グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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秋のはじまりもやっぱり犬との山歩きをしよう。山という環境が犬と人に与えてくれるゆっくりとした時間に感謝。

彼岸花にクロアゲハが立ち止まる季節となって、ようやく山の学校にも冷たい風が吹き心地よさを体感できるようになりました。

これから一番楽しい山歩きの季節がはじまります。

この季節にトレッキングデビューできる犬たちはラッキーです。

犬との山歩きクラスについて「何の目的があってやっているのですか?」と尋ねられることがあります。

目的と聞かれると少し返答に困るのですが、犬との過ごす時間の使い方として絶対に外してほしくないことが山歩きなのだと言ったらよいでしょうか。

犬が人と山を歩く行動は非常に原始的なもので、同時に非常に多い経験として脳内に刻み込まれているはずなのです。

犬と人が出会ったのも山だったはずだし、犬と人が協力して活動するようになったのもそもそもは山であるはずだからです。

その山歩きという空間の中では、犬も人も最大限に使わなければいけないのは体全体です。

表面的な刺激に対してただ反応する脳の動きを止めて、一歩一歩踏み出す脚に注意を払うこと、鼻先を通り過ぎる風のにおいを嗅ぐことなど、山の中でもっとも優先させるべきことに集中して歩きます。

犬と暮していると犬が暇していて可哀そうだと思い、室内空間でたくさんのオモチャやオヤツを与えたりゲームをしたり、撫でたり触ったり、抱っこしたりして過ごすことが増えてしまうかもしれません。

しかし、それは犬本来の活動とはいえないのです。

室内でしか過ごす経験がない犬たちが繁殖を重ねていき、犬という動物が次第に自然の中から遠ざかっていくのが時代の流れかもしれませんが、犬が山の中で活動する姿をわたしは自分が死ぬまでは見ていたいなと思うのです。

ほんの数千坪しかない山の学校の敷地でも、仔山羊のアールゼットのお世話や犬たちの活動に付き添うとかなりの上下運動を必要とします。

博多の家だったらどんなに歩き続けても平らしかないはずなのに、山の空間には平らという場所がそもそもありません。

小さいころから都会育ちの私の体には大変なことも多いですが、俊敏な犬や山羊に負けないぞという気持ちで山歩きを楽しんでいます。

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グループトレッキングの開催&仔山羊のR・Zが皆様にご挨拶。

7月10日の災害以来のグループトレッキング開催となりました。

7月は開催を断念したため、尾歩山でみなさんといっしょに山を歩けたことに感無量でした。


豪雨当日の朝のこと、停電して右往左往した時間、土砂の撤去を生徒さんやボランティアさんたちと繰り返した日々が続き、これからどうしていこうかと悩んだことなどが思い出されてしまいました。

土砂はずいぶんと撤去されて生活できるようになっていて前進した方なのですが、地すべりのあったオポハウスの裏の悲惨な光景を見てびっくりされた方もいらしたと思います。

トレッキングコースの方は全く問題はなく、山自体はびくともしていなかったことがわかります。

崩れたのは、道や家や畑を作るために削り取った部分からです。

要するに人が手を入れた弱い斜面が崩れ落ちた部分でした。



何事も謙虚に受け止めなければなりません。

山の気温はかなり低くなっており、不快な刺す虫もかなり減ってきました。

参加してくれた犬たちも、暑い夏を超えたばかりでほっとした顔つきで安心しました。

 

