グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<おすすめのアイテム>フリーステッチのオイルレザーブレイドマルチパーパスリード

グッドボーイハートで取扱いを開始したfree stitch(フリーステッチ)製品のご紹介です。

今回は一番最初に目に留まったリードをご紹介します。

●商品名

オイルレザー ブレイド マルチパーパス リード


●商品詳細

素材 牛側

長さ 2メートル

サイズ S (幅10ミリ120グラム)M(幅12ミリ140グラム)L(幅15ミリ180グラム)※LL現在取扱いなし

オランダ製

●補足

名前に商品の特徴が示してありますので説明します。

オイルレザー⇒以前からご紹介していた瀬川製品もオイルレザーシリーズでしたのでオイルレザーのリードを探していました。オイルレザーとは一般的なレザー加工品よりもさらにオイルを十分にしみこませたレザーです。オイルの染み込ませかたはいろいろとあるようですが、このリードは触った段階でとてもしなやかで柔らかいのが特徴です。オイルレザーリードの良さは耐久性と耐水性にあります。屋外で日差しに当たり水に当たることでリードは消耗していきますが、オイルレザーはレザーが割れることがなくしなりがありリードが張ったときでも犬が受ける圧力が弱まります。

ブレイド⇒ブレイドとは回転させたという意味ですが、リードの金具を付ける部分のレザーの処理の仕方です。金具を縫い込んだりビスで止めたりするものが多いのですが、ヨーロッパのレザー製品ではこのブレイド方式で止めてあることがあります。私も以前からこのタイプのリードを使っています。ビスや縫い込みよりも外れる危険性がなく消耗の程度が分かりやすいです。ビスがないので重さを抑えられているのも特徴です。


マルチパーパス⇒多目的に使えるという意味です。2メートルのリードをどう使うのかというと、半分に折り曲げて金具を止めると1メートル、途中で止めると1メートル50センチくらいのリードになります。瀬川製品でも特注で作っていただいていましたが、瀬川のダブルリードとは金具に位置が違います。はじめは少し使いにくいと感じられるかもしれませんが、これは慣れです。手首をひっかけるような小さな輪ができないのでそこが慣れないと感じられるところでしょう。手をひっかけるときの方法は直接アドバイスします。慣れるとこちらが楽です。

金具⇒ナスカンよりも外れにくい金具を使用しています。金具はマットの黒色の塗装ですが簡単には剝がれない塗装を施されていると説明があります。


●利用者の声:柴犬のはるちゃ(メス 3歳 ほぼ15キロ)


使用アイテム
オイルレザーブレイドカラー LL
オイルレザーブレイドマルチパーパスリードM

<感想>
リードの第一印象は、「山歩きで使いたい」でした。

実際使ってみると、軽くて、リードを肩掛けしている感じが全くなく、柔らかくしなやかなので、肩や首に擦れることもなく、長時間付けていても負担になりません。とても軽いですが、動きや風に煽られることもなく安定していて、金具の重さや音も気になりません。

首輪とセットで使っていますが、かなり自然体で歩くことができています。両手が空くので、楽に歩けるようになりました。
何より、犬とリードをつけて歩いているのを忘れるくらいリードが軽いので、犬とフリーで歩いているような気分になります。

それでも、犬の歩く速度の変化や立ち止まり、よそ見をしているなどの細かい動きもきちんと伝わってくるので、安心です。逆に私の動きもきちんと犬に伝わるので、無理なくコントロールもできます。


首輪もリードと同じで、柔らかくしなやかで、幅も広いので安定感があります。
以前は、歩いている途中で首輪の位置を修正することがありましたが、フィットしているのか、位置の修正をしなくなりました。

これは、気のせいかも知れませが、首掻きをしなくなったような気もします。


あとは、シンプルで好みのデザインなので長く使えそうです。細かい点としては、首輪のバックルに管が付いているので、首輪の脱着がすごく滑らかにできます。

かなりしなやかで、引っ張ると伸びる感覚が多少あるので、当面は、トレーニングや動物病院など状況によって使い分けをしようと思っていますが、山歩きと散歩の必須アイテムになりそうです。


