グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ・ゆいちゃん編>犬といっしょに成長しつつ出会いの中で学び続けて身に着けた本当の強さ

グッドボーイハートのクラスを受講された生徒さんからいただいた感想文をご紹介しています。

今回は先住犬ビビちゃんのしつけ依頼でご縁があり、今回2頭目のゆいちゃんのことで再びご連絡しただいて再会した生徒さんからいただきました。

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15年程前、中型犬雑種の先住犬(ビビ)の相談で初めて宮武先生とお会いしました。

博多の真ん中で一人暮らし用のワンルーム

狭い狭いマンションでビビと暮らしていました。

私が飼わなければ保健所に連れて行かれると、半ば強引に始まったビビとの暮らしでした。

ビビは留守番時に騒いで暴れて部屋中のものを破壊したり、飛びつき、甘噛みも激しかったです。

散歩中は首輪が首に食い込むほど引っ張り、常に綱引き状態です。

とにかくビビの問題行動をどうにかしてほしくて、藁をも掴む気持ちでグッドボーイハートに問い合わせました。

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最初のカウンセリングで先生は「私が犬の通訳をして飼い主さんに伝えます」と仰いました。

犬のトレーニング=一方的に犬にこちらの言うことを聞かせること…

トレーニングを頼めば、トレーナーの先生が犬をトレーニングしてくれる…

そういうものだと思い込んでいた私は大変な衝撃を受けました。

そしてその言葉通り、ビビの気持ちを私に伝えてくださいました。

ある時、不精な私が散歩や遊びをサボったていたことがありました。

「なにかあった?ビビしょんぼりしてるけど」

と、言い当てる先生に何度かギクリとさせられました。

先生は特殊な能力のある仙人(若い女性に失礼ながら)のような人なんじゃないかと畏怖していました。

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レッスン中はよく泣いてました。

「犬ってそんなことを感じているのか」

「そんな風に思わせてしまっていたのか」

と、泣きたくもないのにいちいち涙が出るのです。

先生からはいつも「よく(そんなに)涙がでるね~」と、言われていました。

不安が強くてちょっとしたことですぐに動揺する私は、とても犬の飼い主としての器を持ち合わせていませんでした。

しかし、先生は決して匙を投げることなく、ビビとの接し方を具体的に教えてくれました。

先生にビビとの通訳をして頂き、犬のオポさんからも指導を受け、気付くとビビと私は安定した穏やかな日々を送ることができるようになっていました。

ビビから先生へ告発されるので、最初は億劫でもサボらず散歩を続けていました。

エネルギーの有り余ったビビとワンルームで暮らすには、かなりの運動量が必要でした。

しかしそれはいつの間にか習慣になり私自身の運動不足も解消しました。

グッドボーイハートを卒業後私は結婚して子供も生まれ、長い間宮武先生とはご無沙汰していました。

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子供達が幼い頃は特に先生から教わった様々な言葉が役立ちました。

子育てをしながら、いつも先生の言葉を思い出していました。

「可愛がることと甘やかすことは違うよ」

「不安な気持ちは距離が離れていても犬や子供には伝わってしまう」

「暴力や恐怖で強制してくる人のこと信頼できないよね?犬も同じ」などなど

グッドボーイハートでの教えは子育てをしていくなかでも役立つことがとても多かったです。

そして、ビビがグッドボーイハートを卒業して10年以上が経った頃、ひょんなことから熊本の保健所から新しくユイを迎えました。

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とても怖がりで最初の頃の散歩は苦労しました。

ユイが先住猫を追い掛けることも気がかりでしたが、認知症になった年老いたビビの介護の方が大変で最初はユイとなかなか向き合えていませんでした。

その後ビビが他界し、もっとユイとの絆を深めたいと、もう一度グッドボーイハートに問い合わせをしました。

久しぶりに再会する宮武先生に私は緊張しましたが、思い出の中の先生とは比べられないほど、ずいぶんと柔らかい印象を受けました。

幼かった私が過去、勝手に先生に恐れおののいていただけかもしれません。

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最初の頃のビビと比べれば私達が困るような問題行動はほとんどなかったユイですが、先生は最初ユイを見たとき「このこは難しい」と仰ったのが意外でした。

体重は25キロもあるのに、小さなこたつの中が1番好きだったり、仔猫に怯えたり。

庭で排泄できずピーピー鳴いていたユイは先生からよく「小型犬じゃないんだから」「(まるで)仔犬やん」とツッコミを受け、私はよく吹き出してしまいます。

だって見た目はこんなにコワモテなのに・・・。

そんなユイもトレーニングを開始してからはずいぶんと自信がついてきたようです。

先生からユイが褒められると、(おー!良かったねー!)と、内心私の方が喜んでいるかもしれません。

ビビは17キロ弱だったので、25キロのユイはやはり大きく、指示を出すことひとつ取ってもビビと同じようにはいきません。

先生から大きな犬に指示を出すにはそれなりにパワーが必要だと言われ、今はパワーのある指示の出し方を日々練習しています。

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ビビは先生からよく「ビビは家では王子様やね」と言われていました。

当時はよく意味がわかっていませんでした。

今思えば私が女でビビはオスだったせいで、かなりベタベタした関係だったのと、私がビビに気を遣い過ぎていたのでしょう。(私はリーダーにはとても遠く、召使いだったかもしれません)

そんなことを思い出したのはレッスン中に、先生から人と犬のオスメスのことをちらっと言われたからです。

ユイはメスなので、私とユイはほとんどベタベタすることはないのです。

かわりに主人がユイとベタベタなので今はユイがお姫様、主人がユイの召使いかもしれません。
思わずなるほどと納得して大笑いしました。

トレーニングとは一見関係ないようにも思える、(けれど実は関係している)人間も含めた動物の面白いお話には、いつもワクワク、感心させられます。

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宮武先生からは犬と人のことはもちろんのこと、それ以外にもたくさんのことを学ばせて頂いています。

