グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>犬との大切な遊び「ひっぱりっこ遊び」をちゃんとできてますか?

犬といっしょに暮しているといっても、犬と何をしたらいいのかわからなくなってしまうことはないでしょうか?

もしあるとしたらそれはとても正直な意見ですし、犬とのかかわりやコミュニケーションを真剣に考えている証拠です。

犬とかかわるということが、犬をただなでたり抱っこしたりすることで終わっている場合もあります。

ただ犬が家のソファの上で寝そべっていたり、犬用のベッドで寝ている姿を見て、ただ癒されているだけのこともあるかもしれません。


室内飼いであれ外飼いであれ、現在の犬たちは毎日暇ですることがありません。

室内拘束されているか外で係留されているかのどちらかなのですから、することがないのも当然のことです。

そんな暇な犬たちと狭い空間でもぜひやっていただきたい遊び、それが「ひっぱりっこ遊び」です。


ひっぱりっこ遊びにはかなり誤解のある意見を聞くことがあります。

極端な誤解の例では、ひっぱりっこ遊びは犬が狂暴になるからやってはいけないというものです。

もし犬とひっぱりっこ遊びをするとしても、絶対に負けてはいけないという変わった意見も聞いたことがあります。


実はこのいづれも問題にする必要もないことです。

なぜなら、ひっぱりっこ遊びはものを奪い合う遊びではなく、奪い合って力を競う遊びでもはたまた喧嘩でもありません。


ひっぱりっこ遊びは共同作業のひとつです。

ひっぱりっこ遊びは子犬のころから犬と犬が行う対等性の高い遊びなのです。


この犬とのひっぱりっこ遊びですが、案外ちゃんとできていません。

ひっぱりっこ遊びを見せていただくと、ひっぱりっこではなく犬がおもちゃにぶら下がる状態になっていることがよくあります。

犬は飼い主が持つおもちゃの一部を口でくわえてひっぱるような状態になっているように見えるのですが、飼い主がおもちゃをひっぱるとそれについて歩いたり、おもちゃにぶら下がった布のようになったりします。

そして、犬は途中でひっぱりっこをやめて口にくわえたおもちゃを飼い主の目の前に置いて後ろに走り出し、飼い主におもちゃを投げることを要求しながら、ボールを拾う遊びの方に変えてしまうことがあります。


これは、ひっぱりっこ遊びが不得意な犬の行動のパターンとしてよくあるものですが、こうした犬にこそひっぱりっこができるようになってほしいものです。

レッスンの時にもよくひっぱりっこ遊びを見せていただきます。

ほとんどのケースでひっぱりっこ遊びは成立していません。


今回はお預かりのリンちゃんとお庭でひっぱりっこ遊び練習をしたときの動画をご紹介します。

YouTube Preview Image
※写真をクリックすると動画が再生します
リンちゃんとのひっぱりっこ遊びの様子です。

まだ1歳になっていないシュナウザーのリンちゃんとひっぱりっこ遊びの練習をしている様子です。

動画でご覧になるとわかるように、人が後ろにおもちゃを引くとリンちゃんが少しついてきてしまいます。

このまま人のペースでおもちゃを動かしつづけると、リンちゃんはずっとおもちゃに引きずられるようにしてついてきてしまいます。

そこで、リンちゃんがうまくひっぱりっこができるように誘導していきます。

ひっぱりっこ遊びの基本姿勢は、お互いが体重を後ろにかけるようにして引き合う形です。

ひっぱりっこのどちらか一方が体重を乗せすぎると、片方に引きずられてしまいます。

同じ理由で、どちらかがきちんと体重を後ろに乗せていないと、やはり引きずられてしまいます。

お互いに同じ力で後ろに引き合うことでひっぱりっこがなりたっているのです。


では、どのように誘導したらいいのかというと、犬がひっぱりっこの状態を維持できるような「ポジション」をとれるようにおもちゃの位置を誘導していきます。

微妙な引き加減で調整することで、犬はその位置を確認し相手が求めていることを受け取っていきます。

ひっぱりっこ遊びが継続するように体重を維持し続ける必要がありますから、座ったままの状態ではなかなかうまくいきません。

うまく教えていくためには、小さな犬を相手にするときにも体重移動が楽にできるようなポジションをとってみてください。


家庭訪問クラスのときにこのひっぱりっこの説明をしていると、案外男性の飼い主さんの方が飲み込みが早くとても上手に誘導されます。

スポーツ経験などの体を使った経験が、犬との遊びに影響をしているようです。

人とひっぱりっこができるようになると、今度は相手が犬でもひっぱりっこができるようになります。

ひっぱりっこ遊びは、犬の遊びとしては必須で、犬の精神的な成長にも大切な役割を果たします。

犬が何歳になっていても楽しめる作業遊びなので、ひっぱりっこ遊びを楽しんでください。

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Posted in 犬のこと, 音声・動画

<犬のこと>いつの間にか不自由さを強いられている犬たちの行動の異変に気づいてあげたい

家庭訪問クラスで様々なご家庭の環境における犬の行動を見る機会を得ています。

家庭訪問スタイルのトレーニングクラスを通して、様々な環境と犬の行動を観察できる機会を得ることは、犬のしつけやトレーニングを行う際に最も大事なことです。

犬のしつけやトレーニングは、犬の行動の原因がどこから起きているのかということを考える必要があるからです。


こうした作業を毎日やっているわけですから、犬の行動の何がナチュラルで何が不自然であるのか、またその不自然な犬の行動がどのような環境によって影響を受けているのかを知ることができるようになりました。


