グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<お知らせ>2023年オポディトレッキング&オポの会・開催のお知らせ

今年もオポディを開催いたします。

オポディは一年のオポの命日のある12月と一年の〆を重ねて開催する会です。

午前中はいつもとおりにグループトレッキングクラス。

午後はお弁当を準備していますので、ごゆっくり薪ストーブにあたりながら過ごして下さい。

今年は、生徒さんのお弁当屋さんにお昼弁当を注文することになりました。

午後の部までご参加の皆様は人数をお知らせの上お申し込み下さい。

12月17日 10時~ オポディトレッキングクラス

午後~ オポの会 昼食付

ご参加をお待ちしております。


 

 

Posted in お知らせ

都会暮らしの犬の日常に「自然と暮らす」を取り入れるために山を借りるという選択。

グッドボーイハートは「自然との調和を目指す」をテーマにしています。

なんだか壮大なテーマですが、簡単に言えば「犬と人が自然の中で過ごす時間を増やしましょう。」ということです。

犬と自然の中で過ごす理由はたくさんありますが、一番の理由は「自然の中の犬は特別」だからです。

私も一飼い主として犬のオポと都心で暮らし始めたとき、まだ子犬だったオポを連れて山や海に出かける時間を大切にし、時間のある限り出かけていました。

犬には自然が大切なのだと頭で考えたのではなく、犬が山で過ごしているその表情や行動の輝きを見て、単純に犬は自然で過ごすのが心地よいのだと感じたからです。

その思いは家庭訪問クラスの中でもあふれて出ており、これまでにもたくさんのグッドボーイハート生の飼い主さんたちが犬と共に、山へ出かけて下さいました。

休日に山歩きを趣味にしている方

犬とのキャンプを始めた方

そして、中にはこんな新しい取り組みに参加された生徒さんがいらっしゃったのです。

オポ広場で対面するヤギのゼットとシュナウザーのきいろちゃん



その生徒さんは休日に犬といっしょにキャンプに行かれていたのを知っていました。

キャンプ情報としていろいろと教えていただいたこともありました。

「今度はどちらのキャンプ場にお出かけですか?」とレッスンのときにお尋ねしたところ

「実はわたしたち今…山を借りてるんです。」と。

山を借りている…?

ああ、お知り合いの方が山を持っているのだなと勝手に想像を始めたのですが、全く違う内容でした。

その生徒さんが借りている山というのは「フォレンタ」という事業による年間契約の山の賃貸だったのです。

貸農園の山バージョンのようなものです。

山の一角のスペースをレンタルしていて、ルールにのっとれば開拓や焚火やキャンプなどもできるということでした。

人が入らなくなって荒れ果てた里山をこのような事業を通して活用するとは、なんとも楽しいことです。

自分たちの都合でいつでもその「貸山」に出かけてゆっくりと過ごすことができる時間。

キャンプ場では落ちている木を動かしたり環境を変えていくことができませんから、キャンプ場とはまた違った活動ができます。

山の整備をする時間、同行している小型犬ちゃんは飼い主さんについて回り活動を楽しんでいるということでした。

山仕事をする飼い主さんを見守る犬の姿を想像するだけで楽しくなってしまいました。

里山には人が入らなくなり荒れ果てています。

人と山を繋ごうという新しい事業があることを知って未来への希望が広がりました。

近頃は若い世代の方々はマイカーも持たない時代ですが、そのかわりレンタカーがあります。

同じように実家が里山でなくても、山のレンタルがあるなら使う方はもっといるはずです。

使っていない山を貸したいという方もいらっしゃるでしょう。

日本の素晴らしい国土が生きを吹き返し犬と飼い主の安心して過ごせる場所が増えますように。

森林レンタル=フォレンタのホームページはこちらです。

森林レンタルサービス forenta

 

 

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11月のグループトレッキングクラス&犬語セミナー開催のお知らせ

今年も山歩き、山遊びに最高の季節がやってきました。

11月は紅葉の期待される季節です。

ちょっと寒く冬の到来を感じる11月のトレッキングクラスは以下のとおり開催いたします。

●グループトレッキングクラス

2023年11月26日 (日) 10時集合~11時30分

チケットもしくは当日チケットが必要です。

グッドボーイハート生のみ

●犬語セミナー

同日 12時15分~14時15分

参加費 おひとり 2500円

一般の方もご参加が可能。

 

