グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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山で夏休みを避暑地で過ごす犬たち<お預かりクラス>

福岡も唐津市もついに酷暑がやってきました。

暑い夏の間を少しでも心地よく過ごせるようにと、数頭の犬たちが七山にやってきました。

旅行やお仕事の予定がなくても、犬が秘書を兼ねて山で涼しく過ごしてくれたらという飼い主の思いで預かった犬ちゃんもいます。

期待通りに七山のグッドボーイハートはとても涼しいです。

室内ではエアコンいらず、屋外でも木の陰では冷たい風が通り抜けます。

犬たちは朝晩は広場へのお散歩や、日中はそれぞれの木陰の場所に居場所を設けて土や草の上でゆっくりと過ごしています。

夕方になるとテラスの前は夕立の代わりに打ち水をします。

すぐに冷たい風が吹いて打ち水の効果も抜群です。

水を撒くと土が濡れて、犬は土の色になってしまいます。

犬が汚れることを考えると打ち水はなし、でも犬が気持ちよいことを考えると打ち水はありです。

土の上に寝転んだり、草の中に埋もれる犬の姿を見ると、気持ちよさそうだなと思います。

犬がこうして過ごす事を許してくれる飼い主さんに感謝しています。

いつも部屋の中で汚れたらダメ、抱っこするから土の上はダメ、草の上は汚い、といつもきれいにして過ごさなければいけないことは、犬にとってはストレスではないでしょうか?

土の上や草の上で過ごすことは犬にとって自然なばかりでなくメリットもあります。

その最大のメリットとは、犬の体にデトックス効果があることです。

下痢をする犬もいるし、目やにがでる犬もいます。

出始めると犬は活力があがり、動きが多少変わってきます。

体が変化し始めているのを見ている私は感覚的に受け取ることができるくらいです。

こうした変化が犬に起きるには4日ほどが必要です。

短期間の預かりでは実現できないのが残念です。

しかし今回の夏休みのお預かりは少し長めの犬が多くラッキーです。

肉体的にも精神的にも、デトックスは犬にとって良いことばかり。

都会でたまったいらないものはすっきりと絞り出してしまおうね。

まだあと数日、これからも山の匂いを満喫して過ごします。

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お預かりクラス中に犬たちの対面をさせつつ犬の社会性をみる。

今回の数日のお預かりクラスでは同犬種を4頭お預かりしました。

みな柴犬たちでした。

ここ数年爆発的に流行っているようで、これまでに柴犬を飼ったことがない人が飼われることも多いようです。

他にも、小さいころに屋外飼育で飼ったことのある柴犬を室内飼いとして迎えた方もいます。

また柴犬のマンションで飼育も今や当たり前になりました。

ほんの数年前までは柴犬といえば庭で飼うものだったはずなのですが、犬の環境は激変しているようです。

その時代の変化の中で変わっていく柴犬たちをお預かりクラスで同時にお預かりすると、いろいろと比較も見えてきます。

今回は同じような月齢の若い犬たちもいたので、一対一の対面の時間を作りながら犬に対する社会性のテストのようなものをやってきました。

数日の時間があったので、サイクルを変えたり環境を変えたり、回数が増すごとにどのような反応になるのかを観察していくのはとても楽しいことです。

長い間犬の仕事をしてきた甲斐があったからか、よく見れるようなったことと、感覚的に得られるものが多くなってきたからです。

ただ、この内容を生徒さんにお返ししようと思うと、なかなか思うようになりません。

一番は対面させているときにはビデオ撮影ができないことです。

両手にリードを持っていることもあるし、対面を制御するために両手を開けていたいという思いもあります。

毎度のことですが、誰かがビデオを撮影してくれないかと毎回思うのです。

携帯で撮影したビデオがありますが、一番大切なシーンは撮影できておらず本当に悔しい限りです。

かすかに得ることができた犬の動画をレッスンのときに見ていただき説明しますがそれでも不十分。

やっぱり犬のコミュニケーションを伝えるには犬語セミナーしかないなと痛感しつつ、こから準備に入ります。


 