はるちゃんは首輪もお揃いのフリースステッチ オイルレザーブレイドカラーを着用しています。

首輪については別途に記事を作成しますので少しお待ちください。

その他の詳細はメーカーのホームページでご覧ください。

フリーステッチ オイルレザーブレイドマルチパーパスリード

ご注文はメール、ライン、もしくはお問い合わせフォームからも承ります。

注文を受けてからの発注となりますのでご了承下さい。

Posted in おすすめのアイテム

「公園の犬Tシャツ」が生れた経過~異種間コミュニケーションより難しかったAIとの対話について~

ことの始まりはあのノージャンピングTシャツでした。

アンドパインの店長さんに素敵な「ノージャンピングTシャツ」のイラストを作っていただいたときに、このイラストがなんとAIが作ったと聞いてすごくビックリしました。

例のチャットGPTを駆使して作ったイラストだということを教えてもらいました。

AIがこんなに身近なところまで来ているのだと知らない私は、時代に置いて行かれてる感を強く覚えました。

そんな私に対する、誰でも作れますよという簡単な慰めの言葉を本気で受け止めてしまい次作は自分で作ろうとさっそくチャットGPTのアプリをダウンロードしました。

チャットGPTでイラスト作成の開始です。

次作のテーマのメッセージは「犬を触らないでください」だと決めていました。

公園にいる犬のイメージから入ろうとまずAIにお願いしたのは、

「公園にいるミックスの和犬のイラストをアニメ風に書いて下さい。」

ワクワクと期待してイラストができるのを待ちました。

そして…。


茶色の犬が描かれています。ということだったのですが、これは犬と認識ができないレベル。耳と脚がない!

次のリクエストは「犬を入れ替える リアルに」で、少しだけドキドキして返事を待ちます。


やっと耳がでてきましたが、まだ脚がない。

伏せているということなのだろうかともう一度リアルな犬を要求します。

そしてまた少し不安な気持ちになって返事を待ちます。


やっと脚が出てきた。でも脚が四角形。

ちゃんと「詳細な描写で犬を表現しています。」という説明もついています。

AIとのコミュニケーションは上手くいっているはずなのに全然自分のイメージと違うイラストが出来上がりました。

もっと突き詰めていきたいという気持ちもありましたが、これ以上の発展性も感じられないこの段階で使用量に達して終了。

できあがったのがこれです。


題して「公園にいる犬」。

初めてトライした作品がこのレベルとなりました。

家族から生徒さんまで数名に訴えたところ「なかなか可愛い」と言われて調子に乗って作ったTシャツが「公園にいる犬Tシャツ」です。

人生の最大の興味が“異種間コミュニケーション”なのですが、AIとのコミュニケーションはなかなか簡単ではなさそうです。

その後も、ローレンツ先生の著書「人、イヌに会う」の要約などを聞いてみましたが、こちらは素晴らしくまとまりがありました。

さらに「犬語セミナー」についても聞いてみたのですが、こちらもものすごくまとまっていました。犬語セミナーを知っているだけでもすごいと関心しました。

AIから学べない感受性で受け取るコミュニケーションこそ、犬との対話に必要なものなのかもしれません。

公園にいる犬Tシャツ

Posted in メッセージTシャツ販売, 日々のこと

「犬を触らないで下さい」を伝えるTシャツを作りました。

犬との楽しい散歩中に「犬を触ってもいいですか?」と問いかけられたらどうしますか?

「犬を触ってもいいですか?」と言われた時…

「いや、触らないでください。」と答えることができずにもじもじとしたことはないでしょうか?

