グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>自然の中で犬を見ていると犬がどんどん自由になるのがわかる。

お預かりクラスに来ている犬たちと春の心地よい日差しの中で過ごす時間をもらいました。

自然の空気と音の中で、なんにもないただの山の中で、犬が草をかんだり、走ったり、寝ていたり、歩いたりしている姿を横目にみながら作業をするのが一番好きな時間です。

都会のマンションの生活で息苦しそうな犬も、お預かりの三日目くらいになるとようやく深呼吸をするようにゆるやかになっていくのが感じられます。

犬にボールをなげたり木々を投げたりすることもあるのですが、たいていの場合には草刈りしたり修理したり、山をウロウロと探索したり、蜂の巣箱をのぞきに行ったりする私の足元をついて回る犬たち。

ただそれだけのことだけど、かわいいと思ったり大切だと思ったりしています。

お預かりする犬の中にはかなり精神が病んでしまい、ワンワンワンと連続の吠えが止まらなかったり、人を見ると人から目線を外すことができないほど執着している犬もいます。

人との距離感がわからず近付くととびついたりキャンキャン吠えたりする犬もまた犬の精神が病んでいる状態です。

犬は人との関係をつくるのに1年間くらいはかかると思いますが、人の接し方が犬的でない場合にはたいてい人に対して「逃げる」姿勢を崩していません。

人に要求したり甘えたりキャンキャンいう犬ほど、フリーになると走り出しコントロールがききません。

そんな犬たちでも預かりクラスの3日目になると、少し変化が見られます。

多分自宅にもどったらすぐに元に戻ろうだろうなと思いつつも、少しでもその犬の精神の傷が癒されたのならよかったと思いつつ飼い主さんにお返しします。

大好きな犬だからすべての犬に幸せになって欲しいと思うのですが、都市環境はなかなかそれを許してくれません。

本当に気持ちが自由になった犬が、自ら人のグループに入って自ら従うようになるには3年がかかるでしょうか。

3という数字は山の形です。

お預かりクラス最低3日は預けてください、がグッドボーイハートのお願いです。

山の力を借りて、犬たちの心が少しでも自由になりますように。

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<クラス>春の陽気あふれる太陽と共に成長する犬たち

本来の春休みが始まり、自粛していた子どもたちも大人たちも太陽の下に走り出しているようです。

週末の連休は唐津方面もドライブの車が押し寄せ、新型コロナウイルスは人の陽気で後退して欲しいものです。

旅行がキャンセルになった飼い主さんから「せっかく山で過ごす機会だったから」と大切な犬ちゃんをお預かりしたので、ご期待に応えるべく七山学校で満喫して過ごしました。

プライベートトレッキングクラスにご参加の犬ちゃんといっしょにトレッキングクラスで先輩になっていただきました。

小さい頃からの過ごし慣れた七山の空気は、小さな犬ちゃんの脳にどのような変化を起こしているのか、知ることができるのはその行動や表情からのみです。

お預かりクラス初日で見られたストレス行動は翌日にはなくなり、表情も体の動かし方も変化していくのを見るのは観察していて楽しいものです。

次に考えるのはこうした機会が日常生活の中でどのような形であれば訪れるのかということです。

連想から妄想から仮想にいたるまであらゆる可能性を考えては現実と照らし合わせています。

必要なのは自然あふれる環境と犬、そして飼い主さん。

できることは限られていても、やってみるのとやらないのでは大きな違いです。

犬たちとの限られた時間をひとつでも楽しいものにしていただくために、発想転換をこれからも続けます。

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<受講生のコトバ・ななちゃん編>ブラックななちゃんの成長はいつも家族と共に!

