グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ>犬を触るだけがコミュニケーションではない事をはじめて知りました

受講生のコトバは、グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいた受講体験の感想です。

今回は2頭のチワワちゃんと生活する飼い主さんからいただきました。

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うちには2頭のチワワがいます。

上はお兄ちゃん犬のゆず、下は妹のあんじゅです。

ふたりは兄弟関係ではなく、ゆずを迎えて1年を過ぎたころにあんじゅを迎えました。

20190423230646ゆずあんしゅ

グッドボーイハートの訪問トレーニングクラスを受講しようと思ったのは、お兄ちゃんのゆずの問題行動でした。

ゆずはとにかく自分が嫌だと思うことをされるとすぐに噛みついていました。

例えばつめきり、脚の裏毛をカットすること、ブラッシングなどのお手入れは、噛みついてなかなかさせてくれませんでした。

また、寝ているときに触ったり、ゆずが寝ているときに自分が動いたときにも噛みつかれることがありました。

普段はひざの上に乗ってきたのですが、ひざから降ろそうとして抱き上げようとしても噛みつかれます。

そんな状態がひどくなり、家族全員が触ろうとすると噛みつくようになりました。

さらに、お客さんが来たときも噛みついていくので、お客さんを呼ぶこともなくなりました。

散歩中にはリードをひっぱり、人や他の犬にあうとすごく吠えます。

それで人や他の犬がいる時間をさけて散歩に出るようになってしましました。

散歩中は外では排泄ができず、家ではものすごくトイレをする回数が多くなりました。

吠えるのは散歩中でだけでなく、室内や庭でもすごく吠えていました。

下のあんじゅの方はかみつきなどはなかったのですが、トイレが不安定でよく室内で失敗していました。

ネットで犬のしつけ方を検索していろんな方法を試してみたのですが、あまりよくならずどうしていいのかわからなくなっていまいました。

それでこちらの学校に相談をしたのです。

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家庭訪問トレーニングを受講して、次々に部屋とお庭の環境を犬が安心して過ごせるように整えていきました。

使っていたサークルはすぐに捨てて、クレートやベッドを準備しました。

お庭で遊んだり排泄できるように柵を整備したりと今までとは違う環境になりました。

一番は犬に対する接し方を変えたことで、少しずつ変化が見られました。

犬をずっと触って抱っこしたり一緒に寝たくて犬を飼い始めたのですが、そのことが犬のスペースを侵してストレスを与えていたと知ってとてもショックでした。

先生から「触らないでください」と言われたときはビックりしました。

というのも、犬を触ることが犬とのコミュニケーションだと思っていたし、犬を触りたくて飼ったので触らずにいることがとてもつらかったです。

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ゆずは来客のときに自分のスペースにいることができるようになりました。

室内でのマーキングはなくなり、散歩中にも排泄ができるようになってリードの引っ張りもほとんどなくなりました。

散歩中には人にはほとんど吠えなくなりました。

庭に出ているときにも吠え続けて止まらなかったのが、声をかけて止めることができるようになりました。

すぐに触る癖をなくしたので噛みつきはなくなりました。

ブラッシングは今練習中で、気持ちよくさせてくれることもあります。

噛みつかれるのではないかとこちらも警戒してしまうので、お互いの信頼関係をこれからもっと高めていきたいです。

あんじゅはお庭と散歩中に排泄できるようになりました。

20190423230705あんじゅ
一番びっくりしたのは、仲良くあそんでいるとおもっていたゆずとあんじゅがあまり仲良しではなかったことです。

部屋の中を走り回っているのが遊びだと思っていたのです。

あんじゅはゆずに遠慮するように生活していたようで、居場所がなくていつも動いている状態であることを説明されました。

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最初はゆずの噛みつきと吠えでトレーニングの相談をしたのですが、犬の行動や社会性を学ぶようになって知らないことが多くて驚きました。