どちらも事前のお申込みが必要となります。


【追記】

10月のトレッキングクラスで遭遇したオオスズメバチの巣は、寒気の到来で収束しました。トレッキングコースは安全に利用できます。お知らせまで。

追記20231116

曜日は日曜日です。訂正いたします。

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10月のグループクラストレッキングクラスを開催しました。活動の秋のはじまりの脚ならし活動です。

山歩きの楽しい季節の始まりです。

山の気候はぐんと冷えており、山の学校に到着された人々は「やっぱり寒くなってますね…」と都市環境との気温の差に驚かれていました。

犬たちにとっては最高に過ごしやすい季節です。

小型犬たちも夏は決して得意ではありません。

ほどよく冷たい風が通り過ぎて、季節の変化をいち早く教えてくれるのが山の季節です。

月に1回のグループクラスですが、山の斜面、木々の色合い、山のにおいなどひと月でずいぶん変化していきます。

先月と全然違うなと思っていただけるくらい季節感を感じることができます。


においならお任せの犬なら、山の変化にきっと気づいてくれるでしょう。

今回はトレッキングクラスで危険な生物とも出会いました。

一週間に3から4回は山歩きをしているので「いつもとは何かが違う」を感じるセンサーがいつの間にか発達しています。

トレッキングクラス後は、有志のメンバーで山歩きコースの手入れをしていただきました。

また裏山の工事のために撤去される予定の小さな植木を安全な場所に植え替えていただきました。


根付かないかもしれませんが、もしかしたら根付くかもしれないし、何もしないよりも可能性が少しでもあった方がいいとお手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。



トレッキングコースの整備のために、お手伝いに来てくれていた若い男性がいっしょに初めて山にあがりました。

作業後に「山歩きどうでした?」と尋ねると、意外な答えが返ってきました。

その答えとは「ここでも空気が綺麗だと思っていたけど、山の中はここよりももっと空気が綺麗なのでびっくりしました。」。

これは本当にそのとおりなのですが、その感想を聞いてうれしくなりました。


山に入った途端に、山を歩き進むたびに、空気感が確実に変化していきます。

山を歩くというのは、山の空気の空間の中に自分が溶け込んでいくようなそんな感じなのです。

自分と犬がいっしょに山に溶け込んでいける瞬間の連続というのが犬との山歩きの共感の楽しさです。

感覚なのであくまで個人のものです。

みなさんおひとりおひとりが何を感じられているか、その方にしかわかりません。またその犬にしかわかりません。

誰にもわからない自分だけの体験、だからこそ特別で大切なものなのではないでしょうか。

アールゼットはお留守番でした。

メエーメエーないていました。ついていくつもりが離れてしまうときだけ鳴きますので、この日はいくつもりだったのかもしれません。

アール、ゼット。トレッキングお勉強がんばろうね。

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暴走する仔山羊のアール&ゼットとの暮らし

山羊の名前にアール・ゼットその由来とは

山羊につけた名前は「アール」「ゼット」。

昭和中期を生きた男性なら聞き覚えのあるRZという単語は、ヤマハのバイクの名称です。

ダンナくんが自分の命の次に大切にしているバイクの名前を山羊につけたのは、RZ同様に大切にしてもらえますようにという私の願いからでした。

ヤマハのRZは今は生産中止となった2ストロークエンジンを乗せたバイクで「白い棺桶」と言われたいたくらい、走り屋にとっては魅力的かつ扱いにくいバイクなのだそうです。

その子山羊のアール・ゼットですが、名前の与えたエネルギーが強すぎたのか、彼らは山の学校で暴走しています。

 

