グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬のトイレトレーニングは生後3ヶ月までに完了すること

犬のしつけやトレーニングのご相談の中で最も多いのが「トイレの失敗」です。

犬の問題行動を解決するドッグトレーナー(正しくはドッグインストラクター)といえば、吠えたり噛みついたりする問題を解決する仕事だと思われがちです。

犬が吠えることや噛み付くことは飼い主や近所の人にとっても迷惑なことなので、ご相談内容としてはもちろんあるのですが、もっと相談件数が多いのが「トイレの失敗」とみなさんがいわれるところの、犬の不適切な排泄行動です。

特に、室内飼育の犬の不適切な排泄行動による室内でのトイレの失敗は、人が精神的にとてもダメージを受けることです。

室内をきれいに保ちたい、空気をきれいにしたい、お掃除をしっかりしたいという気持からです。

そのきれいに整えられた空間が犬の排泄によって一気に乱されてしまうわけですから、飼い主としてはたまったものではありません。

多くの室内飼育の子犬たちは、家に迎え入れられたときは「サークル」という管理道具を使って過ごしていることが多いようです。

そもそもこのサークルという管理方法が不適切だから「トイレの失敗問題」が起きるのです。※関連過去記事を最後尾に添付していますのでご覧ください。


犬の「トイレの失敗問題」のご相談の月齢ですが、若い犬で生後3ヶ月、年齢が立つと3才や4才になってもまだ適切な場所で排泄ができないという異常事態が発生しているようです。

犬が何才になると適切な場所で排泄できるようになるのかというと、実はみなさんが思っているよりもずっと早い時期です。

犬は生後21日で自力の排泄行動がスタートするときに適切な排泄行動を引き出せるようになります。

自力で排泄というのは、今まで母犬に排泄の処理をされていたことがなくなり、自らの脚で立ち上がり寝場所からは離れた場所で排泄をするようになるという意味です。


ではなぜ、何才になっても犬の「トイレの失敗問題」が続いているのでしょうか。

ほとんどは犬の問題ではなく、飼い主の提供した環境が整っていないという飼い主側の問題です。

問題のひとつには、犬が未熟なままで発達がなされないため、おもらし状態で排泄を不適切にしてしまうということも含まれます。


表題には「犬のトイレトレーニングは生後3ヶ月までに完了」と書きましたが、本来なら犬のトイレトレーニングは生後1ヶ月半で完了していることが本来の犬の行動です。

この生後1ヶ月半から3ヶ月の間にわたり、犬が繁殖者やペットショップから新しい飼い主の元に引き渡され生活環境が激変してしまうという状況を考慮すると、生後3ヶ月では完了しておくべきことと長めに設定しています。

犬と暮らし始めたばかりの人がいて、生後1才近くになろうとしているのに排泄を不適切にするトイレの失敗問題が起きているのであれば、それは犬のストレス性行動として捉え、早速問題解決のための努力を始めてください。

ベランダのトイレスペースで排泄する空ちゃん

ベランダのトイレスペースで排泄する空ちゃん



過去ブログ記事

<犬のしつけ方>犬のトイレの失敗はそのうちに良くなると期待しないで。犬のトイレのしつけは自律的行動を引き出すことから始まる大切な社会化学習です。

<犬のしつけ方>犬の社会性に大きな影響を与える犬用のケイジとサークル使いの注意点

<犬のしつけ方>子犬のトイレ失敗はいつまでに解決する?


Posted in 犬のこと

<お知らせ>7月の犬語セミナー開催のお知らせ

ついに梅雨明けしました。

七山では短くて過ごしやすい夏、福岡では長くて厳しい夏の始まりです。

厳しい季節はそのうち過ぎるけれど、精神的にへこたれないようにしなければと気合も入ります。


7月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

日時 7月22日(日) 12時~14時
場所 グッドボーイハート七山
参加費 おひとり2500円(当日払い)

申込み 参加ご希望の方はメールもしくは電話、始めての方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

少人数制のセミナーなのでどなたでもご参加いただけます。

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<日々のこと>七山校周辺はいつもと変わらぬ風景でした

台風から大雨へと、自然の威力を受けながら博多で活動も小さくして安全を確保していました。

その博多の方も、大きな二つの川に挟まれた場所なので、状況としては危機的だったとは思います。

かといって山の方も安全とはいいきれぬ状況だったようです。

特に今回は唐津市周辺に豪雨が集中していたためか、唐津市内では土砂が上がっている道路もありましたし、七山に入ったところでは山からの水が水路を広げて土砂が崩れ落ちている場所もありました。

