グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

犬になめられて喜ぶ皆さん、犬のことを「舐めんなよ」!【前編】

先日のブログ記事の続きではありません。(犬の社会化の話題少しお待ちください…)

今日の話題は犬の「なめる」という行動についてとりあげます。

 

犬になめられたら私のことが好きなのか?

非常に多くの人は犬に舐められたら自分のことが好きだと思うでしょう。

これはよくある「犬に対する誤解」です。

多分ですが「犬が尾を振っているときは喜んでいるとき」といった曖昧な情報の広がりによって知られていることと同じです。

犬が尾を振るときは喜んでいるときだけではありません。

犬は心身のバランスをとるために尻尾を振ることもあるし、興奮したり攻撃性が高まるときも尻尾を振ります。

ただ振り方に違いがあるのでそれで判別できるということです。

犬が人を舐める行動も単に人が好きだからというわけではありません。

舐める行動のパターンや状況によって意味合いが違ってくるのです。

 

どのようなところを犬に舐められるのか?

ではどのような時に、どのような部分を犬に舐められるのでしょうか?

状況よりどこを舐められるのか、の方が答えやすいので先にそちらを質問します。

だいたい次のような箇所を舐められているのだと思います。

・口の周りを舐められる

・手を舐められる

・足を舐められる

・服の上からも舐められる

 

この中で口の周辺を舐められるというのは子犬のする行動でよくあります。

これは子犬が世話をする母犬に対して食べ物を要求する行動です。

口回りをなめられると大人の犬は自然に食べ物を嘔吐する仕組みになっています。

子犬が世話をしている人の口をなめようとするのはおなかがすいたという要求行動なのです。

 

他の部位をなめる行為は通常では犬と犬ではあまりみられません。

犬はサルのように毛づくろいをしあったりはしないので、他の犬を舐めるという行為はしないのです。

非常に特別なとき、他の犬がけがをしているときなどに舐めることがありますが、それ以外の舐めについては見られません。

もしみられるとしたら先の口回りを舐めるというのとは違うメッセージとして使われています。

メッセージといっても「わたしはあなたのことが好きですよ」という意味ではありません。

犬の舐める行動はもっと違った意味を持つのです。

続きは後編へ。