グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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増えているらしい犬の皮膚炎

年に1回開催される動物取扱責任者研修会に参加し、動物の販売や病気や法律に関する新しい情報についての説明を受けました。最近増えている「猫カフェ」の営業に関する規制が新しくなるなどの動きもあります。動物取扱責任者という名称になじみのない方もいらっしゃると思いますので、またいつかブログで紹介します。

今回の研修会で少し興味のある資料に目がとまりました。犬の疾病別の羅漢率というデータで、ペット保険のアニコムが2013年に出した数字なので、それほど新しいものでもありません。
それでも、犬の皮膚にまつわる悩みは非常に多いため、いつもこのことが気になっています。
記載のデータによると、犬の疾患別の羅漢率のうち、皮膚疾患は24.5%です。疾患のうちの4分の1が皮膚疾患によるものです。4つの純血種別にも羅漢率が出ていますが、トイプードル、チワワ、ミニチュアダックス、柴犬という人気の純血種毎のトップの羅漢率がやはり皮膚疾患なのです。というと皮膚疾患が純血種だけのものと思われるのですが、雑種でも皮膚疾患は以外と多いのです。

皮膚疾患は多いだけでなく「疾患が完治するまでの期間が長い」という疾病でもあります。
これが犬のどういうことと因果関係があるのかということを考えています。ひとつには、先日ブログ記事「雨の日の散歩は嫌いですか?」で紹介したように、犬の被毛の違いにより、皮膚の耐久性が異なるということです。大きくわければ、皮膚を防衛する本来の毛と、皮膚を防衛しなくなった毛のふたつにわかれます。ところが、皮膚疾患は、この皮膚の防衛力の問題でけではありません。前述したように、柴犬やミックスの和犬でも皮膚疾患が多いからです。

皮膚疾患といえば、屋外飼育で飼育環境が衛生的に保たれない場合に発することがあります。寄生虫が細菌やウイルスを運ぶため発病することもあります。

ところが、室内飼育されている犬たちにも皮膚疾患は多くみられます。前述した小型の室内犬たちがその代表例です。室内飼育の場合、屋外飼育に比較して、動物は清潔に保たれています。汚れたり、寄生虫にさらされることもなく、シャンプーに定期的に出されたりしているため、皮膚疾患になりにくいように思われるのですが、皮膚を衛生的に良好に保っても皮膚疾患にはなります。逆に屋外飼育の犬が皮膚疾患になるかというと、屋外飼育でも被毛のきれいな犬もいます。これらの関連性はあいまいのようです。

皮膚疾患を改善する方法として、食事の内容を変えてみるというやり方があります。この方法で皮膚疾患を克服するケースはかなりあります。食べているものが体に負担をかけ、それを外に出そうとして皮膚疾患を起こしているというものです。わたしたちも同じようなことがありますね。食べるものが体に合わずに皮膚がアレルギー反応を起こしたり、かゆみが出たりすることがあります。犬も同じ状況になるのですが、目に見えてわかるようにならないと、食べ物が皮膚炎の原因だということは気づかれない場合もあります。

これは皮膚のしくみを説明しやすい例です。「皮膚は解毒の臓器」なのです。
体の毒素を外に出すための器官だということです。添加物の多いものを食べたり、ワクチンを過剰摂取したり、薬物をたくさんとりいれたりすれば、皮膚はそれを外に出そうとします。その出す作業が皮膚疾患になってしまうこともあります。

自然に近い食べ物をあたえ、薬物の摂取もなく、これといって悪いものを食べさせた覚えがないのに、皮膚疾患になってしまうこともあるでしょう。これらの犬たちはとても感受性の高い犬だと感じます。環境にストレスや危険を感じると、動物は基本的に防衛をします。攻撃ではなく防衛で、自己防衛は動物の基本的な行動です。
行動というと何か目に見える動きをするように思われるでしょうか。自己防衛的な行動というのはいくつもあります。たとえば「吠える」とかですね。でも行動に現れない自己防衛というのがあるのです。自己防衛の姿勢といえばいいでしょうか。

体ば防衛体制に入ると、体は硬くなります。つまり皮膚は硬くなります。皮膚が硬くなると、悪いものを出したり、いいものを入れたりすることもできにくくなります。皮膚が硬くなるとかゆみがでます。被毛に栄養がいかなくなり脱毛します。脱毛するとまたかゆみがでて、かくと皮膚が傷つきかさぶたができてしまい、それがかゆみを生んでまたかき、そして皮膚が破れるというように、終わりのない皮膚の病気との闘いとなってしまいます。