表面的なお世辞のない、芯がしっかり通っている先生からは、きっと目には見えない強いパワーが出ているのかもしれません。

笑ってしまいますが、15年前の幼かった私はビビと一緒になって、先生に服従していたように思います。

もちろん、ビビの飼い主である私は本当ならば毅然とした心を持たなければいけませんでした。

そうでなければビビは不安になるだけだからです。

しかし、それができない私には、私にもできるやり方でビビとの関係性をつくる方法を教えてもらえていました。

先生はよく、「犬は飼い主に似る。」と、言っていました。

本当の意味は、犬は共感する力が強すぎて、飼い主の気持ちに共感し過ぎて引っ張られてしまう、ということでしょうか。

すぐに不安になったり動揺することなく日々を送ること。

それが子供や犬と暮らすうえで私にとっては1番心掛けなければいけないことだと思っています。

昔に比べればずいぶん冷静でいられるようになったと思いますが、もっともっと上を(仙人を)目指したいと考えています。

先生は冷静で強く、時に厳しいですが、とても思い遣りに溢れています。
それは犬にも人にも自然にもです。
そして実はとってもチャーミングです。
先生自身がとても魅力的な人です。

いつかユイと心からの信頼関係を築けるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

ビビと先生とユイに心から感謝しています。

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15年前に若い女子だった飼い主さんとビビちゃんという犬のことを、ご連絡いただいたときにすぐに思い出しました。

でもこうして飼い主さんの感想文をいただいたとき、そんなこと私が言ったのだろうかと覚えのないことばかり…。

でもでも、おそらく私が言ったであろう言葉ばかりなので全然否定できず、覚えていてくれてありがとうと懐かしい気持ちになりました。

今でも偏屈なドッグインストラクターですが、当時は悩み苦しんでいたので今以上に飼い主さんには厳しかったと思います。

ビビちゃんと若かった飼い主さんはよく耐えてくれました!

再会した飼い主さんが妻として、また三児の母親としてたくましく生活されている事に感動しつつ、このご家庭にユイちゃんという犬が来たのは必然であったのだろうと思いました。

表面上は何も問題がないように見える犬でも、心の中にはいろんなことを抱えていることがあります。

ユイちゃんの飼い主さんはそんな犬の心の奥まで踏み込んでいける段階まで進んだのだと感じるのです。

いろんな犬がいますが、どんな犬からも学ぶことができます。

浅い学び、深い学び、学びはそれぞれですが、自分にとって必要な出会いであると感謝できる者だけが、犬との出会いで深い喜びを得られます。

わかる者にしかわからないユイちゃんの微妙な変化を、これからも飼い主さんといっしょに楽しみ出会いに感謝してまいります。

それにしても、たくさん泣かせてしまってごめんなさい。

ビビちゃんからもらった芯の力をこれからますます発揮してくださいね。

Posted in 受講生のコトバ

<受講生のコトバ・ななちゃん編>ブラックななちゃんの成長はいつも家族と共に!

グッドボーイハートの受講生の飼い主さんからいただいたクラス受講の感想文を紹介しています。

今回はミックス犬のナナちゃんの飼い主さんからいただきました。

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動物が大好きな我が家の家族が、生まれたばかりのナナに出会いました。

生後7週間くらいで我が家に来た「おとなしい」真っ黒い女の子。

知人宅で出産された子犬にみんなで面接にいった際に「姉妹の中で一番大人しいから育てやすいですよと」といわれ、飼い主として子犬を迎えることになりました。

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我が家に来たナナはただただ可愛くて小さくて…。
すぐに我が家の子ども達の「ぬいぐるみ」になったのですが、一週間でトイレの失敗がつづく、夜泣きがひどくなる、甘噛みが強くなるなど、あっという間にどうすればいいのかわからなくなりなした。

少し様子を見守りましたが引き続きナナのお漏らしや甘噛みも酷くなる一方で、簡単に子犬のしつけができると思っていたことが大間違いだったことに気づきました。

里子にもらった真っ黒いナナは大型犬の雑種です。
育て方を一歩間違えれば我が子(7歳と9歳)の命に関わると危機を感じてネットで色々な教室をしらべはじめました。
まだ予防接種も終わっていない子犬との戦いの日々でした。

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ネットで調べてお問い合わせすると大体の所から直ぐに返事をもらいました。
「ちょっと既に手遅れかもしれません。」と言われたり、「予防接種が終わってからしかしつけはできません」と言われたり、もちろん「早めに訓練しましょう」と言うトレーナーさんもいらっしゃいました。

グッドボーイハートのホームページをみつけていろいろと読んでいたら「最終的なしつけは家庭内で」といった信念のドッグスクールだとわかりました。
読み進めるうちにすごく共感を持って連絡させて頂きました。

早速、家庭訪問をしてくれる初回カウンセリングを申し込み、いよいよ宮武さんとご対面!

最初の15分で希望の光に満ち溢れました(笑)

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トイレの失敗問題は瞬殺で解決、ナナのやっていることを犬の習性と本能という形で分かりやすく説明して頂き全て納得でした。

尻尾を何故追いかけているのか、それにどんな意味があるのか?
お腹を見せて寝ている様子にどんな意味があるのか?

子犬を抱っこしてお散歩することがダメな理由など、ネットで調べてやってた事すべてが間違っていることを教えてもらいました。

里子として引き取る形でもらったため、あまりナナの育った環境や親犬の情報が無いことに一切こだわらず、今の状況を理解していただきこれからどうすれば良いのかのみをトレーニングしていただきました。

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毎回、家族で宮武さんが来るのを楽しみにしていました。
今日は何を教わるのかなーーーっと心待にしてました。

うちには育ち盛りの子どもがが二人いるので、子ども達からの質問やリクエストもたくさんだったのですが、心良く受けてもらい本当に助かりました。

宮武さんと過ごすようになって、自然にもらう力がどれだけ偉大で私たちに与える影響があるのかと再確認しました。

犬が自然に触れて自由に走れることがどれだけ幸せなことなのか!

