グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>連休前半は犬と山のクラスを開催しました。

大型連休の前半が終了しました。

七山でのお預かりクラスとトレッキングクラス、訪問クラス、ヒーリングクラスといろいろと開催しました。

特にコロナ禍で七山行きを遠慮されていた生徒さんたちが久しぶりに七山にトレッキングクラスに来られてリフレッシュされる姿をみてホッとしました。

わざわざ福岡から唐津まで来ていただく生徒さんが「私の方が癒されました。」といわれるとてもうれしいです。

自然の空気や匂いを犬といっしょに感じてそして犬の行動にも変化が見られ、自分たちも気持ちよく過ごせるのが一番です。

トレッキングクラスはとても地味なクラスですが、犬の本質に響く何かをもたらします。

そして人の方も自然から癒しを得ながら、犬に対する価値観や考え方に変化を及ぼします。

それはわたしのようにガチガチに専門的に犬のことを学び続けた人間にすら起きることです。

だったら飼い主さんのようにまだ強い価値観を持っていない人はもっと変わるチャンスがあるはずです。

ただそのために使う時間という財産が必要であって、それをどのくらい犬と自然の中で過ごすという時間に置き換えられるかということでしょう。

グッドボーイハートの犬の学びの中には対処法はありません。

対処法はあくまで対処法であって、本当に犬との暮らしが幸せに向かう道ではないからです。

連休最後の七山クラスは生後3ケ月の子犬ちゃんの七山デビューでした。

小さなお庭や広場で犬の行動を観察しながら、犬の行動の意味や犬に何が起きているのかを説明しました。

とても高度な話なのですが飼い主さんはしっかりと話しの内容についてきてくださいました。

グッドボーイハートでみなさんが学ばれていることは、おそらく国内のドッグスクールのどこにいっても聞けないようなことばかりです。

トレーニングの技術を語っているのではなく、犬のことを犬の立場にたって語っているわけです。

そしてみなさんのこれからの犬との生活は、明らかに自分の周囲の飼い主たちとは違ってくるでしょう。

犬に対する見方や考え方が大きく変化するはずです。

小さな枠の中で犬との生活をぎこちなく楽しむのではなく、枠を超えて自由な発想の中で犬のことを考えていきましょう。

それが枠のない七山という自然の中で過ごす意義なのです。

日々の変化が小さな成長が犬の生活に安心とワクワク感をもたらすでしょう。

ゆっくりと犬と自分の変化を味わいましょう。

まあそんなドッグスクールもあってもいいかなと思っています。

「我が生涯に一片の悔いなし」とはまだ言えませんが、犬を見る目は以前よりずっとクリアになりました。



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<クラス>トレッキングクラスでお互いの成長を知るとモチベーションもアップする

久しぶりに頭数の多いトレッキングクラスになりました。

ある程度犬たちが慣れていて生徒さん通しも信頼感が生まれないと3頭以上のトレッキングは開催していません。

今回は数頭のトレッキングを繰り替えたりセミナーでお話した生徒さんたちがちょうどご都合がついたのでコロナ以降はじめての人数になりました。

しかも前日まで雨予報で不安な気持ちだったのに、今日のトレッキングクラスの時間だけ晴れ間になりました。

「雨でもトレッキングに来ます!」というツワモノの生徒さんたちが何人もいたので天気の神様の方が折れてくれたのでしょう。

犬たちの山歩きの姿を見ていると犬の社会性の発達の段階や今の状態がよくわかります。

参加される飼い主さんの方も犬のことがわかればわかるほど、犬の様子がわかるようになっているようです。

今回も久しぶりにあった犬ちゃんを見て「●●ちゃんって、前回すごく興奮していた●●ちゃんですよね。落ち着きましたね~」と声をかけて下さる飼い主さんがいました。

本当の成長をわかってくれる犬の飼い主はなかなかいないので、こうしてここで成長を見てくれる仲間がいることが飼い主さんにとっての励みになっています。

犬を見てリードをひっぱって近づいたり、吠えたり鼻をならしたり、飛び上がったりする犬のことをを「犬が好きな犬」だと勘違いしている人がほとんどです。

特に国内では犬を理解する力がどんどん落ちていますので身近にまともに話せる飼い主がいないと孤独感も感じるでしょう。

そんな世間の中で「ちゃんと犬の気持ちを理解できる飼い主になれて良かった」と思っていただけることがグッドボーイハートの喜びです。

日々の成長は飼い主さんとの日常生活の中で。

これがグッドボーイハートのクラスのモットーです。

そしてその日常生活の中に犬との山歩きを取り入れてみましょう。

 

犬とトレッキングクラス

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<クラス>はじめてのお散歩レッスンで見た子犬の行動からわかること

犬が自分の家に来てはじめてのお散歩のこと覚えていますか?