この犬の不自然な行動の中に、不自由さを強いられている犬の行動もたくさん含まれています。

「犬の不自由な行動」とは、犬が不安定な状態で行動をしているという状態です。


たとえば、床を歩く際に通常の歩行ではなく、4つ脚の動きを不規則にしながら背中を曲げながら歩いている犬。

床にオスワリをする際に、数歩下がって体をねじらせるようにして座る犬。

上記のふたつの不自由な行動は、つるつるを滑るフローリングの床の上で犬が不自由さを強いられて行動をしている状態です。

室内にカーペットなどの滑らない場所があると、その上に乗ったときの犬の行動がフローリングの上で行動するときの犬の行動を明らかに違っているので、それが床面の影響によって起きていることがわかります。


オスワリやフセをしようとしても滑る床面では不安定になるため、壁際やなにかの家具のそばで座ったり伏せたりしている犬たちもいます。

壁際での行動は滑る床面以外にも原因が考えられますが、床面が理由になっていることもあります。


飼い主さんについて歩く、飼い主さんにとびつきながら歩くことが日常化している犬たちは、飼い主さんを見上げたりとびつきながら移動をくり返すために、こちらもとても不自然な歩行=移動をしています。

飛びあがるうさぎのように移動する犬たちを見ていると、普通に歩くということが全く身に付いていないのだと感じます。


行動というのは恐ろしいもので、日常的に習慣化してしまうとそれはひとつの癖になってしまうからです。

人でいうところの姿勢と同じようなもので、歩く際にも自分の癖が出てしまうものです。


犬の不自由な行動は、不安定なリードの持ち方でも起きることがあります。

国内で犬の散歩を見ていると、非常に多くの人が片手を前に突き出して歩いています。

この姿勢でリードを持たれている犬は、行動に不自由さを感じ、リードから逃れようとますます引っ張りが強くなっていきます。


不自由な行動は、数頭の犬たちが生活するいわゆる多頭飼育環境でも起こりがちです。

特定の犬がテリトリーを主張しつづけ他の犬との関係性が成熟していなければ、犬の行動はとても不自然なものになっていきます。


こうして、飼い主の思わぬところで犬が行動の不自由さを与えられているということに、飼い主当人はあまり気づかないものです。

毎日同じ犬の行動を見ているわけですし、それが普通で正常だと思っているため疑う余地はないからです。


不自由さを言葉にして伝えることができない犬たちのために、客観的に誰か犬の専門家に行動評価をお願いするというのは環境改善のためにとても良い試みだと思えます。

以外と気づかれていない犬の不自由な行動を身近な犬で見つけたら、やんわりと少しずつ知る機会を得ていただけるような、そんな飼い主さんの学びの環境がSNSを通して広がるのも良いですね。

私はなかなか不器用でそこまでのツールを作成するに至りませんが、器用な方はぜひトライしていただきたいものです。

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Posted in 犬のこと

<犬のこと>お預かり中の犬ちゃんと山のお手入れする楽しみ:安定した犬だからこその行動のパターンとは

犬ちゃんのお預かりクラスのときに私が楽しみにしているのは、その犬ちゃんといつもはできない時間を過ごすことです。

犬ちゃんが普段はあまりできないけれどすることといえば、ドロ遊び、庭遊び、山歩きです。

庭が山になっているグッドボーイハート七山の学校ですから、山のにおいを嗅ぎながら山歩きもせずに返してしまうことはあまりにも酷です。

といっても初回のお預かりではなかなか安全に山を歩くほと落ち着きを得ることができないので、数回の預かりを通してやっと山歩きへとたどりつくといった感じです。

お預かりした犬ちゃんの状態によっては、もっとテリトリーに対して積極的になれるような山の活動をいれていきます。

それが犬をお供にしての作業「山の手入れ」です。

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山の手入れとは、山が健全に育つようにこの冬の時期、3月くらいまでの時期に無駄に生えている木々を刈り込んだり、倒木が藪を生まないように処理をしたりするものです。

