グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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熊本県動物管理センターの支援活動について

熊本地震以来、熊本で被災した犬猫とその飼い主さんたちを支援するために発起した熊本被災ペット支援ネットワークの活動は今年の3月末をもって終了し会を解散いたしますのでお知らせいたします。
バザー用品の受付は2月末を持って終了させていただきます。
長きに渡りご支援をいただいた皆様、ありがとうございました。

今日は支援を続けてきた熊本県動物管理センターの状況についてお知らせすると共に、みなさんに考えていただきたいという主旨で現在私が知りえていることと個人の意見も述べさせていただきます。

熊本県内の被災ペットの状況はまだ継続しているようです。被災ペットといっても飼い主のいない犬猫ではなく、飼い主さんが住居の立替や転居により、一時的に預かりを委託していたり飼い主さんと同伴して一時施設に住んでいる犬猫のことです。熊本県が窓口となって対応に当たられています。

熊本被災ペット支援ネットワークの会は、当初被災ペットの支援活動として立ち上がったのですが、多くの活動は熊本県動物管理センターに収容が続く犬猫支援のための活動でした。みなさんからいただいた資金のほとんどが同施設で活動をしているボランティア団体フィリアに物資支援として提供いたしました。詳細は毎月はじめに同ネットワークの会のブログで公開している収支報告でご確認ください。

熊本県動物管理センターに収容されている犬猫のうち昨年10月までに収容されたものについては被災犬猫として扱われています。実際には、猫はほとんどが子猫のときの収容され、犬も飼い主が被災したことによりはぐれた犬というわけではありません。熊本県の10箇所にある保健所に持ち込まれたり捕獲された犬たちのうち、保健所で引き取りがなかった、新しい飼い主を見つけることができなった、収容スペースがない、譲渡対象とされなかった犬猫たちです。

昨年春から譲渡会の開催や動物管理センターからの直接譲渡を始める予定で計画を進められていたようです。その矢先の4月14日に熊本地震に見舞われ、通常業務として行っていた殺処分を停止し、収容数は増え大変な混乱に陥ったというわけです。熊本県動物管理センターには収容施設が整っておらず、屋外に犬舎を設けたり猫舎用のプレハブを立てたりすることにも大変時間がかかっていました。地震の被災によって人の生活のために資金や人手をとられ、動物の方にはなかなか目が向けられなかったことと、他の地域に比べて犬猫の再譲渡や処分を減らすためのシステムがなく活動も遅れていたと感じざるを得ません。

同施設で12月末までに収容した被災犬猫たちは、来月3月を持って被災動物としての扱いを終了し、通常の収容されている犬猫と同じ扱いになります。どういうことかというと、どの動物管理施設でも各行政(県の場合には県行政)の決めた基準を元に、新しい飼い主を見つける譲渡対象動物とされた犬猫には譲渡先を見つける活動をする、譲渡対象とみなされたなかった動物については殺処分ということになります。

殺処分という言葉を聞いただけで胸が痛くなる方もいらっしゃると思います。ですが、この現在の状況を理解しなければ、自分たちにできること必要とされること、改善されるべきことを考えることもできません。ですから、一方的にこうしたシステムを避難するだけでなく現実をきちんと見ていただきたいのです。

昨日の熊本日日新聞に熊本県動物管理センターで殺処分が再開されている内容の記事が掲載されました。数字については実際に記者の方が行政に確認された上でのことですから信憑性のあるものです。以下がその記事です。

<熊本日日新聞2017年2月11日朝刊掲載>
熊本県、犬の殺処分再開 昨年12月、「収容能力超える」 
 熊本県が熊本地震後に保護した犬について、病気などで譲渡が難しい個体に限り、見送っていた殺処分を昨年12月中旬に再開したことが10日、分かりました。保護・収容している県動物管理センター(熊本市東区)や県内10保健所の収容能力を超えたため、「やむを得ない」としています。
 県によると、10日までに犬計67匹を麻酔薬で安楽死。それでも同日現在、犬121匹、猫58匹を保護。通常の収容数である犬約10匹、猫約35匹を大きく上回っています。
 猫の殺処分は見送っているます、子猫の保護が増える春の繁殖期を前に「猫も殺処分を再開せざるを得ない状況になるかもしれない」としています。
 県は地震後、保護した犬や猫を「被災ペット」と位置付け、ボランティア団体などと連携しながら飼い主を探したり、新しい飼い主へ譲ったりしてきました。
 昨年末時点では、保護した犬861匹のうち710匹、猫1163匹のうち718匹を返還・譲渡。同年12月に策定した県政運営の基本方針「熊本復旧・復興4カ年戦略」でも「犬猫の殺処分ゼロを目指す」としていました。
一方、熊本市の市動物愛護センター(同市東区)は昨年4月から今年1月末までに、犬・猫計586匹を保護し、531匹を返還・譲渡。9日現在、計77匹を保護しています。これまで病気の治る見込みのない猫に限って16匹を安楽死させたといいます。=11日朝刊24面、太路秀紀、中尾有希記者
<ココまで>

まず、頭数についてですが、熊本地震が起きたことがきっかけで犬猫の収容頭数が増えているわけではありません。
平成27年度熊本県の犬の収容頭数は1518頭、うち殺処分数は267頭です。昨年は4月14日の地震直前まで殺処分を行っていましたのでその数が殺処分数に入っています。記事にもある被災後に変換譲渡されている数の中には、他の県や市、ボランティア団体や個人への譲渡が入っています。たくさんの支援の手を集めて数字だけでみても、非常に多くの犬猫が譲渡されていることがわかります。

実際、熊本県は一昨年の平成26年にはは昨年の倍近い数の合計で3830頭の犬猫を収容し975頭を新しい飼い主へ譲渡、2524頭を殺処分しています。地震の起きる前の年の方が収容数も非常に多かったという事実があります。

被災により支援の手が集まったにも関わらず、なぜ現在でも収容頭数が上がっていくのでしょうか。この数は被災した飼い主のいる犬猫ではなく、生活の中で飼えなくなり放棄される老犬、子犬、成犬たち、猫についてはほとんどが子猫です。熊本県という地域が、飼えない犬猫を減らすための活動が追いついていないという現実に眼を向ける必要があります。