どこでどんな風に過ごしたのかを覚えていますか?

特に今まで室内経験しか持っていない子犬にとっては屋外というもうひとつの世界があることを知る一瞬です。

庭などで屋外経験をさせた子犬とは違ってその驚きや不安も半端なものではありません。

いわば柵の向こうの世界があることすら知らなかった子犬が、新しい世界があることに気づいた一瞬。

その一瞬の子犬の表情を見たときに子犬が今どのような状態であるのかを知ることができます。

だからレッスンのときに最初に散歩に出す機会を得られることは、自分にとっても特別のことなのです。

子犬のときからレッスンを受けてくださっている飼い主さんの犬ちゃんたちは、比較的落ち着いて外の世界を受け入れます。

最初の散歩に出るまでにご自宅での環境を整えているので、室内での排泄の失敗などはなくなっているからです。

今日も犬用バッグに入れて最初の散歩練習のために飼い主さんと共にすぐ近くの公園に出かけました。

バッグの入り口を開けて子犬が世界を知るのを待ちます。

今日は本当にタイミングが悪く子犬がバッグから出てくるのを待つ間に近くにいた人が子犬ちゃんに気づいて近付いてきました。

手を犬に差し出して出ておいでと声をかけます。

子犬は警戒心を高めてその人を見つめ、すぐに私が人側の制止に入りました。

「今日はじめて外に出たんです。まだ知らないこといっぱいです。」

だから見守ってほしいということを言いたかったのですが、伝わらない感じがしたので子犬と通行人の間に割り込んで立ちました。

なんにでもすぐに介入してくるのは日本人の長所なのですが、ときには少し距離をとって欲しいと感じることもあります。

ずっとでなくていい、ほんの数十分とかまた次の機会まで待って欲しいのです。

通行人も別の場所に移動したので子犬や地面の臭いを嗅ぎながら土の上に出てきました。

リードを持つ飼い主さんが見守ります。

本来子犬に失敗はない、だから叱る必要もほとんどありません。

子犬を叱っているならば、管理や環境の整え方が上手くいっていないのでしょう。

子犬は自分の思ったままに行動しますから、それをある程度制限していければ大丈夫です。

子犬ちゃんは早速地面に自分の臭いをこすりつけたり、排泄をして臭いつけをしていました。

この行動はとても活発で自己主張の強い犬のする行動で、この子犬ちゃんの性質をよく表しています。

本当に小さな行動が大切なのだと思うと犬の行動のひとつひとつを見逃したくないと思いスマホなどをしている時間などはありません。

明日はまた違った行動をするであろう犬ちゃんのお散歩練習。

来週がまた楽しみです。

お散歩デビューしたモモちゃん

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<クラスのこと>訪問レッスンで福岡市内で犬との山歩きにYMAPヤマップを導入!

グッドボーイハートの大切なクラスであるトレッキングクラス。

通常は環境把握ができて一緒に育てていただけるグッドボーイハート七山の尾歩山で開催しています。

今日は特別に家庭訪問プライベートクラスを受講されている生徒さんと犬ちゃんといっしょに福岡市内の山歩きの練習をしました。

普段から自宅近くの山歩きを週末の日課にしていきたいという飼い主さんの意欲を買いました。

犬とトレッキングにはどんな注意や配慮が必要なのかをお話しながら歩きます。

犬と飼い主さんが歩くにはどんなコースがいいのか事前に情報を得るためにはじめてヤマップを利用しました。

ヤマップはスマホのアプリで山歩きをしている方の多くが活用しているものです。

ヤマップの会社が福岡市博多区にあることから勝手に親近感を抱いてしまい、いつか利用したいと思っていたので今回はチャンスでした。

ヤマップには今回歩いた山の管理者の方の見事な写真入りのルートが掲載されていました。

コースが分かるということは環境がある程度わかるということ。

マップが頭の中にあることは登山の絶対のルールです。

雨でなかなか外に出られずぐずぐずしていた犬ちゃんも大満足のトレッキングでした。

グッドボーイハートにどうして出会ったかわからないけど、少しずつですが犬のことが分かってきましたという飼い主さんのお言葉に登山の疲れも吹っ飛びました(気持ちだけは…)。

ヤマップ、すごく良いのでおすすめします!