聞かれる前に伝えたい「犬を触らないでください」を優しく伝えるメッセージTシャツを作りました。

犬たちのパーソナルスペースを守るために使っていただければ嬉しいです。

掲載写真はサンプルですがイラストは完成品と同じです。

 

① ドントタッチ レッドサークル&ブラックドッグ★白シャツ

3,000円

ドントタッチ レッドサークル&ブラックドッグ 白シャツ



 

② ドントタッチ レッドサークル&ブラックドッグ★カラーシャツ 

※シャツの色は変更できます。

3500円

ドントタッチ レッドサークル&ブラックドッグ カラーシャツ



 

③ ドントタッチ レッドサークル&ブルードッグ★白シャツ

3000円

イラストイメージ


 

④ ドントタッチ レッドサークル&ブルードッグ★カラーシャツ

3500円

イラストイメージ


 

⑤ ドントタッチ ファニードッグ ★白シャツ

3000円

ドントタッチ ファニードッグ 白シャツ



 

⑥ ドントタッチ イエロードッグ ★白シャツ

3000円

ドントタッチ イエロードッグ 白シャツ



 

⓻ ドントタッチ イエロードッグ ★カラーシャツ

※シャツの色は変更できます。

3500円

写真は後日アップします。

 

Tシャツの販売方法について

グッドボーイハート生の皆様はメールやラインでお気軽にお問合せ下さい。

以下のネットページで直接購入も可能です。

GoodBoyHeart メッセージTシャツネット販売ページ

遊びのように見えるメッセージTシャツですが、深い思いを込めています。

「犬を尊重する」当たり前のことが当たり前になるように、犬たちをサポートしてください。

*********************

⑧⑨オマケシャツについては後日詳細を掲載します。

公園にいる犬Tシャツ



 

Posted in メッセージTシャツ販売

“犬との上手な付き合い方”イヌーちゃん登場の動画ご覧下さい。

先日のノージャンピングTシャツのデザイン制作でもお世話になった、博多区のトリミングサロン「アンドパイン」店長のトリマーさんがテレビ出演されたのでご紹介します。

番組はJCOM放送のものでYouTubeに配信させているものを送っていただきました。

お題は「犬との上手な付き合い方」です。

一般の人々が愛情たっぷりにまとわりつく、その犬との接し方って本当に大丈夫ですか?という内容でたくさんの方に見ていただきたい動画です。

さらに動画のトリミングモデルはベルジアングリフォンのイヌーちゃんです。

ぜひご覧になって下さい。

Posted in 音声・動画

<お知らせ>7月&8月のグループクラス、犬語セミナー開催のお知らせ

グループトレッキングクラスと犬語セミナー開催のお知らせです。

8月は平日のグループクラスを開催予定です。

●7月28日 (日)

グループトレッキングクラス 9時30分集合 11時頃終了予定

犬語セミナー 12時開始 14時終了予定

●8月25日 (日)

グループトレッキングクラス 9時30分集合 11時頃終了予定

●8月20日 (火)

グループトレッキングクラス 9時30分集合 11時頃終了予定

犬語セミナー 12時開始 14時終了予定

 

全てのクラスは事前お申込みが必要となります。

ご参加をお待ちしています。

Posted in お知らせ

脱走したアールのルートを特定。動物の行動観察に思い込みは禁物。

先日のブログ記事「ヤギたちの飼育小屋をめぐる様々ないきさつと事件から学ぶ動物のこと」の後編です。

 

柵から脱走したアールの脱走ルートを探る

新しいヤギの小屋を囲む柵から脱走を繰り返すアール。

脱走を阻止するために柵を強化するわたしたち管理者(私とダンナくん)とアールの戦いを終わらせるために、脱走ルートを特定することになりました。

最初はゼットを柵の外に出してアールを柵の中に入れればそのうちにアールが脱走するはず、という作戦を立てました。

柵の中のアールの様子を少し離れて見守り続けましたが、アールは脱走を実行しません。

犬であれば人から観察されている気配を察知すればおとなしく、人の気配がなくなってからルールを破るということはよくあることです。

ヤギが犬ほど賢い動物なのかは不明のため意外と簡単に脱走するのではないかと軽く考えていましたがヤギも警戒はしますので、このトラップ作戦が成功するには時間がかかりすぎると考えて断念しました。