そして、この日は仔山羊のアール・ゼットがたくさんの人に会う日でもありました。

皆さん交代であいさつに上がってきてくださいました。

ワイワイしすぎて写真撮影をするのを忘れてしまいました。

普段は「触ったらダメルール」を徹底させているこの私が、「触ってもいい」と山羊には犬とは別ルールを導入しています。

皆さんが「山羊は触ってもいいんですか?」と聞きながら触っている風景が楽しかったです。


それにしても、人間の数は30名くらいいたのですが、人には全く動じることなく草を食べ続けている仔山羊のアール・ゼットにまた驚かされました。

人には動じないことはわかっていましたが、人だけでなく犬も15頭くらいいたのです。

それでも全く動じることなく、草を食べ続けているのですから…。

オポハウス前の斜面で草を食べる仔山羊を見る犬たちの様子ですが、ほとんどの犬は顔を若干背けています。

仔山羊を直視したり、吠えたりする犬は1頭もいませんでした。

頭数が多かったので山羊に近づけることはしませんでしたが、4~5メートルの距離でも犬たちは顔を背けて直視しません。

擬人的にいうと「見ないふり」ということですが、これもまた犬の社会性のひとつです。

グループクラスに来ている犬たちが山羊を見て興奮したり吠えたりせずに、山羊を見ないふり行動に徹してくれたことは、嬉しいことでもありました。

少しずつ時間をかけて距離を縮めていけたらいいなと思っています。

来月もグループクラスを開催します。詳しくは後日のブログでお知らせします。

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<お知らせ>8月は“オポハウス復興”グループトレッキングクラスを開催します。

土砂災害でダメージを受けたグッドボーイハート七山学校ですが、復興に向けてまだまだ戦っております。

日常の生活は取り戻せたものの、課題は山積みです。

ひとつひとつ考えつつ歩を続けなければいけないのは「犬のトレーニング」と同じです。

8月は復興に向けてのグループトレッキングクラスを再開させることになりました。

●8月のグループトレッキングクラスの日時

8月27日 日曜日 9時30分~

ご参加いただける方はラインやメールなどでご連絡下さい。

午後の犬語セミナーは8月はありません。9月に開催いたします。

 

斜面の整備についてはまだ日程が決まっていません。

当日と重なる可能性はありますが、山の方は問題なく歩けていますので、ぜひご参加下さい。

尾歩山にはグッドボーイハートの新しいメンバーがお待ちしています。

アールとゼットです。

宜しくお願いします。


 

 

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グループトレッキングクラスを開催しました。

お天気が心配な梅雨の季節のトレッキングクラス。

「雨が降っても行きます!」と強気の生徒さんからの連絡もあり、できることをやればいいのだと望んだトレッキングクラスでしたが、生徒さんたちの祈りも届き無事に開催できました。


毎月開催しているといっても年に12回しかないグループトレッキングクラス。

みなさんのご都合が合えばご縁があったということ、貴重な時間だと感謝していっしょに山歩きをするひとときを楽しみました。


知っている顔も知らない顔も、いっしょに山を歩くことでたくさんの会話を交わさなくとも仲間意識が芽生えてくるから不思議です。

同じ風景を見て、同じ空間を共有して、いっしょに気持ちいいねと感じる時間が大切なのかもしれません。


実際に歩いていただければ、ひとりだとこんなに楽しくないのになと感じる時間になるはずです。

最初は知らない人や知らない犬に緊張することもあるとは思いますが、みんな犬を愛する気持ちはいっしょ、回を重ねていくうちに自然に会話が始まるようになります。

お互いに一気に近づき過ぎると離れるのも早くなります。

ゆっくりと近づくと離れる気持ちもゆっくりとになるはずです。

犬と人の関係性も同じようなものではないでしょうか。


そんなスローな山歩きクラスはゆっくりと過ぎていきました。

クラスの終わりには対面のクラスを開催しました。

毎回楽しい対面クラスですが、新米犬が登場して今回も盛り上がりました。


午後はお昼ご飯のあとに、有志の方々で子山羊を迎えるための柵の準備をしました。

子山羊の小屋などの制作がなかなか進まず、子山羊のお迎えが遅れています。

子山羊が来たらまたゆっくりと犬たちの社会化勉強が進みます。

やることがたくさんありすぎるほどあるのですが、どれも自分が望んだ時間です。

皆さんの人生の中にも、好きなこと、知りたいこと、楽しいこと、うれしいこと、ワクワクすることがいっぱい起きますように。

犬と巡り合えた皆さんには、ワクワクはいっぱいありますね。

来月のグループクラスのときには、たぶん子山羊が来ています。


楽しみ、楽しみ。

 

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名古屋の黒柴犬はなちゃんのお泊り日記

ゴールデンウィークを前にして名古屋在住のはなちゃんの飼い主さんから連絡をいただきました。

「今年のゴールデンウィークにはなを預かっていただきたいのですが…」というご相談でした。

黒柴犬のはなちゃんの飼い主さんははなちゃんが子犬のころにオンラインクラスを利用してトレーニングクラスを受講されました。

受講のご依頼を受けたときは、遠方だし近くに対面でアドバイスをもらえるドッグスクールがあれがそちらがいいのではないかというお話もしたのですが、どうしてもグッドボーイハートで学びたいという意欲を持っていらっしゃったので、お引き受けすることになったのです。