処分された犬猫は、人が飼うことが難しい人に慣れない野犬、攻撃性を示す動物が主な対象となります。先日の山口千津子先生の動物福祉セミナーの講演の中にもありましたが、収容頭数を過剰に超えて動物を収容することは、動物にストレスを与え精神的な苦痛を与えながら生きながらえさせることになります。特に犬は多数で集まることが苦手な動物です。猫のようにケイジに入れられて大人しくしているということはありません。ケイジはさらにストレスになることもあります。収容時にストレスがかかると動物の行動状態は悪くなり性質にも影響を与えます。そうすると新しい飼い主を探すことも難しい、収容管理する職員にも負担がかかりストレスが上昇する。結果、犬猫が適切に新しい家庭に戻ることは難しくなるという悪循環を生み出します。

犬の場合には大半が成犬や老犬です。中には大人しくどうして捨てられたのだろうという犬もいます。理由はさだかではありませんが、子犬のときは可愛かったけど飽きた、引越すから、いうことを聞かない、吠えるなどの問題行動もそのひとつであることは間違いありません。

上記の熊本の新聞にあるとおり、今回の殺処分は麻酔による安楽死とのことです。最後は負担をかけさせたくないという動物の世話をされてこられた方々の熱意による行為です。麻酔による安楽死は人の手によって行われます。実際に業務としてどの地域でも行ってくださる獣医師の方々は、大変な精神的な負担を受けながら仕事を従事してくださっています。本当に大変な職務であると思います。

犬を飼う方は、犬を飼うということがとても難しいことであるということを事前に知った上で犬を迎えてください。
すごく犬のことを大切にしていた風だった飼い主さんでも、いきなり犬を手放してしまうことがあります。「自分は大丈夫」は危険な考えです。逆に本当に自分は犬が飼えるだろうかと悩むくらいでちょうどいいと思います。

私たちひとりひとりが考えるべきことは、飼い主は自分の犬猫を動物福祉の視点から見ても十分に満足がいくように犬猫に成長と発達の機会を与えて生きる機会を提供できているかということです。その上で、繁殖については本能を満たすことはできません。人が飼う動物はすべて生殖数の抑制をかける必要があります。不妊去勢手術はそれだけが目的ではありませんが、屋外に出て行く猫に関してはどこで子猫を生むかもわかりません。餌を与えるなら不妊手術は餌を与えた方の責任で行ってほしいものです。

犬の飼い主さんにお願いしたいことは、もし自分が死んでしまい犬が残されてしまっても、犬の行動は安定しており、吠えやかみつきや無駄ほえなどがなく、他の人や犬に吠えたりすることもない、精神的に健康な犬でだれもが飼いたいと思ってくれる犬なのかどうかを考えてほしいということです。

国内の犬猫の殺処分数は各行政や地域のみなさんの努力により、確実に減っています。犬猫の殺処分数は一昨年の10万匹からさらにおち昨年は9万匹まで減少しています。これに反してペット販売業者の申請によるペットの販売数は一年前より10万頭増えているという記事も先日新聞で公開されていました。この数字が信憑性のあるものならば、日本はいずれ純血種の国となり雑種犬は希少種になるのかもしれません。いずれにしても、犬猫の未来はひとりひとりが望んだとおりになるのでしょう。


追記2017年2月17日:熊本県動物管理センターでの被災動物扱いの期間が間違っていました。正しくは4月14日以降に2016年10月までに収容された動物が対象となります。訂正してお詫びいたします。

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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雪の日の犬たちのお預かりクラス

今年2回目の積雪です。今回は長い。前回のが降り積もらなかったというならば、今日はしっかりと積もりました。最高ではないけれど、柵の上に10センチ以上、地面には20センチ程度の積雪ですから積雪といえるレベルの降り方です。そして、現時点でもまだ降り続けています。

今季2回あった積雪ですが、そのどちらもが犬たちの預かりクラスのために七山校にとどまることになりました。顔見知りの2頭の犬といっしょに山篭りしています。

昨日の朝は積もった雪がアイスバーンになってしまい、庭でもすべりそうなゴチゴチの地面になっていました。犬も滑りやすく動きもゆっくりになります。ふんわりした積雪とは違って足裏の冷たさも相当のものなのか、すぐに部屋にはいってきました。

今朝はふんわりで真っ白の雪のじゅうたんですが、その下には昨日凍ったアイスバーンが。
やはりゆっくりとすすみますが、さすがに少し興奮してきたようです。

dav
若い犬なら走り回るところですが、さすがに年をとると興奮度もそれほどではなく、緊張すると一旦大人しくなるというところですね。こういう時は、室内に入ったらとたんに興奮することがあります。落ち着かせはどんなときにも有効ですが、自分で自分を落ち着かせることのできる自律した犬は少なくなりました。かといって、放置しておけば興奮は増すばかりです。人の管理による環境制限や特定の合図などで落ち着かせるしかありません。

動物は生物ではありません。よく活動するようにできています。動きながら調べる、動きながら学習し経験し、動きながら活動することを生きるというのでしょう。人も動物ですが、他の動物とは少し動きが異なります。人は他の動物と比較すると圧倒的に大脳皮質を発達させた動物です。人のいう活動というのは、体を動かさずに大脳を動かすことを含みます。そういう意味では人も犬と同じようにいつも活動しています。

テレビを見ている、ゲームをしている、スマホをみている、ipodで音楽を聴いている、パソコンで文字を打っているなど、常に大脳を活動させています。

犬は体を活動させ環境を探索する動物であったはずですが、室内での生活では活動することを制限されています。人がテレビをみていても犬はテレビをみないしゲームもしません。妄想もしないし、音楽をかけていても人のように聴いているわけではありません。屋外で暮らす犬たちもつながれたままなので活動できず、犬という動物にストレスがたまっていくのも当然のことです。

家の中や限られた場所で犬を動かそうとすれば、柵の中でするスポーツや犬とおどるダンス、室内で芸やトリックを教えるといった事しかできません。こうした特定の動きは犬の本来の活動ではありませんが、一定のエネルギーを消耗してくれるので犬はすぐに疲れて寝てしまいます。私も以前はクラスの中でトリックの教え方などの練習をしていたこともあります。ですが今は積極的にはしません。