グッドボーイハートの受講生の飼い主さんからいただいたクラス受講の感想文を紹介しています。

今回はミックス犬のナナちゃんの飼い主さんからいただきました。

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動物が大好きな我が家の家族が、生まれたばかりのナナに出会いました。

生後7週間くらいで我が家に来た「おとなしい」真っ黒い女の子。

知人宅で出産された子犬にみんなで面接にいった際に「姉妹の中で一番大人しいから育てやすいですよと」といわれ、飼い主として子犬を迎えることになりました。

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我が家に来たナナはただただ可愛くて小さくて…。
すぐに我が家の子ども達の「ぬいぐるみ」になったのですが、一週間でトイレの失敗がつづく、夜泣きがひどくなる、甘噛みが強くなるなど、あっという間にどうすればいいのかわからなくなりなした。

少し様子を見守りましたが引き続きナナのお漏らしや甘噛みも酷くなる一方で、簡単に子犬のしつけができると思っていたことが大間違いだったことに気づきました。

里子にもらった真っ黒いナナは大型犬の雑種です。
育て方を一歩間違えれば我が子(7歳と9歳)の命に関わると危機を感じてネットで色々な教室をしらべはじめました。
まだ予防接種も終わっていない子犬との戦いの日々でした。

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ネットで調べてお問い合わせすると大体の所から直ぐに返事をもらいました。
「ちょっと既に手遅れかもしれません。」と言われたり、「予防接種が終わってからしかしつけはできません」と言われたり、もちろん「早めに訓練しましょう」と言うトレーナーさんもいらっしゃいました。

グッドボーイハートのホームページをみつけていろいろと読んでいたら「最終的なしつけは家庭内で」といった信念のドッグスクールだとわかりました。
読み進めるうちにすごく共感を持って連絡させて頂きました。

早速、家庭訪問をしてくれる初回カウンセリングを申し込み、いよいよ宮武さんとご対面!

最初の15分で希望の光に満ち溢れました(笑)

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トイレの失敗問題は瞬殺で解決、ナナのやっていることを犬の習性と本能という形で分かりやすく説明して頂き全て納得でした。

尻尾を何故追いかけているのか、それにどんな意味があるのか?
お腹を見せて寝ている様子にどんな意味があるのか?

子犬を抱っこしてお散歩することがダメな理由など、ネットで調べてやってた事すべてが間違っていることを教えてもらいました。

里子として引き取る形でもらったため、あまりナナの育った環境や親犬の情報が無いことに一切こだわらず、今の状況を理解していただきこれからどうすれば良いのかのみをトレーニングしていただきました。

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毎回、家族で宮武さんが来るのを楽しみにしていました。
今日は何を教わるのかなーーーっと心待にしてました。

うちには育ち盛りの子どもがが二人いるので、子ども達からの質問やリクエストもたくさんだったのですが、心良く受けてもらい本当に助かりました。

宮武さんと過ごすようになって、自然にもらう力がどれだけ偉大で私たちに与える影響があるのかと再確認しました。

犬が自然に触れて自由に走れることがどれだけ幸せなことなのか!

もともとコンクリートジャングルのニューヨークで育った子ども達は虫も土も触れる機会がありませんでした。
ナナといっしょに七山に山登りに行くようになって、虫やカエルを見るのが楽しみになっていきました。

きっと犬のナナも同じ気持ちなんだろうと思います。

私の方はまず山歩きのためにスニーカーを買うところから始まりました。
全くアウトドアでなかった私ですが、今では油山に行ったり阿蘇の行ったり、夏は川に行ったり。
人間だけが遊ぶところでなく、犬も一緒に遊べるところはやっぱり自然の中にあったんだと体感しています!

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ナナはとても興奮しやすい性格で、小心者なんです。
家族全員が落ち着いて接しないと、興奮が高まってコントロールが効かなくなってしまいます。

子ども達も私も一年間のトレーニングで一緒に成長しました。
今では立派に体重20キロの犬を子供達だけでもお散歩に連れて行けるようになりました。

ナナが言いたいこともやっと分かるようになって、みんなの気持ちが一つになれたのは宮武さんのおかげです。

まだまだトレーニングは続いてますが、宮武さんが一緒にいてくれること心から感謝してます。

常に平常心を持ち続けること、それを子ども達にも伝えることこれからも続けていきます!