一年間ほどオンラインクラスを受講されて、はなちゃんはすくすくと成長していきました。

飼い主さんも定期的にはなちゃんと山歩きに出かけたりと、犬との暮らしを楽しんでいらっしゃるようでした。

そして「いつかはなを預かってほしい」と言われていたときに、コロナがやってきたのです。

移動が難しくなり、はなちゃんの預かりの話はそのまま流れていきました。

そのはなちゃんの飼い主さんから「あれから時間がたってはなももう4歳になったのですが、どうしても一度そちらに連れていきたいのです。」という連絡を受けました。

一度、はなちゃんに会ってみたいと思っていたこちらの方は大歓迎でお迎えの準備をいたしました。


名古屋から飼い主さんの車で移動してきたはなちゃん。

私と会うのも初めて、全く知らない場所で全く知らない犬たちとの合宿が始まりました。

「あなた誰?」「ここはどこ?」「お父さん、お母さんは?」

はなちゃんにとっては疑問だらけの預かり開始となり、なかなか警戒を解いてくれません。


ここは話のわかる犬同士でと、小鉄くんやバロンくんの手伝いも借りながら交渉を続けていきます。

小大将の柴犬の小鉄くんからしてもはなちゃんはお姉ちゃん犬です。

遠慮しながらの接触となりましたが、あまり積極的に関わることがなくガードの堅さが見受けられました。


連休にレッスンに来た女帝のゆいちゃんは弟分のチャメルくんにも参加してもらいました。

鼻高々にテリトリーを主張していたはなちゃんもゆいちゃんには少し尾を下げていました。

天候が良くてかなり時間を屋外で共に過ごせたことで、はなちゃんの行動は少しずつ変化してきました。


自宅付近や友達などで関わりを持たせられる犬が見つからなかったとのことでしたので、他の犬たちの関係については少し不安な部分もありました。

しかし、飼い主さんが真剣に育て上げられていましたので、拒絶や威嚇はなく、強く押しすぎることもなく、かといって逃げたり隠れるということもなく、自然と犬たちと関わるようになってきました。


最終日には、飼い主さんといっしょに尾歩山をトレッキングしました。

他の犬たちやプライベートクラスで参加した黒柴のななちゃんもいっしょにちょっとしたグループトレッキングができました。

トレッキングのあとは、散歩中のリードワークを実践で指導しました。

オンラインではなかなか伝わらなかったリードの使い方を、手取り足取りで実践していただくと、リードワークでの動きはとたんに美しい形に変わりました。

トレッキングクラスとリードワークの練習のために、飼い主さんと子供さんは日帰りで飛行機を利用して七山まで来て下さり、お父さんははなちゃんを車に乗せて長い道のりを名古屋へ向けて帰っていかれました。

はなちゃんの飼い主さんに「先生のところで学んで本当に良かったです。」と言っていただけたのですが、私の方こそ共に学ぶ機会をいただいて本当にうれしかったです。


実は、はなちゃんが到着するまでは、すごくがつがつとしたやばい柴犬を想像していました。

オンラインクラスでは映像があまり鮮明でなく、子犬のはちゃんの甘噛みに格闘するブレブレの激しい映像をみながら、相当やるやつなのかなと想像していたのです。

預かり希望が入った時には腕まくりするつもりで、どこからでもやってこいという気持ちではなちゃんが車から降りてくるのを見守りました。

ところが、車から降りて来たはなちゃんがとてもかわいらしいフォルムと表情の黒柴犬ちゃんだったため拍子抜けしてしまいました。

このタイプの柴犬ちゃんだったのねと、予定していたプランを変えてはなちゃんの預かりを模索しました。

名古屋から福岡までお預かりに来るなどと特別な経験をしたはなちゃんと飼い主さん、そしてそんなに遠くから七山まで犬と共に来て下さる飼い主さんと巡り合ったわたしたちグッドボーイハート。