次の作戦は道具。人間の素晴らしいところは様々な道具を開発して使えることですからこれで動物との闘いを終結させます。

今回は野生動物の行動を知るために活用している録画機材を使用しました。

昼に設置して3時間程度でちりんちりんという鈴の音がします。アールのつけている鈴の音です。

見に行くとアールが柵の外に出ていました。作戦成功。

録画を解析すると、なんとアールは柵の下をくぐって外に出ていることが分かりました。

 

思い込みが解決を遅らせるという基本に戻る

アールの脱走で柵を強化するために柵の上を高くすることに集中してしまいました。

柵を飛んだかくぐったかを話し合った結果、飛んだ可能性が高いと思う理由があったのです。

理由1、アールは脱走しているのにゼットは脱走していない。

くぐったのであれば、なぜアールは脱走したのにゼットは脱走しなかったのだろうか。

アールがくぐったところからゼットがくぐろうとして鳴いているという行動はありませんでした。

アールが脱走したあともゼットは小屋の中から動いておらず、うろうろする様子もありません。

犬だったら、どちらか1頭がくぐれば残された1頭もくぐろうとするはずです。特に2頭が常にいっしょに活動する群れ状態であれば行動を共にしようとするために残された者が追う行動はでるはずだと考えました。

またアールがゼットよりも4キロほど体重が軽いです。

そもそもの跳躍力はアールよりもゼットの方がある傾向が強かったこともあります。

アールが飛べてゼットが飛ぼうとしなかった、だから柵を飛び越えたのだと仮定しました。

理由2、柵から出たアールが新小屋に戻れずに旧小屋に戻っていた。

4回ほど柵の中から脱走したアールは古い小屋の方に帰巣していました。

脱走したのは人の気配のない夕方以降が多かったことと、雨が降り続いたため脱走したアールもなんらかの形で小屋に戻りたかったのでしょう。

しかしアールが戻ったのは新小屋ではなく旧小屋です。

新小屋を出たのに旧小屋にもどったのはなぜか。

もし柵をくぐったのであれば同じ場所を逆からくぐれば新小屋に戻れたはずではないか。

アールが旧小屋に戻ったのは、柵を超えたからだと考えたのです。

急斜面の山に囲まれた場所ですから、柵を超えた場合に逆から同じ場所の柵を超えようとしてもジャンプする位置は低い場所から高い場所へ飛ぶことになり成功する可能性は低くなります。

そのため、アールはくぐったのではなく柵を超えたのだと考えました。

理由3、思い込みが見方を狂わせてしまう。

動物の行動を観察したり評価したりする過程で一番やっかいなのは「思い込み」です。

動物はこうであるとか、このような行動パターンがあるなどという思い込みが一旦強くなるとそれを強めようとする考えが次々と浮かんできます。

そして、別の行動が起きたという可能性を否定する案も勝手に沸いてきます。

例えば、アールがもしくぐったとしても体があまり汚れていないとか、怖がりのアールがくぐるはずがないといった考えがアールが柵をくぐったのではないかという案を否定していきました。

ところが、動画ではアールが柵を揺らすようにくぐっている映像が撮影されていました。

かなり強く押さなければ通れないような小さな穴をアールは押して通ったわけです。

アールの性質や行動パターンを含めて脱走ルートを考えたはずでしたが結果は負けでした。

行動のパターンや習性は行動を理解したり予測するために十分な武器にはなりますが、思い込みは決して良い結果を生みません。深く反省です。

 

私たちの知らないアールとゼットの関係性

そして、私たちはまだアールとゼットについて十分に知らなことがたくさんあるのだということを教えてもらいました。

いつも共に行動をしているアールとゼットですが、ここ数ケ月はフリー活動するゼットがアールから結構離れていることもありました。

と思っても、アールを小屋に戻すと走ってくるゼット、やっぱり2頭は仲良しなのねと思っていたのです。

しかし、柵を強化させてゼットの待つ新小屋にアールを戻したところ、2頭は激しい頭突きあいを始めました。

アールが柵から脱走したのにゼットがなかなか出ようとしなかった理由は、ゼットがくぐるには穴が小さかったという理由とは別に、ゼットは新小屋を自分のものとするために必要以上に出る行動をしなかったとも考えられます。