家庭内での行動が少し落ち着いてから七山のトレッキングクラスに参加しました。

はじめは山についたときもとても興奮していましたが、山を歩いているゆずとあんじゅは気持ちよさそうにしています。

次第にリードで制限しなくてもわたしといっしょに山歩きができるようになりました。

そして今では他の犬やその飼い主さんといっしょに山歩きをしています。

山を歩きはじめると他の犬や人に吠えたり怖がったりすることもなく、これほど変化するのかと驚きました。

まだまだ前進したり後退したりを繰り返していますが、根気強く犬といっしょにがんばっていけたらと思っています。

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犬の行動や習性を理解しその習性を生かして暮らしていけるようにすることが、犬が安心して生活していけるということです。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんの飼い主さんはクレートやベッドやお庭の整備など環境改善にすばやく対応されていました。

これこそがまさに犬に協力的な態度であって、犬たちの安心を獲得する態度です。

その飼い主さんの気持ちが伝わるようにご自宅での行動は変わっていきました。

郊外に住むゆずちゃんとあんじゅちゃんには自然環境がたくさんあったのですが、グッドボーイハートの仲間たちとの集団行動で学ぶために山歩きにも参加しています。

他の犬との社会的な態度に自信を持たせるために、お預かりクラスにも来てくれました。

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犬を触らないでくださいと言われることはつらいことかもしれません。

それは犬が安心してリラックスして人と接触するコミュニケーションを受け入れるようになってから可能になる行為なのです。

犬との関係を作る前に触ったり抱っこしたり抱きしめたりする行為は犬を不安定にさせてしまうのです。

それは生物学的に犬という動物のコミュニケーションという習性のルールに違反した行為だからです。

人は接触性の高い動物で触ることがコミュニケーションだと思っていますし、むしろあたたかくて柔らかいものを触ることで自分を落ち着かせようとします。

犬をペットとして迎える方の多くが、あたたかく柔らかいものを触っていたいという人側の欲求からはじまっていますが、それは真に犬の信頼を得るコミュニケーションにはなりません。

本当の愛は可愛がりではなく「理解」することです。

本当の信頼関係が生まれるとやさしく触れたときに感じる犬の尊さを実感できます。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんと飼い主さんの関係の発展がこれからもとても楽しみです。




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<犬のこと>犬の爪について知っておいてほしいこと

前回のブログで、お勧めしたい犬の爪きり道具についてご紹介しました。

ブログ記事
<おすすめのアイテム>犬の爪切りは道具で決まる!犬の爪切りはできるだけ自宅ケアをしたいものです

たかが犬の爪くらいのことで何か知る必要があるかと思われるかもしれません。

犬の爪のことを知っていても知らなくても、犬の生活はたいして変わらないのかもしれないのですが、ただ単純に犬のことに関心を持ってほしいということで「犬のつめ」情報を追加します。


最初に、犬の爪について比較的多い「犬の狼爪」についてお話します。

犬の狼爪とは犬の前脚の親指にあたる爪のことです。

他の4つの指が地面に着地しているのに対し狼肢といわれる指は地面についていないため、この指はいったい何のためにあるのだろうかと不思議に思うことでしょう。

先日はある生徒さんから「犬の狼爪は切った方がいいのでしょうか?」と質問されました。

このような質問を受けることはあまりなかったのですが、どうやらネットで「犬の狼肢を切る」ということを推進しているコメントや行為があるようです。

この犬の指は何のために使われているのだろう?という疑問に対して正確な答えを出すまでもなく、何のための使われているのだろう?という疑問が不要なものとして処分されているのは驚くべき行為で人として残念でなりません。

