グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬のパーソナルスペース

パーソナルスペースという言葉を聞いたことはありますか。

パーソナルスペースとは個人空間のことで、他者が自分に接近することを許可できる空間です。パーソナルスペースは状況や接近する対象によっても異なります。これな心理的空間でもあるため、個体の精神的な状態によってもその広さには違いが生じます。

一般的な状況では、屋外で他者が自分にコミュニケーションをとろうとして近づいてきたときに、違和感や不快感を覚えずにいられるスペースはどのくらいでしょうか。対象が一者にしぼられる場合は「距離感」といった方が分かりやすいかもしれません。

もちろん近づいてくる相手によっても異なるということでしょう。わかりやすい範囲というと、両手を前後左右に伸ばしたくらいの円形が基本的なパーソナルスペースになります。相手にも同様のスペースがあるため、遠慮がちな場合には互いのパーソナルスペースが重なるかどうかという位置に立つことになります。この位置だと、互いに片手を伸ばして握手をするときに少しお互いのスペースが重なったようになり、親近感を覚える距離になります。相手によっては、不快感を感じてしまう距離でもあります。

他にも、電車の座席や、カフェレストランのイス、バス停での立ち位置などを観察していると、パーソナルスペースを確保しながら安心感を獲得しようとする人の行動がみられます。

実は犬にもパーソナルスペースがあります。驚くようなことではありません。野生動物にもパーソナルスペースはあります。動物に心理的要素が働かないと決めつけてしまうとこれらのスペースを理解することはできません。
しかし、動物は人と同じかそれ以上に自分の周囲の空間には敏感です。パーソナルスペースは危険から身を守るというだけではなく、日常的にコミュニケーションをとる危険性のない仲間や家族に対しても必要なスペースなのです。

パーソナルスペースをきちんと持っている犬は、それを自分の意志とは反する形で侵害されることに嫌悪感を抱きます。たとえば、人が手を出して体を触ろうとするとよけるとか、犬の横に寝そべると立ち上がって違う場所へ移動するなどです。
これは決してその人のことを警戒したり遠ざけたいわけではありません。あくまでもパーソナルスペースを維持するためだけに行われます。こうした行動をとる犬も、結束を高める必要があるときはや必要なときには、人に対して距離を縮めることもあります。

問題はパーソナルスペースを獲得できていない犬たちです。
これについては続きでご紹介します。

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