グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>自然が犬に与える尊い時間を人は知っているのか

家庭訪問トレーニングを利用している犬ちゃんたちがときどき預かりクラスで七山にやってきます。

ほとんどが生徒さんのやむにやまれぬ事情で不在となり、犬ちゃんを窮屈な場所で過ごさせるよりは自然の中で過ごしてほしという気持ちから預かりクラスを利用されています。

はじめて犬ちゃんが七山にお泊りに来たときには、どのくらいの速度で環境の変化に適応していくのか、どのように自然と付き合おうとするのかを観察しています。

純血種の犬たちの多くは、その犬の親もまたその親も親も自然の中で過ごした体験を持たないでしょう。

犬舎でほとんどの時間を生きた犬たちの子どもたちが今こうして人と暮らしているのです。

犬舎で生まれた子犬たちが人に飼われるようになりそのまま人社会の中に「人として」大切にされ始めることはとても危険です。

動物はどんな動物であっても、自分は人である、自分は犬であると感じる時間があることが基盤になっているからです。

お預かりの犬ちゃんがどこで排泄をするのか、

空間をどのように把握していくのか、

土や草の臭いをどのように嗅いでどのように反応するのか、

そして最後は人や他の犬に対してどのように行動するのか、

こうした観察が今の犬ちゃんの状態を知らせてくれます。

風が吹いても鼻先をあげて臭いをとろうとしない犬

広い敷地でせわしなく動いてしまう犬

太陽に自分の身をゆだねることをできぬ犬など

自然が遠くなってしまったのは人だけでなく犬とて同じことです。

その犬たちがどうやって自然とつながりを持っているのか、犬の脳の中で起きていることや皮膚の上で感じていることを私たちは知る術を持ちません。

ただ言えるのは、私たちには鋭い観察をする視覚という武器があります。

そして共感というセンサーがあるのです。

犬に対する思い込みをすててすべてを受け取り、本来の犬の姿を見たいと願えばおのずと自分のやるべきことは決まってきます。

飼い主としてやるべきことはあまりにも多く、特に空間も時間も少ない都会では果たすことすら難しいことがあります。

それでも犬を愛しているなら犬とどのように過ごすのかを考えてみる、これもまたコロナ時代だからこそできることです。

お預かりクラスで対面する犬ちゃんたち



 

 

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<クラスのこと>お預かりクラスの後の訪問レッスンで犬の変化を生かすこと