犬の狼爪がどのような役割を持っているかについては、以下の過去ブログ記事でコメントしましたのでご覧になってください。

<犬のこと>犬の狼爪

犬という動物が長い歴史をかけて作り上げてきた体を、いとも簡単に変えようとしている人の行動は少し行き過ぎてきていると感じます。


犬の爪は鉤爪といってひっかけるような形の爪になっています。

鳥の爪のようにぐるりと回っていますね。

人の爪は平爪といわれるもので、犬のものとは全く違います。

こうした体の部品の違いは用途の違いによって起こります。

どのような場所でどのように犬が爪を使っていたのかを知ることで、犬の体の使い方や犬が必要としている環境、安心できる環境について知ることもできるのです。

大好きな犬のことだからひとつでも知りたい、そんな気持ちで犬を知ることこそが犬を本当に大切にするということです。

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<お知らせ>2019年1月の犬語セミナー開催のお知らせ

今年最初の犬語セミナー開催のお知らせです。

犬語セミナーは動画を見ながら犬のコミュニケーション、犬の習性などの犬の行動学について学ぶ少人数制のセミナーです。

ゼミタイプのセミナーなので、自ら考え学ぶことで犬に一歩近づけます。


・ 開催詳細

日時 平成31年(2019年)1月27日 日曜日

   12時~14時

   ※ 終了後にプチお茶会ありますのでお時間のある方はご参加ください。

場所 グッドボーイハート七山

参加費 お一人 2500円

スカイプ利用のご参加も可能です。スカイプ通信講座でご参加の方も事前にお申込が必要です。

お申込 メールもしくはお電話でお申込ください。
    はじめての方はグッドボーイハートのホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

犬語セミナーは今年から不定期開催とさせていただきます。
機会のあるときにふるってご参加ください。

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<受講生のコトバ>6歳からのトレーニングに挑むこてつちゃんと飼い主さん、6歳でも遅くありません!

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。

今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。

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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。

小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。

外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。

それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。

ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。

夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。

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何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。

そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。

日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。

そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。


こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。

こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。

続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。

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トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。

あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。

基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。

わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。

まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。

毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。

こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。

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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。

はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。

こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。

こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。

また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。

犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。

こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。

飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。

もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。

こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。

たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。

犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。

こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。

海辺こてつ



Posted in 受講生のコトバ, 未分類, 犬のこと

<クラス>秋はじまりのトレッキングクラス:初めての犬との山歩きはいかがでしたか?

