グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 5月 2021

飼い主の心の弱さを見切る犬の凄さ、飼い主の成長ももちろん見切っている。

家庭訪問形式のトレーニングクラスは、初期のころは犬の状態に応じて一週間に一回程度の家庭訪問を行っています。

毎回、トレーニングのステップが上がっていくのですが、その中で見られる犬の行動の変化について飼い主さんから報告を受ける時間は、楽しくもありドキドキでもあります。

しかし、変化するのは犬の行動だけではありません。

トレーニングクラスの回数が積み重なってくると、ある時点で飼い主さんの行動にも自ずからの変化が訪れてくる時期があります。

トレーニングを開始したばかりのころは、インストラクターの指導に従って飼い主さんの行動を変化させています。

こういうときはこうして、こういうときはこうして。

規則はわかりやすくするために多少厳格でもあるのです。

ところが、どうしても犬の鳴き声や要求や落ち着かない行動に右往左往してしまう飼い主さん。

「すごく鳴いているのでかわいそうになって…」

「いやがっているのでおやつを使いました…」

「ストレスになるんじゃないかと思ってさせられなかった…」

など、そもそもの犬の落ち着かない行動やストレス性行動に応じるように反応してしまうようです。

ところが、ある時点にくると何か大きく変化することがあります。

「数日前にクレートに入っているときに少し騒いだのですが、今日は見に行かないと決めていかなかったんです。そしたら何かが大きく変わった気がしました。」

ここで変わったのは犬ではなく飼い主の行動ですが、本当に変わったのは飼い主さんの気持ちです。

おそらく「腹をくくった」ということだと思います。

もうこんな関係は終わりにしよう、犬との新しい関係を作っていこうと飼い主が決めた瞬間、犬はそのことをよくわかります。

落ち着かない犬の多くは、落ち着けない人の空間で過ごしています。

決して人の性格が落ち着かないというのではなりません。

飼い主が犬のことがわからないとか、犬のことを誤解してしまっているために、犬が落ち着けない接し方をするために犬は落ち着きをなくしていくのです。

落ち着きをなくして問題行動を起こす犬を、飼い主はどのように関わっていいのかわからなくなります。

自信がなくなってしまってごまかしたり、腫物に触るようになるなど弱い心で接するようになります。

ある程度適当に相手をする、でも犬は簡単に言うことを聞きません。

何かをさせようとすると嫌がる犬を見て「かわいそう」だと言われることがあります。

それは自分の心が揺らいて落ち着かなくなるということで、結局は心が弱いということになるのです。

この人の心の弱さを犬はすごい動物力で察知しています。

犬は「飼い主さん、かわいそう」などと思ったりはしません。

むりそ「こいつ、弱いな!」ただそれだけです。

こんな弱い動物に自分を託すことなどできないと、私が犬ならきっと思うことでしょう。

「あなたの弱い心、見切った」と犬が感じた時に、犬は興奮し始めます。

犬は飼い主の鏡だとよく言われますが、それは本当なのです。

人の弱い心を映し出す犬、変えるためには強くなるしかありません。

でも、強さとは暴力ではありません。

強靭な精神、揺るがない信頼、絶対的な愛、そんな強さを身に着けていく飼い主の成長を感じることがこの仕事を続けている喜びでもあります。

犬はなんでも見切ってくれます。

安心して飼い主として成長してください。


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

子犬の正しい社会化の方法を見極めるために犬の習性を学ぶこと

この時代ならではのいろんな動きがでていますが間違いなく「ペットバブル」になっています。

ペットショップでは流行りの子犬が高値で販売されているようで、たくさんの人が犬を求めているということでしょう。

子犬のしつけ、子犬のトレーニングの依頼も多くなり、子犬の社会化について声を大にする必要性があり改めて書くことにしました。

犬のしつけについて飼い主が学ぶ情報源は、テレビやYouTubeやインターネットなど気軽に拡散されるSNSによって、大量にスピード感をもって広がっていきます。

ところがその情報の多くは科学的な根拠のないもので、どこかに書いてあったものの上っ面をさらったような内容ばかり、明らかに間違っているものが多く、かすかにかすっているけれど大きく違うものもたくさんあります。

ところが「犬が尾を振っているときには喜んでいる」という長い歴史の中で培った思い込みに沿うようにうまい具合にできているので、普通の人は納得してしまいます。

 