もともとコンクリートジャングルのニューヨークで育った子ども達は虫も土も触れる機会がありませんでした。
ナナといっしょに七山に山登りに行くようになって、虫やカエルを見るのが楽しみになっていきました。

きっと犬のナナも同じ気持ちなんだろうと思います。

私の方はまず山歩きのためにスニーカーを買うところから始まりました。
全くアウトドアでなかった私ですが、今では油山に行ったり阿蘇の行ったり、夏は川に行ったり。
人間だけが遊ぶところでなく、犬も一緒に遊べるところはやっぱり自然の中にあったんだと体感しています!

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ナナはとても興奮しやすい性格で、小心者なんです。
家族全員が落ち着いて接しないと、興奮が高まってコントロールが効かなくなってしまいます。

子ども達も私も一年間のトレーニングで一緒に成長しました。
今では立派に体重20キロの犬を子供達だけでもお散歩に連れて行けるようになりました。

ナナが言いたいこともやっと分かるようになって、みんなの気持ちが一つになれたのは宮武さんのおかげです。

まだまだトレーニングは続いてますが、宮武さんが一緒にいてくれること心から感謝してます。

常に平常心を持ち続けること、それを子ども達にも伝えることこれからも続けていきます!


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実は子犬育ては子犬が産まれた瞬間からもう始まっています。

一般のご家庭で生まれた犬の中には、最初にお世話の仕方で子犬たちをかなり不安定な状態に追い込んでしまうことがあります。

それが子犬を抱っこすることです。

子犬が目が開かないうち、つまり子犬が自分で意思表示をできるようになる前に人の膝に抱いたままにしておくと子犬の行動は不安定になっていきます。

ナナちゃんの場合にも生まれたご家庭でも子供さんが抱っこ、そして里親となったご家庭でも子供さんたちがナナちゃんをぬいぐるみのように抱っこしていたことが問題行動を大きくしてしまいました。

犬の行動というのは、こちらが殴ったから相手が自分を怖がるという単純なものばかりではないのです。

むしろなぜ甘噛みをするのか、なぜ吠えるのか、など日常的な飼い主側の接し方や環境が結果として犬の行動に影響を与えていることがほとんどです。

ですがこれを理解できるようになるにはかなりの長い時間が必要です。

だから最初はこちらから提案するルールを丸のみしていただくしかありません。

よくわからないけどやってみる、まずはやってみていただいて結果を出していただくしかないのです。

犬のことはそのうちにわかるようになりますが、わかるようになってから接し方や環境を変えようと思っていたら永遠に変わらないのです。

ナナちゃんのご家族は協力して一定のルールを守ってくださいました。

子供たちも急なルールの変更にはじめは戸惑っていたようですが、ナナのためと思ってがんばってくれました。

そして遊ぶときにはいっぱい遊んでくれました。

自分たちができることはする、相手を尊重する、子どもたちなりにナナちゃんと関わることを学んでいました。

中型犬といっても20キロもあれば人がケガをするようなサイズです。

真剣勝負の犬のしつけに臨んでいただき、ナナちゃんの成長を見ることができるようになりました。

甘噛みは子供にとっては痛く、今まで抱っこしていたナナへの接し方を変えることは子供たちにとっては気持ちを抑える大変なことだったと思いますが、家族みんなでしっかりと頑張ったのだなと感心しました。

ナナちゃんはまだまだ伸びしろがありますから、これからさらに落ち着きを身に着けていくと思います。

犬は犬として理解し正しく接することで落ち着きを取り戻します。

同時に家族が仲良く平和であることは同じくらい大切なことです。

家族はナナちゃんにとっての基盤になるもの、家族の強さはいつか自分の強さとなっていくでしょう。

ナナちゃんの成長を楽しみにしています。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

<受講生のコトバ・ダンちゃん編>変わるのは犬ではなくわたしたち飼い主であるという学び

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されている生徒さんからの感想のお言葉をいただきました。

今回はジャックラッセルテリアのダンちゃんです。

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今年の2月に生後4ヶ月のダンを迎えました。

ダンは私たち家族にとって初めての犬です。

私はもともと犬が苦手でしたので、本やインターネットで調べていろいろと準備してダンを迎えました。

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準備万端で迎えたつもりですが、最初からもう大変なことだらけです。

ダンのしていることに何をどうしていいかも分からないし、
そもそも、犬とどう接していいのかも何もわからないような状況でした。

実は犬を飼おうと思ったころからトレーニングスクールをあらかじめ探しておきました。

とりあえず自分たちでできるところまでして、無理そうだったらプロにお願いしようと話していたのです。

でもダンの状態を見て、スクールに相談するのは早いほうがいいんじゃないかということになりました。

結局、ダンを迎えて1ヶ月待たずしてグッドボーイハートへ連絡しました。

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先生との出会いは、私たち家族に大きな衝撃を与えてくれまいした。

同時にダンとの生活の変革の始まりでもありました。

犬のことを全く知らない私たちに、
「犬という動物は…」と話す先生の話は何もかもが新しくとても興味深いものでした。

レッスンの日がいつも待ち遠しくて仕方ありませんでした。

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ベランダのトイレがやっと安定しはじめた頃に始まったマンションの大規模改修工事にドキドキしたこともあります。

もともとお留守番の時間が長くてダンにストレスを与えがちな生活環境の中で
私たちがどう変わればダンと共に心地よく暮らせるか不安になったこともあります。

ただわかってきたのは「変わるのはダンではなく飼い主である私たち」だということです。

これが先生からの一番の教えです。

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ダンはお散歩もまだまだ下手です。

飛びつきもまだ決してゼロになっていません。

「私たちが変わればダンも変わるのだ」そう分かってはいますが、それが簡単ではなくむしろ何より難しいのです。

ダンを見ていると、私たちに向かってなにか必死にアピールをしていることが伝わってきます。

それを理解して受け止めたい、もっとダンに近付きたい、犬のことを知りたい、といつもそう思います。

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全然成長しない私たちに、きっと先生はヤキモキすることも多いでしょう。

でも、こんな頼りない飼い主のもとでも、ダンは確実に成長しているのです。

ほんの少しづつでも前に進んでいる、そう信じてこれからもがんばります。

ストレスだらけの生活の中でダンが少しでも自然を感じられるようにと環境について考えています。

先生の教えを常々振り返りながら、ダンとの毎日のお散歩を欠かさず、週末にはリフレッシュする時間を持っています。

ダンと一緒に私たちの暮らしも豊かになればと思います。

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今の一番の夢は、「リードを通じて一体感を感じるお散歩」です。

