グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬との山歩き・トレッキングクラスデビューで感じたことを大切に。

ここ2週間ほど山では雨の合間に心地よい天候の日々が続いています。

山には秋がやってきたようですね。

この季節を待っていた生徒さんたちがはじめてのトレッキングクラスに犬といっしょに山歩きのために訪れています。

初めてのトレッキングクラスは、ほとんどの方が思った以上に「山」であることに驚かれるところからスタートします。

七山に入ったところからグッドボーイハート七山校までたどり着くまでにそういう印象が生まれるのでしょう。

山と谷に囲まれた不思議な地形の中にある山の学校です。

そしてもっと大きな驚きは「犬が思ったよりもずっと落ち着いて歩いている。」ことです。

山歩きというと、山の中を走り回る犬の姿を想像されて来られる方が多いのですが、グッドボーイハートのトレッキングクラスは犬が山を走り回るクラスではありません。

人と犬がお互いに協力しあって山歩き行動を行う、協調性を求められるクラスです。

その歩行はゆっくりゆっくり。

多分みなさんが想像されているよりもかなりゆっくりのスロースペースで歩きます。

初めてのトレッキングクラスでは、ワクワクドキドキ、風景や雰囲気を楽しむのでいっぱいです。

気持ちが良かった、犬が楽しそうだったともう一度、犬との山歩きをやってみたいと思っていただければそれで充分です。

繰り返し、犬と山歩きを続けていると、歩いているときにふと人と犬の互いの息があっていると感じられるときがきます。

その瞬間は、人と犬の間に心地よいコミュニケーションが通っているときです。

犬と仲良くなりたい、犬とコミュニケーションをとりたいと思っている飼い主の多くしていることは、おもちゃを投げたりオヤツを上げたり体を触ったりなでたりすることです。

これは自分の気持ちを犬に一方的に伝えるためには有効ですが、お互いを尊重しあって過ごす時間とは少し違いがあります。

山歩きなそんな日常の人と犬の関わりを変えてくれる時間にもなります。

みなさんが初めてのトレッキングクラスで何を感じていらっしゃるのか、みんんなそれぞれであってかまいません。

気持ちよかった!楽しかった!と感じていただけたら、これから犬とずっと続けていただきたい「犬との山歩き」

明日、明後日もトレッキングデビューが続きます。


 

Posted in クラスのこと

犬と犬のコミュニケーションを学ぶ。犬と犬の対面クラスを開催しました。

プライベートクラスを利用して七山で犬と犬を対面させるクラスを開催しました。

お預かりの犬たちが数頭いたこともあり、いろんな組み合わせでの対面ができました。

犬と犬の対面のクラスとはどのようなクラスなのか?

犬と犬の対面とは、犬と犬を会わせるということです。

リードつきで対面させることもあれば、リードを外して対面させることもあります。

犬の状態によって変えています。

リードをつけた犬と犬の対面について

リードを付けた状態で犬と犬を近づけることは、お散歩ではよく見かけられるリードを近づける行為になります。

日常の散歩ではリードを付けたまま知らない犬に近付けさせないようにお願いしています。

リードをつけた対面には特にやり方によっては犬にストレスを与えることや、トラブルの危険があることがあるためですが、飼い主さんにやり方を覚えていただくことで犬のあいさつを上手に進められるようになることもこのクラスの目的です。

次に犬と犬を対面させると、犬と犬の間でコミュニケーションが生じます。

その行動を読み取ることで、お互いにどのようなコミュニケーションをとろうとしているのかを学びます。

2頭の犬の間で起きている「犬語」を読み取るクラスです。

リードつきで対面させる時間は短ければ数秒、長くでも数分程度でそれ以上はありません。

対面の状態によってはオフリードでの対面に切り替えていきます。

リードをつけた犬同士の対面で飼い主が学ぶこと

また、リードがついているということは、リードを少しフリーにしたとしてもそこにリードを持っている人とのコミュニケーションも発生しています。

他の犬に近づいてよいという合図がリードで送られる、同時に他の犬に対して行動を起こすときには犬の方からリードを持つ人に対してどのように行動すべきかという逆の合図もあります。

リードをつけて犬と犬を対面させるためには、リードを通して犬と会話ができる技術も必要です。

リードをつけた犬が散歩中に他の犬や人に対して近づこうとしたり走り出そうとしたりしたあとに起きる行動をみたことがあるでしょうか?

