グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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はじめての犬との山歩きをGOPROで記録した映像をいただきました。

先日はじめてのトレッキングクラスに参加されたトイプードルの犬ちゃんのご家族が撮影した映像の一部をいただきました。

GOPROをバックパックのベルトに装着する形で、トレッキング中には一番後ろを歩いていた飼い主さんが撮影を続けられていました。

実はわたしも一度GOPROをトレッキングクラス中につけて撮影にチャレンジしたことがあるのですが、ブレが多くてとてもみなさんにお店できるようなものがとれませんでした。

今回新しい装着方法で撮影されていたので、ぜひ見せてほしいとお願いして映像をいただきました。

許可をとりましたのでYouTubeに公開した映像をこちらにご紹介します。



 

歩き方にも注意を払っていらしたので映像のブレが少ないですね。

編集をされたようでわかりやすい部分だけを切り取っていただいたこともありとても見やすい動画になっています。

トイプードルのテトちゃんが少し躊躇しながらもはじめての山を思ったよりも堂々と歩いていく姿が飼い主さんには印象的だったようです。

犬を後ろに位置させているためリードをもっている飼い主さんには犬の姿があまりみえていません。

あとで動画で確認されてわかられたことも多いのではないかと思います。

犬とキャンプに行くことが夢だというご家族は、はじめてのトレッキングクラスをとても楽しみにされていました。

若い方はいろんなツールを上手に使われているので私もいろいろと参考になります。

なんでも面倒だと思わずに新しいことにチャレンジしたいという気持ちはありますが、年齢とともに新しいものへ興味関心やチャレンジ精神も失われていくものです。

こうしてトライされていることに便乗して使える道具を理解していきたいと思います。

トレッキングクラスや他のクラスでツールを利用されたいときは、事前に申し出をお願いします。

特にグループクラスのときにはお互い様のこともあります。

より良い形でより良い学びが進められるように、お互いが学び合える関係になれることもグッドボーイハートは大切にしています。

 

 

 

Posted in 音声・動画, クラスのこと

犬語セミナーのための最新兵器“”GOPRO”を使って犬の行動を撮影してみました。

以前のブログ記事で「犬の動画撮影を誰かがしてくれたらいいのに…」というつぶやきを書いたことがあります。

犬と犬を対面させるのに、私がリードを持っている上に、私が審判として間に入ったり、自分の立ち位置で犬の行動に影響を及ぼしたりと複雑化してしまい、なかなかうまく撮影できない犬の動画撮影についての不満でした。

この小さなつぶやきに生徒さんが反応して下さりコメントを下さいました。

「アクションカメラって知ってますか?

両手をあけたまま撮影できるカメラです。」

というメールの内容でした。

アクションカメラ?何それ?聞いたことない…。

ご提案メールに添付されていた動画を早速みました。

その動画を見ているときに、音声に反応してダンナくんが近づいてきました。

そして一言「ゴープロ?あるやんうちに…。」

こんなアクションカメラがうちにあるの。

少なくとも私は一度もその“もの”を見た記憶がありません。

その「うちにあったゴープロ」はダンナくんが趣味のバイクに乗るときに撮影用に使用したカメラだということですぐに実物を見ることができました。

ヘッドにはめるタイプだったのですが、チェストの方が良いのではなと思い、首にかけるタイプのお安いホルダーをすぐに注文しました。

防水もできるとのことで多少の雨でも撮影は可能らしいです。

とはいえ昨日は豪雨…。やっとの雨上がりを待って本日ゴープロのテストを行いました。

素人の撮影したゴープロの映像なのでYouTubeに公開するまでもないのですが、あくまでテスト動画です。

お預かりクラスで七山にいっしょに勉強しているきいろちゃんとななちゃんがモデルとなってお手伝いしてくれました。

ガチャガチャと音が入っているのはカメラ位置を修正するためにホルダーを動かしているからです。

動画編集のソフトも持っていないし、パソコンも中古なので時間がかかりましたがやっと一歩前進した感じ。

とりあえず「がんばってます」アピールということでご了承下さい。

しかし七山快晴かつ涼しい一日でした。オポありがとー。

※みっともない音声はオフでお楽しみ下さい。





追伸ですが生徒さんがすすめてくれたアクションカメラは30秒戻って撮影できるという強者でした。

しかし30秒もどると判断する時間があるかどうかなどの技術が伴わないうちは、今ある道具を活用することとします。

次回のトレッキングクラスでも撮影してみます。

 