ダンとわたしたちの生活はまだまだ始まったばかりです。

これからもずっと、犬のことを勉強し続けて、たくさんの幸せと喜びを、家族とダンと一緒になって積み上げていきたいと思います。

私たちとダンの修行はまだまだ続きます…。

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最初にカウンセリングのお問合せをいただいたときのことを今でも覚えています。

ダンちゃんの飼い主さんはお電話でこんなことを言われました。

「わたしたちの生活は決して犬にとって理想的ではないと思います。

それなのにジャックラッセルテリアという活発な犬を迎えてしまったのです。

こんな自分たちでもトレーニングを受けることができるでしょうか。」

トレーニングクラスのお問合せのときには犬の方が悪いと判断して連絡してこられるのが普通です。

クラスを受講されるうちに飼い主さん側がいろいろと不足していることがあるのだということに気づかれていきます。

ダンちゃんの飼い主さんのように最初から犬にとってベストではない環境に迎えたのだという認識を持たれていることの方が少ないのです。

なので、お問合せいただいたことがとても印象的でした。

実際にカウンセリングやトレーニングクラスを受講されるときでも、細かくいろんなところに疑問を感じてくださりダンちゃんの行動をいつも細やかに観察して報告されました。

普段は留守番が長くダンちゃんに負担をかけている分、どのようなサポートをすればいいのだろうかという気持ちが思いっきり伝わってきます。

指導の立場にある私であっても、明らかに飼い主さんが拒否を示されることはご提案できません。

ダンちゃんの飼い主さんは最善のことをご提案すれば、その中でできることを考えてくださるようなご家族だったのでこちらも安心してたくさんのご提案をさせていただきました。

アウトドアがご家族の趣味でジャックラッセルテリアのダンちゃんをキャンプに連れていきたいという夢をさっそく実現されて、ご家族で幸せな時間を過ごされたことをご報告いただいたときには、心から嬉しかったです。

犬は山がお里の動物だから土の上で、太陽の下で、風にあたりながら、というのが健康なスタイルです。

ジャックラッセルテリアならどんなに汚れても平気ですね。

犬が犬として過ごせる時間を大切にしてくださることに感謝しています。

そうしていれば、犬たちは忘れていたものを取り戻しもっと自信に満ちた姿で生きていくと思っているからです。

自律したジャックラッセル「ダンちゃん」への道、これからも楽しみです。

Posted in 犬のこと, 受講生のコトバ

<受講生のコトバ・きいろちゃん編>犬を理解するともっと知りたくなる、犬との暮らしを愉しんでいます。

グッドボーイハートのクラスを受講してくださった生徒さんからのクラス受講の感想をいただきました。

今回はきいろちゃんの飼い主さんからいただいたものです。

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福岡に来て12年たち
2019年9月にパートナーである
ミニチュアシュナウザーのきいろを我が家に迎えました。

私は、子供の頃から犬が家にいる生活が当たり前として育ちました。

祖母の家には太い鎖に繋がれたジャーマンシェパードがおり、
学校帰りに寄る親戚の家には、今で言う保護犬の雑種、
自宅にはその当時ハイカラだったプードル、柴犬、雑種、マルチーズと歴代の犬たちがいました。

わざわざ『犬と関わる』ということを意識しないくらい犬との暮らしがそこにありました。

上記の経験があったので、
昨年ひょんなことから縁があり、我が家にきいろを迎える事になった時は、やっと犬との生活に戻れる!と喜んでいました。

福岡に来て一人暮らしを初めて、なんとなく仕事と家のことだけで時間を使っていて、物足りなかったと感じていたんだと思います。

犬と暮らせば、帰ったら盛大に喜んでくれて、規則正しい生活も自然とできて、一緒に遊んで、かわいく癒されると思うと、本当に久しぶりにワクワクしながら迎える日を心待ちにしていました。

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いよいよ、お迎えの日
いざ、自宅へ迎えた日
生後3ヶ月の仔犬と対峙してみて
『…こわい』
と本気で思いました。

あんなに自然に接していた犬のはずなのに…。

目の前の、怯えて小さくてかわいい犬に対して、全く接し方がわからなかったからです。

信じられませんでしたが、本当に不安でしかありませんでした。
そんな自分に動揺しながら、数日過ごしてみました。

ゲージの中で飛び回るきいろ
トイレトレーの上で寝るきいろ
何か要求しているようだけれど
ご飯以外何を欲しているのかさっぱりわからず、頭を抱える日々でした。

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ネット、本屋で調べまわり勉強もしてみました。

でも、何ひとつピンときませんでした。

そもそも調べ方が悪かったのかもしれませんが、目の前のきいろに対して無力感しかありません。

大袈裟のように聞こえるかもしれませんが
そんな気持ちで泣きそうな日々でした。

実家で飼っていた犬たちは、本に載っているような芸をしなかったし
好きな部屋や庭で勝手に寝ていましたし
親がフードで悩んでいたことも見たことがありませんでした。

飼い主も犬もとても自由でした。

ふと、思い返したら全然違ったのです。

草の匂いが間近にする広い家と
いまの私の1LDKの部屋
残飯と栄養バランスが考えられているフード
数えるとキリがないですが
その頃にはなんとなく気がついていた。

違和感の原因がわかった気がしました。

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そこで、たどり着いたのがグッドボーイハートでした。

ホームページを見つけてすぐに電話をして
宮武さんと出会う事になります。

そこからは、怒涛のように
犬という生き物を理解していると
勝手に勘違いしていた私の教育だったと思います。

先生は毎回きいろを、よく観察され
私が理解するように話をしてくださっていました。

目からウロコとはこんなことか!と思うばかりで、なかなか進歩しない飼い主です。
お散歩のマスターもなかなか遅かった飼い主です。

それでも、きいろはきいろのペースで成長してくれています。

断然、不十分の方が上回っていますが
成長の遅い飼い主と一緒に
『今日も先生くるから頑張るよ!』と励まし合っています。

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そして、今の犬を取り巻く現状について…
マンションで飼育される小型犬について…などたくさんの犬についての事を学ぶにつれ、私の違和感の原因も自分で探り当てることができて、私が理想とする犬との暮らしのイメージと、飼い始めた時の無力感の穴埋め作業ができるようになりました。