他の犬や人に対して興奮しやすい犬、かつリードをつけて飼い主とグループ行動ができない犬は、この興奮した対面行動によって社会性を落としていきます。

犬と犬をリードなしで対面させることの危険性とメリットとは

オフリード(リードがない状態)で対面させる場合は、オンリード(リード付き)での対面が上手くいった場合のみです。

同時にオフリードで人の合図に従わなければいけません。

何らかの方法で人が犬の首輪を持てる状態になることを前提としてオフリードで犬と犬を対面させます。

オンリードでは対面が難しい犬、またオフリードでは飼い主がコントロールできない犬をドッグランなどの囲いのある場所でフリーにする状態で対面させると他の犬に対する社会性はどんどんと落ちてしまい、他の犬に吠える怯える行動が増えていきます。

逆に、飼い主もしくは誰かが犬のコントロールができる状態で犬と犬の相性があう状態ではオフリードで対面させることでコミュニケーションはすすみ関係性も進みます。

結論になりますが、結局飼い主は犬をリード上で信頼関係をつなげるようになること、リードなしでもお互いの役割を果たせるようになることが犬の世界を広げるということです。

プライベートクラスでの対面クラスは、グループクラスで相性のよさそうな犬の飼い主さんにお声かけして開催することもあります。

まずはリードをつけた散歩の練習からしっかりとがんばりましょう!


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

犬は違いを見分けるのが上手。“わたし”に特別待遇をしてくれるたくさんの犬たちについて。

犬の行動について説明をするときは、実証されていることの積み重ねで行っていきます。

たとえば、犬が吠える行動をしたときには、いつ、どこで、誰に対して、どのような声で、吠えるのかという情報をできるだけ詳しく把握します。

その中で、「吠える行動」にどのような意味や目的があるのかを推測することで、犬の行動から情報を得ていきます。

ところが、それがたまに特定の人に対してだけ他の対象とは違う「反応」を示すことになります。

今回の話は、犬が他の人にはしないのにわたしに対してだけする行動がとても多いというなぞについてです。

「わたし」に対してだけ違う反応をする犬の例

家庭訪問レッスンの回数が進んでくると、犬はわたしが訪問したときには特別の態度で迎えてくれるようになることは今までにもお話しました。

それは、わたしが特に犬に対してすごく訓練をしているわけではないのにです。

家庭訪問レッスンの目的は「飼い主に対する指導や説明」ですから、簡単なリードの持ち方や多少のやり方をアドバイスする程度で、基本的にはあまり犬に直接的に接しないようにしています。

それでも、家庭訪問レッスンに行ったときのわたしに対する犬の反応は、他の一般的な来客に対する反応とは違う場合がかなりあります。

回数が進むたびに飼い主がいう「いつもはこんなじゃないんです。」のセリフ。

レッスンを受講されている生徒さんたちはこの行動の変化を見ることになります。

はじめての「わたし」との対面でも他者とは違う行動をする犬たちのこと

その違いもいろいろありますが、「こんにちは。」と部屋に足を踏み入れたときにいつもの来客とは違う行動をする犬もいます。

いつもは飛びついていく犬が後ずさるとか、

いつもはそんなに吠えないの、吠え続けるとか、

逆にいつもは近づかないのに近づいてくる犬などいろいろです。

はじめてでも直接対面のときにはわたしの服についている他の犬の匂いや、バッグについている古い犬たちの匂いなどがありますから、「普通ではない」と犬が違いをかぎ取ることがあるでしょう。

