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<日々のこと>動物取扱業責任者研修会を受講しました

毎年1回、動物取扱業者に義務つけられている研修会に参加しました。

今回の主なテーマは以下のものでした。

動物愛護管理法の改正
動物由来感染症
狂犬病
マイクロチップ

研修内容の中から、皆さんも関心のありそうなことをいくつかをご紹介します。


この業界の法的な整備はまだ比較的新しく、ルールも表面的で不思議なものがたくさんあります。


例えば、犬猫の販売年齢に関する法律の制限は現時点では以下のようになっています。

「生後49日以内の犬猫の繁殖業者からの引渡等の禁止」

法律改正の検討事項として、「生後56日以内の犬猫の繁殖業者からの引渡等の禁止」とあります。

犬猫を早く親から引き離すと個体の社会化に悪い影響を与えるということで、改正が進められているのです。

飼い主さんもできるだけ長く親犬と過ごさせた方がいいと思われているようです。

子犬期の成長と発達のために、母犬や同胎犬といっしょに過ごさせた方がいいというのは当然のことのように思われます。しかし、ここには落とし穴があります。

単に母犬と長く置くということが社会化ではないのです。

日数という数字を合わせただけでは、動物は社会化しないのです。社会化はそんなに単純な仕組みではないということです。

むしろ、不適切なスペースに収容する時間が長くなるとことが子犬期のトラウマをつくつてしまいます。

不適切なスペースとは、サークルやケイジの中、他の犬の鳴き声が聞こえる空間、臭いのきつい空間、動きの取れない空間などです。

また、繁殖を繰り返す繁殖犬として人が利用している犬の中には、ストレスが強くかかり子犬と上手くコミュニケーションがとれない母犬もいます。

このような状態で母犬と同じスペースに長く置かれても、社会化は難しくなるばかりです。


法律の中には、犬猫の保管や展示のスペースについてもあります。

保管や展示の広さは、動物の体長の2倍以上の広さであることとされています。

逆から読むと、体長の2倍あればいいともいえます。

法律とはなかなか抜け道の多いものです。


また、毎年紹介される狂犬病に感染した子供達の症状のビデオを見るのは心苦しいものです。

日本は狂犬病が長らく発生していない国ではありますが、決して狂犬病がクリアな国とはいえません。狂犬病は他国入ってくる可能性が高く、その防衛に対して防御が甘すぎるため、いつでも狂犬病が国内に入る可能性があると思っておいたほうがいいでしょう。

ネットでは「RABIES」のワードで検索されると、狂犬病の感染に関する情報の動画を確認できます。特に人の感染動画は興味本位では見ることをお薦めしません。攻撃性と致死率100%という狂犬病は、犬という動物と共に暮らす上では、見てみぬふりをできない病気であるという認識は必要でしょう。

動物由来感染症については「手洗いの励行」「節度ある触れ合い」が予防のポイントとして紹介されています。
当たり前のことのように思えますが、案外なれてしまってできないことも多いものです。

最後に突っ込みをひとつ。

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