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実は子犬育ては子犬が産まれた瞬間からもう始まっています。

一般のご家庭で生まれた犬の中には、最初にお世話の仕方で子犬たちをかなり不安定な状態に追い込んでしまうことがあります。

それが子犬を抱っこすることです。

子犬が目が開かないうち、つまり子犬が自分で意思表示をできるようになる前に人の膝に抱いたままにしておくと子犬の行動は不安定になっていきます。

ナナちゃんの場合にも生まれたご家庭でも子供さんが抱っこ、そして里親となったご家庭でも子供さんたちがナナちゃんをぬいぐるみのように抱っこしていたことが問題行動を大きくしてしまいました。

犬の行動というのは、こちらが殴ったから相手が自分を怖がるという単純なものばかりではないのです。

むしろなぜ甘噛みをするのか、なぜ吠えるのか、など日常的な飼い主側の接し方や環境が結果として犬の行動に影響を与えていることがほとんどです。

ですがこれを理解できるようになるにはかなりの長い時間が必要です。

だから最初はこちらから提案するルールを丸のみしていただくしかありません。

よくわからないけどやってみる、まずはやってみていただいて結果を出していただくしかないのです。

犬のことはそのうちにわかるようになりますが、わかるようになってから接し方や環境を変えようと思っていたら永遠に変わらないのです。

ナナちゃんのご家族は協力して一定のルールを守ってくださいました。

子供たちも急なルールの変更にはじめは戸惑っていたようですが、ナナのためと思ってがんばってくれました。

そして遊ぶときにはいっぱい遊んでくれました。

自分たちができることはする、相手を尊重する、子どもたちなりにナナちゃんと関わることを学んでいました。

中型犬といっても20キロもあれば人がケガをするようなサイズです。

真剣勝負の犬のしつけに臨んでいただき、ナナちゃんの成長を見ることができるようになりました。

甘噛みは子供にとっては痛く、今まで抱っこしていたナナへの接し方を変えることは子供たちにとっては気持ちを抑える大変なことだったと思いますが、家族みんなでしっかりと頑張ったのだなと感心しました。

ナナちゃんはまだまだ伸びしろがありますから、これからさらに落ち着きを身に着けていくと思います。

犬は犬として理解し正しく接することで落ち着きを取り戻します。

同時に家族が仲良く平和であることは同じくらい大切なことです。

家族はナナちゃんにとっての基盤になるもの、家族の強さはいつか自分の強さとなっていくでしょう。

ナナちゃんの成長を楽しみにしています。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

<犬のこと>どうやって可愛がったらいいのかわからなくなった飼い主さんたちに伝えたいこと

トレーニングにはいろいろな方向性や仕組みがありますが、グッドボーイハートで一貫してお伝えしていることがあります。

それは「犬は犬であるということ」を忘れないで欲しいということです。

当たり前すぎることなのですが、これが当たり前になっていないから人と犬との間にいろいろと行き違いがあるのです。

犬は犬のことを犬だと思っています。当たり前なんですが本当にそうです。

さらに当然のことですが、犬は犬のコミュニケーションで会話します。

だからタロウという犬に花子という犬が飛びついていけば、タロウは当然逃げるか構えるか、もしくはガルルと威嚇するなどして自分を守るでしょう。

花子に飛びつかれたタロウは「わたしが好きなのね、お利口さんね」といって抱きしめたりはしないのです。

でも花子に飛びつかれた人間の飼い主は「私が好きなのね。」といってコミュニケーションが始まります。

犬のとびつく行動は興奮している状態なので、上手に交わしてくださいねとお伝えすると、こんどは飼い主側が「どのように接していいかわからない」といいます。

犬が落ち着いてるのであれば、ただいま、と声をかえていいし、おりこうさんねと微笑みかけても全然構いません。

犬たちが留守番のあとなどにとても興奮してしまうのは、やはりひとりぼっちで、もしくは多頭で、もしくは閉じこもりがちの生活の中で何か不安な部分があるからなのです。

ひとりで生活空間から出ることができない、ひとりではゴハンも食べられない、ひとりでは逃げることもできない、そんな生活をしている犬がいつもストレスフリーであると考えることはあまりにも楽天的です。

