グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>夏休みだから、子供といっしょにドッグトレーニング:犬との接し方を子供に教えてほしい理由

夏休み中盤に入りました。

お盆休みになると「孫たちが帰ってくるのでその日にあわせてレッスンしていただけませんか?」と予約を頂きます。

子供たちが犬とどのように過ごせばいいのかがわからない。

犬が子供に対してとびつきや甘噛みをするにどう対応したらいいのかわからない。

こうした疑問や不安を解消されたいということですから、プライベートの訪問トレーニングクラスを受講されている生徒さん宅では対応させていただきます。


子供といっても年齢は様々ですが、犬にかかわりたい、犬と遊びたいという年齢は幼稚園生から小学生くらいまでが多いようです。

この年齢の子供たちは好奇心旺盛なので、見たい、知りたい、触りたい欲求が高く犬への関心が大変高いようです。

関心が高いということはすばらしいことなのですが、動物との接し方を正しく伝えていないと、惨事を招くことになります。

惨事とは、犬が将来的に子供や大人にまで咬みつくようになったり、子供を見たり声を聞いただけで吠えたり興奮したりするようになることです。

ただ、子供たちが犬といっしょに遊んでいただけといわれることが多いのですが、その接し方はただ子供の好奇心を満たすだけの一方的なもので、犬にとっては虐待に相当するような扱いまで含まれてしまいます。

虐待というと犬を叩いたり投げたりすることのように思われるかもしれませんが、そうではありません。

例えば、子供たちがお友達とたらいまわしに抱っこして回ったり、立ったり寝ているところを急に抱え上げたり、不安定な状態で抱っこしてつれまわしたり、前脚だけを持った状態で持ち上げたりすることも、犬の側からしてみれば恐怖を抱く行動になります。

他にも、大声を出して追い掛け回したりすることもそうです。

子供は喜んで犬を追い回すため、見ている大人(親)は、子供と犬が楽しげに遊んでいると思うかもしれません。

子供の追いかけに対して、犬は逃げ回ったりとびついたり、場合によっては腹部を見せるような行動をするでしょう。

逃げ回りは逃走行動、とびつきは闘争行動、服部を見せる行動は降参行動で緊張状態にある行動です。

子供に対して恐怖を抱える犬もしくは子犬を笑ってみている大人に対する信頼もなくなってしまいます。

好奇心の強い子供には、特に距離を置いて犬という動物と接するように教える必要があります。

犬の行動のひとつひとつの意味を伝えてあげる必要もあります。

子供に犬を抱っこさせてはいけません。

子供にリードを持たせてはいけません。

小学生未満の子供さんに犬の管理を任せてはいけません、それは大人の仕事であり、子供が中学生になったらお願いするようなことなのです。

また、犬の方が子供に興奮するような状態であれば、ルールを持って接することができるよう、犬そのものをしつける必要があります。

この犬のしつけがある程度進むまでは、子供に会わせることはできません。

犬が子供にとびついたり吠えたり、ひどい場合にはマウンティングや甘噛み行動をすると、子供は犬のことを怖がるようになります。

犬は弱い動物を脅すことを覚えてしまいます。

小さな子供は大人とは違う匂いを出しているのです。

どんな犬も、子供という動物が大人という動物とは少し異なることを知っています。

犬が室内で生活のルールに従って安定した行動を見せるようになったら、子供といっしょにできるゲームを考えたり、オモチャ遊びを提案して親もいっしょにやってみましょう。

クラスの中では、子供さんとの過ごし方や、遊び方も提案しています。

実際に子供たちといっしょに犬を遊んでみたり、やってはいけないことをお話ししたりすることもあります。

特に、帰省などで一時的にきている子供たちは、犬にとっては来客と同じです。

犬と子供たちだけにしないように、必ず大人が安全を見守ってください。

子供の皮膚は柔らかく、興奮した犬の牙があたればすぐに破けてひどい怪我につながります。

飼い主である大人の知識不足や管理不足で子供たちと犬を、身体的にも精神的にも傷つけず、良い夏休みの思い出になるように配慮をお願いします。

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