しかし、匂いを嗅ぐ相当前から反応をする犬もいるのです。

インターホンを鳴らしたときに「わたし」に対して特別の行動をする犬たちのこと

玄関を入ってもいないのに、まだ一度もあったこともないのに他者とは違う行動をした犬たちもいます。

一頭ではなく数頭、こうした犬がいました。

はじめての訪問カウンセリングのときに、玄関のインターホンを鳴らすと部屋の中から「ワンワンワン」と声が聞こえてきます。

よくあるインターホンに対する吠える行動なのだろうと思い戸口を開けると、犬はかみつきそうな勢いで戸口の前まできています。

「すみませーん。リードをつけていただけますか?」というわたしの声に、びっくりしたようにリードを準備する飼い主さん。

ようやく部屋に入ることができたのですがワンワンと吠え続ける犬にリードをつけて持っている飼い主さんと大声で会話をした結果わかったことは「今まで他人に吠えたことはないんです…。」ということだったのです。

そのときにもこのような例はよくある行動だったので、わたしの方は「そうなんですね、よくあることですから。」と受け流しました。

この犬のように特別な反応をする犬が他にもいます。

わたしのインターホンにだけ吠えてくれる犬について

上記で紹介した犬に似ているのですが、別の犬ちゃんはわたしがインターホンを鳴らしたときだけ吠えてくれます。

宅配のときも友達のときも来客のときも、マンション下のインターホンにもドア前のインターホンにも一切吠えないのに、なぜか「わたしのインターホン」にだけ反応してくれます。

吠えるという行動なので「警戒」であることは間違いありませんが、わたしにだけ反応してくれるわけです。

こちらは過去にもこうした例があったので、何かが違うのだろうなと思うのですが、わたしが見えてもいない状態で「わたしのインターホン」だけに反応するわが犬が何を察しているのかを一番知りたいのは飼い主さんの方でしょう。

もちろんわたしも知りたいです。

わたしが他の人と違うのは何なのか?

いつかそんなこともわかるようになりたいです。


 

 

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犬の多頭飼いで2頭目に子犬を迎えるならいつ頃がベストなのか。

「先生、子犬を飼いたいんですけどいいですか?」

推定7歳になる犬とトレッキングクラスに通っている生徒さんからの突然の質問でした。

今まで、7ケ月くらいの犬や3歳くらいの成犬を保護犬として迎えて育てて来たけれど、一度も子犬を育てたことがないので一度は子犬を迎えたいということでした。

先住犬と4年ほど暮らしているので、おそらく推定ですが7歳くらいか。

そうなると子犬を迎える時期は、このコが旅立ったあとに迎えるか、もしくは今迎えるかのどちらかになります。

先住犬が10歳にもなってしまうと活動力が落ち、子犬に対応する体力も気力もなくなります。

先住犬は社会活動を縮小しようとするのに対し、子犬は成長と共に社会活動を広げることになり、共に活動することが難しくなります。

これは、犬との活動場所のほとんどが室内だという飼い主にはどうでもよいことです。

でも、先住犬と毎日山歩きをしているような彼女には重要なことです。

「子犬を迎えるなら今…ですね。」

多頭飼いを始めるために必要な環境とは

多頭飼いとなると他にも考えなければいけないことがあります。

・生活上のスペース

犬と人が生活をしているスペースが十分にあるのかという問題です。

室内でそれぞれの犬ともちろん人も休める広さがあるのか。

庭に2頭の犬がお互いにリラックスできる広さがあるのか。

2頭の犬を別々に散歩に連れていくこともあれば、場合によっては2頭をふたりで、もしくは2頭をひとりで散歩にいくことになるかもしれません。

車に乗せるなら、2頭の犬をのせて移動ができるのかどうか。

・物質的な問題

2頭の犬を飼育するための資金が確保できるのか。

2頭目を迎えることで先住犬の生活の質が落ちるようなことはないか。

動物病院に連れていく資金があるのか。

子犬のトレーニングクラスのための資金があるのか。(※重要!)