2頭は群れであり仲良しであるはずですが、力比べやテリトリー争いには非常に厳しいものがあります。

群れの中の闘争行動はポジショニングのために大切な社会活動であることはヤギでも犬と同じであるということのようです。

ヤギのアールとゼットにいろんなことを学んでいます。

 

動物の行動は、その種の動物の習性を調べたり理解することとは別に、動物と動物の違いと類似を比較することでよりその理解を深めることができます。

ヒト、イヌ、ヤギはみな哺乳動物であると同時に社会性の高い動物であることで似ています。

イヌとヤギは人に家畜化された動物ということで似ています。

「似てる」と「違う」を探す毎日。

動物との暮らしは学びがいっぱいです。

右がアール、左がゼット。新小屋の上で。



でも脱走は困るので、今後はほどほどにお願いしたいです。

頭突きで喧嘩するアールとゼット。



関連記事:ヤギたちの飼育小屋をめぐる様々ないきさつと事件から学ぶ動物のこと

Posted in 山羊, 自然のこと

ヤギたちの飼育小屋をめぐる様々ないきさつと事件から学ぶ動物のこと

ヤギのアールとゼットが今年の4月に1歳を迎えました。

ここ最近、アール&ゼットというヤギたちから学ぶことが多く、一旦ここにまとめ記事として記録させていただきます。

今まで、子山羊たちが毎日草を食べながら成長する姿を微笑ましく見守っていたと言いたいところですが、そんなに平穏なことばかりでもありませんでした。

最初は可愛らしくよくメーメーとヤギらしくないていたのですが次第になくことも少なくなり、今年に入ってアール&ゼットが青年期を過ぎるようになると2頭の活動は日ごとに広がっていきました。


一時期は2頭をフリーにしていてもちゃんと夜になると巣となる山羊小屋に戻っていく山羊たちに「ヤギは案外賢いね~」と関心していたのもつかの間、ついに2頭は彼女たちのメンタルマップ(脳内にある活動マップ)を超えて、七山のこの巣から佐賀大和方面へのガードレールのある車道をまっすぐと進んでいってしまい、たくさんの目撃情報が入ったことで捕獲に行かなければならない事態が起きました。

その後は周囲のご迷惑もあるため慎重にしていましたが逃走の傾向の強いアールの方はなかなかフリーにすることができず、ずっと係留せざるを得ない状態になりました。

色の濃いゼットの方はアールよりも逃走傾向が少なく、明らかに姉妹ヤギであっても資質の違いを感じました。犬に対してもすぐに逃走するアールに対して、頭を突き出して自分のテリトリーを主張するゼットは安定した行動を見せるようになり、その変化についてはまた別の記事としてまとめたいと思います。

結局、ゼットは常にフリーでも逃走することもなく安定した行動をするが、アールは常に係留されておりストレスが強くなっていると感じるいろんなことがありました。

石の上がお気に入りのゼット



アールになとしてでも自由時間を作ってあげたいと思い、ダンナくんともよく話し合って二つのことを計画しました。

プランA⇒今ある小さな山羊小屋は狭くて雨に耐えられないため、新しい山羊小屋を作る。

プランB⇒新しい山羊小屋を囲む柵を作って、アールとゼットをフリーで入れられる場所を作る。

プランは立てたので早速実行です。

新山羊小屋を作るダンナくんとそれを見守るゼット



いつもは計画にものすごい時間を費やすダンナくんですが、今回は梅雨入り前に山羊小屋を完成させるのがプランAの時間制限だったため猛スピードで山羊小屋を仕上げていきました。

プランBの方は私が担当しました。

もともと最初の山羊小屋を作ったときにも小屋を柵で囲ったのですが、なんどか柵の隙間からまだ小さかったアールとゼットが逃走したことがあって柵作りを諦めていたのです。

その後、フリーでも巣となる小屋に戻ることがわかったが逃走が激しくなり係留にいたったため、今回は木の柵の内側にイノシシ用の鉄製の網を張り巡らす二重の柵として作りました。