今ではレッスンを重ねるにつれ、きいろとの生活を愉しむことができるようになっています。

お迎えする前の期待とは全く違う次元での愉しさです。

お散歩でもお留守番でも全ての反応が、きいろを理解する指標になります。

愉しむことは理解できるからなんだと気がつき、これは私にとって、とても大切な要素になっています。

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表情や仕草や行動を形容の可愛さから、もっと深い部分で理解することができているように感じるからです。

理解すると、もっと知りたくなる
うまく言えませんが、生き物として、パートナーとして唯一無二の存在として捉えると、ぐっと関係性が変わったのを感じました。

これは、私ときいろのレッスンの道のりを過ごして心で会得できた、宮武先生からの教えだと確信しています。

きいろを迎えた時から、まだ生活の環境は変わっていません。

いずれ、希望とすれば庭のあるような場所へ引っ越すこと
そして、まだまだ辿り着いていない
きいろとの『共同作業』の感覚を味わうのが夢です。

まだ1年

これからきいろがどんな犬へ成長していくのか楽しみでもあり、私次第というプレッシャーも感じながら、きいろとの共同生活を愉しんで暮らしていこうと思います。

最後に、あんなに不安だったきいろと私の生活は今とても心は豊かです。

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小さいころに豊に犬と暮らした生活を思い起こしながら、新しくきいろちゃんという家族を迎えてはじまった犬との生活。

環境の違いや、いつの間にか生まれてしまった周囲から入ってくる情報による価値観に振り回されてしまうと自分のいたところを見失うこともありますね。

思い起こせばそうだったという記憶を頼りに、元居た場所にもどってきた飼い主さんがきいろちゃんとの関係を築いていかれるのにはあまり時間がかかりませんでした。

排泄の場所は環境を整えるのもすぐに習得されて2回目のレッスンのときにはきいろちゃんが適切な場所で排泄をして落ち着いていたことをよく覚えています。

犬との暮らしには犬と対話するセンスをもともと持っている方と、努力して身に着ける方の二つがあります。

どちらにしても謙虚に学ぶ姿勢は大切ですが、センスのある方はやはり習得が違います。

きいろちゃんの飼い主さんは持ち前のセンスを磨き続けてきた方といえます。

たくさんの勉強と学びの姿勢を持っていらしたこともきいろちゃんを助けてくれました。

きいろちゃんの持ち前の良さがちゃんと発揮されて、スクスクと育っていくのを私たちも愉しみました。

いっしょにいて心地よさを感じられる犬ちゃんです。

失敗も笑って許されるようなそんなふんわりした空気を醸し出してくれます。

それもこれも、飼い主さんの作って来た空間で起きていること。

そしてこれからきいろちゃんと飼い主さんがどんな夢を実現されていくのか、とても楽しみにしています。

Posted in 犬のこと, 受講生のコトバ

<受講生のコトバ・カレーニンちゃん編>一番勉強になったのは「犬と接する態度」です

受講生のみなさんからいただいたお言葉です。

今回は都心に迎えた黒柴のカレーニンちゃんの子犬育てで格闘された飼い主さんからいただきました。

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昨年の10月に、黒柴の仔犬を、夫婦二人暮らしのマンションに迎えました。

迎える前にしつけの本やインターネットを読み漁ったものの何が正解かわからないままでした。

そして、いざ仔犬が来ると犬と暮らしたことのない私たちだけでは手に負えないことに気が付きました。

それで犬のプロに相談することにしました。

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お散歩デビューの直前から、月に2回ずつ、犬のための部屋の整え方や散歩のしかた、テリトリーの作り方などの指導を受けました。

ネットや本では知ることのできなかったたくさんのことを教わりました。

そのほかにも先生から学んだことは数えきれないほどあります。

その中でも一番勉強になったのは、犬と接する態度です。

以前はテレビやSNSで流れてくる犬と飼い主のたわむれに心癒されていたひとりでした。

でも今では、犬の気持ちを知ることで犬との適切な距離のとり方をはかっています。

クラスを通して犬との接し方を考えさせられました。

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また、犬の行動のひとつひとつに理由があることも知りました。

「問題行動は叱る」という一方的なやり方ではなく、まず犬の声に耳を傾けます。

できるだけ犬がストレスを溜めない環境を作って、人がしてほしくないこととしてもいいことの折り合いをつけていくように気をつけました。

仔犬のうちは良いも悪いもわからず飛びつきまくっていましたが、根気よく本気で(本気じゃないと取り合わないから叱るときは本気)向き合いました。

こうして教えていくことで、今では「だめ。」と言えばやってはいけないことだとわかってくれるようになったようです。

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おかげで(?)うちの犬は長いお留守番のあとも「ん、帰ってきたの?」というテンションの低いお出迎えをしてくれます。

私が座って作業をしていると黙って足元に寄り添ってくるような、心地よい距離感で過ごせるようになりました。

まだまだ呼び戻しはきかないし、一体感のある散歩もできていません。

お互いの関係に改善の余地はありまくりですが、この一年の進歩を糧に、これから十数年ゆっくり絆を深めていければと思っています。

ちなみに、来春に子どもが産まれることになったのですが、犬と子どもが一緒に年を取っていくのを見るのがとっても楽しみです。

今月末には引っ越しも控えており、環境の変化にどう対応できるか不安もあります。

でも今よりも少しばかり自然が近くなるので、これからもよく様子を見ながら気負わずに共生していこうと思います。

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犬には育ちで身に付いた性格と、もともと持っている資質という性格の部分があります。