途中でそのような風景を見たために、もしかしたら七山の家がなくなっているかも、または山が崩れているかもしれないといつもはあまり思わないことも想像しながら、ドキドキして家の方に車を走らせました。

家も庭も山も、見慣れた風景でどこも変わった様子はありません。

家の周辺に立てかけておいた日よけが風でなぎたおされていたということだけでした。

七山に滞在しているときに台風や雨が降っても、今まであまり心配したことはなかったのですが、博多にいるときには様子がわからずやはり心配してしまいます。

明後日から晴れが戻ってきそうなので、土が乾燥して固まればなんの問題もない状態になりそうです。

七山では道路整備がとても早いのです。今回も日曜日だというのにダンプカーが出入りして、道路の復旧作業を進めて下さるのはありがたいことです。


福岡では避難勧告や避難指示のメールが入るたびに、「犬たちはちゃんとクレートに入って移動できただろうか」とむしろ犬の避難の方がずっと気がかりでした。

グッドボーイハートの生徒たちはクレートトレーニングができてますので、移動の際も安心して連れ出してもらえると信じています。

また、普段から社会化を安定して成熟させておくことで、日常とは異なる状況に対しても余裕を持って対応できる犬に成長できるはずです。

飼い主の不安な様子で落ち着かなくなってしまった犬たちもいたようですが、これからじっくりと環境の変化に対する力をつけてあげてください。


七山ではねむの木の花が満開です。

猛威を振るいながらきれいな風景も見せてくれる自然という環境を自分と切り離すことはできず、自分は小さな存在なのだなということを思い知るばかりです。

DSC_0128ねむの木

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<クラス>グッドボーイハートのお預かりクラスについて

6月の終わりくらいから「お預かりクラス」についてのお問い合わせが増えています。

特に新規のお問い合わせをいただくようになりました。

7月、8月に帰省や旅行を入れられるため、預かりを兼ねてトレーニングしたいという意向でドッグスクールを探していらっしゃる方が多いようです。

グッドボーイハートの趣旨をよくご理解いただくために、お預かりクラスについて説明させていただきます。

まず、お預かりクラスはグッドボーイハートでトレーニングクラスを受講している、もしくは受講したことがあるご家族の犬だけが対象となっています。

お預かりクラスの目的は、犬たちにできるだけ負担なくご家庭と同じような管理環境で過ごしていただくことを目的としています。

ただし、グッドボーイハートの場合にはそれだけではありません。

飼い主さんの不在のお預かり時に、いつもとは異なるプラスの体験をする学習の機会を多少なりとも提供したいということが預かりクラスの目的です。

いつもとは異なるプラスの体験とは、七山という自然環境の中で過ごすことです。


そのため、預かり場所は七山校のみとさせていただいています。

散歩のコースも七山校の敷地内となりますので、庭や山など犬の状態を見ながら自然に触れる機会をつくっていきます。


また、預かり中のストレスができるだけ軽減されるように、トレーニングクラスを受講する中で学ぶいくつかの項目をクリアしていることが預かりの条件となります。

条件の中には「クレートトレーニング」も入っています。

他の数点の項目も、預かりのためのトレーニングではなくご家庭で暮らしていくために必要なしつけやトレーニングばかりですので、預かりクラスのために項目が足されるということはありません。

また、預かりクラスでは、預かり中に犬の行動などで気付いたことはすべてご家庭のトレーニングクラスに反映させていただきます。

犬を預かるとご家庭でどのように接しているのかがよくわかります。

飼い主さんが意識しないで行っていることが、犬の行動に影響を与えてしまうというのが犬の問題行動の発生ですので、日常的な犬の行動パターンを読み取ることはとても重要なことです。

上記のような内容を含んだお預かりクラスなので、一度にお預かりできるのは原則として3頭までとさせていただきます。

場合によっては1頭のみ、2頭しか預かりができないという状況もあります。


これらの規則は、犬たちを安全に且つ積極的に学びの機会提供をしたいという趣旨で設定をしました。

グッドボーイハートの全てのクラスには、一貫して「犬を理解すること」「犬を尊重すること」「犬と対等であること」の理念が反映されています。

これらの趣旨に賛同していただいたみなさんと犬に関わり犬のことを共に学ぶ機会をいただくこと、いつも感謝しています。

7月8月は預かりクラスのお申込がすでにかなり入っていますので、早めにご連絡ください。

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<犬のこと>夫婦喧嘩は犬も食わないのは本当なのか?