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グループトレッキングクラスを開催しました。

暑さのピークのトレッキングだったので少し心配ではありましたが、7月も無事にグループトレッキングクラスが開催できました。

さほど暑さもなく多少の虫の多さはありましたが様々な虫よけ用品が大活躍しました。

はじめてトレッキングクラスに参加してくれた犬くん。

まだ1歳未満と若さとエネルギーがたくさんです。


2回目の参加となる生後7ケ月の柴犬くん。

大人の犬に囲まれていつもよりおとなしいですね。

 


数回目となる犬くん。

山歩きのコツを覚え始めたくらいかな。


一番のお兄さん犬だけどこれだけ年下が増えるとちょっとプレッシャーなのか。


雄犬が多いので人気のある雌犬ちゃんはずいぶんリラックスだけど、

少しウエイトがあったかな。


この季節はなかなか大変なゴールデン犬くんだけど山歩きは得意中の得意。


いつも落ち着いている年長の犬くん。

お家では新たな変化があったとのことで何歳になっても成長するね。


小さいけれど自信がついてきたチワワくんはこの季節はたくさん動けます。


トレッキングクラスにどのような意味があるのかを説明するためにはとても長い時間がかかりますが、とても単純な活動なのにとてもシンプルでわかりやすい活動であることは間違いありません。

あまり深く考えずに、気持ちが良かった、楽しかったと思えるのだったらそれでよしです。

山歩きがきついと感じられる方や犬は、少しウエイトを下げるとよいと思います。

山が歩けるくらいの体重が、犬にとっても、人にとっても、程よい体重じゃないかなと思います。

来月もまたご参加をお待ちしています。

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福岡でグループトレッキングクラスを開催しました。

今年は例年より暑さは緩やかな気がします。

でもアスファルトとビルの谷間の気温は最悪です。

犬たちもエアコンの中でぐったりの日々。

そこで早朝トレッキングクラスを開催しました。

福岡の山に出かけたのですが、虫もいなくて風も冷たくて、少し汗をかくくらいでとても気持ちよく歩けました。

犬は休憩をたびたびはさみながら、水をときどき与えつつ、みな元気に歩いていました。

下の写真は最後尾の生徒さんが撮影してくださったもので、もう一頭がいっしょでした。

先頭が私と預かり中の犬くん



犬と山歩きするトレッキングクラスにときどき誤解が生じます。

それは、犬を山歩きを教えるためのクラスだと思われていることです。

でも違います。

なぜなら犬に山歩きを教えるということは、犬に匂いを嗅ぐことを教えるようなことだからです。

犬はもともと山を歩いていた動物なのです。

山は犬の里、人よりも山歩きができて当たり前です。

だから、犬が山歩きをすることを「おりこうさん」とほめる必要はありません。

それはむしろ犬のことをかなり能力の低い動物だと思っているということです。

「今日は山を歩くから私のお供をしてね。」と山のガイド役を頼むつもりで歩くことです。

犬の仕事は飼い主さんのお供ですから、山歩きをしている人の方がやる気をなくしてしまうと犬はなんのために歩いているのかわからなくなります。

コンクリートブロックで固められた地域を歩くことが犬は苦手です。

馴れた自分の家の近くならまだましですが、知らない場所となると脚がすくむこともあるでしょう。

ところが山の場合には、どんどん歩いていきます。

脚が勝手に進んでいるのではないかと思うほど自信を持って歩いているのだなということが行動を通して感じられるのです。

小さな犬も大きな犬も関係ありません。

今回は生後7ケ月齢の柴犬くんと3歳以上の成犬たちのグループトレッキングでした。

途中で対面のごあいさつも終え、クラスは終了しました。

今日は大暑。暑さはピークですね。

長い夏休みは犬となにしようかなとワクワクしてください。

折り返し地点で休憩中の飼い主さんとお供の犬たち



 