子犬のころに接するとこの資質の部分がより分かりやすいのですが、カレーニンちゃんは非常に自律する力を持っていました。

同時に不安定な環境を感じるとそれに応じるように反応を示すような犬でした。

犬という動物の中ではとても能力の高い方なのですが、人との生活の中では問題となることが多いのです。

人は犬という動物をごまかしながら飼おうとします。

犬という動物にとっては不自然なことばかりですから、ごまかすことで世界を変えてしまうのです。

反応が悪く鈍感な犬はこのごまかしに気づきません。

同時に人の罠にはまり問題となる行動も起こしません。

でもカレーニンちゃんは違いました。

カレーニンちゃんは福岡でも中心地で育ちました。

決して犬を育てるのにベストの環境ではありませんし、カレーニンちゃんの資質を考えるとよほど正直に真っ向勝負でないと無理だと感じました。

でも初回のカウンセリングのときに「犬と山歩きをするのが目標です」と言ってくださったことで安心しました。

犬が求めるような環境を飼い主さんも求めているからです。

子犬のころには犬の言葉しか通用しません。

カレーニンちゃんの飼い主さんは「自分のことを犬だと思って向き合います」と言われていました。

その言葉のとおり、カレーニンちゃんはまっすぐに育ちました。

厳しい環境の中で難しい部分もまだまだありますが、これから新しい生活を始められる中でひとつずつ花開いていくと思います。

犬との暮らしまだ始まったばかりです。

楽しんでください。

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<受講生のコトバ・ダンちゃん>生徒さんからキャンプデビューのお知らせ

夏場なのでなかなか犬同伴のキャンプは難しい季節です。

その夏の合間をぬって、台風通過の涼しい風を利用してキャンプ泊された生徒さんからお写真とコメントが送られてきました。

犬にとってははじめての、そして人にとってもはじめての犬とのキャンプ&テント泊です。

どちらもテンションマックスのこと想像できます。

ご家族でよくキャンプに行かれていたそうなので、キャンプ自体は手慣れていらっしゃるようですが、犬もいっしょとなるといろいろと緊張も高かったでしょう。

訪問レッスンの様子をみながら、その犬くんにとってまた回りの方々にとってもストレスができるだけかからないようにと配慮されながら、デビューの日までがんばりました。

犬の成長だけでなく、犬と人が少しでも関係性を深めていくと、自然環境の中での生活体験となるキャンプは、そうでない場合と比べると満足度が違います。

それは本当に犬のことを学んだ方だけが体感できる特別のものです。

知らなかったことをたくさん学んで、迷いつつ成長して、そして犬を信じているからこそ、こうしてひとつずつ成長されていくのだなとその成長を見守っている私の方もドキドキしてしまいます。

グッドボーイハートのクラスを利用してくださる生徒さんの中には山狙いの方も結構いらっしゃいます。

カウンセリングのときに「初めから決めてました」というまっすぐなアプローチを受けると、告白されたみたいでうれしくもあり恥ずかしくもあります。

手と手を握って「いっしょにがんばりましょうね」という気持ちになれてレッスンにも気合がはいります。

ときには気合が入りすぎてしまい、生徒さんをへこませてしまうこともあり、みなさんすみません。

どうも犬のこととなると真剣モードなので「そんなにマジにならなくても」と突っ込まれても仕方のない状態になります。

そんな本気を受け取ってくださった生徒さんと犬ちゃんの成長のひとシーンを見れるのもまた、この仕事をしている幸せ理由です。

みなさんの成長記録、これからも楽しみにしています。

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<受講生のコトバ・はなちゃん編>スカイプ通信講座でトレーニングクラスを受講中の柴犬はなちゃん

クラスを受講された生徒さんからクラス受講の感想を書いていただきました。

今回は柴犬のはなちゃんの飼い主さんからいただきました。

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柴犬のはな(今1歳2ケ月)と暮らしています。

はなは生後2ケ月のときに我が家にやってきました。

犬を飼い始めるにあたってネットや雑誌などで犬への接しかたを調べはじめました。

ネットでのやり方ではうまくいかず、一度地元のドッグトレーナーに来ていただき指導を受けしばらくその方法をやっていたのですがどうしても違和感が生じてしまい止めてしまいました。

他に自分にあった学校はないかとネットで探していたところグッドボーイハートに出会いました。

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出会うといってもホームページの中のブログを読んで考えたりしていたのです。

グッドボーイハートのブログの内容は他の一般的だと思われている犬や犬のトレーニングの通説とは全く違っていました。

でもそれが犬への正しい接し方ではないかという気持ちになったのです。

犬を人間にたとえて擬人化したり、盲目的にただ犬を甘やかしたりせずに犬を犬らしく扱っているからです。

はなは自分が室内ではじめて飼う犬でしたし、スカイプでの受講という事で不安もありました。

グッドボーイハートにご相談するときにすでにいろいろな問題行動が出始めていたのでさらに不安は募りました。

カウンセリングシートをいただいて犬の行動をいろいろと書き出してみたのですが、ブログに紹介されているようなストレスを表現する行動もたくさんありました。

同時に質問したいこともたくさん出てきたのでスカイプ講座を受講することを決めました。

はじめは週に1回程度でクラスを通して学びながら生活環境を改善させていきました。

トイレの問題や散歩に出ることやリードの使い方など、画面を通して学ぶだけでしたが回数を重ねることに理解が深まりました。

ブリーダーさんから犬を引き取ったばかりでネットや雑誌の雑多な情報の中を暗中模索しながら接していたときのことを思うと、今はかなり落ち着いて過ごしていると思います。

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グッドボーイハートを知って犬という生き物に対して学ぶことで、今までの犬のしつけ方に対する偏見を修正する事が出来たと思います。

犬を飼ったことで散歩で出会う犬や近所の犬をよく見るようになりました。

実際には自分やはなに影響を及ぼす犬もたくさんいます。

飼い主はみな自分の犬をすごくかわいがっているのだと思うしそのように見えます。

でも、かわいがりが独りよがりになってしまって、犬がけたたましく吠えているのがまったく目に入っていない様子の人もいる気がします。

私とはなはグッドボーイハートで犬のしつけ方の指導を受け犬について学ぶことにより、独りよがりな愛着から脱却し犬を尊重して育てることができているのではないかと思います。