子犬の場合には、家庭内の飼育環境整備、子犬に対する接し方、トイレトレーニングといろいろと子犬のしつけで学ばなければいけないことがあります。

中でも「子犬の社会化学習」は、犬の性格形成に影響を及ぼす学習項目で絶対に大切なのです。

子犬の社会化学習とは「子犬が生涯を通して接することのできる刺激に対して適切に反応することができるように学習すること」です。

「刺激に対して適切に反応する」などとややこしい言い方ですね。

要するに子犬が社会のあらゆるものに馴化(適応)し、過度なストレスを抱えずに生きていくための力を身に着けることです。

子犬の社会化=馴化を適切に進めるために注意しなければいけないのは、子犬が状況を受け入れているかどうかを確認することです。

子犬は自分のテリトリーの中では興奮したり騒いだりする半面、表向きには警戒心が高く反応が少ない場合もあります。

子犬が目の前に起きていることを「大丈夫」と確認できるようになると、その対象に関心を示さなくなる、これが本当の馴化です。

逆に、間違った子犬の社会化にはこのようなものがあります。

人を見ると近づいていく

他の犬を見ると近づいていく

これらの行動は、子犬が人や犬が好きだからではなく、むしろ理解できないものであるから近づいていくという行為になるのです。

狼や野犬は子犬の社会化期にグループ外の動物に子犬が近づくことを許しません。

犬には犬の習性としての社会化という学習が備わっています。

人目線にならず、犬目線で子犬の社会化の仕組みについてぜひ学んでください。


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

ブームによって増える犬種の子犬は慎重に見極めて迎えることをお勧めします。

先日、ペットショップの中を横切ったときに、たくさんの子犬のはいったアクリルケースの中を覗き込む多くの人を見かけました。

子犬は疲れ切ったように寝ていましたが「かわいいー」と微笑んでみている方ばかりでした。

自粛生活で家にいる時間が長くなったことで、子犬を迎えた方が確実に増えています。

子犬のほとんどはショップやブリーダーが販売しています。

しかしその子犬たちは決して自然に生まれてくるわけではありません。

ペットの販売はペットビジネスの中で成り立っているので、売れやすい犬種、人気のある犬種、色、サイズ、などを吟味して繁殖しています。

犬たちは自然に生まれたのではなく、人工的な交配により繁殖させられているといるといってもいいでしょう。

買う側が欲しがる犬種は計画的な繁殖以上の数を求められて、無計画な繁殖で数を増やしてしまう結果にもなります。

繁殖が不安定になると、子犬の身体的精神的機能性にもいろいろと問題が生じます。

それだけでなく親犬の子犬に対するケアにも支障が出てきます。

法律では子犬を早期に販売することは禁じられていますが、その間親犬とどのようなコミュニケーションをとったのか、親犬がどのような繁殖をしたのか、親犬は繁殖犬として適切であったのかという法律はありません。

一方で犬を飼う方は犬に対する知識もなく、ぐったりと眠る子犬を見て性質を判断できるわけでもありません。

犬種によって必要な飼育環境が異なることや、同胎犬(一腹の中にいる兄弟犬)でもそれぞれに性質が異なることも知られていません。

ただ「かわいい」という理由で子犬を迎えてしまうこともあるし、自分のライフスタイルや生活環境と子犬が合わないということもでてきてもおかしくはありません。

ここであまりにも当たり前ですがもう一度自分に問うてほしいことがあります。

「なんのために犬を飼うのだろうか?」

もしその答えが「犬がかわいいから」というのならおすすめしません。

犬はかわいいだけでなく、難しい動物でもあるからです。

「なんのために犬を飼うのだろうか?」

その答えが「犬を飼うことで自分の人生がより豊かに楽しくなるため」

であるとしたらぜひ子犬を迎えて下さい。

犬と暮らす自分の人生が幸せになるためには、犬もまた少しは幸せでなければなりません。

でも、犬はごはんと愛情さえあれば幸せになれる、と思ったら大間違いです。

犬には自分を愛し理解し群れとして生きてくれる家族同様の動物が必要です。

犬はすばらしい動物ですが、そうだとわかるまでにはたくさんの大変なこともあります。

とても手のかかる動物ですし、水槽の中にいれておくようにサークルの中にいれておく動物ではないのです。

それでも犬はやはりすばらしい動物です。

だからこそ流行りに振り回されずに自分のライフスタイルの中にはまることできる犬種を選びましょう。

子犬を迎えるまえのカウンセリングも開催しています。


 

Posted in 犬のこと