なぜ自己防衛体制に入ってしまうかというのは、個々の犬の環境や経験により異なります。その犬の飼い主さんを含む環境やストレスの全てをつかんでいくと、犬が自己防衛に入っている理由もわかることもあります。わからないこともあります。家庭内でおきていることの全てを家族以外の人間がわかるわけではないからです。でも飼い主さんには思い当ることがあると思います。

皮膚疾患にかかっていて長い間病院に通っているけどよくならない犬たちには、いつも同じだけど一番大切なこと「環境を整える」ことをやってみてください。環境を整えることがなかなかできない場合には、犬が自己防衛をとけるようなリラックスした気持ちでそばにいてあげてください。皮膚の組織が痛みを生じている場合にできる専門的なケアもあります。

かゆみは犬の生活の中でも、とても苦しいものです。飼い主さんにとっても辛いことでしょう。かゆみが長く続くということが苦しすぎるために、諦めてしまう気持ちもわかります。

でもあきらめないで希望をもって、りきまないでリラックスして、
相談できる方がいたらはなしてみて、肩の荷を少しおろしてください。

犬の自然治癒力は人よりもずっと高く、動物力はあなどれません。
信じられなくなりそうなときも、信じてほしい。
犬もきっと飼い主さんを信じています。


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ドギー・テントクラス<自然のリズムを受け取る犬>

昨晩は犬といっしょにテントに寝る「ドギー・テントクラス」を行いました。

梅雨の合間のテントクラスなので湿度が高く、特にテントを張る夕方の時間は蚊も多くなるため快適さとは遠くなります。それでも、6時を過ぎるころから、気温は急激に下がってくるので、日頃アスファルトジャングルで暮らす生徒さんにとっては、「こんなに涼しくなることはない」といってホッと一息つける時間になります。

午前中のデイキャンプからの延長の犬たちは、テント張りのときには地面に横になって飼い主の作業を待っていました。人間が働いているときは犬はすることはないのですが、こういう時の犬の行動も様々で、犬の性質や飼い主との関係を示す行動になるため、細かに観察すると得られることが多くあります。

今日はホタルも見納めだから川までいって見てみようということになり、夜8時を過ぎてから犬たちといっしょに近くの川まで散歩しました。ホタルがいます。あがったり下がったり、止まっていたり。ホタルの光って本当に不思議ですね。幻想的というか、こういうものをみて喜ぶのは人。犬たちはそのそばで伏せてゆったりとしていました。街灯もわずかしかない暗闇ですし、車も走ってないし、静で暗くて、ひとりでは心細いけど、みんながいっしょにいるから大丈夫という感じでしょうか。興奮する犬もいないので、人は落ち着いてホタルを見ていました。もしくは、落ち着いてホタルをみている人がいるから、犬は興奮しないのでしょうね。

自然のリズムにあわせて呼吸する犬たちは、家の中で見る犬とは違った存在のように感じられます。呼吸が変わると行動も変わります。犬は興奮していることを喜んでいると勘違いされやすいですが、実は落ち着くことを求めていると思うのです。

テントの中とはいえ大自然の中に寝転んでしまうと、自分は本当に小さな存在に思えてきて、自分の悩みはさらにもっと小さなものに思えてきます。悩んでも仕方ない、自分の力でないものが動くのを待とう、そう思っていたら、今日いくつもの問題が一気に解決しました。自然の力にのるということは大切なことですね。

とはいえ、やわらかい布団は心地いいものです。今日はふんわり布団のありがたみを味わいます。

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わんげる・ミーティング<安定を引き出す>

今日はわんこ山でデイキャンプするわんげる・ミーティングクラスの日です。
近頃週末ごとに雨が多くなり、一日でも雨の上がる日は外でゆっくりと過ごさないともったいない、ということで今日はラッキーな雨上がりのわんげる・ミーティングです。

数年前まではいろんなキャンプ場で行っていたわんげる・ミーティングですが、少しずつよりよい形に変わってきました。最近はいつもわんこ山で過ごしています。広いキャンプ場で走り回らせることは、ストレス発散にはなりますが、精神的に満たされる時間とは、時間の速度がちがうように感じられます。
同じ山に何ども何ども入るようになると、昨年の春、今年の春、昨年の夏、今年の夏、1週間前の山、今日の山、その日その時により、全く変わらないようで何かが違う不思議な感覚を得られます。

今日のクラスでは、お休みしていた生徒さんの犬が、久しぶりにわんこ山のわんげる・ミーティングに参加しました。他の犬たちと初対面ではありませんが、十分に過ごす時間がなくちょっと緊張しながらの参加になりました。最初の対面時が大変興奮してしまいますので、そこを上手くクリアすれば、あとは他の参加ワンコたちが経験が高いため、一定の距離を保ちながら犬の安定した行動を引き出すことができます。引き出すといっても、人が合図や支持を出すわけではありません。出てくる行動はすべて犬が自ら出すものであって、引き出すというよりは引き出されるという言い方のほうがあっています。