仔山羊にも個性がある。走りのアールと鳴きのゼット。

色の白い方がアールで黒いの方がゼットです。

山羊にも個性があるのですかと聞かれることがありますが、もちろんあります。

姉妹山羊のアールとゼットですが、動きや行動のパターンが違っています。

「走りのアール」と名付けた白い子山羊の方は、小さいころから動きが俊敏でした。

高いところへのとびあがりやすべりやすいべニア板の上でのバランスも、ゼットよりも圧倒的に良く体も軽くうごきます。

「鳴きのゼット」と名付けた黒い子山羊は、引き受けた当初の親を呼ぶ鳴き声がメエーなどといった牧歌的なものとは程遠いギャー鳴きでした。

こんなに小さな体からどうやったらあんなに大きな声が出るのだろうというくらいの大きさのべえーーーーという大音量を発していました。

ゼットの方はアールよりも好奇心が旺盛で、新しいものに積極的に近づきます。

犬たちとの接し方を見ていても、アールは下がりながらですがゼットは前進します。

どちらかを繋いでいるときの行動も違います。

アールを繋いでいるときはゼットはかなり遠くまで離れることがあります。

一度はアールを置いてトレッキングについてきてしまいました。

逆にゼットを繋いでいるときは、アールはあまり遠くまで離れません。

来客に対しても、ゼットは積極的に近づいたりとびついたりすることもありますが、アールはそれほど積極性はありません。

同じ遺伝子を持っていて2頭はつねに離れずに行動をしてきたのですが、こうして性質の違う個体になっていくのですね。

行動だけでなく、体格や表情もそれぞれに違いがあります。

向かって左がゼット、右がアール。後ろにいるのは柴犬の小鉄くん。



 

柵内に収まらず活動を広げるアール・ゼット

最初の2ケ月ほどは逃走を注意して夜も柵内で係留するなどしていたのですが、そもそも敷地が平らでなく山の斜面を囲むようにして山羊スペースを作ったため係留による首つりの事故を大変心配していました。

仔山羊が慣れてきたら柵内にフリーで活動できるようにと簡易の柵を作った上で、簡易柵の周りの強靭な木製の柵をダンナくんが作っていきました。

そして夜は柵内でフリーにするようにしていたのですが、いつも朝になるとゼットが柵の外で散策しています。

アールの方が運動能力は高いはずですが、ゼットの方が頭が回るため柵から出る方法を身に着けたようです。

簡単に柵を超えられるのですが、逆に入るときには入口の方に戻っていきます。

じゃあ出入り自由にしてしまったらいいのではないかという結論に達し、柵の入り口付近を開けたままずっとフリーで活動するようになりました。

完全にフリーで活動するようになって1ケ月近くになりますが、ふたりで出かけていき勝手に戻って休憩したりと昼夜を問わず出入りを繰り返しています。

 

活動の範囲を広げて動くアールゼットに反応をしない犬たち

出かけていく方向が山の方角の時には「いってらっしゃい」と手を振るとふたりでゆっくりと草を食べながら消えていきます。

しかし、問題となる方向がひとつあるのです。

広場前の車道を下道に降りていくアールゼットの姿を見ると捕獲しに行かなければいけません。

車道の前の家はすでに空き家でその空き家の草を食べていることもあるし、お隣さんの庭に入って草を食べているのを発見したこともあります。

道路に飛び出して車が事故を起こしたりと大事になってはいけないので道路方向に行かないようにと常に気をはっています。

山羊たちはわざとではないのでしょうが思ったより静かに移動するため、最近ではカウベルを首に装着しています。

広場前を通って見過ごしたときに犬たちが吠えて教えてくれれば助かるのですが、人には吠える犬たちが山羊には吠えないのです。

犬たちも「あれ~」という感じで山羊が通行するのをじっと見守っています。

むしろ猫や他の動物の方が反応をするのに、なぜ山羊ならスルーするのか不思議です。

私たちがアールゼットを追いかけて制御しているのを犬たちはわりとおとなしくじっと見ています。

人間が制御できる動物だということを犬たちがわかった上で観察を続けているだとすれば、アールゼットに好き勝手させるわけにはいきません。

動画は災害で壊れたテラスで場所取りをするアールゼットですが、テラスの上ではわたしがテリトリーを主張しています。

どんな動物にも居場所取りは大切なコミュニケーションであり関係性を深める機会でもあります。

(動画の中の鼻なき声はこの風景を見ている犬ちゃんの声です。)



山羊を観察するだけでなく、山羊との関係性を深めるためのいろんな活動があります。

犬と山羊を比較しても学ぶところが多いのですが、やっていることはとても役に立ちそうにない大したことのないことです。

そんなことが日常に起きているだけで楽しくなります。

アールゼットの成長が楽しみです。

 

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動物を人に慣れさせる方法について「餌づけ」から「人づけ」へ