足場は道もなく段差もはげしくロッククライミングのようにつかみかかって登るような場所もありかなりアクロバティックです。

そのような場で作業をするのですから、とても犬のことをしっかりと見ていることはできません。

むしろ犬の方が人の動きをよく把握して自分の身を守りつつも周囲のテリトリーを守ろうとする行動が引き出されてこなければ大変危険です。

なので、この山の手入れに連れて行ける犬は本当に限られています。

作業中に邪魔をされることは犬にとっても危険ですが、作業をする私にとってもとても危険なことです。

ではなぜそんな場所に犬を連れて行くのかということ、犬がこのことを通して引き出される行動には特別の意味があるからです。

特別な役割を任されているそんな力が犬の中に湧き上がってきます。

オヤツをもらうためでもない、人から命令されたわけでもないのに、なぜかその仕事をやろうとする犬。

これが最高に犬として楽しい時間のようで、その表情、行動も活き活きとしています。

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犬が小さい場合には段差や足場の厳しいところでは、抱き上げたり手を出してサポートすることもあります。

それでも必死でその困難を乗り越えて人と共に活動している犬の姿は本当に美しいものです。

自分自身も体力が落ちてきており、自分の年齢を感じる作業になってもいますが、私もこの山の手入れが大すきです。

夏場の草刈は太陽と汗と虫との闘いなので過酷すぎますが、この季節の山の手入れは気持ちがよく、体が温まり、終わると暖炉にあたってコーヒーを飲めるというごほうびもあります。

こんな山の手入れにつきあってくれる犬ちゃんがもっと増えればいいなと、勝手に期待を膨らませています。

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山の手入れのお供までいかなくても、山歩き、庭でのテリトリーの番、テラスの番犬など、それぞれにグッドボーイハートには犬の仕事がたくさんあります。

グッドボーイハートのお預かりのときには、泥まみれ、草がいっぱいついた状態でお返しすることは了解していただいていますので、犬ちゃんには楽しんでもらったらと思っています。

お預かりの犬ちゃんはトレーニングのために預かっているわけではありませんが、犬の性質や行動の特徴を観察して新しい発見をすることは、個人的にどうしても止められなくて突っ込んでしまいます。

お預かりクラスのときには睡眠不足で辛いですが、この楽しみがある限り続けていきたいです。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のしつけ方>すべての動物の持つルール「境界線のルール」を犬はどのように活用しているのか?

犬との関係や接し方を説明しようと思うと「境界線」という言葉をどうしても使う必要があります。

境界線を英語で言い換えるとborderという単語になりますが、日本人には聞きなれず分かりにくいですね。

ボーダーコリーのボーダーですが、まさにボーダーコリーの特徴的な行動を示しています。

ボーダーコリーでいうボーダーとは、羊に接近して追い込みを図る際、羊を追い込むのだけれど羊に対して攻撃性を出さないようにするぎりぎりのボーダーを維持し続けるという行動をいいます。

そのボーダー(一線)を越えてしまうと、ボーダーコリーという犬は羊に飛びかかって殺してしまうからです。

ボーダーというのはこちらから接近してはいけない領域という風にとれますが、ここで伝えたい境界線とは自分のまもるべき境界線という意味です。


むしろ、人間という単語の中にある「間」という字の方がわかりやすいかもしれません。

人と人の間にある空間、時間を大切にすることで、人と人はより良い関係を作っていくことができる、それが間という境界線です。

すべての動物は自分自信を防衛する機能や情緒を持っていますので、どのようなときにもその境界線が侵されないようにしています。

ただ自分の境界線を自分で守ることができない幼い動物たちだけが、大人の境界線の中に常に入っておりその中で守られています。

スーパーで買い物をしているときに、突然小さな男の子にしがみつかれたことがありました。

しばらくするとその子供のお母さんが「すみませーん、間違えたのね」といって走り寄ってきて来られました。

お母さんを見ると、その子は私から離れ本当のお母さんに抱きつきました。

買い物に夢中になっているお母さんとつないでいた手が外れてしまい、誰かのテリトリーの中に入る必要があったのでしょう。

直感的に母親に似ている人を探すので性別、年齢、臭いが似ている私がターゲットになったということです。


犬も同じように子犬のころには自分で自分の身を守ることができません。

そのため子犬が何か危険を察知するつまりいつもと違う環境になれば、すぐに成犬の近くに戻るかもしくは巣穴に戻るという行動をとって自分の身を守るのです。

自分の身を守ることができない子犬という年齢は乳歯の生えている頃、生後6ヶ月くらいまでです。

生後6ヶ月になると永久歯が生え変わり同時に防衛を意味する吠え「警戒吠え」をするようになることで、防御の力を身につけていきます。

ところが犬の場合でも大変異質な行動になってしまうのは、庭のないマンションなどで飼育されている犬たちです。

庭のある戸建ての家に暮らしている犬であっても、庭へのアクセスが犬の思い通りにならないとか、人もほとんど庭をつかっていないただ眺めるだけの庭になっている家では、条件は上記のマンション犬と同じです。