まだ暑さのぶり返す季節ですが、七山では秋風が感じられるようになりました。

この季節に雨が降らなければ絶対に「犬と山歩き」の時間に当てたいところです。

先週末の連休には、たくさんの犬たちと飼い主さんがグッドボーイハート七山校を訪れてくれました。

犬と山を歩く“トレッキングクラス”に参加するためです。

あんでぃ
飼い主さんたちは都会の生活で忙しく、山まで足を運ばれる機会もなかなか得られないようです。

それでも、数ヶ月ぶりに参加した犬くんの行動にも変化が見られていました。

自宅での環境整備のトレーニング、犬への理解をすすめることといった家庭訪問のトレーニングは、犬との山歩きを変化させます。

お預かりクラスを通して自然の環境に親しむことも、犬の脳の発達を支援してくれます。

りんとさくべすと
トレッキングクラスはプライベートクラスから始まりますが、相性の良さそうな犬がいればお声かけして合同クラスとして開催しています。

あまり数の多いグループクラスは、飼い主同士も関係がすすみリラックスしていないと犬も落ち着きません。

山歩きはほどよい緊張感を保ったグループ行動なので、社会性や協調性といったものを維持できるかは重要なことだからです。

散歩中に他の犬に興奮したり緊張しやすい犬も、トレッキングクラスを通して移動の行為を共に行うことで、社会性を高めていくことができます。

そのグループの中には一定の秩序が必要なのです。

秩序の中に安心感が生まれるもの、それが社会性ではないかと思っています。

むっく
はじめてトレッキングクラスに参加した犬たちもいます。

はじめてのトレッキングクラスのときには、飼い主の方も山の地形を把握していませんのでまずは歩くことで精一杯です。

なんとか無事に歩いて家までたどり着くことが目的なので、トレッキングとしての生み出しの効果はまだありません。

それでも山を歩いている犬の目の輝きがいつもとは違うことに、大抵の飼い主は気付きます。

犬が毎日の生活の中で絶対に見せない輝きを見せてくれます。

犬が山という環境に生きていた時代のことを、犬の血が思い出す瞬間がわずかだけどあるからでしょう。

人の家庭にもらわれるまでに様々な経験によって硬直してしまった子犬の体も和らげてくれます。

犬が好む土や草といってもいろいろあります。

硬い土やアスファルトに囲まれた草では、犬の脳をだますこともできません。

人の生活空間から山まではそんなに遠いでしょうか。

犬が安心して過ごせる山はもうあまりのこっていないのでしょうか。

犬たちの成長の場として、犬から学ぶ人たちの学びの場としてグッドボーイハートの尾歩山は大きな懐で迎えてくれます。

くまごろう

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<犬のこと>犬の回復力は社会化を育てる:リカバリーするという能力を身につけるために

毎日の生活であれ仕事であれ、日々何らかの行動や思考をくり返していれば、ときには失敗と思ってしまうことも起きてしまいます。

ああすればよかった、こうすればよかったと少しだけ気持ちを引きずってしまうこともありますが、どんなに考えても過去に戻って自分の行動を変えることはできません。

前向きに考える力や前進する力を失ったようになってしまいます。

犬にも行動と思考がストップしてしまうことがあります。

人のように過去に戻る方法ではなく、犬の場合にはもっとシンプルに今までやっていたことを止めてしまうという単純な変化としておきます。

少しストレスを受けたときに「行動と思考がストップ」してしまうという状態になるのです。

子犬であれば小さな事がストレスの原因になります。

たとえば、小さな階段ののぼりおりをして遊んでいるうちに、階段を踏み外して落ちてしまうことがあります。

子犬は一瞬行動を止めじーっとして動かずほんの10秒くらいですが動かなくなる硬直という状態に入ります。目線は一点を見つめているようにじっとしています。

10秒もたつと再び体を動かし始め、前と同じように遊び始めます。

今おちた階段を怖がっているような様子もありませんし、泣きながら人の方に走ってくるということもありません。

これは子犬の中に回復力が働いた結果の行動の変化です。

階段を落ちるという行為でストレス状態に陥り、一旦は行動と思考を停止させますがすぐに回復して元の自分を取り戻します。

こうした小さな回復が子犬には始終起きており、くり返すうちに回復力がついてきます。

これはまさに社会化の過程であり、こうした行動の積み重ねが犬の環境に対する社会化を発達させていきます。

しかし、前者と同じ状況に至った子犬を、じっとしているときに抱き上げてしまい「大丈夫、怖くないのよ」と摩ったり触ったりしてしまうと、子犬は自力で回復するのを止めてしまいます。

人にも同じことがいえるのかもしれませんが、落ち込んでいるときに周囲の力によってしか回復できない子供は、大人になってからも回復力が弱く落ち込み時間が長くなってしまうかもしれません。

この過程は犬でも同じことです。

成犬になって回復力が低いなと感じられる犬の反応は、少しのストレスでパニックを起こす、吠えるなどの声を出す、飛びあがるなどの興奮行動したり、逃走する傾向がすごく高くなっていきます。

