グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬と見つめあっていたい?それとも犬の見ている風景をいっしょに見たいと思いますか?

週末はお預かりやトレッキングクラスで七山でゆっくり…とはいきませんでしたが、体をよく使いました。

最近インスタグラムを始めたからか写真を撮らなければいけないと思ってしまって多少反省しています。

自分が写真撮影をすることで犬の時間を邪魔したくないというのが私のポリシーです。

だから写真を撮るときには犬にこっちを向いてと言わないようにしています。

そのせいか撮影した写真はとてもインスタグラムに投稿できるようなものではありませんがブログと同じように日々の日記だと思って気軽に続けています。

そういえばオポの写真はほとんど後ろ姿でした。

今スマホに残されているわずか数枚の写真もほぼ後ろ姿です。

犬を真正面から見つめてかわいいなと思うのは、犬がよく休んでしまってからです。

犬が屋外で活動をしているときは、犬が見ている風景を自分も見たいという気持ちが先に立っています。

犬が何を見ているのか?

犬が何に興味があるのか?

犬が何を感じているのか?

そんなことを知りたいと願っているため、犬の見ている風景を見る。

自然と犬と同じ方向を向いています。

犬たちを見ていてなんとなく感じるのですが、顔をそむける癖があったり、顔をしたに向ける癖があったりする犬は、いつも人の方を向くように要求されてきたのではないでしょうか。

飼い主がリーダーだから自分を見るように教えるという方法もありますが、(実は私もやってみたことがありますが)それは実際の注目とは違うものだと今は思っています。

犬が見ている方向を私が見るように、本当に大切なときには私が感じていることを犬も感じる事ができるようになることの方がずっと大切だと学びました。

それもこれも、犬との山歩きの趣味が犬との山暮らしへと移り変わった犬との生活の中で得た貴重な学びです。

トレッキングクラスで犬たちは何を見ているのでしょうか。

山ではもう人の臭いを嗅ぎ続けなくていいのです。

山ではもっと大切な臭いを嗅いでそして自分を、つまりは犬を取り戻してください。

Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

犬のマイクロチップの装着が法律で義務づけられます。

先日佐賀県の動物取扱主任者資格研修会に参加しました。

動物取扱業として登録している業者の中に同主任者を置くことが義務付けられており、研修会が年に一度開催されています。

今年はコロナ禍ということでいつも5月開催のものが10月開催となりました。

 

犬のマイクロチップ装着が義務化される

 

毎年の講習会の主な内容は「動物の愛護管理法」という法律の改正事項です。

今日、みなさんにお伝えしておきたいのはひとつだけ。

犬にマイクロチップ装着がとうとう義務付けされることになったということです。

マイクロチップ装着の義務化について改正は2019年、施行日は令和4年6月1日です。

 

マイクロチップとは

 

マイクロチップとは、長さが8~12ミリ程度、直径は2ミリ程度の細い棒状のチップです。

中には15桁の番号が記憶されていて犬の皮下(主に首元)に注射で埋め込みします。

マイクロチップ装着後はマイクロチップリーダーで犬の体の上をなぞるとチップの番号が出てきます。

チップの番号はデータベース登録会社(現在では3社ほど)に登録をします。

その際に、飼い主の連絡先などを同時に登録します。

またマイクロチップは履歴が残りますので、どの販売者からどの飼い主が飼育したか、狂犬病予防接種をいつ受けたかなどの記録を見ることができます。

マイナンバーと同じ仕組みですが、犬の体内に装着されているというところが特別です。

海外では特に牧羊、牧畜を産業とする国ではすでに法的に利用されています。

一番気がかりな、犬の安全性については一定の保証があるとされています。

 

現在のマイクロチップ装着事情とこれから

 

現在はペットショップやブリーダーで販売されている犬猫のうち、一部は販売前にマイクロチップを装着した状態で飼い主に引き渡されいます。

法律改正と同時にいずれすべての犬、猫は販売時にマイクロチップを装着した状態で飼い主に引き渡されることになります。

保護施設からの譲渡に関しても同じ条件となります。

すでに今みなさんがご自宅でお世話している「我が家の犬と猫」については、法律の施行日までに各自でマイクロチップを装着する必要が出てきます。

慌ててマイクロチップを装着する必要はありません。

狂犬病予防接種法の案内と共に、行政側からなんらかの指導があるはずです。

装着は動物病院で獣医師の先生によって行われます。

 

犬にまつわる法律「改正動物愛護管理法」は何を目指すのか?