マンション暮らしの犬はほとんどが巣穴で生活しているような感覚になってしまうため、なかなか自分のスペースを獲得して境界線をつくっていくことができません。

境界線はあくまで外があることが前提の境界線なので、ずっと室内で生活をしている動物にとってはその意味を理解することも難しいのです。

しかも、その巣穴の中には常に自分を管理する人という動物がいます。人の臭いの強い室内からほとんど出たことがなければ境界線を作ることができないのも当たり前といえます。

人の臭いから出ることを恐れ、いつも人の臭いのあるところに執着します。

ソファの上、人の膝の上、人の洋服の上、人のすぐ近くにいる犬たち。

こうした犬たちは、飼い主という人の臭いに執着をもった動物です。

同時に、自分という個体の境界線を持つことができず、いつも不安と恐怖に怯えています。

このことが複雑な犬の分離不安行動につながっていき、生涯を渡って犬を苦しめることすらあります。


私自身は生涯を通して最も観察できる機会のある家庭犬、つまり自分と共に暮らした犬は3頭だけです。

最初の1頭目は完全な外飼い、2頭目の犬は家をメインとして庭をテリトリーとしても使っていた犬。

どちらも昭和の和やかな時代の犬たちです。

玄関戸口の鍵は常に開いており、こんにちは~といって人が上がりこんでくることができるようなそんなゆるい境界線の時代でした。

物理的にはゆるいのですが、玄関の鍵を開けたままにできるのは人の心の中に「お互いの境界線」というものがしっかりとあるおかげなのです。一線を越えてはいけない、そんな境界線です。


3頭目のオポは、生後7才までをマンション暮らした後に引越ししました。

オポの新しいテリトリーは家と庭+山を自由に行き来できる環境です。

環境が変化したあとのオポの行動の激変ぶりについては、いうまでもありません。


犬はそもそも自由がほとんどありません。

犬を自由にさせたくてドッグランでリードを外すことは意味がないばかりか犬にとっても過酷な行為です。

ドッグランはもともとドッグパークというアメリカに取り入れられている犬のリードを外してもいい公園を日本風にアレンジしたものです。

アメリカと日本では、ドッグパークの広さや仕様そのものが明らかに違いますが、そもそも大きく違いがあるのはそのドッグパークに来ている犬たちの家はとても広くて庭もあって室内トイレなどをしていないということです。

日本の都市環境の狭く限られた空間の中で、はたして犬たちがうまくそれぞれの境界線を守ることができることができるよう成長していけるのかどうかを考えると少し気落ちしてしまいます。

犬の持っている機能や能力、そして安定した情緒をできる限り引き出したいというのがグッドボーイハートの願いでもあるからです。

諦めるなでも焦るなを念頭に、今日もできることをひとつでも考えていきます。

飼い主であるみなさんも、自分が犬に対してできることをひとつ考えてそして提案してください。

それは、犬を無力化させるためのものではなく、あくまで犬が解放され自由に向うものであることを願います。


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<犬のこと>クンクンの鼻鳴らしが1才を超えても続くようであれば分離不安傾向が始まっているかもしれません

前回のブログで、犬のクンクンという鼻鳴らし行動の起源と子犬期の終結についてお話しました。

このクンクンという鼻鳴らし行動ですが、子犬の頃に飼い主が反応を示し続けることによって、非常に長引いて犬に身に付いてしまいます。

子犬に見られる独特の不安を示す鼻鳴らし行動が、子犬が生後6ヶ月を過ぎても、生後10ヶ月を過ぎても、1才を過ぎても、また3才になっても続いてしまうことがあります。

成犬になってしつこく鼻を鳴らす行動をする犬の特徴としては、鼻鳴らし以外にも子犬のころにしか見られない行動がたくさん見られます。

たとえば、お乳を吸う授乳行動です。

授乳行動はオモチャやタオルを抑えてすうような行動でわかりやすいのですが、特に口で吸い付いているものを両前脚で交互に押さえるようにすると、確実に授乳行動だと特定されます。

子犬は両前脚で母犬のお乳を抱え込み交互に押すことでお乳を搾り出す行動をするからです。

タオルやオモチャなどに起こりやすいこの授乳行動ですが、飼い主の洋服や耳たぶ、皮膚などに直接している姿を見ることもあります。



他に子犬に特徴的な行動とは、お腹をさすってほしいというアピールをすることです。

お腹を見せる行動は服従行動と捉えられやすいのですが、一瞬お腹を見せてすぐに立ち上がるのであれば無抵抗を示すシグナルですが、飼い主の前や飼い主の足元に滑り込むようにしてお腹を見せて撫でてもらうことを求める行動は、子犬が母犬に排泄を促してもらう行動のひとつです。

