ず裏切られることになります。

犬について学ぶ過程でこの経験はなんどもしてきました。

なのでどんなことでも知っていると思い込むのを止めて、ではないかなと思う程度にする習慣が身に付きました。

犬のこと、ヤギのこと、自然のこと、自分のことも、知らないことはまだまだあるぞと警戒しながら、知ること気づくことの喜びをまだ持っていることがうれしいです。

今日もまた、冬風の強いこの山の中で犬たちの行動を見ながら感じたり思ったり考えたりしています。

学びの機会をくださり、共に学んで下さるグッドボーイハートの仲間に心から感謝してこの一年を終えたいと思います。

今年一年ありがとうございました。

いま皆さまの足元にいる素敵な犬たちと良いお年をお迎えください。

また、今年旅立っていった犬たちにオポとの対面を楽しんでほしいと伝えて下さい。

Posted in 日々のこと

早すぎる旅立ちを迎えた私たちの仲間をオポハウスにお迎えしました。

オポハウスの丘の上にある私の愛犬オポのお墓のとなりに新しいお墓ができました。

トレッキングクラスなどでみなさんと一緒に学んでいた黒柴犬の5歳の犬ちゃんが、急性の病気で今週半ばに突然旅立っていきました。

あまりの急なお別れに私やお友達の生徒さんたちはもちろんですが、何を置いても飼い主さんのお気持ちがついていかないことは言うまでもありません。

それでも大切な愛する犬の体を、大切に葬りご冥福をお祈りしなければなりません。

突然のお別れだったのですが、ご縁があったのかたまたま私は近くに滞在していて、旅立ちの連絡を受けてすぐにご自宅へ向かうことができました。

そして、なんとなくの流れでしたが、黒柴ちゃんの飼い主さんともよく交流のあったダンナくんが「ここに迎えたら…。俺が迎えに行く。」と言い始めたことを飼い主さんに伝えました。

お気持ちもあるから好きなようにして下さいと話したのですが、飼い主さんの方から「七山に埋葬させてほしい」と連絡を受けました。

連絡のつく犬ちゃんとよくトレッキングしていた生徒さんにも連絡をして、数名が集まり埋葬の儀を行いました。

オポのお墓のとなりに場所を作って、そちらに犬ちゃんを埋葬させていただきました。

 

本当に大変な愛で育てられていた犬ちゃんで、日々のごはんや毎日の長い時間の散歩、休日にはレンタカーを借りて自然の中で歩き、そして真剣に向き合って下さいました。

これから、犬ちゃんがもっと伸び伸びと暮らせるようにと庭のついた家を探したいと行動に移されていたところでした。

これからもっといっしょにやりたかったことがたくさん、たくさんあったのだと知っていますので、本当に胸が痛く苦しく、やるせない気持ちになり、落ち込んでしまいました。

ですが、犬はやはり動物です。

どんなに愛して育てても、知らないうちに何かの病気にかかっていることもあるし、生まれたときから持っている遺伝性の病気がいつ芽生えるのかもわかりません。

だれだって犬が健康であるように最善を尽くすはずですが、結果としてそうならないこともたくさんある、なぜなら犬は動物だからです。

人ならまだできることがあったのかもしれないと思いますが、人でも手の付けようがない事態はあるはずです。

だからこそなのですが、今日一日、犬がどのような時間を過ごしたのか、犬として充実した時間を持てたのか、犬として生きる時間があったのかがずっと大切なのではないかと思います。

5歳というあまりにも早い旅立ちに戸惑いは一切隠せませんが、山で生き生きと山歩きをして活動をしているその犬ちゃんの姿しか思い出すことができません。

お墓にはお友達の生徒さんが準備して下さった木いちごの苗木を受けて、うちの草刈隊員から守るべくみどりのネットを張っています。

私たちのやっていることをきっと見守ってくれると信じています。

ななちゃん、いっぱい学ばせていただきました。

楽しい時間をありがとう。


 

Posted in 日々のこと

犬たちと仔山羊の楽しい交流が始まりました。

8月4日に生後3ケ月半になる仔山羊のR&Z(アールとゼット)を迎えて、2週間がたちました。

夏休みの合宿中に迎えたこともあり、仔山羊たちを犬に社会化させようといろんな対面を試みています。

それが、楽しくて面白くて、また学びの深いことがたくさんありすぎて、ブログ記事としてまとめる時間が足らないため今回は雑談として軽く紹介します。

仔山羊を迎えるときに仔山羊を繁殖させられた山羊飼いの先輩からは「山羊は犬が苦手だ」と聞いていました。

山羊は散歩している犬を見かけると、避けたり逃げたりするということだったのです。

ドッグスクールにいる山羊なのに犬を子が怖がるようになっては山羊のストレスが心配です。

そのため、仔山羊を早くお迎えして犬に対して社会化させようという計画を立てていたのですが、7月の被災により1週間延長となりました。

しかし「社会化」は後戻りできないのを一番知っているのは私です。結局、待ちきれずに山羊小屋も仮完成のまま、仔山羊たちを迎えることになったのです。

仔山羊たちに最初に対面させたのは、当初の予定通りに小鉄くん(2歳半の雄の柴犬)でした。

預かり経験が豊富で環境にも慣れており、社会性が高く怯えや恐れがあまりない犬であるからです。

仔山羊と小鉄(オポハウスにて)