何かの大きな力が巡り合いを決めているのだと思わざるを得ません。

福岡、佐賀、長崎と地域の飼い主さんとの出会いもまた大きな力によって実現されたことを忘れずに、大切にして共に学んで参ります。

はなちゃん、またいつか会えるといいな。

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グループトレッキングクラスを開催しました。

この季節は毎日のように風景が変わっていきます。

緑や花がどんどん増えていく時期で、草木が伸びると昆虫が出てきて、小鳥が増えて、飛んだり這ったりする爬虫類も出てきます。

毎日が変化の楽しい季節に、犬たちとトレッキングするクラスを開催しました。


緑のじゅうたんがまぶしいくらいですね。

慣れている犬も慣れていない犬も、犬にとっては不思議な空間ですが、飼い主さんたちは仲間意識がちゃんとあってお互いを讃え合い、協力しあっているグループだから大丈夫です。


山歩きをするとわたしたちに見えてくる風景は犬の中ではにおいの世界ですが、この季節は新しい香りがどんどん芽生え始めていて、犬の鼻もふんふんと休まることがありません。

たくさんのにおいの分子を嗅ぎとり、嗅ぎ分けていく頭の中の作業は、囲われた室内のにおいを嗅いで生活している犬にとっては特別な時間です。


初めて参加した犬ちゃんも、久しぶりのトレッキングクラスで落ち着かない犬ちゃんも、ゆっくりとした時間で次第に興奮も覚めてきます。

トレッキングクラスのあとは有志による草刈大会&薪作り大会を行いました。

ほとんどの生徒さんは山での草刈りは薪割などやったことのない方々ばかりです。

山の中にこもって黙々と笹を刈る作業は地道で終わりのない作業です。

目標達成というレベルではなかなか進まず、スローマイペースが一番です。

草刈には犬も同伴してもらいました。

薪作りの方は、はじめてのチェーンソーでの薪割を体験してもらいました。

山暮らしの一部でも体験していただけたかと思います。

おかげ様で数週間かかるような作業がほんの半日で終わりました。

昨年から植え始めたつつじの谷に、さらに今年もつつじ苗を追加してもらいました。


三年後、五年後にどんな風景になっているのかが楽しみです。

育つもの、草木も、山も、犬も、人も、みんなでいっしょに成長します!

皆さんからやっていただいた分は、お預かりの犬たちのお世話に時間と体力を回してがんばります。


 

 

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4月のアフターグループクラスは草刈大会&薪作り大会を開催します。

4月第4日曜日の午前中のグループトレッキングクラスのあとに、草刈大会と薪作り大会を開催します。

作業中は犬たちを飼い主さんの活動場所の近くに配置します。

人も自然と戦うのだという真剣な姿勢を犬と共に共感したいと思います。

作業時間は2時間程度です。

もちろん、希望の方だけご参加下さい。

・草刈部

草刈部にご参加の方は自分の犬を作業場所まで移動させながら行います。

草刈部にご参加規模の方でご自宅に草木用の鋏などをお持ちの方はぜひご持参ください。

この時期はまだ鎌で刈るほど伸びてはおらず、笹の小さな芽を切り取っていく作業が多いでしょう。

・薪作り部

男性はぜひこちらへ。また女性陣は慣れている方にお願いします。

たくさんの薪が積まれていますが、薪を切るところから薪割りまでします。

 

どちらも自然の中で楽しく過ごしていただくことが目的ではありますが、庭の手入れというよりは少しやっかいな部分もあります。それもまた自然と付き合うということでぜひご参加下さい。

「草刈山羊隊員募集」に対してまだ応募がなく、今年まで人力で頑張るしかないかと覚悟を決めました。

雨天中止です。

ご参加の方は事前にご連絡下さい。

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グループトレッキングクラス&犬語セミナーを開催しました。

今月もグループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。

トレッキングクラス開催の日の夜中からしとしとと降る雨の音に「明日トレッキングできかな…」と眠れぬ夜(本当に眠れなかった)を過ごしました。

当日の朝もほんの少しだけ残る雨でしたが、強気の生徒さんたちからの朝の確認連絡はほとんどなかったことで私も気持ちが盛り返しました。

少々の雨でもいつも室内に閉じこもりがちな犬たちを山で過ごさせたいという飼い主さんの気持ちが伝わったのか、開催時間には小雨もあがり無事にトレッキングクラスを開催できたのです。