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生後5ケ月の子犬たちの対面レッスンを開催しました。

今年は涼しくて気持ちがいい!と言えるのは山の方です。

日光が柔らかく風が冷たいので日中もなんとかしのげます。

そんな七山でトレッキングクラスを開催しました。

2頭の生後5ケ月齢ほどの子犬たちです。

飼い主さん同士がお知り合いだということで、子犬を対面させることになりました。

他の犬に会うということは子犬を緊張させます。

特に緊張感が高いのはご家庭での生活環境がまだ整っていないときです。

ある程度家庭での生活が落ち着いてから対面させた方が良いのですが完全に落ち着くのを待っていると子犬は成犬になってしまいます。

そこで今回の対面の機会となりました。

犬と犬を対面させるときのルールを説明する。

犬同士の状態を確認しながら接触をさせる。

そのときの犬の行動について飼い主に説明し、犬がどのような状態であるのかを理解していただく。

これが対面クラスの目的です。

行動は一瞬にして終わってしまうので細かいシグナルを見分けることは難しいのですが、ある程度の犬の大きな動きだけでも、犬の状態を説明することはできます。

犬はただ遊びたいのではありません。

犬は自分の安全な居場所に関心があります。

それが相手とどのように変化していくかに関心があるのです。

犬が飛び跳ねているのを見て遊んでいるとだけ思わずに、犬は遊びを通して何を学んでいるのかを考えていくと面白くなります。

人側は面白く観察が続き、犬にとっては人の理解が進むことで社会性が発達します。

こうした対面を細かく見ていただくのが犬語セミナーです。

コロナ禍で今は開催しておらず、オンラインでも開催したいと思いつつも知識も技術もおいつかず実現できていません。

何か新しいことを始めるというのは活力が必要ですね。

犬たちの新しい出会いにもかなりのエネルギーが投入されたようです。

対面後はいっしょにトレッキングに行きました。

これから仲良くなりそうで楽しみですね。

先輩犬たち、よろしくお願いします。

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犬の3歳の扉を開けるとそこに待っているのは…。

お預かりクラスをたびたび利用してくれている犬ちゃんの飼い主さんから「3歳を迎えました。」とご連絡をいただきました。

子犬のころから成長を見守らせていただき、七山では我が家のように過ごしてくれているので、あの子犬だったあのコが3歳になったとなると感慨深いものがあります。

「三歳の扉」が犬にとってとても大切な扉であることは、グッドボーイハートの初期のころからずっと言っています。

犬が3歳の扉を自分でちゃんと開けたかどうか、それが犬の行動に如実に表れるからです。

犬の3歳というと人間では20代後半くらいでしょうか。

ともに社会の中でいっしょになって戦える年齢なのです。

もう一方的に守られる存在ではなく、自律した確固たる自分を持っているということです。

精神的には強くなり、興奮することも少なくなり、幼さよりもたくましさが感じられるようになります。

それが3歳の扉を見事に開けた犬の姿です。

誕生日のすぐあとにお預かりクラスを利用して七山に来てくれました。

子犬のころから成長を見てきたダンナくんも「なんか、今までと違うな。あまり興奮しないし、すごく落ち着いて見える。何か変わった?」

とその犬ちゃんの変化にすぐに気づきました。

「3歳になったんだって。3歳の扉を開けたんだよ。」と説明をしました。

3歳というのは3年です。

石の上にも3年ともいいますね。

そして3年は千日。

子犬のころから3年間、飼い主さんと続いた生活の数でもあるのです。

千日、毎日変わらぬ気持ちで向き合い続けた結果が3年がたち、ここにお互いの関係性が出来上がったと言えますね。

長いようであっという間だったと思います。

今までずっと楽しかったように、これからもずっと飼い主さんとの日々を充実させていくのでしょう。

七山では私たちのお供として、これからもよろしくね。

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犬の生活環境を整えること:お庭やテラスの目隠しで犬の安心&安全を確保せよ!