予想通りではありましたが、小鉄くんは仔山羊を脅かすことなくゆっくりと距離を縮めていきました。

仔山羊と小鉄くん(山羊小屋の近くで)



上の写真は小鉄くんと仔山羊のアールとゼットがフリーの状態ですが、お互いの距離を保っています。

他の犬たちとも対面を練習していきました。

仔山羊とクルルちゃん



仔山羊とアンちゃん



仔山羊と菜々ちゃん



仔山羊のゼットとはるちゃん



仔山羊のゼットときいろちゃん(間にいるのはダンナくん)



こんな感じで対面を重ねています。

白いアールはいつも逃げ気味なのに対して、色の濃い方のゼットは逃げが少なく、一定の距離で相手が戦うシグナルを見せなければ、自分のスペースをキープして頭を突き出し「はい、そこまで」と相手の接近を許しません。

牙のない雑食性のさらに角もまだ生えきっていない仔山羊ですから、犬からの攻撃の合図を受け取ればすぐに逃げます。

コミュニケーションの違う動物でも、わずかにですが共通に交わされるシグナルというのを山羊と犬という二つの対象を通して見ることができるのがこの対面の醍醐味です。

最後の写真ではダンナくんが仲裁役となっていますが、普段は私が間に入り込んでいるので写真は動画を撮影することがほぼできない状態です。

動画を後でゆっくりと見たいという気持ちもありますが、肉眼でしか受け取れない感覚というのが絶対的にあるためそれを優先させたという気持ちもあり、もやもやした感じで観察しています。

まだまだ観察したことが蓄積されている時間が続いており、ブログで説明するには時間がかかりそうです。

そうこうするうちに、仔山羊たちもどんどん成長しており環境に馴染み始めることでこちらはこちらで行動が変化しています。

地すべりで崩れた裏山の悲惨な斜面がまだ復旧していないので心痛む日々ですが、仔山羊と犬の間で交わされる何かを見る楽しみがあることで救われました。

いつか本当にアールとゼットと犬たちでトレッキングに来る日が実現できるかと、妄想を重ねています。

木で頭をこするゼットと左がアール。右はスタンプーのレオンくん。

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オポハウス復旧報告3:斜面の土留めの工事が今月中に行われそうです。

前回のオポハウス復旧報告をご覧いただき、お声かけをいただき感謝申し上げます。

ボランティアさんや生徒さんたちの手作業の土砂撤去はいったんやるべきところまでを終えて次の段階を待っています。

下の写真は土砂が崩れた直後に撮影したものですが、同様していたのか全体が上手く撮れておらずわかりにくくてすみません。


 


崩れ落ちた土砂の幅は20メートル以上にわたり、土砂の量はすでに運び出した20トン以上の3倍はありそうなので、60トンくらいはあるような気がします。

何トンという単位も全くわからない素人ですが、トラックに積まれる土砂の面積を見て土って本当に重いのだなと実感しました。

今後の土砂留めの作業について、ボランティアさんたちがたくさん見に来てくださっています。

重機を扱えるボランティア団体さんたちは、熊本県、宮城県、長野県…と大変遠くから来てくださっていることに驚いたのですが、それぞれに地元が被災されたことをきっかけにボランティア団体としての活動が始まったというお話を聴くこともできました。

もちろん皆さんはこうした土砂留め関係の専門家でいらっしゃるのですが、それぞれに提案されることが違っています。

ある方はこうした方が良い、別の方は別の提案があり、3名来られるとそれぞれに違った意見が出てきます。

どうしたら一番良いのか、私たちがどの方向に向かっていきたいのかという意見も尋ねられました。

ダンナくんとも話し合ったのですが、私たちとしてはガチガチのコンクリート留めよりも自然に草が生えて再生していく方向を模索したいということになりました。

それが最善なのかどうかはまだわかりませんし、専門家の意見を最優先として今後の復旧計画を立てていきたいと思います。

復旧工事は今月中に着手されるかもまだわかっていません。

2次災害を防ぐために早期にとりかかる予定だということをボランティア団体さんから伺っていますので、復旧は確実に進んでいきそうです。

オポハウスの風景は大きく変わっていきそうですが、私たちも自然に寄り添いつつ同時に人の知恵や力も借りながら、今後の展開を受け止めていきたいと思います。

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