犬にまつわることわざは山ほどありますが、誰でも口にすることわざにこんなものがあります。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」

このことわざ、いつも気になっています。

意味としてはとても単純で、要するに夫婦喧嘩というのは、何でも食べる犬すらも見向きもしないほど関わる必要のないものだということのようです。

夫婦喧嘩はそのうちよくなるから仲裁の必要のないことらしいのですが、本当に犬も食わないのか疑問なのです。

なぜなら、トレーニングクラス中に生徒さんから家族間の喧嘩(つまりは夫婦喧嘩)にまつわる犬の行動について説明を受ける機会があるのですが、どうやら犬たちは無関心ではないようです。


夫婦喧嘩のときにしている犬の行動ですが、過去に次のような行動をしていると聞いたことがあります。

夫婦で言い合っていると真ん中に入ってきてワンワンと吠える

夫婦で喧嘩していると庭に出ていって戻って来ない

夫婦で喧嘩しているとクレートに入って出てこない

夫婦で喧嘩していると自分のベッドに伏せて大人しくこちらを見ていた

夫婦でつかみあっていると、部屋の端にいってブルブルと震えていた


ご家族の喧嘩の状態がよくわからないのですが、無関心な犬だけでもなさそうです。

庭に出て行ったり、クレートに入ったりベッドにテリトリーを持つ犬たちは、より安全は場所に回避をしているのでしょう。

ブルブルと震える犬は、逃走もしくは闘争モードが高まっていく状態を示しています。

夫婦の間に立って吠える犬は、旗から見るといかにも喧嘩を制裁したりとめているように思えますが、この状況下で出る吠える行動は興奮行動もしくは闘争行動ですから、制裁というよりも自分も攻撃性を出現させている状態という風に見られます。

全く関与していないように見える犬ですら、顔を背けて無関心を装いながらもハアハアと息遣いをしたり息を殺したりして、状況の変化を感じているようでもあります。


どうやら、夫婦間の喧嘩は犬にとっては食わないどころか、最大の関心時のようです。

ことわざの生まれた生活環境と今では明らかに異なるのが空間の使い方です。

空間の使い方が変わってくると、関係性が変わってきます。

ご夫婦の喧嘩のエネルギーも、一昔前と同じとはいえなくなってきているのでしょう。

ドラマなどで見られる喧嘩するときに「外にでろ」というのは、妥当な方法なのかもしれません。

狭い都会では、外で夫婦喧嘩するとそれはそれでご近所に影響があるということで、なかなか適切な場所も見つかりません。

喧嘩は仲良くなるために必要な攻撃性だと思います。あとは、犬との関係性を高めることがストレスを最小限にとどめる秘策でしょう。

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<日々のこと>犬との山歩き対策、今年もバージョンアップ!