 

この問いかけはあまりにも大きな問題ですので簡単に述べられるようなことではありません。

改正動物愛護管理法は令和元年6月に公布された若い法律で、今なおその内容が着々と変化しているところです。

動物、特にペットに関する飼育管理や繁殖と販売について、国内は欧米に比較して未熟と言われており、国際社会基準となることを目指しているのか改正の速度はとても早いです。

その分、日本人のペット飼育の現状はかなりゆがんだものとなっていると感じているのは私だけでしょうか。

その歪みとは、法律はペット先進国のヨーロッパを目指して整えようとするが、あまりにも時間が短く動物に対する理解と急いで作った都市環境が動物の飼育に合わないという問題です。

問題は山積みであることにだれも気が付かないまま、愛護の二文字が走り続ける日本。

愛護の愛は愛すること。

動物を愛するために一番必要なことは「愛護」の前に「理解」です。

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お預かり期間のヒントを養老孟司氏の話から得たこと

グッドボーイハートのトレーニングクラスの特徴のひとつが、犬を自然の一部としてとらえるということです。

犬に限らず私たち人間も自然のひとつであることは間違いありませんが、犬も同じなのです。

犬と自然をできるだけ近付けて、犬を犬として過ごす時間を尊重する。

それがグッドボーイハートのお預かりクラスの奥にある目的です。

お預かりクラスを利用される飼い主さんたちは、旅行、出張、冠婚葬祭などのペットホテル替わりとしてのご利用と、飼い主さん側に特別な事情がなくてもお預かりクラスを利用されます。

グッドボーイハート七山校が自然の風が流れる空間にあること

多くの時間を屋外活動で過ごすこと

私たちインストラクターが犬を犬として扱うこと

これらの環境整備によって預かりクラスは構成されていきます。

そこで預かりクラスを利用される際には、

「どのくらい預けたら犬にとって良い方向になるでしょうか?」

というご質問を受けます。

単なるペットホテル代わりであれば、日帰りでも一泊でもお預かりします。

ですが当校で学ぶ飼い主さんたちは、犬のより深い成長に関心を持たれます。

そのため「期間が延びることで犬に良い影響があるならそうしたい。」と希望されることがよくあります。

その期間を説明するのに良いヒントを、先日拝見した養老孟司氏のインタビューの中に見つけました。

その期間は3泊4日を超える。

この数字はいつも私が生徒さんにご説明するのに、できれば3泊4日~が変わるとご説明しているのと同じ数字です。

この数字について養老先生のインタビューではこんな内容の話でした。

養老先生は都会と自然を行き来する生活をしていることはご存知の方も多いでしょう。

自然環境に行って体を整えることが人にとって大切なことだと日頃から力説されています。

仕事の多くを都会でされるのでしょうが、自分の体の声に応じながら自然の中に出かけていらっしゃるのかと推測しました。

養老先生が自然の拠点に移動された際には、3泊を超える4日目から自分の体に変化が訪れるということでした。

「ここにきて4日目から変わり始めるんだよ。」

3泊4日目からです!

先生はお茶目にも「そこで4日目には飯はどうするっていうことになるんだ」と続けられました。

どうやらご婦人不在で田舎生活を続けておられる様子。

自然に移動して4日目の夕飯には行き詰ることになり頭を悩ませるということです。

人と犬とでは寿命も違い流れている時間の速度も違います。

しかし環境が変化してから新しい環境に自分の体が適応し始めるこの4日目という数字は人も犬も同じことのようです。

2泊3日と3泊4日。

一日しか変わらないのに大きく違うのは、預かっている犬だけでなく飼い主の方にも訪れます。

2泊3日だったら犬なしでも生活をなんとかできる飼い主も、3泊4日となると耐えられなくなる可能性が大です。

飼い主さんが長期の出張や旅行のときには別として、今まで犬のいた生活空間の中に4日間、犬が不在で人間だけとなると人はとたんに落ち着きをなくしてしまいます。

このミラクル数字ですが、本当に変化が起きるかどうかは、犬の行動の変化によって現れます。

3泊4日を超えた時に起きる奇跡の瞬間。

一度起きてしまえば次の預かりの時にはもっと早いステップとなります。

今月はゴートゥーということでお預かり犬ちゃんたちが大変多いため、奇跡の瞬間を見守ります。


 

 