犬とトレッキングクラスを福岡市で開催

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<犬のこと>ストライキで動かない脱力犬たちに対する犬のしつけ方とは

最近聞かれるようになったのか「だつりょくけん」という言葉。

最初聞いたときには、「脱力拳」とはどんな拳法なのかと思ったのですが、脱力拳ではなく脱力犬でした。

脱力犬と呼ばれる犬たち。

まさにやりたくないときに全身の力を抜いて脱力する犬なのです。

散歩中にリードをつけた状態で脱力して引きずられていく映像はYoutubeでもよく投稿されています。

自分がリードを持っているときには起こり得ない状態なのでなかなか実際に目にすることはありません。

しかし生徒さんから送られてきた写真で見ることがあります。

リードを引っ張るのではなく脱力して抵抗するというパターンです。

全身の力を抜いて抵抗するという方法は子供もよく使う手です。

動物としてはやる価値のある抵抗方法である意味成功することもあります。

リードをつけて歩いているときに脱力して抵抗する犬を引きずって歩いていても本来の問題の解決にはなりません。

しかしリードを知らない素人さんたちのすごさでもありますが、思いっきりリードを引きずるうちに犬の方も歩き出してしまうのでしょう。

ただ体重が40キロくらいもある大型犬になるとなかなか起き上がらせることはできません。

同じような状況としてクレートに入れるときに起きることがあります。

まずハウスといってもクレートに行くことはないためクレートに誘導しようとするとその段階で脱力します。

大きな犬になるとハウスにいれるのには一苦労です。

なかなか入れられないことを犬も学習します。

まるで赤ちゃんのような抵抗方法ですね。

脱力による抵抗は次に攻撃にうつる準備段階であることもあります。

脱力すると瞬発力が出るのは柔道などの武術の経験のある方ならご存知だと思います。

犬は武術を生まれもったときから身に着けていますので、こうした体の使い方は教えられなくてもできるのです。

中には脱力したまま回避してしまう犬もいます。

ストレスがかかる→脱力→考えるのも止める

こうなると体も心も寝てしまうわけですから抱き上げていれるしかありません。

でもハウスにいれてしまうと起き上がり反発が出ます。

みずからハウスに入れない犬はハウスの中で抵抗するのも当たり前のことです。

結局のところ脱力による抵抗を、脱力したときに改善させることはできません。

簡単にいうと鉄砲で撃たれたあとにどうしたらいいのか?と尋ねているようなものです。

脱力された段階で脱力拳を受けたわけであって、古いセリフをかりると「お前はもう死んでいる」という状態なのです。

飼い主はここから勝利を勝ち取ることはできません。

日々の生活の積み重ねがいざというときの脱力をなくしていくのです。

ただもし脱力したらどうしたらいいのかというと、一旦は別の方向へ歩き出させて飼い主の再起をはかりそして再チャレンジです。

また岩を打ち砕くのは岩ではなく風か水です。

かたくなになる犬に対して自分もかたくなであると岩と岩がぶつかるだけになります。

風か水の力はどこにあるのか。

犬にこだわらない生活や生き方、そんな

大したことがないことが犬との暮らしを変えていきます。

トレッキングで自然を満喫



 

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<トレッキングクラス>梅雨の晴れ間にトレッキングデビューのゴールデンくん