人と犬の関係がある程度落ち着くまでは、犬が興奮しているときにいきなり抱きしめたり抱きあげたりほおずりしたりはしないので欲しいのです。

かれら犬がいつでも「落ち着いて人と接する」ことができるようになるまで、それほど時間はかからないはずです。

といいたいところですが、最近は繁殖犬の経験値が低いことが影響してか、人に興奮しやすい犬が増えてきました。

親犬もまたその親犬も犬舎で人とは隔離されて生活しており、人のことをあまり理解していません。

人と暮らしてきた経験も社会的な活動もほとんどもたない繁殖犬が多いのです。

そんな繁殖犬から生まれた子犬たちに人との暮らしを学ぶのに急がせるのはフェアではないと感じます。

ですがトレーニングでいろいろとお伝えするには時間制限もあります。

できるだけ長く細くトレーニングを続けていただき、犬の成長や変化をゆっくりと見守ってほしいのですが、人は何かと急ぐものです。

グッドボーイハートというドッグスクールは、どちらかというとじっくりとゆっくりとお付き合い下さる方に向いています。

犬と共に飼い主としても成長したいと思われる方にはもってこいのドッグスクールです。

犬のことを学びはじめて30年以上になりますが、この私でもまだまだ毎日が学びの日々です。

犬の学びは私たち人間についての学びでもあることが面白いところです。

犬について人についてまだまだじっくりと学びます。

きっとボケるまでそうしているかなと最近思うようになりました。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<クラス>春の暖かな日に大濠公園でお散歩レッスン

家庭訪問クラスを受講されている生徒さんと、大濠公園でお散歩レッスンのために待ち合わせしていました。

室内にこもりがちになっている子供たちも大人たちも、大濠公園に大集合だったようでものすごい人となっていました。

今日はちょっと人が多すぎてお散歩レッスンには厳しかったなかなと思いつつ、散歩している犬たちをチェックしていきます。

一部の犬たちをのぞきわりとゆっくりと散歩をしていて、リードをたるませながら飼い主の足元に歩いている犬たちが多く、ずいぶんとマナーアップしてきたなと関心しました。

こちらの犬ちゃんたち2頭も雑踏の中を上手にかつリラックスして歩いていきました。

止まったり、歩いたり、と飼い主さんと歩調を合わせながら歩きます。

2頭が仲良く寄り添うように歩いていますので、通り過ぎる人たちもにっこりと微笑みながら見守ってくれました。

少し歩いたら犬たちに遊びの時間も必要です。

公園の隠れ場をみつけながら、いっしょに走ったり、木をなげたりかじったり取り合ったりしてしばらく土の上で遊びました。

どちらも都会のど真ん中のマンションで生活していますので、土や草や新鮮な空気に触れる機会が少なくなりストレスもたまりがちです。

犬が自然と触れ合う時間は飼い主さんにとっても息抜きの時間になるはずです。

これが何の役にたつんだろうと思うようなことこそ、犬にとっては必要なのです。

人間は必要なことしかしないようにできているのでしょうか。

緑の中でぼーっとしたり、深呼吸したり、花をみたり、池にあそんでいるカモをながえめたりするようなどうでもいい時間が、本当に動物にとっては必要ではないかなと思います。