なぜかというと、犬が生きていく中でする権利のある本当に必要なことを取り上げておいて、人の都合にあわせて消耗させてしまうのはやはり不公平だと感じるからです。犬本来の活動をする学習の機会を犬に与えるなら、都心で生活する飼い主さんは多大な時間と労力を必要とすることでしょう。飼い主さんが自分の生活が忙しくどうしてもそれは無理だと感じられるなら、限られた人の作った空間の中で犬を人の号令によって活動させることで他の世界を教えないというのも仕方なしとして受け入れます。飼い主さんの価値観はそれぞれですし、必要な世話をする人には犬を飼う権利は与えられています。

この考えとは別に、犬と暮らし犬を愛する全ての人に対して、犬が本当に必要としている「犬の欲求」を知っていただきたいのです。その上で自分にできることを考え、できないことはできないとして切り捨てていただいて構いません。ただ犬が旅立ってしまってから「犬のことを知らなかった」という残念な気持ちを抱いてほしくないのです。どのような飼い主さんにも犬のことを知る権利があると思って伝えているのはそうした思いから発しています。

長い間自然から遠ざかっていた犬や知らない場所に連れてこられた犬は、最初はなかなか環境になじまず落ち着かず、自然に探索することもできません。人に行動や自分を守ることすら依存していますので、行動に自律性がなく不安定になるのは当然のことです。車椅子に乗っているクララにハイジが立って歩くことを促したようなものです。クララは車椅子から立ちあがろうとしても怖がり何ども車椅子に逃げ帰ってしまいます。クララの家庭教師は「かわいそうに」とクララをかばいますが、やがてクララは本当に自分の脚で立ちたいと思い、そしてその自律をハイジやその仲間と自然が見守り続けます。

自然にはじめて接した犬を見ると、まるで車椅子のクララをみているような思いです。そして、犬が汚れることを不快に思ったり、かわいそうにと思う飼い主の存在中では、犬の自律行動を促すことは無理なので、飼い主さんができる範囲内にとどめたほうがいいと思います。

犬の飼い主といっても、現代ではいろんな飼い方や暮らし方があるのだなと思います。
犬にとってどれが幸せかと考えるなら、自分だったらとまず考えてください。どれが正しくでどれが間違っているということもありません。ただいえるとすれば、その犬が中身から輝いているときにはドキドキするほど美しいものだということです。難しい、わからないという方は犬の瞳の輝きを見てください。人と同じく瞳の輝きは幸せの基準です。



dav

Posted in クラスのこと, 犬のこと

熊本県動物管理センター主催「子犬の譲渡会in博多の森ドッグパーク」

熊本県動物管理センターの子犬(生後4~5ヶ月程度)の譲渡会が福岡市で開催されます。
熊本の被災犬ではなく通常の保護で同施設に引き受けされた子犬たちです。
譲渡会の詳細については以下のとおりです。


「子犬の譲渡会in博多の森ドッグパーク」


日時:2017年2月26日(日)11時半から13時

受付:当日11時半から12時までに済ませてください

場所:博多の森ドッグパーク 第2伝道場

    福岡市博多区月隈1丁目7番地

    福岡空港滑走路横 駐車場完備

    http://www.doubutsumura.net/dogrun_hakatanomori/


*当日参加する子犬は、健康状態などを考慮の上、前日までに決定します。

主催:熊本県動物管理センター  (TEL 096-380-3310)

協力:動物愛護団体フィリア 熊本被災ペット支援ネットワーク

お問い合わせは 動物愛護団体フィリア 田尻携帯までTEL 090-6893-2756


ここからはグッドボーイハート宮武からのお願いです。
以下のお願いは今回の譲渡会だけでなく、子犬の譲渡会は子犬を引き取ろうと考えている方のすべての方に読んでいただきたい内容です。

子犬の譲渡会は成犬の譲渡に比べて、子犬が単にかわいいという理由で安易に引き取ってしまう方がいますが、決して暗にあ気持ちで引き取りをしないでください。善意で引き取ったとしても、その後生涯にわたりその犬が犬という
動物として基本的な欲求を満たしながら豊かに幸せに暮らしていくためには大変な時間を必要とします。
実際にそうやって、成犬になってから「引越しで、仕事で、病気で、吠えるから、面倒だから…」とあらゆる理由をつけて飼われなくなった犬たちの数万頭が一年間に国内で殺処分(安楽死を含む)されています。

以下の注意事項を読んでいただき、それでもぜひという方は会場にお越しください。
また、お友達や犬を飼おうと思っていた方で真に子犬育てに向き合える環境と気持ちをお持ちの方におすすめいただければと思います。

注意事項
はじめに…犬の飼育は終生飼育することが鉄則です。現在、各行政の窓口になる保健所では、その多くで「不要な犬を引き取る」業務を行っていません。これは法律の改正により行政側に愛護の立場から「引き取りを拒否する」権利を与えられているからです。ネットなどでの里親募集でもなかなか新しい飼い主が見つかりません。見つかるのは小型犬や純血種ですが純血種も最近は見つかりにくく、特に問題行動のある犬、老犬、病気の犬に新しい飼い主を見つけることは困難なことと思ってください。

・幼稚園生以下の小さな子供さんがいらっしゃるご家庭での子犬育てはおすすめいたしません。
成犬の安定した犬を探してください。
・サイズが10キロ~15キロくらいになる子犬たちで、日本の雑種犬です。
戸建てでお庭のあるご家庭の方におすすめします。

・毎日家族が7時間以上、仕事などで自宅をあけられる方には子犬育てはおすすめしません。
成犬の安定した犬を探してください。

・現在、犬を飼育している方にはおすすめしません。
犬との相性を見ることもできず、もし相性が悪くても熊本県に返すことはできません。
先住犬との相性をみてから決めたいなら、各地域にいる保護ボランティアさんの犬をお探しになる方がいいでしょう。もしくは、ネットで個人的に捜されている方は時間をかけていますので、譲渡会よりもお勧めいたします。

・おひとり暮らしの方は保証人がある方のみでお願いします。
おひとり暮らしの方で飼えなくなってしまうと犬は行き場を失います。
行政は引き取り拒否をし、保護団体は犬猫の保護でいっぱいの状況です。
結局親戚の家などにつながれて誰にも愛されずに生涯を終える飼い殺しにつながる可能性もあります。