場合によっては攻撃的になりあたりのものに攻撃的な行動をするため、吠える噛み付くなどの行動をしてしまうこともあります。

八つ当たりのように感じる犬のこうした行動も、自力回復の発達が不十分な状態で起きてしまいます。

回復力が育たなかった理由は人の抱き上げ行動だけではありません。

犬の幼少期に長い時間、サークルやケージや室内に閉じ込められた状態となり、そもそも回復が必要な行動をする機会すら与えられていなかった場合です。

これは大変多くなっています。

犬は小さくなりすぎていることや、床面が硬く怪我をしやすくなっていることなどから、子犬が転ぶことすらできなくなっているからです。

子犬は斜面でもよく転びます。ころころと鞠のように転んでしまうこともあります。

しかし子犬はとても柔軟で回復力がスクスクとついてきますので、転ぶたびに強くなっていくのを見ることができます。

子供の頃は失敗するのが当たり前ですから、恥ずかしくもないし、あったとしても大人になると忘れてしまいます。

やんちゃが過ぎると大ケガをすることもあるのでもちろん注意は必要でしょうが、まったく無傷で育ったのであれば、心の回復力をどのように育ててきたのか不安になります。

子犬のときには自力回復が大切な学習になっています。

どこまで放置すればいいのかと悩まれるところではあるでしょうが、とりあえず小さなことは待つという姿勢で見守ってあげてください。

回復力は動物の底力であり、動物の精神的な回復力の高さは、肉体的な回復力にもつながっていると思います。

空と草刈2

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<日々のこと>犬との山歩き対策、今年もバージョンアップ!

前回のブログで犬との山歩き中にブユ(ブヨ)に刺されて腫れてしまったということを書きました。

自然はおおらかですばらしいのですが、そこに住む生物たちはお互いに食うか食われるかの世界。

血液を求めて飛び交う刺し虫たちとの闘いが今年も始まりました。


飛び虫たちとの闘いの道具ですが、まずは長袖、長ズボン、帽子、手袋、首巻です。

最初のお約束は肌を露出させないということです。

暑いのでついつい肌を出してしまいたくなるのですが、そこはぐっど抑えて布で防衛します。

特に皮膚の弱い首周りは手首や足首は、虫の恰好の餌食になりますから見せないことが必須です。

帽子は黒いものによってくる飛び刺し虫たちを回避するために必要です。

服はもちろんカモフラージュ。中間色でお願いします。黒だけでなく白も虫を惹きつけてしまいます。


次は防虫剤です。

天然のもので効果があるのは木酢です。犬の体にも使えます。

炭をつくるときに出る蒸気からとった液体ですが、少しこげたような臭いを嫌うのか土に向けてかけると虫たちは逃げ出していきます。

人によりますが私はこの臭いが大好きで、木酢をお風呂にいれて入るのもお気に入りです。

他にはハッカ油を水で薄めたものもいいでしょう。

あとは精油でつくったアロマオイルスプレーです。

混合の仕方はいろいろあるようですが、生徒さんによるとやはり市販の混合されているものは即効性が高いとのことでした。

良い香りは女性には人気が高いのですが、犬たちは多少苦手のようです。

臭いの成分がきつすぎるからかもしれません。


一般的な虫除けスプレーも毎年バージョンアップしています。

今年はアース製薬の塗るタイプのものが効果が高いとききました。

早速購入して七山に設置してありますので、ぜひお試しください。

一般の防虫剤も毎年すぐれものがでてきます。人にも環境にもやさしいのが人気のようで安心して使えるものも増えました。

製薬会社の研究チームが毎日研磨して作り上げられている製品ですからよりよいものを吟味して使いたいものです。

腰にさげる蚊取り線香などを持ってこられる方もいて、別にそれは悪くはないのですが動きが不安定になるような装着道具は控えられた方がいいでしょう。


そして、私も今年新しい防虫グッズを取り入れました。

こちらです。

帽子2
なんと、虫がついても離れていく帽子らしいのです。

帽子1
製薬会社と生地の帝人がコラボレーションして作った素材ということでした。

タグを読んでも原理がよくわからないのですが、とにかく虫が離れていくということで購入してしまいました。

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人間の探究心というのは底のないもので、毎年新しい技術や商品が生まれてくるのにはビックリします。