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コロナが通り過ぎペットたちが捨てられる日本という国で

数日前のニュースで「コロナが収束しはじめたからペットの飼育放棄が続いている」という内容を拝見しました。

テレビニュースをすべて鵜呑みにするつもりはありません。

でも、今年の自粛生活中にペットがいつも以上に販売され「ペットバブル」になっていたことは事実です。

コロナ禍でいろいろな商品な品切れになったようですが、犬猫などのペットも商品として人気があがりました。

他の商品と違うのは、ペットの価格はオークションのように購入希望者が増えると高騰することです。

同じものが二つとないことで取り合いになるということですね。

コロナ禍で販売される犬猫は増えましたがそれでも数に限界があります。

そうすると1頭の価格は高騰します。

福岡でも純血種の販売価格は2倍、3倍となっていました。

これが、ペットを買い求める人が増えていたと証明する事実になります。

コロナ禍で自粛生活となり自宅の中に何か楽しいものを持ち込みたいと考えて犬や猫を迎えた人たち。

そろそろ自粛生活も収束して旅行や外出しての遊びに切り替えるときペットは足手まといとなります。

保護施設や保護団体に飼い主が放棄した犬猫が集まります。

またペットの里親募集サイトを利用される方もいるでしょう。

犬猫の飼育を放棄する人達を「無責任」「最後まで飼うのが飼い主の責任だ」と憤る意見があるでしょう。

これは正論です。

ただ、私は今ではそれでは問題は解決しないと思っています。

ペットの飼育を放棄した方々はペナルティとして何かの負担をおうべきでしょう。

しかし、放棄された犬や猫たちは、無責任な飼い主の元で一生を飼い殺しにされる必要がありません。

犬や猫にはもっと違った「生きる選択権」があって良いと思います。

それは、新しい飼い主の元に行くという選択です。

人の子供でも、子供をきちんと育てることのできない親からは子供を引き離すという法律があります。

犬にも同じようなことができればと思うのです。

飼うことのできない飼い主から引き離して、幸せな生涯を送ることのできる新しい飼い主を積極的に見つけてあげることができれば。

私個人としてできることをいつも考えているのですが、里親になるときの選別について「この犬が自分との生活にあっているかどうか」、無償でボランティアとしてお手伝いしています。

あくまで里親の方で購入に関してのアドバイスではありません。

今放棄されている犬、猫たちが、今以上の幸せを獲得できるように支援の目を向けていきたいと思います。

もしみなさんの周囲に犬を手放したいという方がいたら、無理に引き留めずに積極的に新しい飼い主を見つけるための手伝いをしてあげてください。

人としてどうなんだと問いかけることは、人を成長させる機会なのですが動物にはあまり時間がありません。

いつも、少し犬よりに考えてほしい。

それでちょうど良いくらいだと思います。

保護されて楽しく暮らしている犬ちゃん

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犬が脚の指をちゃんと使えているかをチェックしよう!

犬との山歩きをおすすめする理由のひとつは

 

犬と山を歩くという、とても古典的な行動をトレッキングクラスなどといったハイカラな名前を付けて皆さんにおすすめしているたくさんの理由のうちの一つがコレです。

犬が脚の指をちゃんと使えているかどうかを知ること。

脚の指?そんなものはついているだけで使えていると思っているなら大きな誤解です。

まずは前脚の指が片足で五本ない犬もいるのです。

犬の前脚の親指にあたる「狼爪」が切り取られている犬が増えています。

プードルやミニチュアシュナウザー、チワワなどの犬種で指のカットがされているのをなんどか確認しました。

飼い主さんに理由を尋ねられるのですが私の方が聞きたいくらいです。

犬の4つの脚にそれぞれに指があったとして、長さが短い犬が増えています。

指先を使うことがなく短くなった=退化させてしまったようです。

指先の短い犬は山の傾斜でうまくバランスをとることができず、飛び跳ねが多くなります。

そんな指をちゃんと使えていない犬たちのことを考える中、自分にもある出来事が起きました。

つい最近足指の不調が起きそれが現在でも起きているので、ちょうど良い素材として使ってみます。

 

自分の身に起きた足のバランスの崩れから考える

 

私に起きていること。

左足の指が思うように使えていないので、足の指裏の余分なところの皮膚が固くなってしまうという症状が起きています。

そのため明らかに左足の指と右足の指では大きさや厚みや固さに違いがあります。

違和感は、触るとしびれがくるなどといった他の状態などでも自覚できます。

理由は、長年にわたる長時間の運転によって左足裏で車のアクセルとブレーキを踏むという微調整が続いていること、

それに加齢という追い打ちがかかってしまい、足全体の筋肉が一気に減少していることでしょう。

足全体を上手く使うことができず、足の指と足裏に変なバランスがかかってしまい体全体のバランスに不調が起きています。

念のため整形外科でレントゲン写真も撮影したのですが、指が開いた状態になっており、指先が地面から離れているということでした。

(実は今年のはじめに親指を骨折したのですがそれは完治していました。治癒力ってすごい!)