前回のブログで犬との山歩き中にブユ(ブヨ)に刺されて腫れてしまったということを書きました。

自然はおおらかですばらしいのですが、そこに住む生物たちはお互いに食うか食われるかの世界。

血液を求めて飛び交う刺し虫たちとの闘いが今年も始まりました。


飛び虫たちとの闘いの道具ですが、まずは長袖、長ズボン、帽子、手袋、首巻です。

最初のお約束は肌を露出させないということです。

暑いのでついつい肌を出してしまいたくなるのですが、そこはぐっど抑えて布で防衛します。

特に皮膚の弱い首周りは手首や足首は、虫の恰好の餌食になりますから見せないことが必須です。

帽子は黒いものによってくる飛び刺し虫たちを回避するために必要です。

服はもちろんカモフラージュ。中間色でお願いします。黒だけでなく白も虫を惹きつけてしまいます。


次は防虫剤です。

天然のもので効果があるのは木酢です。犬の体にも使えます。

炭をつくるときに出る蒸気からとった液体ですが、少しこげたような臭いを嫌うのか土に向けてかけると虫たちは逃げ出していきます。

人によりますが私はこの臭いが大好きで、木酢をお風呂にいれて入るのもお気に入りです。

他にはハッカ油を水で薄めたものもいいでしょう。

あとは精油でつくったアロマオイルスプレーです。

混合の仕方はいろいろあるようですが、生徒さんによるとやはり市販の混合されているものは即効性が高いとのことでした。

良い香りは女性には人気が高いのですが、犬たちは多少苦手のようです。

臭いの成分がきつすぎるからかもしれません。


一般的な虫除けスプレーも毎年バージョンアップしています。

今年はアース製薬の塗るタイプのものが効果が高いとききました。

早速購入して七山に設置してありますので、ぜひお試しください。

一般の防虫剤も毎年すぐれものがでてきます。人にも環境にもやさしいのが人気のようで安心して使えるものも増えました。

製薬会社の研究チームが毎日研磨して作り上げられている製品ですからよりよいものを吟味して使いたいものです。

腰にさげる蚊取り線香などを持ってこられる方もいて、別にそれは悪くはないのですが動きが不安定になるような装着道具は控えられた方がいいでしょう。


そして、私も今年新しい防虫グッズを取り入れました。

こちらです。

帽子2
なんと、虫がついても離れていく帽子らしいのです。

帽子1
製薬会社と生地の帝人がコラボレーションして作った素材ということでした。

タグを読んでも原理がよくわからないのですが、とにかく虫が離れていくということで購入してしまいました。

帽子3
人間の探究心というのは底のないもので、毎年新しい技術や商品が生まれてくるのにはビックリします。

この帽子は今年発売されたのではなく、もしかしたらもっと昔からあったのかもしれませんが、初めて見つけたため感動してしまいました。

早速、七山だけでなく福岡でも愛用しています。

実は虫に刺されるのは七山よりも福岡の方が多いのです。七山ほど防衛道具をそろえていないからかもしれません。


今後も新しい商品の開発に期待しながら、古くからある技と、自分の免疫力アップを重ねながら、毎年変わる気候と山の環境に犬たちと共に挑んでまいります。

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<日々のこと>犬との山歩き、飛び刺し虫たちとの闘い始まる

集中的な豪雨、降ったり止んだりで犬との山歩きも歩き出すタイミングをはかりかねます。

数少ない休日を犬との山歩きで成長したいと、福岡から七山まで起こしいただく生徒さんたちが山に来られるたびに、私も七山で山の感覚を復活させています。

この季節、そうこの季節はもう11回目です。

七山に移転した当初は、山のことが全くわからず苦戦したものです。

特に山の動物や昆虫のことがよくわからず、無防備から過剰防衛と犬が人に対するのと同じような状態に至っていました。

今は経験を通してやっと理解しはじめ、適切な防衛能力が身についてきました。


そしてこの季節、最も注意しなければいけないのは、飛んで刺す虫たちです。

飛んで刺す虫といえば「蚊」ですが、蚊対策はある程度の虫除けグッズでなんとかなります。

万が一刺されたとしてもたいした腫れもなく、そのうちに忘れてしまう程度です。

ところが、顔面が殴られたように腫れてしまう飛び刺し虫がいます。

「ブユ」です。


ブユは地域によって若干表現が違うようで、ブヨともいわれるみたいです。

このブユもしくはブヨですが、黒ゴマくらいのサイズの虫で羽も小さく飛んでいるを見ることも難しいくらい小さいのです。

羽音もしないので顔の近くに来ても気付きません。

ブユは人の顔のうちの目の周り、口の周りなどの柔らかい皮膚のところに吸血します。

それも一瞬な上に刺されているときには痛みを感じないのです。

しばらくするとなんか痛いしかゆいとおもって顔を触ると、腫れの中心にコリコリとしたものができていて「ブユにやられた」ことに気付きます。

はじめは蚊にさされた程度の腫れは、一日中ふくらんで行き数時間するとなぐられたように腫れてしまうこともあります。

まぶたなどだと目が見えなくなる程腫れてしまうこともあります。

私の場合は、毎年刺されるので免疫力がついたのか、翌日には手で触ったら分かる程度に腫れは引いています。

といっても昨日、今年はじめてブユに刺されたことには落ち込みました。

虫除けスプレーをしっかりつけたつもりでしたが、隙があったからでしょう。

こんな風に書いてしまうと、山になれていない方に怖くて山には来れないと思われてしまうかもしれません。

無防備に山に入って二度と来れないという経験をする前に、しっかり防衛して軽くかわせるようになっていただくことも犬との山歩きには必要な術だということをお伝えしたいだけなのです。


この小さくても侮れないブユですが、犬たちはどうしているのでしょうか?