梅雨時期のお預かりクラスでしたが、まとまった雨とまとまった曇りの時間で休憩と活動を繰り返して上手く調整できました。

お預かりクラスから帰宅した犬ちゃんたちが自宅でどう過ごしているのかいつも気になるところです。

今回はタイミングよくお預かりクラス直後に数頭の犬ちゃんの家庭訪問レッスンに伺うことができました。

まだお預かりモードが続く中で、今このタイミングでココとココを強化したいという気持ちが強くなり飼い主さんに対してついプレッシャーをかけてしまいます。

しかし案外このプレッシャーに答えようとして下さる飼い主さんが多いので驚きです。

日々熱心にレッスンを受けている飼い主さんたちは、犬の行動観察能力が高まっています。

飼い主の観察能力が磨かれているため、お預かりクラスから帰宅した犬が「いつもと何か違う」ことに気づかれるようです。

「クレートに入ったあとの吠えが減った」

「以前よりベッドに上がるようになった」

「リードの引っ張りが少し緩い」

などなど、犬によってその行動の変化は様々です。

犬たちもお預かりクラスで若干の行動の変化が起きているですから、冷静になればそれを見ることができるのです。

お預かりクラスは単純にいえば、いつもと違う環境で過ごしたというだけのことです。

その中には空間の使い方、テリトリーに関して、人の接し方、自然環境など様々な刺激があります。

与えられた環境と同時に失った環境というのがあります。

それが飼い主という存在なのです。

お預かりクラスでは「飼い主という存在を失った犬」の行動を見ることができるのです。

そのときはじめて、飼い主が犬にどれだけの影響を与えていたのかを見ることができます。

犬の飼い主に対する執着が強ければ強いほど、失ったときの行動の不安定さは大きい。

犬の飼い主に対する依存や甘えが強ければ強いほど、また失ったときの行動の不安定さは大きいのです。

それは振り子の触れるように、大きく逆側にバランスを崩すという形で表れてきます。

一旦バランスを崩したように思えるときに、はじめてバランスを取り戻そうとします。

その取り戻し方をサポートしているのがお預かりクラス時につくっている環境、そして管理、接し方です。

お預かりクラスの後に預ける前と全く同じようにいきなり犬との距離を近づけてしまうと犬は以前よりももっと不安定になってしまいます。

客観的に考えればわかるようなこの原理も、犬に対する感情が先走ってしまうと何も見えなくなってしまいます。

犬に対する愛情は過ぎれば何も見えなくなります。

犬を育てることのできる環境とはあくまで犬を客観的にみる目を持ち続けることです。

飼い主として一番難しいこと。

でも飼い主として一番大切なことです。

預かりクラスで対面する犬ちゃんたち

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<クラスのこと>月日と共に緩やかに変わる犬の姿と行動を見逃さない

毎月トレッキングクラスを受講しにきている犬ちゃんといっしょにトレッキングをしました。

もう数年この七山で犬ちゃんの姿を見ているので、少しずつ変わる山の景色といっしょに犬ちゃんの成長も見てきました。

少しの時間だと変わったような変わらないような犬の行動も、長い月日の中でみるとずいぶんと変わったな、大人になったのだなと感じられるようになります。

犬と人は一緒に暮らしているのに流れている時間の幅がずいぶん違います。

若かった犬があっという間に年を取ってしまうことも仕方ありません。

犬は3才で30才くらいの大人なのに、人は3年経つてやっと仕事ができるようになるくらいなのです。

人が毎日をだらだらと過ごしているうちに犬はアッという間に成犬になり、中年になり、そしてシニア犬になっていきます。

犬は人の7倍の速さで生涯を生きていきます。

犬にとっては当たり前の時間が、人にとっては足りないと思ってしまう。

犬は10年しか活動期間がないのです。

その10年の間のどのくらいの犬としての社会的な時間があるのでしょうか。

週に1回でも月に1回でも、ゼロではありません。

トレッキングに来てくれた犬ちゃんは毎週のように飼い主さんと山歩きに出かけているそうです。

若いときは歩けたところが難しくなってきた。

前よりも探索して堂々と歩けるようになった。

尾歩山ではこれまでできあかった排泄が適切にできるようになり飼い主さんとの距離感も良い感じになってきました。

時間をかけてできるようになったことこそ、本当の成長だと思います。

時間をかける価値のあることなら結果ではなく経過に価値があります。

かけた時間の分だけ犬にとっては価値のある時間だったということになります。

だとしたら飼い主にとっても価値のある時間であったはずです。

こうして過ごした時間は記憶に深く残り思い出の日々となっていきます。

犬とのトレッキングはそんな時間になりえるのです。

共有する場所、共有する時間、そして共有する感覚。

共感とはそんなことではないだろうかと犬ちゃんと飼い主さんをみながら感じました。

トレッキングの中、山頂で休憩するクールくん



 

 

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<クラスのこと>お預かりクラス&トレッキングクラスで黒柴ちゃん対面