Posted in 音声・動画, 日々のこと

<犬のこと・動画>雨の日だったらニーナオットソンの木の犬用玩具で遊ぶのもあり

九州南部の大雨で被害が広がりつつあります。

小型犬と救出された飼い主さんの動画の映像を見て、ひやりともしました。

犬と非難の際には、特に小型犬の場合にはペット用のキャリーバッグや移動用のクレートを必ず持ってください。

小型犬は手から滑ったりはさまれて大事に至ることもありますので本当にご注意ください。

 

ニーナオットソンの玩具のこと

 

雨の日に家の中でくさくさとしている活動性の高い犬なら、ニーナオットソンの玩具で遊んでみるのも良いかもしれません。

グッドボーイハートが博多駅近くにあったときには室内玩具で遊びをするクラスがたくさんあったので、ニーナオットソンの玩具も全部そろえていました。

今は少しでも時間があれば自然の場所を見つけの遊びへとバージョンアップしたので使うことがほとんどなくなり廃棄してしまったニーナオットソンの玩具がたくさんありました。

自然の木で作られたオモチャたちはスウェーデンのこだわりを感じるものばかりでした。

中にはかなり高度なオモチャもあったのですが当時のものはすべて木で作られていました。

現在アマゾンなどの通販ショップで販売されているものはプラスチックになってしまいましたね。

もう職人さんがいないのでしょうがとても残念です。

 

ニーナオットソンの玩具で遊ぶ犬の動画

 

実際に犬の遊ぶ姿をみてみましょう。

このニーナオットソンの玩具の中でもとてもポピュラーだったある玩具で遊ぶ犬ちゃんの姿を撮影した動画です。※写真をクリックすると動画が再生します。



木のオモチャを上に持ち上げると下に入っているオヤツをとることができます。

とても簡単で単純なことの繰り返しです。

自然の中でも同じような状況で食べ物が見つかることはあるでしょうか自然に学習して覚えます。

ラブラドルリトリバーのメイちゃんはオヤツに夢中になっており尻尾の振り方を見てもかなりテンションが高めですね。

木の方に関心を示す犬ちゃんもいます。

こちらはミックス犬のアルクくんの動画です。



食べ物よりも木の方に関心を示していますね。

木を食べたいのではなく調べる方に関心をもっているようです。

私たちからみると遊びととらえる行為を犬が遊びと思ってやっているとは思えません。

ただ私たちからすると「遊び」と表現するしかないこれらの行動。

繰り返し行動なのであまりにもやりすぎると疲れますが、雨の日にたまにするなら良いかなと思います。

 

スウェーデンの思いのつまった木の玩具。

ほとんど捨ててしまったので勿体なかったなと思いましたが、犬にはもっと大切なものがあると思って処分したのでそれはそれでよい気づきだったと思っています。

室内玩具はある程度で止めるのがルールです。

雨が上がったらまた環境と触れ合う散歩や自然の中で頭をリフレッシュさせてください。

Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと・動画>飼い主さん自家製のペットドアでベランダへ排泄にでるご機嫌なメイちゃん

前回のブログでドイツでは犬は室内に排泄する習慣がないことをご紹介しました。

このブログで紹介するまでもなく、犬を犬として扱うドイツではこうした犬の習性を大切に扱うことは日本でも知られています。

むしろ日本人は「外で排泄させるなんて犬がかわいそう」という発想にいたってしまい、今のような犬の飼い方になってきたのではないかと思いますが、本当に犬が可哀そうでしょうか。

