グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬の多頭飼いで2頭目に子犬を迎えるならいつ頃がベストなのか。

「先生、子犬を飼いたいんですけどいいですか?」

推定7歳になる犬とトレッキングクラスに通っている生徒さんからの突然の質問でした。

今まで、7ケ月くらいの犬や3歳くらいの成犬を保護犬として迎えて育てて来たけれど、一度も子犬を育てたことがないので一度は子犬を迎えたいということでした。

先住犬と4年ほど暮らしているので、おそらく推定ですが7歳くらいか。

そうなると子犬を迎える時期は、このコが旅立ったあとに迎えるか、もしくは今迎えるかのどちらかになります。

先住犬が10歳にもなってしまうと活動力が落ち、子犬に対応する体力も気力もなくなります。

先住犬は社会活動を縮小しようとするのに対し、子犬は成長と共に社会活動を広げることになり、共に活動することが難しくなります。

これは、犬との活動場所のほとんどが室内だという飼い主にはどうでもよいことです。

でも、先住犬と毎日山歩きをしているような彼女には重要なことです。

「子犬を迎えるなら今…ですね。」

多頭飼いを始めるために必要な環境とは

多頭飼いとなると他にも考えなければいけないことがあります。

・生活上のスペース

犬と人が生活をしているスペースが十分にあるのかという問題です。

室内でそれぞれの犬ともちろん人も休める広さがあるのか。

庭に2頭の犬がお互いにリラックスできる広さがあるのか。

2頭の犬を別々に散歩に連れていくこともあれば、場合によっては2頭をふたりで、もしくは2頭をひとりで散歩にいくことになるかもしれません。

車に乗せるなら、2頭の犬をのせて移動ができるのかどうか。

・物質的な問題

2頭の犬を飼育するための資金が確保できるのか。

2頭目を迎えることで先住犬の生活の質が落ちるようなことはないか。

動物病院に連れていく資金があるのか。

子犬のトレーニングクラスのための資金があるのか。(※重要!)

・時間の問題

留守番を数時間程度にとどめられるほどの時間的余裕があるのか。

・家族の問題

小さな子供やお世話の必要な家族などにかかわる時間や労力を減らすことなく子犬を飼えるのか。

・社会性の問題

先住犬は子犬を迎えられるほどに精神的に成長しているかどうか。

先住犬は子犬の社会性の発達を阻害しないような安定した性質であるかどうか。

先住犬は子犬が成長して多頭飼いとなった場合、今よりも豊かな社会生活が送れるのかどうか。

そのような柔軟性のある子犬の確保ができるかどうか。

 

考えなければいけない問題がたくさんあります。

先住犬のいる環境に子犬を迎えて多頭飼いを始めたいとなると、最初の条件をクリアした上で迎えて下さい。

「子犬を迎えるなら今…」と思い悩んでいたような生徒さんですが、翌日になると「子犬を見てきました!」とラインで報告がありました。

思い悩んでいたように見えたのですが、すでに子犬を迎えることは決まっていたようですね。

子犬は先住犬と共にスクスクと成長しています。

新しい子犬が来たことで、先住犬も成長する、飼い主も成長する、飼い主の家族も成長する。

家族が豊かになりその成長が周りの人々へも影響を与えていく。

これが多頭飼いの目指すところではないでしょうか。

子犬くんはそろそろトレッキングデビューしそうです。