福岡も梅雨入りしたようですが、雨は降ったり止んだりで梅雨本番はこれからというところでしょう。

まだまだトレッキングに参加される元気な犬ちゃんと飼い主さんがグッドボーイハート七山に来てくれました。

ちょうどお預かりクラスを利用している犬ちゃんと同じ犬種。

よくみかけるようになった黒柴ちゃんたちです。

ところがこの2頭どちらもメス犬なのに、サイズは倍くらい違いがあります。

同じ犬種とは思えないサイズ、そして気質的にもかなり違いがあります。

血気盛んな若い年齢のメス犬ちゃん同士のマーキング合戦。

どちらも人がそばにいてということが前提でのやりとりのようでした。

落ち着かせが終わったところで、いっしょに山歩きをしました。

さきほどは火花の散りそうだった2頭の犬たちも、山中では野生動物の気配に集中していきます。

外敵を見つけると結束する同種の習性のセンサーが働いたようで、仲良さそうにいっしょに山歩きを終了しました。

貫禄のある余裕の歩きを見せる大きな黒柴ちゃんに対し、はじめのトレッキングで興奮高く衝動的な小さな黒柴ちゃん。

どちらもそれぞれに学びの時間があったようです。

トレッキングクラスはプライベートで飼い主さんと関係を作るのが中心で、気の合いそうな犬ちゃんとは複数でトレッキングします。

多数のトレッキングは今はあまり開催していません。

限られた時間だから飼い主さんとの関係が少しでも進むようにと堅実なクラス開催を中心にしています。

私はオポと何度も繰り返しプライベートトレッキングでした。

繰り返し繰り返し。毎回楽しく学ぶことがたくさんありました。

新しい刺激がなくてもいい、場に慣れてきてからが学びの本番です。

黒柴ちゃんたちのトレッキングクラス

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パンク町田のテレビ番組で犬のこと見たんです。


パンク町田さんがテレビで犬の調教



家庭訪問トレーニングの帰り間際に飼い主さんが「パンク町田の番組で首輪のことを…」と語りはじめて「ああ、あのことか」と昨日のダンナくんとの会話を思い出しました。

パンク町田さんとは動物行動学の専門家兼タレントさんらしく、地上波のテレビ番組をほとんど見ることのない私は一度もパンクさんを見たことがありません。※詳しく知らずにすみません。