・時間の問題

留守番を数時間程度にとどめられるほどの時間的余裕があるのか。

・家族の問題

小さな子供やお世話の必要な家族などにかかわる時間や労力を減らすことなく子犬を飼えるのか。

・社会性の問題

先住犬は子犬を迎えられるほどに精神的に成長しているかどうか。

先住犬は子犬の社会性の発達を阻害しないような安定した性質であるかどうか。

先住犬は子犬が成長して多頭飼いとなった場合、今よりも豊かな社会生活が送れるのかどうか。

そのような柔軟性のある子犬の確保ができるかどうか。

 

考えなければいけない問題がたくさんあります。

先住犬のいる環境に子犬を迎えて多頭飼いを始めたいとなると、最初の条件をクリアした上で迎えて下さい。

「子犬を迎えるなら今…」と思い悩んでいたような生徒さんですが、翌日になると「子犬を見てきました!」とラインで報告がありました。

思い悩んでいたように見えたのですが、すでに子犬を迎えることは決まっていたようですね。

子犬は先住犬と共にスクスクと成長しています。

新しい子犬が来たことで、先住犬も成長する、飼い主も成長する、飼い主の家族も成長する。

家族が豊かになりその成長が周りの人々へも影響を与えていく。

これが多頭飼いの目指すところではないでしょうか。

子犬くんはそろそろトレッキングデビューしそうです。


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

山のお預かりクラスで犬の社会化が進むのは安心できる場所、管理と時間があるから。

お預かりクラスを繰り返しご利用いただくたびに、犬の行動に変化が訪れてくるのを見るのが毎回楽しみです。

七つの山に囲まれたこの空間の中に、飼い主から離れて過ごしている犬。

最初は不安を抱えている犬も、繰り返しお泊りに来てくれるようになることでここでの過ごし方に馴れていくようです。

特に「おひとり様お預かりクラス」の場合には優雅にテラスを独り占めしています。


写真の中に犬ちゃんの姿は見つかりましたか?

ひさしの向こう側の下あたりにチワワちゃんが休憩しています。

テラスの上で、周囲見張っていたり休んでいたりしながら一日をゆっくりと過ごしています。

寝ているようですが、たくさんのものを感じています。

空気の流れ、その流れにのってやってくる匂い、太陽や雲の動きで変わる気温、湿気と風、鳥たちの声、川の流れる音、草のふれあう音など。

この中心的テリトリーから出るときは、私と共に広場や散歩やトレッキングに行くときです。

戻ってくると、ここが自分の居場所とばかりにすぐにお庭に入り、テラスの上や草の中にある所定の位置にむかいます。

寝場所はドアの内側にあるクレートの中。


クレートカバーの隙間から撮影したけれど起きてしまいました、ごめんなさいね。

クレートの中は犬にとっては巣穴なのでここには外敵は入ってきません。

ゆっくりと丸まって頭を休めて、そしてまた外で見張り番をしています。

この小さなチワワちゃんを空からみたらどんな風景なのか。


グーグルマップの航空写真でみたらこんな感じです。

ブルーの丸印がチワワちゃんが休憩しているテラスですね。

周りは緑に囲まれた山です。

都会のマンションの中と比べるとやっぱり環境が大きく違います。

犬にとっての楽しみや幸せは、オヤツを食べることやドッグランで走り回ることでは全く物足りないと考えています。

犬にとっての充実した時間は、犬としての時間を持つこと。

それがこの風景の中に自分の居場所を持って役割を果たし、心地よく一日を終えることなのです。

犬たちがこうして過ごしてくれるから、テラスの片づけも頑張らなければ!