・犬の引取り後には登録と狂犬病予防接種が義務付けられています。6千円くらいです。
その後、不妊去勢手術をすることをお勧めします。病院によって異なりますがオスは2万円以上、メスは3万円以上が必要になります。
その他、フィラリア予防、ノミダニ予防、など、犬には毎年一定の医療費が必要です。

・犬を飼うと外出ができなくなります。ドッグホテルなどに預けるには、預かり時にストレスのかからないような一定のしつけを行う必要があります。毎日の生活の中で見に付けられることですが、犬をきちんとしつけられる方は犬の立場にたって理解を深め、いつも拘束管理されて不自由な犬たちに実に多くの時間を使われています。本当に犬と過ごすことが飼い主にとっての喜びでなければ、毎日のお世話は苦痛になってしまいます。

・日本の雑種犬たちは、愛玩犬として繁殖された犬ではありません。
大変学習能力が高く、またどこか狡賢いキツネのような態度を示し、でも図々しいタヌキのような一面ももつ、この日本の雑種犬たちはとてもたのしいものです。
環境の変化に大変敏感です。飼育場所が屋内の場合には目隠しなどで周囲との距離がとれて、外を通る人が見えないなどの配慮をお願いします。散歩中は刺激に対する反応が高く(好奇心が旺盛で同時に警戒心も高いためです)、社会性が育ったり落ちてくると飛びつきや吠え、強いストレスでは威嚇も生じることがあります。時間をたくさん使った社会化練習を必要とします。
室内で飼育される場合にはさらに注意が必要です。幼いころに接触が多すぎると(触りすぎる、抱っこ、抱きしめ、など)接触障害といって、人をみて興奮、鼻を鳴らす、吠える、とびつく行動が強く残ります。甘えのままで終わる愛玩犬とは大きな違いがあり、特定の人には興奮して飛びつくなめるなどを行う反面、他の人々には吠える威嚇するなどの全く逆の行動を示すので混乱されますが、これらは犬としては同じ行動です。片方には過剰に執着、片方には過剰に遠ざける社会化が未熟のまま生後6ヶ月の成犬となるとここから興奮はエスカレートします。

上記の行動は、うまく犬をしつけらえなかった場合に起きてしまいます。これらの雑種犬たちは、冒頭でお話ししたように、大変賢くもの覚えもよく、思慮深さを教えることもでき、人との服従関係に敏感なため人をよく観察して落ち着くことを学べるすばらしい犬たちなのです。人としてどのような姿勢で向き合うかを問われる犬らしい犬、私は個人的にとても魅力を感じます。


厳しいことをたくさん書いてしまい、少しドキドキされたかもしれません。
子犬を見て「カワイイ!」と興奮して安易に子犬を引き受けてしまい、犬も飼い主も不幸になってしまった例をいくつも知っているため、子犬の引き取りについては本当に慎重にお願いしたいのです。

生後5ヶ月ともなれば子犬ではもうありませんね。
来月には成犬となるこの犬たちに、よい飼い主さんとのご縁がありますように。




dav

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ラジオ番組「月下虫音」に出演のお知らせ

大田こぞうさんがパーソナリティをつとめるラブFMのラジオ番組「月下虫音(げっかちゅうね)」に出演します。

2017年2月12日(日曜日) 夜10時~11時の間の40分くらい

出演しますというよりも、今回の分は録音したものです。
録音場所はグッドボーイハート福岡、通称「犬小屋」で行いました。

番組の冒頭でも大田こぞうさんが「自分の録音場所は「虫かご」という名前がついているから先生のところはクレートでいいですよね」とふってこられたので大慌てで反対して「犬小屋」にしてもらいました。

私の中で犬小屋はスヌーピーが寝ている白い壁に赤い屋根のかわいい犬小屋であり、さらに寝ている場所もやはり犬小屋の上でゆっくりしたいというイメージです。

今回の番組の中でも、大田こぞうさんがみた自由な犬(法律違反にはなりますが、まだそんな犬がいるのかな?)という不思議な犬の話しを楽しそうに語っています。

スヌーピーはなぜ犬小屋の上に寝ているのかという話が、マンガのどこかに出てきたのを覚えています。
相当のスヌーピーファンでないと見逃してしまう話ではありますが、実はスヌーピーは閉所恐怖症なので犬小屋で寝ることができないのです。

他にも妄想癖があっていろんなものになって冒険してみようとします。ときどき海賊のような格好をしているのも妄想遊びのひとつで、犬は相当時間があるものだと思われそうですが、実際にスヌーピーのように自由に行動できるような犬は生まれ故郷のアメリカにも存在しないでしょうが、作者にはそんな願望があったのかもしれないなと勝手に想像してしまいます。

ちなみにですが、私はスヌーピーによく似ているといわれます。
アニメのキャラクターでさらに犬なのに??ですよね。
そんなに鼻が目立って大きくもないし、自分では全く似ていると思いませんが、ほとんどの人が納得されます。自分があこがれているものに近づいていくとはいいますが、6歳のころから毎日スヌーピーのぬいぐるみを眺めていましたので、いつの間にか似てしまったのかもしれません。

実際のところ他人とは思えません…。

 

Snoopy_doghouse-1-

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犬を見る眼、思い込みがつくる「歩けない」という事実

今までにいろんな犬のことについてご相談を受けた内容の中には、明らかに思い込みによって犬の行動を制限してしまうということがいくつもありました。犬の行動に制限がかかることや犬が拒否していることのすべてが飼い主の思い込みだということではありません。ただ、ビックリするような思い込みによる制限というのは、本当にあるのだなという事実をご紹介します。

以前、盲導犬育成施設のパピーウォーカー指導を担当していたことがあります。パピーウォーカー制度についてはずい分とメディアでも紹介されていますのでご存知の方も多いでしょう。パピーウォーカーは盲導犬育成団体が繁殖をしたり盲導犬候補生として準備した生後2ヶ月齢ほどの子犬を、1歳くらいまで家庭の中で育てていただくボランティアのことをいいます。