たしかにマンションなどの集合住宅では庭もなく屋外トイレの確保はかなり大変です。

ですが少しの工夫で犬の世界が広がるとしたらどうでしょうか。


実は先日、家庭訪問レッスンのときに室内トイレからベランダトイレへと環境を移行中の犬ちゃんの環境が激変していて驚きました。

驚いたのは飼い主さんお手製というベランダに通じるペットドアです。

全くドアのない場所にどうやって設置されたのかと思うほどの人も犬も通れるドア

よく見ると廃材のドアを加工してご主人が作ったというのですから驚きです。


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排泄をする場所も手作りされてすぐに掃除ができる形に整えてありました。

小型犬だったら簡単に設置できるベランダへのペットドアですが、大型犬となるとそうはいきません。

まずサイズがない、あったとしても料金が高い、なにより大変なリフォームとなってしまいます。

そしてもっと問題なのは、ペットドアが大きいと重たくなり大型犬にかかる負担も強くなってしまいます。

実は私も黒ラブのオポと暮らしていたときにこのドア問題ではかなり悩みました。

オポの自由な排泄のために庭への通路を確保したかったのですが、なにしろ犬のサイズは40キロ近いのです。

里山ということもあり、ドアを開けたままにしておくといろんな生物がドアという境界線を越して室内に入ってきてしまいます。

そのことでトラブルが多く、なんとかしてオポだけが利用できるペットドアをと考えたのです。

そして考え出したのがビニールを下げたペットドアです。

写真はこちらのブログ記事で紹介しています。

「犬の排泄行動に自由を与えよう!」

このオポ用のドアの写真をレッスンのときにご主人に見ていただきました。

そうすると「ああなるほどね」と何かひらめかれたようで、その後すぐにこの素敵なドアが設置されたということです。

短い動画ですが犬のメイちゃんがうれしげに通行する姿を見てください。



ベランダへのドアが設置されてからメイちゃんは自由にベランダに排泄に出られるようになり、またベランダでよくひなたぼっこしたり、オモチャをもっていったりして自分のスペースを楽しんでいるとのことでした。

風に当たったり日光に当たったりする場所で排泄ができるというのは犬という動物の基本です。

マンションでいろいろと難しい方も、このひとつの広がりで犬の行動は激変してしまうことをぜひ知ってください。

メイちゃんの成長がこれからも楽しみです。




Posted in 音声・動画, クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと・動画>犬の不思議行動:地面に体をこすりつけるのはなぜ?

