グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<お知らせ>価格変更のお知らせ

クラス料金の一部を改訂させていただくことになりましたのでお知らせいたします。

令和4年11月20日より以下のクラスの料金を改定させていただきます。

・家庭訪問トレーニングクラス

・プライベートトレーニングクラス

・パピートレーニングクラス

・ドッグヒーリングクラス

新しい料金価格は11月10日頃にホームページにて公開いたします。

すでに初回のカウンセリングクラスを受講された方でも、12月1日以降に1回目のクラスを開始される場合には改定料金とさせていただきます。

クラスをご利用の皆様により質の高い内容でお応えできるように今まで通り努めてまいります。

グッドボーイハート

宮武佐千子

Posted in お知らせ

<83OPPO>養蜂スタートから初めての採蜜までたどり着きました。感謝。

2年前に私の思い付きによって始まった七山での養蜂スタートでした。

養蜂の目的にはいろんなことがありましたが、そのひとつは「美味しいはちみつを食べたい」という人間らしい深い欲求です。

そのハチミツをとる採蜜をやってみました。

とにかく初めてのことなので、ダンナくんも道具を買いそろえるのに時間がかかり春に予定していた採蜜が秋になりました。

83OPPOプロジェクトで採蜜



83OPPOプロジェクトと名称をつけて、七山の自然を満喫しようと意気揚々とスタートしたものの、一年目は全くの空振りに終わりました。

養蜂のために巣箱を設置してから七山の蜂を探すようになり気づいたのですが、ニホンミツバチと呼ばれる虫がいないということです。

七山のオポハウスくらい自然がいっぱいのところなら当然いるだろうと思った「ニホンミツバチ」ですが、一匹も見ることができずびっくりして環境調査に乗り出しました。

周囲の集落の方に聞いてみると、ここ数年はニホンミツバチを見たことはないという答えをいただいたのです。

昔はたくさんいたというニホンミツバチが七山からいなくなってしまったのは何故なのか。

その理由は地域の方にもわからないらしく、さらに新米の私たちはもっと混乱してしまいました。

それでも、始めたのだから「待つ」だけ。

なぜか私もダンナくんも「待つ」姿勢を続けることを話し合わずに決定したようで、そのまま1年が過ぎ去りました。

2年目のシーズンも空振りで今年もダメだったねと期待も少なくなっていたころに季節外れに移動してきた蜂が巣箱に出入りしているのをみたときは本当に感動しました。

この周辺にはいなかったニホンミツバチたち、いったいどこから来たのだろう。

自然環境で起きていることを私たちごときが知るはずがなく、起こしいただいたミツバチたちに長居をしてもらおうとダンナくんがいろいろと試行錯誤して冬越えをしました。

今年の春には一つの箱からさらに二つの箱が出来て、そこからどんどんとニホンミツバチが産まれています。

自然と動物は切り離して考えることができない、犬のことを知りたいという気持ちが「なぜ犬は自然の中にいると輝くのか」という疑問に変わりました。

自然ってなんだろう、イヌもヒトもそもそもは自然のひとつではないかと思い、七山での自然学習を自分なりに楽しむために始まった83OPPOです。

採蜜したニホンミツバチの蜜をなめました。

甘い…本当に美味しいハチミツを蜂たちが作っていることを知りました。

ダンナくんも「こいつらすごいな、こいつら賢いな。」とニホンミツバチたちの習性をいえる行動を不思議そうに見守っています。

たくさんのことを教えてくれるニホンミツバチ達、そして美味しいハチミツを取り上げてしまいましたが感謝します。

いただいた分は、長くあの環境で快適に過ごしてもらえるように環境整備を頑張りますね。

採蜜したハチミツは今月のグループクラスでみなさんに一口ずつは試食していただきたいと思っています。

ニホンミツバチの寿命はとても短いのです。

生と死が常にある自然の中では、毎日を真剣に生きようとする気持ちも増していきます。

83OPPOでとれたハチミツ



 