こうした子犬期にしかみられない行動を鼻鳴らしをする成犬たちはずっと続けています。

鼻鳴らしを止める機会を失ってしまい、子犬としての精神状態が続いてしまうので行動にも子犬行動が残ったままになるのです。

はっきりというと脳が発達しきっていない状態で、大変危険な状態です。

ところが、飼い主側は犬に子犬であり続けることを求めています。

いつまでも無力で自分を必要とし、甘えて膝の上に乗ってきたりべったりとする犬を可愛いと思ってしまうようです。

動物は、人も同じように幼いものはかわいいと思われるのは当然のことです。

ですが人が成長しているのに中身が幼稚園児のままであることはかわいいのでしょうか。

犬は体は大人として成長していくのに、中身は幼稚園児であることを求められていまうのです。

子犬として鼻を鳴らす成犬となった犬の不安定さはいうまでもありません。

これらの犬たちはいわゆる分離不安と呼ばれる不安定な情緒を持つようになり、日々ストレスを抱えながら生活をしています。

成長しない動物が無力であり、発達の機会を失った犬が不安を抱えるのは当たり前のことですが、犬はそんなもの、成長した犬がどのように落ち着いているのかを知らない人にとっては、これが常識になるのかもしれません。

私は犬が大好きです。むしろ犬のすばらしい能力を尊敬しています。

だから犬が下等で頭の悪い動物として扱われたり、赤ちゃんのように扱われることを好みません。

もっと落ち着いた大人の犬になるチャンスをみな平等に持っているのに、なぜこんなに不安な表情で怯えながら人に依存しながら生きていかなければならないのかと胸が痛くなることもしばしばです。