野生動物と「餌づけ」・「人づけ」

動物を人に慣れさせる方法として「餌づけ」という方法があります。

野生動物に対する「餌づけ」法は、古い時代から使用されていたようですが、次第にその方法は「人づけ」という方法に変わっていきます。

 

人づけ法でチンパンジーと交流した女性

人づけにより野生動物との関係性を深める方法をいち早く実践していたのは、私の尊敬する師、ジェーングドール博士であると私は信じています。

ジェーングドール博士は1960年からチンパンジーの研究のためにアフリカの奥地に暮らし、毎日チンパンジーの活動するテリトリーを訪れて観察を続けることでチンパンジーを理解しながら動物の警戒心をとき、チンパンジーとのコミュニケーションを実践した女史です。

京都大学名誉教授でゴリラ研究で著名な山極壽一博士によると、アフリカ大陸の内戦などの影響で一時研究が閉ざされていたのちに、山極博士がゴリラ研究を再開し始めたときにはすでに、「餌づけ」法から「人づけ」法に変わっていたと言われています。(※参考文献「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう(文春新書発行)」

山極先生は、ジェーングドール博士をアフリカに派遣したリーキー氏がゴリラ研究を依頼したダイアン・フォッシーという女史に学んだということですから、人付け法はジェーングドール博士やダイアンフォッシー博士などの影響を強く受けている流れだと考えています。

 

餌づけが動物に与える影響について

餌づけは人に慣れていない動物を人に近づける簡単な方法ではありますが、それにより動物本来の生態に影響を与えてしまいます。

また、餌づけによって動物が人に対する執着をするようになり、動物と人の関係性に強い影響を与えます。

執着によって引き起こされる影響とは、動物が人が好きになるといったファンタジーな話ではありません。

餌づけされた動物は人を感知すると食べ物を連想するようになり、ドーパミンを放出するようになります。

人が動物の興奮性や快楽性を操作する刺激となってしまうため人に依存する関係になります。

野生動物の習性を知るために動物を観察することが目的の類人猿の研究にとって、餌付け法は効果がないばかりでなくデメリットが多い。

時間がかかっても確実にその動物の習性や知性を引き出すことのできる人付け法が効果が高いということを、ジェーングドール博士やダイアンフォッシー博士らの研究者が実践したのではないでしょうか。

それに、研究結果として得られた内容よりも素晴らしいことは、博士たちがチンパンジーやゴリラとうちとけていったひとつひとつの出来事を生んだ過程にあったはずです。

逆を言えば、チンパンジーやゴリラといった野生動物にとって人という動物がどのように認識されていくかを考えるとどちらが歴史的に重要であるかの答えは簡単です。

 

犬と餌づけの話

犬は野生動物ではなく人に飼われる動物です。

少なくとも日本では、人に飼われていない犬の存在は許されていません。それは狂犬病予防法という法律によって、すべての犬は人の管理下にあることを法律で定められているからです。

ところが犬の中には、ノヤギならぬ野犬(やけん)という犬がいて、人の手を離れて暮らす犬が、里や山や都市空間の中にもいます。

野犬には現在でも多くの餌やり活動をする人間がいて、餌付けによって生活をしています。

餌づけは野犬を生かすためだけでなく、野犬を捕獲する方法のひとつとしても用いられています。

ですが餌付けはコミュニケーションの方法ではありません。

人に近づいてきたところを捕獲するためのひとつの方法です。

餌づけによって犬が人に馴れることはありません。

距離が縮まるということと信頼関係を作ることは全く別のことです。

犬との信頼関係をつくるために食べ物は必要ありません。

必要なのは観察、時間、環境、継続、熱意。

そして仲間も大切な存在です。

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「奈良公園の鹿は野生動物」に納得できない理由

奈良公園の鹿の扱いが問題になっているというニュースを見ました。

天然記念物として観光の目玉になっている奈良公園のたくさんの鹿。

しかし、中には農作物を荒らしたり人に攻撃する鹿も出てくるためそれらの「問題のある鹿」は、保護施設となる「鹿苑」という特別柵の中で管理されているという映像と説明をニュース番組で見ました。