 

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グループトレッキングを開催しました。

雨天で延期になっていたグループトレッキングクラスを開催しました。

晴天に恵まれ心地よい風も吹き、8月としては十分なコンデイションとなりました。

この日は、5歳や7歳といった成熟した大人の犬が数頭いたことと、犬のサイズが少し大きめだったこともあって、いつも以上に落ち着いたトレッキングができました。


写真は振り返って撮影したものでぶれていてすみません。

今日はGOPRO撮影テストも行いました。

チェストバンドを装着して撮影したのですが、思ったより重たさがあって苦戦しました。

画像が上手くとれていたら動画アップいたします。


参加頭数もちょうど良いくらいで全体を確認しながら歩くことができました。

馴れている犬が多く、みなさんとてもゆったりと余裕を持って歩いていました。

犬と飼い主さんが息をあわせて歩くこと。

全体が集合としてまとまっていること。

犬の行動はシグナルですから、落ち着きのある行動は犬が落ち着いて過ごせているということです。

このような集団での協調性のある行動は日常的になかなか実現することはできないので、グループトレッキングクラスは貴重な時間です。


今日はふたつの「あまりないこと」がありました。

ひとつめは視界に入る距離にイノシシを目撃したことです。

グループトレッキングクラスでは集団の気配で事前に逃げていることが多く遭遇の機会はほとんどありません。

すぐに人の気配に気づき走り出しました。

山で保護された犬たちがキュンキュンと鼻慣らしをして興奮を始めました。

イノシシが逃げるタイミングが遅れるほど、集団が静かに歩いていたということです。

 

ふたつめはこれです。


「なんでこんなところにゴルフボールが?」とびっくりしました。

ずっと山歩きをしていますが、あまり見かけたことのないキノコでした。

豪雨で環境が急に変化したために出現したようですが、シロオニタケという名前でした。

今日はこのキノコが主役だったように思えます。

 

オポ広場に戻っていつも通り、いくつかの対面のクラスを開催しました。

成長期の犬、久しぶりの対面で興奮する犬など様々でした。

犬と犬のコミュニケーションを学ぶことが、犬のコミュニケーションを学ぶ最大の機会です。

だからこその犬語セミナーですね。

プライベートオンラインクラスでも犬語セミナーは開催いたしますので、またご案内します。

 

 

Posted in クラスのこと

犬が楽しめる環境整備!マンション住まいならベランダを活用しよう。

前回のブログ記事では犬の脳の発達にはお庭の活用が欠かせないことをお話しました。

ブログ記事→犬の脳を発達させるために「庭」の活用は必須です。

住居に「庭」のない場合には、知人や友達のお庭の活用も推奨しています。

でも、日々の生活のためにもっとできることがあります。

庭のないマンションでは、外の空気をすける場所=ベランダの活用をおすすめします。

 

ベランダの活用についてはマンションの規約で制限があるため、事情は様々かと思います。

でも中にはここすごいな!と関心するベランダもあります。

都市空間にあるファミリータイプのマンションでは、子供たちのために広めのベランダが整備されていることがあります。

ある生徒さんの例をご紹介します。

こちらのご家庭では、ちょうど育ちざかりの子供さんたちがいて子犬を迎えられました。

子犬が来る前からクラスについてのご相談があったので、犬を迎えられることに対して真剣に取り組まれているのだと思いました。

そして伺ったご自宅で見たベランダが、すごく素敵なベランダだったのです。

広いベランダは今までなんども見てきました。

でも、こちらのベランダにはソファがおいてあったのです。


ソファだけでなく、小さなテーブルや、子供たちの玩具道具もたくさん置いてありました。

お話を伺うと、子供たちがソファで朝食を食べたり、ベランダで遊んだりできるようにされているとのことでした。

ベランダの床部分も、木材を組み合わせたフローリングのようになっています。

伺うとこれも最初はなかったのだが、オプションで付けても良いということがわかったのでこのような仕様にされたそうです。

 

もちろん、子犬ちゃんもベランダに出せるようにと、小さな隙間をどう埋めようかとたくさんのツールがそろえてありました。

2回目のレッスンに伺ったときには、デザイン性の高いベランダの隙間から子犬ちゃんやおもちゃなどが下に落ちないようにするためにしっかりとガードが設置されていました。


水が流れるようになっている排水溝にも入れないようにこちらもガードされています。

環境を整備する際に、いろいろと大変だからできないと言われることもよくあります。

隙間があって危ないから犬をベランダには出したくないと言われることがありますが、整備しようと思う方は積極的にされます。

また、ベランダに出すと犬が汚れるからいやだ、と言われることもありますが、それはベランダが汚れているからではないでしょうか。

要するに、自分がやりたいかやりたくないか、が行動を起こせるかどうかの違いです。

 