犬が本当にかわいいと思えるのは、成長して自立した動物である個々の犬たちが尊敬に値する存在であると同時に、とても愛おしく感じられるときなのです。

すべての犬が成長する能力を持っています。あとはその機会をだれがどのように提供するかどうかではないでしょうか。

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Posted in 犬のこと

<犬のこと>子犬の鼻鳴らし(クンクン)は母犬を呼ぶ行為ですが、一定の年齢になると呼び戻しのくんくんは通用しなくなるのです

犬がクンクンと鼻を鳴らすのを聞いたことがあるでしょうか。

犬は年齢や状況に応じて、様々な音の鼻鳴らしを行うことがありますが、その多くは人に向けて行われていることが多いようです。

子犬がクンクンと鼻を鳴らす行為をするのはよく知られています。

子犬の鼻鳴らしは不安を抱えたときに起きる行動ですが、子犬が不安を抱えるといえば母犬もしくはそれに相当する犬が自分の近くに見当たらないときです。

わかりやすくいうと子犬が移動しすぎてしまい母犬を見失ってしまったときといえるでしょう。

今日、街中を運転していると小さいけど自力で歩いている女の子とお母さんが歩道を歩いていました。

お母さんの方は細いわき道に曲がったのに、女の子の方は大通りをまっすぐに歩いてしまいほんの数歩進んだだけでお母さんを見失ってしまいました。

お母さんは角越しに女の子を見守り、自分に気づくのを黙って待っているようでした。

女の子は左右に首を降り、やっとお母さんを見つけるとそちらに歩いていきました。


子犬も母犬と常に離れないようにしているのに、いつの間にか母犬と離れてしまい巣穴に戻ることもできなくなってしまうと、クンクンと鼻を鳴らして母犬を呼びます。

母犬は子犬に気づいて迎えに行き、たいていは子犬の首根っこをくわえてクロネコヤマトの猫の絵のようにして巣穴に子犬を移動させます。

ただ、母犬がこうした行為をするのには一定の制限が設けられています。

母犬が子犬が1ヶ月半を迎えるころには、子犬の鼻鳴らしには反応しなくなっていきます。

そのころの子犬は自力で歩くことができ、自分で母犬のところに戻る年齢になっています。

子犬たちは複数おり活動の範囲も広がっていますので、子犬がそこここで鼻を鳴らし始めたらお母さん犬は大変です。

子犬は自ら自分のいける範囲で動くことを求められています。

好奇心旺盛だけど母犬から離れすぎてしまうような子犬は、群れから置き去りにされて淘汰されてしまいます。

かわいそうだと思うでしょうが、これが犬という動物が犬というグループで生きる原理なのです。


ところが人の方は、自宅に迎えた生後2ヶ月の子犬がくんくんと鼻を鳴らし始めると抱っこしてあやしはじめます。

子犬が不安でさびしがっているのだから、これをなんとかなだめようとするわけです。

この行為から危険な分離不安状態が始まってしまいます。

子犬は母犬から離れているのですから不安で鼻鳴らしをするのは仕方ありません。

ですが最初の鼻鳴らしで抱っこしたり撫でたりすると、子犬が依存の強い情緒不安定な性質を持つ危険性の方が高いのですから、冷静に対応する必要があります。

クンクンと鼻をならしても母犬は戻ってこないことを学ぶと、子犬は鼻を鳴らすのを止めてしまいます。


犬が3才、4才、5才、7才、はたまた10才になっても鼻鳴らしを続けているようでしたら、犬の脳の安定機能が充分に働かない状態になっています。

日本は海外に比較して圧倒的に小型犬が多く、なぜか多くの人が小型犬を抱っこしています。

この異様な光景は、純血種の比較的多い欧米でもなかなか目にすることはありません。

そしてその小型犬のクンクンと鼻をならしている姿は、精神的には成長する機会を大きく失ってきたことを知らせています。

鼻を鳴らす行為をかわいいと思われる方も多いようですが、鼻鳴らしは落ち着かないというメッセージなので決してかわいいものではありません。

鼻鳴らしとの戦いは大変長く続きますが、どんな年齢の犬にも成長のチャンスはあります。

始終鼻をならして人のそばをうろつかなくていいように、どうか成長のチャンスを掴んで育ててあげてください。

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<お知らせ>トレッキングクラス&数秘で読み解く犬と飼い主セミナー開催します

プチセミナーのお知らせです。

グッドボーイハートでは、私が様々な形で出会った人との出会いを通して、生きることを真剣に考える機会をつくるセミナーに発展させています。

過去にも、風水を通して犬との暮らしをステップアップさせる風水セミナー、整体の先生を招いて体調を整えながら犬との暮らしを改善する整体セミナーなどを開催してきました。

今回は、グッドボーイハートで犬の飼い主さんとして学ばれている飼い主さんとの出会いからセミナーを開催していただくことになりました。

そのセミナーとは、数という不思議な法則を通して自分に知る、犬との出会いやこれからの生活について考える機会を得るセミナーです。

題して

「数秘で読み解く犬と飼い主の関係と学び」セミナー

あなたがいるだけでそこはパワースポットになる。
それは人も犬も同じことです。

むしろ、犬のいる場が変わってしまう不思議を毎日体験されている飼い主のおひとりとして、犬との出会い、犬との学び、そして犬とのこれからの生活を知るきっかけを作ってください。

生年月日や手相には自分自身を知るための多くのメッセージがあります。気づいていなかった自分の個性、今まで歩んできた人生の謎や思い込みなどです。

なりたい自分に近づいて行くように、輝いて生きることが出来るように教えてくれています。

今回のセミナーでは、数秘占い、手相、オラクルカードから人生の予定表、個性をリーディングします。

メッセージを読み解き、活かしパワーに変えていきましょう。


日程 2月17日 日曜日 12時~13時 

参加費 おひとり1,000円(税込)

講師 徳川美砂子先生 ヒーリングカウンセラーhako

講師プロフィール 
福岡県在住
短大卒業後銀行、カルチャースクールに勤め結婚、出産子育てをしながら、主人の会社の経理事務をする。傍でアロマテラピーインストラクター、ハーバルセラピスト、フラワーエッセンスなどの資格を取得し、ジュージヤカルチャースクールなどで講師となる。
4年前に乳がんを経験し、自己治療のためヒーリングやレイキをマスターし、数秘と出会う。
現在は数秘占いを主に活動している。

フレンチブルドッグももちゃんの飼い主さんとしてグッドボーイハートで勉強中。

フレブルもも3
人生にはいろんな出会いがあります。

良い出会いも歓迎しない出会いも。

人との出会い、犬との出会い、それを自分がどのように受け取るのかで生きる時間は大きく変わっていくのだと思うのです。

せっかく出会ったのだから、この出会いをより良いものにしたい。

犬もきっとそう思い真剣に人に対峙してくれているはずです。

そんな犬たちと向き合うきっかけとして、セミナーを楽しんでください。

たくさん笑ってたくさん何かを持ち帰っていただければ。



●2月17日(日)午前中にはトレッキングクラスを開催します。

トレッキングクラス 10時開始

ご参加の方はグッドボーイハートまで直接お申込ください。

プチセミナーのため参加人数は制限させていただきます。

みなさんのご参加をお待ちしています。

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Posted in お知らせ, クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬を生かすも殺すも環境次第、犬が訴えるメッセージは常同行動の中にあります

インフルエンザが流行しているらしいので福岡では警戒しています。

七山の方が寒いので心配して声をかけてくださることが多いのですが、七山は流行がないのでインフルエンザも見当たりません。

人口密度が少なすぎるということもあるし、湿度がかなり高いためウイルスが生存するのは困難な環境です。

どんなに手ごわい生き物にも、それぞれが適切に生育してくる「環境」を知ること、そしてその環境を与えないこと。

インフルエンザウイルスの感染防止の基本もやはり「環境」です。


もちろん犬の場合にも、犬が正しくかつ幸せに成長し発育していくために適した「環境」というものがあります。

犬に適した環境を与えないと犬が死滅してしまうということであれば、犬を家族とする人ならなんとしてでもその環境を手に入れようとするでしょう。

ところが犬の場合には、多少不適切を思われる環境におかれたとしても、簡単に死ぬことはありません。

ウイルスのように環境が良いとその数は増えて広がり、不適切だと死滅してしまう方が分かりやすいです。


では犬にとって今おかれている環境が適切なのか不適切なのかを知るための方法はないのでしょうか。

生きるか死ぬといった究極の選択でなくとも、犬には別のメッセージがあります。

豊かに発達してきた犬という種族ですから、犬のコミュニケーションを通して周囲に、自分の成長が上手くいっていなことを知らせるシグナルを持っています。

そのシグナルがストレス性行動といわれるものです。


犬のストレス性行動には様々なものがありますが、わかりやすいところでいうと、吠える、咬みつくといった行動もストレス性行動のひとつです。

吠えるの中には喜びや合図の吠えというのもなくはないですが、連続する吠える声、不安定な音の声、つまり極端に低い唸り声や高い奇声といわれる声は、あきらかに犬が自分がストレス下にあることを教えています。