Posted in 83ハチミツオポ, 自然のこと

犬のしつけは“辛抱強く”“我慢強く”。犬はやはり飼い主に似る。

先日、移動中のラジオで「やせ我慢という言葉は今の若い人には伝わらない」という話を聞きました。

我慢をする必要がないから想像がつかないということらしいのです。

スポーツ流行りのド根性世代のわたしくらいの年齢の人なら、根性とか我慢とか辛抱といったことはある程度は体験したことがあると思うのですが。

最近では子供に我慢をさせることとはあまり美徳とはいえない風潮があることはなんとなく感じます。

子供に食事を制限するような虐待と我慢をさせることは全く別のことなはずですが、教育のつもりで子供を死に追いやってしまうような事件が起きると、どこまでが教育なのかという議論が始まり、子供に我慢をさせることに不安を抱える親も出てくるでしょう。

犬育ても同じように、犬を我慢させることができない飼い主が増えています。

例えば、犬がお腹を空かせてしまうのをかわいそうだと思うために、定期的に食べ物を与えてしまう飼い主もいます。

犬にオスワリといってもしなかったら、させるのはかわいそうだという飼い主もいます。

しかし、犬のしつけというのは「犬ができるように飼い主がサポートすること」が大切です。

犬ができるようにというのは、何もスポーツや芸などの特別な行動ではありません。

むしろ、日常生活で毎日繰り返される犬にとって大切な活動、例えば安心できる睡眠、大切な食事、楽しい散歩、リラックスした空間での休憩です。

そしてこの日常生活を支えているのが、犬の飼い主との関係なのです。

犬が飼い主を自分の主人として心地よい主従関係を結び、飼い主の適切な合図に行動できるようになっているなら、日常生活は安心した空間となっているはずです。

ところが、多くの犬たちは飼い主の間違った可愛がりによって主人を失い、不安定な気持ちで過ごさなければならなくなります。

この不安定でストレスまみれの犬を立ち直らせるためには、飼い主が犬にとって価値のある主人(=飼い主)であることを伝えるための練習が必要なのです。

それが、リードで正しく歩くこと、オスワリ、フセ、マテ、オイデといった合図に従う練習です。

この練習は、なんども繰り返す必要がある行動練習で、犬のトレーニングでは服従訓練といわれたり、オビディエンストレーニングといわれます。

本当に古典的な呼び名だなと思うのですが、犬と人が密接に暮らすために編み出された文化のようなもので、確かに関係性を高めてくれます。

練習の成果は、グッドボーイハート生で自分は頑張ったと思う飼い主なら自分の犬の行動の変化としてだけでなく内面の成長として出てくるはずです。

やるだけやって思うのは、結局辛抱強く頑張らなければいけないのは、犬ではなく飼い主の方であるということです。

飼い主が我慢強く、辛抱強く頑張るから、結果として犬もそうなったとみることができます。

繰り返し練習など面倒と思う飼い主がいう言葉は、「どのように叱ればいうことを聞きますか?」です。

「吠えたときにどのようにすればいいですか?」

「噛んだときどのようにすればいいですか?」

これは、練習をしない飼い主の逃げの言葉のように聞こえます。

そう考えるなら、犬とともにリードを持ってもっともっと歩く練習をしましょう。

我慢強い飼い主には我慢強い犬が育つ。

やはり、犬は飼い主に似るのです。

ローレンツ先生がそう言っているのだから間違いありません。

時代に合わない我慢も、犬という動物には必要なものだと思います。


 

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<お知らせ>11月のセミナー&トレッキングクラス

11月のグループトレッキングクラスと犬語セミナーは以下の日程で開催します。

11月27日㈰

グループトレッキングクラス 10時集合~11時30分

犬語セミナー 12時30分~14時30分

※犬語セミナーはオンライン配信クラスも開催いたします。

ご参加の方は、メールもしくはラインにてご連絡下さい。

11月は生徒さんが素敵なイベントを持ってきてくださいます。

秋だから食べたいアレです。楽しみにいらしてください。

 

なお、12月は恒例のオポデーを開催します。

オポデー開催予定 12月18日㈰ 同日もグループトレッキングを10時から開催します。

 