指先を地面につけるように意識して体重を乗せる時間をつくるしかないということになりました。

しかし行きつくところは「山歩きするなら地面をつかむようにあるくと一番良いです。」という医師からのお話を聞くこともできました。

やっぱりね!です。

 

犬が山を歩くことで発達する指先の動きとは

 

犬は人以上に指先、つまり爪部分を土に差し込むようにして歩くように体の構造が設計されています。

人は平爪、犬は鉤爪。

犬はスパイクをはいたような状態だと思うと良いでしょう。

爪が地面に入るとまっすぐと立つことができるのですが、爪がフローリングやアスファルトにぶつかると指は自然に曲がっていきます。

これが結果として股関節の病気やヘルニアにもつながっていきます。

そもそも持っている体の部品をちゃんと使えていなければ体はどこかに負担が来てしまいます。

犬なら指をちゃんと使って歩いていなければ、体全体のバランスに不具合が起きます。

犬が屋外で生活していたころの、つまり野良犬や野犬の構造に近い骨格を持っていれば、正しい山歩きで犬の身体はちゃんと発達していきます。

ただ人の人為的(人のための)繁殖によってつくられた純血種のうちの多くは、骨格形成が本来の機能性の高さから離れてしまっています。

これらの犬の山歩きの場合には、それぞれのペースで無理のないように発達を促す手順が必要です。

今日はどうかな。いつもより安定があるかな。と見るべきところを見てあげることが大切なのです。

 

犬のことも大切だけど、まずは自分をもっと知ること

 

私は現在、自分の今の体の状態がもう少しわかるようになりたくて現在、整骨院の先生のところで教えていただいています。

自分の不調から自分の体の仕組みについて興味を持つことが、犬たちの体について考える機会になるからです。

私のような足指裏の不調からくる場合でも、腰に余分な負担がかかってしまい体のバランスが崩れていることは自分でもよくわかります。

ひとつが上手くいかないとこうなるのだなと感じます。

立て直すために、歩き方、立ち方、山歩き、タッチヒーリング、マッサージなど、

自分が持っているいろんなことを自分に試していきます。

ここを触るとここがしびれる。

呼吸を変えるとこんな風に変わると感じることで、犬はもっと全体がつながっているのだろうなと共感できるからです。

そもそも自分のことすらわからないのに、犬のことなどわかるはずがないというのが私なりの考え方です。

自分が今どのような状態なのか、自分を見つめて自分を知る時間をちゃんと作ること。

自分を客観的にみて自分を受け入れる時間を持つこと。

そのことが犬のことをより知るために大切だと感じていますし、今までもそうしてきました。

自分を大切にできない人は他人を大切にできないし、

自分を大切にできない人は犬を大切にできません。

犬のことを学べば学ぶほど、人として生きることを学ぶことになっています。

山歩きで脚指を使う犬

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短いようで長い犬の生涯は飼い主の人生と共にあることを大切にしたい

犬の寿命はここ20年でずいぶんと長くになったと思います。

室内飼育や食べ物の質の良さ、動物医療の発達などいろいろなことが犬の生涯を伸ばしてくれているのでしょう。

長生きの犬になると12歳、14歳、16歳と、人生を共にする家族となります。

10年をかけると人の人生にもいろんな出来事がおきます。

転職、親との死別、転勤、結婚、出産、離婚、そして自分が他界する。

犬にとって毎日の安定した平穏な日々が大きく揺れ動くときです。

犬は飼い主と悲しみを共にしてくれます。

犬は飼い主がその親と死別したことを知らなくても、飼い主の悲しみを受け取ってしまいます。

犬が直接的に悲しまなくても、自分の悲しみを受け取ってくれると感じられるから人は犬にずいぶんと癒されている、もっと直接的にいえば助けられています。

私も長い間オポという犬に助けてもらいました。

大きな負担をかけていたとごめんねと思ったこともあります。

同時に犬は飼い主の喜びを受け取ります。

楽しいことがあった、心地よいと感じることを犬の方が受け取ってくれます。

 

