グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>犬の行動が不安定なときは管理を厳しくが犬のしつけの基本

今日から以前の日常生活が戻ってくるという方も多いでしょう。

都会の犬たちにもまた以前の生活が戻ってきます。

都会の犬たちの生活のパターンとは長い留守番と活動量の少ない生活です。

犬の行動は欲求が満たされているほどストレスが低く、欲求不満にいたるほどストレスが軽減されるのは人と同じです。

ステイホーム週間から本来の日常生活に戻る今回の生活のパターンは、犬にとって欲求不満に陥ることになります。

あくまでステイホーム週間に犬と向き合って時間を過ごした飼い主に限ってのことですが、グッドボーイハートの生徒さんたちならきっとそうされたのだろうなと想像しています。

一生懸命向き合ったのに日常が戻ってくるのが犬にストレスを与えると考えると違和感や矛盾を感じるかもしれません。

だったらステイホーム中も留守番させておけば良かったのかと考えてしまうかもしれませんが、それは違いますので安心してください。

もし間違った接し方をしたとしたら、ステイホーム中にお互いの境界線を踏み越えて、ダッコ(抱っこ)生活、ハグ生活、べったり生活をしていた場合に限ります。

犬との距離感を保ちながらより良い関係を作るために時間を作られたなら、そのことは必ず将来うれしいお知らせとしてかえってきます。

さて、生活のパターンの変化で犬の行動や多少不安定になるということは予測しましょう。

行動に現れなくても食欲、身体的反応にも表れることがあります。

下痢だったり皮膚病だったりすることもあります。

普段から社会化力が少し低めの犬たちは耐久力がなく反応も多少強いことも覚悟しましょう。

その上で、飼い主が今やってあげられることははっきりしています。

犬のしつけの基本ですが、犬の行動が不安定になったときには管理を厳しくするということです。

管理を厳しくするというのは今飼い主さんが利用している犬を管理する道具を上手に活用するということです。

ハウストレーニング、トイレトレーニング、散歩トレーニング、合図に応じるトレーニングを習慣化できている犬はこれらの管理を強めてください。

最初に管理をはじめた状態が強い状態で、行動が安定してくると管理を緩める、だけど行動が不安定になると再び犬の管理を強めるというのが犬のしつけの基本です。

本当は私たち人間も同じような習性をもっていますので自分に当てはめて考えてみても理解しやすいと思います。

特に日本人は歴史的に統率の中に入るとまとまりやすい民族のようで、危機感が強まるときほど法律や規則で強く管理される方が行動は安定します。

今回の自粛生活にもそのような傾向がありました。

だれかに管理されているルールがあるのだという上で活動するのが社会なのです。

ただ同時に従うことで自分の生命も保持される守るものがいるのだと感じることも必要です。

これはごほうびと罰の原理ではありません。

人と犬が社会的な動物だという原則にのっとって実現する社会なのです。

犬を過剰に叱ったりほめたりする必要はありません。

しっかりと犬を管理してあげ、そして保護すること、それが飼い主としての役割です。

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