グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬にアロマは大丈夫なの?を考える

昨日のオポデイ報告ブログに写真掲載したバラの花は、オポが好きな花でした。

「好き」という曖昧な表現では誤解を招くので、詳しく説明します。

最初は、犬にアロマテラピーって、負担がないのだろうか?と疑問を持っていたことから始まります。

当時アロマテラピー教室を開校されていた飼い主さんがいたため、興味深くいろいろと考えたり、観察したりしていました。

植物の香りなので本質的には犬には負担がかかりそうにありませんが、いくつかの部分で注意が必要です。

まず、アロマオイルとして販売されているものの中には、添加物が入っているものが結構あるということです。
香料の入っているものも結構あります。

これらの人工的香料を犬は好みません。

本来、人にとっても快適なものとはいえないのでしょうが、感覚が麻痺してしまうと、刺激の強いものしか受け入れなくなってしまいます。


次に、希釈やアロマの香りの度合いです。

まれにですが、アロマの臭いに満ち溢れている空間や人に接することがあります。
不自然に強い臭いは、動物に不快感を与えます。

特に犬の場合には、嗅覚が大変優れています。
臭いの分子が多すぎると、クシャミをしたり部屋から出て行ったりします。

ところが、犬の方もいつも強い刺激にさらされていると、感覚が麻痺してしるため、強いにおいにも無抵抗になっています。

健康な動物は基本的には無臭で、ほとんど臭いません。

健康は犬はシャンプーをしなくても無臭で、人の方がよほど臭いと感じます。


香りの程度でいえば、ほんのりと香るくらいが良いでしょう。

香りの感覚を高めるなら、ときには透明な空気の中で過ごす必要もあります。

福岡市内では、なかなかそうした場は見つかりません。
休日には郊外に出かけて、この冬の透明な空気を犬と共に吸い込んでください。


さて、オポとバラの花の香りに戻ります。

オポの好む香りをテストするために、20種類ほどのアロマオイルを紙につけていただき持ち帰りました。

伏せているオポの鼻先20センチくらいのところに、ひとつずつその用紙を差し出しました。

どれも自然の香りのするもので、用紙を見ることもないし顔を向けることもありません。逆に、顔を背けることもありませんでした。

ところが、ひとつだけ反応したアロマがありました。

そのアロマオイルをつけた用紙を出すと、顔を向け用紙に鼻先をつけてフンフンと随分長らく興味深く嗅いでいたのです。
そのオイルの種類が「ローズ(ばら)」でした。

ローズといえば、オイルの中では大変高価なものです。
当時は10滴で5000円くらいするほどのものでした。

そのときに、なぜローズにだけ反応したのだろうと思って終わってしまいましたが、オポの長い人生を振り返るとオポがバラの香りを好んだことは、間違いのない事実でした。

犬にアロマはダメと絶対的に決め付けずに、チャレンジしてみてください。

犬にとって快適な空間は、人にとっても快適であるはずです。

オポとみるく