犬のトレーニングクラスというと、犬にオスワリやオテを教えることから始まると勘違いされている方がまだまだ多いようです。

犬のトレーニングクラスの始まりは、犬がどのような年齢や状態であろうと変わりません。

犬を迎えたらまずしなければいけないのは、犬が安心して生活していけるように犬の生活環境を整えることです。

例えば子犬の場合には、安心して眠れる場所や排泄場所の確保、犬が安心できる接し方などを身に着けることがトレーニングの始まりです。

犬の環境整備では、犬が安心して活動できるように、ベランダやお庭周辺を整えることも必要です。

今日は、この中で飼い主さんが案外気づいていない犬を不安にさせる環境についてお話します。

それは、お庭やテラスと屋外との境界線の環境です。

庭やテラスから通行人が犬にむかって話しかたり手を出してなでたり、指を突っ込んできたりするようなことはないでしょうか。

通行人が犬に対してこのように接して来られるのは、テラスや庭の低い柵や通気を考えて設置された網の柵が多いようです。

犬がテラスに出ているときに、テラスの向こうから犬を見ていたり話しかけたりする人がいると、犬は大変不安定になります。

もちろん、見たり話しかける人は犬が好きな人なので悪気はないのですが、犬にとってはこの境界線越しに接する行為は、曖昧さにつながり不安を感じさせます。

犬は柵越しに話しかけられると、柵に向かって立ち上がったり、キャンキャンと吠えたり、鼻をならしたり、排泄をしたりするかもしれません。

これらの行動は、犬がその環境で不安を抱えているというシグナルです。

日常的によく来る来客で、室内でも会うことがあり、その人のことを犬が熟知している場合には穏やかな接触ができる場合もあります。

しかし、あまり知らない人や同じマンションの人やいつもそこを通る人で、人側は犬に愛着を持っていても、犬の方が同じであるとは限りません。

実際に、このような曖昧な柵という境界を越して接してくる人に対して、犬が噛みついたという例は少なくありません。

柵を越えて接した人に対する噛みつきの事故は100%人の方がルール違反で犬は悪くないのです。

でも人の方がかみつかれるまでは「今までは喜んで撫でられていた」と主張することで犬が豹変したと思われてしまいます。

犬はずっと同じ主張を繰り返していて結果として噛みつきに発展しただけなのです。

この問題は「境界線があいまいであったこと」。

ただそれだけのことです。

犬にとっての自分の敷地と外部の敷地とでは、直接触れることができない、直接見ることができないことではじめて「境界線がある」と認識されるのです。

中には明らかに外側の人が気づいていないのに、犬の側から外が見えることでわんわんと吠えてしまう場合もあります。

目隠しは境界線をはっきりと作り、犬に対して自分のテリトリーが安心かつ安全であるということを理解させる方法です。

写真は、黒柴ちゃんのご家庭のテラスに作っていただいた目隠しの境界線です。

この境界線があることで、柴犬ちゃんは鼻ならしや立ち上がりや飛びつく行為がなくなりました。

こうした工夫が、本当に犬の立場にたって考えることなのです。

ということは、犬のトレーニングクラスとは「犬の立場にたって考えることを学ぶこと」なのです。

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犬がずっと自然へのガイド役であるためのトレッキングクラス

梅雨らしい雨も降らないのに山では夏蝉のジーという声が聞こえ始めました。

小鳥たちの鳴き声もそろそろ終わり、もう少し雨が降ったらいいなというこの頃。

6月末にもお天気を心配する中、すごく心地のよい空気と冷たい風にあたりながらグループトレッキングクラスを開催できました。


なぜトレッキングクラスをしているのか?

トレッキングクラスとは犬と山を歩くクラスです。

実は家庭犬のトレーニングスクールを始めたときは、犬と山を歩くことなどあまりにも普通のことだと思っていました。

ところが、クラスを通して犬のことを飼い主さんにお伝えしていく中で、犬と山を歩くことを知らない飼い主がほとんどだということがわかったのです。

そこで「犬と山を歩くクラス=トレッキングクラス」を作りました。

グッドボーイハートが福岡市博多区から唐津市七山に移転したことで、犬と自然についての学びはどんどん深まり、トレッキングクラスの内容もかなり変化してきました。


 

犬が人のそばで果たしてくれる本当の役割とは

今言えることは、犬は人と自然をつないでくれるガイド役として私たちのそばにいてくれるということです。

人は自然なしでは生きていけません。

人という動物も自然のひとつであるし、水や風、新鮮な空気、土、そして多くの人から嫌われる昆虫だって、現代の文明のある生活を支えています。

ところが人工的な都市生活の中では、自然とのつながりが途絶えてしまいます。

人と人の間だけで起きていることに執着すると、人や病んでいくような気がするのです。

それを助けてくれているのが、犬という存在です。

犬の存在によってたくさんの人々の心が救われているのが、犬が癒しの存在であるからですが、それは単にかわいいという単純な作用ではありません。

犬が自然の一部として人のそばにいるからです。


 

犬を人にしてしまうと病気になるって知ってますか?