その鹿苑の鹿たちの扱いについて内部告発的に訴えが上がり、奈良市が調査に入ることになったそうです。

奈良県のホームページには「奈良公園の鹿は野生動物です。飼育されている鹿ではありません。」とはっきりと野生動物宣言がされています。

ですが、これはあまりにもわかりにくいことです。鹿せんべいを食べる「餌付け」された鹿で、人に対して害を及ぼすものを保護するというのです。

保護された鹿苑の鹿たちは完全な飼育下にある鹿ですから、鹿苑の鹿は野生動物ではありません。

「奈良公園の鹿は餌付けされているのになぜ野生動物なの?」と意見する私に対して、奈良県出身のダンナくんは「歴史があるからしかたないやん」と身内発言でガードしグッドボーイハート内討論は発展しませんでした。

奈良公園の鹿は公園内の草木を食べているという説明となっていますが、鹿せんべいを人からもらって餌付けもされており、せんべいを見せるとお辞儀をするという条件付けから発生した行動のパターンまで身に着けています。

野生動物は餌付けによって人に近づくようになることは、動物と人との長い関わりの中で明らかです。

野生動物をもっと近くで見たい、触りたい、餌を与えたい、仲良くなりたい、といった人間の好奇心や愛情欲求を満たしてくれる最も簡単で時間のかからない方法が、動物に対する餌付け行動、です。

鹿せんべいを与えないと公園の草木では鹿の食べものが賄えないということと、観光地として訪れる人が喜ぶというふたつの理由によって鹿せんべいによる餌やりが始まったでないかと想像しています。

餌付けによって動物は人に慣れていきますが、同時に執着もはじめます。

餌付けによる執着行動は攻撃行動にも発展していきます。

奈良公園の鹿の中に人を攻撃する鹿が一定数出てくることは当たり前のことなのです。

 

私の身近にいる仔山羊のアールとゼットは、全く餌付けをしていません。

人から食べ物をもらうことはありません。

一日中山の中を歩きながら、庭を歩きながら、ずっと草を食べ続けています。

冬になったら枯草を買ってきておいておく必要があるかもしれません。

しかしそれすら、手で与える必要はありません。

食べ物で慣れさせてはいませんが、仔山羊たちは人に慣れています。

人という動物を良く知っています。

ですが山羊は「家畜化」という歴史を通して大昔から人が飼って利用してきた家畜動物です。

野生化した山羊(ノヤギ)は世界的にあちこちにいるようですが、野生として生存し続けている山羊が今なおいるのか、少し調べてみましたがわかりませんでした。

話が山羊にそれてしまいましたが、動物を人に慣らす方法は餌付けだけではないという風に話を続けます。

オポハウスの仔山羊「アールとゼット」



 

次のブログ記事→動物を人に慣れさせる方法について「餌付けから人付けへ」

 

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<犬のしつけ方>犬の居場所を指定する【ハウス】【ベッド】を誘導するためのヒント

このブログではトレーニングの手法ややり方についての説明はできるだけ避けるようにしています。家庭訪問レッスンを行っている理由は、言葉では伝えられない部分を身振り手振りでお伝えすることが目的だからです。

ですが短いレッスンの間に確認できなかった補足の資料としても当ブログを活用していただくというのも目的のひとつでもあります。

犬のしつけ方やトレーニングは、犬の行動学や習性にのっとっていなければ成功することがありません。

ドッグトレーニングをうまく進めていくためには、犬の習性を良く学ぶ必要があり、言い換えれば犬という動物について知れば知るほど“犬のしつけ”の仕組みは理解できるということです。