私のように知らない方のために説明すると、パンク町田さんはオオカミやトラや鷲なども調教するほどの動物に通じている方らしいです。

そのパンク町田さんがかみつきのあるプードルを調教するというテレビ番組が放送されました。

犬に関する地上波テレビ番組を見ると怒りが出るので見ないようにしていますが、録画した番組を「見たくない」という私の前で一から十までダンナくんが説明を始めました。

プードルは飼い主に噛みつくようになっており、その噛みつき矯正するためにやったことが散歩の練習だったらしいのです。


パンク町田の犬の散歩で訴えたこと



パンク町田さんはその噛みつくプードルの散歩で、首輪をつけて歩くことと、飼い主の前ではなく横を歩かせるようにというルールを教えたらしいのです。

ダンナくんがいうには、いつも私が言っていることと同じことだったから、パンク町田は案外、犬のことが分かっているのだろうなと感心したというのです。

翌日生徒さんからも、こういわれました。

「先日、トレーニングのときに首輪をつけられるようにならないといけないとおっしゃったじゃないですか…。

パンク町田がかみつくプードルに、首輪で歩けるようにならないといけないといっていて…先生も同じことを言われたいたなと思ってびっくりしました。」

私はパンク町田さんと私が犬について共通の理解をしているかどうか全くわかりません。

ただ、散歩のルールとしてパンク町田が訴えた以下の二つのルールは絶対です。

1 首輪をつけて散歩に行けるようになること。

ただし子犬のときはハーネスで十分です。

生後1才くらいまでに首輪で行けるようになると良いです。

2 散歩のときは人の横を歩けるように、人の前を歩いてはいけない。

これは小さいころから教えたいことですが、できるようになるのは数ヶ月たってからでしょう。

むしろ生後6ケ月くらいまではできていても、その後再びできなくなってしまうので再度教える必要があります。

パンク町田さんは矯正の首輪を使ったようですが、テレビのように短時間でさせる場合には致し方ないでしょうか。

時間をかけるのであれば矯正首輪は必要ありません。


犬にとっていいことと飼い主にとっていいことは違う



さらにダンナくんは熱く語りました。

「パンクがいったんだよ。飼い主のあなたがやっていることはあなたにとっていいことであって犬にとっていいことではないって…。

あいつ結構わかっとるんやなと思ってビックリした。」

パンク町田さんに対して上から目線のダンナくんもどうなんだろうと思いますが、常日頃から私の弟子として犬の世話をしていればそうなるのも仕方ありません。

本当にパンク町田さんの言うとおりです。

犬を抱っこして甘やかす行為は、飼い主がやりたいことであって、犬にとっていいことではないのです。

飼い主が犬を甘やかす行為はむしろ犬にとってデメリットでしかありません。

不安定な飼い主の育て方によって犬は「噛む犬」になってしまうのです。


犬のしつけも新しい時代に入るのか



パンク町田さんのような主張は、少し前の時代には通用しませんでした。

犬の首輪をつけて人の横を歩かせるのが犬にとっていいことなのだと言い切れる人ってなかなかいなかったのです。

以前なら犬がかわいそう、犬が喜んでいないと、たくさんのクレームが来たかもしれせん。

でも社会が変わり始めているようです。

パンク町田さんのように正直に真正面から向かっていく人がテレビ番組に登場できるようになったこともひとつの流れとしては歓迎します。

そこでみなさんに質問です。

なぜ犬にハーネスではなく首輪をつけて歩けるようにならなければいけないのでしょうか?

この質問に答えられる人は、犬のことがかなりわかっています。

グッドボーイハートの生徒さんは最先端を行くから、きっと答えていただけると期待しています。



首輪で散歩の練習





 

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<クラスのこと>お散歩練習は最も大切な社会化トレーニング