今日は梅雨の晴れ間にタイミングよくトレッキングデビューした犬ちゃんがいました。

年齢は9歳。

大型犬の9歳というと年を取っていると感じる方もいらっしゃるでしょう。

4つ足の動物は10年生きれば御の字ですから9歳は若いとは言えません。

人生のどのタイミングでも変化を求めるのに諦める年齢ではないと思います。

もし私が80才とか90才であっても残されたあと数日の人生の中であっても自分の中にあるひとつの扉が開く機会があるのであればそれを開けたいと思うでしょう。

犬の方はもっと前向きです。

犬は残りの人生を憂えたり計算したりすることがないからです。

しかも犬の一年は人間の7年分です。

犬の1ケ月は人の半年以上です。

犬の1日は人の一週間に相当する時間です。

高齢でトレーニングを始めるのは子犬でトレーニングを始めるのとは確かに違います。

家庭訪問トレーニングのクラスと併用して七山のトレッキングクラスに参加される犬ちゃんの多くは中高年以上です。

トレッキングクラスは家庭訪問トレーニングで環境を整えつつも、ひとつでもできることを進めたいという飼い主さんの気持ちを支えるでしょう。

ご自宅では犬の管理練習から始まるため、今まで犬と日常的にやっていたようなコミュニケーションが減ってしまい飼い主としては物足りなさを感じることもあるでしょう。

でも犬の方は今、飼い主の満足を満たせるような状態ではないのです。

少し犬の立場に立ってみたり考えたりできるようになると今までと違った世界が見えてくるようになり、犬に対して自分ができることの方向性も変化してきます。

トレッキングクラスには飼い主の学びもたくさん詰まっています。

ただ山で時間を過ごすというそれだけのことなのに、何か違いを感じられるようになったら本当の変化が生まれます。

結果よりも過程が大切。

楽しかった時間、癒された時間、共有する時間を大切にするだけです。



グッドボーイハートのトレッキングクラス






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<クラスのこと>犬のトイレトレーニングは家庭訪問レッスンで始まるけどそれだけじゃない

犬について学ぶためのクラスにはいろんな講座やクラスがあります。

この福岡市だけでも相当の数の学びの機会が存在しているはずです。

過去にたくさんの講座を開催してきたことから講師として自分が知ったことは「犬について最も大切な学びは自分と暮らしている犬との生活にある」ということです。

当たり前のことなのですが子育てと同じように子供のしつけをするのに学校を責めたり、塾にやったり他の刺激を与えたりして改善しようとしてしまうが、結局は解決できるのは家庭しかないということなのです。

飼い主としての私は、オポという犬と暮らして学んだたくさんのことが一番自分を変えるきっかけになりました。

私がドッグトレーナーであるから学んだことよりも、私がオポの飼い主であったからこそ学べたことが実はとても深いものです。

自分と暮らす犬の環境についての全てを知っているのは飼い主だけです。

その飼い主の見方、接し方、考え方、価値観が変化することで犬は大きく変化していきます。

しかもその変化は特定の講座を受けることよりも圧倒的に大きな変化になりうるのです。

だからグッドボーイハートにあるどの講座をおすすめするのかと聞かれれば絶対に「家庭訪問レッスン」と答えます。

この犬の家庭訪問レッスンの依頼の中で非常に多いのがトイレトレーニングです。

子犬期であまり外に出したくないという理由での家庭訪問依頼であったり、またトイレの失敗の現場が家庭内であることによる犬のしつけ方についての相談がきっかけとなって家庭訪問のしつけのレッスンに伺うことがあります。

犬のトイレのしつけ方ひとつにしても、飼い主さんがネットで検索して調べたやり方と私の意見が真っ向から対立するところからトレーニングクラスが始まります。

ペットシーツで排泄をしたらおやつ(食べ物)を与えるというトレーニングである程度できるようになりました、という飼い主さんがいるとします。

結果として犬がペットシーツの上で排泄できるようになったとしても、その方法を続けることで起きうる間違った方向性について説明する必要があります。

トイレでオヤツを与えるという方法はいかにも正しいように思えてしまうし、実際のところ犬は室内のペットシーツの上で排泄をするようになるので結果として成功したように思えます。