 


今回は預かり犬たちもトレッキングに連れていくために、写真撮影の協力も生徒さんたちにお願いしました。



小さな犬たちもいるのですが写真が撮れていなくてすみません。

写真を撮ることよりも、今この瞬間に起きてることを心にとどめておくことの方がずっと重要なので、みなさんの心に残ったものこそが大切なものですね。

午後は犬語セミナーを開催しました。

はじめてご参加された生徒さんたちもいて、犬のコミュニケーションを読み解く方法をみなで学びました。

同じ動画を何度見ても見落としていることがあって、セミナー中に気づくこともたくさんあります。

他の方がどのように見ているのかを聞くことで開ける世界もまた楽しいものです。

セミナーの後半には、オポハチミツで作っていただいた美味しいお菓子をいただきました。



私の脳内の妄想コーナーに潜む“オポカフェ”を楽しませてくれました。

どんな自然の素材も作り手で変わり、どのような世界を生きていくのかも自分次第です。

犬と暮しているなら、自分の生活の中で生み出されるものを全部丸ごと大切にしたい。

今は犬を飼っていない私ですが、あの時の気持ちはまだ続いています。

グループトレッキングクラスだからできる飼い主さん同士の交流も、仲間がいるから大丈夫、ひとりじゃないから頑張れる気持ちを次々と生み出しているようです。

オポハウスではプライベートトレッキングクラスも開催しています。

家庭訪問クラスを受講された方ならどなたでもご参加可能です。

4月のトレッキングクラスは第4日曜日の10時集合です。

午後の犬語セミナー開催についてはまだ未定です。

犬語セミナーがなくても何かをしようとは思っていますが、決まり次第お知らせします。

 

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グループトレッキングと犬についての勉強会を開催しました。

お天気はギリギリセーフで今年初めてのグループトレッキングクラスを開催しました。

霜で凍った地面に驚かれていましたが、それが山の気温です。

霜は解けてみるみる地面は濡れていきますが、犬ならそんなの大丈夫。

ちゃんと整列してスタートしました。


いざ山を歩き始めると、初めて参加する犬たちもわりと落ち着いた様子で緊張も少しずつ解けてきます。

飼い主が自信を持ってリラックスできると犬もリラックスします。


犬のリードを持っているときに「犬を従わせよう」と思っているなら、それは少し違います。

むしろ、首輪をつけられリードを飼い主に持たれている犬は、そこからは逃げられない状況に置かれています。

何があっても逃げられない…。

そんな状況の中で犬を安定させてくれるのは、飼い主との信頼関係です。

この飼い主なら大丈夫、犬がそのように安心を得られるように飼い主は多少頑固であってほしいものです。

常日頃からリードを握っているときには「犬と一心同体」であることを忘れずに、

絶対的に強い飼い主であることを犬に伝えてあげてください。

犬のリードを持つというのは、とても深い意味と覚悟がいるのです。


リードから伝わってくる犬の体重の動き、体の感じ、リードが弛んでいても感じられる犬の存在感。

そんなことを体感できるようになると、リードをつけて歩くことはもっと楽しくなるでしょう。

グループトレッキングクラスでは、緊張してしまう犬もいます。

それでも自分は大丈夫、そう思えるようになるまで練習、練習…また練習です。

午後からの犬語セミナー、今年1回目も盛り上がりました。

犬は何を考えているのだろう、犬は何を伝えたいのだろう、犬は何を望んでいるのだろう、そんなことを考えているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

来月のグループトレッキングクラスとセミナーは2月の第4日曜日に開催します。

まだまだ寒さの厳しい七山ですが、春の新芽はもう芽吹いています。

みなさんの犬の成長も、また新芽が出てきますように。

楽しいから、ワクワクするから、続けることができる犬についての学びをこれからも継続していきます。


 