ベランダを最大限に活用して、自宅にいる時間も子供たちが楽しく過ごせるようにと考えられるからこそ、子犬がベランダで遊べたら楽しいだろうなという発想にもなります。

そしてそのイメージをどうやったら実現できるのかを考え、そして工夫をする。

言えば簡単なことのように思えますが、こうしたことを楽しいと思えるようにならないとできないことばかりです。

 

これは犬を育てて飼うことの全てに通じることです。

犬を飼うことなど、そんなに簡単なことではありません。

毎日の食事、散歩、お世話、と続き、病気になったら病院へ連れていき看病もする。

動物だからわからないことがたくさんあったり、犬はストレスを感じると人が困るよう名行動もたくさんします。

犬を理解して共に楽しく過ごすためにできることがあれば、それを楽しみながらトライできる飼い主であれば、犬を飼うことは苦痛ではありません。

素敵なベランダで子供たちと遊ぶ犬ちゃんのこれからの成長が楽しみですね。

ベランダの活用について悩んでいるなら、ぜひ犬のために積極的に取り組んでみましょう。

Posted in クラスのこと

プライベート・トレッキングクラスを七山で開催しました。

不安定なお天気の合間に、プライベートトレッキングクラスを開催しました。

いつもグループトレッキングクラスに参加してくれているゴールデンリトリバーの犬くんです。

グループクラスとプライベートクラスでは、トレッキングの内容もお話することもまた全く違います。

山歩きをしながら犬ちゃんの状態を聞いたり、環境の変化やそれに伴うご相談などプライベートならでは個別相談に応じられるのがプライベートクラスです。

また、プライベートでのトレッキングクラスでは、グループクラスとは違う目的をもって歩いています。

自制とバランス。

そもそものトレッキングクラスで身に着けたい犬の行動に焦点を当てながら歩いていきます。

今回、クラスを受講してくれた生徒さんと犬くんは、家庭での訪問レッスンを終えられて普段の生活では落ち着いて犬との暮らしを楽しまれています。

そんな楽しい犬との生活をつづけながらも、もっと深い人と犬の関わりについて、さらに一歩ずつ進んでいかれたい方が、継続してクラスを受講されています。

こうしたクラスは私にとっても味わい深いものです。

生徒さんと犬との関係が深まると同時に、時間と場所をたくさん使えば、自然と私と犬の関係にも変化が起きているからです。

犬の一生は長いものでやはり本当に短いです。

わたしたちの時間のながれからするとあっという間に彼ら犬の時間が過ぎてしまいます。

その上、毎日飼い主さんの仕事中は留守番をしている犬たちも多く、人と犬が過ごす時間の質を上げることはとても大切なことなのです。

プライベートトレッキングクラス、この日はとても涼しく心地よい風が吹きました。

Posted in クラスのこと, 自然のこと

スカイプでのオンラインクラスを開催しました。

今日は、スカイプを利用したオンラインでのプライベートクラスを開催しました。

ご利用者は定期的にオンラインクラスを受講されています。

ドッグトレーナーとしてプロフェッショナルにご活躍の方なので、質問内容もかなり濃く深い内容です。

私なりの考えを述べさせていただくだけですが、私の方も現場の声やプロの方の意見を聞く機会となるので、とても勉強になっています。

こちらがお金をいただきながら勉強させていただくのはどのクラスも同じすが、お相手がプロとなるとまた学ぶことも少し違います。

コロナ禍でペットの販売数が一気に増えたこと、今まで犬を飼うつもりのなかった方が犬を飼うようになったこと、多頭飼育が増えたこと、犬の価格が驚くほど高騰していることなどこの一年で、犬業界にはたくさんの異変が起きています。