朝夕のブユが絶好調の季節で、朝露の近くを歩く犬たちの腹部はブユの絶好のご馳走場になります。

刺されたあとは赤いブツブツになり痛々しいですが、人ほど腫れるという事はありません。

ここはさすがに免疫力の高い犬なのだなと関心します。

小型犬でもあまりひどく腫れる犬も見たことがありません。

そうはいっても、犬たちも屋外活動が減っており免疫力は毎年失われていることも事実です。

とにかく対策は必要ということです。

対策については次回続けます。

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<犬のしつけ方>犬のことを学びたいならハウツー本とサヨナラしよう

生徒さんやご縁があって出会った方から「ブログを読んでいます!」と言われると、素直にうれしい気持ちになります。

グッドボーイハートのブログを勉強の素材として下さっているということで、未熟で恥ずかしいという気持ちもありますが、恥ずかしくないようにしっかりと学びを重ねていかなければという引き締めにもなります。

ブログを読んで下さる方やグッドボーイハートで学んで下さる方によく受ける質問があります。

質問とは「先生はどうやって犬のことを学んで来られたのですか?」というものです。

正確には学んだ過去形ではなく現在も学び続けているのですが、自分なりにとお答えするのが一番かと思います。

今までに仕事として勤務した犬を管理収容する施設や、訓練学校で先輩としてたくさんのことを見せて教えていただいたことがありました。ですが、それらはそのまま犬の理解として受け取ることができず自分なりになんども消化する必要のあるものでした。

若いころには犬の行動学に関する本がほとんどなく、わずかな本でも読みあさり、そのうちにセミナーが開催されると遠方よく参加したものです。国内はもとより海外で開催されたセミナーにも関心のあるものには出かけて行き学びました。

それらのセミナーの内容はそれなりに理解はできましたが、犬を知るには十分といえるものではありませんでした。

犬という動物についての学びが一気に深まったのは、七山でオポという犬と暮らし始めてからです。

見方がかわり読む本の分野も変わり、犬の本質を知るみ道が少し開かれたのです。

犬のことを真剣に学ぼうとされていても、どうしたらいいのかというハウツー本は足かせになるばかりです。

犬とはそもそもどういう動物なのだろうという、知っていそうで案外知らないことの方に焦点をあてると見えないものが見えてきます。

知らないと思うことは勇気のいるし、大切に思う犬のこととなるとなおさらです。

ただ知りたい、そういう思いで進んで来たのですが、単純であることも時には役に立つのかもしれません。

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<日々のこと>鹿肉ジャーキーのやまごちの試作品来たる

鹿肉ジャーキー“やまごち”を販売されているヤクトの代表兼猟師をしている知人と会いました。

ときどき福岡に来られたときに商品を受け取ったり、猟や新商品開発の話を聞いたりしています。

今回は、また新商品企画の試作品が出来ているということでした。

試作品は、鹿肉の肉の部分と内臓の部分を混ぜ合わせた上で延ばしてつくったジャーキーということでした。

割合は肉8対内臓2か、肉7対内臓3で迷われているそうですが、どちらも試作品をいただきました。

ヤクトさん2
パッケージを開けて臭いを嗅いだところで違いが到底わかるとは思えませんが、敏感な犬たちなら内臓比率の違いくらいはわかるでしょう。

違いがわかったとしてもどちらもおいしく頂いてしまうので「どっちがよりおいしいのだ」というさじ加減を犬に判断してもらうのは難しいことになりそうです。

肉といっしょに内臓も与えられるということで、プレミアム商品化されるらしいのでお値段は少しお高くなるかもしれません。子犬から老犬まで与えられるジャーキーとして売り出したいということでした。いつもとおりヤクトさんの意気込みを感じられました。

猟期はもう終わったものと思っていたのですが、猟はいつでもできるとのことでミーティングの前日にも猟に出かけられたとのことです。毎日の食卓には鹿肉がいつも登場するらしく、健康にはとてもよさそうですね。鹿肉カレー食べてみたいですね。