自然といってもいろんな形がありますが、慣れ親しんだ信頼できる身近な自然は、ゆっくりとした時間を与えてくれます。そのことが、緊張している犬にも伝わるのか、時間をかけながら少しずつリラックスしているように感じました。その様子はビデオに撮りました。今月の犬語セミナーでご紹介したいと思います。
これも犬のトレーニングのひとつの風景です。時間がかかることですが、スロウというのは犬にとっては宝なのでしょうね。犬の寿命は人の7分の1です。このことが犬と同じ世界で生きることの難しさでもあります。

今日はみんなゆっくり過ごしていました。
梅雨の時期のわずかしかない貴重な晴れの日。ありがとうございます。

今日はこのままテントで寝るテントクラスへと突入します。
時間はゆっくりと流れていきます。

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犬と犬の対面、経験学習と落ち着き

今日は犬と犬を対面させるクラスを行いました。
犬の呼び名をクロ、シロ、チャ、として説明します。

クロは現在プライベートクラスで勉強中です。その中で、社会性や自制について学ぶ機会のひとつとして、飼い主さんと行うプライベートトレッキングクラスを受講しています。飼い主さんと山道を歩くトレッキングクラスでは、初期にみられた興奮行動や、落ち着きなく動き回る多動行動、逃走行動が少しずつ減少し始めたため、他の犬と対面させる対面クラスを開催することになりました。これまでに数頭との犬の初対面を済ませました。

今日の対面クラスでは、クロとチャは2回目の対面です。クロとシロは初対面です。
クロにとっては3頭で過ごすのが初めての機会です。

実はシロも数年前にプライベートクラスを受講し始めたときは、興奮行動と多動行動、逃走行動が非常に強く出てきました。ご家庭の問題行動もこの行動により犬との暮らしに不安を感じるような状態が起きていました。飼い主さんの熱心な取り組みで、これらの行動には自制が働くようになり、制御不能の行動を起こすこともなくなりました。それだけでなく、他の犬との関係作りを進めるクラスでも成長を見せ始めました。

クロとシロは最初の行動が似ていたので、今回の対面がどうなるのかとても楽しみにしていました。結果、クラス経験値の高いシロは、ほとんど興奮することなく安定した行動を示してくれました。

犬と犬の対面時、犬への声かけは最小限です。犬に声をかけたり合図や指示をすることはありません。犬に行うオスワリやフセやツイテや、他のどんな合図もここでは無効どころか逆効果です。犬の中にあるのは、過去の経験、特にこの場所で出会った犬との関係、このグループに属することの意味と行動、この場所で行ってきた行動のパターンです。

対面や遊び行動を含め、犬と犬とのコミュニケーションには「落ち着き」を求めます。3歳までの若い年齢では興奮することも多いものですが、自制のきかない興奮行動は遊びではありません。犬と犬の出会うコミュニケーションは非常に緊張を伴うものですが、「落ち着き」を求めて行動を促していくと、犬はきちんとそのことを学習していきます。能力の差はありますが、それは学習に必要な時間の違いだけです。

チャは犬とのコミュニケーションがある程度安定しています。幼少期から月に数回をオポという先生犬といっしょに過ごしました。当初から、オポに非常に興奮して接触していましたが、オポから抑制を促される行動を引き出され、犬に対する抑制がかかりやすくなっています。また、食べ物への関心が低く、人への依存傾向が低いことも犬とのコミュニケーションをシンプルにする要因になっています。自制のかかりにくい犬の多くは、依存的性質が育っています。食べ物依存、飼い主依存、ボール依存、など、思いあたる方は要注意です。

クロとチャの対面は先月の犬語セミナーでビデオ紹介しました。犬語セミナーに参加された方は思い出してみてください。クロは主張が強く対立の方向へ転がりやすく不安定で、チャは抑制をかけ、対立をさけるためのシグナルを引き出そうとします。ですが、チャには相手のシグナルを引き出すほどの誘引力はありません。これは性質と呼ばれるもので、成長してもあまり変わらないのです。

実は、シロの行動を抑制してきたのもチャでした。ここでも、対立をさけるところにはもっていけるのですが、落ち着きを引き出すことはできません。それでも、シロはグループ行動の経験値を上げて、自己抑制を少しずつ身に付けてきたのです。

こういう変化を長い時間をかけてみていくと、犬って本当に不思議ですごい動物だなと感心します。クロは保護犬で年齢がわかりませんが、チャもシロも犬としては、中年にはいっています。それでもまだまだ変化する部分があるのです。