11月は七山のオポハウス周辺も紅葉する素敵な季節です。

犬の秋は多くても15回とか18回くらい。

そのうちの活動期は13回くらいまでです。

季節の移り変わりも犬にとっては大切な時間です。

日頃は留守番が多く閉じこもりがちな犬たちと、休日はぜひできるだけ多くの時間を外で過ごして下さい。

もちろん、ドッグランではなく、自然のきれいな空気を吸って、太陽の陽をあびて、風を感じましょう。

犬たちが人とともに精神的に健康でありますように。

山歩きをする小鉄くんと、小鉄くんを慕うバロンくん

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犬語セミナーとトレッキングクラスを開催しました。

今月もトレッキングクラスを無事に開催できました。

初めての犬ちゃんも参加して、秋の一番良い季節をみなで一緒に歩きました。

常連さんたちはこの一ケ月の間に自分の犬に起きたいろんな出来事を、お互いに話し合える時間にもなっているようです。

トレッキングの開始時間30分前からどんどんと集まってきたけれど、なかなかみんながオポ広場に入ろうとしません。

みなさん広場の入り口に集まってお話しています。

もしや躊躇したのはこの手作りのサインボードだったのでしょうか。


「マーキングゼロ」この言葉の意味を、グッドボーイハートで長く学ぶ生徒さんたちはよくご存じのはずです。

どんな場所や団体にも規則が必要なように、グッドボーイハートにも規則があります。

規則というよりは「規律」といった方がしっくりきます。

お互いがひとつのグループとして場所を共有するにあたって、マーキングは規律を乱す行為です。

マーキングをしたら叱るというのではなく、飼い主と犬の関係性ができていればマーキングはしませんよということです。


トレッキングクラスは規律正しく山を楽しむクラスです。

みながひとつのグループとなって、お互いを尊重しながらいっしょに空間を味わい、気持ちをひとつにしてリラックスして成長をするための時間です。

規律正しい集団の移動の中に生まれる犬の社会性の高まりを自然環境の中で作ること。

90分くらいの時間を共有するだけですが、みなさんとても集中しています。


大きな犬が目立ちますが小さな犬たちもちゃんといます。

山歩きは小型犬にとってもワクワクと楽しいものです。

興奮から落ち着く行動へ、臆病から自信のある行動へ、自己主張から共感する行動へ。

行動の変化のわかりやすい犬と山歩きするこのクラスを私はとても大切にしています。


トレッキングクラスのあとは対面練習のクラスを開催しました。

「今日はどの犬と相手をしてもらおうか」とちゃんと考えて来られている飼い主さんもいます。

ほんの数分の対面のクラスですが、犬の情報がたくさん入っています。

この対面のクラスは動画撮影して「犬語セミナー」で教材として使用しています。

この日も午後からは「犬語セミナー」を開催しました。

対面クラスや成犬と子犬を会わせた動画をご覧いただきました。

犬語セミナーはみなさんと一緒に学び一緒に考えるセミナーです。

いろんな見方や考え方があって、自分はどう考えるのかというところへ到達するはずです。

犬というまだまだ未知の動物について、私自身も今でも学び考え悩み続けています。

こうではないかという予想はあっても結論は出ていないこともたくさんあるのです。

犬語セミナーは自分にとっても、犬のことを考える機会を得られる貴重な時間です。

こうしてグッドボーイハートの生徒さんたちと学ぶ時間をいただいていることを本当に感謝しています。

みなさん、いつもありがとうございます。

来月も犬語セミナーを開催します。

年内の犬語セミナーは11月25日午後(予定では12時15分~)が最後となります。

もう一度あの動画をみたいとか、自分で撮影したこの動画を使ってほしいといった要望があれば、ぜひご連絡ください。


 

 

 

 

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと

<お知らせ>犬語セミナーをオンラインでも開催します。

今月の犬語セミナーは対面クラスオンラインクラスの双方で開催します。

10月23日㈰ 12時~14時

① グッドボーイハートオポハウスでの対面クラス

② ZOOMを利用したオンラインクラス

事前申し込みが必要

同日、グッドボーイハート・オポハウスにて開催するセミナーのオンライン配信型になります。

ご希望の方はメールもしくはお問い合わせフォームでご連絡下さい。

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犬への号令がなかなか伝わらないという飼い主への三つのヒント