九州南部では梅雨入りのお知らせをうけ、福岡でも梅雨を迎えるまえに早くやりたいトレーニングがあります。

それは犬の散歩トレーニングです。

日中のどの時間帯でも犬の散歩に出ることができるこの季節は本当に助かります。

梅雨から夏にかけては早朝か夜にしか散歩に出ることができなくなります。

家庭訪問のレッスンでの散歩トレーニングもできるだけ散歩に対応できる時間帯に伺っています。

でもこの季節なら、飼い主さんもなんどでも散歩に出ることができますから、練習回数を増やすことも可能です。

犬に散歩が必要なのかということを今さら議論する必要性もないでしょう。

ところが犬を散歩に連れて行っていない飼い主がまだまだ多いのは驚くべきことです。

犬に散歩をさせずにどうやって犬に社会的な活動を教えることができるのでしょうか。

散歩は犬にとっても最も大切な家族で行う社会活動なのです。

散歩を通して犬は自分が社会に所属していることを知ることができます。

社会とは家族のこと、犬にとっては群れのことです。

犬はどの群れに自分が入っているかをまず知る必要があります。

それが犬として生きていく上でとても重要なことなのです。

人に置き換えて説明しましょう。

私たちが学生であったら、○○家という家族の中の一員です。

親や兄弟と共に家族の一員として生活をしています。

○○家に所属していることは、成長して他の社会の中に入ったときに気づきます。

お家でAちゃんと呼ばれていたのが、社会ではSさんと呼ばれるようになるからです。

SさんはS家の一員ですが、日常的には家族で行動することがありません。

SさんがS家の一員であることをもっと強めるためには、家族で活動する必要があります。

都会では家族がいっしょに活動する機会が少なくなり、日々の食事の時間や休日のお出かけや旅行に限られてきました。

それでも家族の時間というのはとても大切なのです。

犬の場合にはこれがもっと大切です。

人のように週末だけ車にのってドッグランに出かけて行ったとしても、犬は自分がどの群れにいるのかを知りません。

犬が社会的な活動をするのは、自分の住処とその周辺なのです。

自分の足で歩いていけるところ、そのテリトリーこそ犬にとって最も大切な社会活動の場なのです。

犬に散歩トレーニングの練習をはじめて、毎日飼い主さんときちんとした形で散歩をすることをやっていただきます。

リードをひっぱったり落ち着かない犬も、飼い主さんがルールを守ってきちんと練習を重ねてくださればちゃんとした散歩ができるようになります。

ところがこの散歩活動には群れの中の主従関係が反映されてしまいます。

お家の中で飼い主よりも強いとか偉いとか、また赤ちゃんのように甘えを許されている犬は、飼い主の後ろに従って歩くことなどを覚えようとはしません。

家の中の飼い主と犬の行動を見ると、散歩中の犬の行動や予測できます。

逆に散歩中の犬の行動を見ると、家庭でどのようにしているのかも大体想像できてしまいます。

犬として生きていくということは、毎日飼い主さんと散歩に出る活動をするということです。

飼い主として犬にすべきことは、毎日きちんとした散歩に連れていくということです。

できているようでできていない散歩をもう一度見直して、犬と本当の関係をつくりましょう。

犬が求めているものは、愛情よりももっと大きな愛。

愛情は一方通行、愛はお互いに大切にしているもの。

犬が一番大切にしているのは群れなのです。

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<犬のこと>とても大切なことなのに見逃してしまう「犬はどこで排泄をするのか」

犬のしつけを考えるときは、犬が動物として維持し続けるように協力することが飼い主もしくは犬を管理するものの務めです。

犬が動物として維持し続けること

果たしてどんなことだと感じるでしょうか。

犬のしつけ方が犬に負担をかける理由は「人にとって利点があるのか」という観点から考えすぎることです。

人にとって都合が良いという部分と、犬にとって不都合だという部分が重なってしまう場合には、もう一度犬にしてもらいたいことを考えなおすべきです。

犬のしつけ方の向かうべき方向を再構築するということです。

犬という漢字の中央に人という文字が入り込んでいるわけですから、犬はかなり昔から人と共にあったことは想像できます。

そのために人から受けるべきいろんな強制に対して、反発したり攻撃したり許容したりしてきたでしょう。

犬のペット化が急速に進んでしまった現代では、犬はもはや人との折り合いをつけることすら難しくなりました。

犬は人のいいなりになるしかないのです。

だからこそ、犬にとってどうなのかということを考えてほしいのです。

前置きが長くなりましたが、この姿勢こそ大切なものです。

ここがぶれてしまうと形だけが先行してしまいいつまでも魂が入りません。

そして題目に戻りますが、そう考えると「犬がどこで排泄をするのか」と考えたときに答えは明らかです。

犬は屋外で排泄をする動物なのです。

室内トイレは人の都合でしかないことをまず知る必要があります。

また犬は歩きながら排泄をたれ流したりはしません。

犬には散歩中にも適切な排泄場が必要です。

犬の排泄はテリトリーの境界線を示す方法として毎日使われています。

サークルの中で犬にトイレをさせることは、犬に対してあなたは囚われの身なのだと言い聞かせているようなものです。

犬を早くサークルから解放してあげてください。

犬があなたの家族であるならなおさらのことです。

犬はそもそも自由であることを体感する権利をもつ動物なのです。

もうこのことを理解できる人が本当に少なくなったと感じています。

本当に犬のことが知りたいという方、犬のストレスを向き合って解決したい方は、
今からでも大丈夫です。

真剣勝負でいっしょにがんばりましょう。

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<クラスのこと>都会っ子もトレッキングで気分転換してます。