「犬がペットシーツの上で排泄する」ということを食べ物で強制することには成功するということです。

ですが本当に犬の自立性を引き出して、犬として適切な場所で排泄ができるように導く自立を支援するしつけにはほど遠いやり方です。

人がやってほしいということをできればいいというやり方は、いつかそのうちに犬の魂を奪う結果となります。

犬が犬として生きることを尊重しその助けをして、息苦しい人の社会でなんとかイキイキといっしょに生活したいと願うのがグッドボーイハートの考え方です。

実際にトレーニングクラスに入ってみないとトイレのしつけひとつでこんなに話し合いになることになろうとは飼い主さんも想像もしないでしょう。

犬にとっては排泄行動はテリトリーを守る境界線をつくる行動を重なっているため、とても重要な生活行動だと考えるようにします。

先日も子犬ちゃんのトイレのしつけでもこのようなやり取りが繰り返されましたが、結局食べ物なしで生活空間の最も端にトイレ場を移動しそこで100%排泄ができるようになりました。

尋ねられていないのに余計なことかもしれませんが、自分が知っていることをお伝えするのがサービスを利用していただく付加価値だと思っているからです。

飼い主さんやご家族の葛藤も大変だったかと思いますが、やってみるといとも簡単にトイレ場を覚えていき他の行動も変化していることに気づかれるのにさほど時間はかかりませんでした。

犬の生得的(生まれ持って身に付いた)行動を引き出すと犬に安心感が生まれ、行動が安定をしてくるのです。

犬が本当に好きなら絶対にはまるクラスです。

家庭訪問レッスンで勉強中のモモちゃん



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<クラスのこと>博多区で犬のしつけの家庭訪問レッスンが続く

グッドボーイハートのクラスのベースは「家庭での犬のしつけ」にあります。

グッドボーイハートのホームページには「犬と人が共に成長し自然との調和をすることを目指すドッグスクール」とあるので、いきなり自然の中で犬と人がルンルンと駆け出すと勘違いされていることがあります。

ところが実際に最も犬影響を与えているのは、現在犬が生活している家庭の生活環境です。

家庭の中での「犬のしつけ」という基盤ができていなければ、自然の中での学びは全く進むことがないということは断言できます。

そこで家庭の中での「犬のしつけ」を進めることで犬のストレス行動を改善させるクラスが家庭訪問トレーニングクラスです。

家庭犬の訓練を始めてから今まで(20年の間)様々な形のクラスを開催してきました結果として「犬のしつけは家庭の中から始まる」だから家庭訪問がベストであるというところに達しています。

訪問には時間と経費がかかりビジネスとしては決して成功はしません。

ご家庭に訪問するために必要な時間と労力をロスだと考えてしまい通学タイプのドッグスクールに転向したこともあります。

そこではみなさんが集い楽しいグループにはなったのですが、犬の生活環境について踏み込むことは難しいことです。

それでも犬の生活の現場にはたくさんの学び得るものがあるという私に対する報酬があるため、家庭訪問レッスンを続けています。

最近、事務所のある福岡市博多区周辺から家庭訪問レッスンの希望が相次ぎ、徒歩や自転車で訪問する機会も増えました。

この博多区周辺だけでも相当の数の犬が室内飼いされているはずですが、散歩に出ていない犬もいるため一体どのくらいの犬がこの面積の中にいるのかと想像します。

あちこちのマンションから聞こえる犬の吠え声を聞くたびに、ストレスを抱えてマンションの一室にいる犬たちがもっと良い生活を取り戻し、飼い主さんにもっと犬のすばらしさを伝える機会ができればよいなと祈るばかりです。

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博多区の家庭訪問レッスンにて

Posted in クラスのこと

<お預かりクラス>犬ちゃんといっしょに博多の児童公園で自然を感じる

九州各地で豪雨災害の広がる様子がテレビに映し出されています。

有名になられたあのボランティアさんが映像の中で「自然にはかなわない。だから頑張るしかない。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