ヤクトさんのホームページでは、人用の鹿肉も販売されていますので、鹿肉食べられたことのない方はぜひ一度ご試食ください。

そして、めったに目にすることのないものも見せていただきました。
こちらです。

ヤクトさん1
本当に小さく数ミリしかないのですが、これが銃弾だということでビックリしました。

きのこのような形をしていて、衝撃があると先端が割れることでこの小さな銃弾1個で鹿を捉えるとのことです。

銃ときくと最近では事件もあるため少し抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。

戦うための道具を持つ人は本来の生きる目的のために使っていたのでしょうが、環境のせいなのか人が少しずつ破壊されていっているようで切なくなってしまいます。

犬の牙も同じように本来向けられるべき方向ではないところへ使われてしまうのは、彼らに何か不安を感じさせ不安定にしてしまった要素があるのでしょう。

動物は必ず攻撃性を持つものです。攻撃性を本来向けるべきところへ向けられないという環境にも社会的な問題があるように思えます。

新鮮な赤身モモとレバーのジャーキーはいつもとおり入荷しました。

鹿肉の香りとエネルギーで、犬たちが何を感じてくれるのか、もし感じてくれなくても活き活きと食べてくれれば一番ですね。

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<日々のこと>動物取扱業責任者研修会を受講しました

毎年1回、動物取扱業者に義務つけられている研修会に参加しました。

今回の主なテーマは以下のものでした。

動物愛護管理法の改正
動物由来感染症
狂犬病
マイクロチップ

研修内容の中から、皆さんも関心のありそうなことをいくつかをご紹介します。


この業界の法的な整備はまだ比較的新しく、ルールも表面的で不思議なものがたくさんあります。


例えば、犬猫の販売年齢に関する法律の制限は現時点では以下のようになっています。

「生後49日以内の犬猫の繁殖業者からの引渡等の禁止」

法律改正の検討事項として、「生後56日以内の犬猫の繁殖業者からの引渡等の禁止」とあります。

犬猫を早く親から引き離すと個体の社会化に悪い影響を与えるということで、改正が進められているのです。

飼い主さんもできるだけ長く親犬と過ごさせた方がいいと思われているようです。

子犬期の成長と発達のために、母犬や同胎犬といっしょに過ごさせた方がいいというのは当然のことのように思われます。しかし、ここには落とし穴があります。

単に母犬と長く置くということが社会化ではないのです。

日数という数字を合わせただけでは、動物は社会化しないのです。社会化はそんなに単純な仕組みではないということです。

むしろ、不適切なスペースに収容する時間が長くなるとことが子犬期のトラウマをつくつてしまいます。

不適切なスペースとは、サークルやケイジの中、他の犬の鳴き声が聞こえる空間、臭いのきつい空間、動きの取れない空間などです。

また、繁殖を繰り返す繁殖犬として人が利用している犬の中には、ストレスが強くかかり子犬と上手くコミュニケーションがとれない母犬もいます。

このような状態で母犬と同じスペースに長く置かれても、社会化は難しくなるばかりです。


法律の中には、犬猫の保管や展示のスペースについてもあります。

保管や展示の広さは、動物の体長の2倍以上の広さであることとされています。

逆から読むと、体長の2倍あればいいともいえます。

法律とはなかなか抜け道の多いものです。


また、毎年紹介される狂犬病に感染した子供達の症状のビデオを見るのは心苦しいものです。

日本は狂犬病が長らく発生していない国ではありますが、決して狂犬病がクリアな国とはいえません。狂犬病は他国入ってくる可能性が高く、その防衛に対して防御が甘すぎるため、いつでも狂犬病が国内に入る可能性があると思っておいたほうがいいでしょう。

ネットでは「RABIES」のワードで検索されると、狂犬病の感染に関する情報の動画を確認できます。特に人の感染動画は興味本位では見ることをお薦めしません。攻撃性と致死率100%という狂犬病は、犬という動物と共に暮らす上では、見てみぬふりをできない病気であるという認識は必要でしょう。

動物由来感染症については「手洗いの励行」「節度ある触れ合い」が予防のポイントとして紹介されています。
当たり前のことのように思えますが、案外なれてしまってできないことも多いものです。

最後に突っ込みをひとつ。

テキスト

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