警戒事態宣言が解除になり福岡では日常生活が戻ってきていますね。

飼い主さんたちは仕事に出かけるようになり、犬たちにも留守番の長い日常が戻ってきました。

いつからでしょうか、福岡の都市部では多くの犬が室内犬として暮らすようになりました。

ここ30年くらいで一気に進んだ社会現象です。

犬はそもそも屋外の動物だということを忘れてしまいそうなくらい、毎週きれいにシャンプーされて人々と共に室内に寝泊まりするようになりました。

同時に外で過ごす時間はほとんどなくなり、一日のほんのわずかの散歩の時間に外に出ても土を踏める時間はさらに限られています。

私も博多駅のすぐ近くで7年間は犬との暮らしをしていたので、犬に満足を与えられない散歩のつまらなさは実感しています。

その埋め合わせをするように時間があれば郊外の山に犬を連れて遠出をする機会を作りました。

一週間に1回でもこのガス抜きの時間があると、犬のストレスはほんの少し改善されたように感じていました。

そしてついに犬が7才の時には七山に宿を映したということです。

都会で犬と幸せに暮らすということを実現させるためには、上手に自然とかかわる時間を使ってください。

今日は七山でトレッキングをしながら都会生活のストレスを少し解消してくれた犬ちゃんがいました。

トレッキングは犬に走らせたり発散させたりするような時間ではありません。

ゆっくりと時間を使いながら山の中で過ごすことで、犬に開放という時間を持ってもらうこと、少しストレスが下がってきたら人との関係性について知らせる時間を共有することが目的です。

山歩き中に山の中にたくさんの生えてくる竹という標的を見つけたので私たちは竹を相手に勝負勝負…。犬ちゃんは今日は応援の練習というところでした。

人と犬の信頼関係ってどうやって作るんだろうと悩むときには、社会的組織の中での関係性を参考にすると良いです。

人と犬は確かに家族として暮らしてはいますがお母さんと赤ちゃんのままでは犬に申し訳ないです。

犬もちゃんと成長して役割を持とうとするから家族という社会の中に入ったら、人と犬はやはり服従関係でいることがお互いを信頼している関係です。

山歩き中のグループの中での犬の役割は、グループ全体が安全にテリトリーに戻ること、そのために自分にできることは何か、わかるようになるまでは追従するまでです。

ただボールを追って走っていることだけが犬の幸せではありません。

一つ上の犬との時間、有意義に過ごしていただきました。

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<クラスのこと>犬のしつけを成功させる秘訣は①根気!②学びの姿勢!!これにつきる。

毎日毎日ずっと犬のことやトレーニングクラスのことなどを考え続けていて自分でもときどき気持ちがおかしくなるのではないかと思うほど行き詰まり過ぎるほど考えてしまいます。

その理由はもちろんグッドボーイハートで出会うすべての飼い主さんに犬との幸せな生活を送っていただきたいという願いからくるのですが、同時にその願いは人にとってに幸せだけでなく、犬にとっての幸せが前提なのだという私のこだわりが原因です。