その犬を自然から切り離して人の方に寄せすぎてしまうと、犬は病気になります。

人の方に寄せすぎるとは、犬を人として育てることです。

もしくは犬を人のように扱うことです。

身体の病気になることもあるし、感覚や行動の病気になることもあります。

病気になった犬たちは病院かドッグスクールに行くことになるでしょう。

ストレス行動が繰り返されることもまた犬の精神が少し病んでしまった証拠なのです。


 

犬が犬として健康であるためのトレッキングクラス

トレッキングクラスは犬が自然とのつながりを忘れずにいるための時間です。

同時に、自然とのつながりを人に教えてくれるガイド役として活躍する場でもあります。

トレッキングクラスは人が犬に何かを教えるためのクラスではありません。

トレッキングクラスでは他のクラスと同じようにおりこうさんとほめる必要もありません。

むしろ人の方が「上手に歩けたおりこうさん」と犬からほめてもらうことくらいでしょう。

いっしょにがんばった、犬を通して何かを感じた、共感できた、気持ちよかった。

そんな時間を持つことがトレッキングクラスの目的です。

 

グループトレッキングは来月も開催します。

お写真はすべてトレッキングクラスに参加してくれたガイドちゃんたちです!

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子犬のトイレトレーニングを成功させるために!子犬の生活管理表を作りましょう。

子犬のトイレトレーニングについて昨日の記事「子犬のトイレトレーニングは生活管理と行動管理が重要※ごほうび・罰は不要です!」の続きです。

子犬のトレーニング(パピートレーニング)の基本は「管理」から始まります。

子犬が家に来たばかりなのに、ほめたり叱ったりして子犬を傷つけてはいないでしょうか。

良かれと思ってやっていることが実は子犬にとってストレスを与えています。

まだ環境に馴れていない子犬に、物事を分かるようにと要求するのはあまりにも酷なことです。

子犬にとってストレスになるばかりでなく、子犬の成長は阻む接し方です。

 

子犬にとって最初に大切な事は「適切な環境を整えて管理すること」です。

人間の赤ちゃんと同じことです。

人間の赤ちゃんもコミュニケーションを覚えつつも、まずは生活の管理から始まりますね。

何時になったら寝せる、何時になったらお乳を与える、排泄をする、毎日の管理を通して赤ちゃんの生活のリズムがつかめるようになってくるでしょう。

子犬の場合にも同じです。

子犬の生活をきっちりと管理することがトイレトレーニングの成功につながります。

そのため家庭訪問レッスンでは「子犬の生活管理表」の作成をお願いしています。

 

今回は柴犬のはるちゃんの生活管理表の写しをいただきましたのでご紹介します。

とてもよくできていて、月齢と共に生活が整ってくるのがわかります。

はるちゃんは2月2日生まれです。

一枚目はこちらです。お家に来てまもないころにトレーニングを開始しました。

トレーニング初回のときに管理表の作成をお願いしたのでそのころのものです。

子犬の生活管理表1



ピンクはクレートの中

△がトイレの失敗、〇はトイレの成功ですが、このころはまだ排泄場所が室内にありました。

室内のトイレトレーでさせているために、成功は多いけれど回数もとても多くなっています。

子犬の生活管理表2



管理表がバージョンアップしました。

このあたりから排泄場所としてテラスを利用していたころですが、サークルを完全に撤去できたところです。

テラスに行く手前にもトイレシーツがあり、まだ排泄回数が多めですね。

子犬の生活管理表3



最近の管理表です。

排泄場所は室内のものは撤去してお庭だけになってひと月以上がたちました。

排泄はすべて成功。

散歩も始まり、散歩中にも適切に排泄を行っています。

トイレの回数は大が2回くらい、小が4,5回くらいです。

はるちゃんは今生後4ケ月半になりますが、この程度が普通の回数です。

 