抽象的な表現になりスミマセン。どんな風だったかぜひ見たいという方は、このビデオを題材にした今月の犬語セミナーにご参加ください。6月26日日曜日の午後と、平日も1日開催を予定しています。

さらに、今日の対面クラスを撮影しながら、やはりと思うことがありました。落ち着かせの道具「リード」についてです。リードでバランスをとるということは、経験や練習もありますが、日々の犬との関係性を示しています。人と犬のバランスのとれた関係性、リードをつけているときはそれがそのまま表現されます。そのため、小手先の技術で変えようと思っても簡単にはいきません。
犬に声かけをしたり、フードを使って飼い主に注目させるトレーニングが主流になってしまうのは、簡単で誰にでもでき簡単に犬をコントロールできるからです。依存という形でのコントロールは、人に依存して生きている犬に行うには簡単な方法です。私もこうしたトレーニングを取り入れることがありますが、これは対処法です。対処法は必要であれば取り入れます。そして、次のステップでは、ここを卒業し対等な関係作りを目指してほしいと思います。

こちらの記事でも対面時のリード使いについて書きましたので、参考にしてください。
ブログ記事「犬と犬の対面、落ち着かせの道具とは

リードは奥が深いですね。みなさんによりよく学んでいただけるよう、私も日々勉強です。

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お散歩チェック

今日はプライベートトレーニングクラスやカウンセリングを行ったのですが、偶然にも「散歩行動のチェックとその説明」が重なりました。

ドッグトレーニングの中で「散歩のチェック」と聞くと、散歩中に問題となる行動があると思われるのが一般的です。たとえばこんな行動です。

・リードを引っ張る
・リードにかみつく
・歩かない
・くるくる回る行動が出る
・立ち止まりが多い
・臭いをずっとかいで歩く
・排尿の回数がとても多い
・いきなり立ち止まって排泄する
・他の犬とすれ違いなどで吠えたり、後ずさる
・他の犬によっていこうとする
・他人とすれ違うとき吠えたり、後ずさる
・他人によっていこうとする、後ろから追う
・自転車を怖がる
・バイクや車を怖がる
・まっすぐに歩けない
・拾い喰いをする
・家に帰りたがる

など、たくさんあります。いくつかチェックが入りましたか?
これらの行動が大きくなってくると、犬の困った問題としてトレーニングを考えられる方もいます。問題と感じられるほどひどくなくても、上記の行動が見られるときには、早めに専門家のアドバイスを求められることをお勧めします。これらの散歩中の行動は、犬がなんらかの理由で、散歩をリラックスして楽しめていないという状態なのです。それでもこれらの行動は一例です。

犬の散歩行動を分析していくと、犬の状態がよりわかるようになります。飼い主さんが問題と感じられなくても、犬のことを知るために「散歩行動のチェックと評価」は犬のトレーニングには欠かせません。
最近見せていただいたいくつかの犬のケースでも、飼い主さんはほとんど問題を感じられていませんでした。散歩の様子を見せていただいても、問題行動と思われるものはありませんでした。でも、散歩の行動からたくさんの情報をひろうことができました。

散歩行動がなぜ、犬にとって重要なのか。それは犬の散歩の意味づけにあります。
犬の散歩は単に排尿をするためでも、他の犬に会うためでもありません。犬の生活スペースの周囲を飼い主さんといっしょにパトロールするという行動なのです。
犬によってはパトロール力のない犬もいます。理由は年齢的な問題だったり、性格的な問題だったり、成長の課題だったりします。それでも、散歩はパトロールなのです。なぜかというと、散歩は犬と人の協同作業だからです。

その散歩の中で行っている様々な行動は、犬のテリトリー(なわばり)の安定性を示すものや、飼い主さんとの関係性を示すもの、犬の性格についての情報を得られるものなど、情報の宝庫です。全く関係ないようにおもわれる室内での行動が、散歩中の行動と結びついていることを説明することもできます。散歩行動が奥が深いのです。

最近は、犬の散歩中にスマートフォンを見ていたり、携帯電話で話しをしながら歩いている人をよく見かけるようになりました。飼い主さんの集中力が不十分な状態での散歩は、犬を落ち着きなくさせてしまいます。

カウンセリングでは、ひっぱりも吠えもマーキングもなく、ほとんど問題ない状態で歩いている犬の行動からも重要なヒントとなる行動を観察することができました。その行動から犬が必要としている成長の機会について説明をさせていただき、飼い主さんも納得された様子です。「特に問題はないんですけど…」といわれていた言葉が「そういうことだったんですね。すごくよくわかります。」という言葉に代わります。飼い主さんの「特に問題はないんですけど…」のあとの心の声「でも、ちょっと気になることがあるんです。」という部分がとても大切なのです。