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やっぱり犬は飼い主で変わると確信できた一年だった。

今年もまたお預かりの犬たちと七山のオポハウスで年越しを迎えることになりました。

今年最後のブログで書きたかったこと、考えていたのに書き残したことなどをたくさん思い出したのですが、最後のネタはこれになりました。

年末の預かりクラスが始まって、犬の行動を管理しながら毎晩、預かっている犬の飼い主さんには報告書を送付しています。

報告とは犬が今日一日どのように過ごしていたかをお知らせしているものです。

飼い主を喜ばせるペットホテルだったら、犬ちゃんはとてもお利口さんに楽しくすごしていますとだけ伝えるところでしょうが、グッドボーイハートでは違います。

起きていることをそのままお伝えするだけでなく、犬の行動を通して読み取れる犬の状態についてもはっきりとお伝えしています。

興奮している、フセが十分にできない、吠える、他の犬と上手に関われないなど、預けている方の飼い主が聞いたら心配したり落ち込んだりするような内容のことでも包み隠すことなくお伝えしています。

グッドボーイハートの生徒さんたちは、表面的なことではなく本当に犬のことを知りたいからこそうちに預けて下さっているはずなので、ちゃんとお伝えするのが私の生徒さんに対する誠実な態度だと信じているからです。

年末年始の預かりが始まってから新しいメンバーもいたりといろいろと展開があったのdすが、一番印象的だったのは以前の預かりとは全く違う犬がのことです。

その犬くんは子犬のころから定期的に、しかもかなり頻度が高い状態で預かっていました。

子犬のころからすくすくと成長してとても元気で活発な犬になっていたのですが、ここ数回の預かり時には様子が以前とは明らかに違う犬になっていました。

例えば、他の犬とあまり遊ばなくなる、逃走しようとする、ごはんを残す、表情が沈んでおり犬とも人ともかかわりが難しくなっていると感じることが多々ありました。

飼い主さんにはきちんと報告しご自宅でも何か今までとは違うストレス性行動が出ているのではないかとお話したこともあります。

飼い主さんの方でも思うことがあったようで数回の家庭訪問レッスンを希望されて状況を伺っていました。

状況から判断すると、飼い主さんの犬に対する甘えがいわゆる「甘やかし」という犬に対するまずい接し方になっていたようです。

小さいころはちゃんとしつけをしなければいけないという気持ちがあって、犬と距離を保ちながら上手に育てて来ていたのに、犬がちゃんと成長していたずらもなくリードも引っ張らず人について歩けるようになり、吠えることもなく、とてもお利口に過ごせるようになったのでもう大丈夫と、飼い主さんは思ったのでしょう。

それまで抑えていた犬に対して「甘やかしたい」という気持ちがそのまま犬に対して出てしまったことが日常となってしまい、一番大切な犬と人の関係性=主従関係という方向性を失ってしまいました。

人と犬の関係性が依存関係となると犬には不安行動が多発するようになり、他者との関係作りも苦手になってしまいます。

飼い主さんに預かり中に知りえた犬くんの状態についての真実をお伝えして、飼い主さんが変わらなければ犬くんはもっとストレスを抱えて性格も内向きになってしまうこともお伝えしました。

その犬くんが、今回お預かりにやってきたのです。

そして、あの子犬のころに元気に他の犬たちと関わっていた犬くんに戻っていることが犬の行動に表れていました。

他の犬たちと以前のように関われるようになっただけでなく、以前は難しかった組み合うような遊びも怖がらずにできるようになっていたのです。

初めてその犬くんがそうやって犬との遊びを発展させた姿を見て、また不安定だった行動が一転して以前の明るい犬くんに戻ったことを知り本当にうれしく思いました。

飼い主さんに早速連絡して「とても成長しています。」とお伝えしたところ、もちろんですが飼い主さんも自分なりに頑張りました、とても嬉しいというお返事を下さいました。

こうやって一頭の犬の成長を飼い主さんと二人三脚でいっしょに取り組めることに感謝すると共に、やっぱり犬は家庭で育てられているのだ、犬は飼い主次第だということを確信できた出来事でした。

預かりといっても私はあくまで飼い主がどのように育てていかれるのかを、預かりを通して知ったり、知りえたことを飼い主に伝えてどのように接していけばいいのかをアドバイスすることしかできません。

預かったことで犬が変わるということは絶対にないのです。

だから私も飼い主を信じて犬の成長をただ見守ることしかできません。

犬は本当に素直に飼い主であるみなさんの姿を映し出しています。

犬の成長は飼い主の成長であると断言できます。

今年もみなさんといっしょに犬という動物についてたくさん学ばせていただきました。

こんなにたくさん学んできたのにまだまだ学びたい犬のこと、終わりそうにありません。

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