子犬の生活管理は飼い主さんがどのくらいの時間、子犬のお世話ができるかどうかでその進行度合いは変わってきます。

当然ですが、飼い主さんが自宅にいて管理ができる方が子犬の行動は安定します。

留守番の長い子犬は安定するまでにかなりの時間を必要とします。

 

だからといって子犬を毎日他の犬のいる幼稚園に預けるような生活はおすすめしません。

子犬はたくさんの犬に囲まれて成長するとテリトリーの形成が不安定になります。

それぞれの環境での子犬の育てなので、皆が同じようにできるとは限りませんが、生活管理表の作成は、子犬を適切に管理できているかを客観的に見ることができる道具です。

お写真のシートを参考にしてご自分なりの子犬の管理チェック表を作成してみてください。

 

 

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子犬のトイレトレーニングは生活管理と行動管理が重要※ごほうび・罰は不要です!

引き続きですが、子犬のトイレトレーニングのためにフードやオヤツなどの食べ物を使う方が多いことで「それ違いますよ」の説明が続いています。

しかし毎回お話するのですが、違っているということを説明するためにたくさんの時間を使う労力と時間が本当にもったいないです。

なので今日も何が違うのかという説明はいたしません。

とりあえず、犬のトイレトレーニングには食べ物は不要です。

同時に犬のトイレトレーニングには罰や脅かしは絶対にしてはいけません。

 

子犬のトイレトレーニングを成功させるために必要なこと

は、たったの二つだけです。

1、生活環境の整備を整える

2、行動観察を常に行うこと

 

1、生活環境の整備を整える

子犬は自分の生活空間を汚しません。

だから巣穴変わりのクレートの中では排泄をしません。

同時にクレート周辺の自分の場所や、自分のベッドやマットなどに排泄をしません。

同じように、室内を自分の住処とみなすようになると犬は室内に排泄を失敗することはありません。

生活環境の整備が不十分で子犬に排泄の失敗をさせてしまうのはこんな例があります。

・子犬が自由行動できるスペースを広げすぎた。

・子犬が死角にはいるようなわかりにくい家具の配置をしている。

・子犬のクレートトレーニングが上手くいっていない。

・子犬が自分の排泄場所で歩いていけるような環境が整えられていない

・子犬がソファなどの高い場所に生活をしている

もし子犬に排泄の失敗が多いなら、以上の環境整備で間違った部分を訂正してください。

 

2、行動観察を常に行うこと

子犬が部屋の中を住処とみなし、排泄場所への移動が適切に行われるようにするために、子犬が排泄のシグナルを出し始めたらすぐに排泄場所に誘導します。

子犬が排泄をするシグナルとは、床の匂いをとりはじめる、匂いをとりながら周りはじめる、左右に動くような動きをする、肛門が膨らんでくる、こんな感じです。

子犬は生活空間が安定していれば、室内で排泄をしたくなるような行動はしないのですが、室内空間に馴れていない子犬は室内の匂いですぐに排泄をはじめてしまいます。

今まで屋外で飼育していた犬や、家に来たばかりの犬、テリトリーを広げ始めているときなどの飼育環境を変化させたときには、子犬に失敗をさせないようによく観察をしてください。

 

子犬が排泄の失敗をしたからといって、叱っても子犬はそれがだめだということを理解しません。

トイレトレーニングは子犬に善悪を教えることではありません。

あくまでも「自分の住処は汚さない」という子犬の習性にのっとって、環境整備と行動観察で子犬が適切な場所に排泄をするように導いてください。

焦らず、急がず、きちんと記録をとることも大切です。

子犬のトイレ管理表の作り方については次回ご説明します。

関連記事はこちらへ↓

<犬のこと>犬は境界線の上に排泄(トイレ)をする動物です

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