犬の散歩中のちょっと気になることが、犬の新しい気づきに変わることを楽しんでください。



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庭から吠える行動への対策:環境を整えることの犬への効果とは

引越し後にご自宅の環境整備についてトレーニングに伺ったご家庭について、その後の変化を教えていただきました。ブログ記事「引越し後の環境整備」でトレーニングの一部をご紹介しました。

飼い主さんはすぐにいくつかの環境整備を行ってくださったようです。すぐに効果を発揮したのは、道路に面した庭の柵の隙間を犬目線から外が見えないように改善したことでした。隙間については、経過をみれる状態なのか、すぐに対応すべき状態なのかを、犬の性格や経験、現在の行動のパターンを考慮しながら、決めていきました。結果、即処置をして道路側が見えないように工夫をしてほしいとお願いしてきました。

隙間があり通行中の人が話しながら通過する際に、犬は走り出して左右にウロウロしたり、場合によっては吠え立てていたということです。犬が庭に出るたびに呼び戻しをかけたり、吠えるのを止めなければいけないので、飼い主さんは大変疲れると嘆いていらっしゃいました。
ここに目隠しをします。通行中の人の話し声は聞こえてきます。ところが犬は全く部屋から出て行くこともなく、走り出すことも吠えることもなく、無反応になり落ち着いていられるようになったという効果があわられました。

庭の柵の向こうに通行中の人の刺激は二つありました。ひとつは「話し声」ひとつは「歩いているのが見える」という刺激です。目隠しをすると「見える」刺激は取り消すことができますが、「話し声」は消すことができません。それでも、犬の認識力や行動のパターンをとらえると、目隠しによって吠えなくなったり、反応しなくなる可能性は十分にあることです。飼い主さんがこの犬の行動の変化に驚いたのは、「まさかこんなに静かになって落ち着いていられるようになるとは思わなかった。」という理由からです。

犬の目線にたった環境整備には「そんなことでこんなに変わるの?」ということがたくさんあります。目隠しもそのひとつです。今回は、飼い主さんがアドバイスをすぐに受け入れてくださり、目隠しをされたため、犬の行動の変化を引き出すことができました。ですが、なかなかそうならないことがあります。それは、犬のために行う環境整備が、人にとっても環境を変えてしまうという理由からおきるようです。

動物はどんなに小さな環境の変化も多少のストレスを感じます。良い方へ変化させようとしても、適応力が落ちている場合には、変化することを無意識に拒否するようにできています。不思議ですが動物として自然な反応であって、性格の問題でもありません。人にも同じことが起きてしまうのです。そのため、飼い主さんの方が環境を変えたがらないことがあります。この場合には犬の問題となる行動は継続されてしまうのですが、飼い主さんが環境を変えようという気持ちになるまで、待つ必要があります。

先日、猫のカウンセラーの本を読んだということをご紹介しました。ブログ記事「犬を撫でること
この本の著者のジャクソン・ギャラクシーが出演している番組の猫のカウンセリングの内容について、知人に話しを聞く機会がありました。「猫にあった床にしてください、とかいっていきなりリフォームが始まるんですよ。そして問題がすぐに解決するんです。」ということでした。
いかにもテレビ番組ですね。「すぐに変わる」というスピードで視聴者をビックリさせてくれます。利点としては、環境を変化させれば動物も変わるということを伝えてくれていることです。ですが、人はそんなにすぐには変化しません。飼い主さんが動物の目線に立って、全ての物事を考えるようになるには時間も必要です。ゆっくりと変化することが本当の変化につながり、飼い主さんの見方が変わって人が行動できるようになるためにも、時間が必要なことがあるのです。

環境整備を行ったことで、犬の行動は変化していきます。犬の行動学に基づいた結果のひとつで、犬にとって非常に有益なことです。もっと大切なのは、飼い主さんが「犬の視線にたって環境を整えてみよう。」と決めて実行されたことです。この実行力は、犬との関係作りにつながっていきます。

ゆっくりと犬目線で考え、変化を楽しんでください。


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わからん犬語も読み方次第

生徒さんの犬語自己解説を聞いていると、「ん?」となる瞬間があります。
先日もこんな「ん?」がありました。

生徒さん「よく会う家族の犬が来ると鼻をペロッてなめるんです。だからちゃんと服従しているんですよ。」といわれるのです。
私「なぜ、服従しているって思うんですか?」
生徒さん「えっ?だって、なめるのって服従ですよね?えっ?違う?」
私「服従する行動の中に確かに“なめる”という行動はあるけど、だからといって“なめる”行動がすべて服従する行動というわけではないですよ。それだったら尾をふっているのが全部喜んでいるのだと思ってしまうのと同じ誤解になってしまうでしょう。」
生徒さん「そうですよね。意地悪するときだって“なめる”ようなことしますよね。」
私「そうそう。そいういうことです。」

