やっと冷たい風が山の中を通り抜けるようになりました。
飛び虫たちがいなくなりリンリンと鳴く虫が増えて、長袖で活動するのが心地よいと感じるようになると秋到来です。
都会はもちろんでしょうが山でも夏の暑さが長引き、この季節が来るのを待ち望んでいました。
季節の変化を感じられたのか10月のグループトレッキングクラスは参加者も多くにぎやかでした。
新しく参加した犬達は集合のときが一番緊張するようですが、順番に並び始めると次第に落ち着いてきます。
一列になって山へを歩き始めるととても長い列になりましたがみなリードをたるませた状態で飼い主さんと協力しあって前進していきます。

こうして犬と山を歩く飼い主たちは、もともと山歩きが趣味なのだと思われがちですが、実際は全く違います。ほとんどの飼い主が犬と暮らしていなければ山歩きなどすることはなかったという方ばかりです。犬と暮らしたことで自分が過ごす時間が今までは違うものになったのです。
この考えはとてもシンプルなもので、犬にとって心地よく過ごせる場所はどこだろうと考えたときに誰でもが思いつくことです。最近は犬のペット化や擬人化が進んだことで、汚れるのが可哀そうとか土の上を歩くなど想像ができないという発想になり、犬と山を歩くというとても自然な活動をしない飼い主の方が多数派になりました。
ですが、他者の考えはどうでも良いのです。考えなければいけないことは、自分の犬にとって何が良い時間なのか、良い場所なのか、自分の犬が必要としているのは何なのかを飼い主自身が考えることです。それを自分で考えることができず、大勢の人がやっていることをただ流れるように真似をするのはもったいないことです。
グッドボーイハートでは犬と山を歩く活動を大切にしていますが、強要はいたしません。ただ一度も山を歩いたことがないなら、一度くらいは試してみてはいかがですかとお誘いすることはあります。そんな小さな体験を通して山の中で活動する犬の表情から何かを感じることができれば、犬と山で過ごす時間を選択する飼い主も増えていきます。
もちろん数は関係ありません。一頭でも山に来る犬がいればそのことだけでとても嬉しくありがたく思えます。グループトレッキングはそんな飼い主さんたちが集まる会なので月に1回ですがとても貴重な時間です。
山歩きの後は対面のクラスを開催しました。
対面のクラスは若い犬達が盛り上がる時間ですが、若い犬の挑戦を受けてくれるお兄ちゃんやお姉ちゃんもいます。ワイワイとにぎやかに盛り上がりました。シニア犬たちはリラックスして見学していました。
来月のグループトレッキングは11月23日の10時からです。一頭でも開催いたしますのでご参加の方はご連絡下さい。