そんなどうでもいい時間を犬たちは共有してくれるばかりでなく、心地よさも共有してくれます。

そんな相手はなかなかいるものではありません。

犬たちがお互いに何を話しているのかは実際にはわかりませんが、時間や場所や気持ちを共有することができれば、少しだけ勇気もわいてくると思います。

ひとりじゃない、だれかと一緒に生きている、そしてその絆は少しずつ強くなっていくはずだという気持ちが自分の生きる力となってくれます。

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Posted in 日々のこと, クラスのこと

<クラスのこと>お散歩練習中に犬の遊び場を見つけるのも仕事のひとつです。

家庭訪問トレーニングクラスの中にはお散歩練習は必須です。

日々のお散歩は犬たちにとって、外を散策できる息抜きの機会にもなります。

一方で散歩の場所や散歩のやり方を間違えてしまうと、犬にとっては不安を増加させるだけのストレスタイムになってしまいます。

散歩練習を細かに行うことで、どこでどのように過ごすのかというトレーニングの基本を忠実に守れるよう指導するのもインストラクターとしての自分の役割です。

リードの持ち方や歩き方、犬を安心させながらリードできる散歩ができるようになったら、犬と息抜きをする場所や、犬とステップアップの練習ができる場所を散歩中に探して歩きます。

福岡市内にはなかなかこうした場所がないため、車で週末毎に移動したりといろいろと困難なことがあります。

福岡市郊外になるとまだまだ自然がたくさん残っていて「よかった、こんな穴場のスペースがあった。」とほっとすることも多いのです。

この日も散歩中に「ここ歩いていいですか?」みたいな場所を見つけました。

普段は飼い主さんはさけて通るような場所が犬と過ごす場所としてはわりといいのです。

住宅地と野山の境界線にあたるところといったらいいでしょうか。

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歩いていると足元にふきのとうを見つけました。

野山での春のお知らせですね。

山に近付くと犬が山に入ろうとしますが当たり前のことです。

本来、犬は山の動物なので、山は犬にとっての里にあたります。

山の空気を少しでも吸って、人の臭いから解放させてあげたいものです。

そしてまた人との生活、がんばってくれると思います。

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Posted in クラスのこと

<犬のこと>犬の往復横跳びジャンプ行動は陣取り遊びであることがよくあります。

犬が他の犬に対して、また人に対して左右に横跳びする往復とびの状態を繰り返すのを見たことがあると思います。

前脚を地面につけるように低く保つ姿勢は「プレイボウ」=(あそびのお辞儀)を名付けられて有名になりました。

この名前が付けられた理由は、犬が遊び最中にこの姿勢を繰り返すことがたくさんあるからです。

人の世界の遊びというと何の意味もないとか時間つぶしのようにとられてしまうこともあるかもしれませんが、犬の習性で身に着けた遊びとは犬が現時点でもしくは生涯にわたり必要なことが優先的に行われています。