なめる行動=服従行動ではないことをなんとか納得してもらいました。
そうすると「ではなぜ、なめているのか?」という疑問がひとつ増えてしまいます。

生徒さん「じゃあ…なぜなめているんですか?」となります。
私「なぜだと思いますか?その2頭はどんな関係だと思いますか?」
生徒さん「ストレス?実は仲が悪い?えー、わかんないです。」

こうなった場合には、2頭の犬と犬の間で起きていることですから、この2頭の間に起きている様々なシチュエーションの行動を再検証して、その関係性を考えなおしてみるといいのです。付き合いの長い犬なら、過去のデータからいくつもの行動チェックができます。これをピンチを思うと辛いけど、チャンスと思えば希望の光が見えてきます。

犬のコミュニケーション、つまり犬語はある程度体系化しています。コミュニケーションですから、ある犬が出すシグナルに、相手の犬が応じるシグナルという風に、刺激があれば反応し、そしてその反応に次の刺激が出る、という風にシンプルなものなのです。

だから本当はわかりやすいものなんですよ、といいたいところですが、最近では犬も犬語が下手になってきています。犬語をきちんと話すことができなくなってきているようです。「うちの犬は犬といっしょに育ったから大丈夫。」ですか?子犬だけが複数で育つと、コミュニケーションが荒くなってしまうこともあります。興奮した行動を止める大人がいないからです。先住犬が子犬を受け入れられないケースもあります。意地悪なのではなくて、「自分にはお世話は無理だよ。」という姿勢を示しているだけなのですが、子犬にとってはきついものですね。

コミュニケーションは「発達」して身に付くという過程を経ていきます。種同士のコミュニケーションは身に付けるべき年齢があり、その後に発達していくのです。コミュニケーションの発達は反復練習ではなく、犬の成長と共に変わっていくコトバの変化のことをさします。私たちの言語の身に付け方と同じように、少しずつ洗練されていくもの、それがコミュニケーションです。

その発達と成長のためのベストの環境が、犬にはなかなか準備できません。そのため、最近の犬たちの言葉は「読み取りにくい」ことがあります。つまり、話題になった「なめる行動」も複雑になっていることがあります。いくつかの「こういうときになめる行動をする。」中に当てはまらないこともあります。

だから、ひとつずつ丁寧に犬の行動を見て、感じて、知ってあげましょう。読み取りにくいというだけで、わけのわからないことを言っているわけではありません。細かく読んでいくと、どの犬もきちんと何かを伝えたがっていることを感じます。

そして、ここが恐ろしくまたすばらしいところなのですが、犬の言葉を感じて知って共感していることをどうやらわかっているらしいのです。この部分については、身近な犬の反応しか例に出すことができず、「それって先生の思い込みやろ。」といわれるかもしれません。それでも、私はこの思い込みを少しだけ維持しようと思っています。「それ私も知りたい!」という方、大歓迎です。




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犬語セミナー

今日は犬語セミナーの日でした。プライベートクラスで撮影した犬と犬の対面のビデオを2本見ながら、みなで犬語の勉強をしました。犬語セミナーに始めて参加する方もいたので、最初に犬語セミナーとはどういうクラスなのかを紹介して開始しました。関心のある方はこちらでご覧になってください。
犬語セミナー紹介

今日のビデオは、1頭の犬が異なる2頭の犬とそれぞれに対面したビデオでした。初対面のビデオは、その犬の他の犬に対する行動が分かりやすく表現されているため、犬を知るための貴重な映像になります。さらに、できるだけ条件をそろえた上で、異なる犬を合わせたときにどのような行動の違いが生じるのかを見比べると、より理解も深まります。

犬語を理解するためには、時系列で進む犬の行動をノートに書き出してみることから初めてください。行動を書き出すときは、犬の行動をそのまま書きます。
たとえば、背中の毛が逆立っている、口を大きくあけている、舌をペロッと出す、地面のにおいをとる、といった行動です。時系列で書き出していくと、その犬の行動がどのように変化していくのかを見ることができます。ビデオ撮影したものは、くり返し何回も見ることができます。最初は拾えなかった行動も、くり返し見ていくと拾い上げられるようになり、これをくり返すと、よくたくさんの行動を拾えるようになります。

初参加の方に感想を聞くと「犬の動きが早くて見逃してしまった行動がいくつもあった。」といわれていました。これは見方の練習なので、くり返し参加しているとたくさんの行動を見ることができるのです。とにかく回数です。

