グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬の重大な問題行動も実は小さなことの積み重ねから始まる。

犬と問題なく暮らしていると飼い主たちには程遠いはずの犬の問題行動。

その犬の問題行動がまさか自分の犬に起きるとは、犬と暮したばかりの、もしくは犬を迎える前の飼い主には想像もできないでしょう。

犬の問題行動のご相談は、生後3ケ月とか生後4ケ月という子犬時期であることもあるし、8歳、9歳、10歳という犬ではかなりの高齢になることもあります。

問題となる行動の種類は、犬のもつそれぞれの犬種や性質といった個性によっても違いがありますし、むしろ飼い主の生活スタイルや生活環境によって習慣化された犬の飼育環境は犬の個性よりもずっと犬の行動に影響を与えています。

犬の飼育環境と飼い主の犬に対する接し方や飼い主と犬の関係性が犬の性質を育ててきたといっても言い過ぎではありません。

ですが、ひとつだけ絶対にどの犬にも同じだと言えることがあります。

それは、どんなに重大な犬の問題行動も最初は小さな問題から始まったのだということです。

飼い主に対してかみついたり、散歩中にリードをひっぱって興奮して人や犬に吠えたり、室内で来客に対して吠える、インターホンで興奮するなどいろんな問題行動がありますが、その問題行動にも最初があったはずです。

特にかみつき行動の場合には、最初は軽く人の手に牙をあてる、声をだして吠える、手をなめるといった行動や、人に対するとびつき行動といった行動で始まります。

この最初の人に対する自己主張の強い行動を見逃さずに対応しておけば、急に噛みつくような犬にはなりません。

しかもその行動は大体生後6ケ月くらいまでに出てきます。

犬の生後6ケ月というと犬の乳歯が永久歯に生え変わるころです。

犬の永久歯が生えるころには犬の顎は大変発達しています。

犬は動物を捕食する動物ですから、犬の牙と顎は動物を殺傷することに利用するために発達してきました。

生後6ケ月になり永久歯が生え変わった犬は、刀を腰に差している状態なのです。

その武器を自分が生きるためにも使うと同時に、群れを守るために使うという風に成長していれば問題を起こすような犬にはなりません。

生後6ケ月までを飼い主の甘やかしの中で育てられると、飼い主に対する主張をしたり飼い主は自分を守る存在ではなく自分よりも下の存在となってしまい、吠える、咬みつく、マーキングといった攻撃行動を周囲のものにするようになります。

自分の子供に対しても生じる「まさかうちコが…」という考えが犬の問題解決を遅らせてしまい、問題は悪化し手に負えない状態となってトレーニングスクールにご相談に来られます。

お伝えしておきたいのは、ドッグスクールに犬の相談をされることは決して犬を責めたり悪いと決めつける行為ではありません。

犬の吠える、かみつく、マーキングや破壊行動などはすべて犬のストレス行動です。

一番困っているのは犬自身であるということを理解してあげて、できるだけ早く専門家に相談してください。

飼い主としては「私が一番この犬のことをわかっている」という気持ちですから、相談するのに躊躇する気持ちもわかります。

初回の訪問カウンセリングのときに、飼い主さんが愕然とされる姿を今までなんども見てきました。犬のことをわかっていたつもりで全くわかっていなかった、飼い主さんがそう気づかれるからです。

気付かぬうちに犬の問題が大きくなって犬の精神が蝕まれてしまう前に気づいてよかったと思えるようになるのは、犬の問題に対して前向きに取り組んだ飼い主だけです。

そのうちよくなる大した問題ではないと、犬の叫びを聞こえないふりをして問題だけが膨らみすぎると解決できないばかりでなく、犬の体調不良にもつながっていきます。

犬のしつけは犬が来る前から始まっています。