グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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人になつきにくい犬との接し方

昨日のブログ「人になつきにくい犬」で、「なつきやすい」犬が人に選ばれやすい理由をお話しました。

では、人になつきにくい犬を迎えた場合はどのように対応したらいいのかについてのヒントとなるようなことを説明します。

犬との接し方は、犬を飼っている環境や飼い主さんの行動のパターン、そして犬本来の性質によってそれぞれに異なります。

ここでは、人になつきにくい犬に対して接する上でのポイントのようなものをあげますので参考にしてください。

まず、基本姿勢です。
犬に対して「かわいそうに」という思いと
なつかせようとする行動をできるだけ抑えてください。

具体的な行動でいうと、下手にでるような声かけや、
ねこなで声を出して話しかけるようなこと、
顔を下に下げて見上げるような行動です。

これは多くの方がやりがちなことです。
犬を甘えさせる行動です。
犬が人になつくということと、犬が人に甘えるということを分けて考えましょう。

不思議かもしれませんが、人になつきにくいと思われる犬も人に依存します。
特定の人を利用するようになるのです。
人の膝の上にのったり、人の臭いのするものを占有したり壊したりします。

なつくいにくかった犬が、自分の膝の上に乗ってくるようになると
やっとなついてくれたとうれしく思うかもしれませんが、それは違います。

その犬は、他のの家族や他人に対して攻撃的になったりおびえる行動を前よりもとるようになる可能性があります。
依存は人の力を借りた行動です。
他者への依存で自分の社会的行動は未熟な(低下した)ものになります。

自分を依存させれてくれる人だけに対して、依存するのですが、
不安定な社会性はやがてその依存先となる人にも攻撃的になるという結果がまっています。

人になつきにくい犬にはそれなりの時間と距離が必要です。
こちらから早く近づこうとすると逆に離れていく、
もしくは、思ったより近づきすぎてしまい逆効果になることもあります。
特に食べものをつかってなつかせようとした場合には本来のなつくとは異なる状態となることがあります。

なつかない犬に必要なことは、まずは安定したテリトリーです。
これはどの犬に対しても同じことですが、ここでも安定したテリトリーは行動を変えます。

安定したテリトリーはグループでそのテリトリーを守る行動をします。
どんなになつかない犬でも、人が出したものを食べるという状態であれば
そのグループに所属できる可能性があるということです。

極度になつかないタイプの犬は、人が見ているところでは食べ物を食べません。
このような状態の犬は人が触ろうとすると、咬み付きや牙を当てるなどの
攻撃的行動をみせるようになっているため、一般の方が飼うことはお勧めしません。

安定したテリトリーをつくるのは、飼い主が考える物理的なことです。
犬を置く場所、犬のために準備するクレートや犬舎、犬に与えるスペースなど
犬の性質に応じて広げながら、テリトリーを安定させていってください。

飼い主さんの関係性は、同じテリトリーの中に住むという動物として始まります。
まずはココからスタートします。

犬は社会性が高い動物だということを思い出してください。
犬には群れに所属するという力があります。

犬がなつくというのは、人に従いなつくということです。
おびえて人になつかない犬が、人と生き生きと暮らす姿は実現の可能性大です。

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七山校の柿、1本しかない甘柿でなかなか育たず、
育ってもすぐに鳥に食べられてしまいます。
毎日通ってくる鳥たちに食べられても悔しさはありません。




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