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馬の世界の「馴致」という社会化の必要性は当然犬にもあるのをご存じでしょうか。

先日おすすめの本の記事で紹介した「馬はなぜ走るのか?」の中に“馴致”

という学習についての内容がありました。

馴致といえば犬の社会化トレーニングでも使用される言葉で、馬でも使うのかと思ったのですがどうやら競走馬では馴致は「乗り慣らし」として周知されている言葉だということを知りました。

そういえば「馴れる」の文字は馬偏なので、至極納得です。

本の中にある競走馬でいうところの「馴致」の内容がとてもわかりやすいもので引用を含みながら紹介します。

サラブレッドとして繁殖された馬が競走馬になるためには訓練が必要だがそれをする前段階として「馴致」を説明されています。

ここから引用

馬に対して競走馬としての訓練を始めるには、その前段階として、

1.人間の存在に馴らす

2.人間の指示に従うようにする

というふたつのステップが必要になる。馬を人に慣れされる、あるいは競走馬として扱うことに馴れさせる、いわゆる「馴致」である。

引用ここまで「馬ははぜ走るのか」より

この二つはサラブレッドが競走馬になるために必要なことはもちろんながら、その前段階としての馬が人に飼育される動物になるために必須項目なのです。

この馴致は犬のしつけ方やトレーニングの世界では「社会化」と言われます。

犬の社会化は広義の意味で、その中に馴致という狭義の部分が入っているのは馬と同じです。

「犬の社会化」という言葉はここ10年くらい前から日本では認知が広がり始めました。

今は一般の飼い主でも「社会化」という言葉を知っていることが多く、変わったなという印象を受けます。

犬の社会化が認知され始めたのは「犬はきちんと社会化されないと成犬になったときに吠えたり噛んだりするようになるますよ」という動物病院やペットショップなど飼い主がはじめに接触する犬の専門家からの指導によるものだと推測します。

言葉上では正論である前出の一文ですが、そのやり方についてはひどく間違ったものになってしまった結果が今の犬たちに表れています。

犬の社会化をたくさんの人や犬に会わせること、いろんな場所につれていくこと、たくさんの刺激を与えることだということは犬の社会性を発達させるよりむしろ疎外してしまいます。

犬の社会性を育てる際の基盤になるのは犬でもやはり「馴致」なのです。

1 犬を人に馴らす

2 犬が人に従えるようになる

この二つの犬の馴致についてご存じでしょうか。

例えば、犬を人に馴らすとは人が抱き上げたりなでたり食べ物を与えたりほめたりすることではありません。

そもそも子犬が人に馴れているものだと思い、最初から友達のようになれなれしく接するでもありません。

子犬にもっとも大切なこの馴致の過程について、この馬の本はとても参考になる内容が書いてあります。

そろそろ読んでみたくなりましたね。

「犬の馴致」についてもっと学びましょう。

 

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おすすめの本「馬はなぜ走るのか」には犬に通じる話題が満載です。