犬がするこの横跳びジャンプも単に遊ぼうと誘っているわけではありません。

犬の人に対する行動は対する人が上手く返していかなければコミュニケーションは独特のものになってしまいます。

例えば犬が人の前で横跳びをしたときにおやつを与えることを繰り返せば、犬は人の前で横跳びをしておやつを引き出すでしょう。

また犬が人の前で横跳びをしたときにボールを持ってきて遊び相手をすれば、犬は人とボール遊びをするために同じように人の前で横跳びをするようになるでしょう。

こうして犬の行動は本来のものから人に対してどのようにするのかという別のコミュニケーションの形に変わっていきます。

ですから犬そのものを理解したければ、犬が横跳びをしたときに対する他の犬はどのようにするのかと観察したり考えたりする方が本来の意味はわかります。


若い犬にありがちはこの横跳びを1歳前後の2頭の犬たちがしていたとします。
ある犬が他の犬の前で横跳びをすると、若い相手の犬もまず同じように横跳びをするでしょう。

相手の横跳びコミュニケーションに応じるという形で陣取り合戦が開始されます。

お互いの陣地を守れることが確認されると、脚を止めて鼻先の臭いを嗅ぎあいます。

それで終わることもあれば、さらに相手の陰部や尻部の臭いをとることでより相手のことを知ろうとします。

相手がそれを許さなければそれまででやんわりとお互いに離れていく終了パターンは散歩中にリードがついたまま顔を突き合わせる犬たちによってみられる光景です。

リードがない状態であれば再びジャンプが始まるか、どちらかの犬が逃走を図りそれを他の犬が追い回すのか、コミュニケーションが対立に発展する可能性も十分にあります。

犬が飛び跳ねているときにはいつも遊んでいる、いつも楽しそうにしていると考えるのはあまりにも見方が浅いのではないでしょうか。

犬たちも彼らの中で社会活動を送る機能を備えているけれど、人の作った社会がそれを許さないためギクシャクしたコミュニケーションが続いていると考えると気の毒な気持ちになります。

グッドボーイハートのブログでは何度も繰り返していいますが、社会関係というのは知らない犬同士をただ合わせる形で成り立つものではありません。

犬たちの社会生活は今危機的な状態なのですが、気づいて改善&改革できることがあれば私たちは協力して実現できることはやっていきたいと思います。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<クラス>トレッキングクラスで山歩きして飼い主も犬も夜はぐっすり

やっぱり七山は寒いですね~といいながら福岡からも飼い主さんと犬たちが七山に到着されました。

犬語セミナーの前のグループクラスなので今日は少々数が多くなってしまい、犬の落ち着かせコントロールにも力が入ります。

前回参加のときには犬に対して興奮してしまった犬ちゃんも再度のご参加。

この日はとても落ち着いていて「落ち着いてますね」と声をかけられていました。

飼い主さんなりにいろいろと工夫して頑張られた結果だと思います。

いろいろやった結果というのは形に見えるようになるまでわりと時間がかかります。

毎日毎日同じことの繰り返しを努力しながら長い期間継続して、やっと生活のパターンにはまったなと思うあたりから犬が変化してきます。

犬の行動の変化はうそをつきません。

だからそれだけ犬もがんばったのでしょうが、むしろ飼い主さんは相当がんばられたのだと思います。

グループトレッキング初心者の方も数名いて少し緊張されている方もいましたが、そこは山の空気が飲み込んでくれます。

犬との山歩きというのは不思議なもので、なんとなく達成感が生まれるのです。

山を歩くことそのものが人が一生懸命だということが犬にも伝わるからではないかと思っています。

人間が真剣に何かに向き合っているとき、成熟を目指す犬はそれを邪魔したりはしません。

むしろ支えようとしたり手伝おうとしたりそんな気持ちを持っています。

小さな子供さんでも、赤ちゃんの段階ではできませんが小学生ともなると親が大変なときにはそれぞれの形でお手伝いをすることが満足感につながるはずです。

犬もそんなふうに飼い主さんのお役に立つことで満足を得ることができるのです。

日ごろだったら飼い主側は自分が犬のために何かできることはないか、犬を喜ばせたいと考えてしまいがちです。

でもやってもらうだけでは犬は十分な満足を得ることはありません。

慣れない山歩き「今日はよく眠れそう。」といいながら歩いている飼い主さん。

きっとこの夜は犬も飼い主も「がんばったね、お疲れ様」といって眠りにつくことができたでしょう。

そんな日が週に1日でもあれば、犬はその一日を待って過ごします。

犬との山歩き人にとっても快適な季節となりました。

すぐに夏が来てしまいますから、その前にお天気の良い日はいっしょに歩きましょう。

休憩場所で円陣を組む犬と飼い主さんです。

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<クラス>グッドボーイハート七山で小さな犬ちゃんたちのプライベートクラスを開催しました