グッドボーイハートの生徒さんの中には、犬と暮らし始めた後に結婚をされた方が何人もいらっしゃいます。

子連れ結婚ならぬ、犬連れ結婚ですね。

ご結婚される飼い主にとってはまさに人生最大の転機です。

犬は飼い主の人生の大きな変化の波にいっしょに乗ることになります。

犬が飼い主の家族であればあるほど、この波は大きく犬の平穏を揺さぶってしまいます。

それが飼い主にとって成長のひとつの段階であっても犬は飼い主といっしょに波に揺れます。

そしてその先にのもっと広い海に出る飼い主と共に犬も広い海に出ていくことができます。

飼い主の人生のチャレンジは家族である犬のチャレンジでもあるのです。

その生活がお互いにとってより良いものとなるためには、飼い主は犬をできるだけ理解し尊重するように努力するしかありません。

犬だってつまらない飼い主の人生よりも、より豊かな飼い主の人生に沿うことを願っていると思います。

結婚は飼い主に新しい家族ができるのと同じように、犬にとっても新しい飼い主ができることなのです。

結束の高い群れになることを犬は心から歓迎するでしょう。

そのために犬も成長のチャンスをもらえるはずです。

どんな時間も大切に。

家族であることを忘れない。

犬はきっと飼い主が人として成長することを良しとして見守ってくれます。

私自身もすでにこの世にはいない自分の犬がまだ、自分の成長を見張っている?と思って生きています。

あの犬に恥じないように生きたい。

そう思うと今目の前にあって向き合っているいろんなことから逃げずに真剣でいられるからです。

良いご縁をありがとう。

きっとあなたの犬がそのご縁をつないでくれたのだと思います。

グッドボーイハート七山のテラスで白柴くん

Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>未熟な動物は「欲求」が「要求」になってしまうことに気づこう

あなたの犬は「欲求」が「要求」になっていませんか?

お気に入りのラジオ番組「テレフォン人生相談」をこの日も車で聴いていました。

内容は子育てに関するものだったと思いますがあまりはっきりと覚えていません。

ただ頭の中に入ってきたこの言葉。

未熟な動物は欲求が要求に代わってしまう…

同じような内容のことを言われたので犬に直結しました。

 

犬の「欲求」が「要求」になる具体的なパターン

 

犬には人とベースは同じ欲求というのがあります。

心理学者マズローの有名な欲求のピラミッドの絵図からいうと

人ではトップにくる自己実現以下は同じです。

※自己実現については野生のイヌ科の動物は到達していますがペットの犬については環境が伴っていないと感じます。

犬の基本的な欲求の中で特に犬が人に依存しているものは「食欲」です。

生きるために必要な「食べ物」を完全に人に依存しています。

食べ物を人が与えるという行為で犬と人の基本的な関係性が始まっていますからここはとても大切なところです。

犬の側からすると、食べ物を人に依存しているからこそ人との服従関係も作りやすい反面、中途半端な状態では家畜化(人が飼う動物)にとどまってしまうこともあります。

そうなりたくはない、人と犬は友達なのだ、人と犬は家族なのだ、少なくとも犬は家畜ではなくペットなのだと願うからこそ犬に自由を与えると同時に教育も与え、人の社会の中で社会生活が送れるようにと頑張るのではないでしょうか。

ところがこの頑張りがバランスを崩してしまい犬は人に完全依存という状態となり、未熟性を残したまま体だけが大人になってしまうことがあります。

こうなると犬は未熟な(幼稚な)動物として人から食べ物をもらい続けます。

そしてこのようになるのです。

お腹が空いた

食べ物を食べたい「食欲という欲求」

食べ物をよこせ「要求」

要求はエスカレートしていきます。

このゴハンやだ。

ゴハンの途中で攻撃。

ゴハン飽きたオヤツがいい。

こんなゴハン食えるか。

などなど…。

まるで未熟な若者が引きこもって自室に食事を運んで来させるようなそんな状態になっていきます。

 

犬の行動にみる「食欲」が「餌をよこせ=要求」に変わるとき

 