これからも自分とはなのペースで、お互いの関係が今以上に深まるように学んでいきたいと思っています。

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ご多忙の生徒さんが多くなかなか感想文を書かれる時間がないよう中こうして感想を書いていただけるのは本当にうれしいことです。

今現在、犬との暮らしについて真剣に考えている飼い主さんたちの何かの参考になればと思っています。


はなちゃんと飼い主さんは中部地方にお住まいのため、スカイプを利用した通信講座でグッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されています。

そのため私も実際にはなちゃんにも飼い主さんにもお会いしたことはありません。

スカイプ講座と対面講座ですが、対面講座の方がずっとわかりやすいことは間違いありません。

スカイプ講座のときにはいつも現場に飛んでいってお話がしたいと思ってしまいますが、瞬間移動の技術が発達するまではまだまだ時間がかかりそうですし、あるものを利用するしかありません。

さらに、トレーニングのご相談をいただいたときははなちゃんが子犬だったため慎重に検討しました。

その中でスカイプ講座でもグッドボーイハートで学びたいという熱烈なご依頼をいただき、事前に相当お話をしたうえでスカイプ講座をお受けしました。

お受けした理由の中には飼い主さんから「真剣に正しく犬を理解したいです。」というお言葉をいただいたからです。

良い質問は良い先生を作るといいますが、まさにその通りなのです。

真剣に取り組んでくださる生徒さんは結果を出すばかりでなく、先生という立場にある私を成長させてくださいます。

私としてはそうした生徒さんとの出会いは大変貴重なもので、是が非でも自分がその飼い主さんと犬の成長にかかわらせていただきたいと思うのです。

スカイプ講座を開設したはじめの目的は、福岡佐賀地区にお住まいでグッドボーイハートのクラスを受講していたけど引っ越しをしたため援助が必要な生徒さんのためでした。

その後遠方の飼い主さんでもグッドボーイハートのクラスをご利用いただけないかとスカイプ講座を開設したのです。

ご利用回数は対面講座に比較するとまだ少ないのですが、これからまた少しずつグッドボーイハートならではの輪を広げていきたいと思います。

いつも思うのですが「真実は一気には広がらない」ということです。

本当に大切なものはじっくり育てたいし伝わるのも一気にではなくやはりじっくりと伝わっていくのだと、それが本物であるしグッドボーイハートはやっぱり本物でありたいです。

いつかはなちゃんのお住まいの近くに行ったときは、成長したはなちゃんに会うのだと、それも私の夢ボックスの中に大切に入っています。

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<受講生のコトバ・リキちゃん編>二代目リキちゃんと学ぶ犬のしつけは「犬の立場に立つこと」から

受講生からいただいたクラス参加の感想です。

今回は2代目の犬「リキ」ちゃんを迎えた生徒さんから、家庭訪問トレーニングについての感想をいただきました。

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先代のイヌを家族に迎えたとき当時は全く犬に関しての知識がありませんでした。

犬のしつけ本の通りにしようとするのですが上手く行くはずがありません。

トイレの失敗やいろんな物に対しての破壊行動で『ホトホト』困り果ててた時にグッドボーイハートの宮武先生に出逢いました。

犬との関わり方や社会化について沢山、沢山、学ばさせて頂きました。


初代のコが旅立ち、今回、2代目の『リキ』を迎えるにあたり、ある程度自信があったつもりでした。

しかし〜〜それは過信だと後々分かる事になりました。

前の子とは全く違うリキの行動に『あれ?なんで?どうして?』と悩む日々が続きました。

自分なりに対応しようとがんばるのですが、なかなかうまく事が運ばない事に?マークが並びます。

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先代は女の子!

今回は男の子!だからなんだろうか?と自問自答している暇もありません。

犬は目の前にいるし、前に進むしかない日々なのです。

ですが、気がつけばリキが家族になって一歳になろうとしていました。

なかなか解決しない問題に対して、前回の『ホトホト』に加えて『クタクタ』な状態になってしまいました。

そこで、再びグッドボーイハートの宮武先生にヘルプを求める事にしたのです。

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リキは先代の犬よりも破壊行動は酷かったです。

加えて食糞の癖があり、他にも、噛み癖、極度の興奮、散歩時の引っ張り、ゲージ内で寝ない等等、問題点を書き出したらなんと14枚!!

カウンセリングで先生に手渡した報告書の枚数です。

『リキの現状がどういう状態になっているのか見てください!』と先生にリキの問題について書き出したプリントをお渡ししました。

と、先生から最初に言われたひとことで、自分が何に悩んでいたのかを気づかせてもらえました。

先生は『犬が何をしたがっているのか見方を変えてください』と。

それまでの私は、リキの個々の一つ一つの問題だと思われる行動に対してどう対処したらよいのだろうか?という事だけしか頭になかったのです。

私はリキという一匹の犬ではなく、一つ一つの彼の失敗だけを見つめてたんだぁ〜〜

そう気づくと少し恥ずかしくなりました。

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それからレッスンを重ねて変わっていくリキを見るのが嬉しくて、レッスンが楽しくてなりませんでした。

そして、少しずつではありますが『リキが何をしたいのか?』と考えられるようになりました。

お互いに一歩ずつ歩いていってるような気がします。


リキはハウスにも入ってくれるようになりました。

インターホンのチャイムにも全く吠えず、ハウストレーニングの必要性を十分に肌で感じました。

まだまだリキの社会化学習に向けて、またリキが不安にならないように、私自身もリキと一緒に一生勉強していきたいと思っています。

犬との絆が以前よりもっと、もっと深まった気がします。

グッドボーイハートの宮武先生に再会でき、本当に良かったと思っています。

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リキちゃんの飼い主さんは先代のモモちゃんの一歳ころに出会いました。

本当に長いお付き合いをしていただいています。

その長い間に、自分自身も学びを重ねて間違っていたこともたくさんあることに気づくのですが、それも含めてグッドボーイハートの、そして私の成長を見守りつつお付き合いいただいていることを感謝しています。