小屋も柵も完成してやっと2頭を柵の中にフリーいれてホッとしたのが数日前のこと。

ですが昨日、なんとアールが柵を超えて外に出てきたことが数回続いたのです。

アールは夜の間に柵から出て、柵の中の新小屋には戻ることができず、柵の外にある旧小屋で雨をしのいでいたのです。

柵は私が作りました。高さもかなりあるしジャンプ台になる足場的なものも取り払ったはずなのですがどこから出たのかを検証しました。

くぐれる場所はないので、出たとしたら柵を超えたはずだと判断します。

しかもアールが出ているのにゼットは出ていないのなら、ゼットはアールよりも4キロほど大きいので跳躍の高さならアールの方があると思ったからです。

ならばと柵の低そうなところをさらに高いイノシシ網で囲って、足場になりそうな木を撤去して「これで大丈夫ね」と安心して部屋に戻りました。

夕方、雨模様でかなり薄暗くなるとテラスにいた小鉄くんがウーと唸る声、そしてちりんちりんとアールのつけている鈴の音がとても近くに感じます。

「アール出たかも…」とダンナくんと顔を見合わせてしまいました。

下からライトで照らすと、新小屋には山羊の目ふたつ、そして旧小屋に山羊の目ふたつ。

上がゼット、下がアールです。

頑丈につくった柵のどこから出たのか今でも不明ですが、こちらの想像を超える行動をしてくれるアールにしてやられた感じです。

ですがアールの方も出たはいいけど戻れないということで、雨を防げる新小屋に戻ることができず、雨が入ってくる旧小屋にいる選択が不思議でもあり納得いくでもあり、面白い動物だなと楽しくなりました。

アールがどこから出たのか、古畑任三郎さんに聞いてみたい気分です。

Posted in 山羊, 自然のこと

<お知らせ>家庭訪問クラスの価格変更のお知らせ

現在のクラスについて一部価格改正をさせていただきますのでお知らせいたします。

価格改定は令和6年7月1日より適用させていただきます。

 

●対象のクラスと新価格(価格はすべて税込)

家庭訪問初回カウンセリングクラス 1回 8,000円

家庭訪問初回パピーカウンセリングクラス 1回 8,000円

家庭訪問成犬トレーニングクラス 10回 75,000円

家庭訪問パピートレーニングクラス 10回 75,000円

 

価格変更は以上のとおりです。

現在すでに予約をお申込み済の方は6月までの料金設定で対応させていただきます。

諸事情をお察しの上、ご理解の程宜しくお願いいたします。

Posted in お知らせ

犬と飼い主の関係が子犬を社会化させ、落ち着きのある自信ある子犬に育てます。

子犬の社会化を知っていますか?

子犬の社会化という言葉が一般の飼い主さんにも広がるようになりました。

「犬の社会化って聞かれたことがありますか?」という質問に、ほとんどの飼い主が知っていますと答えられるようになりました。

子犬のころにたくさんの人や犬に会わせたり、いろんな場所に連れて行ったり、抱っこ散歩をした方がいいというのが、多くの飼い主さんが考えている子犬の社会化です。

しかし残念ながらこうした表面的な取り組みは、子犬を社会化するどころか逆に子犬の社会化を後退させてしまうことになります。

 

子犬の社会化って一体どういうことだろう

子犬の社会化の仕組みをもう少し深く考えてみましょう。

社会化とは、個体が(つまり犬が)環境の変化に対して安全を知り落ち着いて日常を継続できる力のことを言います。

様々な環境の変化に適応できるようにすればよいのだと、子犬のときにたくさんの刺激を与えることが社会化だと思うのはあまりにも単純かつ無理な提案です。

大切なのは、子犬の脳(思考と精神)が環境を変化することを安全だと受け入れていく過程の繰り返しの方です。

犬はあくまでも犬、人とは脳の構造も違います。

犬の脳は大脳皮質よりも大脳辺縁系が中心となる脳を持っています。原始脳とか昆虫脳といわれる脳の方で、知っていることを思い出すように発達していく脳です。

例えば、子犬はアスファルトを歩くことを嫌がりますが、土や草のある場所を歩くことができます。

これは、子犬の脳が土や草の自然の地面は知っていても、アスファルトという地面を知らないということです。

子犬がにおいを嗅いだときに食べられるものと食べられないものを区別できるのも、それを教えてもらったからでなく、そもそも脳に入っている情報を引き出すように与えられた環境を区別する能力を持っているからです。