犬のごはん前の行動に注目すると、ごはんに対する「欲求」が「要求」に変わっているかどうかがわかります。

食事前の犬の行動として「鼻を鳴らす」という行動があります。

鼻を鳴らす=くーん、きゅんきゅん、くんくん

こんな感じの音です。

この鼻ならしは社会的なコミュニケーションのシグナルで、ゴハン以外にも自分が不安定であることを周囲に伝える行動として見られます。

あまり大きな音ではないので離れていると聞こえないこともあります。

本当に周囲にいる動物たちに聞こえる程度の音で抑制の入った音です。

これとはもっと強い音があります。

吠える = キャンキャン、ギャンギャン、ワンワン、わおーん、キュンキュン

こうなると鼻ならしとは言えません。

鼻ならしから吠えるに変わる音で、声を向ける対象もはっきりとしているため鼻先をそちらに向けて音を出します。

興奮が上がって来ているため、立ち上がりが見られます。

前脚を何かにかけたり、例えばサークルやケイジやクレートの戸口にかけたりします。

立ち上がりから飛びつきになります。ジャンプする、飛び上がる、後ろ脚で立ち上がる。

テンションが上がって来て要求が高まっていくのが分かります。

 

「欲求」を表現する行動と「要求」を表現する行動・その行く先の違い

 

この食べ物に関する「欲求」と「要求」の違いがこの先どのように変わってくるのか想像してみましょう。

「欲求」は満たされなければ収まっていきます。

正しくは収めていくといったらいいのでしょうか。

自分に当てはめてみます。

お腹が空いた→でも今食べることができない→少しガマンする→お腹空いてた気持ちが落ち着いてくる

それで結局食べられる状態になったら再び食欲は上がるのですが、今は食べることができないと受け取ることで体はいったんリセットするようです。

つまりは自分で欲求をコントロールして収めたということになります。

 

ではすでに「欲求」が「要求」に変わってしまったらどうでしょうか。

「要求」というのは何かの見返り、つまりは交渉の道具であったり脅しへとつながります。

次第というよりは即効でつながっていきます。

だからでしょうが子犬に食べ物を与える立場の親犬は、当然のことながら子犬の要求には応じません。

要求は無視か却下かしっぺ返しを食らうかのどれかです。

ところがこれが人となると要求はすぐに通ることを学習してしまいます。

キャンキャンと子犬がなくと「お腹空いたのね~」と飼い主が餌を持ってきます。

ワンワンと飛び上がってなくと「可哀そうにすぐにゴハンあげるよ~」といって食べ物を与えます。

犬は毎日同じものを同じ時間にもらっていたとしても、必ずゴハンの前に吠える、鼻を強くならす行為を繰り返します。

必要以上に与えてはいない、規則正しく与えている、だから犬が自分に食べ物のを要求したりなどするはずがないと飼い主は思っているでしょう。

「要求」ではなく「おねだり」といったらしているかもしれないと思うでしょうか。

言葉のちょっとした違いですが同じことです。

要求は犬の未熟性の現れです。

成熟した犬であれば、どんなにお腹が空いていても声や音を出して食べ物をねだるということはありません。

食事をもらう場所にいって伏せたり待ったりして飼い主が食事を与え忘れないようにとメッセージを送るくらいです。

しかしこれは要求には当たりません。

犬が未熟でいることは動物を怖がる人にとってメリットが高いように思えますがそうではありません。

未熟性は攻撃性や興奮性を高めます。

噛みついたりパニックを起こしたり騒いだりする犬になって扱いにくくなるだけなのです。

同時に犬の立場にたってみれば、落ち着いた日々が遠のき自尊心も生まれません。

あなたの犬が尊厳を持って生きていけるようにサポートしたいのであれば、犬の自律を支援しましょう。

それが犬の社会化トレーニングです。

ゴハンのときも静かにマテる犬ちゃん



 

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<犬のこと>人によって態度を変える犬は賢い?それともずる賢いのか?