「犬を叱ってはいけない」「犬は褒めてしつけるのがいい」というしつけ方が流行したため、その流れが生み出したものは「犬を褒めてしつける」が行き過ぎた「犬をおだててしつける」犬のしつけ方です。

犬のテンションを上げることや、犬に食べ物を与えて行動を起こさせようとするしつけ方が方向性を失った結果、犬は抑制の効かない動物に、そして飼い主との信頼関係を作れず、孤独なストレス状態に陥ることになります。

 

犬は社会的な群れを形成して生きる動物です。

群れの中での親犬が子犬や未熟な若い犬の教育は、群れそのものが正常に機能し群れが存続することにつながります。

群れとしては今すべきことを伝える方法を身につけておく必要があります。

しかし、フセを教えるとしてもその教え方(学習のさせ方)によって結果は全く違うものになります。

犬がおやつなどの食べ物やおもちゃをもらうなどの報酬が出ると察知したときにはする行動も報酬が出ないと知ると従わない、これは犬のしつけとは言えません。

犬は食べ物をもらうためにただ行動しているということになります。

つまり、飼い主と犬の間に主従関係ができているとは言えません。

従うべきは、優秀な群れのリーダーとしての飼い主だけです。

強く優れていなければ従う価値がない。

これが犬の社会です。

 

強い飼い主にならなければいけないと、犬に言うことをきかせようとして大きな声が出てしまうこともあるでしょう。

「強くフセと言わないとフセないのですが、叱っているようで可愛そうになります。」と戸惑う飼い主さんもいます。

フセという号令は叱るためのダメとかノーとかいう言葉ではありません。

犬を否定する言葉ではなく、犬に行動を起こさせるための言葉です。

その言葉、伝わらないとしたら何が足りないと説明すればいいのだろうかと考えていたときに思い出した映画があります。

それは「三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実」という映画です。

この時代を生きていないので内容は難しく理解することはできないのですが、三島由紀夫氏と当時の全共闘の東大生の討論の中に「伝えるということ」のヒントを得られるような気がして数回見ました。

三島氏は討論の中で「熱情を感じることができた。」と表現しています。

熱情とは熱意のことでしょうが、他にもこの討論を通して行き来しているものがあります。

ナレーターが最後にまとめる三つのこと。「尊敬、言葉、熱量」。

この三つは、人が犬に対して真剣に接するときには外せないものなのです。

 

まず尊敬。もっとも重要な要素です。

犬という相手を尊敬(リスペクト)していなければ、大きな声はただの暴言になります。

犬は素晴らしい動物だ、あなたのことを尊敬している、だから私と真剣に勝負しなさいという気持ちがあるでしょうか。

犬にネコなで声で話しかける、キャー可愛いとおだてる、犬を表面的に扱うことを私は好みません。

それは、犬をただの動くぬいぐるみ程度としてしか見ていない軽薄な行為だと思うからです。

犬は人の喜ぶような形や顔にされています。

みなが可愛がったり抱きしめたりしたいというような容貌になっています。

それでもやはり犬は犬。

彼らには強い攻撃性があり、ひとつの命としてこの世界を生きる希望も持っているでしょう。

ただ彼ら犬の運命は、私たちの国では人に飼われることです。

だから飼い主によって自分の運命は決まってしまいます。

犬を尊敬するということがどういうことなのか、まだよくわからないという方にはローレンツの本をおすすめします。

 

次に言葉。

犬に理解できるように与えられる犬の機能性としてのコミュニケーションの形であるか、犬が理解できるようになった人の言葉であるべきです。

犬が飼い主の強さをわかって安心できるようにするために、飼い主は犬に言葉を教えるのです。

それは、おすわり、ふせ、まて、といった合図や号令というもので、言葉を持たない犬にとってはそれはシグナルとして認識されているでしょう。

親犬も子犬に対して要求をすることも威嚇することも、攻撃をすることもあります。

それはお互いが共通のシグナルを持っているからであり、それをとらえ違いすることがありません。

ところが人と犬は違ったコミュニケーションを持っています。

なので、人が犬と関係性を結ぶにあたって要求すべきいくつかの合図は犬に教えておくべきです。

ローレンツはマテとついて歩くことと、バスケットだと言っていましたが、私は、フセマテ、ついて歩くこととオスワリ、の二つのセットが必須だと思います。

 

