グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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子供の「三つ子の魂百まで」は犬の性格形成にも通じる

子供の性格や育て方でいわれる「三つ子の魂百まで」ということわざは若い方にも通用するでしょうか。

文字通りですが、小さいころに作られた性格や行動はその人が大人になるまで影響を及ぼすということです。

 

「三つ子の魂百まで」は犬の成長にもいえる

この「三つ子の魂百まで」のことわざは実は犬の成長と発達にも通用します。

つまり犬が成長して成犬になったときの性質(性格)や行動は、子犬のころにどのように成長してきたかが強く影響しているということです。

※カッコ書きで性格としたのは犬の場合には性格といわず性質や気質と表現するのが学問としては一般的なのでこのように表記いたします。

子犬の時期とは具体的にどような時期かというと「生後4ケ月まで」と考えます。

その理由については後程説明します。

 

さて、犬の行動に影響を与えている要因はざっくり考えると2つになります。

1 犬の性質

2 その行動に影響を与えている環境

この二つです。

こう考えるととてもシンプルですね。

例をあげましょう。

ワンコという犬にAさんが近づいてきました。

ワンコはAさんに唸ってあとずさりします。

今度は、ワン太郎という犬にAさんが同じ環境と状態で近づいてきました。

ワン太郎はAさんが近づくと軽く尾を振って顔を背けました。

Aさんが近づいてくるという同じ環境が来ているにも関わらず、ワンコとワン太郎の行動が違うのはなぜか?

答えは単純で、つまりワンコとワン太郎では性質が違うからです。

 

この行動に影響を与える性質の基盤が子犬時代に形成されるというのですから、子犬育てがいかに重要かということです。

 

犬の「三つ子の魂百」までに科学的な根拠はあるのか。

となると気になるのが、実際のところ三つ子の魂百までが犬にも起こるという根拠があるのかというところですが、根拠はあります。

子供時代に性格が作られる背景には、幼児のときに脳内のシナプスの形成が進むという科学的な理由があるからです。

人と同じように犬の脳内にもシナプスがあります。

そしてその形成時期は犬が子犬期の生後4ケ月未満にシナプスの8割程度が形成されるという科学的データがあります。

脳内のシナプスとは機械でいうところの接続ケーブルのようなものです。

複雑な機械が作動するためにはいろいろなパーツが接続されていてお互いの連携で機能していきますね。

その接続をしているのがシナプスといわれる部品です。

シナプスは形成というつながる作業をしたり、刈り込みといういらないものを削除することを繰り返してより良い回路を作っていきます。

こうして脳内の基盤となる回路をつくっていく時期が子供では3歳、犬では生後4ケ月ころまでです。

本来なら生後3ケ月にその多くが作られてその後1ケ月は追加で刈り込みが行われるようなものなのですが、生後3ケ月と言ってしまうと子犬を抱えている方が焦ってしまいそうで、生後4ケ月とお伝えするようにしています。

情報を橋渡しする回路が作られるまでに子犬は自分で動いていろいろなものを匂ったり探索したり体を使ったりしながら環境に適応する能力を身に着けていくのです。

それがみなさんが聞いたことのある「子犬の社会化期」なのです。

 

子犬の社会化期(生後4ケ月)までにたくさんの経験をさせるべきなの?

結論から言いますが、これはノーです。

犬が混乱するような状態で刺激を提供し続けると、犬のシナプス形成は混乱してしまいます。

シナプスは接続がうまくいく状態ではつながっていきますが、うまくいかない状態ではつながりが得られず回路が上手に作られないからです。

犬の社会化の意味をもう一度犬の立場にたって考えてみる必要があります。

この話題については近々ブログ記事として追加します。

では、犬が生後4ケ月までにどのような環境で過ごすことでシナプスの形成と刈り込みが進むのか、それは犬が本来犬としての習性を発揮できるような環境に違い場所であるということになります。

つまり犬は屋外の動物なので、安全は木々に囲われた適度な広さの柔らかい土と草の生えた自然の空間である庭で過ごすことです。

土の上を歩くこと、穴を掘ること、草を食べること、そして安全な寝床を持つこと。

さらに自分を守ってくれるコミュニケーションの通じる動物がいること、はじめは自分の親が、その親を通して人を理解し、そしてそこから人との暮らしが始まるのが最善でしょう。

頭数の多いブリーディングをしているような繁殖所ではなかなかこのような環境を継続して短い子犬期に提供することはできません。

昭和以前の日本であれば犬は軒下あたりで生まれたあと親犬と生活を共にしながら、人眼に見えて寄ってくるようになるには生後3ケ月くらいにはなっていたと思います。

日本の里に暮らす犬たちは勝手に社会化をしていたのですね。

純血種など最初から人が繁殖に関与しているヨーロッパでは、子犬の成長期には子犬は屋外で過ごす時間を作っています。

純血種の繁殖は1800年代からになりますので上手に犬の繁殖を手掛けてきた文化を持っているからこその犬への理解です。

本場できちんとブリーディングされて育てられた犬は日本に入ってくることはほとんどなくみなさんの目に触れることもなかなかないとは思います。

土台の作り方が違うのです。

今日本では、その上っ面だけをなぞったような形での犬の飼い方やしつけ方がはやりになっています。

着こなせない洋服をなんとか着ようとしている不器用な状態なのだろうなと思います。

 

ここからさらに飼い主としてはもうこのことで頭がいっぱいになっていないでしょうか。

犬が生後4ケ月を過ぎてしまっていたら性格はもう変わらないのだろうか…。

どう思いますか?

次の記事につなげます。

 

初めての雪体験をするミックス犬ちゃん