ということは、家庭に迎えらえた子犬たちにも何らかの異変が起きているということです。

今までにはあまりなかったような犬の行動のご相談が出てきていることも事実です。

しかし、それらの犬の行動を引き起こすものには、必ず「起源」があります。

犬を繁殖するもの、販売するもの、購入するもの、の三者に知識がありその知識を犬のために使う意志があれば、これらの犬に起きる問題は事前に防げたのにと思うと残念でなりません。

私たちドッグインストラクターはすでに犬に起きてしまった行動問題に対して提案することしかできず、起きるまえに提案することができないことにいら立ちを覚えることもあります。

今日お話ししていて思ったのは、せめて犬を飼うのなら絶対に必要な費用として「犬のしつけ方教室用料金」を見積もっておいてほしいということです。

安易に無料相談やYouTubeで配信させる簡単な対処法を行うと、問題はますます複雑化していきます。

 

さて、オンラインクラスをご利用される一般の方は、ほとんどが遠方のにお住まいの方で私が訪問できない、もしくは通学できない地域の方です。

国内はもとより海外に在住の日本人の方の受講もありました。

一番多いのは「子犬のトレーニング」のご相談です。

最初につくる子犬に適した環境整備についてのアドバイスは、オンラインの中でも比較的説明しやすい内容なので、オンラインクラスでも受講が可能です。

逆に成犬の噛みつき行動などのご相談となると、実際に犬と接して判断する必要が高まるためオンラインクラスには向きません。

犬ことをもっと知りたい、犬ともっと深い関係を築きたいという方には、オンラインクラスをご利用いただけるような準備を今がんばっているところです。

私もひとつずつステップアップ、どうぞ気長にお付き合いください。

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雨が降り止むのを辛抱強く待ち続ける犬

梅雨のような豪雨で携帯電話の非常音が今日はなんどもなりました。

七山に来ていますが異変はなく、毎年の梅雨のような風景になっています。

お盆なのでお預かりの犬ちゃんたちといっしょに七山にいます。

 

しかし今日は朝からずっと豪雨でした。

とりあえず2頭の犬は表のテラスに待機させて、雨が降りやむのを待つことにしました。

2頭の犬ちゃんたちは別々の飼い主さんと暮らしていますが、散歩コースが重なるらしくトレッキングクラスでもよくご一緒されていたので犬同士はお互いを覚えているようでした。

お互いの社会性の段階もありますので仲良く遊ぶというわけではありませんが、年齢も性別も同じ、お互いが気になる存在で関わりをどのように持っていいのか葛藤中というところです。

その2頭の犬ちゃんたちが見上げているのは雨の降る空。

とくにシュナウザーのきいろちゃんは、いつも雨のときにはそうなのですが雨雲をにらむように見つめてテラスの端に仁王立ちします。

それも数十分ではなく1時間以上そうしていることもあるほどです。

空から降ってくるこの雨という物体がいなくなるのをじっと待っているような感じです。

疲れると横になって休み、また起き上がって仁王立ちして空の方を見ています。

少し降りやんできたから出ようかなと準備をすると、また降り始めるの繰り返し。

同じ待つのだったらハウスの中の方が落ち着けるだろうとハウスに入れても、やっぱり外に出るといって空を見ています。

自分の力ではどうしようもないこの天気が変わっていくのを待つ、ただそれだけのことなのですがその辛抱強さに、動物はやっぱり強いなと思いました。

家の部屋の中にいて雨が止むのを待つのもハウスの中で雨が止むのを待つのも同じではないかと思ってしまうのですが、大切なのは状況の変化を受け取るということなのでしょう。

こうしたたわいのないこともまた犬の楽しみであると感じて尊重する時間としました。

一度だけ空を見ていたはずのきいろちゃんがオポのお墓の方に向かって吠え始めました。

お盆のこの時期、オポが帰ってきてくれたらうれしいなと思っていたので、きいろちゃんの短い警戒吠えも笑いに変えてしまいました。

豪雨の続く七山ですが、預かりの犬ちゃんたちはオポが守ってくれるから大丈夫。

そう信じることでこの不機嫌な天気を乗り越えていきます。

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