人はある程度は「人によって態度が違う」のがまかり通っている。

上司には礼儀正しく年下には横柄にとか、自分に利益がありそうな人には下手に出てどうでもよさげな人は無視するとか。

人によって態度が違う」が犬にも起きるのを見たことがあると思います。

そんな報告をつい先日受けました。

それはトレッキングクラスの後のお茶タイムのことでした。

ある生徒さんが送迎サービスを利用してトレッキングに参加されていました。

クラス終了後に少しのティータイムを取ることになりました。

犬ちゃんはとても礼儀正しい場をわきまえるしつけのできた犬でした。

「お部屋にいれていいですよ。犬用のマットになるもの(このときは犬用の柔らかいバッグを利用)を敷いてその上に待機させてあげてください。」

とお願いしました。

飼い主さんは犬用のバッグをベッドにみたて、ここに待ってねと犬ちゃんをそこに待たせました。

わたしたちの食べていたおやつに少し興味を示したものの、これ違うよねと犬ちゃんを見ると数歩前に出たもののすぐに後ずさりして待機を続けます。

やっぱりちゃんとした犬ちゃんはどこにいってもちゃんとしていると関心したものです。

私は次の仕事のために「お先に失礼しますね。」といって生徒さんと送迎係のダンナくんを部屋に残して車で出たのです。

その後の犬ちゃんの豹変ぶり行動が「報告」として挙がってきました。

私の車が出ていく音、ブーっという音が聞こえなくなったとたん…犬ちゃんは部屋の中をあちこち探索しまわったそうです。

そしてじゅうたんの上に自分の臭いをこすりつけたり、ダンナくんの手に自分の鼻をなんども押し当てて要求行動を繰り返したりしたとのことでした。


私がいるのといないので、犬の行動がびっくりするほど変わってしまったことに、飼い主さんとダンナくんで大笑いだったということです。

といっても私が格別その犬ちゃんといっしょに過ごしたわけでもなく、ゴハンを与える人でもなく、罰を与えたわけでもありません。

それでも犬は、ここではこの人がルールなのだと環境を通して学んでいたのです。

私がいないと環境が変わることを理解できることは、その犬が賢いということです。

ただ態度を変えてしまうことについては、犬側からするとずる賢いのでもなんでもありません。

犬はただ環境の変化に敏感に反応できる動物であり、環境に応じて素直に行動しているだけなのです。

こうした行動は犬をほめたり叱ったりして起きることではありません。

環境を整えることこそ犬の行動を安定させる道具であり、人はその環境の一部なのだと考えるととてもシンプルです。

豹変した犬くんを見ることができない私は写真でその姿を確認しました。


 

 

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<犬のこと>犬の怯えや恐怖が強いなら叱るよりも結束することを学ぼう

うちの犬は風に怯えるのですがどうしてこうなったのですか?

 

台風が無事に通過したようですが皆様ご無事だったでしょうか?

事故やケガはないように気を付けたいものですが、たまには自然の猛威を感じることは自分を謙虚にさせてくれます。

そんな自然の猛威、風や雷、大雨などに怯える犬が増えています。

他にも生物、特に攻撃してくる小さな飛ぶ虫たち、蜂、アブ、ブヨ(ブユ)などに過剰に攻撃したり逃走する犬も増えているようです。

自然から遠ざけて繁殖を繰り返した結果、犬が自然を体験することがなくなりその犬が産んが犬も、またその次の犬も、どんどん弱くなっていっているのかもしれません。

恐怖におびえる犬を見て「どうしてこんな風になったのだろう?」と考えることも大切です。

ただそこにはあまり応えはなく、もっと大切な質問は「今この犬が恐怖を克服するために身に着けることのできるものは何だろう?」なのです。

 

犬が怯えているときにあなたが飼い主としてすべきこととは

 

怖がる犬に多くの飼い主がすることは、犬をなだめたりさすったり抱き上げたりすることです。

まず、こうした犬にたいする行動は犬の不安をあおることになりますので絶対にしないでください。

なぜなら犬が恐怖を感じているというのは、犬が平常のモードからそうでないテンションの上下するモードへ移行しているときだからです。

大丈夫よ~とさすったりなでたりを繰り返す行動は、犬のテンションをさらに高めていきます。

声をかけてあげたいなら、静かに、ゆっくりと、ささやくように、でお願いします。

手をかけてあげたいならあなたの手を添えるくらいで十分です。

もしあなたが怯える犬の様子に不安を抱えているなら、絶対に触ってはいけません。

あなたの不安が犬に伝わり犬の不安は倍増します。

犬が怯えるときにさすったり触ったり抱きしめたりする人の多くは、自分の不安を解消したくて犬にそうしてしまうのです。

これは犬をますます恐怖を感じさせる行為であることを知ってください。

 

犬が恐怖を克服するために本当に学ぶべきこととは

 

風や雷などの自然現象に怯えを感じやすい犬が本当に学ぶべきこととは何でしょうか。

いろいろとあるけれど本質は犬の社会化の問題なのです。

犬の社会化という学びに対する誤解が多いようなので、改めて犬の社会化を考えてみましょう。

犬は行動を起こすときには群れ(集団)で行動します

犬のことをあまり知らない方でも納得します。

つまりこれは犬の習性です。

個体が結束して集団で行動するときに犬は本当の強さを知ることができます。

犬は個体ではとても弱い動物なのです。

それは人とあまり変わりません。

社会的なコミュニケーションを発達させた動物や生物は、社会的な集団で戦うためにその能力を発達させてきました。

特にオス犬の場合はこの結束した集団力を発揮します。

オス犬の特徴ある習性として以下の二つの行動をあげます。

1 自分の群れを外敵から守るために行動すること

2 狩りのために外敵と戦いながら移動すること

どちらも結束した群れ(集団)こそが力があることを犬たちの血は知っています。

犬と犬の本当の社会化は、犬と犬が対面して対立することではなく、集団で他の敵に対して結束できるかどうかなのです。

 

