いつも当校のクラスをご利用いただきありがとうございます。
来年の一月に休業日をとらせていただ年きますのでお知らせいたします。
2026年 1月 16日~ 23日
皆様にはご協力とご理解を賜りお礼申し上げます。
グッドボーイハート スタッフ一同
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グッドボーイハート スタッフ一同
限られた時間の中で自分が手にとって完読できる本はわずかしかありません。しかもそれがある程度の分量の多い書籍になると手に取ることも控え、読み始めても興味をなくしてしまうこともあります。
今回ご紹介する本「自然を名づける」は、ネット書店を検索しているときに偶然に発見して一年以上前に入手したものです。なかなか読み始めることができず、やっとこのたび手にとり読み始めるとあっという間に読み終えてしまいました。
この本に関心を持ったのは、帯の一言「天才リンネから始まった生物分類学は…」という部分でした。帯は書籍を手に取る上で重要だということを学んだばかりですが、まさにそのとおりの流れでこの本を手にとったのでした。
分類というのは日常生活の中にあふれています。動物と生物を分ける力やたくさんの種類のあるイヌをすべてイヌとして受け入れられる力も学んで身に着いたものではなく、脳がいつの間にか身に着けている、ある意味では生得的な能力であるようです。
この本の中にも紹介されていますが、脳の一部を損傷した人のケースでは、無生物の名前や区別はできるのに生物や動物といった自然界の生きているものを区別することができなくなったという例も紹介されています。著者が語るには、人は生物界の秩序=自然界の秩序を理解できるように進化してきたのではないだろうかというところから本書はスタートします。そしてそれは人間独自の環世界から見えてくるものだと発展していくところが、とても興味深く一気に引き込まれました。
帯の「天才リンネ」とは、分類学の父、スウェーデンの学者であるカール・フォン・リンネのことです。分類学というものを生み出した学者ですが、そのリンネの分類の仕方はリンネ自身の環世界によるものであったというところも驚きでした。環世界とは、それぞれの動物が持つ世界で、イヌにはイヌの見える世界があり、ヒトにはヒトの見える世界があり、ダニにはダニの見える世界があるということで、動物によっても違いがあり同時に個体によってもさらに違いがあります。どうやらリンネ先生は自然の秩序を感じ取る独特の環世界をお持ちであったようで、そのことが分類学を一気に飛躍させる結果になったらしいのです。
この本を読み始める少し前に、ある生徒さんから朝日新聞の切り抜きをいただきました。2025年8月7日発行の「明日へのレッスン」というコラムで、ヤーコブ・フォン・ユクスキュルの「生物からみた世界(岩波文庫発行」)について紹介したコラムでした。生物からみた世界はこのブログでもおすすめの本として紹介しています。ユクスキュル先生の提唱したとおり、まさにこの世界は固有の主観的な世界に他ならないのでしょう。
その理解の上で分類学の起こりと発展の流れについてみていくと、その主観もどこか繋がっている部分が見えてきます。結局、分類学は感性から科学へとその手法を変えていき、最後には分子の世界へとより道具の中でしか見えない世界へと変わってしまいます。
単なる一般人である私としては、あえて顕微鏡を通して見る世界ではなく、自分の眼や鼻や皮膚などの知覚と感性を通して感じる生物の世界を楽しむ世界であり、またそれこそが自然のセンスとつながる唯一の方法であるという結論に至りました。
先日も山の中を歩きながら秋の野草を写真撮影して検索して名前を調べるという作業をしました。ヒメツルソバはタデ科イヌタデ属など、調べると植物たちの関係もわかって楽しいものですが、なんとなくソバっぽい葉っぱをしているので近い種類なのかなと想像を膨らませることもまた楽しいものです。どちらにしても日常で関わることのできる身近な植物や動物がたくさんあることは確実に生きる時間を楽しくしてくれます。

もう数年前からダンナくんが要望していた「ダンナくんの帰郷」の願いを叶えるために、皆さまにご協力いただいて数日のお休みをいただくことができました。
ところが、休日を直前にしてダンナくんが左手を骨折するという事故が起きてしましました。そこでダンナくんは帰郷計画を断念して治療に専念することになりました。そして、私はそのお休み時間を犬のジェイと満喫することにしました。