犬のしつけといってもあくまで人側にたってやってしまうのであればこんなに簡単なことはありません。

でも自分としてはどうしても飼い主さんに犬のことを理解していただくことが一番の目的で、問題の解決はその先にしかないのです。

犬のことを理解してもらうためにはまず自分が犬のことを知る必要があります。

ここにはそれほどの時間を費やさないのですが、その犬の行動が飼い主のどのような生活や接し方や状態から生まれてくるのかを知るにはかなりの時間が必要になります。

レッスンには時間と回数という制限付きなので話を聞き出すのにも限界があります。

また普通の飼い主さんは犬に問題があるのであって自分には問題がないと思うのは当たり前のことです。

犬の行動に影響を与えている自分のことを飼い主が自主的に考えられるようになるには二つの要素が必要です。

一つ目は根気です。

根気というのは何をするにも大切なので犬のしつけに限ったことではありません。

犬のしつけでいう根気とはいろんな意味での根気です。

宿題としてお願いしたことを根気強くできるのか。

私の説明していることを根気強く耳を傾むけて聞いて下さるのか。

理解できなければ根気強く私とも向き合って下さるのか。

それは犬と根気強く向き合う姿勢ともつながっています。


次に学びの姿勢です。

これは私が最も大切にしていることです。

絶対に犬という動物から学ぶという気持ちを持ち続けること。

学ぶというのは犬に従うとか犬のいいなりになるということではありません。

あくまで学ぶ。いつも犬の行動を気持ちを観察と考察をつかって限りなく考えています。

でも日常的に犬と暮らしているのは飼い主さんです。だから飼い主自身が犬の行動と気持ちを観察&考察する学びの姿勢がない限り犬との関係性に変化を起こすことはできません。

そしてトレーニングクラスを受けられるということは何かを学んでいるのだという姿勢を持っていただくことが必要です。

それはインストラクターである私の言いなりになってくださいということではありません。

むしろ分からないことは質問していただきたいです。

ただ本当に理解するには数年を必要とすることがあります。

だからトレーニングの仕組みをある程度把握したらあとはやってみる、できないことはできないと報告していただく起きていることを正直に認めていただくこのことがクラスを順調に進めていきます。

根気も学びの姿勢もどちらも犬との関係性の基盤をつくるものです。

この二つをもっていなければ飼い主として犬と向き合うことなどできません。

自分の思い通りに犬を飼うことなどできないとちゃんと理解して、根気強く向き合う、付き合う、学ぶ。

この姿勢さえあれば難しい局面も乗り越えていきます。

これはこの20年以上私がドッグトレーニングで飼い主さんたちとお付き合いして分かったことです。

わたしも生徒さんたちから学んでいます。

もちろん上手くいかないことだってあります。

そんなときにも「次はこうしよう」と必ず学ぶようにしています。

相手がこうだったからできなかった、犬がこうだったから仕方ないと思うことはありません。

同時にできなかった自分を認め、こんどはできるようになりたいと思うようにしています。

これを繰り返してグッドボーイハートは今年で21年目です。

21という数字は節目の年です。

いろいろと考える機会となりそうです。

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最高のお天気なので虫を戯れながら自然を楽しむ犬ちゃん

世の中のみなさんにとっては自粛生活ですが、グッドボーイハートの敷地の中では自粛といっても手入れすべき面積だけでも相当広すぎてとても自粛にはなりきれません。

この季節はこっちを手入れすればあっちが伸びると草との闘いの日々です。

安全な手入れのときにはお預かりの犬ちゃんを同行しながら山を歩きます。

昨日はみなかった昆虫が目の前を飛び去るためにフリーズ「もしかして日本ミツバチ?」と今年は日本ミツバチ病になっているからか昆虫が気になって仕方ありません。

若い犬ちゃんは別の意味で昆虫が気になる様子。

臭いをかいだり手をかけたり追ってみたり、逆に全く興味を示さない昆虫もいます。

犬なりの虫たちとの関わりを見ているのも楽しくて、この季節は自然の中でいくらでも遊べます。

犬との遊びというとボール投げかひっぱりっこがメジャーですが、自然の中では自然との関わりをもつことが一番の遊び。

歳の若い犬ほど遊び方はとても上手で犬に教えてもらうことも増えます。

犬の学びは人が犬に教えることで成り立つわけではありません。

犬に必要なのは学べる環境であって、特に犬が3才まではこの環境を大切にして自習が増えるように環境整備を整えてください。

人の幼少期の学習方法としてシュタイナー教育というものをご存知でしょうか。

ドイツのシュタイナーが指導した学習方法でドイツ発祥の学習法として世界各地に学校があります。

シュタイナー教育では徹底した自然や農業につながる学習を基盤にしています。

人工的な社会が発達する中では置き去りにされていかれそうな学習方法ですが、犬にとっては自然の中での環境学習を切り捨てる危険性はあまりにも大きいと感じます。

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