犬の居場所を指定するトレーニング

二つの居場所「ハウス」「ベッド」

グッドボーイハートでは、犬の居場所を指定するトレーニングを大変重要視しています。

トレーニングの柱といっても過言ではないというほど、次々に居場所の指定トレーニングが連なっています。

その「居場所を指定するトレーニング」の中で、初期に始まる合図は「ハウス」そして「ベッド」です。


上記の写真はクレートの中で休憩する犬ちゃんです。

ハウスとは、犬の室内用の巣穴になる居場所です。

屋外飼育の犬の仕様する犬小屋に相当する場所です。

ハウスの利用は、寝場所、留守番場所、避難場所…といろいろとありますが、室内飼育の場合にはどんな犬にもハウストレーニングが必要です。

ベッドの方は犬のソファにあたる場所です。


室内にはみなさんにもいろいろな休憩場所があると思います。

ソファ、椅子、座椅子などと同じように、犬にも自分の椅子やソファの代わりになる居場所が必要です。

「ベッド」や「プレイス」というような合図で指定される場所は犬にとってのソファだと思って下さい。

もちろん「犬専用のベッド」は人が利用することはできません。

ここは犬の専用席なので、犬が犬のベッドにいるときは人は自分の椅子やソファを使って下さい。

居場所を指定するために号令(合図)使う

号令や合図と呼ばれるものは、オスワリ、フセ、マテなどと同じことです。

号令やコマンドという言い方だと常に強い口調で言わなければいけないのかという誤解を生みかねないので、わたしは「合図」という言い方にしています。

犬のコミュニケーションはシグナルで成り立っており、においや音や形などで区別されています。

においのシグナルを発することのできない人間にとって、犬とのツールは音か形です。

そのため合図もほとんどが音とハンドシグナルの二つを併用します。

例えば、クレートを指定する合図は人によっては、ハウス、クレート、おうちなど様々ですが、いつも同じ合図であれば何でも構いません。

音の合図はできるだけ短く犬が聞き取りやすいものであれば構いません。

居場所を指定するハンドシグナルは、その居場所の方を指差しする行動になります。

ハウスならクレートを指さしする。

ベッドなら犬用ベッドを指さしする。

指さし行動については過去のブログ記事でもご紹介しましたが、人の指さしを理解できるようになるのは動物としては高度なコミュニケーション力なのですが、犬はある程度それを理解することができるようになるというのがすごい能力なのです。

<犬のしつけ方>人の指差しを理解する犬に観る理解力

もちろん、子犬のころから指さしを理解しているわけではありません。

人との生活の中で人が指すものを理解できるようになるのですから、犬にわかりやすいように手順を踏んで伝えていく必要があります。

そのためには、手指しを始めるまえに「指定する居場所に触る」という行動から伝えていきます。

居場所を指定するトレーニングは「誘導」と「誘発」で構成される。

「誘導」とか「誘発」というのは行動を起こさせるトレーニングの道具のようなものです。

ハウストレーニングを例にあげましょう。

ハウストレーニングでいう「誘導」とは、犬をハウス(クレート)に連れていくということです。といっても抱き上げて連れていくのではありません。

犬が地面を歩きハウスに入っていく行動を「誘導」するわけです。

犬の脇を抱えるようにゆっくりとハウスまで歩かせること。

犬の首輪にリードをつけてハウスまで歩かせること。

犬の首輪をもってハウスまで歩かせること。

この3つはハウスへの誘導です。

この誘導トレーニングだけでも、ある程度の犬たちはハウスというとハウスに入るようになります。

特に状況別で覚えていきますのでいつもごはんをハウスで与えてれば「ごはんのときにはハウス!で入ります。」となります。

となれば、ハウスの合図は覚えているはずなのに、自分の都合の良いときだけ行動するがその他のハウスの合図は無視されてしまうという場合もあります。

(一定数の犬は誘導だけでハウスの合図を理解し入るようになります。)

ハウスの合図をもっと強化するためには、ハウスの行動を誘発する=事を起こさせるためのきっかけづくりが必要です。

ハウスの行動を誘発するきっかけづくりは、ハウスをとんとんとたたく行動がおすすめです。

本来なら犬のテリトリーに触るという行為が犬の注目を引きやすいのですが、犬がより気づきやすくするようにするために、ハウスをトントンと音を出してたたきます。

指定した場所をたたく誘発行動は、ベッドの場合にも同じです。

小さな子供を自分のところに呼び込むために、座ってパンパンと手をたたきながら「おいで~」と叫んだことはないでしょうか。

これもひとつの誘発行動で音と動く手の刺激によって子供が何だろうと不思議がって近づいてくる行動を引き出す道具になっています。

犬にもこのような姿でオイデをしている飼い主さんを見ることがあります。

オイデの場合の居場所の指定は飼い主の足元なので、オイデの場合には自分の足をたたく行動がおすすめです。(オイデの練習はハウスはベッドができてからです。)