パピーウォーカーのご家庭には必要な条件がありますので、申込後も書類の審査や家庭訪問での環境チェックなどを経て一定の条件をクリアされた方にお願いすることになります。子犬を預けるときには、子犬飼育規定がありますのでその内容に沿って育てていただき、私が担当していた当時は月に1回の家庭訪問もしくは講習会を開催して、勉強を重ねていただいていました。子犬育てについての質問は随時受け付けしていますが、家庭訪問や講習会の際には指導員が子犬の成長が順調かどうか、身体的な面から社会的な発達も含めてチェックが行われます。

この講習会のときにパピーウォーカーさんのおひとりから相談を受けました。
「自宅の家の前から道路に出るまでに2メートルくらいのわずかにスロープがあります。そのスロープを歩くことができないので、いつも抱っこして道路に出し、帰りも抱っこしてスロープを越えています。問題ではないでしょうか。」とのことでした。
家庭訪問をしていますのでお家周辺の状況は頭の中に入っています。確かに家の前に2歩くらいで渡れるスロープがありました。地面はコンクリートで安定はあり特に問題のない環境でした。

犬は確かにコンクリートなどの固い路面の坂道があまり得意ではありません。子犬はバランスが悪いため、脚に力が入ってしまいます。固い路面では指先や爪を地面に食い込ませるストッパーが働きにくいため、子犬は坂道になるとひっぱりが強くなったりストレスにより拾い喰いをしたり地面を臭いながら歩くような行動をすることもあります。

このスロープを全く歩けないとなると確かに問題です。

ちょうど講習会を開催していた場所の外側に、車が通行する道がスロープになって作られていました。
昔はビデオみたいな機器はありませんでしたらから、実際に歩かない行動を見せてもらうために、試しにこのスロープを使ってみましょうということになったのです。

子犬をつれたパピーウォーカーさんがスロープ近くまで平面の地面を歩いていきます。いざスロープにさしかかると子犬は全く動かずパピーウォーカーさんはリードいっぱいまで離れて呼びますがそれでも動きません。
今度は下り坂ではどうだろうと子犬をスロープの途中まで抱き上げて移動させてもらい、そこから下りのスロープを歩いてもらいますがやはり子犬は動きません。

ところが見ていると子犬は動こうとして動けないという行動を全くとっていないのです。
パピーウォーカーがスロープにさしかかると止まり、そして歩こうとチャレンジもしないのでバランスを崩すこともありません。これは歩けないのではなく歩かないだけではないのかな、という疑問でした。
それでリードを持つことを私に代わっていただき、子犬にいっしょに歩くことを促しました。

すでに結果はおわかりでしょうが、スロープを普通に歩行します。上りも普通に歩き、下りも普通にいっしょに歩いて下りてきます。途中で方向を変えることも可能です。
もちろん、見ていたパピーウォーカーさんはビックリです。私がどんな魔法を使ったのかと思ったでしょうが、私は特別に何もしていません。

「歩きますね。」といって再びパピーウォーカーさんにリードを渡しました。
子犬は何事もなかったかのように(子犬にとっては何事もなかったのでしょうが)、パピーウォーカーさんとスロープを歩いていました。そのときのパピーウォーカーさんは本当にビックリしたという表情でした。

おそらくですが、最初はスロープに多少抵抗を示したのでしょう。リードをつけての歩行になれていないのに、テリトリーを離れる緊張や、坂道というなれない場所であるという事実はあります。そこでパピーウォーカーさんがその場所を抱っこするという処置を行ったため、子犬にとってはここは抱っこする場所という風に学習した可能性があります。さらにパピーウォーカーさんの方には、このパピーはスロープを歩けないという思い込みモードにはまってしまい、どこかで犬に制限をかけた可能性も十分にあります。

犬の世話をしている飼い主やパピーウォーカーが、犬ができないと思っていることが実は普通にできたりすることだという事実はたくさんあるのです。ハウストレーニング中に、ハウスには絶対に入らないし入れると暴れるといわれて連れてこられた小型犬を、私がハウスに入ることを促したあとは、全く吠えずに静かにしていて、その後は自宅でも車でも入り口を閉めても落ち着いていられるようになったという例もありました。

思い込みという世界は、犬を見る眼だけではないと思います。
他にももっとたくさんの思い込みで自分を制限したり、周りを制限していることがあるのかもしれません。犬にできないことを期待するのはエゴですが、犬ができることを最初から認めないことも犬への信頼を損うことです。

犬への思いが強すぎて思い込みが激しくなる、そういうときはどこかで犬がやりたくないことを楽しんでいると思い込むことも起きてしまいます。犬の行動は真実です。行動をしっかりと見ることができるようにこれからも勉強します。



dav






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熊本被災ペット支援ネットワーク
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免疫学の安保徹先生を悼む

昨年末に、免疫学の第一線で活躍されていた医学博士の安保徹先生がなくなったということを知りました。
安保徹先生に謹んで哀悼の意を表します。

安保徹先生は医学的知識の乏しい一般のわたしのようなものでも理解しやすいような本をたくさん書かれていました。安保徹先生の本を読み免疫学についてずい分と勉強しました。
中には医療行為を真っ向から批判するようなものもあり受け取られ方は様々であるとは思いますが、自分が信じていることを自分の利得を別にしてはっきりと述べる方も少なくなりましたので、私は尊敬していました。

特に安保先生の本の中でとても理解しやすかったのは、自律神経のバランスがどのような状態でバランスを崩してしまうのかということや、体や精神に影響を与えるのかということについては、なるほどなと自分の実生活にあわせて考えても納得のいくことが多いものでした。

安保先生の本を読み免疫学を勉強しようと思ったのは、自分のことではなく犬のことでした。
犬はストレスを抱えると行動に表現します。中には自律神経のバランスを大きく崩してしまい、環境を少し整えるくらいでは改善しにくいケースもあります。自律神経のバランスの崩れは、排泄行動や睡眠行動や食べる行動などの生理的な欲求バランスに影響を与えます。
どんな動物も、食べること、排泄すること、寝ることのバランスが崩れると、身体的不調は高くなってしまいます。これは犬が身体的にバランスを崩した状態で起きることですが、実は自律神経の乱れは、他のストレス行動として表現されることもあります。