遊覧船が通過したあとに起きる波と風を感じて踏ん張るジェイ

ヤギは 犬のジェイとヤギのゼット(中央)、アール(左端)
果実は利尿,解毒作用があり,二日酔い,嘔吐,口渇のほか,大小便不利にも用いる.中国では幹の汁をわきがに外用する.樹皮の煎液は消化不良に服用,痔に外用する.葉も二日酔いに煎液を服用する.
太く肉質になった果柄は非常に甘い.(熊本大学薬学部薬用植物円植物データベースより引用)
ケンポナシはまっすぐいに育つ太い幹を持つ樹木なので家屋にも利用されていたようですがケンポナシの柱を使うと酒が水になるといった文章も見つかりました。うちは人も含めてお酒には縁のない暮らしですが解読作用もあるということですから、当面の間は食べて良しとすることにしました。
尾歩山のケンポナシは移転時の山の手入れの際に二本を植えていただいたという記録が残っています。しかし実際に尾歩山にあるケンポナシは5本くらいあります。モミジよりも早く成長して種を高く飛ばした結果、自生しながら増えていったようです。
ケンポナシの実は昨年も落ちていたのですが、山羊たちがこの実を食べていたかどうかをあまり覚えていません。昨年のこの時期はジェイ広場作り(当時は名前なしの広場)に没頭しており、山羊たちとゆっくりと散策する時間を持てていなかったのだろうと反省しました。

中央の木がケンポナシの木
イヌタデの薬効には、胃炎や健胃作用、回虫駆除、利用作用、解熱作用、そしてマムシに咬まれた際の応急処置などがあります。(AIによる概要から引用)
マムシに咬まれた際の応急処置としては葉を絞って傷に塗るらしいのですが、覚えておきたいと思いました。
こうした薬効成分があることを知らずにイヌタデの葉をむしって食べるジェイを見ながら、人に近づきすぎた犬もまだ動物としてまだ忘れることのない情報や行動を持っているのだなとほっとします。

制作途中のテラスの上で休むジェイ

テラスでおうちカフェ
やっと冷たい風が山の中を通り抜けるようになりました。
飛び虫たちがいなくなりリンリンと鳴く虫が増えて、長袖で活動するのが心地よいと感じるようになると秋到来です。
都会はもちろんでしょうが山でも夏の暑さが長引き、この季節が来るのを待ち望んでいました。
季節の変化を感じられたのか10月のグループトレッキングクラスは参加者も多くにぎやかでした。
新しく参加した犬達は集合のときが一番緊張するようですが、順番に並び始めると次第に落ち着いてきます。
一列になって山へを歩き始めるととても長い列になりましたがみなリードをたるませた状態で飼い主さんと協力しあって前進していきます。

こうして犬と山を歩く飼い主たちは、もともと山歩きが趣味なのだと思われがちですが、実際は全く違います。ほとんどの飼い主が犬と暮らしていなければ山歩きなどすることはなかったという方ばかりです。犬と暮らしたことで自分が過ごす時間が今までは違うものになったのです。
この考えはとてもシンプルなもので、犬にとって心地よく過ごせる場所はどこだろうと考えたときに誰でもが思いつくことです。最近は犬のペット化や擬人化が進んだことで、汚れるのが可哀そうとか土の上を歩くなど想像ができないという発想になり、犬と山を歩くというとても自然な活動をしない飼い主の方が多数派になりました。
ですが、他者の考えはどうでも良いのです。考えなければいけないことは、自分の犬にとって何が良い時間なのか、良い場所なのか、自分の犬が必要としているのは何なのかを飼い主自身が考えることです。それを自分で考えることができず、大勢の人がやっていることをただ流れるように真似をするのはもったいないことです。
グッドボーイハートでは犬と山を歩く活動を大切にしていますが、強要はいたしません。ただ一度も山を歩いたことがないなら、一度くらいは試してみてはいかがですかとお誘いすることはあります。そんな小さな体験を通して山の中で活動する犬の表情から何かを感じることができれば、犬と山で過ごす時間を選択する飼い主も増えていきます。
もちろん数は関係ありません。一頭でも山に来る犬がいればそのことだけでとても嬉しくありがたく思えます。グループトレッキングはそんな飼い主さんたちが集まる会なので月に1回ですがとても貴重な時間です。
山歩きの後は対面のクラスを開催しました。
対面のクラスは若い犬達が盛り上がる時間ですが、若い犬の挑戦を受けてくれるお兄ちゃんやお姉ちゃんもいます。ワイワイとにぎやかに盛り上がりました。シニア犬たちはリラックスして見学していました。
来月のグループトレッキングは11月23日の10時からです。一頭でも開催いたしますのでご参加の方はご連絡下さい。