先日のリンちゃんといっしょに七山お泊り初体験してくれたチワワのハルちゃん。

生後5ケ月という若さなので面白行動が爆発していました。

その行動のひとつが、地面に体をこすりつけるような行動です。

結構たくさんの犬ちゃんがこの行動をするので見られたこともあるでしょう。

リンちゃんがそばで見ています。

動画はこちらからどうぞ。




地面に体をこすりつけていますね。

でもよくみるとこすりつけているのは地面ではなくあるものなのです。

それは、ミミズの死骸です。

死骸といってももう干からびていますのでカラカラです。

犬が反応しなければそれがミミズであることすら気づかないような代物です。

黒くて薄くて軽くて、でもよーくみるとミミズ、そしてないより臭い。


このミミズの死骸に体をこすりつける行動は今までに多くの犬で見ることができました。

なぜ他の昆虫の死骸ではないけないのか、なぜミミズなのかはわかりません。

ただ明らかに臭いことだけは証明できます。

なぜなら体をこすりつけた後に犬の臭いを嗅ぐと、相当くさいからです。

飼い主さん的にはかなり抵抗のある行動らしく、たいていの飼い主はこれを「ダメー」といって止めてしまいます。

ところが私はじっと観察しています。


ハルちゃんですが、かなり長い時間このこすりつけ行動をしていました。

一旦止めたかと思ったら再び始まるという感じでした。

一度部屋に入ってまた出てきたときもやりました。

そして最後は、書くと抵抗がありそうなのでご想像にお任せします。

なんとなくエンディングは想像できますね。


地面ではなくミミズの死骸に体をこすりつける行動の意味は、カモフラージュです。

自分の臭いをミミズの臭い臭いでまとってしまおうとします。


なぜそうする必要があるのでしょうか。

それは、自分の臭いが薄いからです。つまり弱いということです。

弱い臭いでは外敵に襲われる危険性が高まります。

強い臭いだと敵に対して「俺、わりと強いから」というメッセージになります。


ハルちゃんにしてみれば自分の弱さを隠すためのカモフラージュ。

それは他の犬に対して行われているのではなく、環境にいる他の生物たちに向けられたメッセージです。

自分の身を適切な形で防衛する犬としては正当防衛の行動。

この行動を止めることなどできません。


逆からいうとハルちゃんは弱いということです。

この行動は幼い犬に出やすい行動で、特に1歳未満ではよく見られます。

うちは5歳なんだけどするという犬ちゃんは、精神的にはまだ成長途中ということで見守ってあげてください。

成長するとしなくなるこの行動をする犬たち、将来は活動的に行動しやすい性質を持ちます。

こんなことを知ることができるのも、とても楽しい。

飼い主でない私がこんなに楽しいのだから、飼い主さんたちにはもっと楽しんでもらいたいです。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと・動画>危険な生物に反応する犬の感受性の高さ

夏休みのお預かりクラスの間の楽しみといえば、庭で犬たちの行動を観察できることです。

特に2歳未満の若年の犬たちは、いろんな刺激に対して様々な反応を見せてくれるのでとても楽しいです。


もうすぐ2歳になるリンちゃんが庭で何かに反応しています。

臭いを嗅ごうとするけど近づけない。

体重を後ろに残しながらも鼻先を近づける、でも逃げようとする。

アリでもないクモでもないカエルでもない生き物を見つけたようです。


その様子はこちらの動画からぢどうぞ




リンちゃんが発見したのはムカデです。

家の中でよく見るムカデとは少し違いますね。

山ではたくさん見ることができます。

オポも山歩きのときにこのムカデが大量に発生していたときには、かなり反応していました。


ムカデは近付いてくるものをすべて攻撃しやすい性質を持ちます。

そのためなのか、もしくはこちらが近づくことで危険を知らせるのか、危険なフェロモン臭を出しているようです。

その臭いを感知して反応するのが犬。


リンちゃんがムカデに反応して近づいたり離れたりするのは、確認したいでも危険かもしれないと葛藤が生じるためです。

そのうちにムカデが逃げ去ってしまえばいいし、ムカデの方が危険を察知して身を潜めて丸くなることもあります。

ダンゴムシみたいに丸くなるのです。

そうすると犬も臭いを嗅ぎにいくのを止めてしまいます。

行動としてはとてもシンプルなものです。


同じ場に生後5ケ月のチワワちゃんもいましたが、こちらは無反応。

他の虫たちには反応するのに、この危険生物には目もくれません。

リンちゃんが反応していることすら気にならない様子で、子犬ワールド全開です。

年齢による役割分担といったところでしょうが、これも社会的な行動のひとつです。


環境に対して適切に反応し、自分をうまく防衛し、過剰に攻撃しない。

そのことで安全、安心をキープして生きるためのベースを整えていく。


こんなシンプルな行動を見ると少しうれしくなってしまいます。

犬なんだから当たり前だと思う反面、犬なのにもうこうした反応がでなくなってしまった犬がたくさんいるからです。

遺伝子的に、幼少期の環境で、接し方で、脳のストレスによってなど、理由は様々です。

シンプルな行動ができない犬は、他の刺激には過剰に反応してしまうのです。

興奮する、執着する、不安になる、など脳をとりこにする反応ばかりです。


夏休みのお預かりクラスつづきます。

これからまたゆっくりと観察していきます。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと・動画>犬との大切な遊び「ひっぱりっこ遊び」をちゃんとできてますか?

犬といっしょに暮しているといっても、犬と何をしたらいいのかわからなくなってしまうことはないでしょうか?