心と体はひとつですから精神的に苦痛や不快を得たりすることは当然のこととして、別にも犬としての本能的な欲求が満たされないといったことが、犬にとっては欲求不満となり、自律神経のバランスの崩れを引き起こすこともあります。
最初は環境がストレスとなり身体的なバランスを崩しただけだったのに、これをきっかけに病気が始まってしまい、ずっと病気を戦い続けるということにもなりかねません。

安保先生によると免疫系の病気は薬ではよくならないとのこと、症状を一時抑えて日々を落ち着いて過ごせるような方法として薬も必要なときもあるとは思いますが、要は根本から改善していく必要がありますよ、という風に受け取れます。

犬の生活を変えるには飼い主は自分の生活を変える以上に大変です。忙しく時間がない毎日を送っているのに、これ以上犬のために何か時間を必要とされるとなると本当に犬を思っている飼い主さんにしかできないことではないかと思います。イヌという動物に適した生活は、とてもゆっくりして時間が静にながれ、風が通り太陽に触れる環境で、他の動物や生物たちも生き生きと生きている中に、自分の動物として存在し、そしてほんの周囲の環境のわずかな変化を楽しむという程度ではないかと思うのです。

安保徹先生の本を今年はたくさん読み返して再勉強しようと思います。

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Posted in 日々のこと

子供に犬のリードを持たせてはいけない理由

子供に犬のリードを持たせたことによって事故が発生した話を、偶然にもおふたりの方から聞きました。
街中で最近ずい分と増えた危険な行動だなと思っていた矢先だったので、ブログで取り上げたいと思います。

ひとつは生徒さんがラジオで聴いたそうです。パーソナリティが歩いているときに、子供にリードを持たれた大型犬が近づいてきて太ももを咬まれたという話でした。ずい分痛かったようで少しパニックになられたようです。救急車を呼びたいけど番号を思い出せないというような話だったそうです。子供が何才だったのか、犬がどのくらいのサイズであったのかは不明ですが、太ももに咬みつかれたのであれば、中型犬以上のサイズの犬だったのでしょう。咬まれたご本人は怖い思いをされたことでしょう。

もうひとつの話は、幼稚園の年齢の子供さんに小型犬のリードを持たせて歩いていたところ、庭先につながれている日本犬がいて小型犬がかみつかれたという知人の知人の実話でした。庭先につながれているその庭に少し立ち入ったのでしょうね。幼稚園生の飼い主さんはそばにいたようです。小型犬は12歳以上の老犬とのことでした。リードの引っ張りもなかったから小さな子供さんにリードを持たせたのかもしれませんが、4歳の幼児にはできない仕事です。

子供に犬のリードを持たせるべできはないと思います。法律での規制はありませんが、子供ができないことはさせないというのはあまりにも当たり前のことだと思うのです。
何才になったらリードを持ってもいいのかといわれても年齢で区切ることはできません。
一定のラインを設けるならこのように個人的な意見を提案します。

犬のリードを持ってもいいのは、中学生以上の自制のできる大人として成長した人であることです。
中学生であっても親に頼りがちな生活になりやすいため、何かあったときには対応できません。
ですから、中学生になったら親が見ている範囲内でリードをもって散歩にいく練習をするという程度に考えています。
さらに付け加えると、体重が15キロ以上の中型犬については、18歳を過ぎてからと考えます。

おそらくみなさんが考えているよりもずっと年齢が高いと思われるでしょう。
これにはいろんな犬の習性から見る行動学的な意味を含みます。

犬にとっての散歩はただのリラックス運動ではないからです。犬にとっての散歩はもっと大きな意味を持ちます。

散歩はイヌの群れ行動です。

生活圏のテリトリーに最も近い緊張すべき場所を見回りしながら歩くという行動です。
小さくなりすぎた小型犬たちは見回り行動はしていないかもしれませんが、多くの犬が散歩中に他の犬の臭いをとりたがったり、多くのメス犬がオス犬と同様に脚を上げて排尿するようになっていることを見ると、犬たちのなわばり主張は一昔前よりもずっと厳しいものになっているように感じます。
犬は散歩を楽しんでいるということよりも、犬たちにとっての散歩は社会活動の必須であるところが多く、その分緊張も高いのです。この緊張感の高い散歩の時にリードを持っている人は、まさに犬をリードする人です。犬は拘束されており自由行動ができません。リードを持っている人を信頼していなければ、散歩は緊張の連続になってしまいます。リードを持つべき人は犬の緊張や興奮を上手に抑制する力を持つ、家族の中での親的な存在です。

この理由だけでもリードを「誰が」持つべきなのかは限られてきます。お父さん、お母さん、社会人のお兄ちゃん、お姉ちゃん、体力と知覚の衰えのないおじいちゃん、おばあちゃんといったところでしょうか。ご家族の中で、誰がリードをもって散歩に行くかによって犬の散歩中の行動が変化するのであれば、それはまさに犬と家族ひとりひとりの関係の表れです。たとえば、室内ではしょっちゅうオヤツをくれるお父さんにべったりなのに、いざ散歩に連れ出すと人や他の犬に興奮したり吠えたりするという状態であれば、その人と犬の関係は信頼関係とはいえません。行動はすべて犬からのメッセージですが、散歩の時の犬の行動を家族毎にチェックしてみるのも、犬を理解するきっかけになるかもしれません。

リードで拘束された状態で歩かなければいけない犬が信頼関係を築けていない人に連れられて歩いた場合には、環境に適応する力を伸ばす社会化がなかなか発達できず、年齢を追うごとに散歩嫌いになったり、散歩中に興奮するようになってしまいます。

ここまでは犬の立場の方から子供がリードを持ってはいけない理由を述べました。

逆に子供の立場から考えてみましょう。
犬のサイズが大きければ、子供がリードをひっぱられて事故にあう可能性を考えるため、犬のリードを持たせない親(=飼い主)はいるでしょう。犬のリードのひっぱりによる危険性は、普段はリードを引かずに歩くことのできる犬でも、犬が刺激に対して突発的に起こす行動の可能性、つまり危険性を最大限に見積もるとより慎重な判断が必要になります。