最後に「熱量」です。

実はこれもとても大切なものだと思います。

前述の「大きな声を出すと叱っているような気がして」という部分ですが、大きな声は必要なくとも熱量は必要です。

熱量があれば声が大きくなっても仕方ありません。

それは犬を叱っているからではなく、対話には熱量が必要だということです。

実際、犬と犬のコミュニケーションを見ていても、興奮している犬を一喝する犬の声はワンにしろ、ウォンにしろ、ウォーにしろ、ガルにしろ、ある程度の熱量があります。

その熱量は私たち人間の比ではありません。

逆に、犬が人に咬みつこうとして威嚇するときにもすごい熱量を感じられるでしょう。

咬まれたことがなくてもガウという犬の威嚇音にひるむ人は多いはずです。

伝わらなければ意味がない、これもまた犬の世界です。

熱量は怒りではありません。

大きな声は怒っているわけではありません。

むしろ怒りは対話を生まず、怒りは決裂を生み出します。

犬に対する「どうして思い通りにならなのか」「なんでそんなにいうことを聞かないの」という怒りや憤りを犬は敏感に感じ取ります。

犬の方は「終わったな」と思うかもしれません。

怒りは犬との関係を良くするために全く必要がありません。

必要なのは「熱量」。

熱量は継続して出すことができますが、怒りはそう長くは続きません。

 

動物と真剣に向き合って信頼関係を築き上げたいと思うなら、まずその動物のことを知って理解すること。

相手の習性や立場を知って理解した上で、相手を尊重することも大切です。

犬を尊重するということは、飼い主である自分が社会的に主導権を握るリーダー的な立場を犬が認めてくれるように考えて行動をするということ。

これは犬を弱い動物としていじめることではなく、犬が飼い主と良い関係を結び安心して暮らしていくために必要なことです。

「強くなければ従う価値がない。」

人が強い動物であったからこそ、犬は人に従う価値があると判断したはずです。

同時に人はそれほどバカでもないらしい。

人は他の動物について知り学ぶ知識を身に着けるという習性も持っています。

犬に認められる飼い主となるために、自信を持って号令を出しましょう。

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緊急!瀬川製作所のドイツなめし首輪、リードがなくなります!

現在、瀬川製作所の首輪とリードをお使いの方に緊急でお知らせいたします。

瀬川製作所のドイツなめし製品がすべて製造中止になるとのことでした。

本日そのことが発覚しました。

理由は、ドイツから皮が入ってこない、なめす機材が劣化してきて使えなくなってきた、ということだそうです。

リードに関しては、金具が二つある盲導犬リードを含めて在庫がなく生産もされないそうです。

首輪に関しては、在庫分で終了のとこで少し残っているそうです。

 

現在ドイツなめし首輪をご利用で、替えの首輪として必要な方は、急ぎメールかラインでご連絡下さい。本数と色をご指定下さい。

リードについては、仕入れ先に黒のシングルリード(金具がひとつのノーマルなもの)の在庫が若干あります。

幅は18ミリ、15ミリ、12ミリ、8ミリ。

小型、中型は12ミリか8ミリがおすすめ、大型犬には15ミリか18ミリがおすすめです。

こちらも在庫僅かのためお早目にご連絡下さい。

すばらしい商品だったので本当に残念です。

また新たな良いリードと首輪を探してみます。

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グループトレッキングクラスを開催しました。“みんなでひとつ”がテーマです。