この帽子は今年発売されたのではなく、もしかしたらもっと昔からあったのかもしれませんが、初めて見つけたため感動してしまいました。

早速、七山だけでなく福岡でも愛用しています。

実は虫に刺されるのは七山よりも福岡の方が多いのです。七山ほど防衛道具をそろえていないからかもしれません。


今後も新しい商品の開発に期待しながら、古くからある技と、自分の免疫力アップを重ねながら、毎年変わる気候と山の環境に犬たちと共に挑んでまいります。

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<日々のこと>鹿肉ジャーキーのやまごちの試作品来たる

鹿肉ジャーキー“やまごち”を販売されているヤクトの代表兼猟師をしている知人と会いました。

ときどき福岡に来られたときに商品を受け取ったり、猟や新商品開発の話を聞いたりしています。

今回は、また新商品企画の試作品が出来ているということでした。

試作品は、鹿肉の肉の部分と内臓の部分を混ぜ合わせた上で延ばしてつくったジャーキーということでした。

割合は肉8対内臓2か、肉7対内臓3で迷われているそうですが、どちらも試作品をいただきました。

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パッケージを開けて臭いを嗅いだところで違いが到底わかるとは思えませんが、敏感な犬たちなら内臓比率の違いくらいはわかるでしょう。

違いがわかったとしてもどちらもおいしく頂いてしまうので「どっちがよりおいしいのだ」というさじ加減を犬に判断してもらうのは難しいことになりそうです。

肉といっしょに内臓も与えられるということで、プレミアム商品化されるらしいのでお値段は少しお高くなるかもしれません。子犬から老犬まで与えられるジャーキーとして売り出したいということでした。いつもとおりヤクトさんの意気込みを感じられました。

猟期はもう終わったものと思っていたのですが、猟はいつでもできるとのことでミーティングの前日にも猟に出かけられたとのことです。毎日の食卓には鹿肉がいつも登場するらしく、健康にはとてもよさそうですね。鹿肉カレー食べてみたいですね。

ヤクトさんのホームページでは、人用の鹿肉も販売されていますので、鹿肉食べられたことのない方はぜひ一度ご試食ください。

そして、めったに目にすることのないものも見せていただきました。
こちらです。

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本当に小さく数ミリしかないのですが、これが銃弾だということでビックリしました。