では、体重の軽い小型犬のリードなら危険がないから子供に持たせてもいいと思うのでしょうか。実際、小型犬のリードを持って散歩している子供が多いことからも、飼い主さんは子供の危険性を考えて小型犬なら引っ張られることがないから大丈夫という気持ちで、子供にリードを持たせてしまうのかもしれません。
中には、子供に動物と関わり情緒を育てる動物愛護の教育の一環として、積極的に子供にリードを持たせる親もいるのかもしれません。残念ながら、この教育は子供の情緒を育てる教育にはなりません。なぜなら、情緒とは環境に接して湧き上がる喜びや悲しみといった豊かな感情のことを指すのだと認識しています。その感情のさまざまは、人や自分に近い存在である動物との共感性と共に育まれるべきだと思うからです。
子供にリードを持たれた犬の表情や行動をよく観察してください。緊張感や恐怖に溢れ、興奮している犬もいます。ストレスで落ちているものを口にいれてしまう犬も多いでしょう。右に左にとリードをひっぱって逃走しようとしている犬の姿も見たことがあります。これらの犬の精神的なストレスを、親である飼い主も共感していないのに子供に動物との共感が生まれるのだろうかと疑問を感じます。

子供が豊かな情緒を生み出す動物との関わりは、その動物が動物としての本来の習性的な行動を発達したり発揮することができ、基本的な欲求を満足して成長していくその安定した動物の精神との関わりなのではないでしょうか。そして、この動物の健全は精神の発達はイヌからすると環境の乏しいこの都市空間で実現させるのは、本当に困難なことだと感じています。

子供達がこれ以上動物の心と離れてしまわないためには、動物たちと距離をとって触りたいという欲求を抑えて、自分が本当に知るまで、考え観察して待つことだと思うのです。昔は砂場遊びのときにはゲンゴロウが出てきたりしていました。遊び場の中にいつも生き物や動物がいて、それらと距離をとりながらでも毎日毎日たくさんのある子供時間を使って、動物との関わりを深めていったのではないでしょうか。その時間と空間が今の子どもたちにはありません。だからといって、手っ取り早そうだけど明らかに違っている動物との関わりを情緒教育として取り入れることには疑問を感じます。

子供達の豊かな未来に、動物との本当の共感の世界ができることを願って止みません。

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犬のこと話そう<大田こぞうさん編>第1回:録音ファイル付

このブログでときどき音声ファイルをアップすることにしました。
文章を読むのが苦手な方や忙しくてなかなか時間がないけど、どこかで突破口を開きたい方は家事をしながら、お仕事をしながらBGMとして聞いていただければと思っています。

ひとりで録音してみましたがどうもしっくりいきません。やっぱりボケとツッコミに分かれた方が分かりやすいよねと思い、大田こぞうさんにヘルプを出して録音してみました。遠慮してマイクを私よりにおいてしまい、私の声のほうが大田さんよりずっと大きくなってしまいましたので少し聴きにくいところもありますことご了承ください。

話の内容は、犬のことを知ることがどういうことなのか、自分たちがどういう思いで今ここで犬と向き合っているのかということの極一部です。セミナーや講演会のような身のあるものではありませんが、みなさんの犬との暮らしにとって何かのヒントになれば、そして犬と暮らしていない方にとっては犬とのつきあい方ヒントみたいなものを受け取っていただければと思います。

番組向けに話しておらず、グッドボーイハートブログ責任の録音で編集なしの日常のおしゃべりです。
大田こぞうファンの皆さんには、大田こぞうさんの犬への気持ち全開のエネルギーを受け取っていただけるでしょう。宮武をご存知の方にはいつもとおりで変わり栄えはありませんが、ご存知ない方には、こんな風なのねと思っていただければと思います。話の相手が大田こぞうさんですから、いつもより少しだけテンションは高めですね。


犬のこと話そう:大田こぞうさん編、第1回



録音の日には先に大田さんの方から「月下虫音(げっかちゅうね)用の録音させてください!」と切り出されてしまい、私も録音したかったのよ、とそれぞれに録音することになりました。
番組用に録音されたものは今月のどこかの日曜日に放送されるそうです。決まったらブログでご案内します。



また、大田さんに過去のブログ記事の朗読アップをすすめられました。得意でありませんが、自分の言葉なので近々チャレンジしてみます。




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馬語の本に見る犬語

先日知人が尋ねてきたときに「この本いただいたんです。見てみてください。」と置いていかれた本が「馬語の本」でした。

著者はライターの方で馬の専門家ではありません。普通の人が馬と接して感じたことや、自分なりに動物を観察してその行動から馬の気持ちをしようというもので、犬の気持ちを犬語といっているのと全く同じとらえ方だったので、楽しく拝読しました。

犬は動物を捕らえて食べる捕食動物といわれる部類であるのに対し、馬の方は食べられる方の草食動物です。あきらかにそれぞれの立場は違うものの、馬も犬と同じように群れをなして移動したり生活をする習性があるため、その社会的な行動には多くの共通点があるようです。

たとえば、馬が後ろ脚で蹴るという行動をしますね。犬などの動物に襲われそうになったときも馬の後ろ脚で蹴られるとひとたまりもありません。馬の防御的攻撃行動ともいえるものですが、直接的に攻撃しなくても馬は苛立ちを感じたり強さを示すときに後ろ脚で地面を蹴る行動をするらしいです。

実は犬も後ろ脚で地面を蹴る行動をします。よく見られるのは排泄の直後ですが、排泄行動との関連性がなくても、地面を脚で蹴る行動をすることがあります。直接的には自分の臭いを地面につけるマーキング行動のひとつになっていますが、馬と同じようにちょっと虚勢を張る行動でもあることから、似てるなと感じたのです。

他にも耳の動かし方などは似ています。特に緊張をする耳を後ろに倒したりする社会的な行動は犬にも見られます。

一番納得がしたのは、人が馬に近づく方法です。
馬が人を認識したら馬が近づいて人のことを危険でないと感じるまでは、視線や姿勢を馬のほうに向かずほとんどうごかずに直視せずにたっておくというものでした。文章のままではありませんが、行動としてはこのような接し方です。そしてゆっくりと相手が自分を認知し、危険でないと受け入れてから次のコミュニケーションが始まるというものです。