日常的な生活環境が犬にとって不適切である場合の多くのシグナルは、常同行動という同じ行動をくり返す行動に表現されています。

犬にとって不安定な環境が継続してくり返されるわけですから、ストレス行動をくり返す常同行動で答え返すというのは、もっともなリアクションです。


犬の常同行動として大変よくみられるのは、犬の手やあしとなる脚をなめる行動です。

犬がなめる場所としては、自分の体が多いのですが、他にも飼い主の体、床やカーペット、犬用のベッドの一部などをなめ続けることがあります。

他の常同行動としては、鼻鳴らしを続ける、吠え続けるといった行動も同じです。

また穴掘り行動やタオルやオモチャを口にくわえておしゃぶりのように扱う行動もまた常同行動になります。

動物園の柵の中の動物がしているようにケイジの中で左右にいったりきたりする行動やジャンプを続ける行動、クルクルと回る行動もやはり常同行動です。


今このブログを読まれて目の前にいる愛犬に同じシグナルが出ていてドキッとされた飼い主さんもいるかもしれません。

犬にストレスがかかっていると不安になりすぎないでください。

室内やマンションという環境そのものが、犬が育つ環境としてはすでに不自然なのです。

その中でストレス性行動が全く見られないことの方が恐ろしいケースに至っている場合もあります。

行動が見られるときには犬がまだコミュニケーションをあきらめていない証拠です。

今からでも全く遅くありません。

犬にとって適切な環境とは、犬が求める社会性とは、犬が必要とする人との関係とはなんだろうとたくさん悩んでください。

そのために犬はあなたと出会ってそこにいるのだと思います。

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Posted in 犬のこと

<犬のこと>年末年始のお預かりクラスを終えて、犬にとってひとつの経験は確かな経験であること

慌しくブログを書いておりまして、毎度のことながら誤字脱字をお許しいただきたく先にお詫び申し上げます。

年末年始に数頭のお預かりクラスの犬たちを送り返し、年が明けて訪問レッスンに伺ったときに喜ばしい犬の変化や感想を聞くことができました。

ある犬くんは、数回のお預かりクラスを通して犬との距離感が縮まっており、はじめて他の犬たちと庭で過ごすことができるようになっていました。

できるだけ積極的に関わることをすすめたいという気持ちがあるのですが、そうはいっても犬の成長の段階を見るとなかなか思い通りにはすすみません。

特に家庭内でずい分荒れている状態である犬はお預かりしても落ち着くまでに時間がかかってしまいます。

ですが家庭内で多少荒れているとはいえ、一定のルールを持って接していただくように努力していただいている限りでは、グッドボーイハートにお預かりしたときの私と犬との関係はかなり進みやすい状態になってきます。

その犬くんも数回のお預かりクラス、日々の訪問レッスンを通して関係作りをすすめて来ましたので、かなり落ち着きを取り戻すことができるようになっていました。

それで今回はよさげな犬たちといっしょに過ごす時間を作ったところ、なんと帰宅してから今までよりもグンとリビングで落ち着いて過ごせるようになったとのことで、写真も見せていただきました。

時間をかける形にはなりましたが、犬だけでなく飼い主側にも成長に必要な時間というのがありますので、飼い主さんも犬くんもここまでがんばって来られて良かったなとしみじみと感慨深くなりました。

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また別の犬ちゃんも、今週お預かり後にはじめて訪問レッスンに伺ったのですが、明らかに今までとは違う行動を取るようになっていました。

表情の柔らかさは体の動かし方が全く違います。

この犬ちゃんの場合には生後数ヶ月と若い年齢だったことも変化を与えやすい要因となったでしょう。

まだ社会化期間ではありますので、脳が発達している最中です。

自分にとって安全なスペースを獲得する、信頼できる人と関われること、ルールを理解し守ることの安定度など、短い預かり期間ではありましたがいろいろと学んでいき、預かり中の変化も大きなものでした。

預かりクラスの初日には庭をいったりきたりと落ち着きなく、クレート内では鼻をならし、出てくるととびつこうとする、まさに自宅にいるのと同じような行動をしていました。

しかし2日後にはとびつきもなく、抵抗していたことにも許容をみせ、とびつきはなくなり、呼ぶとくるようになり、なにより表情が柔らかく動きがとてもゆっくりとなったことが印象的でした。