トレッキングクラスでオス犬たちが結束

 

この日、トレッキングクラスには3頭のオス犬くんたちが集合しました。

大小さまざま、犬種さまざま、お互いに暮らしている環境も違います。

ただ今日はグッドボーイハートのトレッキングクラス。

お互いに結束してひとつの集団であることが自分にとって価値があるということをこの犬たちは学んでいます。

逃げるのだったら個(ピン)の方が得

戦うのだったら群れ(集団)の方が得

弱いオス犬は前者の方を選ぶでしょう。

社会性が高まってきたオス犬なら飼い主を捨て置いたりはしません。

そうなると選ぶのは後者のみ、つまり社会的に結束した集団に入ることです。

オスの集団は山形を築くように積みあげられるために、上下という序列が必要になります。

序列を受け入れることはさらに大きな社会化の課題です。


※犬が生涯を通して学ぶべきこととは犬の習性を発達させること。

 

 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

お預かりクラスの風景:自然と距離を近づけていく犬の成長が楽しくて

グッドボーイハートのお預かりクラスの一番の目的は、飼い主さん不在のときに安全に犬たちをお預かりすることです。

一番の目的は一般的なドッグホテルと同じですが、これに追加の使命があります。

グッドボーイハートのお預かりクラス
グッドボーイハートのお預かりクラスの使命は、お預かりした犬を安全に管理すること、かつ最大限の自然体験を提供することです。

完全管理の預かりと自然体験では真逆になります。

管理は強ければ強いほどケガや病気のリスクは減ります。

犬を室内や限られたスペースにあずかる方がこれらのリスクは圧倒的に下がり物理的な管理をすれば手間もかかりません。

一方で犬の自然体験の方はケガや汚れ…とリスクが高まります。


では完全室内管理のドッグホテルにはデメリットはないかというとあるのです。

デメリットとは、犬が成長発達する大切な時間を室内拘束環境に置くことで阻害するということです。

さらに多数の犬が同じ空間に集まればおのずとストレスは上昇しやすくなります。

室内トイレを強要されると犬の習性にはダメージを与えます。


犬の預かりクラス中に自然環境の中で行動させることはケガなどのリスクを伴います。

同時にこの自然環境の中で犬が行動することを通して習得するものはリスクの可能性を差し引いても犬にとって圧倒的に価値のあることです。

さらにいうと犬に自然体験をさせることで成長を促すトレーニングはグッドボーイハートならではと自負しております。

犬の自然の中での学びは、自然の中で暮らしている方でも難しいことがあります。

犬という動物に対する知識が少ないからです。

逆に犬に対する知識がある程度あっても、自然の中での暮らしをしていないと環境をうまく使えません。

私は博多でドッグスクールをしている当時は後者の方でした。

都会育ちの私も九年間にわたり犬のオポと山暮らししたことで自然との距離感はかなり縮まりました。


預かり中はオスワリやフセ、マテ、オイデといった号令を報酬や罰で教えたりはしません。

しかし自然環境の中での共同作業中の行動管理で、犬はこれらの合図を自然と習得していきます。

人の合図に応えるこの必要性を考えずに行動することで身についていきます。

いっしょに行動することに価値を見出すからか人に対する余分なちょっかいはほとんどなくなります。

つまり飛びついたり抱っこをせがんだり甘噛みしたりするようなことはしません。

たくさん活動すればハウスとして使うクレートでよく休みます。

そして何より自然の中で探索し、自然の素材とコミュニケーションをとり、人という動物と自然の中で活動を通して犬が学ぶことは限られたお預かりの時間でも価値があると信じています。

その成果が芽生えるのはこの学びを継続して下さった飼い主さんの犬だけです。

お預かりうクラスのご利用いつもありがとうございます。

犬たちの成長を飼い主さん以上に楽しみにしているのはわたしの方なのです。

飼い主さんとしては「さびしい」という思いもあるでしょうが、いつかみなさんが生活を通して犬と学べる環境を得られるまでお手伝いさせていただけると光栄です。

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