自然にはかなわない、時に猛威になる自然に向き合うときに自分は小さな存在だと感じるばかりです。

でも日々は自然を求めている、切り離すことはできないのです。

博多でお預かり中の犬ちゃんの雨の合間の時間に土の上や風のあるところで過ごすようにしました。

博多区といえばコンクリートジャングルですが、自分の住処の敷地には小さな庭があるのです。

そこに七山から持ってきたたくさんの土をいれて今は野草が伸びて生きています。

本当は畑にする予定だったのですが今年はかないませんでした。

でも犬ちゃんたちは結構土の中に虫を見つけて遊んでくれます。

自宅近くにも犬ちゃんと過ごす場所に出かけてみました。

博多で犬のオポと7年間はいっしょに過ごしてきたので、この周辺のどこに公園があってどこが居心地が良いかもよく知っています。

家から一番近い公園も普段は臭いがきつく寄り付きにくいのに、この季節は豪雨によってコンクリートや土が洗い流されて過ごしやすい環境に変わっています。

平日の昼間は公園を利用する人も少ないので貸し切り状態で公園を満喫しています。

貸し切り状態といっても人が少ないだけで、むしろ動物たちはたくさんいました。

そんな中、猫がハトを標的に狩りをしているのを見つけてしまいました。

最初は猫がダッシュしてハトが飛び立ち、猫が1メートルくらい高くジャンプして撮り逃したシーンを目撃しました。

このシーンは撮影できなかったのですが、その後猫はハトをターゲットにした行動をはじめたので動画撮影しました。

(Youtubeのグッドボーイハートチャンネルにアップしていますので興味のある方はご覧になってください。)

その猫の身動きに感動してしまいました。

どうみても過去に狩りに成功した経験のある猫のようで日常的にえさとして狙っているようです。

猫は眼光鋭く、七山でみる野猫とほとんど変わらないような体型です。

コロナ禍で人が屋外に出てくる機会が減ったため、その分は都会に住む野生動物たちが活発になっているようです。

そんな風景を預かり犬ちゃんと見ていて「はーすごい…」と感心していたら、野猫のターゲットがどうやら犬ちゃんの方に移行したようで猫がこちらに歩いてくるではありませんか。

私は立ち上がって気づかぬふりをしてやんわりと歩き出しその状況を回避しました。

少しの緊張感と安堵。なんとなく野生的な体験をした気持ちになって犬ちゃんといっしょに家路につきました。

七山の自然に比べたら何万分の一の自然ですが、ゼロよりは良いと少しでも活動しようと工夫するお預かりクラスになりました。

自然がほとんど残っていない都市環境で見た野猫の狩り行動に感動するのは私くらいかと思います。

動物の機能性を発揮できる環境というのは動物本人にとっては限りなく尊いものです。

でもやっぱり犬ちゃんたちと七山のグッドボーイハートで草刈りしながら過ごしたいです。

空間が広がると時間も広がるから。

距離ができると冷静に見れるから。

梅雨明けを待つばかりです。

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<クラスのこと>犬がトレッキングクラスで学ぶ真の社会化について

九州で今年も災害が起きています。

自然の猛威に私たちは常に非力で戦うことばかりでは災害を免れることもできないと感じます。

私たちにできることは何だろう、自然と自分を切り離すことはできない。

だとしたらもっと自然を日々体感して知ることしかないのではと考えます。

自分にできることは本当に大したことではありません。

それでもやっていれば自然という存在が自分にとって何であるかにいつか気づくのではないかと思って犬と山を歩いています。

この唐津市七山の山は雨が足りないほどでした。

今日も犬たちとゆっくりゆっくりと山歩きの時間を持ちました。

犬との山歩きというと、犬が山を走り回ったり崖を飛んだりすることを想像されるでしょうか。

全くそんな風景はありません。

人が山を歩くとき私たちはどうやって歩いているのでしょうか。

一歩一歩ゆっくりと進む。それが山歩きの本来の姿なのです。

犬も同じように、ゆっくりゆっくりと歩みを進めます。

一歩進めば臭いをとり、さらに一歩進めば臭いをとる。

こうして自分の本当に身近な環境を自分自身で確かめて、そして一歩を前に出す。

実はこの活動こそ社会化というものです。

環境に適応して反応するというのは、環境がいきなり変化することばかりではないのです。

一歩進むと環境が変わる、一歩進むと環境が変わる、この連続です。

犬の頭の中には、ひとつ前の環境と、今の環境、そして次の一歩の環境が広がります。

似ているけど少し違う、似ているけど少し違う。

こうやって社会化を進めているわけです。

山を歩くときに犬が臭いを捕るのは野生動物を追うためではありません。

犬の真の社会化の時間、それは犬がゆっくりと飼い主と歩くことからです。

小さな時間ですが大切にしてくださる飼い主さんと共に、厳しい季節ですができるだけトレッキングクラス続けてまいります。

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