今度は拾い上げた行動の種類をまとめていきます。ストレスの表現行動として出たものはどの行動なのかとか、この行動は何を目的としたものなのか、この行動は何に反応したものなのか、ということです。

地道な作業が続くためひとりだと断念しそうですけど、パズルをみんなで探して埋めていくような作業です。犬語セミナーとのきにはだれかが自分の気づかないことを見つけてくれるので、どんどんパズルが出来上がっていきます。

今日のまとめとしては、題材になった犬はどのような性格なのだろうということでした。完全な答えはでませんが、いくつかのヒントは掴めたようです。犬の性格とは、犬がどのような経験を積んできたのかということと、犬が本質的にもっている性質がミックスされたものです。犬という動物を習性的に理解するだけではなく、犬という個体を個性として理解することは同じくらい大切なことだと思います。

どのような環境が犬に落ち着きや安心の効果をもたらすのか、逆にどのような刺激が犬を興奮させたり緊張させたりしてしまうのかをご存知でしょうか。もしかしたら犬にとって良かれと思ってやっていたことが、実は自分が求めていたことの押し付けになってしまうこともあります。こんなことは人と人でもよくあることです。気づいたときに修正をして、より良い関係になれるよう努力すればいいということです。だから、気づくことを恐れずに、犬語セミナーは笑顔で受けていただきたいのです。

犬語にふれる機会はどの飼い主さんにも、犬を飼っていない方にも訪れます。犬語セミナーを通して、犬のことを知りたい方に犬のことをわかりやすく伝えるツールにしていけないかなと考えています。


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引越し後の環境整備

生徒さんが郊外の戸建てに引っ越したため、環境整備のトレーニングのためにご自宅に伺いました。

犬は9歳の小型犬で、子犬のころからご家族といっしょに、高層マンションに暮らしていました。飼い主さんはマンション暮らしを始めてから犬を迎えることになり、マンションの規定にある「共有部分は犬を抱くかクレートにいれること。」というルールをクリアするために、小型犬を選んだとのことでした。

犬と一緒に暮らしながら、犬の行動についての勉強を重ねる中で、犬の生活にいろいろとストレスもかかっていることを受け止められるようになりました。グッドボーイハート七山校では、犬といっしょに山歩きをするような機会も増えてくると、犬の表情や行動の変化に気づくことも多くなり、お庭のある家でいっしょに暮らしたいと思いが高まってきます。そしてついに戸建てに引っ越すことを決められました。

念願の庭付き戸建て家での生活ですが、最初から思い描いたとおりというわけにはいきません。動物は環境の変化に敏感だからです。それがどんなに良い環境のほうに移ったとしても、今までとは異なる環境に変化したことにストレスを感じてしまうのです。今回は、移転直後にお話を伺ったときにいくつかのアドバイスができる点に気づき、よりスムーズに新しい環境に適応できるようにするための指導のためご自宅に伺いました。

新しい家には庭というスペースがあります。犬が生まれてはじめて経験することは、屋外のなわばりの境界線です。庭の前には道があり、人や犬が歩いているのが見えています。「すぐ外に他者がいて、自分のなわばりが内側にある。」この境界線はどんな動物にとっても緊張感を伴うものなので、できるだけ互いに刺激しあわないようにするのが大切です。
柵があったとしても犬には柵の意味がすぐには理解できません。そこから家族やまた他者が出入りする場所ではない、境界線は守られていると犬が理解するようにする必要があります。たとえば、見えないように工夫をするなどです。犬は臭いで相手との距離をはかっていますが、見えない、つまり自分の姿が見られていないという状況では落ち着いていることができます。逆に見えている、つまり自分が見られているという状況では防衛的行動が高まっていきます。

排泄をどこでさせるかという問題もあります。マンションでは散歩に出て排泄をする以外は、室内のトイレシーツで行っていました。今は、庭に出て排泄をすることができます。ペットドアをつけてあるので、戸口が開いていればいつでも自分で排泄に出ることができます。このような空間があるのに、室内で排泄をしなければいけないのは、庭がなわばりになっていない、もしくは室内マーキングをしているということです。
庭での排泄の仕方をよく見ていると、室内のトイレトレーを撤去できる状況かどうかがわかります。トイレトレーの撤去は、犬に習慣化した不要なマーキング行動をさせないことで、ストレスを軽減させるためです。家族との関係性にも影響します。排泄については天候による排泄行動の変化など、順番を経ながら行う必要があります。

室内のスペースも整えていきます。今まではマンションの高層階だったため、窓の外をみても何も見えません。ところが今度は、窓の外に庭や庭の前の道が見えます。犬の視点に立って、どのスペースが犬が落ち着いて過ごせるのかを考え、犬の臭いのついたベッドやクレートなどをいくつか配置していきます。留守番のときはどうしているかも確認しました。