不安定なお天気の中で、今月もなんとか晴になったグループトレッキングクラスには神様がついているのかな。

グループトレッキングクラスが初めてのデビュー犬くんもお迎えして、元気に山歩きがスタートしました。


この日はお預かり犬が多くまだ犬たちの関係性も不安定な状態でした。

オポ広場をできるだけ安定した場所にしたいという願いから、トレッキング開始前の準備段階から私も生徒さんの犬たちのリードを一時的に借りて練習に参加しました。

練習内容はいつもの服従訓練です。

犬と規則正しい形で歩く、オスワリ、フセ、マテ、とまれ、などの基本形を繰り返すだけです。

ただ座ったり伏せたりするだけでなく、形がとても重要です。

オスワリのときに体重を落とす場所、フセのときに伏せる形と場所。

歩くときにどの位置にあるくのかなど、きちんとした服従訓練ができるということは犬が人に従う形になるということです。

いつも飼い主に従う関係が出来ていれば服従訓練などはとても簡単なものですが、飼い主に従っているようで従っていない犬はたくさんいます。

おとなしくいうことを聞いて問題のな犬でも、飼い主に従うということとはまた別のことなのです。

服従関係がきちんとできれば、マーキング行動がなくなります。


オポ広場でやってほしくなかったこと、それは犬のマーキング行動です。

マーキング行動をする犬は隙あらば飼い主から逃げます。

逃げても自分の都合で戻っては来る犬がほとんどですが、飼い主と一心同体の群れになってはいません。

飼い主に依存して逃げることができない犬もいます。

依存するタイプの犬たちの中にもマーキングで自己主張する犬がいます。

飼い主に依存はしても服従はしない、ルールは自分が作るから他の犬とうまく関係性を築くことができない。

「わたしがルール」の犬たちの世界も、このオポ広場ではいったんストップです。

朝から私の気合を感じて下さったのか、飼い主さんたちも頑張って下さいました。

今日はマーキングゼロを目指してのトレッキングクラス。

いつも以上にまとまりがあったと感じています。

トレッキングクラス後の対面クラスも盛り上がりましたね。




預かり犬たちのお世話のために犬語セミナーは来月に延期させていただきました。

おかげ様でたくさんの預かり犬たちのお世話が充実した一日となりました。

預かり犬たちを広場にフリーにしたときに、いくつかの犬がマーキングをした痕跡がわかりました。犬が反応するのですぐにわかりますね。

不安の要素を消すためにも、「みんなでひとつ」に近づける時間と空間を作ります。

お預かり犬たちから学んだことは、またブログでご紹介します。

時間がどんなにあっても学ぶための時間が追い付きません。

だからみなさん一緒に学びましょう。

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青年期の犬を成長させる機会を持とう!「年下がいるから成長できる」は犬も同じ。

犬は一歳になったらどのくらい成長しているの?

犬の成長はとても早く生後一歳半で、人でいう年齢の二十歳くらいにあたります。

体もある程度成長しきっていますし、精神的にも成犬と呼ばれる年齢になります。

ひとつひとつの個体がきちんと成長することで群れとなって社会活動が成り立つのが自然の中での犬としての動物の世界ですから、犬であればどの個体も「成長」を目指して日々を過ごしています。

人に飼われるようになってペット化が進んだ動物である犬も、動物としての犬の部分をすべて失ったわけではありません。

犬は考えて成長しているわけではなく、成長するのが当たり前の機能としてそうなっていくのです。

ところが、最近の犬たちはなかなか成長しません。

生後一歳半になっても「大人になったな~」と思える犬がなかなかいません。

むしろ、子犬になっていくというか、扱いにくくなったり、わがままになったり…。

行動学的にいえば、犬のストレス性行動が増えていったり、他の犬との社会的行動が不安定になったりといったことが起きるようになります。

 