きのこのような形をしていて、衝撃があると先端が割れることでこの小さな銃弾1個で鹿を捉えるとのことです。

銃ときくと最近では事件もあるため少し抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

戦うための道具を持つ人は本来の生きる目的のために使っていたのでしょうが、環境のせいなのか人が少しずつ破壊されていっているようで切なくなってしまいます。

犬の牙も同じように本来向けられるべき方向ではないところへ使われてしまうのは、彼らに何か不安を感じさせ不安定にしてしまった要素があるのでしょう。

動物は必ず攻撃性を持つものです。攻撃性を本来向けるべきところへ向けられないという環境にも社会的な問題があるように思えます。

新鮮な赤身モモとレバーのジャーキーはいつもとおり入荷しました。

鹿肉の香りとエネルギーで、犬たちが何を感じてくれるのか、もし感じてくれなくても活き活きと食べてくれれば一番ですね。

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<クラスのこと>七山校で犬語セミナー開催しました。

寒暖の差が厳しい初春の日々、山は寒いので暖炉に張り付いています。

今日は春分の日、まさに分け目の日です。

分かれる境というのは良くも悪くもいろんなことが起きる可能性があります。

良いことはラッキーとして受け入れられるものの、悪いことは落ち込んでしまい受け入れに時間がかかることもあります。

犬のトレーニングや犬との関係作りや犬の成長についても、一進一退になりますから思い通りに進まないことに落ち込むこともあります。

こうしたときにこそ、分け目の力を使って上手く転機を図っていただきたいのです。

休憩するもよし、学びを深めるもよし、ただ前向きな気持ちだけキープできればまた一歩進んでいきます。


ということで、今日は七山校では学びを深める方々の「犬語セミナー」を開催しました。

犬の動画を見ながら犬の行動学を基本として犬そのものについて学ぶセミナーです。

奥の深いセミナーなので最初は難しいと感じることもあるでしょう。

そのちょっとの難しさを越えて参加を継続されると新しい視点が生まれてきます。

犬語セミナーは継続して参加していただきたいため、七山校では毎月1回、福岡では1~2ヶ月に1回を目安に開催しています。


今回の参加者のみなさんは、お互いに犬同志を対面させたことのあるお互いの理解も進んだグループでした。

犬語セミナーの内容もいつもとは異なります。

自分の犬だけでなく、他の犬に対する関心が高まるようになると犬への理解はもっと進むのです。

身近な犬には先入観や思い入れが強くなかなか見えない部分が、他の犬になると客観的に冷静に見ることができるからです。


犬という動物への理解には、客観的視点、冷静な接し方、理論的な考え方もある程度必要になることもあります。

科学的にいろいろと理解していなくても、自然に犬にストレスを与えない接し方をできる方はたくさんいます。

科学的に理解できるようになると、仕組みが分かるということなのですがより学びへの関心が深まるのです。


次回の犬語セミナーは3月29日木曜日に福岡校で開催します。
あと数名受付していますので、ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。

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<犬のしつけ方>飼い主のマラソン練習に伴走する犬

都心部の公園で走っている人をよく見かけるようになりました。

マラソンブームなのか健康志向なのかわかりませんが、ウエアを着て活き活きと活動されている風景を見ると、なぜか頑張らねばという気持ちになります。

生徒さんの中にもマラソン大会に出場しているという方も増えてきました。
マラソンの練習をするのに犬といっしょに走りたいという方もいます。
では、犬といっしょに走る練習をしてみましょうということになりました。

人と犬がいっしょに走るということは、走る速度やペースをいっしょにあわせて走るということです。ある程度いっしょにあわせるというお互いの協力関係はあっても、その中にどちらかが優位性を持つ必要があります。

走り出すタイミング、止まるとき、速度、状況に応じた行動を決める役割をどちらかが決めるということです。人と犬では一般的には人の方が主導的な役割を担うことが多いですし、家庭犬の散歩の延長線上での「いっしょに走る行為」では、そのようにお願いしたいと思います。

ということは、犬は人に伴走しているということです。

伴走の伴は伴侶の伴です。寄り添うように走るという意味を持ちますし、協力関係なくしては、犬の伴走は実現しません。

ところがまれに、人が犬を完全に抑圧したようにして従わせながら走っている姿を見ることがあります。人は犬のことを構わずにマイペースで走っていて、犬の方は一方的な人にあわせて走っています。

これでは伴走になっていません。


簡単そうに見える伴走ですが、中には強く抵抗を示す犬もいます。
飼い主が走り出すと飼い主の足やリードに噛み付いてくる犬です。

協調性を発揮する行動や態度が身についていないため、飼い主のリードとなる走り出しに対して抵抗を示すのです。

全速力で犬と競争するとなると、また別の行動をしていることになります。もちろん走る速度は圧倒的に犬の方が速いのですから、犬に負け時と走って速く走れるようになれるという利点はあるかもしれません。ですが、ここでいう犬が人に伴走するというは、全く違うことなのです。

犬が飼い主に伴走して走り、飼い主も犬をパートナーとして尊重して走れるようになると、当然リードの存在はとてもソフトな絆を示すものへと変化していきます。

マラソンで視覚障害者の方が伴走者のボランティアと細いリボンでつながっている風景を見られたことがあるかもしれません。主体は視覚障害者の方ですが、ボランティアは彼らが安定した位置で走りを続けられるようにサポートしているのです。

犬と人もそのようにいっしょに走ることを目指すのであれば、お互いの関係を高める良い機会となるでしょう。その関係を深める時間として、飼い主さんはマラソン練習を散歩中に取り入れることになったのです。

最初から上手くいかないのは当然です。犬と人、そもそも違う種の動物なのです。一歩ずつ相手を理解しながら同じ方向をむいて前進していくというのは、歩みと走りをすすめるたびに、お互いの距離が近付き心が落ち着ついてくるでしょう。

そして、何よりもどんな動物とであってもパートナーシップを表現する行動というのは見ていて美しいものなのです。いつかその日が来るまでの道のり、楽しんで進みましょう。

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