この接し方は馬が大変怖がりで、距離を縮めたり接近したりしないようにという注意を払うものですが、あれほど大きな馬に対してでもこうやってゆっくりと接していく必要があるのに、小さな子犬や犬に対してであれば、なおさらのこと距離と時間をかけて相手が自分を確かめるまで待ち、認知が進まないのであればくり返しそのチャンスを与えるという時間をかけなければなりません。特に子犬や小型犬に急に近づいて手を出して触ったり見つめたり声をかけたりすることをくり返していると、犬はすぐに人に対して吠えたり、来客が来ると興奮してとびついたり走り回ったりするようになってしまいます。

そして、最後に犬のことにふれてありましたがこの部分だけは私は違う見方です。
本の中にはこうありました。

引用ココから
ウマにとっての人間は「積極的に自分から仲良くなりたい存在」ではないからです。ウマは仲間と草を食べて暮らしてゆければ幸せです。そういう環境にいられるのなら、人間は特に必要ありません。

もちろん、おいしいものをくれるとか、かゆいところを掻いてくれるからという理由で人間に近づいてくることはあります。でも、それは、犬が人間のことを大好きで、ずっとそばにいたいと思っているのとはちょっと違います。ウマはもっと淡々としていう、という感じでしょうか。

ココまで
・馬語手帖 河田桟 発行所カディブックスより

本当に犬は人間のことが大好きでずっとそばにいたいと思っているでしょうか。
みなさんはどう思うでしょうか。

私は少し違う考えを持っています。
犬と人は特別な歴史を持って近づいていきました。犬は人を求め、結果人も犬を求めそして共に同じテリトリーを守りながら協力関係を結んできたのでしょう。ですが、人が犬を飼うという新しい関係が生まれました。そして現在に至るのです。

犬は繁殖によりとても無力で学習能力も低くなってきました。執着も高く欲求の偏りも大きくなっています。同時に病気も大変増えていますね。犬は馬と同じようにもっと淡々としていたのでしょうが、時代と共にその姿は消えていきそうになっています。

ある動物を研究する方の著作には、馬についてこんな風に触れていました。馬は世界でもっとも過酷な運命をたどった動物である。なぜなら野生の馬というのはもう1頭も存在しないからだということでした。牛であれ豚であれ、その元の動物は存在しているし、世界の中には人に飼われていない野犬はまだまだたくさんいます。動物の人の関与も動物の淘汰の歴史のひとつでしょうから仕方のないことかもしれません。しかし、人というのは短い時間で環境に影響を与える特別な動物だと感じます。自分の近くにいる動物が変わってきたら何かのお知らせです。今一番変化しているのは実は野生動物ではなく、犬と猫ではないかと思っています。みなさんはどう感じているでしょうか。

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Posted in 犬のこと, 自然のこと

犬のヒゲを切らないで。犬のヒゲの役割を知ってますか?

プロジェクターの調子があまりよくないので、博多駅近くの家電ストアまで商品チェックに出かけました。その家電ストアで目に付いたのが、お父さん犬というキャラクターの広告の特大ポスターです。
お父さん犬はあくまでキャラクターです。ポスター画には手をいれて処理をしているのだと思ってひとつのキャラクターとしてみてはいるのですが、その犬の顔がどうしても不自然すぎて注目してしまいました。ポスターの近くまでいってよく確認したのですが、不自然な顔の周辺、やっぱりないです。大切な犬のヒゲがない。

キャラクターからヒゲを取り去ってしまうのは、ヒゲがかわいくないと感じる人がいるからなのでしょうか。(キティちゃんのヒゲはかわいいですね。)不思議に思いお父さん犬の画像の方を見るとやはりヒゲがありません。トリミングのときにカットしてしまうのでしょう。

トイプードルやコッカースパニエルなどの縮毛タイプの毛質の場合には、口周りの毛も短くカットしてしまうためヒゲだけを残すことはできません。しかし、お父さん犬のような短毛種の場合には、毛をカットする必要はないのでヒゲは切る必要はないのです。でも多くの犬たちがヒゲをカットされています。子犬のころからトリミングに通っている小型犬の飼い主さんの中には、犬にヒゲがあることを知らない方もいるのです。

昔からよくあるはなしに「猫のヒゲを切ると走れなくなる」をいうことをご存知ではないでしょうか?実際、猫にとっても犬にとっても、ヒゲのある動物にとってヒゲがなくてはならないことは言うまでもありません。

ヒゲは昆虫でいう触覚です。犬のヒゲは猫と同じように犬のヒゲは犬の顔部分を守っています。犬は前進する際に最も先になるのが鼻先のついた顔部分です。顔には大半の感覚器官がついているため、環境をできるだけ早く把握できる反面、移動のときにぶつかる可能性もあり傷つくことを防御する必要ああります。犬のヒゲは周囲にあるものをいち早くキャッチするため、犬は顔に怪我を負う可能性が低くなります。

犬は夜間でも活動します。家庭犬は夜にうろつくことはないでしょうが、犬が庭に排泄に出たときでも、犬の特別な眼と強力な鼻の力で環境を把握して行動し、そして鼻を近づけるときにはヒゲが障害物を感知して教えてくれます。

犬のヒゲは風の流れを感知しているようです。室内ではあまり動かない犬のヒゲが屋外ではよく動いているのがわかります。周囲の環境を把握すると同時に、風の流れを感知しているのではないかと思われるような動きをしています。環境を把握することは、動物が安全に行動するために大切なことです。犬のヒゲはまだ今でも使われています。

残念なことにあまり使われずに飾り物になっているようなヒゲもみられます。そういうヒゲは動きません。ヒゲは顔にくっついたり離れたりしてかなり動きます。でも、飾りのヒゲはハリがなく動かず、縮れたようになっていることもあります。人為的な繁殖はこんなに小さなところまで変化させているのです。

犬のヒゲは犬が安心して生きていくために必要で大切な役割を果たしてくれます。
だから、犬のヒゲを切らないでください。

なによりも、犬のヒゲはとても素敵だしチャーミングです。


人は女性にはヒゲがありませんが男性にはヒゲがあります。そのヒゲがどのような役割を果たしているのかはわかりませんが、四つ脚の動物とは動きが違うので必要がなくなるはずが、狩りに出て森や林、藪の中で働く男性にとって顔周りのヒゲがもしかしたら顔を守る役にたっているのかもしれませんね。



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