それがご自宅に帰ったあとでも継続できているというのが何よりうれしいことでした。

もちろん、飼い主さんがグッドボーイハートのクラスの中で共に決めたルールを遵守してくださっているおかげに他なりません。

できなかったことがたくさんできるようになり、飼い主さんにとっても犬との関係性や犬の行動の変化について希望を抱ける状態になっています。

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グッドボーイハートはお預かりトレーニングというのをやっていません。

お預かりクラスはあくまでグッドボーイハートのルールに従ってお預かりさせていただくクラスです。

ただそのクラスの目的は安全に楽しくというものだけではなく、犬の成長に少しでも何かできることがあればやってみたいということも入っています。

そのために預かっている自分がやっていることは、まず環境を整えること。

そしてルールを統一させること、犬との関係性を少しでも前進させること。

そして、その犬の個性や特徴、潜伏する問題について預かり時間を通して新しい情報を得ることも入っています。

これらはあくまで自分の欲から生まれているものです。目の前に生徒さんの犬がいると、この犬について知りたいし今よりももっと良い関係でいたいという欲求が高まってしまい、このような預かりクラスとなっているだけのことです。

お預かりクラスで決定的な効果をお約束するものではありません。

ですから、棚から牡丹餅であっても、預かりクラス後に犬の変化を見ることができるのはうれしい限りです。

グッドボーイハートでの預かりクラスは犬とってはただの限られた時間でしかありません。

ただどんなに限られた時間であっても、それは印象に残る経験として犬の成長を後押ししてくれるかなと、またここでは欲張り過ぎずにお預かりクラスを今後も楽しみたいと思います。


写真は生徒さんにいただいたお花です。

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同じお花を福岡のマンションに置いておくとすぐに色が変わって弱ってしまうのですが、七山では水を替える機会も少ないのに数ヶ月に渡っていただいたときと同じ状態でいます。

生物にとって環境というのがいかに大切なものかを痛感させられています。

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<犬のこと>落語「いぬ」から学ぶ犬のこと

このブログを読まれている方はほとんどご存知かと思うのですが、私は比較的フラットな感じであまり騒いだりはしゃいだりすることがありません。

中学、高校と女子校にいましたが、中性的な立場でキャーキャーと騒ぐ女子達の中にいても、どちらかというと落ち着かせる機能を働かせる方でした。

その私でも、面白いと思ったりすることはもちろんあります。

その面白さはばかばかしいということよりも、へーなるほど面白いなと納得するようなことがほとんどです。

今年一番最初に面白かったことは、年末から続けてみてしまった桂枝雀師匠の落語の中にありました。

動画を検索して見たのでお題のなかに「いぬ」というのを見つけてしまいました。

どうやら干支にちなんだお題として毎年紹介されたいたもののようで、この年は戌年だったのでしょう。

その「いぬ」というお題の落語の中に登場する犬たちのはなしがほとんど最もな話なのです。


要約すると、ある人が突然犬の話がわかるようになり、夜酒を飲んで帰る途中に犬の集会に出くわして話を聴くというところからはじまります。

犬たちは人に飼われている犬で、鎖や首輪を自分達で外して夜こうして集会をしているとのことでした。

犬はいうにはこんなことでした。

もともとは自由に過ごしていたのだけど、人が鎖や首輪という道具をつくって犬を飼うということになった。

それなら人も利用のし甲斐もあるので、犬の方で飼われて利用してやろうということでこうやってみたということらしいです。

ところが人は案外犬が期待していたのとは違ったらしく落胆することも多いとのこと。

以前は残飯でいいごはんだったのに、ドッグフードなどというものをつくってしまいどうにかしてほしいという嘆願。

さらには、人があまりに横着なために人とは縁を切ろうと考える過激な意見も若い犬の中には出ているということ。

それで、どうか大自然の法則にのっとった形ですすめてもらえないだろうかという風に人に訴える長老の犬。

台本を書かれたのがどなたかわかりませんが、犬という動物のことをよくわかっているなと感嘆したのです。

犬のことをたくさん勉強して犬の専門家などになってしまう人たちの方が、こうした発想には至らなくなります。

それは、犬の専門家の多くが人の都合にたって考えることも共に学んでしまうからでしょう。

私達が幸せになるためには犬をどうしたらいいのか。

どのように手をかけず犬にいうことを聞かせ大人しくして、人のペットにすることができるのか、そんなことばかりを学んでしまうようではこの落語は笑えないどころかツボにもはいってきません。

興味のある方、ぜひ一度「いぬ」という落語を聴いてください。

もう時代が流れすぎてしまい、小さいころに野良犬がそばにいた記憶を持つ人々も化石に近付きつつあります。

きっと私もその生き証人のひとりなので、私達が生きている間に考え方の立ち居地だけでも改めていけないかと思います。

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