ということは、子犬の社会化とは子犬にとってなじみのある環境に子犬を置き、子犬の受け取り反応を確認しながら子犬の中に安心を積み上げていく過程ということになります。

 

子犬の社会化で間違っていること

ここにすべての情報を書くことはできませんが、やってしまいがちな子犬の社会化学習のうち間違っているものをここにあげます。

・子犬をたくさんの人にあわせたり、触らせたり、抱っこさせたりすること。

・子犬をたくさんの犬に会わせること。

・子犬をドッグランに連れていくこと。

・子犬を抱っこして散歩すること。

・子犬のために来客を招いたり子供と関わらせること。

これらは子犬にたくさんの刺激を与えることで、子犬に日常ではない状態を提供することになり子犬を不安にさせたり興奮させたりしてしまいます。

子犬にとって人や犬は知っているものだと思われるかもしれませんが、とんでもありません。

子犬にとっては人という動物はなじみはあるものの理解できない存在です。人のコミュニケーションや人という動物を時間をかけて受け入れているのです。

また子犬にとって犬はなじみのある動物ですが、知らない犬は子犬の敵です。子犬がフレンドリーに成犬に近づける状態であっても、成犬の方が子犬を拒絶する場合に受ける子犬のダメージはとても強いものです。

子犬の社会化のためにできること

では、子犬の安定した気質に成長させるためにできる社会化とはどのようなものなのでしょうか。

それは、子犬が原始から知っているものに触れる時間を身近な環境の中で見つけていくということと、子犬にとって一番必要な群れ(グループ)が人の家族であるということを時間をかけて伝えていくことです。

人の家族が自分の群れであることを知るのは、飼い主が子犬を抱っこしたり触ったりすることではありません。飼い主からするこの愛情表現は犬でしかない子犬にとって早すぎます。

子犬にとって大切なのは、人としてきちんと子犬の生活を管理すること。

管理するために必要な道具を理解して受け入れさせていくこと。

コミュニケーションをとるときには子犬の親だったらどうするかを考えて最低限のルールを教えていくことです。

親犬は生後3ケ月の子犬の飛びつきを許可することはありません。

飼い主が喜ぶ子犬の飛びつき行動は、親犬にとっては断固拒否する行動なのです。

こうした違いが子犬の社会化のベースを作っていきます。

子犬の社会化のベースを作っているのは外の世界ではなく飼い主自身であることを知れば、問題はとてもシンプルです。

子犬と暮す方は子犬の社会化を楽しんで下さい。

ただそれには、適切な環境、関係性、そして時間がとても必要ではあります。

子犬時期は二度と戻ってきません。

成犬になってしまった場合、社会化を育てるのには大変時間がかかります。

それでも犬の幸せな時間をとり戻したいと願う飼い主なら、そのために多くの時間を使って下さい。

犬はとても素直な生き物です。

きっと自分の周囲の環境の変化にちゃんと気づいてくれるはずです。


 

Posted in 犬のこと

<お知らせ>6月のグループトレッキング日程のお知らせ

お知らせが遅くなりましたが今月もグループクラスを開催します。

今月のグループトレッキングは以下の日程で開催します。

6月23日 日曜日 10時集合

雨天中止 中止の場合には前日の午前中に決定し、参加お申込みの方に直接連絡します。

梅雨のためお天気は前日にならないと分かりませんが、予定とおり企画しております。

当日は午後のセミナーは開催いたしません。

みなさまのご参加をお待ちしています。

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