もしあるとしたらそれはとても正直な意見ですし、犬とのかかわりやコミュニケーションを真剣に考えている証拠です。

犬とかかわるということが、犬をただなでたり抱っこしたりすることで終わっている場合もあります。

ただ犬が家のソファの上で寝そべっていたり、犬用のベッドで寝ている姿を見て、ただ癒されているだけのこともあるかもしれません。


室内飼いであれ外飼いであれ、現在の犬たちは毎日暇ですることがありません。

室内拘束されているか外で係留されているかのどちらかなのですから、することがないのも当然のことです。

そんな暇な犬たちと狭い空間でもぜひやっていただきたい遊び、それが「ひっぱりっこ遊び」です。


ひっぱりっこ遊びにはかなり誤解のある意見を聞くことがあります。

極端な誤解の例では、ひっぱりっこ遊びは犬が狂暴になるからやってはいけないというものです。

もし犬とひっぱりっこ遊びをするとしても、絶対に負けてはいけないという変わった意見も聞いたことがあります。


実はこのいづれも問題にする必要もないことです。

なぜなら、ひっぱりっこ遊びはものを奪い合う遊びではなく、奪い合って力を競う遊びでもはたまた喧嘩でもありません。


ひっぱりっこ遊びは共同作業のひとつです。

ひっぱりっこ遊びは子犬のころから犬と犬が行う対等性の高い遊びなのです。


この犬とのひっぱりっこ遊びですが、案外ちゃんとできていません。

ひっぱりっこ遊びを見せていただくと、ひっぱりっこではなく犬がおもちゃにぶら下がる状態になっていることがよくあります。

犬は飼い主が持つおもちゃの一部を口でくわえてひっぱるような状態になっているように見えるのですが、飼い主がおもちゃをひっぱるとそれについて歩いたり、おもちゃにぶら下がった布のようになったりします。

そして、犬は途中でひっぱりっこをやめて口にくわえたおもちゃを飼い主の目の前に置いて後ろに走り出し、飼い主におもちゃを投げることを要求しながら、ボールを拾う遊びの方に変えてしまうことがあります。


これは、ひっぱりっこ遊びが不得意な犬の行動のパターンとしてよくあるものですが、こうした犬にこそひっぱりっこができるようになってほしいものです。

レッスンの時にもよくひっぱりっこ遊びを見せていただきます。

ほとんどのケースでひっぱりっこ遊びは成立していません。


今回はお預かりのリンちゃんとお庭でひっぱりっこ遊び練習をしたときの動画をご紹介します。



※写真をクリックすると動画が再生します
リンちゃんとのひっぱりっこ遊びの様子です。

まだ1歳になっていないシュナウザーのリンちゃんとひっぱりっこ遊びの練習をしている様子です。

動画でご覧になるとわかるように、人が後ろにおもちゃを引くとリンちゃんが少しついてきてしまいます。

このまま人のペースでおもちゃを動かしつづけると、リンちゃんはずっとおもちゃに引きずられるようにしてついてきてしまいます。

そこで、リンちゃんがうまくひっぱりっこができるように誘導していきます。

ひっぱりっこ遊びの基本姿勢は、お互いが体重を後ろにかけるようにして引き合う形です。

ひっぱりっこのどちらか一方が体重を乗せすぎると、片方に引きずられてしまいます。

同じ理由で、どちらかがきちんと体重を後ろに乗せていないと、やはり引きずられてしまいます。

お互いに同じ力で後ろに引き合うことでひっぱりっこがなりたっているのです。


では、どのように誘導したらいいのかというと、犬がひっぱりっこの状態を維持できるような「ポジション」をとれるようにおもちゃの位置を誘導していきます。

微妙な引き加減で調整することで、犬はその位置を確認し相手が求めていることを受け取っていきます。

ひっぱりっこ遊びが継続するように体重を維持し続ける必要がありますから、座ったままの状態ではなかなかうまくいきません。

うまく教えていくためには、小さな犬を相手にするときにも体重移動が楽にできるようなポジションをとってみてください。


家庭訪問クラスのときにこのひっぱりっこの説明をしていると、案外男性の飼い主さんの方が飲み込みが早くとても上手に誘導されます。

スポーツ経験などの体を使った経験が、犬との遊びに影響をしているようです。

人とひっぱりっこができるようになると、今度は相手が犬でもひっぱりっこができるようになります。

ひっぱりっこ遊びは、犬の遊びとしては必須で、犬の精神的な成長にも大切な役割を果たします。

犬が何歳になっていても楽しめる作業遊びなので、ひっぱりっこ遊びを楽しんでください。

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<クラス・動画>家庭訪問クラスでお散歩の練習:首輪とリードで街中を歩くこと