庭で過ごす時間が増えていたので、散歩に出る時間が少なくなっていたようです。庭があっても散歩はとても大切な時間です。犬が老齢の場合には別ですが、元気な犬にとっては、散歩行動は健全な関係と生活のために必須です。
都市環境での生活では、散歩コースは車の多い大通りでした。自転車は走っているし、騒音もすごいし、犬は散歩を楽しめていないようでした。新しい環境では、家のすぐ後ろが森になっていて、家を出るとすぐに山道へ入ることができ、自然とふれあう散歩ができます。
森が近い環境を選ばれたのも、犬の生活を思っての飼い主さんの思いでした。引越し後も散歩に出るようになり、犬の行動もさらに落ち着いてきたようです。

マンション住まいの方が庭付きの住居を敬遠される理由のひとつが「虫がいますよね…」ということです。虫はいるものと諦めるしかありません。害を及ぼす虫については自分たちの方法で駆除するしかないというはなしです。
七山に来られた当初は虫を見ただけ「キャー」と反応の高い飼い主さんでしたが「昨日、ムカデがいたんです。すごい大きい奴が。」と比較的落ち着いて話されました。「凍結するスプレーでやっつけました。」とのこと。飼い主も強くなりますね。
他にも「目覚まし時計がなくても自然に目が覚めるようになりました。」といううれしい変化もあったようです。新しい生活環境に慣れていない部分もありますが、犬の表情や行動は明らかに以前と違います。

心地よい風が吹きホトトギスの声が聞こえるこの庭と家で、飼い主さんと犬がどのような時間を過ごしどのような関係を結ばれていくのでしょうか。心地よい環境をじっくりとあじわうには時間が必要です。環境を整えていくこの変化のときも含めて、ぜひ楽しんでいただきたいです。


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犬と犬の対面、落ち着かせの道具とは

プライベートクラスを受講している犬を他の犬と会わせるクラスを開催しました。

犬と犬の対面のためにはいくつかの条件があります。そのひとつが飼い主さん同志の関係です。

体面する犬たちの飼い主さんは、グッドボーイハートに長く通われいてる生徒さん同士なので、クラスの学びの中で犬の行動や習性、理解についても同じようなものを持っていらっしゃいます。またお互いの距離感もしっかりしているため、対面のクラスを安心して行うことができます。

次に、あわせるときに犬が興奮をどのくらい下げられるかということです。どの犬も、特に他の犬と関係性をつくったことのない経験値の低い犬であれば、犬に対し緊張、恐怖、興奮が生じてきます。それを軽減させるためには広いスペースや、犬の排尿の臭いのしないような場所を選ばなければなりません。

さらに、犬の興奮をさげるための道具があります。何だと思いますか?
食べものだと思った方、残念ですが違います。オモチャですか?それも違います。首にショックをいれる首輪?いいえこれも違います。

答えは、リードです。

リードをつけているときに興奮している犬を見かけたことがあるでしょう。リードを引っ張る、飛び上がる、吠える、などですね。リードを外してしまうとこれらの行動がなくなるため、リードは犬を興奮させると思っているかもしれませんが、原因はリードではないのです。リードは犬と人を直接的につなぎます。そのため犬と人の関係性を見事に表現してしてまうのです。犬と人が信頼関係をつくるとリードは魔法の道具になります。

さらにリードには奥義があります。リードをコミュニケーションの道具として使えるようになると、犬に「落ち着く」ことを伝えていくことができます。合図や命令でもなく、オヤツも使いません。リードを急にひくショックを与えることもないし、声は全く使用しません。これはなかなか難しいのです。というのは技術ではないからです。上述した犬と人が信頼関係をつくるという姿勢をもっていれば、リードはこのような使い方になっていきます。

今回の対面の前には、他の犬との経験が未熟な犬の方がリードをつけて歩いているときに、興奮がますます強くなってしまい、対面相手の犬にもストレスを与えてしまいました。そこで、その犬のリードを私が持ってサポートさせていただきました。犬は落ち着きを取り戻し、無事に他の犬との対面を果たしました。飼い主さんに実際のリードを持っているや、落ち着いていく犬の姿をみていただくこともトレーニングのひとつです。ですが、なんどもいいますが、技術を身に付けようとしないでください。リードをつけていないときの犬への接し方、犬との過ごしかた、犬と生活、それらが全てリードをつけているときに現れているのだと思い、少しずつ見直して改善していきましょう。それが犬のトレーニングです。

今回の犬と犬の対面もそれぞれの犬について知る機会となりました。
今週日曜日は犬語セミナーです。もう今からワクワクしています。

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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