リキちゃんはモモちゃんとはまた違った性質や行動の特徴を持っていました。

環境も同じ、接し方もかえていないはずなのにどうして前の犬のようにいかないのだろうかという疑問や不安は誰しもが抱える犬のしつけのお悩みです。

とはいえ、人の子供であっても同じ親から生まれ同じ環境で同じように育てたはずなのにどうしてこんなに違うのだろうと感じられるのは普通のことです。

そう考えると、犬だから同じということはありません。

犬との出会いは、目の前にいる犬と真剣に向きあうことです。

リキちゃんの飼い主さんは、毎回レッスンの時に細かく記した犬の行動リストを提出されています。

こうして犬と向き合う姿勢があれば、犬との関係は確実に変化していきます。

犬が変わらないと不満を漏らしているときには、やはり問題を解決することだけを考えていて、本当に犬の立場に立って考えることができていないときでもあります。

リキちゃんのこれからの成長という変化がますます楽しみになっています。

もちろん一番楽しみにしているのは飼い主さんです。

犬育て、犬との関係作り、犬との時間をどうぞたくさん楽しみ、犬と共に幸せになってください。

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<受講生のコトバ>わが家のアイドル、空ちゃんのパピートレーニング格闘の日々

グッドボーイハートのクラスを受講してくださった生徒さんから感想文をいただきました。

今回は、パピートレーニングを受講してくださったトイプードルの子犬の空ちゃんの飼い主さんからです。

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子供たちが大きくなり、なんとなく寂しさを感じていたときに、癒しを求めて子犬を飼いたいと思うようになりました。


犬は可愛いと思えるけど怖いからと、ほとんど犬と接したことがなかった私ですが、子犬からしつけをして育てれば大丈夫だと、安易に考えてしまいました。

ブリーダーから犬を迎える日が近づくにつれ不安が募り、専門家に犬のしつけ方を教えてもらおうとネット検索して出会ったのがグッドボーイハートでした。

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空を迎える前にカウンセリングクラスを受けて、犬との生活は生半可な気持ちでは無理と不安でいっぱいになりました。

この時点で、もうすでに後には引けない状況でしたので、ともかく先生を頼りにがんばるしかないと覚悟のスタートでした。

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迎えたばかりの子犬の空は、自宅に来てから3日間クレートに閉じこもり、やっと出てきたと思えばすぐに部屋中を吠えて走り回り、やたら攻撃的に甘噛みを始めました。

来た当初の大人しく弱弱しかった空の豹変振りにクッションを盾に応戦し、こんな怖い子を飼ってしまってこの先の不幸しか頭に浮かびませんでした。

先生は一貫して、抱っこはやめてくださいとおっしゃり、当初は意味もわからず家族に抱っこ禁止令を言い渡し、ひたすら犬にストレスをかけない環境作りのために、部屋を模様替えする日々でした。

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「えーー」と「きゃーー」ばかり言っていたこのときを思い返して今思うことは、空への直接のしつけというより、空が気持ちよく過ごすことができるように環境を整えることが、空の行動を落ち着かせることにつながったということです。

気がつくといつの間にか、甘噛みやとびつきが少なくなり、空の興奮が長く続くことがなくなっていました。

そして、空の変化に比例して、子犬にビビッて過剰に反応していたわたしでしたが、リラックスして空と接することができるようになっていました。

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男ばかりのわが家でアイドルの空です。

かわいらしさに負けてついつい甘くなったり、甘えてくる空を受け入れてしまいがちな毎日で、三歩進んで二歩下がる感じです。

適度な距離をもって、犬と楽しく暮らしていけるようにこれからもがんばりたいと思います。

そして、野山に出かけ自然にふれあう機会を空と共に楽しみ、犬の短い一生を幸せにすごしてもらえるといいなと思っています。

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子犬を迎える前にカウンセリングを受講して下さる方はまだまだ少ないのですが、犬を飼ったことがないとか犬を飼うことに自信がないという方の方が学ぶ姿勢が高まることもあります。

空ちゃんの飼い主さんも小さな子犬の空の甘噛みやとびつきに、はじめはかなり怖がっていらっしゃいました。

野生動物が同じようなことをすれば当然怖いと思うはずなのに、なぜか犬だと馬鹿にしてしまいこともありますから、怖がりすぎるのも困りますが人とは全く違う動物なのだと受け入れる事の方が上手くいくこともあるのです。

子犬の中には抱かれたがらない犬らしい気質を持つ犬もいますが、小型犬の多くは飼い主の膝や手の中が逃げ場になり、成長を阻害したり不安を上昇させてしまうことがあるので、子犬時期の接し方はとても大切なのです。

空ちゃんに対して決めたルールをきちんと守られ、何よりも空ちゃんが落ち着ける環境を整えるために全力で協力をされる姿勢には頭の下がる思いでした。

最初にレッスンに伺ったときに大きな屋根のないサークルを準備されていて「すみません、このサークル使えないんですけどいいでしょうか?」と申し訳ないという気持ちも含めて申し上げたところ、「えーーー、買ったばっかりなんです。」といわれながらも、リサイクルに出してきっちりと処分して下さったことなど懐かしく思い出しています。

新しい環境を導入すれば、子犬の空が負担なく受け入れていくように練習や対応も必要となります。

環境整備は今ある環境を変化させなければいけないということですから、なかなか進まないというのが現状なのに、その中では革新的なほどの工夫をされていました。

犬を飼ったことで生活が変わっていくのがこわいですねと笑いながらおっしゃっていましたが、それは決して犬のためだけでもないことばかりです。

犬にとって本当に必要な時間は、自分たちにとっても必要な時間であることの方が多いからです。

空ちゃんとこれからも、毎日を重ねながら共に成長していただければ、そして時々私もごいっしょできればうれしい限りです。

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空子犬6

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<受講生のコトバ・こてつちゃん編>6歳からのトレーニングに挑むこてつちゃんと飼い主さん、6歳でも遅くありません!

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。

今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。

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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。

小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。

外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。

それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。

ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。

夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。

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何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。

そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。

日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。

そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。

こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。

こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。

続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。

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トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。

あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。

基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。

わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。

まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。

毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。

こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。

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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。

はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。

こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。

こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。

また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。

犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。

こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。

飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。

もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。

こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。

たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。

犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。

こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。

海辺こてつ

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