グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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今年の1回目の分蜂でニホンミツバチが向かった場

この季節のオポハウスのイベントのひとつ、ニホンミツバチの分蜂が始まりました。

分蜂とは、ニホンミツバチたちの群れから新しい群れが誕生して巣箱を出ていくことです。

この分蜂群を上手くとらえて敷地内に納めたいため、分蜂の瞬間を見逃すまいと殺気立つ時期です。

例年なら五月中旬が多いのですが、一号機の蜂が巣箱の底につくくらいの満員状況となっていたため「そろそろかな」と期待が高まっていました。

そんな四月三十日、この日は作業のために生徒さんがお手伝いに来てくださっていました。

作業を終えてワイワイとお昼ご飯を食べていたときです。

ふと目を上げると、窓から見える養蜂箱の向こうの空に蜂がたくさん舞っているのが見えました。

いつもなら音で気づくのですが、この時は会話で盛り上がっていたため音を聞き逃していました。

「分蜂する!」とお昼ご飯をそっちのけで部屋から駆け出したわたしを追って生徒さんたちも走り出します。

巣箱から出た蜂たちはすでに上空を飛びながら少しずつ西の方に移動していくところでした。

「この蜂たちが向かっていく方向を追って!」と叫ぶわたし。

生徒さんたちが走り出し、それを追いました。

電線の高さまであがっていき川を超えていくときにもう追いつけないかなと思ったのですが、生徒さんが走って追いかけてくれて居場所を突き止めました。

川向うの斜面の高い位置に集合しようとしているところでした。

ちょうどダンナくんが帰宅してきて、この日午後からのお手伝いだったトシちゃんも車で上がってきて、なんだか全員が分蜂群を見上げて騒ぐことになりました。

分蜂群は網で強制的に捕ってこちらで準備した巣箱に移動させたかったのですが、結局断念しました。

理由は、高さがあったこと、思ったより早い時間で分蜂群が移動先と決めていた石の間にあるパイプ管の中に入ってしまったことです。

自然からやってきたのだから自然に還るのは当たり前のことですが、こちらはまだまだ強欲ですし、何よりも準備した巣箱が気に入ってもらえなかったことが残念でなりません。

しかし、自分たちの大切にしている場に自然の力が戻っていくうれしさの方が圧倒的に勝っています。だから養蜂をこれからも続けます。

犬と暮らし始めたことが山で暮らすことに繋がり、山で暮らしたことでニホンミツバチという存在が身近になり関心を持つようになりました。

都会に暮らしていたら、ニホンミツバチの存在すら知らず彼らから何かを学ぶことなどあり得ないことだったでしょう。

これも全て犬が導いてくれた教えのひとつとして、楽しみながら学んでいきます。

奥に見えるのが養蜂場



※写真では分蜂がわかりにくいため、インスタグラムに掲載した動画を以下に紹介します。虫が苦手な方はご注意下さい。