家庭訪問トレーニングクラスのカリキュラムの中には、日常生活で犬のお世話や社会活動に必要なことが入っています。

どこから始めるか、何から学ぶかは犬の状態や環境、飼い主さんの希望などで多少手順は異なりますが、散歩のやり方や練習は必ずやってます。

今回ご紹介する動画は、一度お散歩練習風景として紹介させていただいた黒柴犬のカレーニンちゃんの練習風景です。

この日、カレーニンちゃんと公園で他の練習をした最後に、犬の状態を見てハーネスを外す提案をさせていただきました。

散歩練習の最初は、ほとんどの犬にハーネスの利用をお願いしています。

もちろん理由あっての提案ですが、ハーネスを散歩のときにずっと使ってほしいということでもありません。

犬の状態や環境など、必要に応じてハーネスの使用から首輪とリードだけで散歩する方法に切り替えるご提案もします。

逆にずっとハーネスをつけたまま散歩することをお勧めしている場合もあります。

散歩の道具としてハーネスを利用した方がよい犬や環境があるためです。

うちはハーネスを使っているという飼い主さんはご安心ください。

黒柴犬のカレーニンちゃんの場合には、リードの合図を送る道具をハーネスからリードに切り替えるご提案をしたということです。




※クリックすると動画が再生します。

●首輪とリードで歩く練習をはじめたカレーニンちゃん

生後6ケ月なのでまだまだ不安定な年齢です。

状態によってはまた散歩の道具を変える必要があるかもしませんが、環境に応じていくつかの道具を使いこなすのも飼い主さんとしての力量です。

また、この日新しい道具の提案もさせていただきましたので、近々バージョンアップしそうです。


以前こちらのブログでご紹介した散歩をはじめたばかりのカレーニンちゃんの動画はこちらでご覧になれます。
過去ブログ記事:<クラス>子犬のはじめてのお散歩トレーニング

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<動画>来客の時に興奮する犬を落ち着かせる方法:「インターホンでハウス」はハウストレーニングの必須項目です。