子犬の出現に慌てる青年期の犬たち

分かりやすいのはその犬よりも年下の犬たちが出現してきたときです。

大体、一歳から一歳半になると子犬たちが散歩に出てくるようになります。

今までは、自分が一番下だった、子犬として可愛がられていたのです。

子犬だったから許されたこともたくさんあるのに、今度は違います。

子犬に対しては自分がお兄ちゃん犬、お姉ちゃん犬と呼ばれるようになるのです。

今までは年上の犬たちを相手にすれば良かったのに、自分が年上の犬として年下の犬に対して向き合わなければならないのです。

この年下の犬の出現が、青年期に入った犬に行動の変化を起こさせるきっかけとなります。

家庭で規則正しい生活をして、飼い主から愛情としつけをたくさん与えられた犬は、年下の犬が自分の前に現れても動じることはありません。

むしろ、年下の子犬との出会いがあることで、自分の立場や役割をわきまえる機会を得られます。

子犬だった自分、年上の犬ににおいを嗅いでもらったり、服従的にあいさつをしたり、飛んだり跳ねたり、飛びつこうとしたり、と興奮して接してきたはずです。

それが、こんどは一気に逆転。

自分に対しておびえるように近づく犬、興奮してとびつこうとする犬、礼儀もなく近づいてくる子犬たちを相手にしなければなりません。

ここでは、相手が子犬だということが重要なのです。

怯える犬、興奮する犬、礼儀なく近づく犬、これらの犬が成犬であれば、相手をしないとか遠ざけるとか、防衛することもできます。

でも相手が子犬であれば、排除することはできないのです。

自分の群れの犬でなくても、同種(犬)であれば一方的に攻撃や威嚇をすることは許されません。

同種の子供を攻撃しないという種の遺伝的な情報に従って、青年期の若い犬にも大人の犬としての対応を求められるのです。

 

子犬に対する青年期の犬の対応で犬の社会性を知ることができる

では、青年期の犬は子犬に対してどのような行動をするのでしょうか?

成熟した青年期の犬は、子犬のとびつきや甘噛みに対して辛抱強くかつはっきりとした態度で冷静に対応します。

もちろんまだ若いのですから大人の犬のように堂々とはいきません。

状況によっては、声をだしたり、飛んだり、身をかわしたりすることもあるでしょう。

そうこうしながら、大人の犬としても振る舞いを身に着けていくはずです。

逆に、成長が遅れている青年期の犬たちは子犬の出現に右往左往してしまいます。

右往左往とは行動ではなく自分の成長そのものが、という芯から揺らぐ状態です。

相手が大人のふるまいで自分を落ち着かせてくれていた環境から、相手が子犬で興奮して攻撃的に接してくるわけです。

青年期の犬であっても子犬に飛びついたり甘噛みしたりと子犬に戻ってしまう犬もいます。

子犬に対して牙をあてたり、吠えたりして子犬を遠ざけようとする犬もいます。

また子犬の対面でよだれを垂らすこともあります。

子犬との対面によって、今までとは見たことのない自分の犬の態度に驚かれることもあるでしょう。

子犬の我が犬は犬に向かって飛びついていったはず、犬が大好きだと思っていたのにそうではなかったと気付く時期にもなります。

 

犬と犬の関係性に飼い主が介入できること

犬と犬のコミュニケーション中に、飼い主はわが犬にどのようにふるまえばいいのかを教えることができません。

他の犬と対面させているときに「ああしたらいいのに」「こうしたらいいのに」と飼い主がやっきになってもそこでは全く無力なのです。

できるとしたら、他の犬に対して攻撃的な態度や消極的な態度がでれば、対面を中止させることだけです。

では、飼い主の存在は犬のコミュニケーション力を高めることができないかといえば、決してそのようなことはありません。

むしろ、飼い主が育てた犬が今のような社会性を持つことになったという自覚をまずもっていただくことは最も大切なことです。

その上で飼い主ができることは何かを現実的に考えていきましょう。

子犬との対面をする前に、日々の生活の中での飼い主の接し方や環境が犬の成長に影響しています。

生後3ケ月から生後6ケ月にかけての一番最初の発達期に飼い主が子犬を赤ちゃん犬として扱ってしまうと精神的な発達が遅れてしまいます。

遅れてしまった成長を取り戻すためには時間をかける必要がありますが、成長を諦めないということがなによりも大切でしょう。

年齢を重ねても子犬っぽい行動をする犬、赤ちゃんのように甘える犬は人から見ると可愛いと思われるかもしれません。

しかし、それが人として見た場合はどうでしょうか。

犬が年齢を重ねて大人の犬として成長し、頼もしく子犬を守ることのできるような犬に成長をするということは、飼い主とってのメリットではなくその犬自身にとってのメリットなのです。

自分の中に育つ軸のようなもの、しっかりとした幹を持つ犬の成長は、ますます楽しみです。

犬が本当に可愛いというのは、赤ちゃん犬としてではなく尊敬に値する愛おしさだと思います。

わたしたちヒトの方が時代と共に親元を離れる年齢が遅くなってしまったのかもしれません。

子犬と犬のコミュニケーション、次回の犬語セミナーで紹介します。

生後4ケ月の柴犬くんと1歳3ケ月の犬くん



 

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