佐賀県唐津市にあるグッドボーイハート七山でプライベートクラスを開催しました。

犬との関係性を改善する一番良い形のトレーニングクラスとしておすすめしているのは家庭訪問トレーニングクラスです。

そのクラスの先には自然と犬との関係性を考えていただくための時間も取り入れていただいています。

この日は唐津市に訪問クラスとして伺っていた飼い主さんがトレッキングの体験クラスに参加されました。

小さな犬ちゃんたちもお山が初めてということでしたがそこはやっぱり犬なので、自然との距離感は人よりずっと上手です。

ちょうどお預かりの犬ちゃんもいていっしょに過ごせそうだったので「犬と犬のコミュニケーション」を学んでいただくために少し対面したあといっしょに歩きました。

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お庭でも少し時間をとりながら犬ちゃんの性質や状態についても観察をしていただきながらいっしょに探っていきました。

犬のトレーニングというと、オスワリやマテやお手を教えることだけだと勘違いされることがあります。

もしくは、吠えているのを叱るとかそんなことだと思われていることがあります。

ほめたりしかったりすることはもちろんあります。でもそれは本当にただの一部分だけなのです。

ドッグトレーニングにとって本当に大切なのは、飼い主さんが犬のことを理解できるようになることなのです。

そのためにたくさんの時間を使っていただいています。

犬といっしょに、動画を見て、プリントで説明して、そしてまたいっしょに犬を見ながら、飼い主さんが感じることと私が見ていることがどのように違うのか、なぜ違うのかもわかるようになって来られるでしょう。

唐津市の方でしたら七山はすぐ近くです。

福岡の方でしたら七山はかなり遠く感じられるでしょう。

トレーニングクラスのひとつとして七山クラスもお勧めしています。

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ご自宅でできること、お山でできること、どちらも大切にしながら犬との生活を楽しんで、そして犬と飼い主さんが今より少しでも豊かに暮らすことができればと、それがグッドボーイハートの願いです。

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<クラスのこと>今日は犬語セミナーの日、犬のコミュニケーションを読み解く秘訣とは

今日はグッドボーイハート七山で犬語セミナーを開催する日です。

午前中はトレッキングクラスにご参加の方もいます。

犬語セミナーはグッドボーイハートが不定期開催している飼い主さんのためのゼミナールのようなものです。

小人数制でできるだけ参加者ひとりひとりが発言の機会を持つことで、理解を深めたり考える時間を持っていただくクラスとしています。

自分も勉強会が好きなので過去にもたくさんのセミナーに参加してきました。

話を聞くだけのセミナーになると本当に知りたいことがあれば終日、つまり朝から晩まで開催されるようなセミナーに出なければなかなか何かをつかむことはできません。

2時間とか3時間程度の大人数で聞くだけのセミナーになると、表面的なこと導入的なことは入ってきてもやはり深いところまでたどり着けません。

だから犬語セミナーは参加者の方にも発言する機会を持っていただく応答性のあるゼミナール形式にしました。

思っていることは口にすることで本当にそうだと思ったり、やっぱり違うかなと思ったりするのです。

私自身が生徒さんへのカウンセリングやトレーニングの時間を通して、繰り返し説明する時間を持つことで自分自身が毎度考える機会を得ているのです。

発言するといっても難しいことはお尋ねしていません。

犬たちの動画を見て誰にでもわかることからお尋ねしています。

犬語セミナーに初めて参加された方は、犬の見方が今までとは全く違うということがわかりましたと言われます。

ただ可愛いと思ってみていただけの犬が、どのように動きどのように表現しているのかを見ることができるようになることが、最初の犬の理解につながります。

本に「プードルは人懐っこくて頭がいい」と書いてあったからといって性質を決めてしまってはいないでしょうか?

犬はもっと奥が深く繊細ですばらしい生き物だと思います。

だからこそもっともっと犬のことが知りたい、そう思いながら数十年がたってしまいました。

そしてまだ本当に理解しているという域には達していません。

犬語セミナーは私にとっての学びの機会でもあるのです。

今日は犬語セミナーを楽しみます。

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