グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ>犬を触るだけがコミュニケーションではない事をはじめて知りました

受講生のコトバは、グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいた受講体験の感想です。

今回は2頭のチワワちゃんと生活する飼い主さんからいただきました。

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うちには2頭のチワワがいます。

上はお兄ちゃん犬のゆず、下は妹のあんじゅです。

ふたりは兄弟関係ではなく、ゆずを迎えて1年を過ぎたころにあんじゅを迎えました。

20190423230646ゆずあんしゅ

グッドボーイハートの訪問トレーニングクラスを受講しようと思ったのは、お兄ちゃんのゆずの問題行動でした。

ゆずはとにかく自分が嫌だと思うことをされるとすぐに噛みついていました。

例えばつめきり、脚の裏毛をカットすること、ブラッシングなどのお手入れは、噛みついてなかなかさせてくれませんでした。

また、寝ているときに触ったり、ゆずが寝ているときに自分が動いたときにも噛みつかれることがありました。

普段はひざの上に乗ってきたのですが、ひざから降ろそうとして抱き上げようとしても噛みつかれます。

そんな状態がひどくなり、家族全員が触ろうとすると噛みつくようになりました。

さらに、お客さんが来たときも噛みついていくので、お客さんを呼ぶこともなくなりました。

散歩中にはリードをひっぱり、人や他の犬にあうとすごく吠えます。

それで人や他の犬がいる時間をさけて散歩に出るようになってしましました。

散歩中は外では排泄ができず、家ではものすごくトイレをする回数が多くなりました。

吠えるのは散歩中でだけでなく、室内や庭でもすごく吠えていました。

下のあんじゅの方はかみつきなどはなかったのですが、トイレが不安定でよく室内で失敗していました。

ネットで犬のしつけ方を検索していろんな方法を試してみたのですが、あまりよくならずどうしていいのかわからなくなっていまいました。

それでこちらの学校に相談をしたのです。

20190423230557ゆず
家庭訪問トレーニングを受講して、次々に部屋とお庭の環境を犬が安心して過ごせるように整えていきました。

使っていたサークルはすぐに捨てて、クレートやベッドを準備しました。

お庭で遊んだり排泄できるように柵を整備したりと今までとは違う環境になりました。

一番は犬に対する接し方を変えたことで、少しずつ変化が見られました。

犬をずっと触って抱っこしたり一緒に寝たくて犬を飼い始めたのですが、そのことが犬のスペースを侵してストレスを与えていたと知ってとてもショックでした。

先生から「触らないでください」と言われたときはビックりしました。

というのも、犬を触ることが犬とのコミュニケーションだと思っていたし、犬を触りたくて飼ったので触らずにいることがとてもつらかったです。

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ゆずは来客のときに自分のスペースにいることができるようになりました。

室内でのマーキングはなくなり、散歩中にも排泄ができるようになってリードの引っ張りもほとんどなくなりました。

散歩中には人にはほとんど吠えなくなりました。

庭に出ているときにも吠え続けて止まらなかったのが、声をかけて止めることができるようになりました。

すぐに触る癖をなくしたので噛みつきはなくなりました。

ブラッシングは今練習中で、気持ちよくさせてくれることもあります。

噛みつかれるのではないかとこちらも警戒してしまうので、お互いの信頼関係をこれからもっと高めていきたいです。

あんじゅはお庭と散歩中に排泄できるようになりました。

20190423230705あんじゅ
一番びっくりしたのは、仲良くあそんでいるとおもっていたゆずとあんじゅがあまり仲良しではなかったことです。

部屋の中を走り回っているのが遊びだと思っていたのです。

あんじゅはゆずに遠慮するように生活していたようで、居場所がなくていつも動いている状態であることを説明されました。

20190423230624ゆずあんじゅ
最初はゆずの噛みつきと吠えでトレーニングの相談をしたのですが、犬の行動や社会性を学ぶようになって知らないことが多くて驚きました。

家庭内での行動が少し落ち着いてから七山のトレッキングクラスに参加しました。

はじめは山についたときもとても興奮していましたが、山を歩いているゆずとあんじゅは気持ちよさそうにしています。

次第にリードで制限しなくてもわたしといっしょに山歩きができるようになりました。

そして今では他の犬やその飼い主さんといっしょに山歩きをしています。

山を歩きはじめると他の犬や人に吠えたり怖がったりすることもなく、これほど変化するのかと驚きました。

まだまだ前進したり後退したりを繰り返していますが、根気強く犬といっしょにがんばっていけたらと思っています。

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犬の行動や習性を理解しその習性を生かして暮らしていけるようにすることが、犬が安心して生活していけるということです。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんの飼い主さんはクレートやベッドやお庭の整備など環境改善にすばやく対応されていました。

これこそがまさに犬に協力的な態度であって、犬たちの安心を獲得する態度です。

その飼い主さんの気持ちが伝わるようにご自宅での行動は変わっていきました。

郊外に住むゆずちゃんとあんじゅちゃんには自然環境がたくさんあったのですが、グッドボーイハートの仲間たちとの集団行動で学ぶために山歩きにも参加しています。

他の犬との社会的な態度に自信を持たせるために、お預かりクラスにも来てくれました。

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犬を触らないでくださいと言われることはつらいことかもしれません。

それは犬が安心してリラックスして人と接触するコミュニケーションを受け入れるようになってから可能になる行為なのです。

犬との関係を作る前に触ったり抱っこしたり抱きしめたりする行為は犬を不安定にさせてしまうのです。

それは生物学的に犬という動物のコミュニケーションという習性のルールに違反した行為だからです。

人は接触性の高い動物で触ることがコミュニケーションだと思っていますし、むしろあたたかくて柔らかいものを触ることで自分を落ち着かせようとします。

犬をペットとして迎える方の多くが、あたたかく柔らかいものを触っていたいという人側の欲求からはじまっていますが、それは真に犬の信頼を得るコミュニケーションにはなりません。

本当の愛は可愛がりではなく「理解」することです。

本当の信頼関係が生まれるとやさしく触れたときに感じる犬の尊さを実感できます。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんと飼い主さんの関係の発展がこれからもとても楽しみです。