犬は環境の変化に対して敏感に反応します。

室内飼育の犬の場合には、犬が住処としている室内に異変が生じると大変興奮します。

誰であれテリトリーを侵入する気配を察すると、吠えたり玄関に走り出す犬はそう珍しくはありません。

テリトリーを守るという行動は犬の習性に応じた行動です。

犬が来客時に吠えたり興奮したとしても、来客が飼い主の友人や知人であることを理解して落ち着きを取り戻すのであれば全く問題ありません。

ですが、来客が誰であるかを確認するまでの間、犬は大変不安定な状態に陥ることがあります。


特に室内飼育の犬の場合には、屋外の犬とちがって逃げる場所がない最後のテリトリーになるため、来客の合図には過剰に反応するのです。

来客の時には犬をできるだけ落ち着かせてあげる必要があるのですが、どうもやり方によっては全く間違っている方法を取られることがあります。

絶対にやって欲しくないのは、吠える犬を抱っこして玄関に出迎えに行くことです。

いろいろと理由はありますが、落ち着かせという自律力を育てるためには、抱っこは落ち着かせにはなりません。

とても依存した形で飼い主の抱き上げに頼るという依存行動となります。

犬によってはさらに不安を抱えやすくなり、分離不安の犬であればそれが悪化していくでしょう。


では、対応としてはどのような形が最もやりやすいのかというと、やはりテリトリーを活用したハウストレーニングです。

インターホンがなったらハウスに戻るように教える練習をした成果を生徒さんから動画でいただきましたのでご覧ください。


犬のリキちゃんがペットボトルのトリートボールで遊び中にインターホンがなり、飼い主さんがハウスを促す映像です。↓


     ※画像をクリックすると動画再生します。

動画を見ていただくと分かるのですが、まず飼い主さんがとても落ち着いているということです。

飼い主さんが慌てたり興奮したりすると犬も興奮してしまいます。

また、抵抗なくハウスに入るリキちゃんも印象的かもしれません。

ハウスは犬にとって大切な落ち着ける場所であるはず、ハウスに入りたがらないのであれば飼い主としていろいろと考え直す必要があります。

リキちゃんがハウスに入ったあとに騒いでいないのも高く評価できる行動です。


犬のしつけは習慣化していくのが基本ですが、習慣化のためにはくり返し練習が効果的です。

くり返し練習に入る際にはオヤツがなくてもできるようにしてから行う事も大切なことです。

難しいようですが意外に簡単なトレーニングです。

来客の時に犬を落ち着かせ安心させるトレーニングとしてぜひトライしてください。


他にもインターホンでハウスの動画をアップしていますのであわせてご覧ください。

ブログ記事:インターホンに吠える犬“インターホンダッシュ”に対応する:インターホンに吠えるを解決するためのヒント

参考ブログ記事:
インターホンに吠える犬“インターホンダッシュ”に対応する:なぜ犬はインターホンに吠えるのか

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<クラス・動画>子犬のはじめてのお散歩トレーニング

家庭訪問のパピートレーニングクラスで、3ヶ月の子犬ちゃんがお散歩の練習をはじめました。

子犬が散歩に出るというのは、大きな社会化という成長のための一歩を踏み出すことにもなります。

子犬が外界という世界に対しどのような反応を示すのか、それに対してどのように対応していけばいいのかなど、飼い主さんにとっても新しい課題が増えてきます。

チワワのららちゃんのお散歩風景

チワワのららちゃんのお散歩風景



犬を散歩させることで最も難しいことは、リードという犬という動物にとっても大変不自然な道具を理解させなければいけないことです。

リードという道具は犬の安全を確保するために着用するものですが、犬の方から見ると拘束されてしまい逃げることができなくなるというストレス状態に追い込まれてしまうものでもあります。

子犬にリードを着けることの意味は、飼い主が手をつないでいるように犬と歩いているということです。

リードは子犬を守るための道具でもあり、また子犬にどちらの方向に進もうとしているのか、停止しようとしているのか、待つ必要があるのか、など状況による様々な行動を伝えるための大切な道具なのですが、子犬がこれを理解するようになるにはしばらく時間がかかります。

それよりも、リードを使っている人(飼い主)の方が、リードの使い方を十分に理解できていません。

特に様々な危険と遭遇する可能性のある混雑した道でリードを使う場合には、リード使いにはかなり熟練を求められます。

リードは犬を落ち着かせるために使う道具であって、リードをひっぱって犬を不安定するような道具ではなく、馬でいえば手綱だと思っていただけるとわかりやすいかもしれません。

子犬はリードを付けられているストレスを抱えながら、臭いの強い都心の環境をすり抜けて安全地帯である緑の多い公園へと向います。

子犬にどのような手順を踏めば社会化をできるだけ緩やかに促進させることができるのか、子犬の性質やそれぞれの異なる地域の環境から算出していくだけでも、かなり時間のかかる作業です。

次の動画は、お散歩練習をはじめたばかりの3ヶ月の柴犬ちゃんの動画です。


           生後3ヶ月のカレーニンちゃんのお散歩風景の動画

こうした散歩にかかわる環境整備を飼い主さんといっしょにやっていくためには、やはり家庭訪問トレーニングが一番です。

実際に見ることができない環境の場合には、ビデオで見せていただいてり飼い主さんからの詳細な報告で環境を把握できるように努めています。

さらに、子犬の散歩デビューの前準備と室内での子犬との過ごし方が子犬の散歩行動に影響を及ぼしていますので、つまりは何かひとつだけを練習してもうまくはいかないということです。

逆をいえば、一貫して接することを覚えると犬のしつけ方や関係性の作り方はある意味シンプルであるともいえます。

子犬たちのこれからの成長が楽しみです。

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