クレートに近づきハウスといってハウスをポンポンとたたき、すぐにハウスに入るようになればハウスの合図はほとんど完成したようなものです。

ここから上級になり、少しずつハウスから離れてハウスを指す合図に変化させていき、手指しの合図と声の合図の「ハウス」→「犬がハウスに入る」が完成します。

ここまで読まれて、いやいやそんなに簡単にハウスに入るようにならないよという方。

もしくは、子犬のころには応じていた合図に、成犬になったら従わなくなったという場合もあります。

ここには飼い主と犬の対立関係が生じています。

対立関係はできるだけ早く収束させる必要がありますが、子犬は飼い主と主従関係を結ぶようになるのに青年期になるまでい時間のかかるものです。

個体差はありますが、生後6ケ月~1歳半までが犬の青年期。

子犬からおとなの犬となり、飼い主と良い関係を築き上げていく一番楽しくかつ大変な時期です。

犬の成長は簡単には終わりません。

だからこそ長い長い伸びしろがあって、どんどん成長する犬が楽しくて仕方ないはずです。

自分たちだってそんなにすくすくと成長したとは思いません。

犬は人を理解するまでにかなり時間を必要としています。

気長く根気強く、愛情より愛をもって犬育てを楽しんで下さい。

 

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10月のグループトレッキングクラスのお知らせ

10月に入りましたが残暑厳しい日が続いています。

人も犬も暑さにぐったりというところでしょうが、活動を我慢していた犬たちにはやっと動ける季節がやってきました、秋到来万歳といったところですね。

今月のグループトレッキングクラスのお知らせです。

10月22日 日曜日 10時集合 ~11時半くらいまで

事前申し込みが必要です。

 

午後は植木の植え替えや土砂撤去のお手伝いを準備しています。

体を動かす作業になりますので、無理なく楽しんでいただける程度でご参加可能な方はお願いします。

午後作業の方はお昼休憩の後に行いますので、お昼ご飯をご持参ください。

本格的な土砂壁面の工事は来年の4月頃になりそうです。

結局、補助金額もあまり変わらいらしく気持ちはかなり凹みましたが、これも何かの試練だと乗り越えることで力もつくはず。

前進あるのみ、アールゼットたちといっしょにがんばっております。

成長してます。

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秋のはじまりもやっぱり犬との山歩きをしよう。山という環境が犬と人に与えてくれるゆっくりとした時間に感謝。

彼岸花にクロアゲハが立ち止まる季節となって、ようやく山の学校にも冷たい風が吹き心地よさを体感できるようになりました。

これから一番楽しい山歩きの季節がはじまります。

この季節にトレッキングデビューできる犬たちはラッキーです。

犬との山歩きクラスについて「何の目的があってやっているのですか?」と尋ねられることがあります。

目的と聞かれると少し返答に困るのですが、犬との過ごす時間の使い方として絶対に外してほしくないことが山歩きなのだと言ったらよいでしょうか。

犬が人と山を歩く行動は非常に原始的なもので、同時に非常に多い経験として脳内に刻み込まれているはずなのです。

犬と人が出会ったのも山だったはずだし、犬と人が協力して活動するようになったのもそもそもは山であるはずだからです。

その山歩きという空間の中では、犬も人も最大限に使わなければいけないのは体全体です。

表面的な刺激に対してただ反応する脳の動きを止めて、一歩一歩踏み出す脚に注意を払うこと、鼻先を通り過ぎる風のにおいを嗅ぐことなど、山の中でもっとも優先させるべきことに集中して歩きます。

犬と暮していると犬が暇していて可哀そうだと思い、室内空間でたくさんのオモチャやオヤツを与えたりゲームをしたり、撫でたり触ったり、抱っこしたりして過ごすことが増えてしまうかもしれません。

しかし、それは犬本来の活動とはいえないのです。

室内でしか過ごす経験がない犬たちが繁殖を重ねていき、犬という動物が次第に自然の中から遠ざかっていくのが時代の流れかもしれませんが、犬が山の中で活動する姿をわたしは自分が死ぬまでは見ていたいなと思うのです。

ほんの数千坪しかない山の学校の敷地でも、仔山羊のアールゼットのお世話や犬たちの活動に付き添うとかなりの上下運動を必要とします。

博多の家だったらどんなに歩き続けても平らしかないはずなのに、山の空間には平らという場所がそもそもありません。

小さいころから都会育ちの私の体には大変なことも多いですが、俊敏な犬や山羊に負けないぞという気持ちで山歩きを楽しんでいます。

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